本文ファイル

NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITE
Title
周辺固定く形板の非線形自由振動
Author(s)
高橋, 和雄; 樗木, 武
Citation
長崎大学工学部研究報告, (3), pp.55-64; 1972
Issue Date
1972-12
URL
http://hdl.handle.net/10069/23794
Right
This document is downloaded at: 2014-11-01T16:25:03Z
http://naosite.lb.nagasaki-u.ac.jp
5
5
周辺固定く形板の非線形自由振動
高橋和雄*
樗木、
武林
N
o
n
l
i
n
e
a
rF
r
e
eV
i
b
r
a
t
i
o
n
so
fC
l
a
m
p
e
dR
e
c
t
a
n
g
u
l
a
rP
l
a
t
e
s
by
K
a
z
u
oTAKAHASHI
(Civi
1E
ngineering)
a
n
dT
a
k
e
s
h
iCHISYAKI
(Departmento
fCivi
1E
ngineering,Facultyo
fEngineering,KyuskuUniversity)
Summary
Int
h
i
spaper,nonlinearf
r
e
ev
i
b
r
a
t
i
o
n
so
fc
1ampedrectangularp
l
a
t
e
s with immovableed
伊
gesa
r
eshownbyusingKarmin'sequationscomposedo
fthetermso
f thes
t
r
e
s
s function and
thed
e
f
l
e
c
t
i
o
no
fthep
l
a
t
e
.
Thes
o
l
u
t
i
o
no
ft
h
i
sproblemi
sobtainedbytheapplicationo
fGalerkin'smethodi
nwhich
thenormalfunctiono
fvibrationi
sassumedbytheproducto
fthe normal mode o
f clampedclampedbeamwitha
r
b
i
t
a
r
ya
x
i
a
lf
o
r
c
ewhichi
sdetermineds
oa
stog
i
v
emorer
e
l
i
a
b
l
es
o
l
u
t
l
o
n
.
1
lustratedf
o
rthe squarep
l
a
t
e
. Atf
i
r
s
t,smallamplitude v
i
b
r
a
t
i
o
n
s
Numericalr
e
s
u
l
t
sa
r
ei
o
ftheclampedp
l
a
t
ea
r
et
r
e
a
t
e
da
sthes
p
e
c
i
a
l caseandtheaccuracyo
ftheproposed method
i
nt
h
i
spaperi
schecked. Finallynonlinearv
i
b
r
a
t
i
o
n
so
ftheclampedp
l
a
t
ea
r
e analyzed and
comparedwithpreviouss
o
l
u
t
i
o
n
s
.
1
.
緒 言
周辺で面内変位が拘束される周辺固定く形板の非線
形自由振動問題に関しては,既にし 3の研究が報告
alerkin法を
されている1)2) これらの研究では, G
適用するに際して,両端固定ばりの座屈波形を板の規
準関数に仮定する方法が用いられた.乙の方法は演算
上有利とはなるものの,精度の点で疑問がある.すな
わち,非線形自由振動時に生ずる面内力は振幅に依存
する引張力であり,乙の引張力の大小に応じて振動波
形が異なると推定される.したがって,振動波形とし
て面内力の大小によらず同じ波形となる座屈波形を仮
定する乙とは無理があり,特に振幅が大きい場合には
かなりの誤差が含まれるものと推定される.
*土木工学科
**九州大学工学部土木工学科
そこで,著者らはこの難点を除去のうえ,精度の高
い解をうるために,任意の軸力が作用する場合の両端
固定ばりの線形曲げ振動の規準関数を用いて,周辺固
定く形板の非線形自由振動問題を解析するごとき方法
を新たに提案するものである.
2
.
基礎式および境界条件
薄板の最低次の曲げ振動を対象とするものとすればデ
板の面内方向の慣性力,勇断変形および回転慣性の影
響を無視する乙とができる.このとき,本題の基礎式
として板の有限変形問題に関する K訂 manの式ζ
i面
外方向の慣性力の項を加えた運動方程式を用いること
ができ,次のように与えられる.
56
長崎大学工学部研究報告第5号 昭和4ワ年12月
D7・F一{ ∂2ω( ∂κの)2一舞瑠} ,1・l
÷(∂ω厩)2}山一・,N“一・
L(ω,F)一・ク・ω+ρ,弗.一ん(ll霧鍔+
(6)
ノー・・δでδ〃」∫1{去(llξ一レ零語)一
誰1鍔「2篇諾)一・ (2)
ここに,F:板の面内方向の断面力に関するAiry
の応力関数:,ω;のたわみ,κ,ノ;直交座標系,彦;
÷(∂ω∂ノ)2}の一・・隔一・
3.解 法
;時間,乃;板厚,ρp;板の密度,1)一Eが/{12(1一り2);
本題は式㈲および式(6)の条件のもとに,式U},(2)の
:板剛度,E;板のヤング率,レ;板のポアソン比,
両式を満足するようにωおよびFを決定する問題と
∂2
∂2
なる.まず,応力関数Fを求めることとし,このと
.応力関数Fと面内方向の断面力との関係はそれぞれ
意の軸力の作用を受ける両端固定ばりの曲げ振動に由
72=∂。・+∂ク・
き,式5)の境界条件を満足する板のたわみwが,任
凡一 Q吾・N・一畷,砺一一乃諾(3)
来する規準関数を用いて次のように表わされるものす
る(Appendix A参照).
rまた板の中立面のX,y方向の変位成分をU,Vとすれ
ば,これらとF,wとの間に次式が成立する.
