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第9章
学生生活への配慮
Ⅰ.学生生活の概要
[現状の説明]
学生生活を有意義で充実させるために、本学では学生生活に対応した組織が整備されている。
札幌学務課と旭川事務室の学生係が学生に対する各種サービスの窓口になっている他、学修上
の問題や生活全般にわたる指導と助言は、クラス毎の指導教員と学生相談室が行っている。就
職活動に対する指導と助言は、各学科の就職担当教員と就職課により行われている。また、学
生の健康管理は健康管理室が行っている。
学生の自主的な組織としては、自治会活動を行う学友会、建学祭を主催する建学祭実行委員
会がある。この他スポーツを通じ心身の錬磨に努め活動する体育系団体が札幌校舎、旭川校舎
合わせて 32 団体、文化・芸術を通じて研究活動を行っている文化系団体が 24 団体ある。なお、
そのいずれにも属さず独自の活動を行っているサークルもあり、それぞれ活発に活動している。
大学周辺には多くの下宿、アパートがあり、交通機関を利用しない学生が増加している。ま
た一方では、経済性の見地から多少遠くても自宅通学を選んでいる学生もいる。札幌学務課と
旭川事務室では学生に対し、下宿・アパートの紹介を行っている。
札幌校舎では 2002 年度より大学に隣接する土地に駐車場を設け、交通安全指導を受けた後、
大学に車両登録することにより車輛(二輪車を含む)による通学を許可している。旭川校舎で
も 2003 年 9 月より同様に車輌通学を認めている。
[長所と問題点]
両校舎とも周辺に学生を対象としたアパート、下宿が多い。バス路線も充実してきている。
車輌通学用の大学の駐車場も余裕のあるスペースが確保できている。課外活動も多彩に展開さ
れている。小規模なキャンパスであることから、クラブ活動などの場として共通スペースを工
夫して使用する場合が多いが、満足度を高める工夫をより一層工夫することが必要であろう。
[改善改革に向けた方策]
キャンパス全体を点検し、スポーツ施設や学生の活動の場を有効活用するための工夫を進め
る必要がある。そのためには、陸上競技場の利用可能競技の多様化を図るとともに、2006 年度
中に閉鎖後の売店のトレーニングルームへの改修を実現することとした。
【学務部】
Ⅱ.学生への経済的支援
[現状の説明]
本学では学生の学業達成を経済的な面からも支援するために適切な体制づくりに心がけてい
る。
奨学金としては、学校法人東海大学奨学金をはじめとして、日本育英会、地方公共団体、企
業、財団等によるものを取り扱っている。本学が取り扱っている奨学金は下表の通りである。
名
称
給
付
内
容
171
給
付
条
件
北
海
道
東
海
大
学
奨
学
金
学
校
法
人
東
海
大
学
松
前
重
義
記
念
基
金
人物、学業成績ともに優れ、経済的理
由により修学困難な学生に対し、本大
学 で 年 間 240 時 間 勤 労 作 業 を 行 う こ と
により給付する。
勤 労 奨 学 金
月 額 3 万 円 ( 年 額 36 万 円 )
スポーツ奨学金
第一種
入 学 金・授 業 料 ・
施 設 費・教 育 運 営
費相当額
国際交流奨学金
受入れ先大学の授業料及び滞在費補助または渡航費相
当額
留学生奨学金
採 用 時 に 図 書 費 3 万 円 、 月 額 3 万 円 ( 年 間 39 万 円 )
大学院奨学金
月 額 6 万 円 ( 年 額 72 万 円 )
学 部 奨 学 金
半 期 25 万 円
建 学 記 念
奨 学 金
5 万 円 ~ 20 万 円
自 己 研
奨
学
個 人 30 万 円
グ ル ー プ 10 万 円 ~ 50 万 円
鑽
金
留学生奨学金
第二種
第三種
授業料相当額
施設費相当額
貸与月額
大 学 院 8 万 円 ~ 13 万 円
日本学生支援機構
学 部 5 万 円 ~ 10 万 円
奨
学
金 第 一 種 ( 無 利 子 ) と き ぼ う 21 プ ラ ン ( 有 利 子 ) の 種 別
