1

ラミクタール錠小児用 2mg
ラミクタール錠小児用 5mg
ラミクタール錠 25mg
ラミクタール錠 100mg
製造販売承認申請書添付資料
第2部(モジュール2)
2.3.
CTDの概要(サマリー)
品質に関する概括資料
グラクソ・スミスクライン株式会社
2.3.S.
原薬(ラモトリギン、GlaxoSmithKline 社)
原薬(ラモトリギン、GlaxoSmithKline 社)1
2.3.S.
一般的名称
(日本名)
:ラモトリギン(JAN)
(英名): Lamotrigine(JAN)
化学名
(日本名)
:3,5-ジアミノ-6-(2,3-ジクロロフェニル)-1,2,4-トリアジン(JAN)
(英名):3,5-Diamino-6-(2,3-dichlorophenyl)-1,2,4-triazine(JAN)
化学構造
N
Cl
Cl
H2N
N
N
NH2
分子式
C9H7Cl2N5
分子量
256.09
1
2.3.S 原薬の項を要約して示した。
1 ~ 74
2.3.S.
原薬(ラモトリギン、GlaxoSmithKline 社)
1. 物理化学的性質
(1) 外観・性状
白色~微黄白色の粉末
(2) 溶解性
各種溶媒に対する溶解性
溶
媒
溶解度(%)
溶解性
水 25℃
0.017
極めて溶けにくい
水 37℃
0.026
極めて溶けにくい
0.016
極めて溶けにくい
0.41
溶けにくい
0.11
溶けにくい
0.28
溶けにくい
0.41
溶けにくい
0.01mol/L
水酸化ナトリウム
25℃
0.1mol/L 塩酸
25℃
クロロホルム
25℃
l-オクタノール
25℃
エタノール(99.5)
25℃
(3) 吸湿性
20℃/92%RH で 7 日間保存したときの吸湿量は 0.025%とわずかであったことから、
吸湿性は無いと判断した。
(4) 融点(分解点)、沸点、凝固点
融点:約 217℃
(5) 酸塩基解離定数
pKa:5.7(25℃、吸光度法)
(6) 分配係数
分配係数(l-オクタノール/水系)
:0.4(pH1.2)、8.0(pH6.0)
(7) その他の主な示性値
測定していない。
1 ~ 74
原薬(ラモトリギン、GlaxoSmithKline 社)
2.3.S.
2. 有効成分の各種条件下における安定性
試験区分
保存条件
保存期間
保存形態
結
果
長期保存試験
25℃/60%RH
60 ヵ月
プラスチック袋(密閉)、
変化を認めなかった。
ダンボール容器 1
加速試験
40℃/75%RH
6 ヵ月
プラスチック袋(密閉)、
変化を認めなかった。
ダンボール容器 1
温度
60℃
3 ヵ月
湿度
40℃/75%RH
6 ヵ月
褐色ガラス瓶(開栓) 変化を認めなかった。
褐色ガラス瓶(開栓)
変化を認めなかった。
苛
酷 試 験
白色蛍光ランプで
25℃/
白色蛍光
光
ランプ
+近紫外線
ランプ
総照度 120 万
無色透明ガラスシ
lux・hr 以上を照射
ャーレをポリ塩化
後、近紫外蛍光ラ
ビニリデンフィル
ンプで総近紫外放
変化を認めなかった。
ムで覆った。
射エネルギー
200W・h/m2 以上を
照射
試験項目:性状、確認試験、乾燥減量、類縁物質、含量
1. プラスチック袋(ポリエチレン)に入れ、封をしたものをダンボール容器に入れて保存した。
3. 有効成分の確認試験法
赤外吸収スペクトル測定法(臭化カリウム錠剤法)
4. 有効成分の定量法
液体クロマトグラフィー
1 ~ 74
2.3.P.
製剤(ラミクタール錠小児用 2mg、小児用 5mg、25mg 及び 100mg、錠剤)
製剤(ラミクタール錠小児用 2mg、小児用 5mg、25mg 及び 100mg、錠剤)1
2.3.P.
