平成18年度 国土交通省環境行動計画進捗状況調査一覧表

平成18年度 国土交通省環境行動計画進捗状況調査一覧表
平成18年度 国土交通省環境行動計画進捗状況調査一覧表
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
Ⅰ 地 1.運輸 (1) 交通 ①自動
球温暖 部門に 機関の 車交通
化問題 おける グリーン
化
への対 対応
応
施策の目標
事業名
1 自動車交通部門に ○低公害車の普及促進
おける地球温暖化問題 ・グリーン税制の活用
の対応としては、自動
車単体に係る対策は最
も効果的な施策の一つ
である。このため、これ
までも一定の効果をあ
げてきた自動車グリー
ン税制等によるハイブ
リット車(エンジン動力
と電気モータや圧力な
ど他の動力を組み合わ
せた自動車)等低公害
車の普及促進、燃料電
池自動車等次世代低
公害車の開発・実用化
や燃費のトップランナー
基準の導入等の諸施
策の充実とともに、燃
料対策、エコドライブ
(環境に優しい運転)促
進等の総合的な取り組
・低公害車普及促進施
みを行う。
策の拡充
平成19年1月31日現在
整理
番号
3
4
現在の状況
今後の見込み
【平成16年度から開始する新
たな自動車グリーン税制(軽
減対象を排ガス低減性能及
び燃費性能により優れた自動
車に重点化)の活用を通じた
低公害車の一層の普及に向
けて、広く国民各層への広報
周知活動を展開】
大気汚染対策及び地球環境対策の一層の推進 自動車税の軽減、自動車取得
を図るため、低排出ガス車認定制度(☆☆☆☆、 税の低燃費車特例及び低公害
☆☆☆等を区分)及び自動車燃費性能評価・公 車の取得に係る自動車取得税
表制度(燃費基準+20%達成、燃費基準+10% の特例措置や、排出ガス性能
達成等を区分)を活用し、自動車税の軽減対象 及び燃費性能に関するステッ
及び自動車取得税の低燃費車特例の対象をより カー等による広報周知活動を実
排出ガス性能及び燃費性能に優れた環境負荷 施し、引き続き低公害車の普及
の小さい自動車(☆☆☆☆かつ燃費基準+20% を促進。
達成車等)に重点化するとともに、その適用期限
を2年延長(H18、19年度)した。
また、新長期規制に適合し、かつ平成27年度を
目標とする燃費基準を達成したディーゼルバス・
トラック等について、自動車取得税を軽減する措
置を2年間(H18、19年度)講じることとしたところ。
さらに、平成19年度税制改正において、平成18
年度末で特例措置の適用期限が切れるハイブ
リッド自動車等の低公害車の取得に係る特例措
置については、その対象を一定の排出ガス性能
等を満たすものに重点化の上、引き続きその適
用期限を2年延長(H19、20年度)したところ。
【低公害車の一層の普及を促
すため、現行補助制度の拡充
方策について平成16年度に
検討】
低公害車普及促進対策費補助金について、平成 平成19年度以降についても引
き続き実施。
17年度において制度を拡充した、地方公共団
体、運送事業者、ガス事業者等と連携して、環境
先進地域において重点的かつ計画的にCNG車
の普及促進を行う「CNG車普及促進モデル事
業」を平成18年度予算においても継続し、更なる
低公害車の普及促進を図っているところ。
1
2
・低公害車優遇施策の
創設・拡充
事業の概要
【一定の地域において低公害 低公害車普及促進対策費補助金について、平成 平成19年度以降についても引
き続き実施。
車の集中的な導入を図る施 17年度において制度を拡充した、地方公共団
策を平成16年度に検討】
体、運送事業者、ガス事業者等と連携して、環境
先進地域において重点的かつ計画的にCNG車
の普及促進を行う「CNG車普及促進モデル事
業」を平成18年度予算においても継続し、一定の
地域における低公害車の集中的な導入を図って
いるところ。
【駐車場料金、施設利用料金 平成18年度において、一般自動車道(箱根スカイ 平成19年度以降についても引
等に係る低公害車優遇施策 ライン、伊豆スカイライン)における低公害車割引 き続き導入拡大に向けて検討。
について平成16年度に検討】 料金を導入について認可等を行ったところであ
る。
2
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
○燃料電池自動車等の
次世代低公害車の開
発・実用化の推進
・燃料電池バス実用化
促進プロジェクトの推進
・燃料電池自動車の維
持管理車両への導入推
進
・次世代低公害車(次世
代ハイブリッド自動車
(燃費・排出ガス低減性
能を大幅に向上させた
新方式のハイブリッド自
動車)、ジメチルエーテ
ル(DME)自動車、スー
パークリーンディーゼル
車(排出ガス低減性能
を飛躍的に向上させた
革新的なディーゼル
車))の実証実験等
整理
番号
5
6
7
・バイオマス燃料自動
車の開発・普及促進
8
○自動車の燃費改善
・今後の燃費規制の強
化の検討
9
事業の概要
現在の状況
【平成17年度以降、燃料電池 大都市地域を中心とした厳しい大気汚染問題を
バスの実用化を促進する観点 抜本的に解決し、地球温暖化対策に資する究極
から、技術基準等の整備を目 の低公害車である燃料電池バスの早期普及を図
的とした実証試験等を推進】 るため、平成17年度より、燃料電池バス実用化
促進プロジェクトにおいて、独立行政法人交通安
全環境研究所を中核的研究機関として、産学官
の連携により、燃料電池バスを運行させ、種々の
安全性能・環境性能に関するデータを取得し、大
量普及に向けて燃料電池バスに係る保安基準等
を策定することとしている。
【平成15年12月に道路維持管 一般国道において長期的かつ安定的な走行デー
理用パトロール車として導入 タを収集・活用するとともに道路維持管理車両と
した燃料電池自動車を用いて して実用性検証を実施したところ。(H15.12.1~
長期的な運行試験を実施し実 H18.5.31)
本格導入に向けて検討が必要な課題が判明。
用性を検証】
【平成16年度に次世代低公害 大型ディーゼル車に代替する次世代低公害車の
車の開発を促進し、11月の東 開発・実用化を促進するため、平成14年度から、
京モーターショウに試作車を 産学官の連携により、要素技術を開発するととも
展示。平成17度以降に、その に、車両等を試作した。現在、これらの公道走行
実用化・普及に資する観点か 試験等の実施により安全・環境上の問題点を抽
ら、実証公道走行試験等を実 出し、技術基準の整備等を行っているところであ
る。
施する方向で検討】
【平成16年度から、バイオ
ディーゼル燃料専用車(菜種
油等の植物油を加工して作ら
れたディーゼル自動車用燃料
により走行する自動車)の開
発・試作を進めつつ、安全・環
境性能についての評価を実
施】
【現在トップランナー基準(エ
ネルギーの使用の合理化に
関する法律に基づく燃費基
準。現在商品化されている自
動車のうち、燃費性能が最も
優れている自動車の水準を基
本とし、さらに技術開発の将
来見通し等を勘案して決めら
れる。)が定められているガソ
リン乗用車等について、地球
温暖化対策推進大綱の見直
しにあわせ、燃費基準の見直
しを検討】
3
今後の見込み
平成17年度から実施。
平成18年度中に検討を取りまと
める予定。
民間技術の普及動向を踏まえ、
課題解決がなされた時点で本
格導入に向けて検討を実施す
る予定。
車両の試作と公道走行試験の
実施による技術基準の整備等
を行うとともに、新たに実証モデ
ル事業を実施することにより、
早期普及の環境を整備する。
バイオディーゼル燃料専用車の試作に必要な要 バイオディーゼル燃料対応車が
素技術の開発と排出ガス・安全・耐久性能を中心 環境・安全面で満たすべき車両
とした評価を実施しているところ。
側対応技術等を明確化する。
平成17年7月より「総合資源エネルギー調査会
省エネルギー基準部会自動車判断基準小委員
会」と「交通政策審議会陸上交通分科会自動車
交通部会自動車燃費基準小委員会」の合同会議
を開催し、平成19年2月2日の合同会合におい
て乗用車等の新しい燃費基準に関する最終取り
まとめを行った。
最終取りまとめを踏まえ、平成
19年の夏までに省エネ法の関
係法令を改正し、2015年度を
目標年度とする乗用車等の新し
い燃費基準を策定する。
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
整理
番号
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
・総重量2.5t超のトラック
等のトップランナー基準
導入
【平成16年度から、現在トップ 平成18年3月に省エネ法の関係法令を改正し、 重量車の燃費基準導入による
ランナー基準が定められてい 重量車(車両総重量3.5トン超のトラック・バス 燃費改善効果を定期的に把握
ない車両総重量2.5t超のトラッ 等)の燃費基準を策定した。なお、車両総重量2. する。
10 ク等への基準導入について検 5トン超3.5トン以下のトラックについては、乗用
車の新しい燃費基準と合わせて策定することと
討】
し、平成19年2月2日に最終取りまとめを行っ
た。
○燃料のグリーン化を
通じた環境負荷低減
・軽油の低硫黄化の推
進とスーパークリーン
ディーゼル車の開発・
普及
【平成16年度中に低硫黄軽油
を前提とした次世代低公害車
(スーパークリーンディーゼル
車)の開発・試作を行い、性能
11 評価等を実施】
平成19年1月1日より、自動車に使用される軽
油に含まれる硫黄分の濃度の許容限度を10ppm
以下に改正。
低硫黄化軽油を前提としたスーパークリーン
ディーゼルエンジンの要素技術の開発を行い、排
出ガスの性能評価を実施した。
・バイオマス燃料自動
車の開発・普及(再掲)
【平成16年度から、バイオ
ディーゼル燃料専用車(菜種
油等の植物油を加工して作ら
れたディーゼル自動車用燃料
12 により走行する自動車)の開
発・試作を進めつつ、安全・環
境性能についての評価を実
施】
NO.8の再掲
【平成16年度から車載装置、
電源装置の態様、設置箇所
等について実現に向けた検討
13 を開始】
バイオディーゼル燃料専用車の試作に必要な要 バイオディーゼル燃料対応車が
素技術の開発と排出ガス・安全・耐久性能を中心 環境・安全面で満たすべき車両
とした評価を実施しているところ。
側対応技術等を明確化する。
○自動車のアイドリング
ストップ等のエコドライ
ブの促進
・アイドリングストップ時
の空調等用電源装置の
駐車場等への設置
・デジタル式運行記録
計等を活用したエコドラ
イブの普及促進
これまでに、開発・試作したスー
パークリーンディーゼルを搭載
した車両の試作を行い、公道走
行試験等の実施により安全・環
境上の問題点を抽出し、技術基
準等の整備を行うことにより実
用化を促進する。
事業者による車載装置、外部電源装置を活用し この成果を踏まえた上で、推進
たアイドリングストップ実証実験の支援を行った。 のための方策を検討する。
【平成16年度から、デジタル式 平成17年度から、自動車運送事業者等の運行に 平成19年度以降についても引
運行記録計等を活用して積極 おいて、計画的かつ継続的なエコドライブの実施 き続き実施。
的にエコドライブを実施する運 とこれに係る成果の評価・必要な指導等が一体と
14 送事業者の取組への支援策 なった取組み(EMS:エコドライブ管理システム)
の構築・普及により、エコドライブの普及促進を
を検討】
図っているところ。
4
行動計画第二章中の項目
施策の目標
事業名
小項目
大項目 中項目
②海上 2 運輸部門における ○スーパーエコシップの
交通・港 地球温暖化対策のた 研究開発
湾
め、海上交通分野につ
いて、環境保全に対応
した技術開発として、
スーパーエコシップ(次
○スーパーエコシップ等
世代内航船)の開発・
の新技術を用いた経済
普及、既存船等様々な
的な船舶の普及促進
船舶に適応しうる新技
術の開発等に積極的に
取り組む。港湾分野に
ついて、港湾空間を活
用した風力発電の導入
を促進する。また、共同
分野として、船舶のアイ
ドリングストップについ
て、実現性を検討す
る。
○船舶からの排出ガス
規制に対応した新技術
の開発
○船舶のアイドリングス
トップ推進(陸電供給設
備整備)
整理
番号
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
【平成17年度の実証試験に向 二重反転ポッドプロペラ等の要素技術の試験体 平成17年度からは環境省との
けて、電気推進式二重反転 を実証船に搭載し、実海域実証実験に向けた準 主体間連携モデル推進事業に
て実施。
15 ポッドプロペラの実寸モデル 備を行った。
試験及び実証船の建造を実
施】
【平成17年度以降、共有建造 電気推進システム等の新技術を活用した、経済 平成18年度に、スーパーエコ
制度を活用した普及促進策等 的で環境にもやさしい船舶(スーパーエコシップ シップフェーズ1の募集・建造等
を検討】
(SES)フェーズ1)の建造を支援することにより、 を実施。
物流効率化と地球温暖化等の環境負荷低減を
促進し、内航海運の活性化を図るため、船舶共
有建造制度を活用してSESフェーズ1を建造する
16
場合において、船舶使用料の軽減を行うこととし
ており、このための原資として、平成17年度に引
き続き、平成18年度予算要求において、鉄道・
運輸機構に対する40億円の出資金等が認めら
れた。
【平成18年度までに、超臨界 平成17年度中に、超臨界水と燃料の噴射実験 平成18年度に終了。民間にお
水を活用した舶用ディーゼル を行い、超臨界水と燃料の混合噴霧モデルの作 いて、実用化に向けて検討。
機関の基礎的研究を実施】
成を行った。平成18年度中に、燃焼を伴う超臨
界水と燃料の噴霧モデルの作成を行うとともに、
17
超臨界水を活用した舶用ディーゼル機関の実現
性を評価した。
【平成17年度までに、翼効果
を利用したマイクロバブルシ
ステム(追加的なエネルギー
を使うことなくマイクロバブル
18 (微細な泡)を発生させて船体
の摩擦抵抗を低減し、燃費を
改善することで、CO2を削減
する技術)の利用可能性を調
査】
【平成16年度より、陸電供給
の現状と課題を調査し、実現
性を検討】
19
5
平成17年度中にWAIP※を装備した実船実験を 平成17年度に終了。民間にお
いて実用化に向けて検討。
行い、実用化に向けた課題の抽出を行った。
※ WAIP(Wing Air Induction Pipe)
:船体外板(没水部)に翼を取付け、その上部に
空気用配管を設置してマイクロバブルを発生させ
る設備。
○平成17年度に、接岸中船舶へ陸上電力を供給
するための陸上施設設置に関する課題等を調査
し、実現性の検討を実施した。
○ロサンゼルス港などの先行的事例について情
報を収集・整理し、課題を抽出するとともに必要
な方策を検討した。
○東京港竹芝ふ頭において、接続位置、接続
ケーブル形状、取り回しなどを検討するための接
続実験を実施した。
○平成18年度に実施した接続
実験等の検討結果を踏まえ、平
成19年度に環境省等と連携し
て大容量の通電実験を実施す
る。 ○
安全性等を考慮した陸上電力
供給施設の整備・運用に係る手
引書を作成する。
○船舶の受電設備の現状につ
いて調査し、課題の抽出及び整
理を行う。
○その成果をIMO、ISO等への
議論に反映する予定。
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
○港湾空間への風力発
電の導入
③航空 3 航空分野における ○航空管制・着陸装置
地球温暖化対策につい の高度化
ては、これまで税制等
を通じて、事業者の燃
料消費効率の良い新
型機種への更新を支援
してきたところである
が、更なる施策(航空
管制・着陸装置の高度
化、エコエアポートの推
進)を講じ、より一層の
推進を図る。
整理
番号
事業の概要
【平成16年度中に、港湾・沿
岸域への風力発電の導入に
係る立地、環境、技術等に関
する諸課題について、産官学
20 連携により検討の上、取りま
とめ、導入を推進】
現在の状況
今後の見込み
平成15年9月に、(財)沿岸技術研究センターが
事務局になり「港湾・沿岸域における風力発電推
進研究会」を設立し、産官学連携の下、風力発電
導入に係る諸問題について検討を行い、平成17
年3月末に成果を取りまとめ、平成17年7月にシ
ンポジウムを開催した。平成18年は引き続き
(財)沿岸技術研究センターが事務局となり諸課
題について検討する。
(財)沿岸技術研究センターが
事務局となり引き続き産官学連
携の下、導入に関する検討を
行っていく。
【平成16年度以降に、運輸多 平成18年7月6日に新1号機による航空衛星通信 平成18年度末に新2号機による
目的衛星(MTSAT)2機を打 サービスを開始するとともに、洋上の管制間隔の 運用を開始予定。
上げ、運用開始予定。主に洋 短縮を開始。
21 上(国際線)経路の容量を拡
大。最適経路・高度飛行の実
現に寄与】
【平成17年度中に、航空交通
管理(ATM)センターを設置
し、運用開始予定。空域のよ
22 り円滑かつ柔軟な運用を実現
し、空域の有効活用を図るこ
とにより飛行経路の適正化に
寄与】
平成17年10月に航空交通管理センターを設置し 調整経路の拡大を図るとともに
運用を開始。同時に「航空交通の管理」の実施に 一層の空域の円滑かつ柔軟な
係る航空法を改正。調整経路の運用をはじめと 運用を実現していく。
する空域の有効活用による飛行経路の適正化を
推進している。
【航空路・空港周辺における
広域航法(RNAV)経路を拡充
し、平成19年度には一定高度
以上をRNAV専用空域とする
全国的航空路再編を行い、航
空交通の輻輳の回避や円滑
23 な交通流の形成を図り、運航
効率の向上に寄与】
・RNAVロードマップを策定し、広域航法(RNA
V)経路を展開中。
・航空路における広域航法(RNAV)経路につい
ては主要幹線経路を中心に60経路を整備済
み。RNAV専用空域については、運用方法、実
施時期を検討中。
・空港周辺における広域航法(RNAV)経路につ
いては、RNAV到着経路を平成16年9月から函館
空港・大阪空港・高松空港・福岡空港に導入。
RNAV(GNSS)進入方式を、平成17年1月から新千
歳空港・函館空港・那覇空港に、平成18年10月
から広島空港に導入。
・航空路・空港周辺ともに国際
基準に合致した広域航法(RN
AV)経路を平成19年度から展
開する計画。
・引き続きロードマップに基づ
き、航空路・空港周辺の広域航
法(RNAV)経路の拡充を図る。
【空港の質的充実(計器着陸
装置(ILS)の高カテゴリー化、
双方向ILS化、管制空港化等)
による航空機の上空待機等
の減少に寄与する取組を平
24 成16年度以降も随時拡大】
・計器着陸装置(ILS)の高カテゴリー化について、
青森空港、広島空港における施設整備を実施
中。
・双方向ILS化について、福江空港における施設
整備を実施中。
・管制空港化について、平成17年度に女満別空
港、富山空港における業務を開始。
・計器着陸装置(ILS)の高カテゴ
リー化について、広島空港にお
ける施設整備を引き続き実施。
・双方向ILS化について、福江空
港における施設整備を引き続き
実施。
・管制空港化について、平成19
年度に新北九州空港における
業務開始を予定。
6
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
○エコエアポート(空港
及び空港周辺におい
て、環境の保全及び良
好な環境の創造を進め
る対策を実施している
空港)の推進(地上電源
設備(GPU)の利用促
進、屋上緑化等の推
進)
(2) 交通流対策
4 交通流の円滑化を ○交通需要マネジメント
図るため、①環状道路 (TDM)施策等による道
等幹線道路ネットワー 路交通の円滑化
ク整備やボトルネック踏
切対策等による交通容
量の拡大策、②TDM施
策による自動車交通需
要の調整、③料金施
策、違法駐車対策、路
上工事縮減等による既
存ストックの有効活用、
④公共交通機関の利
便性向上による利用促
進策等を、地域におけ
る関係者(ユーザー、
地方公共団体、関係事
業者等)と連携した取
組により推進する。
○自動車の使い方を考
慮した交通流対策
整理
番号
事業の概要
現在の状況
【平成16年度中に、8空港に 平成16年度以降、長崎、鹿児島空港等10空港
おいてエコエアポート協議会 において、エコエアポート協議会を設置し、計18
(及び必要に応じて「空港環境 空港となった。本年度は高知空港及び熊本空港
部会」)を設置し、「空港環境 の2空港においてエコエアポート協議会を設置す
25 計画」の策定等の取組を開始 る予定である。
予定。以降も可能な空港から
順次拡充】
今後の見込み
平成19年度以降も、残る6空
港について可能な空港から順
次エコエアポート協議会を設置
していく。
【①バイパス・環状道路の整
備や交差点の改良等による
交通容量の拡大策
②TDM・マルチモーダル(複数
の交通機関の連携強化)施策
による交通需要の調整と各種
交通機関との連携
③路上工事縮減やハード・ソ
26 フト一体となった違法駐車対
策など既存ストックの有効活
用等を、都市圏交通円滑化総
合計画等を活用しつつ、車の
走行速度等のデータを活用し
た交通状況の的確な把握に
より、効率的かつきめ細やか
に実施する方策について、平
成16年度に検討】
実測データに基づき、関係機関と連携しながら優 平成18年度以降も引き続き、
先的な取組みが必要な箇所を抽出し、対策を決 関係機関と連携しながら最も効
