日本LPガス協会(参考)(PDF形式:1323KB) - 経済産業省

税制改正要望について
日本LPガス協会
LPガスの概要
LPガスの特性
可搬性のある分散型エネルギー
CH4
CH
4
メタン
天然ガス:主に都市ガス
(高い圧力・低温で液化)
(高い圧力・低温で液化)
C3H8
3H8 プロパン LPガス:液化石油ガス
C4H10
(比較的低圧で液化))
(比較的低圧で液化
4H10 ブタン
クリーンエネルギー
災害に強い
LPガスの法律的ポジション
• 「代エネ法」の抜本的改正及び「エネルギー供給事
業者による非化石エネルギー源の利用及び化石エ
ネルギー原料の有効な利用の促進に関する法律」
の制定によりLPガスは、化石燃料として石油、可燃
性 然ガ
性天然ガス、石炭と同列で定義付けられた。
炭と同列 定義付けられた
• また、「エネルギー政策基本法」に基づく「エネル
ギー基本計画」において、LPガスは天然ガスととも
にクリーンなガス体エネルギーとして一体的にとら
えることとされており、その導入及び利用の推進が
求められている。
環境に優しいLPガス・・・LCAではトッ
プクラス
① LCA(ライフ・サイクル・アセスメント)は、生産から輸送、設備、燃焼までを
総合した評価
② LPガスは、LCAでみるとCO2排出量が最も少ない化石燃料の一つ
各種エネルギーのCO2排出原単位
(生産から燃焼までの
(生産から燃焼までのCO
CO2排出原単位
排出原単位)
財団法人地球環境産業技
術研究機構(RITE
術研究機構(
RITE)調査
)調査
LPガス
燃焼
設備
二次生産
輸送
生産
都市ガス
LNG
石油
石炭
0
20
40
60
80
100
120
温室効果ガス排出原単位[g-C/Mcal] (真発熱量ベース)
燃料電池について
燃料電池の普及促進
長期エネルギー需給見通し(再計
算)でも高効率給湯器のひとつとし
て燃料電池の急速的な普及が求
められている。
2030年度には、家庭部門で250万台の普及
燃料電池への税制からの支援
本年度より、燃料電池の本格販売が開始さ
れ、民生用燃料電池導入支援事業により購
入費用の一部を支援するために補助金を交
付する制度が開始された。
現時点での、燃料はLPガスと天然ガス
現時点
、燃料
天然
本体価格 320∼346万円
補助金
140万円
差引
180∼206万円
光熱費削減
5∼6万円/年
出展:平成21年1月28日「家庭用燃料電池「エネファーム」
普及に向けた共同宣言セレモニー」配布資料
補助金だけでは、まだまだ燃料電池は高額の
ため税制による支援も必要となってきている。
しかしながら、租税特別措置法により税制上
の支援は天然ガスを燃料とする燃料電池に
限られており、LPガスを燃料とする燃料電池
にも同等の支援が必要である。
LPガス自動車について
LPガス自動車が次世代自動車となっ
ていない理由
• 旧「石油代替エネルギーの開発及び導入の促進
に関する法律」によりLPガスは、石油(経済産業
省令による石油製品)に位置付けられていた。
• 既にタクシ
既にタクシー等(キャブレター方式)で使用され
等(キャブレタ 方式)で使用され
ていた。
LPガスの次世代車とは
LPガスの次世代車とは、噴射式によ
るもので、エネルギー効率が良くガソ
リン車と比較してCO2排出量の削減
に資するもの。
液体噴射方式
ECU
燃料容器
遮断弁
気体噴射方式
EFP
フューエルポンプ
プレッシャーレギュレータ
サージ
タンク
エアクリーナ
遮断弁
点火コイル
液噴用インジェクタ
(従来エンジン)
ポート噴射
直接噴射方式
筒内直接噴射
LPG高圧インジェクタ
凹型燃焼室
筒内直接燃料噴射
環境貢献
気体噴射(改造車ベース)
ティアナ V6 2300 AT
・ 排出量テストの結果、CO2 排出量が6∼18% 削減
車台番号:J31‐122336
資源エネルギー庁「平成17年度
石油ガス販売事業者構造改善事
業調査事業
(先進型LPガス自動車でのCO2
削減効果と技術可能性調査能性
調査報告書)」より
ガソリン
∼ ∼∼ ∼
試験車)
・ LPガスをインジェクターで気体噴射する方式のエンジンを開発
245.6 g/km
先進型LPG 212.7 g/km
(VPI)
▲13.4%
CO2削減率
ガソリンハイブリッド自動車をLPGに改造した走行試験では約9%のCO2削減
資源エネルギー庁「平成19年度石油ガス流通合理化対策事業
(ハイブリットカ-のLPG化実現可能性の実証と普及可能性調査報告書)」より
LPGハイブリッドカー
(プリウス LPGハイブリッド)
●運輸部門における石油依存度80%への低減の目標達成計画に貢献できる
●長期エネルギー需給見通しのCO2排出量削減に貢献できる。
●LPガス自動車を次世代車にすることで、次世代車の目標普及台数に貢献できる
外国では
欧州770万台・韓国220万台・豪州62万台と急速に
普及している。(全世界で、1,330万台)
2000年
650万台から
急速に拡大
自動車エネルギーの多
様化政策、燃料費高騰
対策、CO2削減効果とし
て普及
日本:
LPG車29万台
(タクシ−24万台・
トラック3万台・マイカー2
万台・バス155台)
(2007)
韓国政府のLPG市場の取組み
① 現実的な環境対策としてLPG車の普及を大きな柱にし、取組んでいる。
② 税制による価格政策
・LPガスの燃料税を0とし、石油に対して燃料税を負荷。特にガソ
リンについては、末端価格でリットルあたりの価格がLPガスをガソ
リンの約50%になるよう設定。(2005年)
LPG:軽油:ガソリン = 55:95:100 (2008年現在)
③ 現在では230万台(全体の16%)普及
1997年の韓国の経済危機後の施策により普及拡大
④ 今後も増加が期待されている。
現代自動車は今年、LPGハイブリッド車(液体噴射)をライン生産・発売
欧米でのエネルギー政策
グローバルスタンダードとして、LPガスは輸送用の代替燃料として定義
アメリカ
ヨーロッパ
G8
1992年エネルギー政策法にて、電気、水素、天然ガス、バ
イオ燃料に並ぶ代替燃料として液化石油ガスを定義
欧州指令により代替燃料として水素、液化石油ガス(LPG)、
欧州指令により代替燃料として水素
液化石油ガス(LPG)
圧縮天然ガス(CNG)、バイオ燃料を定義
公用車に、代替燃料の車両を導入予定
G8ハイリンゲンダムサミット首脳宣言「世界経済における
成長と責任」
運輸分野におけるCO2排出及びエネルギー需要を明確に削
減でき、代替燃料とエネルギー運搬装置(バイオ燃料、水素、
LPG/CNG、電気、ハイブリッド等)の全燃料消費に占め
る割合を増加する数多くの措置と様々な手段を育成するよう求
める。
日本での実現性
• 既存LPG供給設備での対応が可能
(1,900カ所のLPガススタンド)
※CNGスタンドは、344カ所(H21.3)