講演資料ダウンロード - IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

Software
Engineering
Center
Information-technology Promotion Agency, Japan
環境変化に対応する
超上流の要件定義
エンタプライズ系総合セミナー
第2日:「ITサービスを取り巻く環境と要求」
2013年3月5日
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
技術本部 ソフトウェア・エンジニアリング・センター(SEC)
鈴木三紀夫
Software Engineering Center
SEC
目次
Software Engineering
for Mo・No・Zu・Ku・Ri
 はじめに
 WG活動の概要
 昨年度
 今年度
 情報システム開発における変化適応モデル
 感知
 解釈
 決定
エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-dd
Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved.
Software Engineering Center
1
SEC
Software Engineering
for Mo・No・Zu・Ku・Ri
はじめに
エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-dd
Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved.
Software Engineering Center
2
要求発展型開発WG 2012年度報告書抜粋
SEC
Software Engineering
for Mo・No・Zu・Ku・Ri
 経済環境、社会環境、IT環境が相互に関連し不確実性を
増しながら大きく激しく変化している。
それも先の見えない不連続な変化である。
社会インフラとなり得る企業の情報システムも規模が大きくなり、
それに伴い多くのステークホルダが関与することになり、
複雑さを増している。
 このような状況の中で、情報システムは環境の変化に
適応し続けなければ競争の足手まといになり、
企業の競争力が低下してしまう。
そのため、情報システムを環境変化に適応するように、
各企業は既存の技術で様々な工夫を行っている。
 これらの工夫を整理することで、環境変化に対応する情報システ
ムの構築の一助となることを目的とする。
エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-dd
Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved.
Software Engineering Center
3
要求発展型開発WG 2012年度報告書抜粋
SEC
Software Engineering
for Mo・No・Zu・Ku・Ri
 想定読者
 超上流工程に関与するユーザ系及びベンダ系技術者
 目的
 環境変化に対応する情報システムの構築の一助となるため
 ねらい、または想定する効果
 ビジネス戦略と情報システム構築の乖離をできるだけ少なくする
 変化に対応すべき領域を見極め、環境変化に柔軟に対応する
 予測できる環境変化を考慮することで、運用や保守の行いやすい
情報システム開発を行う
 環境変化を把握することで既存システムの改修箇所の妥当性を判断する
 ビジネス環境の変化を考慮したユーザ受け入れテストを設計する
エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-dd
Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved.
Software Engineering Center
4
SEC
Software Engineering
for Mo・No・Zu・Ku・Ri
WG活動の概要
エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-dd
Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved.
Software Engineering Center
5
【昨年度】 要求はなぜ変化するのか
エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-dd
Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved.
SEC
Software Engineering
for Mo・No・Zu・Ku・Ri
Software Engineering Center
6
SEC
【昨年度】 ステークホルダーの整理
ステーク
ホルダー
大分類
共通フレーム
BABOK
REBOK
ITIL
TOGAF
部署等/役割(ロール)
ステークホルダー
ステークホルダー
利害関係者
ステークホルダー
分類
対象
外部
経営層
経営層
社長
担当役員
分類
対象
影響を受ける
外部
顧客
規制者
サプライヤ
組織や企業
スポンサー
経営幹部
分類
ユーザ
対象
経営者(CIO)
管理部門
業務部門
情報シス
テム部門
業務部門
情報シス
テム部門
部門長
業務推進担当
システム推進
担当
関連会社
組織や企業
部門長
システム開発
担当
システム子会
社
ソリューションの
デリバリ
システム
運用部門
ベンダ
Software Engineering
for Mo・No・Zu・Ku・Ri
影響を受ける
組織ユニット
影響を受ける
組織ユニット
ベンダ
元請けベンダ
アウトソーサ
サブベンダ
エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-dd
ドメインの
ユーザ
SME
ビジネスアナ
リスト
エンドユーザ
ユーザ
分類
ステークホルダー ステークホルダー
対象
対象
対象
事業顧客/外部顧客 外部
マスコミ
政府/規制機関
労働組合
株主
事業パートナー
規制機関
調達先
顧客
政府行政
地域
顧客
サプライヤ
株主
トップ・マネジメント
本社機能
CxO
スポンサー
CEO、CIO
EA Rep
監査人
本社機能
エンタプライズセキュリティ
プログラムマネジメント
品質保証
影響力者
エンドユーザ
内部顧客
エンドユーザ
ユーザ
組織
事業領域/事業部門
役員
部門管理者
ビジネス・ドメイン専門家
データ所有者
ユーザ
社員
ビジネスユーザ
プロジェクトマネジャー
システム責任者
内部サービスプロバ
イダ
プログラムとプロジェ
クトのチーム
プロジェクト
組織
役員
部門管理者
ビジネス・プロセス専門家
プロセス生成物専門家
技術専門家
プロジェクト・マ
ネージャー
母体組織
プロジェクト・チー
ム・メンバー
プロジェクトマネ
ジメント・チーム
PMO
開発者
保守者
システム管理者
運用スタッフ
システム
運用
ITサービス管理者
サービス・デスク
アプリケーション管理者
インフラストラクチャ管理者
データ/音声コミュニケーション
運用サポート
ヘルプデスク
ベンダ
対象
KIKUMA
RING
PMBOK
ベンダ側経営者
プロジェクトマネジャー
上級システムエンジニア
ソフトウェア開発者
オペレータ
サプライヤ(製品)
サプライヤ(サービ
ス)
サードパーティー
Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved.
