水 産 の 窓 17− N o . 43 平 成 18年 1月 31日 茨城県水産試験場 ムラソイ及びクロソイ稚魚の標識放流について 水 産 試 験 場 では,ヒラメ・スズキ・アワビ・ 鹿 島 灘 はまぐりなどに続く新 しい栽 培 漁 業 対 象 種 として, 「 ムラソイ」を始 めとす るソイ・メバル類 の種 苗 生 産 試 験 と放 流 効 果 調 査 に取 り組んでいます 。昨 年12 月にはムラソイとクロソイにそれぞれ標識をつけ( 図1・2),久慈浜の地先に放流しました( 表1)。 図1 標識を付けたムラソイ稚魚 図2 標識を付けたクロソイ稚魚 表1 ソイ・メバル類放流結果( 平成17年12月15日・ 久慈浜水木灯台沖に放流) 放流サイズ 全長(㎝) 体重(g) 魚種 放流 外 部 標 識 尾数 型 色 記号番号 ムラソイ 11.1 28.9 1,149 ダート(矢じり) オレンジ イハラキ04 3401∼4000 クロソイ 13.9 51.3 800 ダート(矢じり) オレンジ イハラキ04 2601∼3400 8401∼8900 8900番台 ムラソイを始 めとす るソイ・メバル類 ( 根 付 き魚 )は,魚 礁 などの物 陰 に集 まる習 性 が強 く,磯 や 魚 礁 にお ける漁 業 対 象 種 として利 用 価 値 が高 いと考 えられます 。今 まで行 ってきた外 部 標 識 放 流 の結 果 から,ムラソイとクロソイでは放 流 後 の移 動 ・ 分 散 状 況 や 成 長 に違 いがありそうです 。そこで,今 回 の標 識 放 流 は,ムラソイとクロソイを同 じ日 時 ・ 場 所 に放 流 して,その後 の移 動 ・ 分 散 状 況 を比 較 調 査しようというものです。 今 後 は再 捕 情 報 の増 大 を図 るため,再 捕 依 頼 ポスター を作 成 して関 係 者 の方 々 に配 布 す るなど, 情報収集を継続して行っていく予定です。 標識が付いた魚を再捕された方は,水産試験場までご連絡願います。なお,報告していただきたい 事項は以下のとおりです。 1 採捕月日・ 場所( ○○地先 水深○○m ) 2 漁業種類( 建網,底曳,延縄など)又は遊漁( 釣り) 3 標識色・ 番号( 例: オレンジ・ イハラキ04 ○○○○) 4けた番号 4 魚の大きさ( 全長・ 体重) 5 発見された方の住所・ 氏名( 後日記念品を進呈いたします。) 連絡先 茨城県水産試験場 浅海増殖部( 栽培技術センター) T E L :029-265-7542/F A X :029-265-7546 e-m ail:igankou@ theia.ocn.ne.jp ( 浅海増殖部 星野尚重)
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