により貸与金額が異なる。
育 英 事 業 団 体
貸与・給付額は団体により異なる。約 5 千円~4 万円
奨
学
金
学部学生
大学院生
月
月
額
額
本学と交換協定を結んだ外国の大学へ
の長期留学が許可され、人物、学業と
もに優れた学生に対して給付する。
学業、人物ともに優れた学部に在籍す
る2年生以上の私費外国人留学生に対
し奨学金を給付する。
学術、人物ともに優れた大学院生に対
し給付する。
第2セメスター以上の学生を対象に、
人物、学業ともに優れた学部生に給付
す る 。( 公 募 制 )
優秀な課題論文提出者に対して給付す
る 。 (公 募 制 )
文化活動、スポーツ活動、社会活動、
ボランティア活動などの各分野におい
て優れた計画を持ち、その実現に努力
し て い る 学 生 に 対 し て 給 付 す る 。( 公
募制)
人物、学業ともに優れ、将来世界平和
に貢献できる私費外国人留学生に給付
する。
授 業 料 の 70% 相 当 額
私費外国人留学生
学 習 奨 励 費
(日本国際教育協会)
私費外国人留学生
授 業 料 減 免
(日本国際教育協会)
北海道私費外国人
留学生修学奨励金
( 北 海 道 )
人物、学業成績ともに優れ、スポーツ
活動等に秀でた学生に対して給付す
る。
48,000 円
69,000 円
日本学生支援機構の採用基準を満た
す 、健 康 で 学 業・人 物 と も に 優 れ 、学
費の支弁が困難と認められる学生に
対して貸与される。
地方公共団体、企業、財団などで設け
ている奨学金制度で、その地方の出身
者、もしくはその団体に関係があるも
のに適用。
私 費 外 国 人 留 学 生 で 、学 業 ・人 物 と も に
優れ、かつ留学生活を続けていくため
に経済的な援助を必要とする者。
授 業 料 30%
私費外国人留学生
月額 3 万円
北海道内の大学等に在籍する私費外国
人留学生で、北海道私費外国人留学生
修学奨励金の採用基準を満たす者。
2005 年度の奨学生数は次表の通りである。
札幌校舎
大 学 院 奨 学 生
9
2
生
56
20
ス ポ ー ツ 奨 学 金
14
3
勤
金
14
7
国 際 交 流 奨 学 金
0
1
自 己 研 鑽 奨 学 金
0
1
建 学 記 念 奨 学 金
0
1
松前重義記念基金
留 学 生 奨 学 金
3
0
学
学
園
関
係
奨
学
金
旭川校舎
部
労
奨
奨
学
学
172
大学院1種
きぼう21
第 1 種
きぼう21
大学院
学 部
日本育英会
育英団体奨学金
7
5
110
221
0
2
2
0
35
96
0
0
私費外国人留学生
学習奨励費
大学院
学 部
0
0
0
0
北海道私費外国人
留学生修学奨励金
大学院
学 部
0
0
0
0
ロータリー米山記
念学会奨励金
大学院
学 部
0
0
0
0
441
168
計
学部奨学金の採用期間は半年。表中の人数は1年間の延べ人数。
学部奨学金はこれまで学科ごとに成績を主とした選考によって採用推薦を行ってきたが、
2005 年秋学期より家計状況を考慮した審査区分を設けて 2 年次以上の 10 名前後の採用推薦を
行うこととした。
アルバイトの斡旋は、札幌学務課、旭川就職課がその業務を行っている。学業に支障をきた
さない比較的仕事の負担が軽い、学生にふさわしい職種を選んで紹介している。
[長所と問題点]
不況の長期化に伴い経済的に困窮している学生の数がますます増加している。本学では、上
記のようなさまざまな奨学金を交付または貸与しているが、学部奨学金について成績優秀な学
部学生を対象とした選考基準だけでなく家計状況を考慮した審査区分を設けた。今後も奨学金
制度を点検して就学状況の援助、サービスをより拡充する必要がある。
[改善改革に向けた方策]
奨学金制度や申請に関する情報、アルバイトの情報と学業との両立についての指導といった
学生への情報提供を充実させて、就学を順調に進められるよう援助・サービスを充実するよう
に点検と工夫を進める。