1. 組成及び性状
(1) 有効成分(活性成分)の含量
ラミクタール錠小児用 2mg:1 錠中にラモトリギンを 2mg 含有する。
ラミクタール錠小児用 5mg:1 錠中にラモトリギンを 5mg 含有する。
ラミクタール錠 25mg:1 錠中にラモトリギンを 25mg 含有する。
ラミクタール錠 100mg:1 錠中にラモトリギンを 100mg 含有する。
(2) 添加物
沈降炭酸カルシウム
低置換度ヒドロキシプロピルセルロース
ケイ酸マグネシウムアルミニウム
カルボキシメチルスターチナトリウム
ポビドン
サッカリンナトリウム水和物
香料
ステアリン酸マグネシウム
(3) 性状
白色の素錠であり、特異なにおいがある。
1
2.3.P 製剤の項を要約して示した。
75 ~ 191
2.3.P.
製剤(ラミクタール錠小児用 2mg、小児用 5mg、25mg 及び 100mg、錠剤)
2. 製剤の各種条件下における安定性
試験区分
長期保存
試験
加速試験
温
度
剤形
2mg
5mg
25mg
100mg
2mg
5mg
25mg
100mg
2mg
5mg
25mg
保存条件
保存期間
25℃/60%RH
暗所
36 ヵ月
アルミニウ
ムオーバー 変化を認めなかった。
ラップ包装 1
6 ヵ月
アルミニウ
ムオーバー 変化を認めなかった。
ラップ包装 1
6 ヵ月
無包装
(褐色ガラ
ス瓶もしく
はポリプロ
ピレンボト
ル、
開栓)2
乾燥減量の低下が認められたが、
他の試験項目では、変化を認めな
かった。
6 ヵ月
PTP 包装
性状の変化(錠剤表面の淡褐色の斑
点)、乾燥減量の増加および硬度の
低下を1ヵ月保存で認めた。含量、
類縁物質量の増加は 6 ヵ月保存ま
で、認めなかった。
6 ヵ月
無包装
(褐色ガラ
ス瓶もしく
はポリプロ
ピレンボト
ル、
開栓)2
5mg 錠は性状の変化(錠剤表面の淡
褐色の斑点)、乾燥減量の増加およ
び硬度の低下を 3 ヵ月保存で、その
他の製剤は1ヵ月保存で認めた。
40℃/75%RH
暗所
50℃
暗所
100mg
2mg
5mg
25mg
40℃/75%RH
暗所
保存形態
100mg
苛酷試験
湿
度
2mg
5mg
25mg
40℃/75%RH
暗所
100mg
2mg
5mg
25mg
光
100mg
25℃
白色蛍光
ランプ
+
近紫外線
ランプ
白色蛍光ラ
ンプで総照
度 120 万 lux・
hr を照射後、
無包装
近紫外蛍光
(ガラスシ
ランプで総
ャーレ)3
近
紫外放射エ
ネルギー
200W・h/m2
を照射
結
果
変化を認めなかった。
試験項目:性状、確認試験(2mg 製剤のみ)
、溶出試験、類縁物質、含量、乾燥減量、硬度
1. PTP 包装品(ポリ塩化ビニル/ポリ塩化ビニリデン、アルミニウム)をアルミニウム箔/ポリエチレン
ラミネートフィルムでオーバーラップ包装し、その内部に乾燥剤を入れたもの。
2. 2mg 製剤では褐色ガラス瓶、それ以外の製剤ではポリプロピレンボトルを用いた。
3. 無色透明ガラスシャーレに本剤を入れ、ポリ塩化ビニリデンフィルムで覆ったもの(曝光)
。
75 ~ 191
2.3.P.
製剤(ラミクタール錠小児用 2mg、小児用 5mg、25mg 及び 100mg、錠剤)
3. 混入する可能性のある夾雑物
製造工程における中間体、副生成物または分解物の混在が予想される。
4. 製剤中の有効成分の確認試験法
赤外吸収スペクトル測定法
5. 製剤中の有効成分の定量法
液体クロマトグラフィー
6. 容器の材質
PTP 包装:ポリ塩化ビニル/ポリ塩化ビニリデンフィルム、アルミニウム箔
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