グループ研修成果報告会資料 研究グループ名「クリーニング科」 研究主題 「生き生きと働き、生活できる力を育てるための実践的研究」 ~実習・作業学習の学習内容の充実に向けて~ ■学科の目標 クリーニング関連の学習(実習)を通し、勤労の体験を豊かにし、その意義を理解させるとと もに、職業自立など社会自立に必要な基礎的・基本的な能力を高め、実践的な態度を育てる。 1 対人関係の育成や生徒の障がい特性に応じた作業種の拡大について ~生徒の主体性を引き出す取り組みや工夫~ (1)現在、各学科で行っている取り組みや課題についてグループで確認した内容。 ・コミュニケーションスキルの向上をめざし、地域交流を含め学校内外の様々な体験を学習に とりいれる取り組みを行っている。 ①近隣の小学校(前田北小学校、前田中央小学校、石狩翔陽高等学校)との ビルクリーニング交流 ②帝国車輌でのカークリーニング研修 ③製品販売会、学校祭での喫茶接客活動 ④受付、配達 ⑤お客様への案内 ⑥じゅうたん洗い、カークリーニングなどの学年をこえた共同作業 (2)今後の新たな取り組についてグループで検討・協議した内容。 ・新たに題材として設定する内容について ①アビリンピックへの参加(喫茶サービス部門、ビルクリーニング部門) ・自分の接客や清掃技術のレベルに気づく、他の施設や学校の技術を学ぶことができる ・生徒自身がはっきりとした目標を持って取り組め、よりよい接客や技術をみにつける ためにがんばろうと努力することにつながる ②清掃活動(南2線バス停など、星置養護学校紅葉山校舎) ・既存の題材で、指導内容・指導方法等を工夫する内容について ①学年を超えて協力して取り組む合同作業の特色を生かし、生徒同士が作業手順を教え たり、役割分担を自分たちで考える機会を多くする。 ②個人目標への意識を高める ・目標の設定の仕方、実習日誌の書き方、反省の仕方を再度見直していく ・就労支援ガイドを目標設定や反省に活用していく ・個別支援計画の長期目標、短期目標をの共通理解をする機会を設ける (3)新たな取り組みを進める上での課題 ①作業種の多様化 ・ランドリー作業に加え、交流やアビリンピックへの取り組み、喫茶活動など作業種が 増えているので、年間を通して題材の配列の計画をしっかりとたてていく ・また必要なもの不必要なものを整理していく ②作業種同士の関連性 ・喫茶サービスを行う上で必要な接客(接遇)の大切さを普段の実習にどのように関連 させ、生徒に示していくのか。統一した指導の仕方を話し合う必要がある。 ・接遇はどの場面においても必要な要素ではあるが、現状としては喫茶で行う接客の場 面にのみ意識がおかれている。 2 その他 グループ研修成果報告会資料 【クリーニング科】 □就労支援ガイドを活用した「基底となる年間指導計画」の整理 ①基底となる年間指導計画の「■題材」 「□題材のねらい」と「就労支援ガイドの項目」の整理 ・基底となる年間指導計画に示されていない「題材」や「題材のねらい」は、※斜字体・下線で記入 ②題材として設定されていない「○具体的な指導内容・指導場面」と「ガイドの項目」の整理 No. 基 礎 的 日 常 生 活 項 目 ■題材名 □題材のねらい 1 2 3 4 5 6 生活リズム ■現場実習 健康 ■現場実習 自己統制 全ての題材で共通 身だしなみ 全ての題材で共通 電話 ■現場実習 金銭 ■現場実習 7 交通機関 8 遅刻、早退 9 決まりの理解 ○実習中の具体的な指導場面・指導内容 ■現場実習 ■ビルクリーニング交流 ○授業開始時間の遵守 ■オリエンテーション(1学年) □実習の目的を理解する。実習室でのきまりを理解する ○実習後の反省日誌記入 10 自己理解 ■オリエンテーション 11 挨拶・返事・言葉遣い 全ての題材で共通 □自分の課題を確認し、目標を設定する ■来校者への説明 ※各工程の手順や注意点を説明しながら、来校者の質問等に的確に答える 12 場に応じた会話 ■受付、配達 □接客に必要な事柄を理解して行う ■製品販売会 □接客の仕方を理解して応対する 対 人 関 係 13 意思伝達 ○作業上の質問、体調不良などの意思伝達 ■じゅうたん ※声を掛け合い協力して取り組む □進み具合を見ながら適宜仲間に声をかけ指示をしたり協力を求める ■シーツ・ピロケース(ロールアイロナー) 14 協調 □協力して取り組む □仲間とタイミングを合わせて声をかけあう ■カークリーニング □自分の分担に責任を持ち、協力して取り組む □作業の進み具合をみながら、適宜仲間に声をかけ、指示をしたり、協力を 求める 15 長時間の作業、力仕事 ■現場実習 ■終日作業 ■オリエンテーション □年間の学習予定を知り、課題や目標を確認する 作 業 力 ■終日作業 