嘉+÷(讐)2一÷(∂2F ∂2Fの2一り∂・2),一手+
ω=6T(のΣαρsゴπρπξΣ的ε伽9πη ρ=l g=1
’〔7)
ここに,o;振幅, T(七);未知の時間関数:,ξ=κ/
÷(∂ω∂ク)2一÷(峯一{羅)・器÷蕃+・
η==ク/δ, αρ=8劣ρ/(P4一ρ29躍/π2一 ん 4/π4), ゐ9==・
鯛/(94−92衡/π2一ん㍉/π4)∴_望,,,一腰2
審器一一2(笠の鋸 (・)
一7方,板の諸元および座標系をFig・1に示すよう
に定あるものとし,板は全周辺において固定されてい
一糟2∫婦∀ρ留2,P。・はりに作
する軸力(圧縮力の場合を正とする),EI;はりの
るものとすれば,、その曲げに対する境界条件は次のよ
曲げ剛性,ρ;はりの密度,ω;はりの固有円振動数,
うである
%,e〃;定数:,ρ,9;1,3,5,………
式(7)を式(1)の右辺に代入すれば,
嘩蕩・一唱,讐1淫1、量1{ρ・75㊨
鉱6わ δ幽…ρ・ξ・…πξ・・…η・・∫・π・一ρ2‘2 祉チ292
αPうααγう85伽ρπξ5ゴηγπξ∫げ7zgπη5ゴπ∫πη }
ここに,ρ,g,7,∫;1,3,5,………
式(8)の右辺の各項をフーリエ余弦級数に展開すれば
o
α 2二
Fig・1
60∫汐πξ60∬πξ6059πη60∫5πη=Σ Στ観η‘05
η=0η=0
ητπξ605ππη
∫伽ρπξ5伽rπξ5ゴπ9πη5ゴπ∫πη一Σ Στ襯605
∂ω
鴛0μで.ω一〇・添「一〇
∂ω ・
初=0π=0
ηzπξ605ηπη (9)
ノ「0・6でω=0・万=0 〔5)
ここに,
『また,板は全周辺において,面内方向の移動が拘束さ
・一一・
=れ,かつ勇断力が作用しないものとすれば,面内の変
位および応力に関する境界条件が次のように与えられ
轤P∫1…カ・ξ・一ξ… ξ・・・・・…5・πη
605ππη4ξ4η
モー一・∫1∫1・卿・ξ蜘πξ一ξ吻・η蜘
る.
一…で婦1{去(1袈一・1鍔)一
60∫ππηゴξ4η
したがって
57
周辺固定く形板の非線形自由振動
r・F一
E今一(の置議嵩1署1,婁、
。茗{ρ…噛碕(碗・卸+δ恥1”D
(δ・,、・・+δ。,1¢、D一ρ252
獅V292・幽δ、(一δ皿,
馬≒臨隼礎1呂ら恥鯉/
μ2)τ2ω 、』、 . ‘ ㈲
式(13)および式圃を式(1Dに再摩代入すればゴ杢琴ρ!芯力
関数が次のようにえられる.
F一画2T2(’)〔16(芒。㍉≡1,ヨ’2擁(・2ρ2
・…δm,1・一・1)(一δ・・…+δ・,1・一・1)}・一ξ・…πη(10)
ここにδ・パ=1欝ク・ネ・かのデル燗
+ン92)η2+(りρ2+92/μ2)ξ2}+Σ Σ∫π驚60S
7η=・0π=0
数, η3,π;0,2,4,・軸・・鱒岡
.解・ξ・…πη〕
⑯
式㈹の一般解はその斉次方程式からえられる余関数
と特殊解との和で求められるが,本式と同形の微分方
ここに,
程式の一般解はすでにLevy3’,4)がく形板の静的大た
1
Oo oO OO OQ
1
わみの.解析の際に求めておりr,その結果から板周辺で
伽= ル。ヨ1,ヨ1,≡1、≡、@・+・・/μ・)壱
、勇断力が作用しない場合の応力関数Fとして次のよ
ψ97∫㊥ゐαα。’68(δ皿,炉。+δ鵬,i多一。【)(δπ,α+8+
うに与えられることがわかる.
コ F一言+蟹+認。認♂一一ξ・・覇(11}
ここに,fmn;未知の定数,.Px,.Py;κ一〇,αの辺お
よびクー0,うの辺において,面内方向に作用する断面
力Nx,Nyの合力で応力関数Fとの間に次の関係が成
立する.
δ?z,1σ一81)一(ρ252十7292)/2αPゐ(zαヶ δ8 (一δηL∫⑳+γ一十一
δ肌,IP一γ1)(一δ%,Q+s+δ%,Iq−81)}
ここにおいて残された問題は,式(7)に対して式(16)の
ように定められるFの結果を用いて’式(2)を解きT(t)
を決定することであるが,これを直接解くことは困難
であるから,一般によく用いられているエネルギー近
瓦一∫1榊一ん∫額御1募毘 (1鋤
似法であるGalerkin法を適用のうえ近似解を求め
乃一∫1肋一顧∫畷幽1誓ほ
式の積分誤差を最小にするという次の積分
ることにする.すなわち,Galer≧in珠では力の釣合
∫1∫1五(ω,F)・(…)四一・“ (17)
式(11)を式t10)に代入すればfmnが求まり次のようにえ
られる.
