FACULTY 香川大学農学部長 早川 茂 Dean, Faculty of Agriculture Shigeru Hayakawa OF 農学部後援会員の皆さん、日頃から教員の教育活動と学生の勉学生活に物心両 面にわたる暖かいご支援に深く感謝申し上げます。 AGRICULTURE 香川大学が国立大学法人に移行して以来、第1期の中期計画をほぼ目標どおり 遂行し、今年度からの第2期中期計画を順調に推進しています。この間、1学科4 コース制による教育を行い、昨春には応用生物科学科の最初の学生が卒業し、卒業 式の後に後援会主催による卒業記念パーティーを盛大に行うことができました。 このシステムに熱心に農学部教職員が取り組んできた教育の一つの里程標といえ る記念行事になったと感激しています。教職員や在学生に対して後援会から多く の励ましをいただいたことが大きな力となったためであると感じています。その 一つにはベストティチャー表彰があります。これまでの2年半にわたって、8授 業科目13人の教員が受賞しています。他学部の先生方からも大きく評価され(う らやましがられ(笑))ています。また、学生についても、成績優秀者として1学年 各8人受賞し、勉学に励んでいますし、国際インターンシップ、学会発表などにお ける交通費補助など様々な面においてサポートをいただいています。 大学生の就職内定率が12月において全国平均68.8%と厳しい就職状況が続く中 で、農学部としても全力を挙げて就職支援に取り組んでいます。この厳しい状況 KAGAWA を乗り切るためにはさらなる励ましが必要であり、健康管理にも気遣うことも必 要です。大学と後援会が一体となってさらに就職支援していきます。 農学部の教育研究環境も大きく改善され、耐震構造への改修で外観を一新し、校 舎外壁に農学部の大きな看板を設置しました。全講義室に固定式の映像投影装置 を設置し、リフレッシュルームを整備し、夜間・休日の不審者侵入防止システムの 設置をしてきました。また、後援会の寄付により憩いの広場に設置された東屋2 棟において学生たちが楽しく談話している姿が見られます。 研究活動にも大きな進展が見られ、希少糖生産利用および機能性食品の開発研 究、瀬戸内海洋環境研究、新たに開発した品種のぶどうを用いたワイン生産量の増 UNIVERSITY 2 大やぶどうを用いた加工食品開発、オリーブエキスを利用した商品開発などの世 界的に評価される研究や地域に貢献する研究などを進めています。また、地域農 業振興のための研究推進がなされ、植物ゲノム、食品安全機能、応用生命化学の3 つの研究センターとともに農学部の活発な研究が進められています。本年4月か らは、植物ゲノム関連の文部科学省特別プロジェクト研究が進められます。 昨年3月に、食料・農業・農村基本計画が政府決定され、農業の6次産業化(農林 水産物の生産・加工・販売の一体化)や食料の安定供給と食品の安全の確保などが すすめられています。農作物などの食料生産、加工、流通、安全確保という食料の 全体を学問分野とする農学がますます重要な働きを示すことになり、農学部の教 職員一同力を合わせて教育研究に取り組んでいきます。今後とも、後援会からの 一層のご支援、ご協力をお願い申し上げます。
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