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2007 年 7 月 20 日発行
茨城大学教育学部附属教育実践総合センターお知らせ
第 16 号
平成 19 年度の開始にあたって・・・・・・・・・・・・・・・・・・ センター長 三浦 忠雄 1
ごあいさつ
・・・・・・・教育実践総合センター非常勤講師 飯島 郁郎 1
最近、驚いていること
・・・・・・教育実践総合センター非常勤講師 五十嵐 勇 2
地域教育臨床部門の活動から
・・・・・・・・・・正保 春彦 3
平成 18 年度 水戸市学校ボランティア活動報告
・・・・・・・・・・三浦 忠雄 4
教育学部におけるボランティア情報の一元化について
・・・・・・・・・・三浦 忠雄 5
お知らせ
・・・・・・・・・・本田 敏明 6
①情報演習室のパソコン更新について
②「茨城大学教育実践研究」第 26 号 執筆申し込み受け付中
平成 19 年度 教育実践総合センター各種委員名簿・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
平成 19 年度の開始にあたって
センター長
三浦
忠雄
4月19日開催のセンター協力教員会議、4月26日開催のセンター運営委員会を経て平成19年度
の活動が開始いたしました。運営委員会の時点では不確定だった予算配分、心理教育相談室の相談員体
制が決定し、本格的に始動ということになりました。安達喜美子先生の客員教授職の1年延長に加え、
本年は教育実践研究の非常勤講師として、飯島郁郎先生(前鉾田小学校校長)、地域連携担当として五
十嵐勇先生(前就職相談室勤務)をセンターに迎え、充実した布陣となり、また賑やかになりました。
センターとして懸案だったコンピュータ室の機種の更新が、竹野教育・研究支援委員長の指導のもと、
「情報」免許のための実習への協力ということで実現しました。センターに学生の出入りが活発になり、
これまた賑やかになるでしょう。またA棟改修への協力ということで、4人の先生方をお迎えします。
またゼミナール室の利用も増えることになります。現にボランティア関連の連絡で学生が頻繁に訪れる
ようになりました。大勢の皆さんがセンターを訪れることによって、センターへの理解が深まれば嬉し
いことです。センターの改革、構想が話題に昇り始めました。将来計画委員会を中心に、学部の先生方
と議論を深め、変革の時代を迎えてのセンターのあり方を見つめ直したいと思っています。
ごあいさつ
教育実践総合センター非常勤講師
飯島
郁郎
この度,茨城大学教育学部附属教育実践総合センター所属の職員として勤務させていただくことにな
りました。どうぞ、よろしくお願いいたします。
私は、平成19年3月末をもって38年間の教員生活を終えて退職いたしました。この間、小学校4
校23年、中学校2校6年、そして鹿行・県南・水戸教育事務所合わせて9年勤務いたしました。
学校勤務では、明るく伸びやかな笑顔の子どもたちに囲まれる中、卓越した指導力に魅せられ、いつ
かは自分もあんな教員になりたいと指標として仰いだ多くの先輩、共に手を携えてがんばった職場の仲
間や同輩、そして若さと情熱に燃え、直向さを甦らせてくれた多くの後輩など、顧みますと沢山の方々
1
に支えられた中で、退職の日を迎えることができました。感謝の日々を送る中、茨城大学で教師をめざ
す若者にこれまでの教員としての経験を活かして、次代を担う教師を育ててみてはいかがですか。との
お誘いをいただき、御縁があって勤務させていただくことになった次第です。
校長の時には、「笑顔のある授業の展開」、そのために、①教材研究に裏打ちされた指導力(専門性)、
②子ども一人一人を熟知した児童・生徒理解(先生の人間味)、③情熱と意欲に満ちた使命感(先生の元気)。
この三点を授業に臨む教師の心得として、先生方と日々の実践に取り組んでまいりました。
今日、矢継ぎ早の教育改革が進められておりますが、私は常々、後に続く若者が夢と希望をもって教
師という職業を選択できるような、教育行政や魅力ある学校教育の展開でありたいと願っております。
今日の学校教育の現状や課題を踏まえ、「教育実践研究」の講座を通して、教師をめざす学生と一緒に
教育について語ることができることを喜びつつ、教育の在り様をもう一度見つめ直していきたいと考え
ております。この度、このような機会を与えていただきましたことに、心から感謝申し上げまして、就
任の御挨拶とさせていただきます。
最近、驚いていること
教育実践総合センター非常勤講師
五十嵐
勇
この 4 月より、教育実践総合センターに非常勤講師として勤めることになりました。
最近、私が驚いていること、それは次のようなことです。
私が今まで歩んできた約 70 年の年月を、逆に、私が生まれた 1940 年(昭和 15 年)を起点に昔にさかの
ぼってみますと、何と、1870 年、江戸時代(1867 年)になってしまうのです。ええ‼ 江戸はこんなに
近かったのか。?
