房穂様 明石駅前南地区の再開発計画を抜本的に - 明石の市民自治

2011年12月27日
明石市長
泉
房穂様
明石駅前の再開発を考える会
事務局担当 市民自治あかし
連絡先 明石市太寺4丁目9-17
℡078-913-1243 fax078-914-8039
E-mail:[email protected]
明石駅前南地区の再開発計画を抜本的に見直す要請について
平素は明石市政と明石のまちづくりについてご尽力のほど、敬意を表します。
私たちは先に、政策提言団体「市民自治あかし」として表記の再開発計画について20項目にわた
る疑問点を説明いただくよう公開質問書を提出しましたが、文書回答はできないという態度を示され、
さらに口頭で回答をいただくための意見交換会を開催するように要請したのに対しても、市は応えて
いただけませんでした。
本件事業は、巨額の税金を投入し明石市財政と市民に将来大きなツケを回すだけでなく、明石駅前
中心市街地の活性化に役立たない、文字通りの「税金の無駄使い」に終わる懸念と数々の疑問点を指
摘してきました。こうした市民の疑問や質問に率直に答えない姿勢は、自治基本条例を施行し「参画
と協働のまちづくりと行政の推進」を市是としている明石市にとって、最低限守らねばならない説明
責任を放棄したものとして許されるものではありません。明らかに自治基本条例に反した市政運営と
言わねばなりません。
明石市は直ちにこうした市政を改め、市民の疑問と質問に真摯に答えるべきです。本件事業は泉市
長自身が市長選挙の重要政策に掲げた見直し課題の重要な公約でもあり、その見直しが形ばかりに終
わって当初計画をほとんど追認することになった責任を考えれば、少なくとも説明責任は果たすべき
であると思います。
早急に先の公開質問に答える場を設定されるように、重ねて要請します。
また、9月に発表された見直し計画の根拠とされた2回にわたるパブリックコメントについて、そ
の意見収集と集計処理の過程で、信じがたい不公正な意見収集の事実が確認できました。別紙にて事
実関係を詳細に提示していますが、意見収集の過程で「現行計画通り推進」という意見を集めるため
に、いわゆる“やらせ”行為ともいわれる組織的で不公正な意見集約またはアンケート集約が公然と
行われていた事実が判明しました。
今回のパブリックコメントまたはアンケートは、パブコメでは異例の○印をつけるアンケート方式
が併用され、本来の「パブリックコメント」
(意見)が重視されるのではなく、アンケート結果の○印
の多寡を重視するという変則的な運用が行われたことも、不公正な意見収集の背景になったと見られ
ます。
もとより、人口29万人を超える自治体で巨額の税金投入を行う公共事業の推進について、わずか
1200件や400件足らずの回収サンプルで「民意を聴いた」とすること自体が大間違いですが、
そんなごく一部の意見収集の中でさえ全体の傾向を左右するような不公正が行われていたことは重要
です。
“やらせ”行為について、市が関与していた事実を確認できるに至っていませんが、弁護士であ
る市長の指揮下でこのような不公正が行われ、市もそれを承知のうえで意見結果の集約をしたことの
責任は重大です。速やかに信頼できる第三者による調査を行い、事実関係を究明するとともに、信頼
を喪失したパブコメを白紙に戻し、あらためて市民の意見を公正に聴く過程を経るように要請します。
以上