Fluid Thioglycollate Medium 液状チオグリコレート培地

Fluid Thioglycollate Medium
AOAC
BAM
液状チオグリコレート培地
偏性嫌気性菌及び通性嫌気性菌及び微好気性菌の培養、分離及び無菌試験用。
COMPF
EP
USP
本培地は、USPXXVI (2003)、EP 及び APHA (1992) の推奨に適
合しています。
原理
本培地は、還元剤(チオグリコール酸塩、シスチン)を含
み、偏性嫌気性菌のために適切な嫌気条件を保証します。ス
ルフヒドリル化合物は、ヒ素、水銀及びその他重金属類も
不活性化させます。
よって、チオグリコレート培地は、重金属または重金属防
腐剤を含む製品の検査に適しています。液状チオグリコレー
ト培地の高い粘性は、急速な酸素の取り込みを防ぎます。
酸素含量の増加は、酸化還元指示薬のレサズリンナト
リウムにより赤色に変化することによって示されます。
操作法と判定
サンプルを試験管の底に穿刺します。嫌気性を保つために、
滅菌液体パラフィンまたは寒天溶液を 1 cm の厚さに重層し
ます。 培養:数日間、最適な培養温度で培養します。(35-37 °C)
嫌気性菌は培地の下部に発育します。
Literature
American Public Health Association(APHA): Compendium of methods for the
micro-biological examination of foods. - 3rd ed. (1992).
European Pharmacopeia II, Chapter VIII. 3.
United States Pharmacopeia XXVI, Chapter "Microbial Limit Tests", 2003.
Ordering Information
組成 (g/litre)
カゼインペプトン 15.0; 酵母エキス 5.0; ブドウ糖 5.5; L-シスチ
ン 0.5; 塩化ナトリウム 2.5; チオグリコール酸ナトリウム 0.5.
レサズリンナトリウム 0.001; 寒天 0.75.
調製方法
30 g を精製水1 L に溶かし、121 ℃で 15 分間オートクレー
ブ滅菌します。
pH: 7.1 ± 0.2 25 ℃
作製後の培地:透明、黄色。
培地は常に使用時に調製すること。酸素の存在により表
面から 1/3 以上がピンク色に変化した場合で、沸騰させ
ても色が消えない場合は使用することができません。
品名
メルクカタロ
グ 番号
液状チオグリコレート培
地
1.08191.0500
500 g
液状チオグリコレート培
地
1.08191.5000
5 kg
寒天(高純度)
1.01614.1000
1 kg
流動パラフィン
1.07160.1000
1 l
品質管理
試験菌株
発育
Staphylococcus aureus ATCC 6538
良
Bacillus subtilis ATCC 6633
良
Clostridium sporogenes ATCC 19404
良
Bacteroides vulgatus ATCC 8482
良
Micrococcus luteus ATCC 9341
良
Pseudomonas aeruginosaATCC 9027
良
Escherichia coli ATCC 25922
良
Clostridium sporogenes ATCC 11437
良
270
Merck Microbiology Manual 12th Edition
包装サイズ
Fluid Thioglycollate Medium G 液状チオグリコレート培
地G
偏性嫌気性菌及び通性嫌気性菌及び微好気性菌の培養、分離及び無菌試験用。
USP, EP,APHA に準拠。液状チオグリコレート培地と組成は、
合成寒天以外を使用している以外は全く同じ。
原理
本培地は、従来からのチオグリコレート培地よりも、より
透明なので、大量で長期培養が要求される無菌試験に特に
優れています。還元剤のチオグリコール酸塩、シスチンは、
発育条件の厳しい嫌気性菌でさえも、適切な嫌気条件を保
証します 大気中の酸素の進入は、酸化還元指示薬のレサズ
リンナトリウムにより赤色に変化することによって示され
ます。カルシウムまたはマグネシウムイオンの添加は培地の
硬さを増強させます。
組成 (g/litre)
カゼインペプトン 15.0; 酵母エキス 5.0; D(+) グルコース 5.5;
L-シスチン 0.5; 塩化ナトリウム 2.5; チオグリコール酸ナトリ
ウム 0.5. レサズリンナトリウム 0.001; ゲル化剤 0.75.