それにしても、この百数十年の間に、日清戦争、日露戦争、日中戦争、太平洋戦争、
そして、汽車、自動車、電車、新幹線、人工衛星、電信、電話、TV、携帯、コンピュータ、洗濯機、冷
蔵庫、電気釜、オーブン等々、多くの事変があり、多くの進歩や変化がありました。
上記の半分ぐらいは、私は、実際にその変化の場面に遭遇してきているのですが、最初は、驚き、肝
を冷やして、その対応に不安を覚えても、慣れてしまうと、当たり前のようになってしまって現実の社
会になってしまう。
さて、社会の変化は、今日も日々続いているとして、その変化の中で、
「茨城大学の役割は何なのだろ
う。」「実践センターの役割は・・・」、そして「私の役割は・・・」と考えている次第です。
茨城大学よ、あなたは何ですか。
実践センターよ、あなたは何ですか。
そして、私は・・・
地域教育臨床部門の活動から
地域教育臨床部門地域臨床教育相談分野では以下のような活動を行っております。
(1)心理教育相談室について
昨年度、附属心理教育相談室では 39 件の新規相談を受け付け、過年度からの継続ケースと合わせて
のべ約 1709 回の相談を行いました。これには多くの関係者のご協力をいただきました。今年度の相談
スタッフは相談員 7 名の他、協力相談員 14 名、非常勤相談員 4 名の総勢 25 名で、さらに学校臨床心
理専攻の大学院生の協力をいただいております。また今年度から毎週一回相談員会議を開催し、相談
申し込みに対する迅速な対応を心掛けております。
(2)公開講座について
本年度も心理教育相談室の相談員が中心となったリレー形式の公開講座「実践心理教育相談講座・
2
初級クラス」
(前期)を開講しております。本年度は 44 名の方が受講されました。また、本年は過年
度の受講生の方からの要望を受けて「実践心理教育相談講座・中級クラス」
(後期)も開講します。ま
た、新しい試みとして学外講師と正保の協同担当で「教育に生かすインプロヴィゼーション」
(夏休み)
を企画しました。
(3)学校で使えるグループアプローチ研究会の開催について
本年度も構成的グループエンカウンター(SGE)などのグループアプローチの学校現場への普及をめ
ざして、研修会を開催しております(茨城県教育委員会後援)。SGE については毎月 1 回土曜日 10 時∼
5 時×計 3 回のプログラム(5∼7 月)で研修を行っております。教員、相談員の方を中心に 30 名以上
の方が参加しておられます。後期(10∼12 月)には農学部キャンパスで、同様プログラムを実施しま
す。また 8 月にはリーダー体験促進を目的として
合宿を開催します。さらにロールプレイング研修
会を毎月 1 回(土曜日 1∼5 時)開催しておりま
す。こちらは水戸キャンパスと農学部キャンパス
の交替方式で開催しています。こちらにも 30 名
以上の方が参加しておられます。
(4)SCS「教育臨床」について
毎月 1 回第 3 木曜日に共通教育棟 SCS 教室にお
いて SCS「教育臨床」を開講(受講)しております。
これは各大学の実践センターを衛星回線を利用し
て双方向テレビ会議システムで繋ぎ、各大学のリレ
ー方式で教育臨床について講義を行うものです。本
年度、本学は 1 月に講義を担当します。
「実践心理教育相談講座(初級編)於地域総合研究所」
(地域臨床教育相談分野
平成18年度
正保
春彦)
水戸市学校ボランティア活動報告
平成16年度から開始された、学校支援ボランティア活動は3年目の平成18年度の活動が終了しま
した。この派遣事業は、水戸市教育委員会と茨城大学教育学部との協力協定にもとづくものであります。
今や地域連携や地域貢献は大学の重要な使命に位置づけられるようになりました。大学が塀の中での研
究や教育にとどまらず、集積した知見を積極的に地域に展開していく努力が求められております。地域
連携は国立大学法人としての中期目標にもなっています。教育学部には平成18年4月、地域連携委員
会が発足し、このような状況の変化に積極的に対応していこうということになりました。連携の拡大で、
さまざまな活動に多くの学生が参加する状況が生まれてきています。ボランティア活動の推進には、実
践センターと地域連携委員会が協力していく必要性があるでしょう。
平成18年度の活動状況は以下のようになっています。活動した学生諸君の努力に敬意を表し、事業
を推進した水戸市教育委員会、水戸市教育総合研究所、派遣先の幼稚園、小学校、中学校の皆様に感謝
申し上げます。しかし幾つかの課題も浮き彫りになってきています。一つは派遣エリアの問題です。活
動時間をはさむ移動時間の関係で、どうしても大学から遠距離にある学校は応募が集まらないという現
実があります。二つは活動期間と応募した学生との間のミスマッチです。早い段階で応募に応じた学生
が、後で決まる具体的な活動時期、時間に授業等の関係で派遣先学校に行けなくなるという問題です。
いずれも難しい課題ですが、関係者が日頃からの連絡体制をしっかりとっていけば、解決の糸口がある
と思います。またそれが実現できるよう、大学も体制を整えていきたいと考えています。三つは学生の
3
