Microsoft Lync Server 2010 お客様ソリューション事例 意思決定とお客様対応のスピード向上のために 統合コミュニケーション ソリューションを活用 ソリューション概要 お客様プロファイル 株式会社ニコンは、1917 年の創業以来、カメ ラおよびデジタル映像機器リーディング カンパニ ーです。2009 年度の従業員数は約 26,000 名、売上高は 7,800 億円を超えています。 ビジネスの状況 ニコンでは、「信頼と創造」の企業理念を促進 するために、従業員がより効果的にコミュニケー ションとコラボレーションを行い、お客様への対応 スピードを高める方法を探していました。 ソリューション 従業員によるコラボレーションの方法を変え、全 社的に生産性を向上させるために、リアルタイム なコミュニケーションおよびコラボレーション実現の ための統合ツールである Microsoft Lync Server 2010 の導入計画を開始しました。 メリット 迅速な意思決定 コスト削減 “顕著な部門では、30% もの生産性向上が認められました。 (従業員の) お客様への対応スピードも向上するはずです。” 株式会社ニコン システム本部 システム企画部 ゼネラルマネジャー 登坂 道子 株式会社ニコンは、カメラおよびデジタル映像機器で世界中に知られるリ ーディング カンパニーですが、進化のペースの速い光学機器市場で競争 力を保つためには、従業員によるスムーズなコミュニケーションおよびコラボレ ーションが必要です。ニコンでは、メッセージング、会議、電話それぞれに、 プラットフォームが異なる専用のソリューションを展開していました。プレゼン スやインスタント メッセージング機能も提供してはいましたが、従業員はコミ ュニケーションの主要な手段として電話や電子メールを使い続けていまし た。ニコンでは、より包括的な統合ソリューションが、従業員によるお客様へ の対応スピードを向上し、ビジネス上の重要な意思決定を促進、また関 連会社とのコラボレーションも推進されると考えていました。従業員が企業 理念である 「信頼と創造」 に基づき行動し、これらのゴールを達成するた めに、統合コミュニケーション ソリューションである Microsoft Lync Server 2010 の導入計画を開始しました。 ビジネスの状況 東京に本社を置く株式会社ニコンは、1917 年に 創業された光学機器の主要メーカーです。ニコン は、カメラおよびデジタル映像機器の領域で世界 中に知られているリーディング カンパニーで、その製 品は、カメラや双眼鏡、顕微鏡から、半導体露光 装置にまで及びます。ニコン グループの全体の売 上は約 7,900 億円に達し、世界中で 2 万 6,000 名以上の従業員が働いています。 ニコンは高いレベルの技術に基づき信頼できる製 品を生産しているため、研究開発は会社の中核 をなす強みです。新製品の開発にあたって、従業 員は 「信頼と創造」 という企業理念を行動に落と し込み、お互いがスムーズにコミュニケーションおよ びコラボレーションする必要があります。しかし、ニコ ンの各部門には、統合されていないコミュニケーシ ョン ソリューションが展開されており、それらはグルー プ間での効率的なコラボレーションには十分とは言 えず、従業員は主に電話と電子メールに頼ってい ました。音声通話機能は、構内交換機 (PBX) 電 話システムを、メッセージング ソリューションとしては Microsoft Exchange Server 2007 を展開して おり、ホスティング型の音声会議や Web 会議サ ービスも利用していました。また、インスタント メッセ ージやプレゼンスを通じたリアルタイムなコミュニケー ションを促進するために、Microsoft Office Communications Server 2007 を開発や設計 部門の 1,000 名のユーザーに展開していました。 よりリアルタイム性の高いツールが展開されていた 環境でさえも、従業員はコミュニケーションにおいて 電子メールや電話に大きく依存していたため、電 子メール ボックスのオーバーロードに見舞われ、し ばしば返信や返答が遅れることがありました。そこ でニコンでは、従業員に、よりリアルタイムなコミュニ ケーション手段を提供したいと考えるようになりまし た。「我々は、電子メールのような特定のコミュニケ ーション ツールへの依存を避けたいと考えました」 と、株式会社ニコン システム本部 システム企画 部 ゼネラルマネジャー 登坂 道子氏は述べていま す。「時間や場所の制約から従業員を解放するソ リューションが必要でした。従業員は、直面する 様々なシーンで、それぞれに最適なコミュニケーショ ン ツールを選択することができるようになるべきで す。」 生産設備や営業拠点が世界中に分散する中で、 ニコンは、従業員がコラボレーションを促進し、重 大なビジネス上の意思決定をすばやく行うための コミュニケーション ソリューションを展開しようと考え ました。「マネジメント層が市場の変化にすばやく 適応し、迅速に意思決定し行動できるようになる ために、ニコン グループの各社間でのコラボレーショ ンをより強化したかったのです。」と登坂氏は説明 します。