【学務部】
Ⅲ.学生関係保険
[現状の説明]
① 学生教育研究災害障害保険(日本国際教育支援協会)
保険金が支払われる事故の範囲は、被保険者が在籍する北海道東海大学の教育研究活動中
に生じた急激かつ偶然な外来の事故によって身体に障害を被った場合に限られる(病気はこ
の対象とはならない)。ここでの教育研究活動とは、以下のものを指す。
a.正課を受けている間
b.学校行事に参加している間
c.a、b以外で学校施設内にいる間
173
d.学校施設外で大学に届け出た活動を行っている間
② 施設賠償責任保険
施設そのものの構造上の欠陥や、管理の不備による事故に起因し、第3者の身体・生命を
害し又は財物を損壊したことにより、被保険者が負担する賠償損害を補填する(保険金は大
学が負担)。
③ その他
その他、学生が任意で加入できる保険として学生総合保障制度(交通事故は対象外)があ
る。
[長所と問題点]
大学における教育に関わる事故等に対する保障としては上記の保険で十分対応可能である。
今後、国外を含む学外での教育活動(インターンシップを含む)の拡大により大学が負担する
保険金の増大が予想される。
[改善改革に向けた方策]
大学が負担する保険金の将来予測、予算上の位置付けに関し、受益者負担の原則の適用も含
め検討する必要がある。
法人内の他2大学には、「学生健保」制度があり、医療費等の自己負担分の補填を行ってい
る。学校法人東海大学の大学に在籍する学生としてのメリットを生かすためにも、同制度への
加入を検討すべきであると考えられる。
【学務部】
Ⅳ.生活相談等
1.学生相談
[現状の説明]
大学での学生生活は、単に専門知識を修めるためばかりでなく、現実の場面で出会うさまざ
まなことがらを、自己の問題として真剣に取り組むことによって、かけがえのない自己を確立
していく人生の上で最も重要な時期である。本学では、この重要性に臨み学生相談室を設けて
いる。札幌校舎では専門のカウンセラーが週 1 回学生の相談に当たっている。その他の曜日で
も、教職員の担当による学生相談室での相談も行っている。また、旭川校舎では、教職員のボ
ランティアと専門のカウンセラーにより運営を行っている。
学生相談室は、学生生活に関することであるならば、どんな些細なことでも、学生自身はも
ちろん、ご父母や関係者の相談にも応じている。また相談の内容によっては、関連の学科、学
外専門機関などにも連絡を取り合い、その充実に努めている。
[長所と問題点]
札幌校舎では、学生相談室の専門カウンセラーによる相談は週 1 回であり、学生によっては
時間割上、カウンセラーに相談することがむずかしい場合もあると考えられる。教職員による
相談は、日常的な悩みを聞いてアドバイスする上では、むしろ相談しやすいという面があるが、
深刻な相談などの場合にカウンセラー等との連携を行うシステムに工夫が必要と考えられる。
174
[改善改革に向けた方策]
札幌校舎、旭川校舎とも教職員による学生相談の機能は果たせているが、専門家によるカウ
ンセリング等を充実する必要がある。また、学外機関と提携し、学生が気楽に相談に行ける場
所を学外にも確保することが必要である。
【学務部】
2.保健管理
[現状の説明]
定期健康診断、救急処置、健康相談、保健情報の提供及び健康診断書の発行など学生と教職
員の保健管理を健康管理室が担当している。
健康管理室担当業務の中で特に定期健康診断は、さまざまな行事が集中する新学期当初に、
医師、保健婦等、胸部X撮影車を外部機関に要請せねばならず、計画立案から準備・実施まで
学内外各方面からの協力が必要不可欠な長期にわたる一大業務である。
札幌校舎では、4年次生を含めここ数年低迷していた受診率向上を目指し、健康診断実施方
法の改善を行った。例年各学年共尿検査を除き2日がかりで行っていた健康診断を1日に集中
させた。これにより学生への負担が減り、受診率向上へとつながった。特に、4年生について
は、毎年就職のために慌てて外部機関で受診する者も見受けられるため、学務課および就職課