調製方法
29 g を精製水1 L に溶かし、121 °C で 15 分間オートクレー
ブ滅菌します。
pH: 7.1 ± 0.2 25 °C
調製後の培地は透明、黄色。
培地は使用時に調製すること。オートクレーブ滅菌後、
大気中の酸素の進入を防ぐため室温で冷却し、ただちに
冷蔵庫へ入れること。調製済みの培地は、密閉した容器
で 3ヶ月まで保存可能。もし、酸素の進入により培地の
1/3 がピンク色となり、加熱しても着色が消えない場合は
使用しないこと。
操作法と判定
サンプルを試験管の底に接種します。嫌気性を保つため、滅
菌液状パラフィンを 1 cm の厚さで覆います。
培養:30- 35°C で、数日間。または指示どおり使用。嫌気性
菌は培地の下部に発育します。
カルシウム及びマグネシウムイオンが大量に含まれる検体
の場合は、従来からのチオグリコレート培地を使用するこ
と。
Ordering Information
品名
メルクカタロ
グ 番号
包装サイズ
液状チオグリコレート培
地G
1.16761.0500
500 g
液状チオグリコレート培
地G
1.16761.5000
5 kg
流動パラフィン
1.07162.1000
1L
品質管理
試験菌株
発育
Staphylococcus aureus ATCC 6538
良好
Bacillus subtilis ATCC 6633
良好
Clostridium sporogenes ATCC 19404
良好 ( 嫌気性 )
Bacteroides vulgatus ATCC 8482
良好 ( 嫌気性 )
Clostridium sporogenes ATCC 11437
良好 ( 嫌気性)
Escherichia coli ATCC 25922
良好
Micrococcus luteus ATCC 9341
良好
Pseudomonas aeruginosa ATCC 9027
良好
Merck Microbiology Manual 12th Edition
271
Fluorocult™ dehydrated culture media フルオロカルト乾
燥培地
蛍光を利用した E. coli の迅速検出用培地
原理
細菌に特異的な酵素の検出により細菌の迅速な鑑別が可能
です。本品では発育条件に影響されずに活性を示す酵素を検
出します。数菌株のサルモネラとシゲラを除き、E.coli は酵
素 β-D- グルクロニニダーゼを有する腸内細菌科に属する唯
一の種です。この酵素は基質である 4-メチルウムベリフェリ
ル -β-D- グルクロニド (MUG) を分解し、4-メチルウンベ リフェロンを形成、これが UV 光線下で蛍光として測定され
ます。これにより、E.coli の存在が強く示差されます。
フルオロカルト乾燥培地は標準的な培地と同じ成分を有し、
基質として MUG が追加されています。したがって、通常の
方法で使用・評価でき、さらに UV 光線で E.coli コロニーの検
査ができます。ある種の培地にはさらに E.coli の存在を確認
するためのインドール反応用の基質としてトリプトファン
が含まれているものがあります。
注:蛍光強度は酸性 pH で減少します。1 N の水酸化ナトリウ
ム溶液を加えると、蛍光は増加します。培養を続ける場合は
pH 調整は別に分けて実施します。
272
Merck Microbiology Manual 12th Edition
Fluorocult® Brillant Green 2 %-Bile (BRILA) Broth フルオロ
カルト BRILA (BGLB) ブイヨン
原理
操作法と判定
胆汁酸混合物とブリリアントグリンが共存菌、特にグラム
陽性菌をほとんど完全に抑制します。E. coli は UV 光 (366
nm). を照射すると蛍光を発します。陽性のインドール反応と
乳糖発酵によるガス産生により結果を確認できます。
通常の方法に従うこと。試験管に正しく接種すること。接種
量 1ml の場合、少なくとも培地 10 ml を使用すること。35
℃で 24-48 時間培養します。E.coli は 44 ℃でも培養するこ
と。
UV ライト下で試験管を確認します。366 nm): 淡い青色の蛍
光が生じたら、E. coli が存在します。培養 24 時間後に蛍光が
陰性の場合は、インドール反応を見るためにコバック試薬
を添加しないでください。(このアルコール試薬は培地の発
育条件を破壊します。)更に 24 時間培養を継続します。その
後、蛍光とインドール反応を確認します。
確認のため、コバックインドール試薬で 5 mm の厚さに重
層します。1 - 2 分後に赤色の輪が生じると、E.coli の存在が
確認されます。ダーラム管中のガス産生は、E.coli または/
及びその他大腸菌群を培地が含むことを示します。
組成 (g/litre)
ペプトン 10.0; 乳糖 10.0; ウシ胆汁末 20.0; ブリリアントグリ
ン 0.0133; L- トリプトファン 1.0; 4-methylumbelliferyl-β-Dglucuronide 0.1.
調製方法
41 g を精製水 1L に懸濁し、ダーラム管を入れた試験管に分
注し、121 ℃で 15 分間滅菌します。
pH: 7.2 ± 0.2 25 ℃
調製後の培地は透明、緑色。
Ordering Information
品名
メルクカタロ
グ 番号
包装サイズ
フルオロカルト
BRILA(BGLB) ブイヨン
1.12587.0500
500 g
バクチデント・インドー
ル
(滴下ボトル)
1.11350.0001
1 x 30 ml
コバックインドール試薬
1.09293.0100
100 ml
UV ランプ (366 nm)
1.13203.0001
1基
品質管理
試験菌株
発育
ガス産生
MUG
インドー
ル
35 °C
44 °C
35 °C
44 °C
Escherichia coli ATCC 25922
+
+
+
+
+
+
Escherichia coli ATCC 11775
+
+
+
+
+
+
Citrobacter freundii ATCC 8090
+
+ / -
-
-
Staphylococcus aureus ATCC 6538-P
-
-
Micrococcus luteus ATCC 10240
-
-
Bacillus cereus ATCC 11778
-
-
Lactobacillus plantarum ATCC 8014
-
-
Merck Microbiology Manual 12th Edition
273
Fluorocult™ DEV Lactose Peptone Broth
DEV 乳糖ペプトンブイヨン
フルオロカルト
原理
使用方法及び判定
本培地は、水中の大腸菌群の増菌及び測定に特に適してい
ます。E. coli は UV 光を照射すると青い蛍光を発します。イン
ドール反応陽性により確認することができます。
水中微生物試験の各種方法に従ってください。
培養後のダーラム管中のガスは、E.coli 及びその他の大腸菌
群の存在を示します。
UV ライト下で試験管を確認します。青い蛍光が生じたら、E.
coli が存在します。培養 24 時間後に蛍光が陰性の場合は、イ
ンドール反応を見るためにコバック試薬を添加しないでく
ださい。
(このアルコール試薬は培地の発育条件を破壊しま
す。)更に 24 時間培養を継続します。その後、蛍光とイン
ドール反応を確認します。
確認のため、コバックインドール試薬で 5 mm の厚さに重層
します。1 - 2 分後に赤色の輪が生じると、E.coli の存在が確
認されます。
組成 (g/litre)
カゼインペプトン 17.0; 大豆ペプトン 3.0; 乳糖 10.0; 塩化ナト
リウム 5.0; ブロモクレゾールパープル 0.02; トリプトファン
1.0; 4-methylumbelliferyl-β-D-glucuronidase 0.01.