ニコンは、リアルタイム コミュニケーションのた めのインスタント メッセージおよびプレゼンスだけで なく、オンライン会議や VoIP 通話も含めた、完全 に統合されたコミュニケーション エクスペリエンスを 従業員に提供しようと考えたのです。 ソリューション より強固で包括的なコミュニケーション ソリューショ ンを従業員に提供するために、ニコンは様々なオ プションを検討しましたが、実証済みのより完全な ソリューションである Microsoft Lync 2010 を選 択しました。Office Communications Server と 同じ技術に基づく Lync Server は、プレゼンスやイ ンスタント メッセージだけでなく、アドホックなコラボ レーションやオンライン会議、社内音声通話のよう な、さらに拡張されたコミュニケーション機能を提供 します。Lync Server はまた、ニコンの従業員がす でに利用している Exchange Server や SharePoint Server とも連携します。ニコンでは、 2011 年 4 月までに、現在の Office Communications Server ユーザーに対してこの ソリューションを展開する計画です。 ニコンでは Microsoft Windows Hyper-V 仮想 化テクノロジーを用いて、Lync Server を仮想環 境に展開しました。各構成は 2 つのフロント エンド サーバーと、バックエンドに 2 つのノードの Microsoft SQL Server 2008 クラスターを持ちま す。監視サーバーについても同様の構成です。 将来の音声通話統合をサポートするために、ニコ ンでは NET 社のサバイバブル ブランチ アプライアン ス (SBA) を評価しています。SBA は、マイクロソフ トのブランチ耐障害性ソフトウェア パッケージを、コ 「Lync があれば、電話をかけ たり会議に参加したりする際 に都度ツールを切り替える必 要がなく、コミュニケーションが より効率的になります。」 スト効率の高いメディア ゲートウェイ内にホストした ものです。SBA は、広域ネットワーク (WAN) 回線 が切断された場合に、自動的にネットワーク接続 とバックアップの公衆電話交換網 (PSTN) 接続を 提供します。ニコンでは、ネットワーク障害に対応 するために冗長化された音声接続を提供するた めに、これらを支社のオフィスに利用することを検 討しています。 メリット 株式会社ニコン システム本部 システム企画部 ゼネラルマネジャー 登坂 道子 またニコンでは、従業員向けに Lync Server との 使用に最適化された音声ハードウェアも評価しま した。Polycom CX600 IP デスクフォンでは、ディレ クトリ検索やプレゼンス情報の利用ができます。 Plantronics Voyager PRO ヘッドセットでは、デ スクトップの Lync クライアントを通じて、通話や会 議を実施、管理することができます。 すばやい意思決定のためのツールの提供 コミュニケーションをより広範囲で利用できるように するために、ニコンでは、Lync Server を、 Exchange Server や SharePoint Server と連携 するように構成しています。従業員は、すべての製 品を通じて同じユーザー エクスペリエンスを利用で きます。どの製品からでも、同僚のプレゼンス情報 を閲覧し、ワンクリックでチャット セッションや音声通 話を簡単に開始できます。 「現在のソリューションから Lync に切り替えることで、ホ スティング型の会議ソリューシ ョンの費用を 50%以上削減 できると考えています。」 株式会社ニコン システム本部 システム企画部 第一企画課 マネジャー 小笠原 尚也 従業員が今まで使い続けてきた Office Communications Server 2007 のプレゼンスや インスタント メッセージ機能でも、リアルタイム コミュ ニケーションおよびコラボレーションのための新しいメ リットを享受できるようになります。Lync デスクトッ プ クライアントでは、写真やロケーション情報など、 さらに拡張されたプレゼンス情報を利用することが できます。アクティビティ フィードを利用することで、 同僚が日々どのような仕事をしているのかの概要 をすばやくつかむことができます。またマウスのシング ルクリックだけで、インスタント メッセージ セッションを オンライン会議に昇格させることもできます。設計 や開発部門の従業員同士のコラボレーションでは、 ホワイトボードやデスクトップ共有機能を利用して、 離れた場所の相手とでも、デザインや技術ドキュメ ントの綿密なレビューを行うこともできます。 Lync Server 2010 を展開することで、ニコンはより 包括的なコミュニケーション ソリューションを従業員 に提供し、容易なコラボレーションと情報共有を促 進しました。これにより、会議開催や出張、移動 費用が削減されるとともに、従業員も生産性向 上の後押しを実感することでしょう。 ニコンは、Lync によるオペレーションの合理化と生 産性の改善に期待しています。