議事録(PDF・311KB) - 町田市

第9回
市民ワークショップ 図書館部会
日
時 :平成20年7月10日(木)午後7時00分~午後9時10分
場
所 :鶴川市民センター(第2会議室)
議事録
配布資料:・第9回市民ワークショップ(図書館部会)進行スケジュール
・図書館建築の歴史的な変化・基本構想市民WSでの図書館に対する意見
・プロポーザル案での図書館の考え方・プロポーザル案の図書館
・2006年度 町田市コミュニティセンター・市民フォーラム・町田市民ホール利用状況一覧
・2007年度 町田市立図書館統計資料
・第7回市民ワークショップ全体討議のまとめ
出席者 :図書館部会参加者(別表参照)
1.開会(町田市)
○司会進行(政策経営部企画調整課長)
・今回の検討テーマは、図書館機能の基本的な考え方である。
・今日のスケジュールは、まず、デネフェス計画研究所の石原さんに「プロポーザル案の趣旨に
ついて」説明頂き、次に、町田市生涯学習部図書館長に「町田市立図書館の現状について」お
話し頂く。それを踏まえて、ディスカッションを始めたいと思う。
・最後に、幹事会出席者を選出する予定である。
○市民部市民協働推進課長あいさつ
・鶴川公共施設は、市民部が担当することになったので、よろしくお願いしたい。
○その他(政策経営部企画調整課長)
・資料確認
・傍聴者は発言できないので、ご意見等がある場合は、企画調整課へ連絡頂きたい。
2.プロポーザル案の趣旨について(石原 健也:デネフェス計画研究所)
○資料説明「1-1.図書館建築の歴史的な変化」
・筑波大学附属図書館長の植松先生には、第2回図書館部会に出席して頂く予定である。
・図書館について具体的な説明をするのでディスカッションのたたき台にしてほしい。
・図書館建築の歴史的な変化について、1970年代に建てられた日野市立中央図書館は、貸出
しとレファレンス重視の図書館である。
・1980年代以降は規模が巨大化し、貸出しのみでなく滞在という価値が付加された。規模と
しては3,000~5,000㎡程度になる。2007年に竣工したあきる野市立中央図書館
(3,500㎡)等は、滞在重視型であり、図書館の中でいかに楽しく時間を過ごせるかが新
しい価値となってきた。
・2000年代に入ると、音楽ホール等との複合が図られた図書館という潮流が生まれた。
・鶴川の計画規模は1,500㎡程度で、町田市立金森図書館と同規模であり、貸出重視型を目
指す規模となる。
・6,000㎡程度ある複合施設内の図書館の場合、図書館自体の面積は、大社文化プレイスで
500㎡、茅野市民館で300㎡と、軽便なタイプになっている。鶴川はどのようなタイプを
目指すかが課題となる。
・町田市立金森図書館は、貸出重視型の図書館らしい図書館といえる。
・あきる野市立中央図書館は、滞在機能が点在し、いろいろな場所で人が座って本を読んでおり、
滞在型のひとつのタイプではないかと思う。
・複合施設では、大社文化プレイスが、音楽ホールやロビーとの繋がりを持ちつつ、図書館とし
ての空間をつくり上げている事例である。一方、月見の里学遊館は、ギャラリーが広くその一
角が本棚になっているという程度で、図書館とは言いにくい。
・茅野市民館は、駅に直結しているという立地条件から、快適な滞在型の機能を持たせると性格
付けたことで、小規模でありながら、解決策が非常に優れた図書館となっている。大切なこと
は、どのように図書館を性格付けるかということだと思う。
○資料説明「2.基本構想市民 WS での図書館に対する意見」
「3.プロポーザル案での図書館の考え方」「4.プロポーザル案の図書館」
・プロポーザル案は必ずしも基本構想のひとつひとつに対応したものではないが、基本構想の抜
粋と、プロポーザルでの提案をまとめた資料で説明すると、まちに開かれた図書館、多様なス
ペースが確保された図書館、多世代交流拠点としての図書館、十分な規模が確保された図書館
であり、他機能との複合化という考え方を提案している。