培地の作製
36.1 g または 72.2g を精製水 1L に懸濁し、ダーラム管を入れ
た試験管に分注し、121 ℃で 15 分間滅菌します。
pH: 7.2 ± 0.2 25 ℃
作製後のブイヨンは透明な紫色。
Ordering Information
品名
メルクカタロ
グ 番号
包装サイズ
フルオロカルト ® DEV 乳
糖ペプトンブイヨン
1.04037.0500
500 g
バクチデント ® インドー
ル ( 滴下瓶入り )
1.11350.0001
1 x 30 ml
KOV 蹐 S インドール試薬
1.09293.0100
100 ml
UV ランプ (366 nm)
1.13203.0001
1 基
品質管理
試験菌株
発育
黄色への変化
ガス
MUG
インドール
Escherichia coli ATCC 25922
良好
+
+
+
+
Enterobacter aerogenes ATCC 13048
-
-
良好
+
Klebsiella pneumoniae ATCC 13883
良好
+
+ / +
Salmonella typhimurium ATCC 14028
良好
-
-
Aeromonas hydrophila ATCC 7966
中等度 / 良好
Enterococcus faecalis ATCC 11700
僅か / 良好
±
-
274
Merck Microbiology Manual 12th Edition
-
ISO
Fluorocult™ ECD Agar
フルオロカルト ECD 寒天
E. coli Direct Agar
本培地は、肉検査のための German-DIN-Norm 10110、食品検査のための § 35 LMBG (06.00/36) 及び 肉及び
肉製品中の E.coli の計測のための ISO Standard 6391 (1996) に適合しています。
Literature
原理
本培地中の胆汁酸塩混合物は、通常の腸管では見られない
共存菌を大幅に抑制します。UV ライト下で蛍光及びイン
ドール反応を用いることにより、E.coli を検出することがで
きます。
Bundesgesundheitsamt: Amtliche Sammlung von Untersuchungsverfahren nach §
35 LMBG. - Beuth Verlag Berlin, Köln
組成 (g/litre)
Draft International Standard ISO/DIS 6391: Meat and meat products - Enumeration of Escherichia coli-colony-count technique at 44 °C using membranes (1996).
カゼインペプトン 20.0; 乳糖 5.0; 塩化ナトリウム 5.0; 胆汁酸
塩混合物 1.5; リン酸水素 2 カリウム 4.0; リン酸2水素カリウ
ム 1.5; 寒天 15.0; トリプトファン 1.0; 4-methylumbelliferyl-β-Dglucuronide 0.07.
DIN Deutsches Institut für Normung e.V.: Mikrobiologische Fleischuntersuchung.
Bestimmung der Escherichia coli. Fluoreszenzoptisches Koloniezählverfahren unter
Verwendung von Membranfiltern/Spatelverfahren (Referenzverfahren). DIN 10110.
Ordering Information
品名
メルクカタロ
グ 番号
53.1 g を精製水 1 L に懸濁し、121 °C で 15 分間滅菌し、
シャーレに流します。
pH: 7.0 ± 0.2 25 °C
フルオロカルト ECD 寒天
1.04038.0500
500 g
バクチデント インドール
( 滴下瓶入り )
1.11350.0001
1 x 30 ml
調製後の培地は透明、黄色がかった茶色。
コバック インドール試薬
1.09293.0100
100 ml
UV ランプ (366 nm)
1.13203.0001
1基
培地の作製
使用方法及び判定
包装サイズ
通常の方法で塗沫し、44 °C で 18-24 時間好気培養します。
UV ランプで蛍光を確認します。E.coli は、淡青色の蛍光を発
するので区別できます。
確認のために KOVAC インドール試薬 10-20 µl ( 例:バクチデ
ント インドール)でコロニーを覆います。2-10 秒後に赤色
となればインドール反応陽性となります。
Escherichia coli
ATCC 25922 品質管理
発育 / 回収率 %
MUG
インドール
Escherichia coli ATCC 8739
> 70
+
+
Escherichia coli ATCC 25922
> 70
+
+
Enterobacter aerogenes ATCC 13048
-
試験菌株
良好
-
Klebsiella pneumoniae ATCC 13883
良好
-
Citrobacter freundii ATCC 8090
良好
-
Proteus mirabilis ATCC 14153
良好
-
Pseudomonas aeruginosa ATCC 27853
Clostridium perfringens ATCC 10543
良好
無し / 僅か ( 嫌気条件 )
Merck Microbiology Manual 12th Edition
275
Fluorocult™ E. coli 0157:H7 Agar
0157:H7 寒天
フルオロカルト E. coli
食品、糞便検体からの腸管出血性大腸菌(EHEC)E. coli 0157:H7 の分離鑑別用培地
説明
組成 (g/litre)
4 種類の病原性 E.coli が現在知られています:infantpathogenic (EPEC), enterotoxin-forming (ETEC), entero-invasive
(EIEC) E. coli 以外に、1982 年にアメリカでハンバーガーの摂取
により初めて、いわゆる腸管出血性大腸菌 (EHEC) が検出さ
れました。腸管出血性 E.coli は、毒素を産生し、腸管から血
管に入り、溶血性尿毒症症候群 (HUS) 及び TTP を 3-20 % の
割合で発症し、重篤な症状となります。臨床症状として重篤
となることが多いこと及び高い伝染性の為、EHEC の検出は、
臨床で重要性を増しています。
ほとんどの他の E.coli とは異なり、E. coli 0157:H7 は、次のよ
うな特徴があります:
48 時間以内では、ソルビトール非分解。
グルクロニダーゼ非産生(MUG 陰性/非蛍光)
カゼインペプトン 20.0; 肉エキス 2.0; 酵母エキス 1.0; ソルビ
トール 10.0; クエン酸 (III) 鉄アンモニウム 0.5;
4-methylumbelliferyl-β-D-glucuronide 0.1; 塩化ナトリウム 5.0;
ブロモチモールブルー 0.025; チオ硫酸ナトリウム 2.0; デオキ
シコール酸ナトリウム 1.12; 寒天 13.0.
