学力テスト・パワーアップテストの分析

東小研究推進部だより
2006.3.13
パワーアップテストの結果
読み書き計算の基礎学力をつけるために3年前から行っているのがパワーアップテストです。
朝学習や授業の初めの時間を使って繰り返し練習し、読み・書き・計算の力が定着するように全
校体制で取り組んでいます。学期に1回行い、定着状況を確認しています。合格者が少ない項
目については、練習の方法を工夫・改善しながら、3学期には全体の80%以上の児童が合格で
きるようにすることを目標に取り組んできました。
1学生 パワーアップテストの結果
6月
100%
100
月
別
到
達
率
100% 100%
98%
11月
99%
97%
95%
2学年 パワーアップテストの結果
2月
6月
98%
98%
98%
97%
100
96%
90
90
80
80
50
月 70
別
到 60
達
50
率
40
%
60
11月
2月
99%
92%
70
88%
87%
83%
78%
71%
69%
74%
71%
56%
︵
︵
︶
︶
%
97%
97%
40
30
30
20
20
10
10
0%
0
0%
漢字
音読
いくつといくつ
0
0%
たし算
漢字
音読
99%
98%
100
11月
90
85%
84%
90
83%
82%
84%
50
40
%
40
60
94%
95%
98%
93%
75%
71%
50
30
30
20
20
10
10
音読
百マス九九
百マスひき算
0
九九の逆わり算
漢字
読み
6月
94%
97%
97%
11月
2月
6月
96%
100
90%
90
82%
76%
77%
百マス九九
わり算
月
別
到
達
率
64%
11月
96%
95%
83%
83%
︵
︵
︶
︶
%
30
86%
88%
86%
81%
80
70
62%
60
57%
50
40
40
2月
100%
81%
78%
72%
67%
98%
94%
90
83%
80
月 70
別
到 60
達
50
率
辞書引き
テストの項目
6学年 パワーアップテストの結果
5学年 パワーアップテストの結果
96%
93%
89%
60
︶
︶
70
漢字
%
87%
80
月
別
到
達
率
66%
0
100
93%
90%
72%
70
︵
︵
%
91%
88%
79%
80
月
別
到
達
率
99% 100% 100%
100
99%
83%
百マス九九
2月
11月
6月
2月
91%
百マスひき算
4学年 パワーアップテストの結果
3学年 パワーアップテストの結果
6月
百マスたし算
ひき算
36%
30
20
20
10
10
0
0
漢字
漢字
読み
わり算
テストの項目
小数かけ算
小数わり算
音読
わり算
分数の加減
ローマ字
標準学力検査(NRT)の結果と分析
NRT学年偏差値
1年
国語
55.4
算数
54.6
2年
54.9
52.4
3年
52.8
54.8
4年
56.9
57.9
H18.1 月末実施
5年
55.0
54.4
6年
54.0
53.3
どの学年も全国平均を 2 ポイント以上上回っています。特に、4 年生は国語も算数も高い数値です。
5 年生・6 年生は春に実施した学力テストの結果よりも伸びています。特に 5 年生は国語が 3 ポイン
ト、算数が 2 ポイント上がっています。
14 年度はNRTを 4 月に実施し、15 年度と 16 年度はCRTの学力テストを年度末実施したため、デ
ータが直接比較できないので、全国を 100 として換算し、数値を比較してみました。
算数
国語
120
120
110
110
100
100
90
90
80
1年
14年度
15年度 101
16年度 104
17年度 110.8
14年度
2年
98
106
103
109.8
15年度
3年
94
105
103
105.6
4年
97
100
101
113.8
5年
103
103
102
110
16年度
6年
99
109
102
108
80
1年
14年度
15年度 102
16年度 98
17年度 109.2
17年度
2年
3年
4年
5年
6年
98
101
103
104.8
97
106
105
109.6
97
99
99.5
115.8
106
101
98.8
108.8
101
111
104
106.6
14年度
15年度
16年度
17年度
グラフからも分かるように、どの学年も伸びが見られます。同じ児童が、学年が進むに連れてどのように学
力が推移していったかをグラフにしてみたのが下の折れ線グラフです。
国語の学力の推移
算数の学力の推移
120
120
115
1年
2年
3年
4年
5年
6年
110
105
100
95
115
1年
2年
3年
4年
5年
6年
110
105
100
95
90
90
14年度
15年度
16年度
17年度
14年度
15年度
16年度
17年度
今年度の成果と課題
今年度は、昨年度から引き続いて「伝え合う力」を育てる指導の工夫を研究テーマとし
て取り組んできました。
私たちは、
「思いや考えを言葉で伝えたり受け止めたりしながら、進んで人とかかわり合
うことができる子供」の育成を目指して、
『話すこと・聞くこと・話し合うこと』に重点を
置いて授業をどう組織するか、一人一人の思いや考えを広げたり深めたりするためにどの
ように支援するかについて研修を重ねてきました。
今年度は特に、
「話し合うことのよさを実感できる国語科の授業」を目指して日々の実践
を積み重ねてきました。これは、昨年度の「話すこと・聞くこと」のスキル的な学習を土
台として、話し合うことが目的ではなく、話し合うことを手段としてねらいに迫るもので
す。つまり、話し合うことを通して、お互いの思いや考えに共感し合い、新たな気付きが
生まれ、一人一人の思いや考えが広がったり、深まったりする授業を目指してきたのです。
そのためには、子供たちの思いや考えを適切にとらえる確かな目がいかに大切であるか、
その思いや考えを広げ深めるためにいかに的確な支援が求められているか、子供たちから
学んだ研修でした。
今年度の研究では、友達の考えを共感的に受け止め、自分の考えと比べながら聞くとい
う力はついてきました。しかし、問題意識をもって主体的に聞くところまでは高まってい
ないように感じます。
「話す−聞く」とは相互的なものです。分からないことやおかしいぞと思ったことを問い
返すことによって理解が深まり、誤りが訂正されていくのです。聞くだけでなく、聞いた
ことを相手に返してやる力を「学び合う力」として育てていくことが今後の課題であると
感じています。
全県学力調査や標準学力検査の個人票につて
全県学力調査と標準学力検査の個人票は通知表「竹の子」と一緒に渡します。
全県学力調査は、4 年生以上の学年で国語・算数・理科・社会の 4 教科について実
施しました。個人票についてはそれぞれの教科の領域別の正答率がグラフ化されてい
ます。ただし、問題数が少ないため、その学年で学習した内容をすべて網羅している
ものではありません。おおよその傾向として参考までにみてください。
標準学力検査(NRT)については、1 月末に実施したため、未習問題が含まれて
います。
「学習のポイント」のところで、
「がんばるところ」に書いてある中には、習
っていない問題が含まれています。各学年のたよりでお知らせしますので、お子さん
の個人票と照らし合わせて御覧下さい。