ここに,G(x,ノ),式5)の境界条件を満足する座標関数
によりT(七)に関する微分方程式が算定されるが,そ
1
{1)97層sαPわααγゐ8(一δηz,ρ+γ+δηz,
G(x,y)の仮定において,APpendix Bに示すような形
痴「浄・7・(唱,≡1浬1認1
の際式㈲の境界条件を満足する板のたわみwおよび
@2+π2/μ2)2
式で表わされる規準関数を用いることにする.すなわ
ip一・D(δ・,α・・+δ・,1α一・D一(ρ2 s2+・292)/2・P%
ちAppendix Aでは任意の軸力を受けるはりの曲げ
α・う8(一δm,P・汁δ肌, IP一。1)(一δπ,α+8+3π,1α一
振動をフーリエ級数を用いて解析したものであるのに
sD} (13)
対し・APP・ndi・Bでは通柳方法によ弊三分
ここに,μ=う/a;辺長比
方程式を解いて,規準関数を求めたものである.同じ
式(6)に式〔7)および式(11)を代入するとともに,式(1助の
問題に対するこの両規準関数の使いわけは式(1)および
関係を用いれば,面内変位に関する条件が次のように
式②の微分方程式を解く際にいずれが好都合となるか
:書き改められる.
により定められるもので,式②の式形から判断して,
謡一籍一準1,讐1鮎う㍉幽・)
一・
增{鴇一一礎1梅雨響鴇
ここではAppendix Bに示す規準関数を用いるこ・と
が望ましく,このときωおよびG(耳・ノ)が次のよう
に仮定される.
ω一cx(κ)γωτω
o(κ,ク)=x(κ)y(ク)
.上式より,Px, Pyが次のように算定されることになる.
ここに,
濡一丁轟煮翼1・繊(・グ矧
μ)τ2(の
X(・)一λ、,≒・{一…娠+(・鵡一㈱
Sゼπ乃λ詔ξ+ 60∫γ詔ξ+(一605γ湿十COS667の) Sゴπr灘ξ},
長崎大学工学部研穽報告第3号 昭和4ワ年12月
58
聖〒翠講演碑朗⑳ケ 燭
Sゴπ〃えΨη十〇〇SγZ1η十(一605γ写十60∫θ6γΨ)SゴπγZノう7}, 2灘,
i殉;X(⇒,Y(ノ),の最大値を1とする定数,
λ T=6π(‘∼/α十2β, 1/》2十α/β). ⑫3>
ここに, 1/〉’2十α/β,楕円関数:の母i数陵
関数侃は・(K一∫1婦一、素/β・ガ・・θ,第1灘
]ー・・ノ・+帳・+・碓/・・
全楕円積分)の周期をもつから,非線形自由振動数渉
炉》一,,ノ・+編+・癖,
が次式で与えられることになる.
η興=〉’2β十α/41( (24)
・・一
`念。/・聴。・+・ん重/・,
式⑳を用いれば,任意の振幅比‘茄をパラメーター一
として,π*の値を求めることができる.
炉〉忽,/・+∼慮,・+・ん1/・
4.精度に関する検討
式囮を式(17)に代入のうえ,整理すれば.時聞関数T(七)
に関する非線形常微分程式が求められ,次のとおりで
ある.
T十αT十2βT3=0 ㈲
ここに,・一
轣A菰(∫;∫1+手・∫;∫;+歩
既往研究により高精度解がえられている周辺固定正
方形板の線形自由振動問題を対象に,著者らの提案に
よる方法と他の手法とを比較対照して,著者らの方法
の精度を検討すれば以下のとおりである.式⑳におい
てβの項を無視すれば線形自由振動数ηoを求める
ことができ,正方形板(μ一1)の場合について算出す’
∫1∫1)ρ£・・
れば,Table 1@,⑤,◎に示す諸量をうる. Table 1
ハ2)
β一6(1一り2
^疑{一・@;趣1∫;)
1 1
+・・
F。為撮@讐+ぜ/1Ψ+・一
∫灘り}漁・!1イlx・4ξ・!1一∫ly・吻・プ;一
b
c
⑦
8722
話、09
」6.00
3599
3.42
0.28
0.03
’
α
峨 、)
Err乃
Table 1
∫ 《一∫1凹吻・∫1一∫1溜4ξ4一
1
x”xゴξ,
0
∫。Y〃〃y4・r∫。脳・・魏・ξ4ξ4∫ly”Y
1 ηL∬ b1 7L写
4 4
∫。脳・ ・ξゴξ・プ∫
。。、。π吻,!乙し1 陛1Y〃Y…
5 5 0
∫。x・x・西廻∫
η吻,∫『」σ一1 π1一:四伽
ππη吻,
6躍=π2/{16(1一ン2)}Σ Σα6(μ2η2十りπ2)
ηz 7L
ηし=1π==1
o写=π2/{16(1一り2)}Σ Σα6@2十りη2/μ2)
ηL π
隅=1η=1
いま,式⑫①の初期条件をw(x,y,o)一cx(x)Y(y),
w(x,y,o)一〇とすれば,これらは時間Tに関する次
のような条件式となる.