Software Engineering Center
7
【今年度】 要求に影響を与えるものは
SEC
Software Engineering
for Mo・No・Zu・Ku・Ri
経営
情報システム
企画
経営企画
現場
ベンダ
エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-dd
Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved.
情報シス
テム部
Software Engineering Center
8
SEC
【今年度】 ビジネス環境の変化
外部環境
市場動向
法令と規則
法的義務
社会的責任
技術基盤
労働者人口
競合製品
標準と仕様
公共の文化
物理環境や自然環境
組織/事業
ポリシー&手順
標準と仕様
ガイドライン
ドメイン技術
組織の文化
業務運用
業務運用における
プロセス
制約
ポリシー&ルール
モード
品質
事業構造
ステークホルダ要求
(事業管理レベル)
ステークホルダ
要求
(業務運用レベル)
2012年度
Software Engineering
for Mo・No・Zu・Ku・Ri
2011年度
システム運用
システム
ソフトウェア
要求
システム
要求
システム要素
ソフト
ウェア
システム要素
2010年度
ISO/IEC/IEEE29148, Systems and software engineering - Life cycle processes - Requirements engineering
Figure 4 — Example of requirements scope in a business context より作成
エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-dd
Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved.
Software Engineering Center
9
SEC
【今年度】 要求のスコープ
部署等/役割(ロール)
Software Engineering
for Mo・No・Zu・Ku・Ri
要件の定義内容
社長
経営層
担当役員
部門長
業務部門
業務推進担当
システム推進担
当
関連会社
事業要件
定義
業務要件
定義
部門長
情報システム システム開発担
部門
当
システム子会
社
担当役員
ベンダ
システム
要件定義
担当役員
担当役員
ステークホルダ要求
(事業管理レベル)
ステークホルダ要求
(業務運用レベル)
SEC BOOKS 経営者が参画する要求品質の確保~超上流から攻めるIT化の勘どころ~ 独立行政法人情報処理推進機構
ソフトウェア・エンジニアリング・センター, オーム社 図4.1 要件の定義と役割より作成
エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-dd
Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved.
Software Engineering Center
10
【今年度】 共通フレームの要件定義プロセス
主ライフサイクルプロセス
支援ライフサイクルプロセス
契約と合意の視点
文書化プロセス
SEC
Software Engineering
for Mo・No・Zu・Ku・Ri
構成管理プロセス
取得プロセス
契約の変更
管理プロセス
供給プロセス
品質管理の視点
品質保証プロセス
企画と要件定義
の視点
エンジニアリング
の視点
運用の視点
検証プロセス
妥当性確認プロセス
企画プロセス
運用プロセス
開発プロセス
共同レビュープロセス
監査プロセス
要件定義
プロセス
保守プロセス
問題解決プロセス
ユーザビリティ
(使用性向上)プロセス
組織に関するライフサイクルプロセス
管理
プロセス
環境整備
プロセス
改善
プロセス
共通フレームの修整
人的資源
プロセス
資源管理
プロセス
再利用
維持管理
プロセス
ドメイン
技術
プロセス
システム監査の視点
問題解決プロセス
修整プロセス
共通フレーム2007 第2版 より作成
エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-dd
Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved.