原理
デオキシコール酸ナトリウムは、グラム陽性の共存菌の発
育を抑制します。ソルビトールは、pH 指示薬であるブロモ
クレゾールパープルと作用し、ソルビトール陽性微生物は
結果としてコロニーが黄色を呈します。一方、ソルビトール
陰性菌株、培地の色が変化せず、緑色のコロニーとなりま
す。チオ硫酸ナトリウムとクエン酸鉄(III) アンモニウムは、
黒 - 茶色のコロニーとなり、硫化水素産生の菌の存在を示し
ます。
Proteus mirabilis は、E. coli 0157:H7 と同じような生化学特性を
持ちますが、茶色に変化することにより区別することがで
きます。4-methylumbelliferyl-β-D-glucuronide (MUG) は、βDglucuronidase により、4-methylumbelliferone に分解されます。
4-methylumbelliferone は、UV ライト下で蛍光を発します。βD-glucuronidase は、E. coli に特有の酵素です。E. coli 0157:H7 は
β-D-glucuronidase 陰性のため、長波長の UV を照射しても、
蛍光を発しません。 276
培地の作製
55 g を精製水1 L に溶かし、121 ℃で 15 分間オートクレー
ブ滅菌します
pH: 7.4 ± 0.2 25 ℃
作製後の培地:透明、青緑色。
培養:35 °C で 24 時間、好気的に培養。
Literature
SZABO, R.A., TODD, E.C., EAN A.: Method to isolate E. coli 0157:H7 from food. - J.
Food Prot., 10; 768-772 (1986).
Ordering Information
品名
メルクカタロ
グ 番号
フルオロカルト E. coli
0157:H7 寒天
1.04036.0500
500 g
ラウリル硫酸ブイヨン
1.10266.0500
500 g
UV ランプ (366 nm)
1.13203.0001
1 基
Merck Microbiology Manual 12th Edition
包装サイズ
Fluorocult™ E. coli 0157:H7 Agar フルオロカルト E. coli
0157:H7 寒天
品質管理
試験菌株
発育
コロニーの色
MUG
ソルビトール
Escherichia coli 0157:H7
(427 – 36/89)
良好
無色
-
-
Escherichia coli ATCC 25922
中等度 / 良好
黄色
+
+
Proteus mirabilis ATCC 14273
良好
茶色
-
Shigella sonnei ATCC 11060
良好
無色
+
Enterobacter aerogenes ATCC 13048
良好
黄色
-
+
Salmonella typhimurium
ATCC 14028
良好
黒色中心で黄色
-
+
Enterococcus faecalis ATCC 19433
無し
Escherichia coli
ATCC 25922 Proteus mirabilis
ATCC 14273
Merck Microbiology Manual 12th Edition
277
Fluorocult™ Lauryl Sulfate Broth フルオロカルトラウリル硫酸ブイヨン
LST-MUG 培地
本培地は、牛乳検査のための German-DIN-Norm 10183, 食品検査のための § 35 LMBG (01.00/54) 及び 乳及び乳製品のた
めの ISO/DIS 11886 - 2.2 (1994) に適合しています。ドイツ Badegewässerverordnung (regulations for bathing water) 76/1604
EWG (1995) にも適合しています。
原理
ラウリル硫酸は共存菌を大幅に抑制します。E. coli の存在は、
UV ランプの長波長を照射すると蛍光を発することにより示
されます。陽性のインドール反応と乳糖発酵によるガス産生
により結果を確認できます。
SCHINDLER (1991) は、浴場水の品質管理に本培地を使うこと
を推奨しています。
組成 (g/litre)
トリプトース 20.0; 乳糖 5.0; 塩化ナトリウム 5.0; ラウリル硫
酸ナトリウム 0.1; リン酸水素2カリウム 2.75; リン酸水素2
ナトリウム 2.75; L- トリプトファン 1.0; 4-methylumbelliferyl-β-D-glucuronide 0.1
調製方法
36.5 g を精製水 1 L に懸濁し、ダーラム管を入れた試験管に
分注し、121 °C で 15 分間滅菌します。
pH: 6.8 ± 0.2 25 °C
調製後の培地は透明、黄色がかった茶色。
操作法と判定
培地は通常の方法で使用すること。培地 1 ml 以上を用いて
試験管に接種します。
培養:指示に従い、35 °C で 16-24 時間、好気的に培養。
UV ライト (366 nm) 下で試験管を確認します。淡青色の蛍光
が生じたら、E. coli が存在が示差されます。
培養 24 時間後に蛍光が陰性の場合は、インドール反応を見
るためにコバック試薬を添加しないでください。(このアル
コール試薬は培地の発育条件を破壊します。)更に 24 時間培
養を継続します。その後、蛍光とインドール反応を確認しま
す。
確認のため、培地をコバックインドール試薬で 5 mm の厚
さに重層します。試薬層が 1-2 分後に赤色に変化する場合、
E.coli の存在が確認されます。
ダーラム管中のガス産生は、E.coli または/及びその他大腸
菌群を培地が含むことを示します。
Literature
SCHINDLER, P.R.G.: MUG-Laurylsulfat-Bouillon - ein optimales Nachweismedium
für gesamtcoliforme und fäkalcoliforme Bakterien im Rahmen der hygienischen
Überprüfung von Badegewässer gemäß der EG-Richtlinie 76/160 EWG. - Zbl. Hyg.,
191; 438-444 (1991).
Bundesgesundheitsamt: Amtliche Sammlung von Untersuchungsverfahren nach §
35 LMBG. - Beuth Verlag Berlin, Köln.
DIN Deutsches Institut für Normung e.V.: Mikrobiologische Milchuntersuchung.
Bestimmung der Escherichia coli. Fluoreszenzoptisches Verfahren mit paralleler
Bestimmung coliformer Keime. DIN 10183.
