第1回生46人が巣立つ - 徳洲会グループ

い の ち
緊張した面持ちで入場。
な医療人となり、復興の
年 度 卒 業 式 」 を 開 き、 第
光となることを期待して
仙台徳洲看護専門学校(宮城県)は3月8日、「平成
鈴木俊子校長(庄内余目
います」と激励した。
れから看護業務を行う現
鈴木校長は式辞で「こ
ても自分を成長させてく
満 正 院 長 は、
「どこにい
る仙台徳洲会病院の福地
人 を 送 り 出 し た。 徳 洲 会 グ ル ー プ が 仙 台 市 か ら 看 護 師 養 成 事 業 を 承 継
1回生
りに卒業証書を手渡した。
病院副院長)は一人ひと
場での姿勢や考え方が、
れる材料が必ずあります。
実習施設にもなってい
の 病 院 に 看 護 師 と し て 入 職 し た り、 大 学 に 進 学 し た り、 そ れ ぞ れ 限 り な い 未 来
し、 2 0 1 0 年 4 月 に 新 た な ス タ ー ト を 切 っ て か ら 初 の 卒 業 式 。 グ ル ー プ 内 外
看護師としての原点や生
善”が医療の原点である
“患者さんにとっての最
が示されている。①患 者
護部、リハビリテーショ
管理委員会から医師、看
奈川県)では、医療安全
人が徳洲会グループの病
人、山形徳洲会病院、名
す。真っ白なハンカチは
涯の看護観につながりま
さんを正しく確認する 、
る。進学・編入は3人。
田虎雄・徳洲会理事長の
続く来賓祝辞では、徳
とメッセージを送った。
い色に染まってください」
はますます専門的になり、
笑 子 会 長 は、
「看護業務
宮城県看護協会の上田
い」と心構えを説いた。
人が入職す
式は同校3階の講堂で
各1人など
開かれた。在校生や保護
言葉を徳田哲・副理事長
壁にぶち当たっても乗り越えて!
徳洲会体操クラブの田中和仁選手が講演
してください」と先輩ら
成長し、後輩を指導する
邉琴美さんが述べた。感 「
答辞は卒業生代表の渡
姿を見ることができれば
しい言葉で締めくくった。
とや目的意識をもつこと
極まり時折言葉に詰まり
送辞を読み上げた。
の 大 切 さ を 述 べ、
「何事
ながら、関係者への感謝
強く意識しました」と、
が待ち遠しそうだった。
頃から看護師になるもの
だ と 思 っ て い ま し た 」。
目指すは「患者さんへの
感謝を忘れず常に笑顔で
元気のある看護師」
。外
科や内科領域の看護経験
を積み、将来は災害看護
の道に進むのが目標だ。
両親が看護師という島
貫梓さん(宮城県出身)
は、
「看護師という仕事
が身近」だったことから、
進路を決めた。入職先は
者さんに『ありがとう』
湘 南 鎌 倉 総 合 病 院。
「母
生瑛梨奈さんの入職先は、 んに接することのできる
同じく宮城県出身の若 「 い つ で も 笑 顔 で 患 者 さ
仙台市立病院で、将来は
と言っていただきました
親が看護師で、子どもの
気を引き締めていた。
式終了後、鈴木校長は
も貪欲に学び果敢にチャ
嬉しい」と、今後の活躍
せいしき
が、月曜日に病室を訪ね
と抱負を語っていた。
看護師になりたいです」
た時には、お亡くなりに
曜日に清拭を手伝い、患
年後に中堅看護師に
レンジしてください」と
の気持ちを表し、在校生
仙台徳洲会病院に入職
する三谷沙記さん(宮城
県出身)は、看護師の母
親から「大変だが、とて
もやりがいのある仕事」
と聞き、
看護の道へ。
「患
者さんの気持ちに共感で
き、人の痛みのわかる看
護師が目標です」と笑顔
なっていました。命にか
記念品や花束の贈呈後、 に「目標を見つけて前進
勇気づけた。
感謝の気持ちを伝えるこ
看護部の遊佐千鶴統括は、 2年生の高橋千夏さんが
送った。徳洲会グループ
てください」とエールを
が、途中で諦めず頑張っ
難しくなってきています
者、教職員、来賓の温い
が 代 読。
「自信をもって
ご自身を大切にし、親孝
行も忘れないでください。
ゲールやマザー・テレサ
セーフティースタンダー
多くの病める人、弱い人
各項目は、患者安全を
ドによる患者安全の基盤
に負けない愛の心で立派
実現するための世界的な
構築が必須であることを、
たちのために、ナイチン
不可能な
基準だが、日本と欧米で
メンバー一同考えを新た
界に通用する質の高い医
場 合 は、
は医療提供体制や文化の
にして取り組んだ。
療を実現するには、まず
リストバ
違いもあり、日本の急性
求められた。
ンドか診
期病院のなかでも、とり
順の作成、確実な順守が
察券でフ
Iの他のすべての審査項
これが
こと。
ルネーム
わけ超多忙な当院では受
目に影響する。IPSG