Software Engineering Center
11
SEC
不確実性のレベル
レベル
名称
Software Engineering
for Mo・No・Zu・Ku・Ri
内容
レベル1
確実に見通せる未来
(A Clear-Enough Future)
ある程度の正確さで未来を
予測できるレベル
レベル2
他の可能性もある未来
(Alternate Future)
異なる複数のシナリオとして
未来を描き出すことができる
レベル
レベル3
可能性の範囲が見えている未来
(A Range of Future)
起こりうる未来を一定範囲内
で特定できるレベル
レベル4
全く読めない未来
(True Ambiguity)
様々な不確実性が相互に作
用し予測できないレベル
イメージ
1
2
3
?
[新訳]不確実性時代の戦略思考, ヒュー・コートニー, ジェーン・カークランド, パトリック・ビゲリー, DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー, July 2009を参考に作成
エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-dd
Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved.
Software Engineering Center
12
SEC
不確実な環境に立ち向かう姿勢
名称
内容
留保
プレー権を確保する
(Reserve the Right to Play)
ゲームを継続するための投
資を続け、チャンスを待つ。
「形成」または「適応」の意思
決定を留保する
適応
未来に適応する
(Adapt to the Future)
市場の変化に素早く、柔軟
に対応することを目的とする。
形成
未来を形づくる
(Shape the Future)
自らが構想する新たな業界
構造を実現することを目的と
する。
Software Engineering
for Mo・No・Zu・Ku・Ri
イメージ
[新訳]不確実性時代の戦略思考, ヒュー・コートニー, ジェーン・カークランド, パトリック・ビゲリー, DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー, July 2009を参考に作成
エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-dd
Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved.
Software Engineering Center
13
SEC
今年度の取り上げたテーマ
Software Engineering
for Mo・No・Zu・Ku・Ri
留保
レベル1
適応
形成
アシュアランスケース
サービスデザイン
1
レベル2
2
(昨年度)
3
変化適応モデル
レベル3
レベル4
(昨年度)
?
エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-dd
環境変化に対応するシステム開発に関する課題
Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved.
Software Engineering Center
14
SEC
Software Engineering
for Mo・No・Zu・Ku・Ri
情報システム開発における
変化適応モデル
エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-dd
Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved.
Software Engineering Center
15
SEC
変化適応モデル
環境
Software Engineering
for Mo・No・Zu・Ku・Ri
変化適応モデル
感知
解釈
方針・
制御
実行
エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-dd
Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved.
決定
Software Engineering Center
16
変化適応モデル
SEC
Software Engineering
for Mo・No・Zu・Ku・Ri
名前
内容
感知
外部環境や内部環境の状況をモニタリングする。
閾値を超えた出来事の発生を感知し認識する。
解釈
これまでの経験に基づいてイベントやシグナルまたは状況変化を解釈する。
感知した状況の意味を把握し、意思決定に必要な分析を行う。
決定
解釈に基づいて、どのように対応するかを決定する。
結論に達するだけでなく、資源の割り当ても行う。
行動
必要に応じて新たな能力を調達し、対応策を実行する。
決定されたことを実行に移す前に、企業方針と一致しているかどうかを確認する。
対応策を実施することにより変化した状況に対して再び情報を収集する。
方針・制御
「感知」「解釈」「決定」「行動」を制御し監視する。
全体方針とのバランスを取る。
エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-dd
Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved.
Software Engineering Center
17
SEC
変化適応モデルと今回の範囲
Software Engineering
for Mo・No・Zu・Ku・Ri
事業管理
レベル
環境
感知
解釈
方針・
制御
実行
業務開発
決定
アーキテクチャ
設計
詳細
設計
管理
業務運用
レベル
感知
テスト
実装
解釈
方針・
制御
実行
決定
情報システム
開発
アーキテクチャ
設計
詳細
設計
管理
システム
運用レベル
感知
テスト
実装
解釈
方針・
制御
実行
エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-dd
決定
Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved.
Software Engineering Center
18
SEC
情報システム開発における変化適応モデル
感知
ゴールの
把握
課題の
認識
Software Engineering
for Mo・No・Zu・Ku・Ri
解釈
観測対象の
設定
兆しの
感知
環境変化の
解釈
影響箇所の
検討
本書の
範囲
方針・
制御
決定
実行
ステークホルダ
要求の抽出
エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-dd
リスク分析
ステークホルダ間
の合意
Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved.
方向性の
決定
Software Engineering Center
19
SEC
Software Engineering
for Mo・No・Zu・Ku・Ri
感知
ゴールの
把握
課題の
認識
解釈
観測対象の
設定
兆しの
感知
環境変化の
解釈
影響箇所の
検討
方針・
制御
決定
実行
ステークホルダ
要求の抽出
エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-dd
リスク分析
ステークホルダ間
の合意
Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved.