ISO/DIS 11886 - 2 (1997): Milk and milk products; Enumeration of presumptive E.
coli-MPN technique using MUG.
New Zealand Dairy Industry: Microbiological Methods Manual, Section 48: Product
Test Methods-Enteric Indicator Organisms. - NZTM2; 48.5.1-48.5.10 (1998).
Mikrobiologische Untersuchungsverfahren von Badegewässern nach Badegewässerrichtlinie 76/160/EWG: Nachweismethoden für fäkalcoliforme (E. coli)
und gesamtcoliforme Bakterien. - Bundesgesundheitsblatt, 10; 385-396 (1995).
Ordering Information
品名
メルクカタロ
グ 番号
包装サイズ
フルオロカルト ラウリ
ル硫酸ブイヨン
1.12588.0500
500 g
バクチデント・インドー
ル(滴下ボトル)
1.11350.0001
1 x 30 ml
コバックインドール試薬
1.09293.0100
100 ml
UV ランプ (366 nm)
1.13203.0001
1基
品質管理
試験菌株
発育
蛍光
インドール
Escherichia coli ATCC 25922
良好
+
+
Klebsiella pneumoniae ATCC 13883
良好
-
-
Enterobacter aerogenes ATCC 13048
良好
-
-
Escherichia coli ATCC 25922 と Enterobacter aerogenes ATCC 13048 の混合
良好
+
+
Escherichia coli ATCC 25922 と Klebsiella
pneumoniae ATCC 13883 の混合
Staphylococcus aureus ATCC 6538
良好
+
+
なし / 僅か
Bacillus cereus ATCC 11778
なし / 僅か
Micrococcus luteus ATCC 10240
なし / 僅か
278
Merck Microbiology Manual 12th Edition
Fluorocult™ LMX Broth Modified フルオロカルト LMX ブ
イヨン
水、食品、乳製品等からの大腸菌群と E. coli の同時検出用選択増菌培地。
原理
LMX ブイヨンは、最初に MANAFI と KNEIFEL (1989) により紹
介され、MANAFI と OSSMER (1993) により、基質の利用、感
度及び培養時間について改良されました。
ルオロカルト LMX ブイヨンには、大腸菌群の迅速な発育の
ためにリン酸バッファーが入っています。ラウリル硫酸が共
存するグラム陽性菌を阻害します。大腸菌群の色素基質 5ブロモ -4- クロロ -3- インドリル -β-D- ガラクトピラノシド
及び E.coli に特異的な蛍光基質4 - メチルウンベリフェリル
--D- グルクロニドの添加により、大腸菌群と E. coli を同時に検
出することが可能です。培地が青緑色から黄色に変化するこ
とにより、大腸菌群の存在が示されます。更に、長波長の
UV 光下で、青色の蛍光を調べることにより、E.coli を迅速に
検出することができます。培地にトリプトファンが添加さ
れているので、コバック試薬を滴下することにより、イン
ドール反応を簡易に調べることができます。赤色の輪が形成
されることにより、E.coli の存在を確認することができます。
酵素合成は、イソプロピル - 1チオ -βD- ガラクトピラノ
シドにより増幅され、β-D- ガラクトシダーゼ活性が高まり
ます。
組成 (g/litre)
注:培養 24 時間後に蛍光が陰性の場合は、コバック試薬を
滴下しないこと。コバック試薬は、アルコール溶液なので、
培地の発育支持能を破壊します。さらに 24 時間培養し、蛍
光とインドール反応を確認します。
Literature
HAHN, G., a. WITTROCK, E.: Comparison of chromogenic and fluorogenic substances for differentiation of Coliforms and Escherichia coli in soft cheeses. - Acta
Microbiologic Hungarica 38 (3-4); 265-271 (1991).
MANAFI, M.: Schnellnachweis von Bakterien mittels fluorogener und chromogener
Substrate. - Forum Städte-Hygiene 41; 181-184 (1990).
MANAFI, M.: Diagnostik von Mikroorganismen mittels fluorogener und chromogener Substrate. - Ernährung/Nutrition 15; Nr.10 (1991).
MANAFI, M., KNEIFEL, W.: Fluorogenic and chromogenic substrates. - A promising
tool in Microbiology. - Acta Microbiologic Hungarica 38 (3-4); 293-304 (1991).
MANAFI, M., KNEIFEL, W.: Ein kombiniertes Chromogen-Fluorogen-Medium zum
simultanen Nachweis der Coliformengruppe und von E.coli in Wasser. - Zbl.
Hygiene und Umweltmedizin 189; 225-234 (1989).
MANAFI, M., KNEIFEL, F., BASCON, S.: Fluorogenic and chromogenic substrates
used in bacterial diagnosis. - Microbiol. Rev. 55; 335-348 (1991).
OSSMER, R.: Simultaneous Detection of Total Coliforms and E.coli - Fluorocult
LMX-Broth. - 15th International Symposium/FOOD MICRO 1993. The International
Committee on Food Microbiology and Hygiene, Bingen/Rhine (1993).
トリプトース 5.0; 塩化ナトリウム 5.0; ソルビトール 1.0; トリ
プトファン 1.0; リン酸水素2カリウム 2.7; リン酸2水素カリ
ウム 2.0; ラウリル硫酸ナトリウム 0.1; 5- ブロモ -4- クロロ 3- インドリル -ß-D- ガラクトピラノシド (X-GAL) 0.08; 4- メチル
ウンベリフェリル -ß-D- グルクロニド (MUG) 0.05; イソプロ
ピル -ß-D-1- チオ - ガラクトピラノシド (IPTG) 0.1.