マナーの問題です。約束した活動計画を勝手に変更するなどの基本的なマナーの問題が指摘されていま
す。これにはガイダンス等でしっかり指導することや参加する学生が所属する教室の主任に、活動計画
を事前に連絡するなどして、必要に応じて指導を仰ぐなどの方法をとっています。
この事業の目的は、市内の幼稚園、学校の支援ですが、参加する学生のほとんどが教員志望であり、
活動が学生にとって貴重な経験の場となることも期待されます。この事業が今後とも充実したものにな
るよう、水戸市側ともよく相談していきたいと思います。
平成18年度派遣実績
希望学校園数
派遣学校園数
派遣人数
平成17年度
幼稚園
17
15
66
16 園
39 名
小学校
24
19
52
28 校
61 名
中学校
7
5
8
4校
6名
計
48 校
39 校
126 名
48 校
106 名
注)平成 18 年度から常磐大学も水戸市ボランティア事業に参加しており、18 年度は茨城大学実績の
3分の1程度の活動実績の報告があります。
(センター長
三浦
忠雄)
教育学部におけるボランティア情報の一元化について
教育学部では、幼稚園や小中学校に出向き、園児、児童、生徒の活動を支援するいわゆる教育的ボラ
ンティア活動に多くの学生が参加しております。本年も水戸市教育委員会との協定にもとづく「水戸市
学校ボランティア活動」が始まりました。5月23日には、参加する学生を一堂に集め、活動の趣旨の
確認や学校を訪問する際の基本的な注意を行ったところです。また昨年からは、参加する学生の情報を
学生が所属する教室の主任の先生に連絡する態勢をとっております。しかし現実には、同じ水戸市内の
幾つかの学校では、協定とは別にボランティアの募集が行われ、多くの学生が参加している実態があり
ます。また教職員を通じてボランティアの話しが持ち込まれ、ポスターにより学生募集が行われる例が
多くあります。このような場合、実際にどの位の学生が参加し、どのような活動をしたのか全く把握で
きない状況です。もちろん、学生を集めた側からの報告はありません。
幸いにも、教育学部生が参加
したボランティア活動において、重大な事件、事故は起きておりません(報告されていないものがある
かも知れませんが、情報はありません)。しかし今後参加学生数、活動エリアが拡大すれば、事件、事
故に遭遇する危険性、確率は大きくなるでしょう。特に最近の麻疹(はしか)問題をみると、学生がど
こで活動しているのかの情報把握は緊急な課題であり、学生を送り出す大学として、社会的な責任があ
ると考えます。地域連携委員会では、このような状況を整理するために、水戸市学校ボランティア活動
の窓口になっている実践センターと協力して、教育学部学生のボランティア活動に関する情報の一元化
を図ることになりました。実施の方法は以下の通りです。
○学部に正式に申し入れがあったボランティア要請はもちろん、教員個人あるいは職員を通じて寄せら
れた要請に関する情報は、実践センターに連絡する。
○実践センターに伝達された情報は、センター長の責任のもと、鯉渕職員、五十嵐職員が管理する。
情報は必要に応じ、センター長から学部長へ報告される。
○実践センターは、必要に応じて、募集先に対して募集責任者は誰か、連絡体制、活動内容、保険など
の補償体制の有無、謝金や交通費などの支払いの有無、活動報告の要請などを問い合わせ、また確認
する。状況に応じてその結果を、応募する学生に伝達する。
○募集に応募する学生は、その旨を実践センターに連絡する。また応募する学生に、麻疹に対する免疫
4
の状況を尋ねることがあります。
○実践センターは、活動した学生に、活動後に「活動報告書」の提出を求めます。
○ボランティア活動に関する全体的な審議は、教育学部地域連携委員会で行うものとする。
教員採用試験の応募書類にボランティア活動に関する記載事項が加えられたりして、学生の側も活動
をしなければという思いもあり、また多忙な学校現場でも、学生の人的パワーを利用したいという側面
があり、ますますボランティア活動が活発になります。このような状況への対応について、皆様のご理
解とご協力をお願いいたします。
(センター長・三浦
忠雄)
*** お 知 ら せ ***
①情報演習室パソコン更新
かねてよりの課題であったセンター情報演習室のパソコンが今年度更新されました。更新されたパソ
コンは新品ではないのですが、IT 基盤センターの機器更新に伴って、従来共通教育棟 MM 教室で使用さ
れていたもののうち 30 台を教育学部の予算で払い下げを受けたものです。今までは WINDOWS 2000
でしたが、更新されたものは WINDOWS XP であり、処理速度も格段に速いものになっています。また、
本体とディスプレーが一体型で大変コンパクトなのも特徴です。
高校教科「情報」の免許科目やその他の教育用等に教育学部共通のパソコン教室として利用すること
が可能で、すでに今年度前期科目や集中講義等で既に利用され始めています。今後とも大いにご利用く
ださい。
(情報教育研究指導分野
本田
②実践センター紀要「茨城大学教育実践研究」第26号
執筆申し込み受け付中!