方向性の
決定
Software Engineering Center
20
SEC
感知(ゴールの把握、課題の認識)
Software Engineering
for Mo・No・Zu・Ku・Ri
自社
(1)政治動向
(13)組織/風土
(14)業務プロセス
(15)業務拠点(立地)
(16)業務リソース
人
物
金
情報
19
( 材)料市場/資源
エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-dd
11
18
( パ)ートナー
(6)法律/制度動向
8
9
( 商)品/サービス
(5)自然環境動向
( 市)場
(4)技術動向
7
( チ)ャネル
(3)社会動向
( 顧)客 /
(2)経済動向
( 供)給者/
(12)経営/ポリシー
20
(17)情報システム/IT
(10)競合
Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved.
Software Engineering Center
21
SEC
感知(課題の認識)
Software Engineering
for Mo・No・Zu・Ku・Ri
課題領域
課題の例
1
政治動向
政治的安定さ、金融政策や財政政策の動向
2
経済動向
経済成長率、金利、インフレ、景気の動向
3
社会動向
公共文化の変化、企業の社会的責任(CSR向上)、労働者人口の変化、業界
ルールの整備、商慣行の変化、産業構造の変化(基幹産業の交代、成長分野の
変化など)
4
技術動向
技術基盤の変化、新技術体系への転換、技術移転の割合、同業他社の自動化レ
ベル、標準化の動向、標準仕様への準拠
5
自然環境動向
気候変動(地球温暖化など)、リサイクル、環境保護のための規制、物理環境の変
化
6
法律/制度動向
法整備、規制の緩和または強化、法令遵守、法的義務、消費者保護
7
顧客
顧客ニーズの多様化、顧客との関係性の強化または改善、新規顧客の獲得及び
既存顧客の維持、顧客生涯価値(LTV)の重視、ターゲット顧客の変動
8
市場
市場シェアの拡大、国内市場の成長鈍化、新興国の発展、原材料やエネルギー
の価格の変動及び獲得競争の変化、業界構造の変化、リーディング企業の盛衰、
新たな合従連衡、事業領域の転換、グローバル化に伴う再編
9
チャネル
販売チャネルの選別や統廃合、インターネットチャネルの割合増加、ソーシャル
ネットワークや口コミの影響大、営業情報共有による営業効率の向上
エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-dd
Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved.
Software Engineering Center
22
感知(課題の認識)
SEC
Software Engineering
for Mo・No・Zu・Ku・Ri
課題領域
課題の例
10
競合
競合製品、代替品
11
商品/サービス
魅力的な新商品の開発、市場やニーズに応じた商品やサービスの多様化、商品・
サービスを市場に投入するまでの期間の短縮、付加価値の高い商品・サービスへ
のシフト、商品に付帯するサービスや関連商品やアフターサービスの充実、製品ラ
イフサイクルの変化への対応、商品を含むエコシステムの構築、商品やサービス
の品質向上、価格競争力の向上
12
経営/ポリシー
ポリシーの確立、経営方針の整備、全社的なリスクの管理、事業継続計画(BCP)
の見直しまたは強化、経営の透明性の確保(内部統制、システム監査)、情報セ
キュリティの強化、経営スピードの向上、経営情報の一元化、迅速な業績把握や
情報把握(リアルタイム経営、月次から日次把握へ)、実績情報の即時フィード
バック、意思決定の迅速化、個別最適から全体最適へ、コアコンピタンスの見直し、
事業再編、事業領域の転換
13
組織/風土
組織の文化、組織改革、社内コミュニケーション
14
業務プロセス
業務標準化、ガイドラインの整備、ビジネス・アーキテクチャの構築、業務プロセス
の効率化(省力化、業務コスト削減)、業務プロセスのスピードアップ(リードタイム
短縮など)、業務プロセスの質・精度の向上(ミス、欠品削減策)、業務ポリシー&
ルール、生産方式の改善による生産の効率化、シェアードサービス化、アウトソー
シング化、ペーパーレス化、新商品の開発期間の短縮、在庫圧縮、物流効率化、
調達コスト削減、社内コミュニケーションの強化
エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-dd
Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved.