卒業生の声
とI D を
け入れが困難と思われる
の方針と手順は、患者安
IPSGの項目はJ C
確認する
基準もあった。
という方針と手順を決定
られている基準は、単な
私たちはこのJ CI認
全と医療の質向上のスタ
さらに死亡患者
るグローバルスタンダー
証取得を機に、これから
ートといえるだろう。
さんに対するリス
ドではなく「セーフティ
しかし、各項目で求め
トバンド脱着手順や、薬
も継続して患者安全と医
東山久美
医療安全管理室副主任
湘南鎌倉総合病院
努めたいと思っている。
IPSGの周知・実行に 「 終 末 期 の 実 習 で は、 金
療の質向上の実現のため、 で語ってくれた。一方で、 かわる仕事ということを
ースタンダード」で、世
に、世界基準の方針と手
他の つの項目も同様
周知を行った。
順も決定し、全職員への
のリストバンドの装着手
患者さんを特定するため
ー、転倒転落ハイリスク
剤・食物によるアレルギ
した。
恐れずに進んでください。
拍手に包まれ、卒業生は
来賓や教職員らと記念撮影
卒業生は仙
古屋徳洲会総合病院(愛
病院で医療安全にかか
②効果的なコミュニケ ー
ことを忘れないでくださ
台徳洲会病院
人
わった経験がある人のお
ン科、薬剤部、放射線科、
聖路加国際病院(東京都) 何色にも染まります。良
9人をはじめ、 知 県 )、 岩 手 県 医 療 局、
仙台市立病院
3 人、東北大
学病院3人な
の病院に
ど、宮城県内
が入職。県外
の病院には、
湘南鎌倉総合
沢徳洲会病院
病院と湘南藤
(いずれも神
奈川県)各2
そらく誰もが、医療事故
ションを促進する、③ ハ
臨床工学室、検査部と医
11
に 向 か っ て 新 た な 一 歩 を 踏 み 出 し た。 卒 業 生 の う ち
院に入職する。
周年記念特別連載
防止のための最善策を立
イアラート(要注意) 薬
療安全管理室からなる
徳洲会創立
案し、実行することの困
の識別、所在、ラベリ ン
人の担当者を選出し、こ
たとえば、正しく患者
自身にフルネームと生年
月日を名乗っていただく
10
24
セーフティースタンダードで構築
グおよび保管、④侵襲 的
の6つの項目の方針と手
の
処置は正しい部位、正 し
順を作成、全職員への周
療機能評価機構)の
カテゴリーのなかでトッ
い手順、正しい患者さ ん
さんを確認する方法は、
湘南鎌倉総合病院( 神
知活動を行った。
プバッターを務めるのが
せる、⑥転倒による患 者
第1選択として患者さん
標」だ。
「 I P S G : International で確実に行う、⑤医療関
Patient Safety Goal 連感染を継続的に減少さ
=国際患者安全目
さんの被害のリスクを 低
J CI (国際的医
の質が評価される
患者安全と医療
難さを実感している。
JCI認証取得を通じて
医療の質を高める
鈴木校長から卒業証書を受け取る卒業生
15
46
I P S G に は、 減させる。
「つらい時には仲間や
教員を思い出してくださ
い」と鈴木校長
32
第2回
14
卒業式開催に先立つ3月4日、徳洲会体操クラブの田中和
仁選手が仙台徳洲看護専門学校を訪れ、「スポーツが教えて
くれたこと」というテーマで、第1回生卒業記念講演を行った。
1〜3年生までの全学生 142 人と教職員 12 人が参加した。
同校の鈴木美智子副校長は「銀メダルを手にするまでの
努力やプレッシャーの克服など、これから社会に出る学生に
参考になることが多くあると思い、田中選手に講師をお願い
しました」と明かす。
講演は対談形式で行われ、進行役の
足沢美由貴教員が質問し、田中選手が
答える形で進められた。田中選手は夢、
目標達成のために必要なことや、緊張・
プレッシャーの克服方法などを語り、
「学
んできたことを生かすことが、現場で力
を発揮することにつながります。壁にぶ
ち当たった時にも、それを乗り越えて立
派な看護師になってください」と励まし 学生たちにメッセージを
の言葉を贈った。
送る田中選手
右から若生瑛梨奈さん、三谷沙記さん、島貫梓さん
徳洲会の病院に15人が入職
40
次の6つの項目
ベッドサイドに貼付するピクトグラ
ム。JCI では転倒転落とこれによ
る損傷防止対策強化が要求される
第1回生46人が巣立つ
14
薬剤と食物の禁忌がある患者さんを特定するための
リストバンド(上)と転倒転落ハイリスク患者さんを
特定するためのリストバンド
5
仙台徳洲看護専門学校の卒業式
医療安全
平成 25 年 3 月 18 日 月曜日│No.869 ❹
聞
新
洲
徳
生 命だけは平等だ