と連携をとり健康診断受診を促した。
旭川校舎では、項目ごとの検査になるため、期間をおいて、未検診者のための日程を組む等、
検診の機会を増やし、健康診断受診を促している。
教職員の健康診断についてはすべての検診項目を大学で実施できるよう改善し、メールを利
用した健康診断情報送信等を随時行うことにより受診率の向上を図っている。
[長所と問題点]
保健技術職員が常勤しているため、日常の救急処置・健康相談等には対応できているが、専
門職員が1名であるため、出張等で不在にした場合に救急対応をどのように行うかが問題であ
る。
札幌校舎では今まで健康管理室設置場所の不便さが指摘されていたが、健康管理室を学務課
や就職課に隣接した同一フロアーに移設したことで学生の利便性が向上した。
[改善に向けた方策]
年1回の定期健康診断をいかに多くの学生・教職員に受診していただくかが健康管理室の大
きな課題の1つであるが、そのためには日頃から自分の健康管理を意識させるような保健情報
の提供をいかに積極的に行うかその方策を検討しなければならない。また、受診率向上による
リスク、例えば受診者が増えることによる学生個々の検査待ち時間の増加、混雑による転倒等
事故発生の可能性等を念頭に置き、受診率の向上だけではなく、いかにスムーズかつ安全に健
康診断を遂行するかその方策を検討していかねばならない。
保健技術職員不在時の救急対応については、緊急時対応マニュアルを作成し、学生の窓口と
なる部署の職員でも対応できるよう対処していかねばならない。
【事務部】
Ⅴ.就職指導
[現状の説明]
175
本学は、両校舎に就職課を置き、就職支援行事の企画・実施・運営、求人票の管理・公開、学
生の指導・相談にあたっている。また、各学部の学科、専攻ごとに主任、就職指導教員、就職
部職員からなる就職委員会を両校舎に設置して、学生の就職指導を行っている。
2005 年度も年間の就職部基本方針を設定、卒業予定学生には3年次秋学期からの学生個々の
志望、適性を重視したキメ細かい指導を行った。年間スケジュールを次表に示す。
就職指導年間スケジュール(2005 年度)
※下線付きは札幌・旭川共通。○の数字は就職支援行事のシリーズ「通し番号」
期間
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
11 月
札幌校舎
旭川校舎
全就研・定時総会、第 20 回「企業と大学との就職セミナー」(東京)(4/19)
私大協・第 79 回就職指導研究協議会(札幌)(4/22)
北海道地域インターンシップ推進協議会・運営委員会、理事会(札幌)(4/27)
第 1 回就職委員会
インターンシップ説明会
ゼミ別就職相談会(~6 月まで)
北海道地域インターンシップ推進協議会・割当会議(札幌)(5/16)
文科省・平成 17 年度第 1 回「全国就職指導ガイダンス」(東京)(6/23)
全就研・企業と大学との就職セミナー中部地区大会(名古屋)(6/30・7/1)
第 2 回就職委員会
インターンシップ参加者事前研修会
公務員模擬試験
①3 年次生夏休前就職ガイダンス
①就職準備講座(3 年次生対象)
4 年次生就職活動中間報告会
MOS資格対策講座説明会
神奈川県警採用説明会
ポートフォリオ作成講座
インターンシップ参加者事前研修会
芸術工学部インターンシップ(17 名参加)
就職委員会(札幌・旭川就職委員会合同)(7/26)
北海道経済部・新規学卒者道内就職推進会議(札幌)(7/26)
第 1 回就職委員会
インターンシップ説明会
MOS資格対策講座・試験
MOS資格対策講座・試験
平成 17 年度北海道地域インターンシップ(17 名参加※札幌 15 名旭川 3 名)
私大協・第 80 回就職指導研究協議会(登別)(8/25・26)
私大協・就職指導実務担当者研修会(札幌)(9/6)
第 3 回就職委員会
第 2 回就職委員会
②3 年次生就職スタートガイダンス
②3 年次生就職スタートガイダンス
基礎能力 SPI 模擬試験・各種模擬試験・自己分析検査等の実施(~12 月まで)