Software Engineering Center
23
SEC
感知(課題の認識)
Software Engineering
for Mo・No・Zu・Ku・Ri
課題領域
課題の例
15
業務拠点
地域特性への柔軟な対応、グローバル対応、在宅勤務
16
業務リソース
社員の生産性向上、経営情報の共有化によるやる気向上、従業員削減、生産技
術の社内空洞化防止
17
情報システム
ITインフラ変更への対応
18
供給者
原材料の部品の仕入れ及び調達先の変更や範囲の拡大、調達・生産・物流にお
けるグループ外企業との連携
19
パートナー
外部経営資源との連携・活用、技術や特許を保有する企業の買収
20
原材料市場/資源
原油価格、レアメタル調達先、電気代
エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-dd
Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved.
Software Engineering Center
24
SEC
感知(観測対象の設定)
顧客との
インター
フェイス
社内処理
設計
(試作)
・用途分析
・顧客分析
・インターフェイス
の数
(トップ、管理者、
営業、技術者)
・頻度
・カバー率
・営業情報の
共有化率
・サービスの
差別化
・情報伝達
リードタイム
・設計リードタイム
・部品共有化率
・新製品開発率
・生産リードタイム(工程別)
・機械稼働率
・部品在庫回転率
・ロスタイム
・製造原価
・生産性
・計画/変更のタイミング
・自動発注率
・見積もり妥当性
・外注先評価
・購買貢献度
組立
顧客
【業務プロセス】
【業務拠点】
【業務プロセス】
組立
【商品】
加工
【業務プロセス】
購買
【チャネル】
計画
【顧客】
Software Engineering
for Mo・No・Zu・Ku・Ri
デポ
(小型の
配送拠点)
・製品在庫
回転率
・物流費
【顧客】
顧客
・月次決算スピード
・売上高(地域、
顧客、商品別)
・売上原価等
・販管費等
・営業利益率
(粗利益、
貢献利益)
・顧客満足度
・納期順守率
・クレーム率
・売掛金回収状況
企業経営情報システム構築の手ほどき, 沢村淑朗, 井上正和, 同友館, 1995, p.43, 図表1-10 オンタイム度管理項目より作成
エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-dd
Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved.
Software Engineering Center
25
感知(兆しの感知)
SEC
Software Engineering
for Mo・No・Zu・Ku・Ri
変化の兆しを感知する手段の例
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
顧客の声が載っているアンケート結果
第一線の営業マンの声
お客様サービスセンターに寄せられた苦情内容
商品の故障情報や修理情報
自社で保有しているデータ(情報システムから出力される帳票類など)
法規制の動向
同業他社の動向や事例
海外事例
他業界の事例
白書や業界団体がまとめた文献
インターネットにある情報
各種オンライン・データベース・サービス
セミナーや展示会
エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-dd
Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved.
Software Engineering Center
26
SEC
Software Engineering
for Mo・No・Zu・Ku・Ri
感知
ゴールの
把握
課題の
認識
解釈
観測対象の
設定
兆しの
感知
環境変化の
解釈
影響箇所の
検討
方針・
制御
決定
実行
ステークホルダ
要求の抽出
エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-dd
リスク分析
ステークホルダ間
の合意
Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved.
方向性の
決定
Software Engineering Center
27
SEC
解釈(環境変化の解釈)
Software Engineering
for Mo・No・Zu・Ku・Ri
変化の特性
変化の解釈
変化のスパン/変化の持続性
•
•
•
変化の幅がどの程度か。
変化が持続的に続くのか。
長期に亘ってて変化が継続するか。
変化の頻度/変化のペース
•
•
変化の頻度はどのくらいか。
変化のペースはどの程度か
変化のサイクル
•
変化は周期的か。
変化の連続性
•
変化は連続して発生するか、不連続で発生するか。
変化の規則性(規則的、不規則的)
•
規則的な変化をするか、不規則的な変化をするか。
変化の確実性
•
変化は確実に発生するか。
変化の広がり
•
変化は波及するか、変化は局所的にとどまるか。
エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-dd
Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved.
Software Engineering Center
28
解釈(影響箇所の検討)
SEC
Software Engineering
for Mo・No・Zu・Ku・Ri
変化の特性
変化の解釈
ビジネス(経営、業務)
•
経営者、従業員、ビジョン、目的、企業戦略、組織構成、
社内制度、業務プロセス、ビジネス・アーキテクチャ、
商品サービス、財務/会計、立地ロケーション
情報システム
•
業務アプリケーション、アプリケーション・アーキテクチャ、
データ・アーキテクチャ、テクノロジ・アーキテクチャ、
施設(データセンター)
エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-dd
Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved.