・第1に、図書館を1、2階に配し、計画地の地面をまちに向けて開くことをコンセプトに、外
から図書館活動が見えるような開かれた図書館を目指した。
・第2に、その開かれた部分をワンルームにし、そのワンルームの中で子供から高齢者までの交
流が生まれるよう意図した。
・第3に、他機能との関わり方を、クロスゾーニングと表現している。図書館、ホール、コミュ
ニティというように分割せず、いろいろな機能がそこに複合し、その中心に図書館がある。図
書館にくることが目的でない人も本に接することとなり、ホールで練習をする人が音楽に関す
る本を探しにくるという風に、目的がクロスするかたちで利用が増幅していくような図書館に
したい。それがクロスゾーニングで考えたことである。
・1,500㎡だと、先に紹介した事例と照らし合わせても、貸出重視型の図書館になるが、ワ
ンルームの中でクロスゾーニングという考えを持つことによって、基本構想で求められている
滞在型という大規模な図書館の機能も可能になるのではないか。図書館の主要な役割である貸
出機能の維持と、滞在機能を同時に可能にするのがクロスゾーニング(他の機能との相互利用)
であり、プランニングの骨子となる考え方である。
・具体的なプランニングを、議論のたたき台として説明していきたい。
・建物へのアプローチは3箇所とし、中は自由に通れる動線にしたのが大きな特徴である。
・ロビーを設けその先が図書館の入口となるのが通常の図書館のかたちだが、本屋に入る感じで
中へ入ると、そこはもう図書館の雰囲気になっているというプランニングである。
・1階南側は児童図書コーナー、北側は新刊・雑誌コーナーと貸出しカウンターになる。
・行政窓口で待っている人が雑誌を見ることができるという風に、行動の連鎖が起きるように考
えている。設計者なので運営上の難しさを深く考慮してはいないが、児童図書コーナーと、子
育て支援や福祉が一緒に運営できないか、という提案をしている。一般図書のカウンターと児
童図書のカウンターを分けることは、通常の図書館のプランニングではあり得ないといわれる
が、カウンターを分けている理由は、児童図書、子育て支援、子供に対する読み聞かせ等、子
供に対するケアを、町田市の図書館組織とは別に、NPO法人等が一括して運営できないかと
いう期待からである。
・カフェ、ラウンジ、吹き抜けの先のレストラン等の飲食系用途については、滞在型図書館の発
展形として、図書館の続きのようなかたちで一体的に設けられないかという主旨がある。
・2階は本格的な図書館として、一般図書コーナーの周りを、ヤングアダルト、レファレンス、
PCコーナー、学習コーナー、映像ライブラリー、展示等の各種コーナーが取り巻くかたちで
配置している。それにより閲覧、学習等色々な行動が連鎖し、そのまま本を持ち出してレスト
ランで食事ができるようなかたちをイメージしている。
・メガシェルフは蔵書数を増やすと共に全体的な空間のシンボルと考えている。本棚のようなも
のが下まで続いていて、様々な人が本に接する機会を増やしていきたい。また上のコミュニテ
ィ施設にも伸びていて、その一部をギャラリーとして利用してもいいと考えている。
・全体がオープンで、様々な活動を繰り広げられる図書館を提案している。
・図書館と共存するカフェスペースの事例は、北欧、デンマーク等にいくつかある。北欧の図書
館は日本の図書館より、賑わいがある。図書館としての機能を損なわずに活気を持たせること
がどこまで実現可能か、滞在スペースの中に本棚があるようなかたちを鶴川のこの規模の中で
どのように実現していくか、そのポイントは複合化ではないかというのが私たちの提案である。
3.町田市立図書館の現状について(守谷 信二:町田市生涯学習部図書館長)
・中央図書館の近藤、鶴川図書館の今井の3人が図書館関係者として出席した。
・現状についての説明と併せて、今後の議論の参考となるよう、提案に対するコメントもしたい。
・町田の図書館は、資料でもわかるように、年間貸出し数は400万冊(2007年度統計、A