T(0)=1,T(0)=0 (21)
式⑳を1回積分のうえ,式⑳の条件を加味すれば,次
式がえられる.
デー一/(窪+T・)T・一(芳+1)} 〔22)
において,@欄は既往の座屈波形を用いた場合,すな
わち.Po−Pcr(Eulerの座屈荷重)の場合の解を示
すものであり,⑤欄はPo−0とおいたとのときのは.
りの線形曲げ振動に由来する規準関数を用いた場合の
解を示すものである.一方,同じ問題に対してYoung5)
ははりの曲げ振動の規準関数を用いたRi七z法の9項近
似による極めて精度の高い解を求めており,その結果
を④欄に併記する.③,⑤欄の近似解と⑥欄の高精度解
とを比較するとき,@よりも⑮場合の精度が高いごと
がわかり,このことから,板の振動波形として,はり
の座屈波形ではなく,はりの線形曲げ振動に由来する
規準関数を用いる方が妥当であるといえる.周知のと
おり,Galerkin法の精度は仮定した関数形の適切さ
に大いに関係するため,本論文では板の規準関数を決
めるパラメーターとしてはりに作用する任意の大きさ
の軸力Poを導入したが,これを用いれば,さらに精
度を高めることができる.すなわち,Poの値を種々
変化させたときの規準関数を用いて乳πoの値の変動
式働の解の式形はα/βの二値により異なるが,本論
を計算すればFig・2をうる.図は横軸に軸力比Po/
文ではα,βが共に正であることが数値的に確認され
恥をとり・繍・高精囎35・99》ρ£・と・・と
るゆえ,式(22)の解はJacobiの楕円関数における関数
cnで与えられ,次のように求められる.
の差の百分率をとってプロットしたものである.図中
周辺固定く形板の非線形自由振動
59』’
∠あ
4司3020
噸
盆
④
!:髭
、、、
158
、
、、、 、
◎.、
、、
∠54
1.0
、
乙
、、
、
、、 、 、
@ 、 、 亀
O
Z5
G
10 0 −10 ぞ0 づ0 《0硫.迂
10
〃
4〃
、噛 @鴨 鴨 嚇 幅
...。」Φ
一 _ 一 一 一 一
「20 弓,0
}40
ニド5
Fig・2
Fig・3
Po/Pcr=1は座屈波形を用いる場合に, Po/Pcr=0
よびこの場合の軸力を用いて算出したはりの規準関数
は軸力を受けないはりの線形振動に由来する規準関数
は板の非線形自由振動の規準関数を近似的に表わすこ
を用いた場合にそれぞれ対応するものである.E,は
とが推察される.
軸力が増大するに伴って減少し,Po/P・・一一〇・61の
ポアソン回り=0・3なる正方形を対象に振幅比6/h−
ときに最小になり,それ以後は逆に増加することがわ
2.0の場合について,振動数η*/πoと軸力比P。/P・・
かる.E・の最も小さい値に対応するπoの値はTa
との関係を算出すればFig・3の実線で示すごとき結
ble 1◎欄に示すとおりで,@欄の値と極めてよく合
果をうる.図中において,点④の振動数比π*/ηoは
致しているといえる.すなわち,任意の軸力を受ける
既往の座屈波形による解を,点⑤は一:P。/Pcr−0の場
はりの規準関数を用いて,πoとPoとの関係を求め,
合のはりの線形曲げ振動に由来する規準関数による解
これよりπoの最小値を求めれば,第1項近似にも拘
を示したものである.また,点◎は:P。/Pc。=一2・48
わらずGalerkin法によって極めて精度の高い解がえ
の場合にえられる最小振動数比を示すものである.図
られることが数値的に立証される.また,④,⑤,◎
より明らかなように,軸力比が1∼0なる圧縮力の
の各ケースについて,板中央断面(η=1/2)の振動波
領域ではP・/Pcrの変化に対しη*/ηo・が急激に変動
形を算出すれば,Table 2④,⑤,◎欄に示すよう
し,@は⑤に比べて6・4%大きい.また,P。/Pcrの値
にえられるが,これより,◎欄の値が④欄に示した板
が負となる領域すなわち引張力の領域では,P。/Pcr
の規準関数に極めて近いことがわかる.
の増大に伴なってπ*/ηoが緩やかに減少し,P・/P・・
=一 Q.48のときに最小となるが,この値は②に比べ
0
%o
④
@
0,000
0.∂ ク0
00%
0114
◎
0000
④
.αフ0
て9・3%小さく,⑤に比べて2.9%小さいといえる.
さらに,P。/Pc。<一2.48ではπ*/πoが再び緩やかに
o.βo
0.β1
増大することがわかる.