定した上で予算を重点投資することにより、効率 果的な渋滞対策を推進
的・効果的な渋滞対策を実施。都市圏交通円滑
化総合計画に基づく事業の実施都市圏は現在2
3都市圏
【環境に配慮した自動車の賢
い使い方を推進するため、自
動車ユーザーに対し、心理的
27 側面にも着目した働きかけを
平成16年度以降に実施】
バス・鉄道共通ICカードに対する総合的支援、遮 平成18年度以降、当該施策に
断時間短縮のための踏切システム高度化、駐車 基づく事業を実施予定
場システムといった、道路交通の円滑化施策を
実施
【運送事業者等に対して環境
に優しい交通行動についての
指導を行う等関係施策を平成
28 16年度以降に実施】
平成17年度から、自動車運送事業者等の運行に 平成19年度以降についても引
おいて、計画的かつ継続的なエコドライブの実施 き続き実施
とこれに係る成果の評価・必要な指導等が一体と
なった取組み(EMS:エコドライブ管理システム)
の構築・普及により、エコドライブの普及促進を
図っているところ。
7
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
整理
番号
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
○有料道路の多様で弾
力的な料金施策の実施
【道路関係四公団による料金
施策の実施に向けた多様な
料金設定の試行や、一般国
道の交通混雑・沿道環境悪化
などの地域の課題を解決する
29 ための有料道路の社会実験
を、平成16年度に実施】
高速道路を有効に活用し、地域の交通混雑や沿
道環境悪化などの解決を図るため、時間帯割引
やマイレージ割引、首都高速・阪神高速の曜日
別時間帯別割引、一般国道と並行する高速道路
の料金割引社会実験等の多様で弾力的な料金
施策を実施。
平成19年度は、高速道路料金
の引き下げに伴う物流、交通渋
滞、交通事故、環境等に与える
効果と影響等を把握するための
料金社会実験を実施。
○自動車需要の調整対
策と連携した鉄道・バス
の利便性向上
【マイカー流入抑制などの自
動車需要の調整対策を行うと
ともに、公共交通の利便性向
30 上策を図る新たな取組につい
て平成16年度に検討】
公共交通移動円滑化設備整備費補助金につい
て、平成17年度予算より、駅前広場等におけるマ
イカー抑制等とバスの利便性向上をセットで行う
ことによって、バスの走行環境の改善を図ってい
るところ。
平成19年度予算において、地
域の実情に即したバス交通の
導入を図るため、地域住民の移
動実態やニーズの調査、設備
の整備等に対する補助を実施
し、バス交通の活性化を図るこ
ととしている。
【平成16年度においてTDM実 平成16年度、17年度には、TDM実証実験を通 鉄道・バスの利便性向上に関し
証実験を通じて地域の取組を じ、自動車需要の調整対策と連携した鉄道・バス て、公共交通活性化総合プログ
支援】
の利便性向上に関する取組に対する支援を行っ ラムによる支援に加えて、H19
た。TDM実証実験は、平成17年度をもって終了 年度からは、地域公共交通活
したが、自動車需要の調整対策と連携した鉄道・ 性化及び再生に関する法律に
バスの利便性向上策については、引き続き公共 より、市町村、公共交通事業
31
交通活性化総合プログラムにて支援することとし 者、公安委員会等の地域の関
係者が、総合的な検討、合意形
ている。
成を行い、合意した内容を確実
に実施する取組に対して、国が
総合的に支援する仕組みを構
築。
8
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
整理
番号
○バス専用レーン、公
共車両優先システム
(PTPS)、パークアンド
ライド等の充実強化
事業の概要
今後の見込み
【違法駐車対策を含めたバス
専用レーン遵守策など、バス
の走行環境改善策について
平成16年度に検討】
公共交通移動円滑化設備整備費補助金につい 平成19年度以降も引き続き実
て、平成17年度予算より、バスカメラを活用して、 施。
バス専用レーン・優先レーンにおいて、バスの前
方で違法走行又は違法駐車をしている車両に対
して警告すること等により、バスの走行環境を改
善し、バスの走行の円滑化を図っているところ。
また、バス利用促進等総合対策事業について、P
TPSやパークアンドライドの整備等に対する補助
を実施するとともに、新たなオムニバスタウンの
指定に向けた積極的な取組みを推進していると
ころ。
【平成16年度においてTDM実
証実験を通じて、違法駐車対
策等について地域の取組を
支援】
平成16年度、17年度には、TDM実証実験を通
じ、バス専用レーン、公共車両優先システム
(PTPS)、パークアンドライド等の充実強化に関
する取組に対する支援を行った。TDM実証実験
は、平成17年度をもって終了したが、バス専用
レーン、公共車両優先システム(PTPS)、パーク
アンドライド等の充実強化策については、引き続
き公共交通活性化総合プログラムにて支援する
こととしている。
バス専用レーン、公共車両優先
システム(PTPS)、パークアンド
ライド等の充実強化に関して、
公共交通活性化総合プログラ
ムによる支援に加えて、H19年
度からは、地域公共交通活性
化及び再生に関する法律によ
り、市町村、公共交通事業者等
の地域の関係者が、総合的な
検討、合意形成を行い、合意し
た内容を確実に実施する取組
に対して、国が総合的に支援す
る仕組みを構築。
【平成16年度中に実施する踏
切道の実態調査等に基づき、
道路管理者と鉄道事業者の
適切な役割分担と連携のも
34 と、対策を一層促進】
開かずの踏切等の対策を早期に実施するため、
踏切交通実態総点検を踏まえ、歩道拡幅や賢い
踏切などの速効対策と連続立体交差事業などの
抜本対策を両輪として、緊急かつ重点的に推進
している。また、踏切保安設備の整備を促進を
図っている。
速効対策の必要な踏切におい
て今後5箇年ですべて対策する
とともに、抜本対策についても
除却のペースを2倍にスピード
アップする。
32
33
○ボトルネック踏切対
策の推進
現在の状況
【平成16年度中に連続立体交 都道府県、政令市に限定されていた連続立体交
差事業等の促進方策を検討】 差事業の施行者に、県庁所在都市及びそれに準
ずる都市(人口20万人以上の都市及び特別区)
35
を追加し、「抜本対策」の拡充を図っているとこ
ろ。
9
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
○都市内道路空間の再
構成による環境等に配
慮した道路整備の推進
(3) 公共交通機関
の利用促進によ
る環境的に持続
可能な交通
(EST)の実現
5 次世代型路面電車 ○環境的に持続可能な
システム(LRT)の導
交通(EST)モデル事業
入、都市鉄道の機能高 (仮称)の実施
度化等公共交通機関
の整備や駅周辺等の
交通拠点整備、鉄道・
バス共通ICカード導入
等による交通機関の乗
継利便性向上、商業施
設、観光事業者等との
連携による運賃割引等
の公共交通の利便性
○地域による自主的ビ
向上等、地方公共団
体、交通事業者等が一 ジョン策定
体となって行う公共交
通の利用促進の取組を
総合的に支援し、自家
用自動車に過度に依存
しない、地域における
ESTの実現を図る。
整理
番号
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
【緑地帯、広幅員歩道、LRTの ① 鉄軌道事業者、地方公共団体等からなる「LR
導入等による環境等に配慮し Tプロジェクト推進協議会」によりLRTを道路空間
た都市内道路空間への再構 に導入する地域の合意形成を図り、協議会が策
成と、その際必要となる道路 定した計画に基づく事業に対して関係部局が連
ネットワークの整備を推進す 携し、一体的・総合的に支援する「LRT総合整備
るため、平成16年度に推進策 事業」を推進している。
② 地方道路整備臨時交付金については、平成
を検討】
16年度より目標達成型を導入し個別事業の採択
36
条件を撤廃する運用改善を実施しており、緑地帯
のみの整備や広幅員歩道の整備等の道路空間
の再構築など、地域の課題により柔軟に対応し
た道路整備を支援している。
引き続き、LRTへの利用転換を
促進し、都市内の自動車交通
の円滑化を図るためのLRTの
整備を実施する。
【公共交通機関の利用促進の
取組を支援し自家用自動車に
過度に依存しないなど、EST
の実現を目指す先導的な地
域を募集し、意欲ある地域の
革新的かつ総合的な取組に
37
対して関連分野の支援策を集
中的に講じるなど、連携強化
策について平成16年度に検
討】
国土交通省環境行動計画モデル事業の実施地
域の募集手続により、ESTモデル事業の募集を
実施。平成16年度において選定された11の実施
地域に加え、平成17年度においては10地域を選
定、平成18年度においては6地域を選定した。
平成17年度において選定されたESTモデル事業
の実施地域については、応募者を含む民間、地
方公共団体、国の出先事務所等の地域の関係
者がプロジェクトチームを立ち上げ、具体的な
ESTモデル事業の計画を策定し、平成18年4月か
ら事業を実施している。
平成16年度、平成17年度に選
定された実施地域に加え、平成
18年度に選定された実施地域
においても、具体的なESTモデ
ル事業の計画を策定し、平成19
年4月から事業を実施する。
【平成16年度において、公共
交通活性化総合プログラムの
活用等により地域と交通事業
者等が連携して公共交通に
関する基本構想の策定を促
進することを通じた公共交通
の利用促進策の充実を検討】
地域再生や環境対策に公共交通機関の果たす
役割は大きく、このため各地域において観光振興
やまちづくり等と連携した公共交通の維持・活性
化を図る必要がある。しかしながら、関係者の考
え方や利害が錯綜し、なかなか進捗しない課題
や、様々な問題を抱え、地域での議論が必要と
なっている課題がある。
このことから平成14年度より、地方運輸局が主
体的にかつ中立的な立場で、その公共交通に関
するノウハウを活かして、観光等の地域振興に係
る地元の取組みとも連動させながら、自治体、交
通事業者、経済団体等関係者の合意を得て相互
の役割分担、課題解決に向けた具体的な方策を
策定し、推進している。
平成18年度も、地方運輸局が
主体的にかつ中立的な立場
で、その公共交通に関するノウ
ハウを活かして、観光等の地域
振興に係る地元の取組みとも
連動させながら、自治体、交通
事業者、経済団体等関係者の
合意を得て相互の役割分担、
課題解決に向けた具体的な方
策を策定し、推進する。また、H
19年度からは、地域公共交通
活性化及び再生に関する法律
により、市町村、公共交通事業
者等の地域の関係者が、地域
公共交通の活性化・再生に関
する総合的な検討、合意形成を
行い、合意した内容を確実に実
施する取組に対して、国が総合
的に支援する仕組みを構築。
38
10
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
○LRTの導入促進等
整理
番号
事業の概要
【走行空間の整備や低床車両
の導入等に係わる各種補助
の活用、技術基準の見直し、
導入に向けた地域における合
意形成を促進するための新た
な体制づくり等、関係部局の
連携による総合的支援策につ
39 いて平成16年度に検討】
現在の状況
今後の見込み
①都市内交通の改善、人と環境にやさしい都市
公共交通の構築等のため、鉄軌道事業者と地方
公共団体等からなる「LRTプロジェクト推進協議
会」が策定する「LRT整備計画」に基づく事業に
対し、関係部局の連携により一体的な支援を行う
「LRT総合整備事業」を創設した。
②その一環として、鉄軌道事業者が行う低床式
車両、レール、ICカードシステム等の整備を支援
する「LRTシステム整備費補助」制度を創設し
た。
③技術基準の見直しについては、軌道に関する
技術基準を抜本的に改正し、性能規定化するた
めの検討を進めているところであり、これにより、
LRTの導入に際しても柔軟に対応可能となる。
平成17年度以降、地域にお
いて策定したLRT整備計画に
基づく事業に対し、総合的な支
援を実施する。
技術基準の見直しについて
は、検討結果を踏まえて省令改
正を行う予定である。
【成田高速鉄道アクセス、仙 空港アクセス鉄道の整備については、その重要 成田高速鉄道アクセス及び仙
台空港アクセス鉄道等を整備 性に鑑み、厳しい財政事情の下でできるかぎりの 台空港アクセス鉄道について
中】
財政措置を講じているところであり、今後とも各 は、今後とも整備促進を図るこ
ととしている。また、仙台空港ア
事業の整備促進を図っていくこととしている。
なお、中部国際空港アクセス鉄道については、平 クセス鉄道については、平成1
9年3月18日に開業予定。
成17年1月29日に開業した。
○空港アクセスの改善
40
【既存ストックを有効活用した
都市鉄道の機能高度化の促
進方策を平成16年度中に検
討】
○都市鉄道の機能高度
化による公共交通機関
の利用促進
41
11
・引き続き都市鉄道利便増進事
「都市鉄道等の利便増進」
概成しつつあるネットワークを有効活用した都市 業を実施。
鉄道の利便増進のため、平成17年度に制定さ
れた都市鉄道等利便増進法に規定する利用者・
地域ニーズの反映及び錯綜する利害の調整の
仕組みを活用し、既存の都市鉄道施設の間を連
絡する新線の建設等を行うことによる速達性の
向上及び駅内外の一体的な駅整備を推進する。
平成17年度以降、同法に基づく都市鉄道利便増
進事業を順次実施しているところ。
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
整理
番号
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
【マイカー流入抑制などの自
動車需要の調整対策を行うと
ともに、公共交通の利便性向
上策を図る新たな取組につい
て平成16年度に検討】
NO.30の再掲
公共交通移動円滑化設備整備費補助金につい
て、平成17年度予算より、駅前広場等におけるマ
イカー抑制等とバスの利便性向上をセットで行う
ことによって、バスの走行環境の改善を図ってい
るところ。
平成19年度予算において、地
域の実情に即したバス交通の
導入を図るため、地域住民の移
動実態やニーズの調査、設備
の整備等に対する補助を実施
し、バス交通の活性化を図るこ
ととしている。
【平成16年度においてTDM実
証実験を通じて地域の取組を
42 支援】
NO.31の再掲
平成16年度、17年度には、TDM実証実験を通
じ、自動車需要の調整対策と連携した鉄道・バス
の利便性向上に関する取組に対する支援を行っ
た。TDM実証実験は、平成17年度をもって終了
したが、自動車需要の調整対策と連携した鉄道・
バスの利便性向上策については、引き続き公共
交通活性化総合プログラムにて支援することとし
ている。
鉄道・バスの利便性向上に関し
て、公共交通活性化総合プログ
ラムによる支援に加えて、H19
年度からは、地域公共交通活
性化及び再生に関する法律に
より、市町村、公共交通事業
者、公安委員会等の地域の関
係者が、総合的な検討、合意形
成を行い、合意した内容を確実
に実施する取組に対して、国が
総合的に支援する仕組みを構
築。
○商業施設との連携に
よる公共交通機関の利
用促進
【平成16年度において、広域
的な公共交通利用転換に関
する実証実験を通じ、ICカード
を活用した乗り継ぎ利便の向
上、運賃割引、買物割引等、
交通事業者と地元商店街等と
43 の連携による利便性向上策
の取組を支援】
平成16年度、17年度には、広域的な公共交通
利用転換に関する実証実験を通じ、商業施設と
の連携による公共交通機関の利用促進に対する
支援を行った。広域的な公共交通利用転換に関
する実証実験は、平成17年度をもって終了した
が、商業施設との連携による公共交通機関の利
用促進については、引き続き公共交通活性化総
合プログラムにて支援することとしている。
商業施設との連携による公共
交通機関の利用促進に関して、
公共交通活性化総合プログラ
ムによる支援に加えて、H19年
度からは、地域公共交通活性
化及び再生に関する法律によ
り、市町村、公共交通事業者等
の地域の関係者が、総合的な
検討、合意形成を行い、合意し
た内容を確実に実施する取組
に対して、国が総合的に支援す
る仕組みを構築。
○観光分野における取
組(旅行者利便性の向
上)
【平成16年度において、広域
的な公共交通利用転換に関
する実証実験を通じ、交通事
業者と観光事業者等との連携
による利便性向上策の取組を
44 支援】
平成16年度、17年度には、広域的な公共交通
利用転換に関する実証実験を通じ、観光分野に
おける取組に対する支援を行った。広域的な公
共交通利用転換に関する実証実験は、平成17
年度をもって終了したが、観光分野における取組
については、引き続き公共交通活性化総合プロ
グラムにて支援することとしている。
観光分野における取組に関し
て、公共交通活性化総合プログ
ラムによる支援に加えて、H19
年度からは、地域公共交通活
性化及び再生に関する法律に
より、市町村、公共交通事業者
等の地域の関係者が、総合的
な検討、合意形成を行い、合意
した内容を確実に実施する取組
に対して、国が総合的に支援す
る仕組みを構築。
○自動車需要の調整対
策と連携した鉄道・バス
の利便性向上(再掲)
12
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
○オムニバスタウン、バ
スロケーションシステ
ム、ICカード導入等によ
るバス利用促進策の充
実
整理
番号
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
バス利用促進等総合対策事業について、平成
178年度予算においても引き続き、バスを中心と
したまちづくりを推進するオムニバスタウンの整
備等に対する補助を実施するとともに、新たなオ
ムニバスタウンの指定に向けた積極的な取組み
を推進している。また、平成18年度予算におい
て、バス総合情報システムの高度化を図るため、
標準データフォーマットを活用して、共同運行路
線における複数事業者の時刻表、バス位置情報
を統合し、1つのサイトで情報提供する実証実験
を行っているところ。
バス利用促進等総合対策事業
については、自動車運送事業
の安全・円滑化等総合対策事
業として、平成19年度以降も引
き続き実施。また、平成19年度
は、標準データフォーマットを活
用したバス総合情報の電子化
推進を実施。
【平成16年度から、バス・鉄道 公共交通移動円滑化設備整備費補助金につい
相互の共通ICカードシステム て、平成16年度予算においては「スルッとKANS
の整備を促進】
AI」のICカードシステムの整備に対する補助を
行ったところであり、平成17年度予算においても
引き続き補助を実施しているところ。
また、平成18年度予算において、バス停でのバ
ス待ち渋滞緩和と公共交通のシームレス化によ
46
る利便増進を促進し、交通円滑化の実現を図る
ため、共通ICカード導入を支援。
公共交通移動円滑化設備整備
費補助については、平成19年
度以降も引き続き実施。
また、共通ICカード導入の支援
については、平成18年度から実
施。
【オムニバスタウン制度の充
実を図るとともに、バスのリア
ルタイム位置情報の提供や、
最適な経路選択・交通機関選
択が可能となるシステムを平
成17年度を目途に全国主要
45 都市へ導入を目指すなど、バ
ス利用促進策を充実化】
【違法駐車対策を含めたバス
専用レーン遵守策など、バス
の走行環境改善策について
平成16年度に検討】
○バス専用レーン、
PTPS等を通じた定時性
の確保によるバスの利
便性向上
47
13
公共交通移動円滑化設備整備費補助金につい 平成19年度以降も引き続き実
て、平成17年度予算より制度を拡充し、バスカメ 施。
ラを活用して、バス専用レーン・優先レーンにお
いて、バスの前方で違法走行又は違法駐車をし
ている車両に対して警告すること等により、バス
の走行環境を改善し、バスの走行の円滑化を
図っているところ。また、バス利用促進等総合対
策事業について、PTPSの整備等に対する補助
を実施するとともに、新たなオムニバスタウンの
指定に向けた積極的な取組みを推進していると
ころ。
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
○駅及び駅周辺の交通
拠点の整備や交通機関
の乗り継ぎ利便性向上
による公共交通機関の
総合的な利用促進
整理
番号
事業の概要
【駅前交通環境の改善を図る
とともに、公共交通の利便性
向上を図る新たな取組につい
48 て平成16年度に検討】
現在の状況
今後の見込み
公共交通移動円滑化設備整備費補助金につい
て、平成17年度予算より、駅前広場等におけるマ
イカー抑制等とバスの利便性向上をセットで行う
ことによって、バスの走行環境を改善し、バス交
通の活性化を図っているところ。
平成19年度予算において、バ
スターミナルにおける鉄道駅の
出入口とバス停との間の経路
及びバス停に一体的に設けら
れる上屋の設置についても補
助を実施することとしている。
【ICカードと携帯メールを活用 平成16年度に、必要なデータ収集及び詳細設計 鉄道総合技術研究所におい
て、実証実験を実施。
した鉄道とバスの乗り継ぎ案 を実施した。
49 内・誘導システムを平成17年
度中に開発】