16 就労意欲 □現場実習の事前学習として日常の実習を強化し、長時間を強化し時間の仕 事を通し働くことの意識や態度を身につける ■製品販売会 □自ら考え、主体的に行動する力を高める ■現場実習 17 18 指示理解 ○担当者からの指示理解 正確さ 全ての題材で共通 ■おしぼり □袋の破れやおしぼりの巻き具合を素早く判断し、不良品をはじく ■ビルクリーニング 19 不良品の判別 □仕上げた部分を様々な角度からみて点検し、自分で仕上がりを確認する ■ヒートレスアイロン □自己点検でシワやかけ残しに気づき、自分で直す ■受付 □ポケット点検やボタンの取れなどに気づき、担当教員に報告する 20 間違いの修正 全ての題材で共通 ■綿プレス機 □シワをのばし、仕上げる 21 細かい作業、器用さ ■ヒートレスアイロン □アイロン操作の技能を高める ■たたみ □中心のずれや型崩れがないように包装する 作 業 態 度 22 23 24 25 26 作業速度 全ての題材で共通 作業能率 全ての題材で共通 作業の習熟 全ての題材で共通 変更への対応 全ての題材で共通 危険への対処 全ての題材で共通 27 質問・報告・連絡・相談 28 時間の意識 29 準備・片付け、整理 30 31 32 積極性 全ての題材で共通 集中力 全ての題材で共通 責任感 全ての題材で共通 ○作業上の質問 ○工程の区切りの報告 ○納期を意識して取り組む ○実習道具の準備、後片付け ■実習室大掃除 ■じゅうたん □作業の進み具合をみながら、適宜仲間に声をかけ、指示をしたり、協力を 求める ■シーツ・ピロケース(ロールアイロナー) □相手のかけ声に従い、シーツをアイロナーに入れる 33 役割分担 ■カークリーニング □作業の進み具合をみながら、適宜中に声をかけ、指示をしたり、協力を求 める ■製品販売会 □自分の分担に責任を持つ ■現場実習 *「□題材のねらい」については、一部具体的な指導内容を含む ■ クリーニング科 「基底となる年間指導計画」題材配列一覧表と就労支援ガイドの関連 月 全学年 学年別 ■オリエンテーション【1学年】 ■来校者への説明 12 場に応じた会話 9 決まりの理解 / 10 自己理解 / 16 就労意欲 ■おしぼり ■オリエンテーション【2・3学年】 19 不良品の判別 10 自己理解 / 16 就労意欲 ■じゅうたん ■終日作業【1学年・2学年・3学年】 14 協調 / 33 役割分担 15 長時間の作業、力仕事 / 16 就労意欲 ■カバーシーツ、布団カバー(綿プレス機) ■春の製品販売会【2学年】 21 細かい作業、器用さ 12 場に応じた会話 / 16 就労意欲 / 33 役割分担 ■シーツ、ピロケース(ロールアイロナー) ■前期現場実習【2学年】 14 協調 / 33 役割分担 年 間 を 通 し て 1 生活リズム / 2 健康 / 5 電話 / 6 金銭 / 7 交通機関 15 長時間の作業、力仕事 / 16 就労意欲 / 33 役割分担 ■ビルクリーニング ■現場実習【3学年】 19 不良品の判別 ■作業ズボン、白衣、調理服、K.C(ヒートレスアイロン) 1 生活リズム / 2 健康 / 5 電話 / 6 金銭 / 7 交通機関 15 長時間の作業、力仕事 / 16 就労意欲 / 33 役割分担 19 不良品の判別 / 21 細かい作業、器用さ ■秋の製品販売会【1学年】 ■ワイシャツ(カラーカフス機) (成型機) ■たたみ 12 場に応じた会話 / 16 就労意欲 / 33 役割分担 ■現場実習【1学年】 21 細かい作業、器用さ 1 生活リズム / 2 健康 / 5 電話 / 6 金銭 / 7 交通機関 15 長時間の作業、力仕事 / 16 就労意欲 / 33 役割分担 ■受付・配達 12 場に応じた会話 / 19 不良品の判別 ■カークリーニング(夏季) ■後期現場実習【2学年】 1 生活リズム / 2 健康 / 5 電話 / 6 金銭 / 7 交通機関 15 長時間の作業、力仕事 / 16 就労意欲 / 33 役割分担 14 協調 / 33 役割分担 ■学校祭学科販売の準備【3学年】 ■学期末清掃(各学期末) 12 場に応じた会話 / 16 就労意欲 / 33 役割分担 29 準備・片付け、整理 <すべての題材で共通> 3 自己統制 / 4 身だしなみ / 11 挨拶・返事・言葉遣い / 18 正確さ / 20 間違いの修正 / 22 作業速度 / 23 作業能率 24 作業の習熟 / 25 変更への対応 / 26 危険への対処 / 30 積極性 / 31 集中力 / 32 責任感
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