日本学生支援機構・北海道地区就職指導担当者研修会(帯広)(10/13・14)
③インターネット活用講座
③職業適性検査(職能論、1 年次生)
④就職登録カード配布・就職活動進め方
④インターネット活用講座
⑤履歴書かき方講座
⑤全国の職業紹介施設利用について
⑥内定者体験報告会
⑥業界研究・OB就職体験談(OB 4 名)
⑦MOS資格対策講座・試験
⑦履歴書の書き方
第 4 回就職委員会
全就研・第 16 回就職フォーラム(東京)(11/15)
北海道東海大学企業懇談会(札幌)(11/18)
東海大学中部地区企業懇談会(名古屋)(11/24)
北海道中小企業家同友会・2005 全国求人交流会(札幌)(11/25)
⑧業界研究会(10 社)
⑨リクルートスーツ着こなし講座
登録カード配布(卒研ごとに配布)
⑩リクルートメイク講座
⑧自己分析とコミュニケーション
176
12 月
1月
2月
3月
東海大学東京地区企業懇談会(東京・霞ヶ関)(12/6)
私大協・第 81 回就職指導研究協議会(札幌)(12/9)
⑨3 年次生個人面談(全員対象)
就職登録カード提出締切り
⑩内定者体験報告会
⑪履歴書用写真撮影会
⑪公務員ガイダンス
第 5 回就職委員会
就職登録カード提出締切り
東海大学静岡地区企業懇談会(静岡)(1/25)
⑫履歴書用写真撮影会
⑫履歴書用写真撮影会
⑬公務員講座ガイダンス
⑬就職活動マナー講座
⑭3 年次生個人面談
全就研・特別就職ガイダンス(私大協・札幌月寒グリーンドーム)(2/14)
北海道東海大学学内合同採用説明会 (2/16-17)
公務員受験講座実施(~7/8 まで)
MOS資格対策講座・試験
第 6 回就職委員会
第 3 回就職委員会
北海道地域インターンシップ推進協議会・運営委員会(札幌)(3/3)
北海道労働局・就職指導支援セミナー(札幌)(3/9)
両校舎の就職課には、企業情報を揃えているほか、両校舎を結んで、全国の求人企業情報
をコンピュータで検索できるシステムを独自に開発・運用し、学生の就職活動をバックアップ
している(http://www.htokai.ac.jp/shushoku/)。また、学校法人東海大学傘下の東海大学、
九州東海大学をはじめ各短期大学とも就職情報を交換、相互にUターン志望学生の就職活動支
援を推進している。2006 年 2 月 16・17 日(2 日間)に実施した第4回「学内合同採用説明会」
には、延べ 60 社、学生 340 名の参加があった(札幌・旭川両学生の参加カウント)。
就職活動指導のポイントとして、以下のことがあげられる。
1)就職志望者の完全就職を目指す
就職志望学生の完全就職を目指し、学年別のガイダンスや、各種講座の開設、資格試験、
模擬試験、個人面接等適切な指導をした。
2)職業の適性選択の指導
個々の適性にあった、かつ履修の専門性を生かした職業選択ができるよう、自己分析の徹
底、また面談を中心とした個人指導を積極的に行なった。
3)優良企業への就職推進
札幌をはじめとした北海道内、東京、大阪の企業からの求人情報の収集を行なった。
4)地域産業の求人要望への協力
地場産業活性化のため、地元企業からの求人に対応した指導もはかり、学生の地元就職志
向とマッチした成果をあげた。
5)「就職登録カード」全員提出
6)就職活動早期化の推進
就職委員会会議に、10 月より3年生指導教員も加わり、就職指導の先取り教育の方法を協
議した。また、1~3年次を対象とした行事を拡充してきている。
[長所と問題点]
旭川校舎、札幌校舎とも地元に密着した就職活動を展開している。さらに学校法人東海大学
の他の大学、各地区の後援会組織との協力により、全国的な就職活動の援助が可能である。し
かし、旭川校舎については、地元志向や北海道志向の学生が増加する一方で、関東圏の景気回
177
復の波が届かず地場産業が低迷し、学生にとっては厳しい就職環境となっている。札幌校舎に
ついては、すべての学科・専攻で卒業研究を選択科目とし、情報システム学科と生物工学科以