【公共交通機関の利用促進の
ため駅及び駅周辺の交通拠
点の整備促進方策を平成16
年度に検討】
①地方公共団体や鉄道事業者等の関係者から
構成される協議会が策定した計画に基づく事業
について、協議会を助成対象に加えるとともに、
駅周辺の都市施設の整備に要する補助金の額
を上限とした限度額方式の導入し、都市施設と鉄
道施設の一体的な整備を可能とするよう都市再
生交通拠点整備事業を拡充した。(「駅まち協働
事業」の創設)
②駅及び駅周辺の交通拠点の整備促進のため、
道路・都市事業と鉄道事業を同時採択する「駅・
まち一体改善事業」を実施。
③交通機関相互の乗り継ぎ利便性の向上のた
め、幹線鉄道等活性化事業(乗継円滑化)につい
て、鉄道路線間等の乗継負担の軽減のための駅
改良を実施。
① 引続き、当該施策に基づく事
業を実施する。(神戸市三宮駅
前南地区)
② 引続き、当該施策に基づく事
業を実施する。(下井草駅及び
周辺地区など)
③ 引続き、当該施策に基づく事
業を実施する。(岩瀬浜駅など)
【パーソントリップ調査の実施
等を支援することにより、地方
公共団体による、公共交通の
利用増加等による環境負荷
の軽減を政策目標に掲げる
戦略的な都市交通施策の策
51 定を促進。平成16年度に都市
交通マスタープランを策定す
る具体の都市圏で試行的に
取組を実施するとともに、環
境負荷軽減目標の導入に関
するガイドライン策定に着手】
・ 環境負荷軽減を政策目標に掲げる戦略的な都
市交通施策を促進するために、平成16年度に都
市交通マスタープランを策定する都市圏で試行
的な取組を実施。
・ 平成17年度に総合都市交通体系調査の手引
き(素案)を策定し、都市交通戦略を策定すること
を推奨するとともに、策定に当たっては環境負荷
を低減させる施策を検討すること等を記載してい
る。
・ 地方公共団体による、公共交
通の利用増加等による環境負
荷の軽減を政策目標に掲げる
戦略的な都市交通施策の策定
を促進するため、引き続きパー
ソントリップ調査の実施等を支
援。
50
○環境負荷軽減を目標
とした都市交通マスター
プランの策定の支援
14
行動計画第二章中の項目
施策の目標
小項目
大項目 中項目
(4) 物流分野にお 6 海運・鉄道の輸送体
ける環境施策の 制を整備するとともに、
推進(グリーン物 アウトソーシング、モー
流総合プログラム ダルシフトの推進や
サード・パーティ・ロジス
(仮称)の実施
ティクス(3PL*)の活用
等)
など、荷主と物流事業
者が協力して燃料消費
量の削減を図るための
計画づくりを促進すると
ともに、その実現のた
めの環境整備を行うな
ど、荷主、物流事業者
のパートナーシップによ
るCO2排出削減のため
の新たな枠組を構築
し、グリーン物流総合プ
ログラム(仮称)等を推
進します。
(*3PL:荷主から在庫
管理や流通加工を含む
包括的物流管理を請け
負い、新たな物流サー
ビスを提供する事業)
事業名
整理
番号
○グリーン物流総合プ
ログラム(仮称)の創設
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
【平成16年度に、CO2排出削
減量算定マニュアルを作成
し、荷主・物流事業者の連携
による燃料消費量の削減に
向けた計画づくりを促進する
とともに、その実現に向けた
環境整備として各施策を総合
的に実施】
○荷主・物流事業者の連携による燃料消費量の
削減に向けた計画づくりを促進するための場とし
て経済産業省等と連携し「グリーン物流パート
ナーシップ会議」を計5回実施。事業者のCO2排
出削減に向けた取組みに対する支援や標準的な
CO2排出量の算定手法を策定。さらに、平成18
年度からは各地方にもグリーン物流パートナー
シップ推進協議会を設置し、荷主・物流事業者の
連携した取組みの裾野を拡大を図るとともに、物
流分野における地球温暖化対策に顕著な功績の
あった事業者に大臣表彰を行った。
グリーン物流パートナーシップ
会議を通じて荷主と物流事業者
の連携を強化し、荷主・物流事
業者の協働による物流の環境
対策を促進していく。
【平成16年度より、グリーン物
流総合プログラムの枠組みに
基づき、荷主・物流事業者の
個別の取組(実証実験)で
CO2排出削減効果の高い事
業について支援】
上述のグリーン物流パートナーシップ会議におい
て、経済産業省と連携を図り、荷主と物流事業者
が連携しCO2排出削減に取り組むモデル事業及
び普及事業に対し支援。
「グリーン物流パートナーシップ
会議」を通じて支援を行うととも
に、これまでの実施事例につい
て、先行優良事例として普及・
拡大を図っていくこととしてい
る。
52
○モーダルシフト等の
促進により環境負荷の
小さい物流体系を構築
53
【荷主のニーズに応えるととも
に「グリーン物流総合プログラ
ム(仮称)」推進に資する環境
整備として、鉄道貨物輸送の
拡充に向けた関係者(鉄道事
54
業者、利用運送事業者、荷
主)の取組の強化策について
16年度中に検討】
15
JR貨物と全国通運連盟が共同で鉄道貨物輸送 グリーン物流パートナーシップ
の拡充に向けた取組強化を図っていた。具体的 会議において更なるプロジェクト
には17年度にスーパーグリーン・シャトル列車プ への支援を検討する。
ロジェクト対し支援を行った。
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
整理
番号
事業の概要
【平成17年度に実施するスー
パーエコシップの実証試験と
併せ、スーパーエコシップ等
の新技術を用いた経済的な
船舶の共有建造制度を活用
した普及促進策など、内航海
55 運の活性化に向けた施策を
検討】
現在の状況
今後の見込み
電気推進システム等の新技術を活用した、経済 平成18年度に、スーパーエコ
的で環境にもやさしい船舶(スーパーエコシップ シップフェーズ1の募集・建造等
(SES)フェーズ1)の建造を支援することにより、 を実施。研究開発は平成17年
物流効率化と地球温暖化等の環境負荷低減を 度から環境省との主体間連携
促進し、内航海運の活性化を図るため、船舶共 モデル推進事業にて実施。
有建造制度を活用してSESフェーズ1を建造する
場合において、船舶使用料の軽減を行うこととし
ており、このための原資として、平成17年度に引
き続き、平成18年度予算要求において、鉄道・
運輸機構に対する40億円の出資金等が認められ
ると共に、スーパーエコシップの研究開発を着実
に実施中。
【内貿貨物の効率化・安定的 呉港等16港において、複合一貫輸送に対応した 複合一貫輸送に対応した内貿
ターミナルの整備を引き続き推
な取り扱いに向け、複合一貫 内貿ターミナルを整備中
進する。
輸送に対応した内貿ターミナ
56 ルを整備。平成16年度に呉
港、中津港等において整備を
推進】
○物流高度化の推進に
よる環境負荷低減
【3PL事業推進のための人材 平成16年度から3PL人材育成研修を開始し、平
育成促進事業を平成16年度 成17年度、18年度と実施してきた。
に開始し、企業の競争力強
57 化、さらなる物流効率化へ向
けた物流のアウトソーシング
を促進】
【物流コストの軽減や地球温 「流通業務の総合化及び効率化の促進に関する
暖化対策に対応した流通効 法律」が平成17年10月に施行。
率化型物流施設の立地を促
58 進するための税制優遇措置を
平成16年度より実施】
平成19年度以降についても引
き続き実施していく予定。
引き続き「流通業務の総合化及
び効率化の促進に関する法律」
の運用を行っていく。
【物流総合情報システムの構 セキュリティポリシーに関する調査報告書を平成 平成19年3月までにガイドライン
築に向けた調査検討を平成 17年3月に取り纏め。その後、平成18年度に「3 を作成し、公表を予定。
16年度に実施】
PL事業者向けの情報セキュリティガイドライン」
59
の作成に着手し、環境負荷軽減等効果が期待さ
れる3PL事業促進のための環境整備を行ってい
るところ。
【貨物流通効率化及び環境負
荷低減に資する物流施設の、
社会資本整備事業と調和のと
れた整備及び運営を行う物流
60 事業者に対する、税制特例や
物流関係事業法の特例等の
新たな枠組みの検討を平成
16年度に実施】
16
「流通業務の総合化及び効率化の促進に関する 【平成19年度税制改正】
法律」が平成17年10月に施行。また、法律の施 平成19年度税制改正要望にお
行にあわせて、平成17年度税制改正において、 いて、2年間の延長が認められ
倉庫用建物等に係る特例措置について要件等の ている。
見直しを行った。
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
整理
番号
事業の概要
【平成16年度に中部国際空港
へのアクセス道路を整備する
等、マルチモーダル施策によ
る各種交通機関との連携を深
61 める基盤整備を推進】
○荷主企業の社会的責
任(CSR)の観点からの
環境施策の推進
現在の状況
今後の見込み
中部国際空港へ直結する路線であるセントレアラ 拠点的な空港・港湾への道路ア
クセス率
イン(知多横断道路及び中部国際空港連絡道
H17:66%(44箇所へのアクセ
路)については、平成17年1月30日開通。
ス)→H18:67%(45箇所へアクセ
ス)
※拠点的な空港・港湾への道路アクセス率
H16:61%(41箇所へのアクセス)→H17:66%
(44箇所へのアクセス)
【CO2排出削減量算定マニュ 企業の環境経営促進のためのツールとして、
CO2排出削減量算定マニュアルについては「ロジ
アル、グリーン経営認証制
度、環境ロジスティクス・デー スティクス分野におけるCO2排出量算定方法共
タベース(平成16年度創設)等 同ガイドライン」として各モードの輸送における
を活用した、物流における環 CO2排出量算定方法を整備し、グリーン経営認
証については対象業種をバス・タクシー事業者に
境経営の促進】
拡大し、環境ロジスティクス・データベースは掲載
62
企業数を拡大中。
CO2排出削減量算定マニュア
ルについては「グリーン物流
パートナーシップ会議」の「CO2
排出量算定WG」を通じて体系
化・標準化を行い、グリーン経
営認証については対象業種を
さらに海運と倉庫業にも拡大
し、環境ロジスティクス・データ
ベースについては掲載企業数
のさらなる拡大を図っていくこと
で、荷主企業と物流事業者両方
の環境経営をさらに促進する。
【モーダルシフト等促進協議 モーダルシフト等促進協議会をグリーン物流パー グリーン物流パートナーシップ
会など官民連携によるモーダ トナーシップ会議に発展的に改組し、さらなる環 会議を積極的に活用し、モーダ
ルシフトを含む物流のあらゆる
ルシフト促進キャンペーンを 境施策を推進中。
環境対策の促進について積極
平成16年度から毎年実施し、
63
的な広報活動を実施していく。
物流における環境経営を消費
者の側からも促進】
○共同納品、共同配送
等を通じた交通円滑化
の推進
【IT活用、共同配送等により地
域内物流を効率化し、トラック
の通行台数削減や停車時間
64 短縮を進める物流TDM実証
実験を平成16年度に実施】
17
・平成17年3月に実験結果を取り纏め。共同配送
による環境負荷軽減などを確認。
・その後の導入などは、各地域で検討することと
なり、国の関与は終了。
「グリーン物流パートナーシップ
会議」を通じて、共同配送など
による交通円滑化の支援を実
施。
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
(5) 企業・NPOと
の協働
整理
番号
施策の目標
事業名
事業の概要
7 運輸部門の地球温
暖化対策の効果的な
推進のためには、各企
業における取組が重要
である。経済団体との
連携強化を通じ、運輸
事業者の取組強化に
加え、物流の利用者で
ある「荷主」企業の取組
(物流部門の二酸化炭
素排出削減への取組、
職員の通勤交通マネジ
メント等を通じた環境負
荷低減の取組等)を促
進する。また、エコポイ
ントを活用した公共交
通機関の利用促進や
カーシェアリング等の
NPO等の先進的な取組
を支援する。
○各企業の物流部門か
らの二酸化炭素排出量
の把握手法の確立
【平成16年度中に、物流部門
におけるCO2排出削減量算定
マニュアルを作成し、各企業
65 の環境負荷低減への取組を
支援】
○運輸事業者の環境経
営の促進
【平成16年度の運輸事業者の 運輸業界における地球温暖化防止ボランタリー エネルギーの使用の合理化に
自主行動計画(ボランタリープ プランについて、提出頂いている全業界において 関する法律との関係を考慮しつ
数値目標が設定された。また、平成17年1月に第 つ更なる改善を依頼していく
66 ラン)を充実・強化】
4回フォローアップ結果を公表している。
○企業における通勤交
通マネジメントの導入推
進
【企業等における通勤交通マ 企業による通勤交通マネジメントについて、国内 平成18年度中にとりまとめ予
ネジメント手法の先進事例を 外の先進的な事例や制度を調査し、現在とりまと 定。
67 取りまとめ、平成16年度中に め中。
集約の上、公表】
現在の状況
今後の見込み
CO2排出削減マニュアルについては「ロジスティ
クス分野におけるCO2排出量算定方法共同ガイ
ドライン」として各モードの輸送におけるCO2排出
量算定方法を整備した。
CO2排出削減量算定マニュア
ルについては、「グリーン物流
パートナーシップ会議」の「CO2
排出量算定WG」を通じて引き続
き精緻化を図っていく。
【企業による通勤交通マネジ
メントについて、国内外の先
進的な事例や制度を調査し、
我が国で普及を促進するため
68 の方策を平成16年度中にとり
まとめるとともに、広く一般へ
の利用を可能とするため、マ
ニュアルを整備】
○エコポイント(環境取
組に対する特典)の活
用等による公共交通機
関の利用促進
【先進的な事例を取りまとめて 地球環境基金助成金公布事業や環境の保全の 調査されたNPOから、先進的な
69 平成16年度中に公表するとと ための意欲の増進及び環境教育の推進に関す 事例を取りまとめて公表するこ
もに、NPOとの連携を強化】 る法律を通じて連携すべきNPOを調査中。
とを検討予定。
【平成16年度において、公共
交通活性化総合プログラムを
通じて、交通事業者、利用者
及びNPOとの調整等による地
域の取組を支援】
70
18
エコポイント(環境取組に対する特典)の活用等
による公共交通機関の利用促進については、引
き続き公共交通活性化総合プログラムにて支援
することとしている。
エコポイント(環境取組に対する
特典)の活用等による公共交通
機関の利用促進に関して、公共
交通活性化総合プログラムによ
る支援に加えて、H19年度から
は、地域公共交通活性化及び
再生に関する法律により、市町
村、公共交通事業者等の地域
の関係者が、総合的な検討、合
意形成を行い、合意した内容を
確実に実施する取組に対して、
国が総合的に支援する仕組み
を構築。
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
整理
番号
○レンタカー型カーシェ
アリング(自動車の共同
利用)の促進
71
○グリーン経営推進マ
ニュアル及び認証制度
活用の浸透
○企業の社会的責任
(CSR)の交通部門のあ
り方の研究
(6) 国民の意識向 8 運輸部門の地球温 ○カーフリーデー(街で
上、理解の促進 暖化対策を効果的に進 車を使わない日)、モビ
めるためには、国民各 リティウィーク(環境的
自がその重要性を認識 に持続可能な都市交通
し、主体的に取り組む を考える週間)の活用
必要がある。この観点
から、①自動車の無駄
な使用を控えることの
重要性を認識し、これ
を試行する機会の提
供、②公共交通機関へ
の転換の可能性を認識
し、これを実体験する
機会の奨励、③各個人
の環境取組を評価・褒
賞する仕組みの工夫④
情報通信による交通代
替が可能なテレワーク
の推進といった裾野の
広い施策を推進する。
事業の概要
【特区における特例措置とし
てレンタカーの許可基準の一
部を緩和する通達を平成16年
度早期に発出】
現在の状況
今後の見込み
平成16年度に特区において認めることとした特例 引き続きレンタカー型カーシェア
措置を平成18年度に全国展開し、レンタカー型 リングの促進に努める。
カーシェアリングについて、アイドリングストップ車
等の環境に配慮した車両を使用する等、一定の
公益性が認められる場合において、車両の整備・
管理に支障が生じないような代替措置を講じるこ
とを前提として、無人の貸渡しシステムを全国的
に認めているところ。
【平成17年度中に認証制度の 平成17年7月に認証制度を開始し、全国で事業 引き続き講習会の開催、マスメ
ディアを使った広報等により普
対象範囲を海運、倉庫業等に 者を対象とした説明会等を開催する他、マスメ
拡大】
ディアを使った広報等により普及・促進を行った。 及・促進に努める。
72
認証登録事業所(平成19年2月末現在)
・ 海事関係 211事業所
【トラック、バス/タクシーの認
証制度の普及・促進により、
平成16年度中に認証取得者
73
350社を達成】
講習会の開催、マスメディアを使った広報等によ 引き続き講習会の開催、マスメ
ディアを使った広報等により普
り普及・促進を行った。
及・促進に努める。
認証登録事業所(平成19年2月末現在)
・トラック 2,902事業所
・バス/タクシー 430事業所
【CSRについて国内外の先進
的な事例や仕組を調査し、環
境負荷の小さい交通体系の
74 構築を促進する手法としての
CSRの活用・普及方策につい
て平成16年度中にとりまとめ】
CSRに関する国内外の先進的な事例や仕組を調 平成17年度中にとりまとめを
査し、運輸企業のCSR活動及び一般企業におけ 行った。
る交通分野のCSR活動を充実・促進するための
方策をとりまとめた。
【平成16年度において公共交 公共交通活性化総合プログラムにより、交通事
通活性化総合プログラムを通 業者・NPO等地域住民との協働・連携をはかる
じて交通サービスの需要サイ ことで、公共交通利用の理解の促進をはかった。
ドへの働きかけを促進】
75
19
平成18年度も、公共交通活性
化総合プログラムにより、交通
事業者・NPO等地域住民との
協働・連携をはかることで、公共
交通利用の理解の促進をはか
る。また、カーフリーデー(街で
車を使わない日)、モビリティ
ウィーク(環境的に持続可能な
都市交通を考える週間)の活用
に関して、H19年度からは、地
域公共交通活性化及び再生に
関する法律により、市町村、公
共交通事業者等の地域の関係
者が、地域公共交通の活性化・
再生に関する総合的な検討、合
意形成を行い、合意した内容を
確実に実施する取組に対して、
国が総合的に支援する仕組み
を構築。
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
整理
番号
76
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
国土交通省のHPでカーフリーデーの取組につい 今後も国土交通省のHPでカー
【平成16年度において世界
カーフリーデー(9月22日)の て紹介し、広く周知を行なった。18年度では、横 フリーデーを紹介し、各地で取
浜や名古屋をはじめ、いくつかの都市で開催され 組みが広がっていくことが期待
動きについて広く周知】
される。
ている。
17年度の公共交通活性化総合プログラム案件
のひとつである「モビリティ・マネジメント検討調
査」において、クルマ利用を抑制し公共交通利用
を促進するモビリティ・マネジメント施策に着目し、
14年度から取り組んできたが、それらから抽出さ
れた課題等を踏まえ、MM施策を地元に浸透さ
せる取組みを実施した。また、18年3月には、
「モビリティ・マネジメント実務の手引き」をとりまと
【社会心理学的アプローチに め、他地域への導入を図っている。
ついて、広く一般への利用を
78 可能にするため、平成16年度
にマニュアルを整備】
公共交通活性化総合プログラ
ムによる支援に加えて、H16年
度に設立した「公共交通利用推
進等マネジメント協議会」による
活動を通じ、公共交通利用推進
に関する具体的取組みを支援
する。また、H19年度にはモビ
リティ・マネジメント実証調査を
行い、需要サイドにおける取り
組みを促進することとする。
○社会心理学的アプ
ローチの活用
【平成16年度において、公共
交通活性化総合プログラムを
通じて交通サービスの需要サ
77 イドに直接、公共交通機関へ
の利用転換を促す社会心理
学的アプローチを活用した取
組を支援】
○エコドライブに係る環
境教育
【国民各層へのエコドライブ普 エコドライブの重点的な普及・推進期間と位置付 同アクションプランに掲げた事
及のための具体的行動計画 けた平成18年度から平成20年度の3年間に、政 業の着実な実施を図り、また実
を平成16年度中に作成】
府ほか関係者が取組む事項をとりまとめた「エコ 施状況の確認を行うため、フォ
ドライブ普及・推進アクションプラン」を平成18年6 ローアップを実施する。
79
月にエコドライブ普及連絡会(警察庁、経済産業
省、国土交通省、環境省)により策定。
○テレワークの推進
【エコドライブ関連イベントにつ 11月を「エコドライブ推進月間」と位置づけ、関係
いて平成16年度より地方展開 4省庁(警察庁、経済産業省、国土交通省、環境
を実施するべく関係省庁と連 省)及び関係団体をはじめ、地方公共団体等との
80
連携を図り、ポスター、チラシを配布。
携】
