東京工業大学 グローバル理工人育成コース 東工大の国際プログラムについて こちらの冊子でもご紹介しています。 Explore and Discover 世界へ飛び出せ! 東工大生のための 海外留学の手引き 東工大ハンドブック 広報誌TechTech お問い合わせ 国立大学法人 東京工業大学 グローバル人材育成推進支援室 〒152-8550 東京都目黒区大岡山2-12-1 S6-402号室 TEL:03-5734-3520 FAX:03-5734-3120 Email:[email protected] www.ghrd.titech.ac.jp/gsec/ 2014年3月発行 企業もますます注目! なぜ今 「グローバル人材」 ? 「グローバル人材の確保が必要だと思うか」の質 人口、環境、エネルギーなど、今私たちが直面し 問に、61%の企業が「そう思う」と回答。また、 ている課題の多くは地球規模のもの。また、資 楽天やファーストリテイリングなど大企業が続々と 源の少ない日本は海外諸国との産業連携が不可 社内公用語に英語を採用しています。多くの企業 欠です。そんな中、日本では若者の留学数の伸 が国際化を課題とする今、グローバル人材への注 び率が他国に遠く及ばず、国際競争力の低下が 目はますます高まっていくでしょう。特に留学経 懸念されています。国をあげて「グローバル人材」 験は、採用でも重視される傾向にあります。 を育成する施策が強く求められているのです。 グローバル人材の確保が必要だと思うか 留学生数推移の国際比較 中国 500,000 400,000 アメリカ 200,000 インド 100,000 オーストラリア 0 英国 まったく そう思わない 非常にそう思う 9% 25% あまり そう思わない まあそう思う 30% 韓国 日本 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 36% トレンド総研「グローバル人材に対する企業のニーズに関する意 識・実態調査」2012年 OECD「Education at a Glance」、IIE「OPEN DOORS」等 世界で活躍する理系人 留学と聞くと文系のイメージを持たれがちですが、 実は理系の人材にこそ国際 的な活躍の場が広 がっています。特に新興国(急速な発展を遂げて いる国)で巨大ビジネスになっている鉄道、電力、 通信などのインフラ整備事業では、日本の技術者 が多く活躍しています。今後も日本の科学技術と 理系人材への期待はさらに高まっていくでしょう。 On a Global Scale いまこそ、 地球規模 日本のエンジニアが多く活躍する新興国のインフラ事業 2 科学技術の進化にともない、 海外との距離は縮まり、 今や 「国境」 という概念は急速に薄まっています。 国単位ではない、全地球的な思考こそが大きな価値を持つ。 私たちはそんな時代に生きているのです。 3 From Tokyo Tech 東工大から、 to the World 世界へ。 世界で活躍できる人材を育成するために2013年度に開設したコース。 標準課程で身につける専門性に加え、高い国際性を養います。 ※標準課程と同時に履修するコースです。 グローバルな視点を養う! 海外で必要となるスキルを磨く! 前期の授業では、国際的に活躍する卒 業生による講演等により自身のグローバ ルなキャリア形成を考えます。後期の授 業では、世界各国の留学生とグループ ワークを行い、出身国の課題について調 査・提案するというPB ( L 課題解決型学 習)に取り組みます。留学生とのコミュ 留学生を交えた共同作業、ジャーナリスト、エンジニア、デザイナー 等各界の第一線で活躍する専門家による講義等により、グループ ワーク、プレゼンテーション、ワークショップ等を実践し、自身とは 異なる個人や団体と国や文 化の違いを越えて共同で活 動できる能力、複合的な課 題について、その本質を見 極めて解決策を提示できる 能力を養います。 ニケーションを通じて国際的視点で物事 を考える重要性を学びます。 1 国際意識 醸成プログラム 2 英語力・ コミュニケーション力 強化プログラム 「真の英語力」を身につける! 一 般 的な英会 話力や英 作 文 力だけでなく、海外の大学で 学 び 積 極 的 に 議 論をし、更 に論文を作成するうえで必要 となる実践的英語を習得して いきます。グローバル理工人 育 成コースを 修 了するには、 TO E I C750 点 以 上 ま た は TO E F L i B T80 点 以 上 の 取 得が必要です。 4 「グローバル理工人育成コース」 3 科学技 術を用いた 国際協 力 実践プ ログラム 4 実践型海外派遣 プログラム 世界で 活躍 いよいよ海外で実践する! 本コースの集大成として、実践的な海外留学・ インターンシップなどを行います。アジア・オ セアニア地域から欧米の大学・研究機関での 交流やアフリカなどの発展途上国における国 際協力活動まで幅広い経験が出来ます。 ▪短期派遣 東工大のネットワークをいか した世界の有名大学や研究機 関、国 際 機 関、企 業、N P O 等を受け入れ先とした体験型 派遣プログラムなど ▪長期派遣 全学協定を締結している 世界の大学などへの派遣 交換留学や国際機関など へのインターンシップなど 5 ロシア ロシア国立原子力研究大学 リトアニア カウナス工科大学 全学生1万人のうち 1,300人が留学生! 