外は卒業年次の必修演習・ゼミがないことから、教員の就職指導が行き届かない学生が出てい
る懸念がある。
[改善改革に向けた方策]
本学独自のインターンシップの推進や学内合同採用説明会、企業懇談会開催を通じて外部に
積極的にアピールする。学生の就職活動については、保護者との意思疎通を一層強める。学部
学科と協力して職業教育をさらに活発に行ない、3・4年生の就職活動に関する教員との連絡
を高める工夫を行なう。
【就職部】
Ⅵ.課外活動
1.学友会・学生団体
[現状の説明]
本学では学生の自治組織として学友会がある。学友会は、札幌校舎学友会、旭川校舎学友
会としてそれぞれ独立の活動を行っているが、両学友会はそれぞれの独立性を維持しつつ、
相互に緊密な関係を持ち、積極的に交流を行っている。
学
監 査 委 員 会
化
学友会役員(2005
会
行
委
会
執行委員会
委 員 長
斉藤
陽介
副委員長
小川
尚
出 納 長
野坂
裕一
書
柴崎
健
建学祭実行委員長
及川
仁
福利厚生委員長
岡崎
義弘
企画行事委員長
和泉
伸司
佐藤
大士
常設委員会
体育会会長
会
員
選挙管理委員会
会
体
札幌校舎)
記
総
代議員会(各クラス)
執
文
友
178
育
会
文化会会長
高田
学友会役員(2005
顕弘
旭川校舎)
会長代行
鈴木
貴幸
副会長
関根
里奈
会
計
富樫
のぞみ
体育会会長
鈴木
淳
文化会会長
前田
学史
山上
達也
大学生活ではカリキュラムに基づく学修生活の他に学友会活動および課外における部活動、
サークル活動があり、これは学生自身が積極的に自主性をもって運営され、本学では札幌校舎、
旭川校舎がそれぞれ独立して活動している。
北海道東海大学が公認・準公認の学生団体は以下のとおりである。
札
幌
校
舎(2005 年度)
■文化系団体
団体名
部長教員
部員数
インタムシカ
沖野
慎二
10
軽音楽部
R.キブラー
茶道部
武田
昌之
9
自然科学研究会
竹中
践
5
吹奏楽部
谷本
一志
27
電子情報工学研究局
岡本
英治
7
N.M.P
町田
佳世子
22
祭屋
上瀧
實
36
水圏生物研究会
木原
稔
12
文画部
伊藤
大介
16
英語研究会(ESS)
アラン・コーゲン
24
アジア探究会
大形
利之
5
国際交流サークル(IFA)
マーク・ハミルトン
20
科学部
四方
周輔
27
ハー部
佐藤
敦
43
3
■体育系団体
団体名
部長教員
部員数
スキー部
上杉
尹宏
51
サッカー部
武田
昌之
51
バレーボール部
竹内
裕一
23
準硬式野球部
津村
憲
29
バスケットボール部
佐保
吉一
13
179
バドミントン部
平木
隆之
36
ラグビー部
服部
正明
21
陸上競技部
町田
佳世子
12
柔道部
坂東
浩司
20
剣道部
谷野
賢二
10
空手道部
サバウ・ソリン
基礎スキー部
岡本
英治
30
硬式テニス部
小林
公司
14
ゴルフ部
李
少林寺拳法部
谷本
一志
6
自転車部
笠原
宏一
3
吉本
智巳
50
居合術同好会
吉村
卓也
11
ダンス部
河野
時廣
13
女子サッカー部
平木
隆之
9
新体操部
山田
秀樹
1
スノーボードクラブ
旭
川
校
TSBC
3
俊鎬
3
舎(2005 年度)
■文化系団体
団体名
部長教員
部員数
ヴィジュアルデザイン部
荒井
善則
24
工芸部
中尾
紀行
14
Bana
神崎
コミックプロデュースクラブ
荒井
陶芸部
小林
謙
DRIVU
小河
幸次
写真部
小林
謙
17
アートジム
後藤
充弘
13
Silver Ray
後藤
充弘
14
実
48
善則
10
20
6
■体育系団体
団体名
部長教員
部員数
硬式野球部
山岸
宏一
57
アメリカンフットボール部
大野
仰一
25
男子バレーボール部
ウォリントン・ドナルド
10
サッカー部
林
拓見
16
基礎スキー部
石田
秀樹
8
バドミントン部
渡辺
宏二
27
NCSダンスサークル
ウォリントン・ドナルド
18
bird on bard