平成18年3月に東京、大阪でエ
コドライブ普及連絡会(警察庁、
経済産業省、国土交通省、環境
省)主催のエコドライブシンポジ
ウムを開催予定。
総務省,厚生労働省,経済産業省,国土交通省
(以下「テレワーク推進関係4省」という。)が呼び
かけ人となり,産学官連携の下,平成17年 11月
に設立した「テレワーク推進フォーラム」におい
て,政府の目標である「2010年までに適正な就業
環境の下でのテレワーカーが就業者人口の2割
(「IT新改革戦略」平成18年1月IT戦略本部決
定)」の達成に資するよう,課題解決のための調
査研究や普及活動を展開した。
長距離通勤の削減、育児をしな
がら働くことができる環境の整
備及び再チャレンジできる社会
の実現等に効果があるテレ
ワークを推進するため、テレ
ワークセンターの可能性を検討
するとともに、普及啓発活動を
実施する予定。
【経済界等の関係団体、学識
経験者、関係省庁等からなる
テレワーク普及促進のための
推進組織を平成16年度を目
81 途に設立し、キャンペーン活
動等の普及啓発活動を実施】
【平成16年度以降、テレワー 産学官からなる「テレワーク推進フォーラム」にお
クが社会、企業、労働者にも いて、ガイドブック・DVDを活用したセミナーの開
たらす効果についてセミナー 催等、周知・啓発を行った。
82 等により、広く、国民、経済界
等に周知】
20
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
2.民生 (1) 市場を活用し
部門に た環境にやさしい
おける 住宅・建築物の
対応
普及促進
施策の目標
事業名
9 国民の住生活の向 ○省エネリフォームに
上や活動の快適化等を 関する市場の整備及び
図りつつ、市場での選 支援の充実等
択の中で、環境負荷の
低減が図られるよう、こ
れに適した市場の基盤
整備、的確な判断基準
等の情報提供、先導的
技術開発及び普及の
促進等を図る。
整理
番号
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
【平成17年度に省エネリフォー 住宅を含む建築物の外壁、窓等の修繕等を行う 引き続き、改正省エネ法の的確
ム等の推進のための支援策 者に対して、省エネ措置を講じるよう努力義務を な施行を実施。
等のストック対策の強化を実 課し、そのための判断基準を定めることとすると
ともに、一定規模以上の建築物(住宅を含む)の
施】
大規模修繕等を行う者に対し、所管行政庁への
83
省エネ措置の届出を義務付けること等を内容と
する改正省エネ法を施行(平成18年4月)。
【平成16年度より省エネル
ギー性能に係る情報提供の
促進やPRを強化。さらに、質
の向上による居住性向上と環
境負荷低減の効果や、住宅
84 のライフサイクルを通じたコス
ト低減について、消費者に情
報を提供し的確な選択を支援
する仕組みを整備】
・ 建築物総合環境性能評価システム(CASBEE)
について、既存建築物を対象とする評価ツールを
開発。
・ 第三者による評価結果の認証制度、評価を実
施する評価員を養成するための講習及び登録制
度を創設。(平成16年7月)
(参考)http://www.ibec.or.jp/CASBEE/
・エネルギー消費実態を踏まえ
た省エネリフォーム推進方策を
検討。
○住宅・建築物に関す
る総合的な環境性能評
価手法(CASBEE)の開
発・普及
【平成16年度夏頃を目途に既
存建築物に係るCASBEEを作
成・公表するとともに、認証制
度を創設。また、地方公共団
体によるCASBEEを活用した
施策の展開のための支援を
85
開始】
平成19年4月頃に、戸建て住宅
に対応した評価手法を公表予
定。
○建築物等に係る地域
のマテリアル循環マネ
ジメントシステムの研究
開発
【平成17年度より、IT技術等を
活用し、製造、建設、廃棄、リ
サイクルという建築物等のラ
イフサイクルにおける物流体
86 系の効率化及び建築物の環
境負荷の低減を図るシステム
の研究開発を実施】
・ 建築物総合環境性能評価システム(CASBEE)
について、既存建築物を対象とする評価ツールを
開発。
・ 第三者による評価結果の認証制度、評価を実
施する評価員を養成するための講習及び登録制
度を創設。(平成16年7月)
・ 名古屋市(平成16年4月運用開始)及び大阪市
(平成16年10月運用開始)等において、CASBEE
を活用した環境計画書の届出制度を導入。
・既存建築物の改修やヒートアイランド対策に対
応した評価手法を開発、公表。(平成17年7月)
(参考)http://www.ibec.or.jp/CASBEE/
先導的技術の導入による対応を必要とする政策
課題について、民間事業者等で構成されるコン
ソーシアムから技術開発提案を募集し、採択した
提案について国が補助を行う「住宅・建築関連先
導技術開発助成事業」を実施。
○住宅の省エネ性能等
の評価・表示の普及促
進
21
・ 環境省や経済産業省と連携し
て、消費者に対する情報提供に
係る取り組みを強化。
平成19年度も引き続き、民間事
業者等より技術開発提案を募
集し、リーディングプロジェクトに
対する支援を実施。
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
整理
番号
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
○先導的技術開発を行
うリーディングプロジェク
トの推進
【平成17年度より、総合的な
環境性能の高い住宅等に係
る先導的な技術開発等を行う
リーディングプロジェクトに対
87 する支援を実施】
先導的技術の導入による対応を必要とする政策
課題について、民間事業者等で構成されるコン
ソーシアムから技術開発提案を募集し、採択した
提案について国が補助を行う「住宅・建築関連先
導技術開発助成事業」を実施。
平成19年度も引き続き、民間事
業者等より技術開発提案を募
集し、リーディングプロジェクトに
対する支援を実施。
○省エネ法に基づく建
築物(非住宅)の新築時
等における省エネル
ギー措置の届出の徹底
及び地方公共団体によ
る指示・公表制度の活
用促進
【平成16年度、地方公共団体
に対して、先進事例の紹介等
により建築主に省エネ法に基
づく届出を徹底させること及び
指示・公表制度の活用等によ
88 り省エネ基準適合率の向上を
促進】
地方公共団体説明会等において、改正省エネ法
の説明等を行い、省エネ法に基づく届出の周知
徹底を呼びかけている。
なお、平成16年度の省エネ法の施行状況は、以
下のとおり。
届出:4,555件(届出率86%)
基準適合率:74%、
指示:17件、公表:0件
(届出率、基準適合率は、延べ床面積ベース)
エネルギーの使用の合理化に
関する法律の一部を改正する
法律を2006年4月に施行。当該
法案の運用状況の適確なフォ
ローアップを通じ、地方公共団
体に対し、引き続き省エネに対
する取り組みの周知徹底に努
める予定。
○環境に配慮した住宅
部品の普及促進
【平成16年度より、社会的要
請への対応を先導する特長を
有する住宅部品の認定にお
いて、省エネルギー性能に優
89 れた住宅部品について認定
対象品目を拡大し、普及を促
進】
(2) 要素技術の開 10 将来普及を図るべ ○住宅用燃料電池の技
発及び普及の促 き燃料電池などの地球 術開発及びモデル的導
進
温暖化を抑制するため 入
のより高度な要素技術
やそれらの技術を活用
したモデルの開発及び
普及の促進を図る。
○北海道における燃料
電池モデル
(財)ベター・リビングにおいて、平成16年3月より、 引き続き、省エネルギー性能に
社会的要請への対応を先導する特徴を有する住 優れた住宅部品の認定を行う。
宅部品(BL-bs部品)として、省エネルギー性能に
優れた住宅部品を認定し、普及を促進。現在、潜
熱回収型給湯器等が認定されている。現在76件
認定、うち環境の保全に寄与する特長を有する
住宅部品は51件認定。(参考)
http://www.blhp.org/blsys/bsnintei/index.html
【平成16~17年度に住宅用燃 ・ 産学官共同の委員会を設置し、連携を図りつ ・平成19年度も引き続き、民間
料電池のモデル的実証実験 つ、全国複数箇所において実証実験等を実施。 事業者等より技術開発提案を
を実施するとともに、平成17 委員会において、この実験結果等を踏まえて、円 募集し、リーディングプロジェク
トに対する支援を実施。
滑な導入のための方策を検討。
年度よりモデル的導入を実
・ 都市機構の賃貸住宅(アーベインなんばウエス
施】
ト:大阪市)において、集合住宅で世界初となる家
90
庭用燃料電池を実用導入した。
・平成17年度に、これまでの実証実験の成果を取
りまとめた。
【平成16年度に、電気と併せ
て熱も活用できる水素燃料電
池と地下蓄熱技術を組みあわ
せたシステム構築に関する実
91 証実験を実施】
22
・左記事業については平成16年度をもって完了。
・なお平成17年度は、公募により調査実施地域と
して選定した稚内市と室蘭市において、水素燃料
電池と風力発電を組み合わせたエネルギー利用
システム導入のモデル計画及び当該システムに
係る街づくりや産業展開の可能性についての調
査を実施したところ。
燃料電池関連の調査は、平成1
7年度をもって完了。本調査に
より水素エネルギーを取り入れ
た街づくりを考える自治体も出
てきており、今後は自治体の取
組みを支援していくことで、普及
啓発を図っていく。
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
整理
番号
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
○雪氷冷熱エネルギー
の実用化
【平成16年度より、雪氷冷熱
エネルギー利用についてのコ
スト縮減やエネルギー利用効
率の向上についての検討及
び雪氷を大都市圏の冷房用
エネルギーに活用する方策に
92 ついて検討を実施】
平成16年度は、雪氷冷熱エネルギーの一層の
利用拡大を図るため、電気エネルギーと組み合
わせたハイブリッド型の雪氷冷熱エネルギー利用
システムの実証実験を実施し、今後の利用拡大
可能性について検証を行った。
平成17年度、18年度は北海道の雪氷を、北海道
と本州との間の片荷輸送における潜在的な輸送
余力を活用して大都市圏へ輸送し、臨海部オフィ
スビルの冷房熱源として利用する新たな物流シ
ステムの構築を図るため、北海道で自然冷熱に
より製造・保管した氷を首都圏に輸送し、実際に
オフィスビルの冷房に利用する実証実験を行っ
た。
平成19年3月末までに調査を終
了し、調査で構築した雪氷輸送
物流システムの啓発普及を図っ
ていく。
○住宅の省資源・省エ
ネルギーに係る新たな
システムの開発
【平成16年度に、自立・循環
型の住宅システムの要素技
術等の開発及びそれらの成
果を普及させるための設計支
援ツールや事業手法等の開
発を実施】
平成13から16年度までの4年間において、国土交
通省総合技術開発プロジェクト「循環型社会及び
安全な環境の形成のための建築・都市基盤整備
技術の開発経費」の一環として「エネルギーと資
源の自立循環型住宅・都市基盤整備支援システ
ムの開発」を実施し、住宅におけるエネルギー消
費量を概ね2000年頃の平均的な水準に比べて
50%削減可能な実用的技術及び設計方法を実証
的に明らかにするとともに、それら技術の評価方
法を開発した。具体的には、通風換気、昼光利
用、太陽熱利用、比較的温暖ではあるが断熱の
必要な地域向けの躯体断熱、日射遮蔽、暖冷房
設備、太陽熱給湯を含む給湯設備、節水及びご
み処理設備等、につき評価方法の整備を進め
た。それらの知見は「自立循環型住宅への設計
ガイドライン-エネルギー消費50%削減を目指す住
宅設計-」として出版し、省エネ又は建築技術に
関わる任意のグループによる講習会資料として
の活用を促進しているところで、平成19年2月時
点で実務者約5千人が講習を受講した。
また、平成17年度から19年度においては、省エ
ネルギー目的を含む躯体及び設備の改修技術
の整備に取り組み、技術基準整備に係る技術支
援と施主居住者に対する改修の効果や経済妥当
性等に関する情報提供システムを構築しつつあ
る。これらの成果は報告書及び論文として公表す
るとともに、実務者向けのガイドラインの作成と講
習の展開、省エネルギー基準等の改正時の活用
を計画している。
日本住宅性能表示制度性能評
価基準の改正、住宅の省エネ
ルギー基準の改正等に評価法
構築に関する成果を反映させ
る。
住宅の省エネルギー改修を促
進するための効率のよい診断
改修手法の開発、性能基準の
確立と多様な仕様選択肢の整
備を進め、普及に課題のある省
エネルギー改修の普及実現の
ための技術的支援策を充実さ
せる。住宅局における施策の支
援を通じても成果の活用を進め
る。
93
23
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
整理
番号
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
○持続可能な社会構築
を目指した建築性能評
価・対策技術の開発
【平成16年度から平成18年度
にかけて、ライフサイクルを通
じたCO2排出及び廃棄物排出
に関する建築物の環境性能
94 の評価手法や対策技術等を
開発するとともに、ガイドライ
ンを策定】
CO2排出と廃棄物排出の2つの環境負荷項目に
ついて、ライフサイクルにおける排出負荷総量の
算出手法の開発と原単位データの整備、負荷低
減に向けた対策技術選択のための設計支援技
術を開発し、技術普及のための技術資料を整備
した。
「建築物の総合環境性能評価
システム(CASBEE)」等、総合
的な性能評価・表示の枠組みに
おいて、CO2と廃棄物の排出に
関する評価基準としての適用を
検討する。
建築物の設計段階における排
出量算出の支援プログラム、
データを提供する。
○建設施工分野におけ
る地球温暖化対策の推
進
【平成16年度より、建設施工
における建設機械からの二酸
化炭素排出量を削減するた
め、省エネ運転方法の普及、
低燃費型建設機械の普及促
95 進策を検討】
・平成18年度は、建設機械からのCO2排出量
削減に資する方策として、低燃費型建設機械の
指定制度と、指定機械に対する融資制度の創設
に係る検討を行った。
・平成18年度末までに低燃費
型建設機械を指定する制度の
前段階として、バックホウ、ブル
ドーザ、ホイルローダの標準作
業モードを策定予定。
・また、低燃費型建設機械に対
する融資制度を創設し、来年度
より運用を開始。
24
行動計画第二章中の項目
施策の目標
小項目
大項目 中項目
(3) 国際貢献の推 11 地球温暖化対策
進、国民・産業界 の先進的な取組に関す
等との連携
る情報交換を促進する
ため、国際会議を開催
し、我が国の情報技術
の情報発信を行う。ま
た、民生部門における
国民の行動や産業界
の取組を促進するため
に情報提供等の支援
策を実施する。
また、建設関係団体に
おいて、建築物等の計
画・設計段階における
省エネルギー性能向上
等の実用的な評価手
法を活用し、自主行動
計画の自主的な点検・
公表の充実を図る。
事業名
整理
番号
○国内外に向けた我が
国の建築に係る環境技
術の情報発信
(SB05Tokyo)
96
○省エネ住宅・建築物
に係る情報発信の充実
及び各種産業分野との
連携
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
【平成17年度に、サステナブ
ル建築世界会議
(SB05Tokyo)を開催し、
CASBEE等の先進的な取組に
係る情報交換を行い、
CASBEEの国際的普及を促
進】
・今後とも、CASBEEの国際的
・ 平成17年9月のサステナブル建築世界会議
(SB05Tokyo)に向けて、論文の募集、関係者、 な普及・促進に努める。
関係機関との調整などの準備を実施。
・ 世界の5地域(南米、アフリカ、東アジア、中東
欧、東南アジア)でサステナブル建築地域会議
(SB04地域会議)を開催。
・ 平成16年10月に、SB05Tokyo国内プレイベント
である、住まい・建築・都市の環境展「エコビルド
2004」を開催。
・ 平成17年2月にSB05Tokyoプレイベントを開
催。
・ 平成17年9月にSB05Tokyoを開催。
・結果、CASBEEの国際的な普及・促進を図っ
た。
【平成16年度より、CASBEE等
を活用して、住宅・建築物の
省エネルギー性能に係る情報
提供を実施するとともに、住
宅・建築物の省エネルギー化
に資するエコビジネスの展開
等を支援するため、情報交流
を行うなど産業界との緊密な
連携を実施】
・ 建築物総合環境性能評価システム(CASBEE)
について、既存建築物を対象とする評価ツールを
開発・公表(平成16年7月)。
・ 第三者による評価結果の認証制度、評価を実
施する評価員を養成するための講習及び登録制
度を創設。(平成16年7月)
・ 名古屋市(平成16年4月運用開始)及び大阪市
(平成16年10月運用開始)等において、CASBEE
を活用した環境計画書の届出制度を導入。
・ 経済産業省と連携し、住宅の省エネルギー性
能に係る情報提供やESCO事業の促進等に関す
る委員会を開催。(平成16年12~2月)
・既存建築物の改修やヒートアイランド対策に対
応した評価手法を開発、公表。(平成17年7月)
・民間事業者においては、分譲マンションや本社
ビルについての評価結果を自主的に公表し、環
境性能の高さを競い、積極的にアピール。
・建設業者においても、環境性能評価に積極的
に対応し、約半数の企業が基準を設け評価を実
施。(2005年度BCS建築設計部門CASBEE対応
アンケート報告より)
97
【平成16年度から実施】
○建設関係団体によ
る、建築物等の計画・設
計段階における省エネ
ルギー性能向上等の実 98
用的な評価手法の活用
のための自主的な検討
25
・平成19年4月頃に、戸建て住
宅に対応した評価手法を公表
予定。
・引き続き、産業界との連携を
図り、省エネ住宅・建築物に関
する情報を発信していく。
建設関係団体において、評価手法の活用につい 今後、建設関係団体において、
て、事例検討及び情報収集等を実施中。
引き続き事例検討及び情報収
集等を実施するとともに、これら
を踏まえ、実用的な評価手法の
活用を検討する予定。
整理
行動計画第二章中の項目
施策の目標
事業名
事業の概要
現在の状況
小項目
大項目 中項目
番号
12 官庁施設において
(4) 官庁施設のグ
【平成16年度に、ライフサイク 平成17年3月に「官庁施設の環境保全性に関す
○グリーン庁舎(計画か
リーン化の推進 は、良質な執務空間を確 ら工事、運用、廃棄に
る基準」を策定し、平成17年6月に「官庁施設の
ル二酸化炭素排出量
保しつつ、率先してそのグ 至るまでのライフサイク
(LCCO2)に加え新たな定量 環境保全性に関する診断・改修計画基準」を制
リーン化を図る必要があ ルを通じた、環境負荷
的指標を考慮した環境性能評 定。
る。
の低減に配慮した官庁 99 価・表示手法を開発し、グリー http://www.mlit.go.jp/gobuild/kijun/kankyouhoze
このため、環境負荷の低
n_kijyun.pdf
ン庁舎整備指針等に反映】
施設)整備指針等の改
減に資する新たな技術の
http://www.mlit.go.jp/gobuild/kijun/shindan_kaisy
利用を推進するほか、グ 定
u_kijyun.pdf
リーン診断(既存官庁施
設の環境に対する配慮度
合いを評価すること)によ
るエネルギー使用量の水
準を把握し、施設の運用
改善提案や、中長期の改
修計画を策定するととも
に、計画的にグリーン改
修(改修計画から改修工
事、運用、廃棄に至るまで
のライフサイクルを通じ
た、環境負荷の低減に配
慮した改修)を実施し、官
庁施設整備における
PDCAサイクル(計画
(Plan)、実施(Do)、評価・
検証(Check)、見直し・改
善(Action)までを一貫して
行い、さらにそれを次の計
画に生かすもの)を確立
する。さらに、その成果に
ついて地方公共団体や民
間建築物への普及促進を
図る。
○既存官庁施設のグ
リーン診断・改修の推
進
100
【平成16年度までに約2,000の
既存官庁施設のグリーン診断
を実施し、効果的なグリーン
化技術を採用したグリーン改
修を計画的に実施】
【平成16年度より、ESCO事業
(Energy Service Company 事
業:省エネルギーに関する包
括的なサービスを提供し、そ
101 の効果を保証する事業)との
連携などによる省エネルギー
対策について検討】
【平成16年度に、エネルギー
消費に係る新たな判断指標を
整備し、普及を図るとともに、
エネルギー多消費の施設に
対し適切な保全指導を実施】
○官庁施設の運用段階
における省エネルギー
の推進
102
26
今後の見込み
・制定した「官庁施設の環境保
全性に関する基準」「官庁施設
の環境保全性に関する診断・改
修計画基準」を今後の官庁施設
の整備において活用
・これまでに完了したグリーン診断結果の分析を ・引き続き、グリーン診断結果を
行い、平成17年度11月に公表 するとともにグ 踏まえたグリーン改修を計画的
リーン診断結果を踏まえたグリーン改修を計画的 に実施中。
に実施中。
http://www.mlit.go.jp/gobuild/sesaku/green/gree
