(平成25年10月) [152KB pdfファイル] - 我孫子市

常磐線特別快速の我孫子駅停車や東京駅乗り入れ及び成田線(我孫子
~成田間)の輸送力増強について
〔我孫子市〕
平成17年7月常磐線のダイヤ改正により新設された「特別快速」
は、JR成田線の乗換駅である我孫子駅に停車しておりません。
また、翌年3月のダイヤ改正においては、
「特別快速」が新設された
ことに伴い快速列車が1日で8本削減となり、我孫子駅を利用する市
民は不便な思いを強いられる結果となっています。
平成23年度の我孫子駅利用者は、1日平均約30,000人で、
取手から土浦間の各駅と比較しても利用者が多い状況となっておりま
す。さらにJR成田線の利用者を含めると1日平均約50,000人
が利用することになります。
「特別快速」が新設されてから間もなく8年が経過し、常磐線とつ
くばエクスプレスの利用者の棲み分けはできていると考えます。
また、
「特別快速」が我孫子駅に停車しても、所要時間は1分30秒
程度であり、速達性に大きな影響はないと考えます。このような状況
をお汲み取りいただき、
「特別快速」の我孫子駅への停車について、J
R東日本に要請いただくようお願い申し上げます。
さらに、常磐線の東京駅乗り入れは、通勤・通学者をはじめとする
市民の利便性向上や地域の活性化のために大変重要であります。
そのため、我孫子市では、沿線自治体である松戸市、柏市、取手市
とともに平成17年2月と19年8月にJR東日本本社と東京支社を
訪ね「常磐線快速電車の東京駅乗り入れ及び東海道線との相互直通運
1
転についての早期実現」に関する要望書を提出したほか、毎年、JR
東日本東京支社長との意見交換会を実施し、早期実現に向けた働きか
けを行っています。
さらに我孫子市では、成田線沿線自治体で構成する「成田線活性化
推進協議会」をはじめ、千葉県と関係自治体で構成する「千葉県JR
線複線化等促進期成同盟」や「常磐線輸送力整備・新線建設促進期成
同盟」と連携して、常磐線の東京駅乗り入れの要望活動を毎年実施し
ているところです。
現在、東北線、高崎線、常磐線の各路線を東京駅まで延伸して東海
道線と直通でつながる「東北縦貫線」が平成26年度中の開業を目指
し工事が進められております。常磐線の快速電車が1本でも多く東京
駅に乗り入れられるようJR東日本に対して要請いただくようお願い
申し上げます。
また、成田線(我孫子~成田間)沿線地域は、首都東京から至近な距離
にあることから、東京への通勤・通学圏として発展してきた地域であ
り、成田線の輸送力強化が沿線自治体のまちづくりの最重要課題とな
っています。
そのため、我孫子市をはじめ沿線自治体で構成する成田線活性化推
進協議会では、朝と夕・夜間の増発をJR東日本に働きかけています
が、平成2年のダイヤ改正以来増発されていない状況にあります。
現在、成田空港では、平成22年10月の発着容量30万回の地元
との合意を受けて、国際線・国内線の新規就航や増便をはじめ、LCC
2社の新規就航など新たな動きが相次いでいます。また、今後、成田
2
空港の30万回化に向けた施設整備などによる発着回数の増加に伴い、
北関東地域、特に、人口集積地域である松戸市、柏市、我孫子市が位
置する千葉県北西部からの旅客需要も大きく増加することが見込まれ
ています。さらに、今年 7 月 31 日には、千葉県や県内の経済団体、市
町村などで構成する「成田空港活用協議会」が設立され、空港利用者
の利便性向上や LCC の利用促進、観光振興などの戦略を実現していく
ための検討がスタートしていることから、今後、成田線は空港へのア
クセスとして、さらに重要な路線となります。そのため、成田空港の
発着回数の増加などにあわせて、成田線の増発などの輸送力の増強に
ついて、JR東日本に働きかけていただくようお願い申し上げます。
担当省庁:国土交通省
3
指定廃棄物の最終処分場の建設について
〔我孫子市〕
「平成二十三年三月十一日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う
原子力発電所の事故により放出された放射性物質による環境の汚染へ
の対処に関する特別措置法」第17条に規定する廃棄物(以下「指定
廃棄物」)は、同法第19条で国が処理することとなっています。
しかし、最終処分場の確保は、当初国が提示したスケジュールより
大幅に遅れていることから、自区内保管に限界が来た近隣自治体が、
指定廃棄物の一部を、県の所有する我孫子市と印西市にまたがる手賀
沼流域下水道手賀沼終末処理場に設置された施設に搬入し、県が保管
している状況です。
廃棄物処理法の処理基準では処理できない高濃度の放射性物質を含
む廃棄物が当該施設に搬入されている状況は、我孫子市民の不安を招
いています。我孫子市は、市民の安全と安心を守る立場から様々な機
会において最終処分場の早期確保について言及してきましたが、いま
だに最終処分場について具体的な情報が示されておりません。当初の
スケジュールどおり平成27年3月末までに手賀沼流域下水道手賀沼
終末処理場に保管している指定廃棄物を搬出できるよう、早急に最終
処分場の選定及び建設に着手するよう要望します
担当省庁:環境省
4