V、ビデオを含む)で好成績である。人口30万人以上の(特別区、政令市を除く)54の自
治体のうち、市民1人当たりの貸出しのベスト3(豊田市、藤沢市に続き町田市は第3位)に
町田市が入っており、年間市民1人あたり10冊の貸出しである。
・利用の仕方は2通りあり、特定の資料を探しにくる人が半分、何か面白いものはないかと図書
館にくる人が半分である。「今まで知らなかった世界が広がる」そういうことを可能にするの
が図書館の重要な役割なので、何かないかと図書館にくる人達を大切にしたいと考えている。
・あらゆる年齢層、あらゆる職業の方、生活環境の異なる様々な市民が来館するので、できるだ
け多くの方に関心を持ってもらう、知的好奇心を刺激する多種多様な蔵書を備えることが図書
館として最も大切なことと考えている。
・町田市では6つの図書館、3台の移動図書館をネットワークしていて、市の全図書館の蔵書を
ネットで検索・予約が可能である。また、他の自治体の図書館からも取り寄せて指定した図書
館で受け取ることができる。図書館はひとつの建物ではなくネットワークだという考えで運営
している。
・図書館全体で年間400万冊の貸出し、58万件のリクエストがある。
・鶴川図書館は、259.75㎡と町田の図書館の中では最小規模ながら、43万冊の貸出し、
93,500件のリクエストがあり、市の6館のうち第3位の利用件数である。
・中央図書館に次いで年間利用件数が多い金森図書館は、その利用圏域の人口は7万人、面積は
計画されている図書館とほぼ同じ1,500㎡だが、年間88万冊の貸出し件数がある。
・金森図書館は駅から随分離れた住宅街の中にある。一方、新しい鶴川図書館の利用圏域(半径
1.5km)には51,000人程度の市民が居住している。駅のすぐ近くで大変便利な立地で
あり、居住者以外に通過している人を考慮すると、金森図書館と同規模の利用があっても不思
議ではない。
・金森図書館は年間88万冊の貸出しと15万件の予約を達成しており、これに耐える図書館と
なると、新しい鶴川図書館の蔵書規模は最低でも12万冊は譲れない数字と考える。雑誌につ
いても鶴川図書館は現行76タイトルだが、金森図書館は185タイトル、中央図書館は40
0タイトルである。従って新しい鶴川図書館では170~180タイトルを収蔵する必要があ
ると考える。
・また利用圏域を考えると、隣の川崎市の図書館を町田市民が利用させてもらっているが、川崎
市には、貸出しを行っていないので、駅前に新しい図書館ができれば川崎市への貸出しについ
て協定を結ぶことも考慮する必要がある。
・機能のクロスオーバーはとても面白い考えだと思うが、働く側から考えるといくつか気になる
こともある。
・図書館の開館時間については、中央図書館は20時、川崎の図書館は大体19時までである。
鶴川の諸事情を考えると、開館時間は20時頃までになるのではと思っている。最近フィンラ
ンドの図書館を紹介した本を見ると10時~20時までが圧倒的で、日本と似ている。
・一方、ホールの利用時間は21時あるいは22時頃までになると想定され、提案のように図書
館とホールの入口が全く同じ場合、どのように切り分けるかが懸念される。仮にホールと同じ
時間まで図書館を開けておく場合、費用対効果を考慮しなければならない。レストラン、行政
カウンターとの時間の関係も気になる。各施設の稼働時間は、管理の問題という点で大いに気
になるところである。
・建物全体が図書館という提案はありがたいことだが、蔵書の管理が図書館では重要になる。中
央図書館は開館当初「盗難の多い図書館」として話題になった。最近はモラルの低下の問題が
あり、本の無断持ち出しが多い。ブックディテクションシステム(以下BDS)を設けたので
盗難は1万件が200件程度に減ってきている。BDSはブザーがなると職員が駆けつけるシ
ステムになっているので、3箇所に出入口がある場合、どうなるのか心配なところである。
・わかりやすい書架配置は図書館にとって大切である。どのようにグルーピングするかは図書館
側の問題なので工夫したいと思う。