n.pdf
http://www.mlit.go.jp/gobuild/sesaku/green/051
128chihou_green.pdf
平成18年3月に「官庁施設のESCO事業実施マ
ニュアル」を作成。
平成16年度から実施している経済産業省総合庁
舎のESCO実証事業について、技術支援を実施
中。
http://www.mlit.go.jp/gobuild/sesaku/green/esc
o_manual.pdf
各省庁へのマニュアルの普及、
各省庁が実施するフィージビリ
ティ・スタディやESCO事業の実
施に対する技術支援を実施。
・平成16年度に、エネルギー消費に係る判断指 ・引き続き、官庁施設の省エネ
標を整備するとともに、「地球温暖化対策に寄与 ルギー・省CO2化に向け、各省
するための官庁施設の利用の手引き」を作成し 各庁の施設管理者に対する保
全指導を推進。
各省各庁へ通知。
・官庁施設のエネルギー使用量等を収集・分析す
ることができる「保全業務支援システム」を平成1
7年度より運用。
・「政府の実行計画」に関して、官庁施設における
省CO2化に向け、各省各庁の施設管理者に対
する温室効果ガス削減計画の作成支援等の技
術協力、運用改善指導を実施。
http://www.mlit.go.jp/gobuild/kijun/ondanka_tebi
ki.pdf
行動計画第二章中の項目
施策の目標
事業名
小項目
大項目 中項目
(5) 都市整備にお 13 現在、地球温暖化 ○地域冷暖房導入の促
ける地球温暖化 等の問題に対応した都 進
市整備が求められてい
対策
る。この問題に対処す
るためには、環境負荷
の小さな都市の構築が
必要であり、エネル
ギーの効率的な利用並
びに太陽光など環境に
やさしい自然エネル
ギー及び未利用エネル
ギーの積極的な活用な
どが重要となってくる。
これら環境負荷の少な
い都市の実現のため、
必要な施策の実施・取
組の支援を行う。
○自然エネルギー等を
活用した次世代都市整
備事業の推進
整理
番号
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
【個別熱源システムと比べエ 平成19年1月時点で46地区において供給開
ネルギーを効率的に利用でき 始。
環境負荷(CO2、NOx、SOx
103 等)を抑えることのできる地域
冷暖房施設の導入を推進(平
成18年度までに6地区で導
入)】
引き続き導入の推進を図る。
【省エネルギー・環境負荷低 平成18年度に実用化完了。
減に効果のある雪冷熱エネル
104 ギーを有効活用した、地域冷
暖房システムの開発を実施
(平18年度までに実用化)】
実用化に伴い生じる課題を明
確にし、対応することにより、シ
ステムの普及促進を図る。
【地域冷暖房システムの導入 平成17年度に経済産業省資源エネルギー庁と共 当該指針を普及させることによ
による経済・環境面での効果 同で、「エネルギーの面的利用導入ガイドブック」 り、地域冷暖房の導入の促進を
図る。
を検証し、地域冷暖房の整備 を策定。
105 促進を図るための指針を策
定】
【太陽光・人工排熱などの自 平成17年1月までに1地区にて事業完了。
然エネルギー・未利用エネル
ギー等を都市のエネルギーと
106 して活用する次世代都市整備
事業を推進(平成17年度まで
に1地区事業完了)】
27
引き続き都市廃熱処理システム
の実施の可能性を検討する。
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
3.吸収源対策(国土交通
省における総合的な温室
効果ガス吸収源対策の推
進)
施策の目標
14 京都議定書の削
減目標達成に向けて、
排出削減・抑制対策と
両輪をなす都市緑化等
の吸収源対策を総合的
かつ強力に推進する。
特に、都市等の緑を温
室効果ガスの貯蔵庫と
してとらえ、公共事業の
実施に際して緑の総量
を確保する仕組みを開
発するとともに、都市緑
化等の推進による緑の
創出、温室効果ガス吸
収量の総合的な把握・
報告体制の整備、炭素
の固定に資する木造住
宅の振興のための取
組等を行う。
事業名
整理
番号
事業の概要
【公共事業の実施にあたっ
て、貴重な生態系の保全ばか
りでなく、地域における良好な
環境の保全、さらには二酸化
炭素吸収源対策の観点から、
緑地や「海の森」ともいわれて
いる干潟等の確保を図ること
107 とし、公園、河川、道路、港湾
等の公共施設空間を活用した
緑化を計画的に進めること等
により、一定のエリアにおいて
事業の実施に伴い緑地や干
潟等を減少させないための仕
組みを検討(平成16年度より
手法検討)】
○都市緑化等の推進<
【都市公園、下水道、道路、河
緑を増やす取組>
川、砂防、港湾等の公共公益
施設等の緑化等と、都市域や
臨海部等における緑地のネッ
トワークの形成を推進し、それ
らによる温室効果ガスの吸収
108 量を算定(平成16年度に省内
体制を整備、平成17年度以降
に毎年吸収効果算定)】
○グリーン・バンキン
グ・システム(仮称)の
構築<緑を確保する取
組>
現在の状況
・平成17年度に国内の事例検討、ミティゲーショ 平成18年度においても調査を
実施中。引き続き所要の検討等
ンバンキングの制度研究を行ったところ。
引き続き公的施設空間を活用した緑化を計画的 を行う。
に進める検討を行う。
○都市公園、下水道、道路、河川、砂防、港湾等
の公共公益施設等の緑化等を推進
○都市緑地法等に基づく、緑の基本計画制度、
特別緑地保全地区制度、緑化地域制度、立体都
市公園制度等による緑地のネットワークの形成
の推進
○緑地のネットワークの形成を総合的に支援す
る緑地環境整備総合支援制度の推進・拡充
○都市緑化等による温室効果ガスの吸収量算定
について、省内関係部局からなる吸収源対策連
絡会」を組織し、算定・計上方法等の確定に向け
た検討を実施。
○温室効果ガス吸収量
【我が国の吸収源インベントリ ○土地利用区分データの整備、温室効果ガス吸
の総合的な把握のため
(目録)作成に必要な土地利 収・固定量の算出とモニタリングに必要な技術開
の技術開発と報告体制
発のための調査及び検討を実施
用区分データの整備、衛星
の整備<緑を把握する
データ等を用いた民有地を含 ○省内関係部局からなる「地球温暖化対策検討
109 む都市域全体の緑による温 会」により検討を開始。
取組>
室効果ガス吸収・固定量の算 ○省内関係部局、関係他省庁の実務担当者によ
出とモニタリングに必要な技 る技術・方法論の意見交換の実施
術開発(平成16年度より)】
【我が国の吸収源対策計上の 省内関係部局からなる「地球温暖化対策検討
ために必要な、都市域を含む 会」を組織し、関係部局により検討を開始。
国土全体を対象にした緑の吸
収量把握体制と、条約事務局
110 への報告体制の整備(平成16
年度に関係省庁・省内の体制
整備、平成18年12月までに全
てのデータを整備しインベント
リに反映)】
28
今後の見込み
引き続き、省内連絡会を元に、
平成19年4月の京都議定書仮
報告をスタートとし、毎年、吸収
量算定方法の精度を上げていく
所要の検討等を実施
関係部局の連携により、以下を
はじめとした所要の検討等を引
き続き実施。
・土地利用・土地利用変化に関
する情報の整備
・都市緑化等吸収量の把握・報
告・検証体制の確立
・上記に必要な技術開発のため
の調査・検討
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
4.一酸化二窒素対策
Ⅱ 循 1.リサ (1) 建設工事のゼ
環型社 イクル ロエミッション化
会の形 の推進
成
施策の目標
事業名
整理
番号
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
①大工技能者の育成等の取り組み、伝統構法の
性能検証の推進を引き続き実施
②環境に優しい木造住宅の普及を促進するため
に構造や断熱等の性能検証を実施するととも
に、構造計算用の接合部強度等のデータベース
の整備等を実施
引き続き若年大工技能者の育
成等を実施を育成するととも
に、構造や断熱性能等の検証、
構造計算用の接合部強度等の
データベースの整備及び技術
基準の検討等を実施
○炭素の固定に資する
木造住宅の振興<緑を
活用する取組>
【木造軸組住宅・建築物につ
いて、引き続き若年大工技能
者を育成するとともに、普遍
性の高い構造要素について、
111 構造耐力等を評価し、技術基
準を作成(平成16年度以降)】
15 一酸化二窒素は
温室効果ガスの一つで
あり、二酸化炭素の310
倍の温室効果を持つ。
下水道の普及等に伴
い、年々下水汚泥の焼
却量が増加している
が、下水汚泥は窒素含
有率が高いことから燃
焼により多量の一酸化
二窒素が発生する。こ
のことから、下水道事
業において積極的に一
酸化二窒素の発生抑
制対策を推進する。
○下水汚泥焼却施設に
おける高温燃焼
(850℃)について基準
化
【一酸化二窒素が高温で分解
する特性を活用し、通常の焼
却温度(800℃)より高い温度
で燃焼させ、その発生を抑制
(平成17年度までに基準化)】
16 今後、昭和40年代
以降に急増した建築物
が更新を迎え、その解
体に伴って建設廃棄物
が急増する見込みであ
ることから、これまで以
上にリサイクルを推進
しなければ逼迫した最
終処分場をさらに圧迫
することとなる。
このような事態を未然
に回避するため、建設
工事のゼロエミッション
を推進し、建設廃棄物
(建設発生木材、建設
汚泥、建設混合廃棄物
等)の最終処分量ゼロ
を目指すとともに、自然
環境への負荷を低減す
るために、土砂等の資
源の有効利用を推進す
る。
平成15年10月に策定した「建設発生土等の有
効利用に関する行動計画」(事務次官通知)に掲
げる諸施策について、公共工事土量調査の実
施、建設発生土等の指定処分の徹底、各地方建
設副産物対策連絡協議会等における建設発生
土の工事間利用調整の実施、廃棄物混じり土へ
の対応マニュアル等の検討などを推進したとこ
ろ。
○浚渫土砂の有効利用
【浚渫土砂を、適切な処置を 平成16年度に「管中混合固化処理工法による現
のための技術開発
することにより建材材料として 地改良地盤の特性」に関する研究を実施
有効利用。特に港湾工事に用
114 いる地盤材料としての工学的
特性を検討】
インベントリ(温室効果ガス排出・吸収目録)にお 基準化に向けて引き続き関係
いて、下水汚泥の高分子流動炉における高温燃 省庁と調整する。
焼時と通常燃焼時の排出係数がそれぞれ決定さ
れた。
112
○建設発生土等の有効
利用に関する行動計画
の実施
○建設発生木材リサイ
クル促進行動計画の策
定
【公共工事の利用土砂に占め
る建設発生土の割合を平成
17年度までに80%に向上さ
せ、新材の利用量を20%に抑
113 制】
今後とも引き続き、本行動計画
に掲げる施策の着実な実施を
推進していく。
平成16年度にて終了。
支持力・圧縮特性の評価手法
は、設計基準などに反映される
とともに、施工管理・品質管理
に関する成果は、空港建設の
現場において活用されている。
【民間事業者、県、国が連携 千葉県をモデルとして建設発生木材のリサイクル 今後、「千葉県における建設発
し、モデル県において平成16 を推進するため、平成17年10月に「千葉県におけ 生木材リサイクル促進行動計
年度に行動計画を策定】
る建設発生木材のリサイクル促進行動計画」を 画」の全国展開を図る。
115
策定し、建設発生木材のリサイクルの現状把握、
課題整理、リサイクル促進を実施しているところ。
29
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
整理
番号
○リサイクル木質建材
の市場化への支援策
(技術開発、性能評価)
116
事業の概要
枠組壁工法建築物の再資源化・資源循環化技術
の研究に対して補助
平成17年度より木造住宅から発生する建設発
生木材をリユースする方策の検討を開始
117
○建設汚泥リサイクル
促進行動計画の策定
今後の見込み
【平成16年度より、建設発生 民間事業者から技術開発提案を募集し、建設発 今後も引き続き、リサイクル木
木材等を利用した高性能なリ 生木材を原料とした構造用材や床材等のリサイ 質建材普及の取組を支援。
サイクル木質建材の開発・普 クル木質建材開発の取組を支援した。
及を促進】
【平成16年度より、木造住宅
の分別解体や再使用を容易
にするため、木造住宅を建設
する際に配慮すべき事項をと
りまとめ】
○木造住宅の分別解体
や再使用が容易にでき
る建築技術の推進
現在の状況
・引き続き枠組壁工法建築物の
再資源化・資源循環化技術の
研究に対して補助を継続
・平成18年度中に木造住宅か
ら発生する建設発生木材のリ
ユース方策についてのマニュア
ルを作成する予定
【リサイクルが遅れている建設 建設汚泥のリサイクルを促進するため、国土交 今後とも引き続き、本ガイドライ
ンに従い施策の着実な実施を
汚泥について、リサイクル促 通省と環境省との連携により、平成18年6月に
118 進のための施策を平成16年 「建設汚泥の再生利用に関するガイドライン」等を 推進していく。
策定したところ。
度中にとりまとめ】
○建設リサイクル法の
徹底
【平成16年度以降、分別解体
を徹底するため、都道府県、
特定行政庁による工事現場
パトロールを強化】
実施されている分別解体等の工事が建設リサイ
クル法に基づき都道府県に対して届出されてい
るかが公衆に識別できるようにするため、対象建
設工事の届出時に届出済みシールを交付し、建
設工事現場の標識に貼り付けるよう指導する届
出済みシールの交付の推進を行った。平成15年
度末現在に実施済みである都道府県数と比べ平
成18年度7月現在の実施済みである都道府県数
は約5割増加。
【平成18年度までに、官庁施
設の解体材料の再利用・再資
源化の方法及びそれに応じた
解体手法を標準化】
平成16年度に各地方整備局営繕部発注の解体 ・制定した「建築物解体工事共
工事事例データの整理、共通的な部分の抽出を 通仕様書」については、今後、
行うとともに、関係団体からの意見の分類・整理 関係法令等の改正が生じた場
を実施。平成17年度「解体工事仕様書」の原案を 合、必要に応じて見直しを行っ
作成し国土交通省の技術基準として制定、平成1 ていく。
8年4月1日より適用している。
http://www.mlit.go.jp/gobuild/kijun/kaitai_shiyou
sho.htm
119
○解体工事仕様の標準
化
120
30
平成19年度以降において都道
府県等と連携しつつ、法の実効
性を確保するため、引き続き届
出済みシールの交付等を推進
していく。
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
○リサイクル手法の開
発による建設混合廃棄
物の削減
整理
番号
事業の概要
【建設リサイクル法により分別
解体を徹底しても、現在の技
術水準では建設混合廃棄物
として最終処分せざるを得な
い建築系廃棄物について、平
121 成17年度中をめどに、技術開
発により再資源化が可能とな
る品目を抽出し、それらのリ
サイクル手法を開発】
(2) 輸送部門関連 17 廃船処理が困難 ○FRP船リサイクルシス
【廃船処理が困難なFRP船を
のリサイクルの推 な繊維強化プラスチッ テムの構築
再生資源として活用し、適正
進
処理が行えないことから生じ
ク(FRP)製船のリサイ
るFRP船の不法投棄・放置沈
クルシステムを構築す
廃船化防止の一助とするた
るとともに、自動車リサ
め、使用済みFRP船リサイク
イクル法の実施の徹底
を図り、輸送部門関連
122 ルシステムを構築する。この
ため、平成15年度までのリサ
のリサイクル体制の充
イクル技術の開発結果を踏ま
実・強化を図る。
え、平成16年度はシステムの
制度面について検討を行い、
平成17年度を目途に運用開
始】
○自動車リサイクルの
【平成17年1月から本格施行
推進
される自動車リサイクル法の
環境整備として、新たな抹消
登録制度や自動車重量税の
還付制度の円滑な導入に向
けて適切に対応】
123
31
現在の状況
今後の見込み
現状調査により、再資源化の対象候補として
ボード系建材(パーティクルボード等)・プラスチッ
ク系建材(塩化ビニル製品等)・断熱材(グラス
ウール等)を選定し、再資源化実現のための技
術的条件/経済的条件の明確化、再生資材の
特性・用途に応じた排出-受入基準(解体材の
品質基準案)の作成を行った。
平成17年度において、研究終
了。
引き続き、他の材料についても
検討を実施する。尚、本成果の
一部は、総プロ「持続可能な社
会構築を目指した建築性能評
価・対策技術の開発(SB総プ
ロ)」のLCW評価手法の開発に
おいて活用される予定。
FRP船リサイクルシステムの検討を進めた結果、 平成19年度には全国展開を行
廃棄物処理法の広域認定制度を活用して、平成 い、FRP船の適正なリサイクル
17年度より対象地域を限定してFRP船のリサイク ルートの確立を図る予定。
ルを開始し、18年度には対象となる地域を拡大し
た。
自動車製造業者を中心とした関係者に適切な役 引き続き自動車リサイクル制度
割分担を義務づけることにより使用済自動車のリ の円滑な実施を確保する。
サイクル・適正処理を図る新たなリサイクル制度
を定めた自動車リサイクル法の本格施行に併
せ、自動車リサイクル法に従って解体されること
を確認した上で抹消登録等を行う改正道路運送
車両法が、平成17年1月から施行された。また、
使用済自動車に係る自動車重量税の還付制度
も併せて施行され、これらにより、使用済自動車
の適正処理の促進及び不法投棄の防止を図って
いる。
整理
行動計画第二章中の項目
施策の目標
事業名
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
小項目
大項目 中項目
番号
2.静脈物流システムの構 18 循環型社会の形 ○リサイクルポート高度
【平成16年度以降に静脈物流 港湾における循環資源物流支援システムの構築 引続き検討等を推進する。
築
成には、循環資源の適 化プロジェクトの実施
ネットワーク構築に向け、循環 に向けて先進的な情報ネットワークシステム事例
正かつ効率的な取扱い
資源の円滑な取扱に必要な の調査を実施した。
を推進する静脈物流シ
技術開発、港湾における循環 リサイクルポート間実証実験の実施については、
124 資源ストック調整システム(仮 平成15年度に東京・北海道間、平成16年度には
ステムの構築が必要で
ある。このため、海上輸
称)の構築、リサイクルポート 中国エリアにて実施した。
送を活用した静脈物流
間実証実験の実施】
ネットワークの構築、リ
サイクルポート(総合静
【リサイクルポートにおいて循 港湾施設の整備については、平成17年度までに 引続きリサイクルポートの整備
脈物流拠点港)におけ
環資源を専門的かつ円滑に 神戸港、東京港において積出し施設等を新設し、 を推進する。
る港湾施設の整備、建
取扱うための港湾施設の整 本年度は北九州港、姫川港等において事業を推
設副産物小口巡回回
備を、平成16年度に北九州 進している。
収システムの構築等を
125 港、神戸港等において推進す 施設整備支援メニューの拡大については、平成
実施する。また、適正な
るとともに、リサイクルポート 17年度より新規制度を導入し、北九州港、酒田港
最終処分場の確保の
において施設整備を実施している。
における施設整備支援メ
ために、廃棄物海面処
ニューを拡大】
分場の信頼性向上技
【平成16年度中に港湾におけ 循環資源取扱に関するガイドラインについては、 平成16年度に終了。
術の開発等に取り組
今後はガイドラインに基づいた
る循環資源の取扱を円滑に 平成16年6月に策定し、周知したところである。
む。
取扱基準の普及を図っていく。
126 するためのルールを明確にす
るため、循環資源取扱に関す
るガイドラインを策定】
【平成16年度以降に臨海部に 汚染土壌処理対策検討については、現在臨海部 引続き処理対策を検討する。
おける汚染土壌処理対策を における汚染土壌浄化・保管・受入施設等の拠
127 検討】
点立地や広域ネットワークの形成やあり方を示し
ている。
○建設副産物小口巡回
回収システムの構築
【建設副産物をリサイクル用
途に合わせて分別し、少量
化・多品目化した建設副産物
128 を分別した状態のまま効率良
く回収する建設副産物小口巡
回回収システムを構築】
首都圏建設副産物小口巡回共同回収システムを
構築するため、平成17年6月に関係省、関係地方
公共団体、排出事業者、収集運搬業者、産業廃
棄物処理業者で構成する協議会を設置し、検討
を進めているところ
今後とも引き続き、首都圏建設
副産物小口巡回共同回収シス
テムの構築に向けて、検討を進
めていく予定。
○廃棄物海面処分場の
建設・管理技術の研究
【平成17年度までに安全で管
理がしやすい廃棄物処分場を
建設するために、遮水構造を
対象とする漏水検知・監視シ
ステム、地盤環境モニタリング
コーン(従来の地盤調査試験
129 の一つに環境計測機能を追
加したもの)と地盤情報システ
ムを活用した環境情報収集技
術および地盤の強制浄化技
術を開発。また、跡地の高度
利用に資する技術開発等を
実施】
研究名「廃棄物海面処分場の建設・管理技術の
研究」(平成16年度まで)
廃棄物埋立護岸の遮水構造や,その信頼性,遮
水システムに関する研究・開発を実施した。
海面処分場の跡地利用の検討
にも関連しながら,次世代型処
分場の遮水構造について検討
する.
