メンブラン乳糖グルクロニド寒天(MLGA)

カタログコード:
メンブラン乳糖グルクロニド寒天(MLGA)
MEMBRANE LACTOSE GLUCURONIDE AGAR(MLGA)
OXOID コード:CM1031
2
E 方法
CULTURE MEDIA
E 組成(培地1Lあたり)
検査方法の全てはThe Environment Agency - Methods for
ペプトン …………………………………… 40.0
g
Examination of Waters and Associated Material -' The
酵母エキス ………………………………… 6.0
g
Microbiology of Drinking Water 2002, Part4, Method B: The
乳糖 ………………………………………… 30.0
g
enumeration of coliforms and E. coli by single membrane fil-
フェノールレッド ………………………… 0.2
g
ラウリル硫酸ナトリウム ………………… 1.0
g
ピルビン酸ナトリウム …………………… 0.5
g
X-グルクロニド(BCIG) …………………… 0.2
g
寒天 ………………………………………… 10.0
g
pH 7.4±0.2
tration technique.'に記載されている。
検査する水検体をメンブランフィルター(直径47mm、セ
ルロース素材でポアサイズ 0.45μ m)でろ過する。ろ過する
検体の量及び希釈率は、フィルター上に 20∼ 80個程度のコ
ロニーが形成されるよう調整する。浄化された水検体では検
体 100mLをろ過する。汚染度の高い水検体は、少量の検体
もしくは希釈を行ってろ過する。培地との間に気泡ができな
いよう本培地上にメンブランフィルターを置く。30℃で4時
間培養後、37℃で14時間培養する。早ければ培養開始後12
E 調製方法
時間でコロニーの形成が見られるが18時間まで培養する。
本品88gを1Lの精製水に懸濁する。良く攪拌し、121℃で
黄色と緑色のコロニーを全て算定する。黄色のコロニーは
15分間、高圧蒸気滅菌を行う。約50℃に冷却し、滅菌シャ
推定大腸菌群であり緑色のコロニーはE. coliである。両方の
ーレに分注する。
数を足した結果を大腸菌群数と見なす。本培地上の緑色のコ
ロニーはE. coliと推定される。確認用の試験は特に必要ない
が必要に応じて、上記参考文献に記載された方法に従って行
う。
E 用途・特徴
大腸菌・大腸菌群検査は飲料水の日常検査において最も重
要である。この検査は糞便汚染を最も良く示唆する検査とし
て、水質のモニタリング、水処理や消毒効果の評価にも用い
1)
られている 。
細菌は本培地に置かれたフィルター上に発育する。培地に
E 品質管理
陽性コントロール
Escherichia coli ATCC25922
はグラム陽性菌の発育を抑制するためラウリル硫酸ナトリウ
Enterobacter aerogenes ATCC13048
ムが添加されている。
Pseudomonas aeruginosa ATCC27853
大腸菌群とE. coliは、培地上でおこる2つの生化学反応に
より容易に鑑別できる。乳糖の発酵は、酸の産生によりフェ
ノールレッドで確認できる。酵素基質である 5-ブロモ- 4-ク
陰性コントロール
Bacillus subtilis ATCC6633
ロロ-3-インドリル-β-D-グルクロニド(BCIG)はグルクロ
ニダーゼにより分解され、細菌の細胞内で青色の色素を形成
する。大腸菌群は乳糖を発酵するため,黄色のコロニーを形
成し、E. coliは乳糖発酵および5-ブロモ-4-クロロ-3-インド
E 参考文献
リル-β-D-グルクロニド(BCIG)も分解するため緑色のコ
1. The Environment Agency - Methods for Examination of
ロニーを形成する1)。
Waters and Associated Material - The Microbiology of
Drinking Water 2002.
メンブラン乳糖グルクロニド寒天(MLGA)
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