・三方がガラス張りの建物の場合、紫外線をカットする、二重サッシを採用する等、本の背焼け、
空調コスト等への対応が必要と考える。
・通常は本のスペースと飲食は分ける。本が汚れるという問題は、利用して頂く以上ある程度は
やむを得ないと考えるが、レストランの中で自由に本を読めると言うのは、少し心配である。
・カウンターを分けるというのは、使い勝手以外にも、職員の配置が多くなり人件費上の問題が
ある。
・書庫は設けないとのことだが、一時的に開架から下げる資料があるので、一定規模、1万冊程
度の規模は必要ではないか。
・障がい者へ十分に配慮願いたい。障がい者とメガシェルフとの関係はどうか。書庫に手が届く
のかどうか等を配慮して頂きたい。また、車椅子への対応は建物に定められた基準があるので
最低限はなされると思うが、十分配慮願いたい。
・児童コーナーについては、子育て支援、託児室とのコラボレーションはとても面白い提案だと
思う。但し、今どの図書館でも児童サービスの一角にお話室を設けることが定着しているので、
児童コーナーにお話室がないというのはちょっと異例かもしれない。
・返却ポスト等、様々なことについて現場からの意見を追々申し上げるので、参考にして頂き、
いい図書館にしてもらいたい。
・鶴川は、日本の図書館の歴史にとって重要な役割を果たした土地である。浪江虔(なみえけん)
という方が、戦前から戦後にかけて50年間、私立の図書館を運営していた。戦後は私立鶴川
図書館として運営され、ユニークな近代日本の図書館活動として、図書館協会から本も出版さ
れている。1990年の中央図書館のオープンを機に、浪江先生は図書館を閉じ、寄付して頂
いた資料が中央図書館の記念コーナーに収めてられている。新しい鶴川図書館には、浪江先生
の活動を記念するコーナーを考慮して頂けたらと考えている。
4.市民ワークショップの検討テーマと進め方について(倉田)
・今回の検討テーマは、図書館機能の基本的な考え方についてである。
・設計者によるプロポーザル案の説明と、町田市生涯学習部図書館長による実際に運営する立場
からの話を踏まえ、ディスカッションを進めたい。
・配布資料の中で、基本構想におけるみなさんの意見を、以下5つの項目で整理しているので、
これを念頭に置きつつ、プロポーザル案の評価できる点や検討すべき点を議論していく。
1)図書館のイメージについて
2)求める場所のイメージについて
3)利用者のイメージについて
4)サービスのイメージについて
5)他の施設との連携について
・今回は、行政担当者や設計者もディスカッションに参加するので、質疑応答等を含めた議論を
進めていきたいと思う。
5.ディスカッション
1)図書館のイメージについて
・図書館のイメージについて、プロポーザル案の評価できる点や検討すべき点を、各自付箋に記
入し、記入した内容を説明した。
2)求める場所のイメージについて
・求める場所のイメージについて、プロポーザル案の評価できる点や検討すべき点を、各自付箋
に記入し、記入した内容を説明した。
3)利用者のイメージについて
・利用者のイメージについて、プロポーザル案の評価できる点や検討すべき点を、各自付箋に記
入し、記入した内容を説明した。
4)サービスのイメージについて
・サービスのイメージについて、プロポーザル案の評価できる点や検討すべき点を、各自付箋に
記入し、記入した内容を説明した。
5)他の施設との連携について
・他の施設との連携について、プロポーザル案の評価できる点や検討すべき点を、各自付箋に記
入し、記入した内容を説明した。
6.図書館機能の基本的な考え方に関するまとめ
・図書館部会討議のまとめを参照
7.幹事会メンバーの選定(町田市)
・挙手にて、芳賀顕世、鈴木真佐世、高山恵子の 3 名を、幹事会メンバーに選定。
8.閉会(町田市)
・次の図書館部会は、9月4日(木)の午後7時より、鶴川市民センターにて開催する。
・当初8月末に基本計画を策定予定であったが、市民ワークショップでの検討を深めるため、延
期する予定である。