中小企業政策審議会 小規模企業基本政策小委員会(第9回) 議事要旨

中小企業政策審議会 小規模企業基本政策小委員会(第9回)
議事要旨
日
時 : 平 成 26 年 9 月 1 日 ( 月 ) 14: 00~ 16: 00
場
所 : 経 済 産 業 省 本 館 17 階
第 1~ 第 3 共 用 会 議 室
出 席 者 : 石 澤 委 員 長 、阿 部 委 員 、門 野 委 員 、川 田 委 員 代 理 鰐 渕 氏 、寒 郡 委
員 、 小 出 委 員 、 澁 谷 委 員 代 理 石 毛 氏 、園 田 委 員 、 高 橋 委 員 代 理 辻 氏 、高
原 委 員 代 理 上 田 氏 、堤 委 員 、鶴 田 委 員 、中 村 委 員 代 理 瀬 上 氏 、西 村 委 員 、
三神委員
オ ブ ザ ー バ ー:中 小 企 業 基 盤 整 備 機 構 高 田 理 事 長 、日 本 政 策 金 融 公 庫 平
松常務取締役、金融庁監督局総務課 曽根監督調整官、厚生労働省健康
局 稻川生活衛生課長代理吉岡補佐、厚生労働省労働政策担当参事官室
青山参事官、厚生労働省職業能力開発局 高橋育成支援課長代理山地補
佐、農林水産省食料産業局 内田企画課長、国土交通省総合政策局政策
課 武 藤 政 策 企 画 官 代 理 山 川 企 画 専 門 官 、環 境 省 総 合 環 境 政 策 局 大 熊 環
境経済課長代理岡崎補佐、文部科学省科学技術・学術政策局産業連携・
地 域 支 援 課 神 田 企 画 官 代 理 佐 藤 係 長 、全 国 知 事 会 調 査 第 三 部 古 川 参 事 、
全国市長会経済部 髙橋副部長、全国町村会経済農林部 小野副部長
経済産業省:松島副大臣、田中大臣政務官
中 小 企 業 庁:北 川 長 官 、小 林 次 長 、佐 藤 事 業 環 境 部 長 、丸 山 経 営 支 援 部 長 、
米 村 参 事 官 、山 村 広 報 ・ 相 談 室 長 、 蓮 井 企 画 課 長 、早 田 調 査 室 長 、菊 川
金融課長、渡辺経営支援課長、桜町小規模企業振興課長
議
題 :小規模企業振興基本計画(案)の取りまとめについて
小規模事業者の経営の改善発達を支援するための商工会及び商
工会連合会並びに商工会議所及び日本商工会議所に対する基本
指針の改正について
※基本計画(案)の取りまとめ、基本指針の改正については、委員長一
任で中小企業政策審議会に報告することで了承された。
議 事 概 要 : 各 委 員 か ら の 主 な 御 意 見 は 、以 下 の 通 り( 発 言 者 の 確 認 を と っ
た も の で は あ り ま せ ん )。
1.商工会・商工会議所について
○ 基 本 計 画 、基 本 指 針 の 内 容 を 今 後 ど の よ う に 実 行 し て い く か が 重 要 で あ
り、商工会・商工会議所の機能強化、指導員や相談員の資質・能力向上
に向けた教育が重要となる。
○ 商 工 会 ・ 商 工 会 議 所 の 支 援 に 対 す る 温 度 差 を な く し 、全 て の 商 工 会 ・ 商
工会議所が強力に支援を行っていくようにする必要がある。
○ こ れ ま で の 受 け ・ 待 ち の 姿 勢 で は な く 、積 極 ・ 能 動 的 な 訪 問 や 連 絡 に よ
り、小規模企業の課題や現状を把握し、その上で、小規模企業と支援機
関が一緒になって課題解決に取り組むことが重要である。
2.地方公共団体について
○ 地 方 公 共 団 体 、商 工 会 ・ 商 工 会 議 所 、よ ろ ず 支 援 拠 点 や 認 定 支 援 機 関 等
の連携が重要であり、これら関係者が議論したり情報共有したりする場
が必要。
○地域の支援機関と地方公共団体が連携して地域経済の活性化を図るこ
とが重要。
○ 地 方 公 共 団 体 が 、小 規 模 企 業 振 興・支 援 に 積 極 的 に 取 り 組 む よ う 国 か ら
働きかける必要がある。
○ 基 本 指 針 の 運 用 に お い て 、都 道 府 県 が 関 わ る こ と が で き る よ う 、連 携 の
仕方に対する配慮が必要。
3.伴走型支援について
○ 伴 走 型 支 援 に お い て は 、支 援 機 関 が 経 営 者 を 引 っ 張 っ て い く と い う よ り
も、同じ目線で一緒に成長を目指すような体制となることが望ましい。
○ 伴 走 型 支 援 は 、即 効 性 の あ る も の で は な く 、継 続 に よ っ て 効 果 が 上 が っ
ていくものであるため、着実に実施していくことが重要。
4.PDCAサイクルについて
○ 進 捗 管 理 が 重 要 で あ り 、こ ま め に 進 捗 管 理 を 行 い 、目 標 に 対 す る 現 状 の
位置付けが分かる仕組みとすることが望ましい。
○ 成 果 を 評 価 ・ 検 証 す る た め に は 、年 次 、半 期 で の 数 値 目 標 を 設 定 す る こ
とが必要。
5.広報について
○ 特 に 団 体 等 に 所 属 し て い な い 小 規 模 企 業 に 対 し て テ レ ビ 等 を 活 用 し 、積
極的に情報を提供・発信していくことが重要。
○支援機関が小規模企業に直接出向いていくことが広報にもつながる。
6.支援機関全般について
○ 基 本 計 画 の 内 容 を 実 行 す る た め 、支 援 機 関 の ス タ イ ル を 変 え て い き 、小
規模企業にとって頼れる存在、相談相手として求められる存在を確立し
ていくことが重要となる。
○ こ れ ま で の 支 援 機 関 は 、目 標 設 定 の 甘 さ 、責 任 の 所 在 の あ い ま い さ な ど
の問題があったため、今後見直していく必要がある。
○ 支 援 人 材 の 強 化 を 目 指 す に は 、支 援 人 材 に 対 す る 教 育 そ の も の を 見 直 す
必要がある。
○ 支 援 す る 際 に 、都 市 部 と 地 方 の 環 境 や 状 況 な ど の 違 い や 地 域 の 実 情 を 考
慮して、モデルケースを横展開していくことが重要。
○支援機関として、今後前向きに頑張っていきたい。
7.その他
○ 補 助 金 の 採 択 に お い て は 、事 業 プ ラ ン 等 を 総 合 的 に 判 断 す る こ と が 必 要 。
○ 中 規 模 企 業 と 小 規 模 企 業 、地 方 と 都 市 で は 、そ れ ぞ れ 小 規 模 企 業 の 有 す
る問題は異なる。一度あきらめかけた小規模企業が、支援を受けようと
感じるようにすることが重要。
○商店街は世代交代の時期を迎えており、若者の活用がポイントとなる。
○小規模企業自身が問題意識や改善意欲をしっかりと持つことが重要。
○今後、諸外国における小規模企業振興の事例共有などができると良い。