32
検査・モニタリング・修復が容易な次世代鉛直遮
水工のあり方を提案した。
行動計画第二章中の項目
施策の目標
小項目
大項目 中項目
3.バイオマスの有効活用 19 バイオマス・ニッポ
ン総合戦略と連携し、
下水汚泥や有機系廃
棄物等の利活用推進、
バイオマス燃料自動車
の開発等、国土交通分
野のバイオマス施策を
積極的に推進するとと
もに、積雪寒冷地等に
おけるバイオマス利活
用についての研究・技
術開発を強化する。
事業名
整理
番号
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
平成18年度中に5技術について技術開発を終了 各技術の開発について審議を
行い、出来る限り速やかに実用
する予定。(技術の詳細については、
http://www.jiwet-spirit21.jp/LOTUS/lp_05.html 化を図る予定。
を参照)
○下水汚泥資源化・先
端技術誘導プロジェクト
等の推進(リサイクル技
術、エネルギー活用技
術)
【産官学の適切な役割分担の
もと、総合的・重点的に技術
開発を進めるSPIRIT21の技
術課題として「下水汚泥資源
化・先端技術誘導プロジェクト
130 (LOTUS Project)」を推進し、
汚泥をバイオマスエネルギー
等として最大限有効活用する
技術を開発(平成16年度中に
開発技術を選定、平成20年度
までに研究開発を完了)】
○バイオマス燃料自動
車の開発・普及促進(再
掲)
バイオディーゼル燃料専用車の試作に必要な要 バイオディーゼル燃料対応車が
【平成16年度から、バイオ
ディーゼル燃料専用車(菜種 素技術の開発と排出ガス・安全・耐久性能を中心 環境・安全面で満たすべき車両
側対応技術等を明確化する。
油等の植物油を加工して作ら とした評価を実施しているところ。
れたディーゼル自動車用燃料
131 により走行する自動車)の開
発・試作を進めつつ、安全・環
境性能についての評価を実
施】
NO.8の再掲
○ロンドン条約を踏まえ
た下水汚泥海洋投棄の
中止
【我が国におけるロンドン条約 平成16年4月1日より全ての下水道管理者が自 今後とも下水汚泥のリサイクル
議定書(96年議定書)締結に 主的に下水汚泥を海洋投棄せず陸上処分やリサ 等を推進していく。
向けた準備を踏まえ、従前よ イクルに転換している。
り海洋投棄から陸上処分やリ
132 サイクルに転換している下水
汚泥については、全ての下水
道管理者が海洋投棄を中止
(平成16年度より実施)】
33
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
整理
番号
○北海道の未利用木質
系バイオマスエネル
ギーの活用
133
○バイオマス資源の輸
送効率化
事業の概要
現在の状況
【平成16年度に、積雪寒冷地
である等の北海道の地域特
性を踏まえ、未利用木質系バ
イオマスをエネルギーや有用
物質に変換する際の技術面、
経済面、環境面での可能性や
課題を調査、検証することに
よって、これらの高度利活用
技術の方向性を示し実用化に
つなげることにより、循環型社
会の構築を促進】
これまで、北海道内における未利用木質系バイ
オマスの利活用動向を調査するとともに、モデル
地域における未利用木質系バイオマスの有効活
用システムを検討。
木質系バイオマスの高度利活用技術として水
素発酵法(微生物の働きにより木質系バイオマス
を分解し、水素を得る技術)、HBS法(高沸点ア
ルコール溶媒により、木質系バイオマスから有用
物質を分離する技術)について実証実験を実施。
また、平成16年7月、12月に調査検討会を開
催し、調査の実施状況を報告するとともに、有識
者による意見交換を実施。
さらに、平成16年11月には「北海道バイオマ
スセミナー」を開催し、バイオマス利活用に係る知
見の普及に努めた。
平成17年3月に、北海道における木質系バイ
オマス利活用についての今後の展開方向を内容
とする調査報告書を調査検討委員会でとりまと
め、当該調査は終了したところ。なお、本報告書
は関係機関に配布され、今後の未利用木質系バ
イオマス利活用促進に寄与することとしている。
今後の見込み
本調査は、平成16年度をもっ
て完了。今後も未利用木質系
バイオマスの利活用促進を支
援していく。
【平成16年度以降にバイオマ 静脈物流システムの検討については、木くず等 引続き流動促進に取り組む。
ス資源輸送効率化に資する バイオマス資源を含めた循環資源の広域的な流
134 海上輸送を活用した環境負荷 動の促進について現在取組み中である。
の小さい静脈物流システムに
ついて検討】
【平成16年度までに、ディス
ポーザーが導入された場合に
ついての生ゴミのリサイクル
及びエネルギー回収による環
境負荷低減を含む影響の考
え方をとりまとめ】
○生ゴミ等有機系廃棄
物の最適処理による環
境負荷低減技術の開発
135
34
ディスポーザーを利用した生ごみ等有機系廃棄
物の収集・処理技術について、下水道システム、
地域社会への影響評価や環境および経済性等
総合的な観点からの評価に関する手法を提案し
ている。これらの成果は、平成17年に公表された
「ディスポーザー導入時の影響判定の考え方」
(http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha05/04/040727
_.html)に反映された。
ディスポーザで破砕した厨芥を直接下水道に投
入できない場合等に対応する分散型静脈系シス
テムについても総合的計画手法(計画・設計技
術)を提案する。また、総合評価としてディスポー
ザーと下水道の組み合わせによる生ごみ収集処
理についておける技術的課題を整理し、環境お
よび経済性を総合的に評価した場合のディス
ポーザー排水受入の是非、もしくは独立して設置
する分散型静脈系システムの導入の判断のため
のパーツを提供する。
平成16年度において、措置が
終了。下水道管理者等による取
り組みを適宜フォローアップし情
報収集を行う。
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
整理
番号
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
○官庁施設における生
ゴミリサイクルの促進
【平成17年度までに、生ゴミ処
理計画指針(仮称)を策定し、
官庁施設において発生する生
136
ゴミの適正な利用、再資源化
の促進に寄与】
平成17年度に、食品ごみ処理設備計画指針を作 ・食品ごみ処理設備の導入が
有効と考えられる施設において
成。
平成18年度、1施設において食品ごみ処理設備 は採用を検討する。
を採用。
○みどりリサイクルの推
進
【公共空間における剪定枝・
刈草・落ち葉などについて、焼
却処分を極力廃止してチップ
化、堆肥化等を進め、近隣の
農地や果樹園等での利用を
137 促進するとともに、近隣の公
園緑地、港湾空間等の公共
空間において利用を図るシス
テムを整備(平成16年度より
各地方整備局単位でシステム
整備に着手)】
公共空間における剪定枝・刈草・落ち葉などの有 今後とも引き続き、みどりリサ
効利用を図るため、国土交通省の直轄事務所等 イクルの現状と課題に関する調
においてリサイクルの現状把握と課題整理に取 査・検討を進めていく予定。
り組んでいるところ。
【上記のシステム整備とあわ 刈草の利用用途の拡大に資する刈草RDF(リサ 今後とも、みどりリサイクルのシ
せ、利用用途の拡大に資する イクル固形燃料)技術について、その効果を検証 ステム整備とあわせ、利用用途
138 技術開発を実施】
するための実証実験を実施しているところ。
の拡大に資する技術開発を実
施する予定
35
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
Ⅲ 健 1.良好な環境を有する国
全な自 土づくり
然環境
の確保・
水循環
系の構
築
施策の目標
事業名
整理
番号
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
20 環境制約の高まり ○持続可能な国土の創
【全国規模の水と緑のネット 平成17年7月に国土総合開発法を国土形成計 制度改正を受け、新たな国土形
の中、健全で良好な自 造に向けた国土計画の
ワーク形成など循環型・自然 画法に抜本的に改正し、新たに国土形成計画を 成計画(全国計画)及び国土利
然環境が存在する持続 改革
共生型の国土づくりに向け、 策定することとなった。これにより、「良好な環境 用計画(全国計画)の内容に係
可能な美しい国土づく
国土の利用、開発及び保全を の創出」などを新たに計画事項に位置づけるな る検討を行っているところであ
りを進めていくために
一体的に進めるための国土 ど、「開発」を基調とし量的拡大を図るこれまでの り、今後も、エコロジカル・ネット
は、環境負荷の低減や
計画の改革を推進(平成17年 計画から、国土の質的向上を図る計画に転換す ワークの形成など循環型・自然
139 度を目途に「国土の利用、開 ることとなった。
生物多様性の保全に
共生型の国土づくりに向け引続
資する施策を総合的に
発及び保全に関する基本的 また、国土形成計画(全国計画)と国土利用計画 き検討を行い、平成19年中頃
進めていく必要があ
(全国計画)は、一体的に策定することとなり、現 を目途に両計画を一体的に策
な政策の方針」を提示)】
る。このため、国土の利
定するとともに、策定後は、両
在、国土審議会において、エコロジカル・ネット
用、開発及び保全を一
ワークの形成など循環型・自然共生型の国土づく 計画を推進する。
体的に進める国土計画
りに向け、両計画の検討を行っている。
の改革を推進するとと ○大都市圏における都
【平成16年度より、平成15年 首都圏においては、都市環境インフラのグランド 首都圏においては、近郊緑地
もに、大都市圏におけ 市環境インフラのグラン
度に策定された「首都圏の都 デザインのフォローアップとして、都市環境インフ 保全区域の新たな指定に向
る都市環境インフラの ドデザインの策定及び
市環境インフラのグランドデザ ラの整備や課題への対応を推進するため、国や け、他の指定候補地における検
グランドデザインの策 推進
イン」を推進するとともに、近 地方公共団体等が実施している各種の取組や事 討・調整を進める。
定及び推進、海洋・沿
畿圏においてもグランドデザ 業の情報を共有化し、各主体が相互に活用・連 また、都市環境インフラデータ
岸域の総合的管理、港
携するため、都市環境インフラデータベースの構 ベースの活用を進め、市民・市
インの策定を検討】
湾の施設に関する技術
民団体等が閲覧できるようホー
築を進めている。
上の基準の改訂に向け
また、本グランドデザインに基づき、32年ぶりと ムページ上で公開することによ
た取組を進める。また
り、本グランドデザインの普及
なる神奈川県三浦市小網代地区の新規指定
良好な国土づくりの円
(17.9)、円海山・北鎌倉近郊緑地保全区域の拡大 啓発や連携に資するようにす
140
滑な推進のため、都市
る。
指定(18.12)を行った。
計画制度の活用を図
近畿圏においては、首都圏に続き、自然環境の 近畿圏においては、行政や市
る。
在り方について広域的かつ総合的な視点で取り 民団体などで構成するワーキン
組む必要性から、関係行政機関及び地方公共団 ググループによる地域の課題
体からなる自然環境の総点検等に関する協議会 の抽出やその解決に向けた取
を設置(16.3)し、自然環境の保全・再生・創出を 組の検討・整理等を行うなど、
総合的に考慮した水と緑のネットワークを形成す グランドデザインの中で示した
るための基本方針となる「都市環境インフラのグ 将来像や取組方針の実現を目
ランドデザイン」を平成18年7月に取りまとめ、現 指す。
在その推進を図っているところである。
【平成17年度までに運用の指 H19年度以降に、都市空間の熱環境緩和のため 引き続き所要の検討等を実施
○水と緑豊かな街の実
針を地方公共団体に提示】
の計画手法に関する検討を実施予定であり、こ
現に向けた都市計画制
れを踏まえ、政策課題対応型都市計画運用指針
度の活用
141
「水と緑豊かな街の実現」について、内容の検討
を進める予定。
○環境に配慮した都市
計画策定のための基礎
データ整備
【平成18年度までに都市計画 H17年度に、環境負荷の小さな都市構築のため 引き続き、所要の検討を実施す
基礎調査としての環境情報の の都市計画活用手法に関する研究会を開催する る。
整備方策を検討】
とともに、個別都市における事例調査を行い、
142
H18年度は、これらを踏まえ所要の検討を行って
いるところ。
36
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
整理
番号
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
①沿岸域における開発・利用と環境保全につい ①統合沿岸域管理を推進する
て一体的に捉え総合的な調整・管理を行う統合 ため、調査を実施する。
沿岸域管理を推進するための取り組みを実施す
②調査結果から、平成18年度
るため、所要の予算要求等を行っている。
に海洋に関する情報について
整理する予定。整理した報告書
②各機関の海洋情報の取得・公開状況を把握
し、さらに海洋情報の利用者の立場からみた利 により、一般の海洋の情報の取
便性とニーズについて調査を行っている(海洋管 得性・利便性の向上を図り、今
理基礎情報収集方策検討調査)。関係機関にお 後の海洋・沿岸域の総合的な
いてデータ収集状況等についてヒアリングを実施 政策の確立に役立てる。
した。
○港湾の施設の技術上
【平成18年度までに港湾の施 技術上の基準において、環境性に関する記述を 当該基準については平成19年3
月に公布し、同年4月1日より施
の基準の改訂
設の技術上の基準において、 追加する。
144 環境配慮への考え方を明確
行する予定。
化】
○海洋・沿岸域の総合
管理の推進
【平成16年度より、沿岸域に
おける開発と環境保全につい
て一体的に捉え総合的な調
整・管理を行う統合沿岸域管
理の考え方に基づき、国際的
143 な先進事例となりうるようなモ
デル的な取組について検討を
開始】
2.水と緑のネットワーク化 21 美しくうるおいある ○水と緑のネットワーク
【公園、下水道、河川、砂防、 ○都市緑地法等に基づく、緑の基本計画制度、
良好な環境を実現する 形成の総合的推進
計画(仮称)の推進
道路、港湾事業等による水と 特別緑地保全地区制度、緑化地域制度、立体都
水と緑のネットワーク形
緑のネットワーク形成につい 市公園制度等による水と緑のネットワークの形成
成について、国土交通
145 て、関係省庁との連携の視点 の推進
省が有する幅広い政策
も踏まえつつ、総合的な連携 ○水と緑のネットワークの形成を総合的に支援す
手段を活かした総合的
支援体制を整備(平成16年度 る緑地環境整備総合支援制度の推進・拡充
な連携・支援体制を一
○公園緑地におけるエコロジカルネットワークの
より)】
層強化するとともに、都
パンフレットの作成
【地方公共団体等の取組を支
市域を中心とする河川
援するため、取組の参考とな
流域における水のネッ
る総合的なマニュアルを作成
トワーク再生のための
するとともに、地方支分部局
146
制度構築、国土交通省
において、地方公共団体等の
「緑の政策大綱」の策
相談・連絡窓口を設置(平成
定、全国的な緑の現況
17年度に措置)】
把握とデータ整備、臨
海部の緑のネットワー ○都市域を中心とする
【都市域を中心とする河川流 学識経験者の検討会である「都市水路検討会」
クの形成、環境と共生 河川流域における水の
域における水のネットワーク (座長:井上和也 京都大学防災研究所長)を平
した住宅・市街地整備 ネットワーク再生
再生のため、法制度を含む計 成16年7月に設置し、都市における水路のもつ
の展開等を行う。
画・事業制度についての検討 役割を再評価し、その活用及び水量の確保に向
を踏まえ、その実現に向けて けての現行制度の課題と今後のあり方につい
147 の制度構築を平成17年度に て、平成17年2月に中間報告をとりまとめた。本
中間報告を受け、平成17年3月より全国7モデ
措置】
ル地域において都市水路計画策定及び実施設
計が進められているところ。
○国土交通省「緑の政
策大綱」の策定
○ 引き続き、所要の検討等を
実施するとともに、地方公共団
体等の取組を支援する観点か
ら、取組の参考となる総合的な
マニュアルの作成の検討、地方
支分部局における地方公共団
体等の相談・連絡窓口の設置
等について措置。
全国7地域のモデル地域にお
ける取組みを踏まえ、地方公共
団体による都市水路の再生保
全に向けたガイドライン及び具
体の措置内容の検討を進める。
【環境行動計画を受けた緑の 平成19年度中を目途に国土交通省の「緑の政策 大綱の策定と、それに基づく総
合的な施策展開を実施
分野の取組を具体化するもの 大綱」を策定作業中
として、国土交通省の「緑の
148
政策大綱」を策定(平成16年
度に措置)】
37
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
整理
番号
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
○国土交通省「緑の現
況調査」と「緑のデータ
集」作成
【都市等の緑の施策の定量的 都市等の緑の施策の定量的な目標設定や達成 引き続き、所要の調査、データ
な目標設定や達成度分析の 度分析のための現況調査及びデータ整備を実施 整備等を実施
ために、全国を対象とした横
149 断的な現況調査とデータ整備
を実施(平成16年度に着手、
約4年間)】
○臨海部の緑のネット
ワークの形成
【港湾におけるパブリックアク これまで、尼崎西宮芦屋港及び堺泉北港におい 尼崎西宮芦屋港、堺泉北港及
セス(水辺空間への市民利用 て、大規模な緑地の整備を推進。平成18年度に び東京港において引き続き現
は、東京港においても現地整備に着手。
地整備を推進。
促進)としての緑地のネット
ワークを形成するとともに、そ
の核となる大規模な港湾緑地
150 等を整備。平成16年度に尼崎
西宮芦屋港、堺泉北港で先導
的に整備。また、東京港にお
いても整備に向けた検討を実
施】
○環境と共生した住宅・