Ordering Information
調製方法
食品検査 :
17 g(1倍濃度)を精製水1 L に溶かします。完全に溶解す
るように沸騰加熱すること。試験管に 20ml 分注します。
121°C で 15 分滅菌します。
水検査 :
水 100 ml ( 例:飲料水 ) を試験する場合、34 g (2 倍濃度 ) を
精製水1 L に溶かします。完全に溶解するように沸騰加熱す
ること。適当な容器に 100ml 分注します。(120 ml 以上の容量
のもの)121°C で 15 分滅菌します。
pH: 6.8 ± 0.2 25 ℃
調製後の培地は透明、黄色がかった茶色。
品名
メルクカタロ
グ 番号
包装サイズ
フルオロカルト LMX ブイ
ヨン
1.10620.0500
500 g
バクチデント・インドー
ル
(滴下ボトル)
1.11350.0001
1 x 30 ml
コバックインドール試薬
1.09293.0100
100 ml
UV ランプ (366 nm)
1.13203.0001
1基
操作法と判定
水または食品の検査方法、試料により異なります。
培養:36 ± 1.0 °C で 18-24 時間、好気的に培養。室温(20 ~
25 °C)で培養する場合は、培養時間を 48 時間に延長して下
さい。
結果の読取り
大腸菌群:ブイヨンの色は青緑色に変化。
E.coli ブイヨンの青緑色及び長波長の UV 光 (366 nm) を用い
てた青色の蛍光。コバック試薬を重層してインドール反応を
調べます。赤色の輪で E.coli の存在を確認できます。
Merck Microbiology Manual 12th Edition
279
Fluorocult™ LMX Broth Modified フルオロカルト LMX ブ
イヨン
品質管理
試験菌株
青緑色
に変化
蛍光
インドール反応
Escherichia coli ATCC 25922
+
+
+
Klebsiella pneumoniae ATCC 13883
+
-
Enterobacter cloacae ATCC 13047
+
-
Citrobacter brakii ATCC 6750
+
-
Citrobacter freundii ATCC 8090
+
-
Shigella flexneri ATCC 12022
-
-
Salmonella typhimurium
ATCC 14028
-
-
Aeromonas hydrophila ATCC 7966
-
-
280
Merck Microbiology Manual 12th Edition
-
Fluorocult™ LMX Broth Modified
ンキー寒天
フルオロカルト マッコ
原理
使用方法及び判定
本培地は、いろいろな材料からのサルモネラ、シゲラ、大
腸菌群、特に E.coli の分離に適しています。胆汁酸混合物と
クリスタルバイオレットがグラム陽性菌群の生育を広く抑
制します。乳糖と pH インジケータであるニュートラルレッ
ドにより乳糖陽性のコロニーを検出し、UV ライト下で、蛍
光を検出することにより E.coli を検出することができます。
通常の方法で塗沫し、35 °C で 18-24 時間好気培養します。
乳糖非分解性のコロニーは無色。乳糖分解性のコロニーは、
赤色で、胆汁酸塩の析出により、しばしば濁った輪に囲ま
れます。
UV ライトで培養物を調べること:E.coli は、淡青色の蛍光を
発するので区別できます。
組成 (g/litre)
カゼインペプトン 17.0; 肉ペプトン 3.0; 塩化ナトリウム 5.0;
乳糖 10.0; 胆汁酸塩混合物 1.5; ニュートラルレッド 0.03; クリ
スタルバイオレット 0.001; 寒天 13.5; 4-methylumbelliferyl-βD- glucuronide (MUG) 0.1.
培地の作製
50.1 g を精製水 1 L に懸濁し、121 ℃で 15 分間滅菌し、
シャーレに流します。
pH: 7.1 ± 0.2 25 ℃
作製後の培地:透明、赤色から赤みがかった茶色。
Ordering Information
品名
メルクカタロ
グ 番号
包装サイズ
フルオロカルト マッコン
キー寒天
1.04029.0500
500 g
UV ランプ (366 nm)
1.13203.0001
1 基
品質管理
試験菌株
発育
色
沈殿
コロニー
中
Escherichia coli ATCC 11775
良好
赤色
赤色
+
Escherichia coli ATCC 25922
良好
赤色
赤色
+
Salmonella typhimurium
ATCC 13311
良好
無色
帯黄色
-
Salmonella dublin ATCC 15480
良好
無色
帯黄色
-
Shigella sonnei ATCC 11060
良好
無色
帯黄色
-
Proteus mirabilis ATCC 29906
良好
無色
帯黄色
-
Bacillus cereus ATCC 11778
無し
Staphylococcus aureus ATCC 6538
無し
Enterococcus hirae ATCC 8043
無し
Merck Microbiology Manual 12th Edition
MUG
+
281
Fluorocult VRB Agar
BAM
COMPF
フルオロカルト VRB 寒天
VRB-MUG 寒天
原理
本培地は、大腸菌群、特に E.coli の検出及び計測に使用しま
す。クリスタルバイオレットと胆汁酸塩がグラム陽性共存
菌群の発育を広く抑制します。乳糖分解菌は、pH インジ
ケーターが赤色に変色することに示されます。E. coli は UV
光を照射すると青い蛍光を発します。
組成 (g/litre)
肉ペプトン 7.0; 酵母エキス 3.0; 塩化ナトリウム 5.0; 乳糖 10.0;
ニュートラルレッド 0.03; 胆汁酸塩混合物 1.5; クリスタルバ
イオレット 0.002; 寒天 13.0; 4-methylumbelliferyl-β-Dglucuronide (MUG) 0.1
培地の作製
39.6 g を精製水1 L に加え、沸騰湯浴中あるいは蒸気で攪拌
しながら、完全に加熱溶解します。その後、2 分以上沸騰さ
せないこと。
オートクレーブ滅菌はしないで下さい。過度の加熱は避
けて下さい。
pH. 7.4±0.2 25 ℃
作製後の培地:透明、暗赤色
使用方法及び判定
通常の方法で塗沫し、35 °C で 18-24 時間好気培養します。
乳糖非分解性の腸内細菌のコロニーは無色。乳糖分解性のコ
ロニーは、赤色で、胆汁酸塩の析出により、しばしば濁っ
た輪に囲まれます。