同様に,振幅比6/ん一2・5および3・0の2ケース
2∠0
0β47
03久ク
0404
0,472
物
o,655
∠λ6脅ク
0.〃グ
・%o
o勿6
〃,%5
o〃6
o名2ノ
0.92/
・5!0
■.〃0
∠000
/.6繊ク
/,0〃0
Table 2
以上のことは,Rayleichの原理から判断して当然
について,P・/Pcrとπ*/πoとの関係を求め,これら
をプロットすれば,Fig・4,5に示す結果をうる.
託90
劇
⑳
∠86
のことである.すなわちGalerkin法によってえられ
た振動数は微分方程式の厳密積分による解よりも常に
z82
大となるゆえ,各種の軸力の値を用いてえられる最:小
⑫
振動数およびその際の規準関数が本法によってえられ
る最も精度の高い解であるといえる.
5. 非線形自由振動
4.の結果から,非線形自由振動においても,Poの
・各値に対するη*の最小値が厳密解に最も近いことお
∴78
〃4 /o o イ。
−ε0
Fi9・4
づ04” i.6o
60
長崎大学工学部研究報告第5号 昭和47年12月
2∠8
π
e
2μ @−
210
◎
ノ:043
/.042・,
/./6/
/.!56
/:&ラ0
/.3/8
∠531
,ろ5と)8
◎
一④
05
λ082
λ0
1.2〃
λ5
1,39ク
孟046
1/70
∠347
2.0
、624
/,560
25
!.873
/.ク97
∠タ52
/〃4
2〆38
204β
/.名36
曜
レ%’0
30
20
}
②
㊤
1
Table 3
202
ε
卜することとなり,このことから従来の方法は振幅比.
1%
ZOO イ0揺0δ0イ0曜
o
:Fig・5
が大きい領域で不適当であるといえる.⑤の場合,す
なわちP・/Pcr−0なるはりの規準関数:を用いる方法
は,振幅比が小さい領域では◎の場合に殆んど合致し
:Figs.3,4および5を比較すれば,振幅比。海の増大
ているが,振幅比が増大するにつれてやはり差異が増・
に伴って,P。/Pcrの変化すなわち仮定した振動波形
加し,σ/乃一2・0,2・5および3・0の各値に対して◎よ
の変化によるπ*/πoの変動が著しくなり,振幅比が大
りも2・9%・4・5%・6・2%それぞれ大きい振動数比,
きくなるほど最小振動数は負領域にあって,より絶対
を与えている.これらの値は③の場合よりも小さく,
値の大きなP。/Pcrの値に対してえられることがわ
したがって⑤の方法が,③の方法よりも精度の高い解
かる.また,Fig・2の線形振動の場合と比較すると,
がえられているものと推定されるが,それでも振幅比.
非線形振動の場合の方が最小値付近のP。/Pcrの変化
が大きい領域では,振幅による振動波形の変動を無視
に対する振動数比π*/πoの変動が小さくなっている
できないことがわかる.
振幅比。/hが2・0,2・5および3・0の各ケースにつ
ことがわかる.
規準関数の仮定に関する③,⑤,◎の諸法により,
いて最小振動数の場合の軸力を用いて板中央断面の規
振幅比。/hの諸値に対する振動数比η*/πoを求めれ
準関数(η=1/2)算出すれば,Table 4に示すとおり
ばFig・6およびTable 3をうる.これらの結果から,
にえられる。これらをTable 2@欄の線形振動波形・
各方法とも振幅比が増大するにつれて振動数比が増大
と比較すると,振幅比の増大とともに,非線形振動の
するが,従来の座屈波形による解法@では,⑤および
規準関数は線形の場合よりもふくらんで,くることがわ
◎の場合よりもつねに大きな振動数比を与えているこ
かる.このことは,式(1−1)または式(2−1)にお
とがわかる.‘/々=2・0,2・5,3・0の各ケースについて
いて曲げの項EI離に比較して軸力の項P。器が無
◎の場合と比較すればそれぞれ9.3%」2.1%,15.2
%大きくなり,振幅比の増大に伴なってその差異が増
視しえない大きさとなることに起因するものである.
なお,本題と同じ正方形板に対してWhi七e6)が行な
った大振幅定常振動試験結果でも同様の傾向が示され
ている.
エ 笥
振幅比ψ;3・0の場合について,@,⑤,◎の各
20
’
’
方法にもとつく板中央断面(η一1/2)の規準関数をプ
’
ロットすれば:Fig・7に示すようにえられる.図から
ノ
,イ8
』
!
④と◎との差に比べて,⑤と◎との差はかなり小さい
’
’
@’
m
z6
といえる.この事実がTable 3に示した振動数比の
ノ
差となって表わされている.また,振動波形が⑥から
!
@!
f
14
@の間を変動するとき,軸力比の変動が0から1であ
’
’
’
るのに対して,振動波形が⑤から◎の間を変動すると
@ ’
@!
@’
U
孟2
きは,軸力比は0から一4・37と大きく変わる.この
ζとから同じ大きさの軸力比の変動に対して圧縮領域
ZO
0.0
05
∠0
∠5 20
Fig・6
25
蒐30
の方が引張領域よりも規準関数の変化割合が大きいと
いえる.軸力比と規準関数に関するこの特性の影響が
周辺固定く形板の非線形自由振動
61
.を
6ん
6.結
語
一
Qσ
25
30
0,000
0,ooO
〃,000
0./5
0/62
0,!70
0,447
0,732
o、 フ
0,4ク0
ある.