市街地整備の展開
【環境に総合的に配慮したモ
デル性の高い住宅市街地整
備の促進を図るとともに、平
成16年度より住宅市街地整
151 備における緑化のための支
援策を強化】
○水と緑を活かした良
好な市街地環境を形成
する市街地整備の推進
【住民と行政・事業者が協力 平成16年度に、ふるさとの顔づくりモデル土地区 平成16年度において、措置が
終了。取り組みの状況に応じて
し、個性ある街並みの形成に 画整理事業の一般化を実施した。
支援を行い、良好な都市環境の
併せて高質な公共空間の創
創造を目指す土地区画整理事
出を実施するふるさとの顔づ
152 くりモデル土地区画整理事業
業を推進。
を一般的に展開すること等に
より、水と緑を活かした良好な
市街地環境の形成を推進】
38
①環境共生住宅市街地モデル事業の補助対象
を見直し、環境に総合的に配慮したモデル性の
高い住宅市街地整備を促進。
②平成16年度より21世紀都市居住緊急促進事
業の要件に都市緑化対策を位置づけるとともに
補助率の積算に係る項目を見直し、住宅市街地
整備における緑化を推進。
引き続き環境共生住宅市街地
モデル事業、21世紀都市居住
緊急促進事業に対して補助を
継続
行動計画第二章中の項目
施策の目標
小項目
大項目 中項目
3.健全な水環境・水循環 22 現在、河川、湖
沼、沿海域で起こって
系の構築
いる様々な問題は、人
間が水や土地を利用す
るために自然に手を加
えたことに起因してい
る。これらの問題は
個々の問題に対する対
症療法的な対応では抜
本的な解決には結びつ
かず、国土の健康を取
り戻すため、河川流域
から沿海域までも視野
に入れた総合的な対応
が必要である。健全な
水環境・水循環系の構
築に向けて、関係する
部局が連携し、循環シ
ステム健全化プログラ
ムの策定や各種施策
の実施・取組の支援を
行う。
事業名
整理
番号
事業の概要
〇水・物質循環システ
ム健全化プログラム(仮
称)の推進
【平成16年度中に、国土の健
全化を進めるため、流域を一
つの系としてとらえた持続可
153 能な流域管理手法の考え方
をとりまとめ】
○雨水貯留・浸透施設
の整備等
【平成16年度から、特定都市
河川浸水被害対策法に基づ
き、河川・流域指定並びに流
域水害対策計画を策定すると
ともに、本格的に雨水貯留浸
155 透施設等の整備を実施】
今後の見込み
学識経験者等を含む「21世紀の社会システム、 平成16年度において、措置が
国土管理のあり方に関する研究会」(座長:丹保 終了。
憲仁放送大学長)において、わが国が持続的に
活力を維持しうる水に関連した社会システムのあ
り方について検討を行い、その成果を冊子として
とりまとめたところ。
【平成18年度までに、モデル 平成16年度は、林野庁及び水産庁と連携し、土 平成19年度中に栄養塩類の循
地域を選定して健全な循環シ 砂及び土砂とともに移動する栄養塩を主な対象 環システムの再生計画を、モデ
ステムの再生計画を策定し、 とし、その挙動を分析することによって、河川及び ル地域において策定し、今後、
関係機関と連携しながら総合 海域における水質及び生態系の健全化のための 全国の栄養塩類の循環に課題
モデル施策の実施に関する検討を行った。平成 のある流域における栄養塩類
的に支援】
17年度には、流域における栄養塩類の動態(イン 管理の参考とする。
154
パクト)と沿岸海域生態系への影響(レスポンス)
について、関係各機関と連携を図りながら調査・
検討を実施。平成18年度にはモデル地域におい
て、インパクトとレスポンスの関係を踏まえ、栄養
塩類の循環システムの管理指標案、管理目標案
を検討した。
平成17年4月に鶴見川、平成18年1月に新川、
平成18年7月に寝屋川を特定都市河川に指定。
その他の各流域においても特定都市河川・特定
都市河川流域の指定及び流域水害対策計画の
策定に向けた調整を行っている。
なお、平成19年度税制改正において、平成18年
度末で適用期限が切れる民間事業者による雨水
貯留・浸透施設の整備に係る税制優遇措置をに
ついて、引き続き2年延長したところ。
調整を終えた流域から、順次特
定都市河川・特定都市河川流
域の指定及び流域水害対策計
画の策定を進めるとともに、本
格的に雨水貯留浸透施設の整
備を実施していく。
【下水道において経済的イン
センティブの付与を介し、経済
合理性に沿った排出負荷量
の調整配分を行う計画制度の
法制化を平成17年度に措置】
流域全体で高度処理を効率的に推進し、閉鎖性 導入した制度の活用等により、
水域の水質を効果的に改善するため、平成17年 引き続き高度処理の推進を図
6月に下水道法を改正し、下水道管理者間で高 る。
度処理を協力して行う手法を創設したところ。
【下水道管理者が放流先の水
域の状況を考慮して窒素・り
んを計画放流水質に位置づ
157 けることにより、高度処理を積
極的に推進(平成16年度より
逐次推進)】
平成16年4月1日より、下水道管理者が放流先 今後とも下水道法施行令に基
の状況を勘案して自ら窒素、燐などの放流水質 づき計画法流水域の策定が推
を決める計画放流水質の制度等が導入された改 進されるよう努めていく。
正下水道法施行令が施行されており、同施行令
に基づき各下水道管理者において計画放流水質
の策定がなされているところ。
○下水道における健全
な水環境・水循環系の
構築に向けた経済的手
156
法の導入
○高度処理の推進など
下水処理水の処理レベ
ルの向上
現在の状況
【計画放流水質を定めること
により、標準的な処理方法の
158 放流水質基準(BOD)を従来
の20mg/Lから15mg/Lに強化
(平成16年度より逐次推進)】
39
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
○合流式下水道改善対
策の全国展開
○河川・湖沼の水質浄
化対策の推進
○ダム湖環境改善プロ
ジェクト
○水源の保全に向けた
取組
整理
番号
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
【すべての合流式下水道は平
成16年度より改善対策を義務
づけ。原則10年間で改善対策
159 を完了】
平成16年4月1日より合流式下水道に必要とさ 同法施行令に基づき、合流式
れる構造基準及び放流水の水質基準を規定する 下水道の改善を引き続き進め
とともに、規準を遵守するために必要な改善を平 る。
成16年度から原則10年間で図る旨などを規定
した改正下水道法施行令が施行されており、同
施行令の円滑な施行に努めているところ。
【平成16年度中に合流式下水
道改善対策関連24技術の開
発を完了し、逐次導入を推
160 進】
平成17年3月15日までに、きょう雑物除去、高 引き続き、合流式下水道改善対
速ろ過、凝集分離及び計測・制御、消毒の4つの 策関連24技術を活用した合流
分野に関する合流式下水道改善対策関連24技 改善の推進に努めていく。
術の開発が完了している。
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha05/04/040317_.
html
【平成17年度までに微生物や
植生による浄化に関する技術
を確立し、平成18年度までに
161 水質汚濁の著しい全国の河
川・湖沼において本格的に導
入】
平成16年度に、特に汚濁の著しい閉鎖性水域で
ある湖沼を対象に、植生浄化等に関する既往知
見を収集してとりまとめた。
また、具体の湖沼において現地モニタリング等を
実施し、さらなる知見の蓄積をしているところ。
【ダイオキシン等の微量化学
物質に関する浄化技術につ
いて、平成17年度までに技術
を確立し、平成18年度までに
162 全国の水質汚濁の著しい主
要な河川において対策に着
手】
平成16年度には、民間から河川底質の分解無害 今後、全国のダイオキシン類に
化技術を公募し、実際に小規模の処理施設を用 汚染された河川について順次
いて分解無害化処理実験を行い、各技術の比較 対策を実施していく。
検討・評価を実施。原位置固化技術については、
モデル地域において処理実験を実施。平成17年
度、平成18年度に規模を拡大した河川底質の分
解無害化処理実験を実施し、技術資料集を策
定。
今後、水質汚濁の著しい全国
の河川・湖沼において植生浄化
技術を必要に応じて導入してい
く。
【平成16年度中に、ダムに関 ダムに関する環境負荷について再点検を実施
する環境負荷について再点検 し、データの整理をした。
163 を実施】
得られた知見等を環境影響の
調査・予測・評価手法や保全対
策技術の高度化のための検討
に役立てる。
【平成17年度以降、再点検結 既設ダムにおいて得られた知見等を踏まえ、環
果を踏まえダムによる環境影 境影響の調査・予測・評価手法や保全対策技術
響の予測・評価及び保全対策 の高度化のための検討に着手した。
164 技術の高度化を図るととも
に、環境保全技術への展開を
推進】
調査・予測・評価手法や保全対
策技術の高度化のためノウハ
ウについて手引き等として適宜
とりまとめていく予定。
【平成16年度より、ダム湖の 水源地域において環境保全の活動をしているNP 引き続きNPO等との連携方策
水質汚濁防止や水源地域の O等の調査を実施し、課題対応等について整理 や水質対策事業計画の策定支
援等を図る。
環境保全を図るためのNPO等 を行っている。
165 との連携方策の検討、水質対
策事業計画の策定支援及び
水源地域対策基金による事
業を実施】
40
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
○官庁施設における雨
水排水再利用の推進
整理
番号
事業の概要
【平成16年度中に新技術の採
用等による水資源のさらなる
有効利用を図るため、排水再
166 利用・雨水利用システム計画
基準の改定を実施】
○水面確保に向けた施
策の連携
【平成16年度に関係部局間及
び農林水産省と水面確保方
策の検討を行い、平成17年度
にモデル地域において、河
川・水路の復活、下水処理水
167 の再利用や公園・緑地等にお
ける雨水浸透機能の発揮や
水面の活用、水循環の健全
化、雨水調整地利用等連携
方策を検討・公表】
○全国水資源評価の実
【水循環系の健全化に向けた
施
取組の基礎資料とするため、
平成16~17年度に水資源の
168 現状を流域(水共同域)単位
で評価し、平成18年度公表】
今後の見込み
排水再利用・雨水利用システム計画基準を改定 水事情の逼迫した地域への先
導的導入を実施。
し、各地方整備局等にて適用中。
平成18年度、水事情の逼迫した地域の5施設に
おいて、排水再利用・雨水利用システムを採用。
http://www.mlit.go.jp/gobuild/kijun/040810haisui
kijyun.pdf
国土交通省関係部局及び農林水産省において
それぞれ検討した水面確保方策等に関する調査
成果をもとに、関係各部局等合同で検討を行い、
都市及び都市近郊における水面確保アクション
プランを取りまとめ、国土交通省のホームページ
において公表した。
公表されたアクションプランやモ
デル地域における水路の確保
方策の検討を踏まえ、水面の確
保方策を検討していく。
学識経験者等による「水循環系の健全性評価指
標に関する研究会」等において水循環計画に関
する具体的な指標の作成手法を検討するととも
に、有効と思われる評価指標の展開例を取りまと
めた。
今後、水資源に係る情報提供
等に関しては、気候変動による
水資源への影響を踏まえた利
水安全度の評価手法を検討す
る。
【平成18年度までに、他省庁
等の研究機関と連携し、流域
から河川を通じて海域に供給
される水や土砂に含まれるシ
リカや鉄などの微量元素の挙
動を解明】
平成16年度は、林野庁及び水産庁と連携し、土 平成19年度中に栄養塩類の循
砂及び土砂とともに移動する栄養塩を主な対象 環システムの再生計画を、モデ
とし、その挙動を分析することによって、河川及び ル地域において策定し、今後、
海域における水質及び生態系の健全化のための 全国の栄養塩類の循環に課題
のある流域における栄養塩類
モデル施策の実施に関する検討を行った。
平成17年度には、流域における栄養塩類の動態 管理の参考とする。
(インパクト)と沿岸海域生態系への影響(レスポ
ンス)について、関係各機関と連携を図りながら
調査・検討を実施。平成18年度にはモデル地域
において、インパクトとレスポンスの関係を踏ま
え、栄養塩類の循環システムの管理指標案、管
理目標案を検討した。
【住民参加にて行う、身近な
水環境の一斉水質調査、水
生生物調査、ゴミに関する調
査、アユの遡上状況調査など
について、平成16年度までに
モデル河川において試行し、
170
平成17年度から本格的に実
施】
身近な水環境の一斉水質調査に関しては、市民 今後も、身近な水環境の一斉
団体を中心とする実行委員会がまとめた調査マ 水質調査、新しい水質指標に基
ニュアルに基づき、平成16年より毎年6月初旬を づく調査、アユの遡上状況調査
を継続していく。
中心に市民等の協力を得て実施。
水生生物調査及びゴミに関する調査に関しては、
平成16年の試行調査結果を踏まえて平成17年3
月に取りまとめた新しい水質指標の中に位置づ
け、平成17年より全国一級水系において調査を
実施。
アユの遡上状況調査に関しては、平成16年度末
(アユの遡上期)の試行結果を踏まえ、平成17年
度より対象河川において実施。
○物質循環を考慮した
流域・河川・沿岸管理
(栄養塩類等の挙動メカ
ニズムの解明)
169
○住民参加による水環
境データの収集
現在の状況
41
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
整理
番号
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
○「健全な水循環促進
月間」の制定等
【健全な水循環系構築に関
し、広く国民に意識を持ってい
ただくため平成16年度に位置
付け・月間中の行事内容・事
171 務局等について検討し、平成
17年度に広報】
平成18年8月に、「水の日」(8月1日)・「水の週 平成18年8月の取組を踏ま
間」(8月1日~7日)及び「国土交通省打ち水大 え、平成19年度においても年
作戦2006」(8月9日)等の取組を通じて「健全な 間を通じて水の使用量が多くな
る8月を中心に「水の週間」や
水循環系構築」に向けた活動に取り組んだ。
「打ち水大作戦」等の様々な活
動を通じて「健全な水循環系の
構築」に取り組んでいく。
○水循環体験ウェブサ
イトの創設
【水循環系に関する情報や水
循環系の健全化に関する取
組の普及を図るため、水循環
系に関する様々な要素を
172
ヴァーチャル体験できるウェブ
サイトを平成17年度に創設】
自分の住む地域の水がどこから来てどこへ流れ
ていくか等の水循環系に関する様々な要素を調
べることのできるウェブサイトが関東地方整備局
のホームページにおいて開設された。
平成17年度において、措置が
終了。今後、水資源に係る情報
提供等に関しては、気候変動に
よる水資源への影響を踏まえた
利水安全度の評価手法を優先
し、検討する。
【「水テクノロジーリスト」の公
表及び企業・市民等の表彰
(平成16~17年度に省資源・
173 省負荷機器の調査、ラベリン
グ制度等を検討し、平成18年
度に認定登録制度を創設)】
近年の気候変動に伴う水資源への影響や平成1
6~17年度の水資源政策に関する政策評価レ
ビュー結果を踏まえ、河川水からの供給量のシ
ミュレーション結果等、最新の流況を踏まえた利
水安全度等の情報提供の強化、充実を図ること
とした。
今後、水資源に係る情報提供
等に関しては、気候変動による
水資源への影響を踏まえた利
水安全度の評価手法を優先し、
検討する。
【水会計、水家計簿の導入
(平成16年度に導入方策を検
討し、平成17年度に公表、情
174 報提供)】
近年の気候変動に伴う水資源への影響や平成1
6~17年度の水資源政策に関する政策評価レ
ビュー結果を踏まえ、河川水からの供給量のシ
ミュレーション結果等、最新の流況を踏まえた利
水安全度等の情報提供の強化、充実を図ること
とした。
今後、水資源に係る情報提供
等に関しては、気候変動による
水資源への影響を踏まえた利
水安全度の評価手法を優先し、
検討する。
42
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
4.自然再生
施策の目標
事業名
整理
番号
事業の概要
現在の状況
23 高度経済成長期を ○国土の環境変化に関
【平成16年度から、国土の環 流域を基本単位とした土地利用を時系列にGIS
中心に、自然災害に対 する調査と地理情報
境変遷を明らかにするため、 データとして作成し、その変遷を明らかにするとと
する安全性や生活水準 データベースの作成
過去100年間の土地利用変化 もに詳細な流域界を作成する流域自然環境調査
の向上と引き替えに、
175 を現代の測量技術によって調 を実施中。平成18年度までに6地区を整備した。
自然環境に大きな負荷
査するとともに、地理情報シス
を与えていた。過去に
テム(GIS)で利用可能な形で
失われた自然を回復す
のデータ整備に着手】
るためには、関係する
【河川流域の自然環境を解明 河川流域について、流域界・土地利用変化を対
多様な主体が参画し、 ○流域の自然環境や湖
するための地理調査を推進す 象とした流域自然環境調査を実施中。湖沼・湿原
科学的な見地から自然 沼・湿原に関する調査
の推進
る。また、特に脆弱な環境で に関して、湖沼図及び土地利用変遷・地形分類
再生を進めることが必
要である。このために、
176 ある湖沼・湿原に関する総合 等の湖沼湿原データの整備を順次実施してい
的な地理調査を順次実施する る。さらに、調査結果について報告書・CD-ROM・
過去からの自然環境の
とともに、データの提供を開 インターネットによる提供を行った。
変遷等についてデータ
始】
ベースの作成、水辺や
干潟等の自然再生に
○自然再生技術の開発
【平成16年度までに、約2割の ・ 河川中流域における自然的な水際の修復方法
関する技術開発及び環
絶滅危惧種が依存する湿地 や評価手法を提案するため,水際の植物,水際
境共生政策の策定等を
や干潟の効果的な再生を図 空隙等,平水位,出水時における生態的機能を
推進し、地域主体で水
るため、河川や内湾・沿岸域 解明した.