Software Engineering Center
29
解釈(影響箇所の検討)
SEC
Software Engineering
for Mo・No・Zu・Ku・Ri
非機能要求とアーキテクチャ分析WG報告書, IPA/SEC 非機能要求とアーキテクチャ分析WG, 2011.3, pp.39 図 B-1 非機能要求とアーキテクチャ分析のメタモデルの拡張
エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-dd
Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved.
Software Engineering Center
30
SEC
Software Engineering
for Mo・No・Zu・Ku・Ri
感知
ゴールの
把握
課題の
認識
解釈
観測対象の
設定
兆しの
感知
環境変化の
解釈
影響箇所の
検討
方針・
制御
決定
実行
ステークホルダ
要求の抽出
エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-dd
リスク分析
ステークホルダ間
の合意
Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved.
方向性の
決定
Software Engineering Center
31
SEC
決定(方向性の決定)
Software Engineering
for Mo・No・Zu・Ku・Ri
変化に対応する際に考慮する点
内容
変化の対応レベル
•
変化は経営レベル、事業レベル、業務レベルに影響を及ぼすか。
想定する影響箇所
•
•
•
•
•
•
変化対応の規模 [大きい-小さい]
変化対応の範囲 [広い-狭い]
変化対応、導入のスピード [速い-遅い]
変化対応の進め方 [一気に-徐々に]
変化対応時の試行錯誤の回数 [多い-少ない]
変化を予想した変化対象の余裕(スラック)の程度 [多い-少ない]
想定する影響範囲がシステムの場合
•
•
•
•
•
過去にあった機能変更の頻度 [多い-少ない]
機能変更の頻度の予想 [多い-少ない]
システムの寿命 [長い-短い]
データの結合度 [高い-低い]
変更による信頼性の変化 [ない-ある]
想定する影響箇所に関与する
ステークホルダ
•
•
•
•
•
変化対応時の利用部門のレスポンスの速さ [速い-遅い]
変化対応時の利用部門の協調の程度 [高い-低い]
変化対応時の管理部門のレスポンスの速さ [速い-遅い]
変化対応時の管理部門の協調の程度 [高い-低い]
変化対応時のベンダ管理の程度 [容易-困難]
想定する影響箇所を運用した場合
•
•
•
利用部門への技術サポートの程度 [多い-少ない]
利用部門への業務サポートの程度 [多い-少ない]
ベンダサービスの使用頻度 [多い-少ない-無い]
エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-dd
Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved.
Software Engineering Center
32
決定(方向性の決定)
不確実性レベル
例
レベル1
(確実に見通せる未来に対応する)
•
•
•
•
レベル2
(他の可能性もある未来に対応する)
•
•
•
•
•
レベル3
(可能性の範囲が見えている未来に対
応する)
•
•
•
•
エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-dd
SEC
Software Engineering
for Mo・No・Zu・Ku・Ri
変化が予測できるものを予めシステム上に実装しておき、必要な時期が来たらす
ぐに使えるようにする。
変化の頻度やペースが異なることが予測できるユーザインタフェース、アプリケー
ションロジック、データモデルを分けた3層アーキテクチャを採用する。
技術的な進化により、使用するデバイスが頻繁に変更することを予測して、デバイ
ス対応モジュールを切り出して管理する。
ほぼ定期的に起きる法令改正に対応するために、スクラッチ開発ではなく法令対
応パッチが提供されるパッケージソフトウェアを導入する。
想定外の事象に対応するため、全てシステムで対応するのではなく、運用で対応
できる余地、または人が関与できる余地を残しておく。
業務パターンを事前に定義し用意しておくことで、新たな業務に対する適応性を高
める。
適応性が求められる箇所を内製化し、環境変化に対して迅速に行うことで適応性
を高める。
設定値を変えるだけでアプリケーションの機能を変更できるようにする。
開発環境、テスト環境、運用環境をスムーズに移行できるようにする。
環境の変化を予測し、拡張が容易になるようなアーキテクチャを構築する。
汎用品またはデファクトスタンダードの部品や製品を採用することで、拡張時の調
達が容易になり、拡張性が高まる。
自社で機材を調達するのではなくクラウドサービスを活用することで、ITリソースの
利用を容易にし、環境の変化に応じた拡張を行う。
商品バリエーションの拡大に対応させるために、商品コードなどのコード体系を拡
張可能なものに変更する。
Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved.
Software Engineering Center
33
SEC
Software Engineering
for Mo・No・Zu・Ku・Ri
ご清聴ありがとうございました
エンタプライズ系総合セミナー, 2013-03-dd
Copyright © 2009-2013 IPA, All Rights Reserved.
Software Engineering Center
34