東工大には世界76カ国の留学生が在籍してい ノルウェー ノルウェー工科・自然科学大学 デンマーク デンマーク工科大学 など スウェーデン スウェーデン王立工科大学 ドイツ ミュンヘン工科大学 アーヘン工科大学 など フィンランド アールト大学 など 英国 ケンブリッジ大学 インペリアルカレッジ オックスフォード大学 など 中華人民共和国 大韓民国 香港科技大学 韓国科学技術院 モンゴル 大連理工大学 ソウル国立大学 など モンゴル国立大学 など 清華大学 など セルビア ベオグラード大学 カナダ ウォータールー大学 ブリティッシュコロンビア大学 ルーマニア ブカレスト工科大学 など ます。本コースでは、留学生との交流による異 文化理解を深める授業を積極的に行い、国際 台湾 国立台湾大学 など ベトナム ハノイ工科大学 など トルコ イスタンブール工科大学 など フランス パリ第6大学 など エジプト アシュート大学 など スペイン マドリッド工科大学 など スロバキア スロバキア工科大学 スイス ジュネーブ大学 スイス連邦工科大学ローザンヌ校 スイス連邦工科大学チューリッヒ校 など イタリア ミラノ工科大学 など スロベニア リュブリャナ大学 オーストリア ウィーン工科大学 米国 ジョージア工科大学 タイ チュラロンコン大学 など バーレーン バーレーン医科大学 ベルギー ゲント大学 など 米国 ハワイ大学マノア校 フィリピン フィリピン大学ディリマン校 など インド インド工科大学 マドラス校 など ネパール トリブバン大学工学部 マレーシア マラヤ大学 など シンガポール シンガポール国立大学 南洋理工大学 インドネシア バンドン工科大学 など ブラジル サンパウロ大学 ニュージーランド オークランド大学 オーストラリア メルボルン大学 など Our International Reach 世界に広がる東工 大のネットワーク コース 声 修了者の 米国 ブラウン大学 MIT ペンシルバニア州立大学 米国 Caltech カリフォルニア大学バークレー校 スタンフォード大学 東工大 オランダ デルフト工科大学 など 米国 ミネソタ大学 ウィスコンシン大学マディソン校 米国 ワシントン大学 イラン シャリフ工科大学 的な環境を最大限に活かしています。 全世界180の 連携大学 東 工 大が長年 培った世界 中の大 学・研究機関とのネットワークを活 かし、様々な留学プログラムやイン ターンシップへの参加が可能です。 海外をより具体的にイメージできた 海外で受けたさまざまな刺激を胸に 情報工学科の科目に加え「英語口頭表現演習」や「ア 私は中国遼寧省の出身で、 カデミック・ライティング」を履修しました。大学院留学 来日して4 年 経ちました。 に向け、高度な水準の英語が必要だったからです。シド 大学を卒業後は、基礎的 ニーでの交換留学やロシアでの短期研修など、少数派 な知識を実践で使えるよう の日本人ゆえに相手に合わせるという状況の中で、私に になるために大学院に進学 とって刺激的な場所としての漠然とした興味の対象だっ する予定です。今は関口研 た海外は、興味深い個々の地域へ変化しました。現在 究室に所属し、プラズマを は学部で培った知識を活用して海外の具体的な地域を 用いてバイオマスの気化の 研究できる国際開発工学専攻 研究をしています。2013 付 雪薇 にて、途上国の教育開発に取 年9月にパリ短期派遣プロ り組んでいます。将来も教育分 グラムで初めてヨーロッパ 工学部化学工学科 化学工学コース4 年生 野で国境や言語を越えた仕事 に行きました。ユネスコとパリの大学を訪問し、先生の指 をできればと思っています。 導とチームメンバーの助け合いのおかげで、学業だけでな 井上毅郎 大学院理工学研究科 国際開発工学専攻修士 1年 6 カザフスタン カザフ国立大学 など 世界で活躍する 東工大生 米 国 N ewYo r kT im e s 紙 で 発 表され た、2013 年世界の大学就業ランキン グで、東工大が世界25位を獲得。卒 業生は、ユネスコや世界銀行などの国 際 機 関や、米国の G Eグローバル・リ サーチやスクリプス研究所などで活躍し ています。 数々の世界大会に出場 東工大生は、CFA IRC (金融) 、ACM - ICPC (コンピュータプログラ ミング) 、BIOMOD (生体分子ロボコン)など様々な分野の世界大会 に毎年出場し、優秀な成績を収めています。国際的な合成生物学の 世界大会、iGEMにおいては2013年東工大チームが Information Processing 部門の最優秀賞を獲得、金賞を7年連続で受賞し、金 賞受賞の世界記録を更新しまし た。また、小型人工衛星技術を競 う国際大会 ARLISSの2013年 Mission Competitionにおいて 東工大チームが優勝しました。 く、他のさまざまなことにも刺激を受けた貴重な経験をし ました。将来は資源やエネルギー問題に取り組んでいけ るグローバルな人材になりたいと思います。 7
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