0.74〃
o,747
(D本法は応力関数の算定およびGalerkin法の適
初。
oヌ30
o,ク34
用にあたって板の振動波形を直角二方向の任意の軸力
砺。
0432
/・000
/。000
/,000
0
1 10
%o
・3/0
本論文は周辺で面内変位が拘束される周辺固定く形
板の非線形自由振動問題のより厳密な算定法を提案し
たものであるが,その結果を要約すれば次のとおりで
を受ける固定ばりの線形曲げ振動の規準関数を用いて
仮定したが,これによれば,座屈波形を仮定する既往
Table 4
の解法は,本法の1特例なる.
(2)応力関数の算出にあたってはフーリエ級数を用
Figs・2∼5に示した軸力比と振動数比との間に表わ
れており,P。/Pcr−0∼fでη*/πoの変動が大きく,
:P。ノPcrが負の領域で緩やかになっていることが説明
いて誘導された規準関数を,またGalerkin法の適用
に際しは通常の方法により算定されるはりの規準関数
を用いることにより解裾の単純化をはかった.
される.
本論文では式(1),(2)で示される適合条件式および釣
合式の丁丁について振動波形の変動を考慮したが,応
力関数の算定にあたっては従来と同じ座屈波形を用い,
釣合式のみについて振動波形の変動の影響を考慮すれ
ば,本法に比べて数値計算が容易になる.このような
について,6/旗2・0に対するP。/Pcrとπ*/ηoとの
関係を求あれば,Fig・3の点線で示すごとくえられる.
これより本ケースはP。/Pcr一一3.75で最小振動数比
^ηo=1・508がえられ,この値は◎の場合よりも2.5
η*
(5)正方形板の線形自由振動数を求めたところ,は
りの座屈波形よりも振動波形を用いる方が精度の高い
解が得られた.また,はりに作用する任意の軸力P・
の導入によって,Galerkin法の第1項近似解だけで
も極めて高精度の解がえられることおよび板の規準関
数がはりの規準関数を用いて極めてよい精度で表わさ
れることが明らかとなった.
(4)本法による非線形自由振動数は従来の座屈波形
による結果よりも小さいが,両解析結果の差異は振幅
比の増大に伴なって増加し,無視できない大きさとな
努0 彰。 %エ%
γ。
(ク
0,0
る.したがって,既往の解法は振幅比が大きい領域で
は精度が悪いと推定される.
、「
、、
(5)本法の1特例として軸力が作用しないはりの規
A
、、、
己22
準関数を用いる方法があるが,これと,P・/Pc。の種
愈
、、
々の値に対する、η*/πoの値を求あ,その最小値を解
’ (i送\,驚=!
、
04
とする方法とを比較するとき,振幅比が1よりも小さ
、
い領域では両者はよく一致しているが,振幅比が1よ
卜\、
\\\、
06
りも大きい領域では振幅比の増大に伴なって両者の差
異もまた大きくなる.
、、\、
(6)(4),(5)より振幅比が大きい領域では,振幅に
、、\
伴なう振動波形の変動が振動数比に及ぼす影響を無視
〃β
、
することができないといえる.
\\
綱
、、
A
、、
κ0
(7)本法によれば近似的な非線形自由振動の規準関
数が算出可能であるが,えられた結果は線形自由振動
Fig・7
の場合よりもいくぶんふくらんだ形となり,この事実
%小さな値となることがわかる.ψの他の値につい
(8)応力関数も振動波形’の変化によって変動するが,
て同様の演算を行なえば,Table 3の⑥欄に示すよ
振動数比におよぼす応力関数の変動の影響は,振幅比
は既往の実験結果と合致するものである.
うにえられ,これを◎欄の値と比較すれば,振幅比が
が大きくなるにつれて増大し無視できなくなる.
増大するにつれて両者の差異が増大し,したがって振
なお,本研究では非線形自由振動のみを取扱ったが,
動波形の変化による応力関数の変動が無視できないと
定常強制振動や静的曲げについても同様の取扱いが可
いえる.
能である.また,板を多自由度系として取扱うことや
長崎大学工学部研究報告第5号 昭和4ワ年12月
62
実験値との比較などについても現在考慮中であり,こ
ここに,ω;はりの固有円振動数,ε;初期位相角勢
れらについては稿を改めて報告したい.
冴A,冴B,巫,雇;MA, MB, R五, R丘の最:大値
本研究は昭和46,4ワ年度の文部省科学研究費を受け,
瓢,瑠を正弦フーリエ級数に展開すれば,次のよ.
また,研究にあたっては卒論生富川博久,林田守弘両
君の熱心な協力をえた.記して謝意を表する次第であ
る.また,本論文の数値計算には九州大学の大型電算
FACOM 230−60を使用したことを付記する.
盃’五一Σ・4A鵬5伽初πξ,・4’B=Σ・4B皿sゴπ
7η=1 ηz=1
η2πξ (1−4>
Appendix Aフーリエ級数による両端固定ばりの
規準関数の誘導
B
A
うにえられる.