「Lync があれば、 電話をかけたり会議に参加したりする際に都度ツ ールを切り替える必要がなく、コミュニケーションが より効率的になります。」 と登坂氏は述べています。 従業員はまた、ユーザーインターフェースが直観的 であることを評価しています。プレゼンス情報を確 認することで、連絡可能な相手にすばやく簡単に インスタント メッセージを送信、またはクリック トゥ コ ールやアドホック会議の開催により、さらにすばやく 情報収集および意思決定ができます。もはや、い つ返ってくるか分からない電子メールやボイスメール への返信を待つ必要はありません。 また拡張されたプレゼンス情報により、誰が特定の プロジェクトに取り組んでいるのかも分かるため、従 業員は同僚やお客様に対して、よりすばやい対応 が簡単にできるようになります。株式会社ニコン シ ステム本部 システム企画部 第一企画課 マネジ ャーの小笠原 尚也氏は「アクティビティ フィードの ような機能により、相手の現在の状態だけでなく、 どのような仕事に取り組んでいるかについてもリアル な情報を確認できるため、コミュニケーションはより 生産的になります。」と説明しています。 「顕著な部門では約 30% の生産性向上が認め られました。」と登坂氏は言います。「我々はまた、 お客様に対する対応スピードも向上すると確信し ています。」 コスト削減 Lync のアドホックなコラボレーションおよびオンライ ン会議機能により、ニコンは現在の音声および Web 会議ソリューションを段階的に廃止し、コスト を削減することを計画しています。「現在のソリュー 導入についてのお問い合わせ 本事例に記載の情報は制作時点 (2010 年 11 月) のもの であり、変更されている可能性があることをご了承ください。 マイクロソフト製品およびサービスに関するお問い合 わせは、次のインフォメーションをご利用ください。 ■インターネット ホームページ www.microsoft.com/japan/ ■カスタマー インフォメーション センター 0120-41-6755 (9:30~12:00、13:00~19:00 土日 祝日、弊社指定休業日を除く) Microsoft Lync Server 2010 ションから Lync に切り替えることで、ホスティング型 の会議ソリューションの費用を 50%以上削減でき ると考えています。」と小笠原氏は述べています。 Microsoft Lync Server 2010 は、いつでも、どこ にいても、目的の人につながることができ、あらゆる コミュニケーションをより協調的かつ魅力的な相互 作用に変える、新しいエクスペリエンスを提供する リアルタイム コミュニケーション プラットフォームです。 既存のツールやシステムと連携して動作する高度 に安全で信頼性の高いコミュニケーション システム により、容易な管理と低 TCO、スムーズな展開と 移行、および展開の選択肢と柔軟性が実現され るため、情報システム部門にとっても大きなメリット を提供します。 従業員は、非常に簡単にオンライン会議をセット アップできるため、出張や移動のコストを削減がで きると期待しています。「我々は、とりわけ海外出 張の回数を削減できると期待しています。」と小笠 原氏は言います。「出張や移動のコストを全般的 に節約できるでしょう。」 ※ 電話番号のおかけ間違いにご注意ください。 ニコン製品およびサービスについてのお問い合わせ は、次のインフォメーションをご利用ください。 ■インターネット ホームページ www.nikon.co.jp Microsoft Lync Server 2010 に関する詳細は、 以下のホームページをご参照ください: www.microsoft.com/japan/lync 日本ユニシス製品およびサービスについてのお問い 合わせは、次のインフォメーションをご利用ください。 ■インターネット ホームページ www.unisys.co.jp NET 製品およびサービスについてのお問い合わせ は、次のインフォメーションをご利用ください。 ■インターネット ホームページ www.net.com Plantronics 製品およびサービスについてのお問い合 わせは、次のインフォメーションをご利用ください。 ■インターネット ホームページ www.plantronics.com ソフトウェアおよびサービス Polycom 製品およびサービスについてのお問い合わ せは、次のインフォメーションをご利用ください。 ■インターネット ホームページ www.polycom.com Microsoft Office − Microsoft Lync 2010 Microsoft サーバー製品 − Microsoft Lync Server 2010 ハードウェア 本事例は、情報提供のみを目的としています。Microsoft は、 Polycom CX シリーズ IP 電話機 NET サバイバブル ブランチ アプライアンス Plantronics Voyager PRO ヘッドセット パートナー 日本ユニシス Polycom Plantronics NET
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