敏明)
平成19年度のセンター紀要原稿を募集します。1人1編とは限りません。研究論文の発表をご希望の方
は、次の要項によりお申し込み下さい。
今年度から紀要は電子化のみの作成となります(大学 IT 基盤センターのサーバーに保管されます)。
原稿の募集および投稿申込は原則として電子メールでお願いします。
募 集 要 項
1.投稿資格
2.執筆予定申込締切り
3.原稿提出締切り
4.執筆申込方法
5.申込宛先
単著論文の著者および共著論文の著者のうち、少なくとも1人は本学部教員でな
ければならない。
平成 19 年7月 31 日(火)
平成 19 年 9 月 28 日(金)
投稿を希望される方は、添付ファイル「教育実践研究投稿規定電子版」を熟読
の上 「執筆申込書」に所定事項を記入の上、切り取って下記アドレス宛必ず
メールで申し込みを行ってください。
執筆申し込み受理後、執筆申込者には、原稿記入用テンプレート、原稿整理カ
−ド、自己チェックシ−ト、承諾書(共著者がいる場合)をメールで送付
します。
[email protected]
5
平成19年度
★運営委員
各種委員名簿
★協力教員
★紀要編集委員
三浦
忠雄
センター長
昌子
佳広
国語教育
島
剛
本田
敏明
センター専任
村山
朝子
社会科教育
大谷
忠
正保
春彦
センター専任
笠原
勇
数学教育
岩崎
恭枝
安達喜美子
センター客員教授
小野
義隆
理科教育
齊藤
英敏
三輪
壽二
将来計画委員会
長谷川
敏
音楽教育
本田
敏明
尾崎
久記
大学院専門委員会
島
剛
美術教育
正保
春彦
齋木
久美
予算委員会
松坂
晃
保健体育
松坂
晃
センター協力教員
大谷
忠
技術教育
江幡
裕
センター協力教員
岩崎
恭枝
家政教育
守屋
英子
学校臨床心理専攻専任教員
齊藤
英敏
英語教育
福田
洋子
附属幼稚園副園長
新井
英靖
障害児教育
岡部
千草
附属小学校副校長
竹下誠一郎
教育保健
田邊
一男
附属中学校副校長
江幡
裕
学校教育
鈴木
香代
附属養護学校副校長
齋木
久美
情報文化
事務担当
渡部玲二郎
人間環境教育
中村
雅昭
事務長補佐
三嶌
香里
附属幼稚園
鯉渕
良子
センター事務補佐員
柳田
尚久
附属小学校
佐藤
隆
附属中学校
寺門
宏美
附属養護学校
★心理教育相談室相談員
★協力相談員
★非常勤相談員
正保
春彦
心理教育相談室長
三浦
忠雄
三嶌
香里
溝口いずみ
岸
良範
学校臨床心理専攻専任教員
竹下誠一郎
大内
善一
飯島
守屋
英子
学校臨床心理専攻専任教員
生越
達
鈴木
香代
小田真梨子
金丸
隆太
学校臨床心理専攻専任教員
新井
英靖
石川
裕康
高畑
丸山
広人
学校教育
尾崎
久記
平野あけみ
三輪
壽二
学校教育
東条
吉邦
廣木
恒夫
センター客員教授
内田千代子
三村
和子
安達喜美子
香織
和子
編集後記
今年度最初のセンターお知らせをお届けしま
す。今年度は特に新しいスタッフをお迎えして
多くの事業を展開してまいります。
教育実践総合センターお知らせ
具体的な事業内容は本号の記事のとおりで
編集・発行
す。
「学部」に「附属」している「センター」と
第 16 号
茨城大学教育学部
附属教育実践総合センター
いうことは,学部の支援で成り立つセンターと
心得ております。
皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。
発行日
2007 年 7 月 20 日
〒310-8512
水戸市文京 2-1-1
TEL 029-228-8327
(TH)
6
FAX 029-228-8328