ここ}こ,ξ=κ/α
例郵聯筆一2孕直
5げπ町4 (1−5>
嫡1∫:lll二巴一ξ4ξ一‘2舜
図β
A
A
∫伽魏πゴB
(b)
6
B
羅趣児_4鎧
島
(o)
Fig. A−1
Fig・A−1(a)に示すような任意の軸力Poの作用
を受ける固定ばりが振動すれば,はりの端部には曲げ
モーメントMAおよびMBを生ずるが,これらは
Fig・A−1(b)に示す両端単純ばりの振動変位を拘束
する一種の強制力とみなすことができる.したがって,
固定ばりの自由振動は単純支持ばりに強制力q(x,七)
が作用するごとき強制振動とみなすことができ,した
Fig・A−1(b)の状態は塩→o,∠B→1なる極限状
態た相当するから,式(1−2)を式(1−5)に代入し艶
山→・0,4B→1とすれば,‘ ョ(1−5)は次式となる.
丑一一
浸・
R禦。纂・伽商一一警恥(1−6>
j鰭聖憲蜘町(1一」・)一(一1)m
2ηzπ_
一万一沸4β
これより式(1−4)は次式となる.
Rノ・一一
ケ認1一傭・ξ
(1−7>
互!一一聖祝三1(一1)瀦一隅・ξ
がって,その基礎微分方程式は次式で与えられること
となる
E聯+P。li書+ρ聯,一・(切 (1−1)
式(1−1)のσ(κ,りははりに作用する全強制力’
であり,ここでは式(1−7)の雇!4および}∼’Bの和で・
与えられる.すなわち
ここに,EI,はりの曲げ剛性,Po,軸力(圧縮を正
・α・・)一一1華1{三一(一1)・嘱}吻
とする),ρ;はりの密度,A;はりの断面積,絹はりの
たわみ
はりに作用する端モーメントMA, MBを直接フー
リエ級数を用いて展開することは困難であるから,こ
れらをFig・A−1(c)に示す状態におきかえる7).す
なわち,A点から∠A1,4BZはなれた点に仮想支点A1・
Bノを導入し,端モーメントMA, MBに代わるものと
して反力R’A,R’Bを考える.すなわち
ηzπξ∫伽(ω’+一ε) (1−8>
他方,両端単純支持の境界条件を満足するはりのた
わみ之を次のように仮定する.
ζ=Z(の∫伽(ω’+ε)=Σα肌5伽7ηπξ5初(ω渉+ε〉
η2=1
(1−9>
焔=_.R五∠1」41, 2矯3=一1∼1多 (1一∠1B)Z (1−2)
ここに,Z(κ)=Σα肌s伽祝πξ;規準関数,α㎜
MA, MBおよびR・A, R/Bは同じ時間七の周期関数
解=1
で振動しているから,これらは次のように表わされる.
任意定数
鵡一興・げ・(ω’+・),MB一冴BSゴ・(ω診+・)
式(1−8)および式(1−9)を式(1−1)に代一
R五一烈∫伽(ω∫+・),Rゑ一離s伽(ω渉+・)
入すれば任意定数砺が算定され,したがって規準開
(1−3)
数Zが次のようにえられる.
周辺固定く形板の非線形自由振動
65
Zω一一暑熱1雑篇耀蝶・
s伽〃3πξ (1−10)
ここに・〆雨隠∀・芸2濯一心
A B
Fig・B−1
冴Bl
Mβ=
E∫
上式より
式(1−10)の端モーメトM4,’:Mβ1まはり端部の境
Z=∠1605乃λξ+Bs翔るλξ+α05γξ+1)sfηγξ (2−3)
.界条件により決定されるが,Fig・A−1(a)固定ばりで
は
κ=0,1で4Z(%)/ぬ=0 (1−11)
ここに・N二、/、壇・+姻、
γ一》・/・+》9・+・ん・/・,ξ一焔9一盤1
式(1−10)を式(1−11)に代入すれば,次式をう
剛
ρ書・A,B・C・D・積舵魏
る.
L:;一ll〕{耀ト・ (1−12)
B1吻・_・轟一ん・/。・・C・一一
ここ}・・C・一
Fig・B−1に示すように,はりの左右端においてたわ
みが零,端モーメントがMA, MBとなるものとすれ
ば,式(2−5)に含まれる積分定数がそれぞれ次の
ように算定される.
誕1配・一詩魂・μ・
オー,辛,,努2・B一λ・圭γ・(翻努2
式(1−12)から,次のような振動数方程式をうる.
C21−C22=0 (1−13)
いま,固定ばりの最低次の曲げ振動を考える場合には
君1=C2となることが数値的に確認されるゆえ,これ
を式(1−12)に代入すればM4一瀞がえられる.し
たがって,本題の規準関数が次のようにえられる.
Zω一暑蝋ヨ,、扉一晦。傷・一ん・ノ。沖
一酬λ竪) (・一・)
C一λ、羊讐D一λ・圭,・(一 γM蓋+
・・ γ響)
他方,5連モーメントの定理によれば,各部材の端モ
ーメントの間には次のような関係が成立する.
M乞一1Z汁2M乞σ6十♂汁1)十《4δ年11乙+1罵Nz十
窺πξ (1−14)
N乞+1 (2−5)
式(1−14)の最大値はξ一1/2において生ずるが,
ここに,N乞, N乞+1,1荷重項
この値が1となるようにM孟の大きさを決定すれば,
軸力P。の作用を受けて振動する部材では
本題の規準関数がえられ次のようである.