UV ランプで蛍光を確認します。E.coli は、淡青色の蛍光を発
するので区別できます。
Ordering Information
品名
メルクカタロ
グ 番号
包装サイズ
フルオロカルト VRB 寒天
1.04030.0500
500 g
UV ランプ (366 nm)
1.13203.0001
1 基
品質管理
試験菌株
発育
コロニーの色
沈殿
MUG
+
-
Escherichia coli ATCC 11775
良好
赤色
+
Enterobacter aerogenes ATCC 13048
良好
赤色
+ / -
Salmonella gallinarum NCTC 9240
良好
無色
-
Shigella flexneri ATCC 29903
良好
無色
-
Yersinia enterocolitica ATCC 9610
中等度 / 良好
無色
-
Staphylococcus aureus ATCC 6538
無し
Micrococcus luteus ATCC 9341
無し
Lactococcus lactis spp. lactis
ATCC 19435
無し
Bacillus cereus ATCC 11778
無し
Lactobacillus plantarum ATCC 14917
- / 僅か
Enterobacter aerogenes
ATCC 13048
282
Escherichia coli
ATCC 11775 Merck Microbiology Manual 12th Edition
SMD
FRASER Listeria Selective Enrichment Broth (base)
フレーザーリステリア選択増菌ブイヨン基礎培地
USDA
D.G.AL. 及び ISO 11290-1 (1996) による、2 段階法によるリステリアの選択増菌ブイヨン。
ISO
COMPF
原理
高い栄養素と高い緩衝能により、リステリアの最適な発育
条件はとなっています。共存菌の発育は、塩化リチウム、ナ
リジクス酸、塩酸アクリフラビンにより大幅に抑制されま
す。 リステリアの β-D-glucosidase 活性は、エスクリンと クエン
酸鉄 (III) アンモニウムの添加により、検出できます。エスク
リンは β-D-glucosidase により、エスクレチンとブドウ糖に
分解されます。エスクレチンは、鉄(III) イオンによりオ
リーブグリーンから黒色の複合体を生成します。よって、フ
レーザーブイヨンでリステリアが発育する間は、ブイヨン
が通常、黒色となります。リステリアの増菌の改善は、最初
は 1/2 濃度のナリジクス酸と塩酸アクリフラビンの 2 段階増
菌法によって得られます。
第 2 段階増菌培養
第1段階の増菌液 0.1 ml を 10 ml フレーザーブイヨン 2 本に
接種し、35 ℃または 37 ℃で 48 ± 3 時間培養します。24 時
間ごとに、OXFORD 寒天及び/または PALCAM 寒天に接種し
ます。
Literature
Direction General de l'Alimentation: D.G.AL./SDHA/N93/No 8105 du 24-06-1993.
ISO 11290-1: Microbiology of food and animal feeding stuffs - Horizontal methods
for the detection and enumeration of Enterobacteriaceae - Part1: Detection
method (1996).
FRASER, J.A., a. SPERBER, W.H.: Rapid detection of Listeria spp. in food and
environmental samples by esculin hydrolysis. - J. Food Prot., 51; 762-765 (1988).
Ordering Information
T 組成 (g/litre)
品名
プロテオースペプトン 5.0; カゼインペプトン 5.0; 酵母エキス
5.0; 肉エキス 5.0; 塩化ナトリウム 20.0; りん酸水素ニナトリ
ウム 9.6; リン酸2水素カリウム 1.35; エスクリン 1.0; 塩化リ
チウム 3.0.
メルクカタロ
グ 番号
フレーザーリステリア選
択増菌ブイヨン基礎培地
1.10398.0500
500 g
フレーザーリステリア選
択剤(抗生物質混合物+
クエン酸鉄 (III) アンモニ
ウム )
1.10399.0001
2 x 8
バイアル
オクスフォード・リステ
リア選択寒天基礎培地
1.07004.0500
500 g
オクスフォード・リステ
リア選択剤
1.07006.0001
1 x 13
バイアル
パルカム・リステリア選
択寒天基礎培地
1.11755.0500
500 g
パルカム・リステリア選
択剤
1.12122.0001
1 x 16
バイアル
シングルパス・リステリ
ア
1.04142.0001
25 回分
培地の作製
55.0 g を精製水1 L に溶かし、121 ℃で 15 分間滅菌します。
1/2 濃度のフレーザーブイヨンの調製には、クエン酸鉄 (III) ア
ンモニウム 1 バイアル及び選択剤 (Cat. No. 1.10399.0001 フ
レーザー選択剤 ) 1バイアルそれぞれを滅菌精製水 1ml に溶
解し、50 ℃以下に冷却したブイヨンに添加します。フレー
ザーブイヨンはさらに 1 ボトルの選択剤を 1/2 濃度のフレー
ザーブイヨンに添加することにより作成できます。添加剤を
培地に、注意深く攪拌し均一に混和します。
pH: 7.2 ± 0.2 25 ℃
調製後の培地は透明、黄色がかった茶色。
用途
第 1 段階増菌培養
サンプルを 1/2 濃度フレーザーブイヨンに接種します。3 ℃
で 24 ± 3 時間培養します。本培地から OXFORD 寒天または
PALCAM 寒天などの選択培地に接種します。
包装サイズ
品質管理
1. 第 1 増菌段階
発育
2. 第 2 増菌段階
発育
シングルパス・
リステリア
> 1 x 104
+
+
Listeria monocytogenes (NCTC 7973)
ATCC 35152
> 1 x 10
4
+
+
Listeria monocytogenes ATCC 13932
> 1 x 104
+
+
> 1 x
104
+
+
< 1 x
103
-
< 1 x
103
-
試験菌株
Listeria monocytogenes ATCC 19111
Listeria innocua ATCC 33090
Enterococcus faecalis ATCC 19433