ウォリントン・ドナルド
5
180
3S
TEAM
ウォリントン・ドナルド
27
バスケットボール部
笹川
11
FightingUniversal
Communication☆
(格闘技サークル)
伊藤
寛司
明彦
11
[長所と問題点]
学生気質の変化に伴い、年々学友会役員に立候補する学生が減少し、活動の維持が困難にな
りつつある。
[改善改革に向けた方策]
新入生オリエンテーションの時に有望な学生を発掘する、リーダー研修を通して人材を育て
る等の施策を実施に移していく必要がある。
2.学生主催の行事
建学祭
2005 年度に行われた建学祭の概要は以下の通りである。
札幌校舎
1)テーマ
『ゆるり』
2)実施年月日
2005 年 6 月 17 日~6 月 19 日
3)実 施 場 所
北海道東海大学札幌校舎
4)実行委員会の構成
実行委員長
及川
仁
企画部長
尾形
雄一郎
企画部員
竹内
慎一
企画部員
土方
実
企画部員
杉本
大介
運営部員
岩田
雅俊
露天部員
福元
浩行
広報部長
森口
雅久
5)企
画
Ⅰ. 学部学科企画
・公開講座「家具から見える北欧の優しさ;織田憲嗣」
・講演会「知られざるシラスの生態;魚谷逸朗」
「何故いま食育なのか;田中富重」
・学科総展示
Ⅱ. 有志団体企画
・少年サッカースクール「田坂和明」
・昔あそび体験
・フリーマーケット
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・映画上映会
・イントロクイズ、二人羽織他
・オープンキャンパス
・軽音楽部ライブ・吹奏楽部演奏
・YOSAKOI ソーラン IN 東海
・ゲストライブ「マニ☆ラバ」
・ゴスペルコンサート「KNOW
GOSPEL」
・ビンゴ大会
・花火大会
旭川校舎
1)テーマ
『passion』
2)実施年月日
2005年10月8日(土)~10日(月)
3)実施場所
北海道東海大学旭川校舎
4)実行委員会の構成 (先頭が局長)
実行委員長
鈴木貴幸
副実行委員長
松井竜太
企画局
松浦洋介
渉外局
佐藤瑞恵
田牧慶之
情報宣伝局
伊藤達也
米田勝信
キャンドル局
池浦弘経
長江紀子
環境局
佐藤皓治
警備局
大槻新
会計局
山上達也
園田浩貴
石井理絵
山口翔平
5)企画
a.建学祭企画日程
10月
8日 ・早ヂエ一気
・ NCSダンス
10日
・YOSAKOI
・ 軽音ライブ
11日
・カラオケ
・ NCS ダンス
・ ビンゴ大会
・ 花火大会
・ キャンドルロード
b.講演会
演題: 「まちづくりにおけるアトリエ-音威子府よりの発信」
(2005 年 10 月 9 日)
講師:
河上
實
エコミュージアムおさしまセンター・アトリエ 3 モア館長
演目:「ひとりシェイクスピア「ロミオとジュリエット」
講師:
楠
美津香
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(2005 年 10 月 9 日)
c.展示会
・ 旭川の古建築資料展示と解体ビデオ映像放映会
・ 学科主催学生展示
・ 建学祭ポスターコンペ作品展
・ 卒業研究中間審査会
・ 大学コレクション展
・ Tシャツ展
d.その他
・
オープンキャンパス
建学祭以外の学生主催の行事としては、新入生歓迎会、体育大会、ルシア祭、卒業記念パー
ティー等が毎年開催されている。
[長所と問題点]
学生主催の各種行事は学生の自主性を涵養する意味で重要であるが、学友会委員、建学祭実
行委員ともに立候補する学生が年々減少している。学友会活動へのクラブ団体からの参加や建
学祭当日に参加する学生数も減少傾向にある。
[改善改革に向けた方策]
学生主催の各種行事を活性化するためには、リーダーの養成とともに、予算的支援を強化す
る必要がある。また、このような行事への教職員の積極的な参加を促し、校舎をあげて盛り上
げていくことが重要である。
【学務部】
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