,遵z・・一三直なる分布腫が作用しているものと
Z(%)=Σα濡∫勿襯πξ (1−15)
7η=1
ここに・伽=筋4_那29。ノπ2_ん4/π4・C;定数
みなしうるから,上式に含まれる荷重項N乞,N乞・1が
次のように与えられる8).
冠2 Zゴ
N・一一醐ω・∫ぎZ配(1一π)畑呵
0
.Appendix B両端固定ばりの規準関数の誘導
42Zゼ κ22
(1一)撮
扉冠 1ガ2
任意の軸力P。の作用を受けるはりの線形自由振動
・の微分方程式は次のように与えられる.
ll髪+畷+ρ聯一・ (・一1)
式(2−1)の解を
之=Z (彦)3魏(ω彦十ε)
と仮定すれば規準関数Z(のに関する微分方程式が
次のようにえられる.
42Z
44Z
厩τ+P・簾一卿2Z−0 (2−2)
乙乞+1
轤y (1一嗣){1一
廟一・ 舳・ω・
0
(1盛十1一規十1)2
}煽
(2−6)
1乞+1
+晒∫1岨難1(娩一凋){・一
(z‘・1一籍1)2 12 乞+1}煽
.、.
U4
長崎大学工学部研究報告第5号・..昭和4ワ年12月
上式に式(2−6)を代入のうえ,積分定数:として式
式(2−10)より本題の固有値んが求吟ちれ・これを式
(2−4)を用いれば次式をうる.
(2−9)に代入すればMAと軍Bとの関係がえられる一
ゲ る ブ
N盛=一1乞(∫8・乞・Mz十∫7・乞M乞)一1乞(∫4・乞ルf盛十∫s・乞
基奉張動のみを対象とすればMA=MB≧なり,した
ご
ル9 ン _..
ゲ あ
脇・1一一1乞・1(/7・乞・1鱈.1+∫8覗鱈.1)一
1乞・1(∫3・乞M慕1+∫4,奄・1Mみ1) (2−7)
ここに,
歴ん才/(λ1+γ1). o(一6λ・・1…んλ・一λ多+6)/λ才+
がって規準関数Z(x)が次のように算定されること
になる.
Z(の一λ・皐γ・{一…んλξ+(…乃λ一・・醐・勲
λξ棚γξ+(一・叶ω∫・・γ)吻ξ}一(241>
参 考 文 献
1)N.Y.mっki;Lfueでce of Large.Amplitudes on Flexl
(67・・・…γ・一γ1−6)/・量}
ural Vibr tions of Elastic Plates, ZAMM, Vo1.41.
No.12, pp.501∼510, i 961
乃・・一心/(λ1+・1){(6λ・・蹴一2λ警一9)/λ穿+
(吻・γ汁・・1−6)/・1}
2)J.G. Eisely;Nonlinear Vibration of Beams ardl
Rectrngular Plates, ZAMP, Vol.15, pp.167ん175.
1964
迄・・一・逸/(λ1+γ1){(6λ…5醐+λ1−6)/λ1÷
5)S.Levy;Bending of Rectangu1ヨr Plates with L3rge・
Deflection, NACA Report No.7371and NACA TN−
(6騨・・γ・一・1−6)/γ1}
No.846,1942
4)S.Levy;Square Plate with Clamped Edges under・
顛一・・/(λ1+γ1){(一6々・・鵡+2λ1−6)/λ1+
(6・・…γ汁・・1)/・1}
Normal Pressure Producbg.Large Deflectioコ, NA
CA Report No.740 and NACA TN No..847,1942
5)D.Youηg;Vibration of Rectangular Plate by Ritz−
式(2−7)を式(2−5)に代入すれば,一定軸力Poを
Method, J. App1. Mech., Vol.17, No.4, pp.448∼453,.
受ける不静定ばりを解くための動力学5連モーメント
1950
式が求まり・結局次のようにえられる・
6)R.G. White;Use of Transient Excit三tion in the
M乞_1 Z包(1十プ=ア,乞十養3,乞) 十ノレfz {♂ご(2十ノ智,盛十ゐ』,乞)一ト
z・ナ・(2十プも,乞+i十五L,乞)}+脇・・砺(1+
ノr7,名+1一預8,盛+1)==0 (2−8)
Measurewe且t of the Frequency Response of Systems.
with Nodinearities Arising from Large.Deflection,
Instltute of Sound and Vibration Reseヨrch Technical
Report No.27, University of Southampton, England,.
式(2−8)を本題の両端固定ばりに適用すれば次式を
うる.
〔2−1一プ覧3一げ4 1十プ『7十ノも1一げ7+尭 2十商ザ4〕{謝一・(・動
Feb。,1970
7)山崎・樗木;フーリエ級数による連続ばりおよびラーメ
ンの解法,九州大学工学二二,第59巻,第5号,.昭和41年.
10月
式(2−9)から振動数方程式が次のように与えられる.
(2十」亀一i−」『≧)2 一(1−1一∫7十ニプ『8)2=0 (2−10)
8)岡本;建設技術者のための振動学,pp.119∼122,二一
ム社,昭和42年