Staphylococcus aureus ATCC 25923
Merck Microbiology Manual 12th Edition
283
FRASER Listeria Supplement
択剤
ISO
COMPF
SMD
フレーザー・リステリア選
D.G.AL. による、フレーザーリステリア選択増菌ブイヨン調製のための添加剤。
USDA
原理
調製方法
フレーザー・リステリア選択剤は、クエン酸鉄 (III) アンモ
ニウム 8 バイアル及び選択剤 8 バイアルから構成されてい
ます。クエン酸鉄 (III) アンモニウムは、リステリアの発育を
促進し、エスクリンと共にリステリアの β-D-glucosidase を
検出します。
選択剤は、アクリフラビンとナリジクス酸塩の凍結乾燥状
の混合物です。 このため、共存する微生物群が広く抑制
され、Listeria monocytogenes が良好に選択増菌されます。
バイアルに滅菌精製水1 ml を 加えて内容物を溶かします。
1/2 濃度のフレーザーブイヨンの調製には、クエン酸鉄 (III)
アンモニウム 1 バイアル及び選択剤1バイアルの中味を、
45-50℃まで冷却した滅菌済みフレーザーブイヨン500mlに添
加し、均一に混和します。
通常濃度のフレーザーブイヨンは、さらに 1 ボトルの選択
剤を 1/2 濃度のフレーザーブイヨンに添加することにより作
成できます。
組成 ( 1バイアルあたり )
Ordering Information
クエン酸鉄 (III) アンモニウム添加剤 :
クエン酸鉄 (III) アンモニウム 500 mg
選択剤 :
アクリフラビン 12.5 mg; ナリジクス酸塩 10 mg.
284
品名
メルクカタロ
グ 番号
フレーザー・リステリア
選択剤
1.10399.0001
2 x 8
バイアル
フレーザー・ブイヨン基
礎培地
1.10398.0500
500 g
Merck Microbiology Manual 12th Edition
包装サイズ
Fungi Agar Base acc. to KIMMIG, modified 真菌寒天基礎培
地(KIMMING による変法)
KIMMIG と RIETH (1953) による、カビの培養、分離、同定用の培地。
Literature
本培地は、"Grütz II 寒天 " の改良培地です。RIETH (1969) によ
ると、同定の重要な特徴の定義に使用される、増殖型を促
進します。真菌寒天基礎培地(KIMMING による変法)は、選
択寒天の調製用の基礎培地にも使用することができます。
GEORG, L.K., AJELLO, L., a. PAPAGEORGE, C.: Use of cycloheximide in the selective
isolation of fungi pathogenic to man. - J. Lab. Clin. Med., 44; 422-428 (1954).
(1968).
測定原理
HANTSCHKE, D.: Ein Colistin-Novobiocin-Actidion-Agar als Anzucht-medium für
humanpathogene Pilze. - Mykosen, 11; 769-778.
微生物学的方法
KIMMIG, J., u. RIETH, H.: Antimykotika in Experiment und Klinik.
- Arzneimittelforsch., 3; 267-276 (1953).
組成 (g/litre)
ペプトン 15.0; 塩化ナトリウム 1.0; ブドウ糖 19.0; 寒天 15.0.
追加の試薬
グリセリン 5.0
培地の作成と保管
+15 ~ +25 ℃で、気密で乾燥した状態で保管した場合、有効
期限まで使用可能。遮光。
容器を初めて開けた後、+15 ~ +25 ℃で、気密で乾燥した状
態で保管した場合、有効期限まで使用可能。
50 g を精製水 1 L に懸濁し、121 ℃で 15 分間滅菌し、
シャーレに流します。
pH: 6.5 ± 0.2 25 ℃
作製後の培地:透明、黄色がかった茶色。
選択寒天の調製方法
約 50 °Cに冷却し、シクロヘキシミド 0.4 g/litre を添加します。
40.000 IU penicillin/litre 及び 40 g streptomycin/litre を添加また
は、80 mg colistin/litre 及び 100 mg novobiocin/litre を添加して
混合。
これらの化合物はろ過滅菌した溶液として添加すること。
シャーレに流して平板とします。
RIETH, H.: Dermatophyten, Hefen und Schimmelpilze auf Kimmig-Agar. - Mykosen,
12; 73-74 (1969).
Ordering Information
品名
メルクカタロ
グ 番号
包装サイズ
1.05414.0500
500 g
メルコプレート真菌寒天
基礎培地(KIMMING によ
る変法)
1.10421.0001
1 x 20 枚
グリセリン ( 約 87 %)
1.04091.1000
1 l
病原真菌選択寒天
1.05467.0500
500 g
ノボビオシンナトリウム
塩
EMD Biosciences
Penicillin G potassium salt
EMD Biosciences
Streptomycin sulfate
EMD Biosciences
真菌寒天基礎培地
(KIMMING による変法)
品質管理
検体
試験菌株
発育
ツメ、毛髪、皮フなど
Microsporum gallinae
ATCC 12108
良好
Trichophyton ajelloi
ATCC 28454
良好
Trichophyton mentagrophytes
ATCC 18748
良好
使用方法及び判定
適切な方法で得られた検体を平板に塗沫します。汚染がひど
い検体の場合、上記の選択寒天または他の培地、例えば病
原真菌用の選択寒天などを使用すること。
培養:25-28 °C で、3 週間まで。コロニーを同定すること。
製品
Microsporum canis
ATCC 36299
良好
製造者
Warner-Chilcott, USA
コリスチン
Penicillium spp. ATCC 10428
良好
Aspergillus niger ATCC 16404
良好
Candida albicans ATCC 10231
良好
Geotrichum candidum
DSMZ 1240
良好
Merck Microbiology Manual 12th Edition
285