平成25年度第1、第2四半期報告 工業技術センター 1 ● 材料開発部 技術支援業務 各業務件数(H25.4.1~9.30) 項 目 件 数 (※カッコ内は、H24 年度実績) 工業相談・技術指導 218件(269件) 依頼試験 192件(246件) 設備利用 160件(167件) 研修生受け入れ <インターンシップ> < 企業巡回訪問 2名( 2名) 0名( 1名)> 3件( 延370日 延 <延 2日(延28日) 0日(延10日)> 17件) その他 <内 ● 訳> 主な工業相談・指導例 内容 結果・成果 ① 段ボールに付着した異物について FT-IR、FE-SEM の依頼試験で対応。異物の特定に貢献 ② 無塵服に付着した鉛の分析について 蛍光 X 線の依頼試験で対応。洗浄効果の評価に貢献 ③ ポリ袋印刷の剥離原因解明について 電子顕微鏡の依頼試験で対応。素材ごとの剥離を確認 ④ シリコンウエハー表面の汚染状況の確認に 蛍光 X 線の設備利用・技術指導で対応。残留物の有無 ついて ● 確認(差違の評価)に貢献 依頼の多い試験 試験名 内容 件数 ① 定性:赤外吸収分析 製品に付着した異物(有機成分)の特定等 69件 ② 定性:蛍光 X 線分析 金属部品の材質特定等 62件 ③ 電子顕微鏡写真 付着物の形状観察等 31件 ● 利用の多い設備 設備名 用途例 件数 ① FT-IR 顕微鏡 異物の有機成分分析 30件 ② 電界放出形分析走査電子顕微鏡 電子部品の表面及び断面観察 29件 ③ 蛍光 X 線分析装置 無機材料の元素分析 17件 2 ● 研究開発業務 現在実施している研究の件数 種別 県単経常研究 3件 県単共同研究 2件 外部資金研究 2件 <内 ● 件数 備考 訳> 主な研究内容 事業名 :機能性材料の開発と応用 研究課題名・担当者:金属ナノ粒子新規製造方法の開発・山本建次、中山能久、青山勝治、外山真也 今年度計画:金属ナノ粒子の基本的製法の確立 結果及び進捗状況:目的金属を析出させるための反応条件の探索実験を行った結果、最適な条件を把握 できそうな状況にある。今後も本実験を継続する予定。 事業名 :分散技術の開発と応用に関する研究 研究課題名・担当者:機能性微粒子の開発・青山勝治、中山能久、山本建次、外山真也 今年度計画:新しい磁性粒子の調製技術の確立とカプセル化技術の開発と医療分野利用の検討 結果及び進捗状況:Mn,Co フェライト、Co,Ni 純金属などの磁性粒子の合成に成功した。今後、多次元 フェライト(MnZnFe2O4),Fe,Mn 等の磁性粒子合成方法の探索と磁性流体にするため の調製方法について検討する。 事業名 :気液分散技術の応用化に関する研究 研究課題名・担当者:微細気泡が分散した新規多孔質材料製造技術の開発・原口和人、平山国浩、中山 能久、外山真也 今年度計画:SPG 管の作製技術の確立と多孔質材料作製技術の検討 結果及び進捗状況:SPG 基礎ガラス管の作製実験を行い、各種条件を見いだし作製可能であることを確 認した。レーザー計測によりガラス管の外径を計測し、引き上げ速度を調整する手 法で、より外径寸法が安定したガラス管の作製を容易にできないか検討している。 事業名 :研究成果最適展開支援プログラム A-STEP((独)科学技術振興機構) 研究課題名・担当者:ナノエマルションを粒径分画する新しいクロマトグラフィーの実証・中山能久、 青山勝治、山本建次 今年度計画:SPG を利用した分画が可能で、その細孔径と粒子径の相関を求めること。 結果及び進捗状況:粒径 1μm、0.2μm の O/W 混合エマルションを調製し、クロマトグラフィー分画で きた。ただし、分画条件は限定的であった。 事業名 :研究成果最適展開支援プログラム A-STEP((独)科学技術振興機構) 研究課題名・担当者:金属液滴を前駆体とする新しい酸化金属固体微粒子合成法の開発・山本建次、 青山勝治 今年度計画:金属液滴から酸化金属固体微粒子を合成する新しいプロセスを確立する。 結果及び進捗状況:酸化金属を得るために、高温の油中に分散させた金属液滴に酸素ガスを吹き込む実 験を行ったが、期待したほど金属の酸化は進まなかった。一方、室温下で固体金属 を酸化剤水溶液中にて撹拌したところ、期待に近いレベルまで酸化が進行した。た だし、表面だけの酸化である可能性が高く、詳細な解析が必要である。
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