辺や湿地、干潟、藻
・ (終了)
における環境評価手法、再
場、緑地等の再生を進
・ 絶滅が危惧される淡水二枚貝の調査を行い,
生・管理技術を確立】
める。
用排水路,河川のワンドを対象に実施,二枚貝
の微生息環境について調査を行った.
177
・ 流量管理による河床の生態的健全性の回復効
果を上位捕食者の摂食圧を含め把握している。
・ 土砂還元によるダム下流の生態系修復手法に
関する研究に着手した.
・ 大阪湾、阪南港阪南2区造成干潟において実
践的な干潟再生実験を実施することにより、自然
のスケールを考慮した再生手法の検討、生態系
の管理手法の試行を行い有効性を確かめること
ができた。
【平成16年度に、地球規模で 「今後の港湾環境政策の基本的な方向」につい
○新たなエコポート(環
の良好な環境の保全や持続 て平成16年6月に交通政策審議会に諮問。同審
境と共生する港湾)政
可能な発展への要請に応え 議会港湾分科会環境部会における6回の審議を
策の策定
178 るため、沿岸域における港湾 経て、平成17年3月に答申。
環境政策の基本的方向を取り
まとめた新たなエコポート政
策を策定】
○自然再生事業の推進
【河川における魚類等の移動
障害となる横断工作物の魚道
設置・改善について、平成16
年内にガイドラインを作成し、
179
平成17年度より全河川を対象
に横断工作物に魚道設置や
改善を本格実施】
43
今後の見込み
引き続き、調査及びデータ整備
等を実施
引き続き、データの整備及び提
供を実施
・ 水際修復に関するマニュアル
作成と護岸の環境機能性能方
法について提案
・ 左記追加調査と木曽川,用排
水路における生態系修復手法
の検討を実施
・ 流量管理を効果的に行うため
のモデルの作成と現地への試
験適用
・ 土砂還元を適切に評価するた
めの指標種(底生動物)と物理
環境指標の作成及び現地への
試験適用
・ 平成17年度より東京湾におけ
る生態系形成に関する研究を
行なう。
答申に基づき、港湾環境政策を
推進。
魚がのぼりやすい川づくり推進モデル事業にお 平成19年度以降も引き続き、
けるモデル19河川を対象に作成した技術レポート 横断工作物に魚道設置や改善
をもとに各河川における魚道設置・改善等につい を実施。
て技術的知見、調整等のノウハウをとりまとめた
「魚がのぼりやすい川づくりの手引き」を作成し、
全国の都道府県等に周知。平成17年度より全河
川を対象に横断工作物に魚道設置や改善を本
格実施。
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
5.海洋環境の保全
施策の目標
24 国民の海洋環境
への関心が深まるな
か、関係部局、自治体
等が一体となり、全国
の閉鎖性海域の環境
改善のための行動計
画(ベイルネッサンス計
画)を各海域毎に策定
し、各海域における総
合的な施策を推進す
る。さらに、船舶に起因
する海洋汚染防止のた
め、監視体制の強化、
事故対策の充実を図る
ほか、生態系に影響の
あるバラスト水問題、海
洋環境分野の新たな課
題等に積極的に対応す
る。
事業名
整理
番号
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
【都市及び都市近郊におい
て、里山等の緑地の再生をす
すめるとともに、良好な樹林
地等の保全・再生・管理技術
180 を開発し、平成17年度に緑地
の保全・再生活動事例集(ガ
イドブック)を作成】
○ 都市緑地法に基づく特別緑地保全地区制度
等により、都市近郊の里山等の広域的な緑地を
保全
○ 自然再生緑地整備事業、緑地環境整備総合
支援事業等の活用による、里山等の緑地の保
全・再生・管理の推進、及びその手法や技術の検
討
○公園緑地におけるエコロジカルネットワークの
パンフレットに、里山における取組事例を紹介
引き続き所要の事業、検討等を
進めるとともに、緑地の保全・再
生活動事例集の作成について
措置
【沿岸域における干潟・藻場
等の保全・再生・創出等を引
き続き推進するとともに、平成
181 16年度に、海域環境の改善
施策や環境配慮・共生型構造
物の事例を収集した海域環境
創造事例集を作成】
【平成17年度までに、海岸に
おける環境改善施策や環境
182
に配慮した海岸事業等につい
て事例集を作成】
【平成16年度に沿岸域の環境
○沿岸域の環境モニタ
モニタリングを行い、各種環境
リング・予測技術及び環
データベースを整備し、それ
境再生・創造技術の開
に基づく環境の予測・評価シ
発
183 ステムを構築。さらには、人工
の干潟・藻場の造成技術を確
立するとともに、海域の底質
(化学物質)の影響評価及び
改善技術を開発】
干潟・藻場等の再生・創出等の事業を、堺泉北港
や百貫港等で実施中。
また、海域環境の改善施策や環境共生型構造物
の事例等の収集を実施中。
引き続き、干潟・藻場等の再生・
創出等に取り組むとともに、自
然再生事業の各種施策や環境
に配慮した構造物の施工事例
を収集中。
○全国海の再生プロ
ジェクトの推進
・閉鎖性海域の環境改
善のための行動計画の
策定
海岸における環境改善施策や環境に配慮した海 今後も環境に配慮した海岸事
岸事業等について事例集を作成した。
業を推進していく。
平成16年度までに「フェリーによる東京湾口の環
境モニタリング手法の開発」を実施した。
併せて平成16年度より「局地気象モデルと湾口
観測データを組み込んだ内湾環境水理解析シス
テムの開発」を実施中である。(平成18年度終了
予定)
【各海域毎のニーズと自然・社 伊勢湾及び広島湾において、海域環境創造会議
会環境を踏まえながら、各海 (伊勢湾再生推進会議、広島湾再生推進会議)を
域における目標の設定及び 設置し、関係機関と連携して海域の環境改善の
ための行動計画を作成している。
施策の整合・連携を図るた
め、各海域毎に関係機関等で さらに、他の海域への展開を推進するため、閉鎖
性海域を有する自治体等を対象とした「海の再生
184 構成する「海域環境創造会
議」を設置し、関係機関が一 全国会議」を開催した。
体となって海域の環境改善を
推進するための行動計画(ベ
イルネッサンス計画)を策定
(平成17年度以降)】
既存フェリーを用いて行ってい
る東京湾口の環境モニタリング
により得られる連続観測データ
と気象・波浪・流れのモデルを
統合した数値シミュレーションと
組み合わせることで、今後の東
京湾の環境の変化を明らかに
していく予定。
伊勢湾及び広島湾において、行
動計画を策定し、海域の環境改
善のための取組を開始する。さ
らに、他の海域への海の再生
の展開を検討する。
【海洋環境の改善や効率的・ 東京湾、大阪湾、伊勢湾、有明海・八代海、東北 各海域において、環境関連デー
タの共有化を推進する。
効果的な管理を行うために環 沿岸域において整備済み。
境関連データの共有化を図る
185 「海域環境情報共有システ
ム」を構築(平成17年度以
降)】
44
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
整理
番号
事業の概要
現在の状況
【干潟・浅場等の自然浄化機 伊勢湾及び広島湾において行動計画策定中。
能を活かし、潮流や物質循環
等を考慮した生態系ネット
ワーク及び総合的・広域的な
186 水環境の向上を維持するため
のモニタリングネットワークの
形成を図る「環境改善方策」を
策定(平成17年度以降)】
・環境改善のための技
術の開発
・海洋環境教育の基本
方針の策定
今後の見込み
平成18年度中に行動計画を策
定し、各施策を推進する 。
【下水道において経済的イン
センティブの付与を介し、経済
合理性に沿った排出負荷量
187 の調整配分を行う計画制度の
法制化を措置(平成17年度)】
(再掲)
NO.156の再掲
【東京湾及び大阪湾等の閉鎖
性海域において、沿岸域にお
ける水環境改善のための各
種実証実験及び社会実験を
188 推進(平成15年度から実施)】
流域全体で高度処理を効率的に推進し、閉鎖性 導入した制度の活用等により、
水域の水質を効果的に改善するため、平成17年 引き続き高度処理の推進を図
6月に下水道法を改正し、下水道管理者間で高 る。
度処理を協力して行う手法を創設したところ。
【沿岸域において、汚濁負荷
の削減に向けた水質浄化・環
境改善対策に関する技術の
開発、並びに環境モニタリン
グシステムの開発を推進(平
189 成16年度から実施)】
○沿岸海域汚染源の特定・環境改善施策の効果
推定のための海洋環境変動予測モデルの開発
を行っている。
○東京湾ではフェリーによるモニタリング手法の
開発や千葉灯標のモニタリングポストにおける水
質等の連続観測、人工衛星による赤潮等の常時
監視、大阪湾では赤潮処理装置の技術開発等を
実施した。
○東京湾及び伊勢湾では、海洋短波レーダーを
設置し、観測データをインターネットで公開してい
る。
「環境の保全のための意欲の増進及び環境教育
の推進に関する法律」の趣旨に則り、平成16年
9月に「環境保全の意欲の増進及び環境教育の
推進に関する基本的な方針」が策定された。この
方針は、陸域、海域に関わらない国としての基本
的な考え方であることから、この方針を海洋環境
教育推進のための基本方針として活用し、「全国
海の再生プロジェクト」においてもこの基本方針
に則って、海域の環境教育を推進することとす
る。
【「環境の保全のための意欲
の増進及び環境教育の推進
に関する法律」の趣旨に則
り、海洋環境教育の推進のた
めの基本方針を策定(平成16
190 年度)】
45
東京湾ではアマモ場再生の移植実験、大阪湾で 引き続き各種実験のモニタリン
は干潟等の創造実験や海藻プレートによる実証 グを行うとともに、水質改善の
実験、水生植物の栽培による改善調査等を実施 ための新たな実験等を行う。
した。
導入した制度の活用等により、
流域全体で高度処理を効率的に推進し、閉鎖性 引き続き高度処理の推進を図
水域の水質を効果的に改善するため、平成17年 る。
6月に下水道法を改正し、下水道管理者間で高
度処理を協力して行う手法を創設したところ。
連続観測データと気象・波浪等
とのモデル化による解析システ
ムの構築や海洋短波レーダー
等によるモニタリングを引き続き
行う。
大阪湾においても、海洋短波
レーダーによる観測結果の公開
に向けた検討jを行う。
各海域において、関係機関及び
NPO等と連携して環境教育を推
進する。
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
整理
番号
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
①沿岸域における開発・利用と環境保全につい ①統合沿岸域管理を推進する
て一体的に捉え総合的な調整・管理を行う統合 ため、調査を実施する。
沿岸域管理を推進するための取り組みを実施す
②調査結果から、平成18年度
るため、所要の予算要求等を行っている。
に海洋に関する情報について
整理する予定。整理した報告書
②各機関の海洋情報の取得・公開状況を把握
し、さらに海洋情報の利用者の立場からみた利 により、一般の海洋の情報の取
便性とニーズについて調査を行っている(海洋管 得性・利便性の向上を図り、今
理基礎情報収集方策検討調査)。関係機関にお 後の海洋・沿岸域の総合的な
いてデータ収集状況等についてヒアリングを実施 政策の確立に役立てる。
した。
○海洋・沿岸域の総合
管理の推進(再掲)
【平成16年度より、沿岸域に
おける開発と環境保全につい
て一体的に捉え総合的な調
整・管理を行う統合沿岸域管
理の考え方に基づき、国際的
191 な先進事例となりうるようなモ
デル的な取組について検討を
開始】
NO.143の再掲
○新たなエコポート政
策の策定(再掲)
【平成16年度に、地球規模で 「今後の港湾環境政策の基本的な方向」につい 答申に基づき、港湾環境政策を
の良好な環境の保全や持続 て平成16年6月に交通政策審議会に諮問。同審 推進。
可能な発展への要請に応え 議会港湾分科会環境部会における6回の審議を
るため、沿岸域における港湾 経て、平成17年3月に答申。
192 環境政策の基本的方向を取り
まとめた新たなエコポート政
策を策定】
NO.178の再掲
○海洋汚染対策の推進
【平成15年12月の海洋汚染防
止条約改正によるタンカーの
二重船体化促進のため、平成
193 16年度中に国内法令の整備
を実施】
タンカーの二重船体化促進のため、海洋汚染防 措置済み。
止条約の改正内容に沿って「海洋汚染防止設備
等及び海洋汚染防止緊急措置手引書等に関す
る技術上の基準を定める省令等の一部を改正す
る省令(平成17年3月25日・国土交通省令第1
8号)」を公布し、平成17年4月5日から施行して
いる。
○サブスタンダード船対
策の推進
【人命の安全確保、海洋環境
保全の観点からサブスタン
ダード船(国際基準を満たさな
い船)の排除を目的とする外
194 国船の監督(ポートステートコ
ントロール:PSC)について、
関係諸国との連携を深めつつ
強化・重点化し、的確に推進】
全国43官署の地方運輸局等に125名の外国船
舶監督官を配置してPSCの実施体制を整備する
とともに(平成18年度)、東京MOU(アジア太平
洋地域におけるPSCの協力体制に関する覚書)
の枠組みのもと、我が国に入港する外国船舶の
うち4,680隻に対してPSCを実施し、うち248隻
に対して航行停止命令等を発出した(2005
年)。
PSCの実施体制の充実を図る
とともに、引き続き、関係諸国と
の連携を深めつつ的確にPSC
を推進する。
【船籍国の政府が自国船の検
査を適切に行っているか、国
際海事機関(IMO)の下で、第
三国による監査チームが加盟
国の船舶検査体制を監査す
る新たな制度の平成17年秋
195 のIMO総会における創設に向
け、IMOでの検討においてイ
ニシアティブを発揮】
・平成17年11月、我が国提唱の加盟国監査制度
が第24回IMO総会で採択され、平成18年9月よ
り監査が開始されたところであり、我が国は、IMO
加盟国への同制度の受入を行ったところ。
・ IMO加盟国監査受け入れ準備の一環として、
船舶検査・測度・PSCの各体制について平成18
年6月にISO認証を取得したところ。
・平成19年2月、我が国もIMO加盟国監査を受入
予定。一方、キプロスの監査に対し、我が国職員
が監査員として参加。
・本年2月の我が国の監査受入
の経験を踏まえ、同制度のIMO
加盟国への普及促進を図るべ
く、IMO理事会における議論へ
の参画等引き続き積極的に対
応していく。
・我が国の監査結果へ適切に
対応するとともに、他国で実施
される監査への監査員の派遣
等IMO加盟国監査制度の運用
において積極的に貢献してい
く。
46
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
整理
番号
事業の概要
○油流出事故への対応
【平成17年度までに、より迅速
な油回収システムを確立する
ため、流出油の拡散・漂流の
監視予測システム及び砂浜
や岩場に近い浅海域での油
196 回収装置の開発並びに大型
油回収船の回収・運搬処理技
術の向上を検討】
○放置座礁船対策の推
進
【平成16年度に、入港する一
定の船舶に保険加入を義務
付ける等の制度を導入すると
ともに、地方公共団体が行っ
た油等防除措置や船舶撤去
に関し国の支援措置を創設
し、放置座礁船対策を的確に
推進】
現在の状況
○ より迅速な油回収システムを確立するための 大型油回収船の回収・運搬処
開発として、平成13年度より「小型油回収機の 理技術の向上については、引き
開発」を行い、平成16年度に実用機の展開を推 続き推進していく。
進した。
○ 大型油回収船の回収・運搬処理技術の向上
のため、「大量流出油に効果的に機能する油回
収器の開発」を平成16年度より推進している。
①我が国に入港する一定の船舶への保険加入
を義務付けについては、平成16年4月14日に成
立し、平成17年3月1日に施行。
②地方公共団体に対する支援措置については、
平成16年4月1日に創設・拡充したところである。
③平成16年度は沖縄県那覇港、静岡県手石港
において放置座礁船の処理に係る事業を実施。
④平成17年度は沖縄県那覇港において放置座
礁船の処理に係る事業を実施。
①②左記制度については、平
成17年3月1日から施行した。
③④港湾において放置座礁船
処理の必要性が生じた場合は、
事業を実施。
①IMO(国際海事機関)において、平成16年2月
に採択されたバラスト水規制管理条約の早期発
効を目指し、そのための検討を積極的に行うとと
もに、処理装置の認証に関する体制整備のため
の検討を行っているところである。
②平成16年2月に国際海事機関(IMO)において
採択された「船舶バラスト水及び沈殿物の管理及
び規制のための条約」の締結に向けて、環境と
調和の取れた海運の持続的発展をはかるため、
船舶のバラスト水規制が海洋環境へ与える影響
に関する調査を行っている。
①バラスト水規制管理条約の早
期発効の検討を積極的に行うと
ともに、処理装置の認証に関す
る体制整備のための検討を引
き続き行う。
②引き続きバラスト水排出の現
状把握と条約規制導入による
効果検証のための調査を行う。
197
○バラスト水問題(船舶
【バラスト水条約の早期締結
が空荷の際に船体を安
に向け、平成16~18年度に問
定させるために積み込
題点の整理等を調査】
む海水が、到着した港
で荷を積む際に捨てら
れ、中に含まれていた
生物が本来の生息地で 198
ない環境中に拡散する
問題)への対応
47
今後の見込み
【制度改正】
法律:油濁損害賠償保障法の
一部を改正する法律(平成16年
4月21日法律第37号)
政令:油濁損害賠償保障法施
行令の一部を改正する政令(平
成16年6月18日政令第205号)
省令:油濁損害賠償保障法施
行規則の一部を改正する省令
(平成16年11月8日国土交通省
令第94号)
概要:我が国に入港する一定の
船舶に保険加入を義務付ける
等の制度
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
○「海洋の健康診断表」
(仮称)の提供
Ⅳ 良 1.大気汚染対策
好な生
活環境
の形成
整理
番号
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
【平成15~17年度の3ヵ年に
おいて、バラスト水の海域間
移送を行わないノンバラスト
199 船型等の開発を推進】
平成17年までに実際の船舶の構造要件等を考 平成17年度にて終了
慮した試設計を行うことにより、船型開発以外の
実用面における課題の抽出及び経済性評価を
行った。その結果、ノンバラスト船は推進性能、船
体運動性能、強度等について、十分な機能を有
していることが確認された。
【平成17年度より、船舶、衛
星、中層フロート等の様々な
データを組み合わせ、水温、
海流等の海洋環境に関する
200
詳細な現況及び予測情報を
「海洋の健康診断表」(仮称)
として提供】
中層フロートによる海洋観測を実施し、海洋に関
する様々な観測データ等を収集・整理し、海洋の
状態の長期的な変化傾向を評価するとともに最
新の知見を取りまとめて、平成17年度より、「海
洋の健康診断表」として提供を開始した。
25 窒素酸化物(NOx) ○低公害車の普及促進
【平成16年度から開始する新
の5割、粒子状物質
(再掲)
たな自動車グリーン税制(軽
(PM)の4割は自動車
減対象を排ガス低減性能及
の排出ガスに由来して
び燃費性能により優れた自動
おり、その相当部分を
車に重点化)の活用を通じた
占めるディーゼル車の
低公害車の一層の普及に向
排出ガス低減対策が重
けて、広く国民各層への広報
要であるため、自動車
周知活動を展開】
NOx・PM法の的確な実
NO.1の再掲
施とともに、低公害車
の開発・普及、ポスト新
長期規制の検討、燃料
対策等を推進する。ま
た、建設施工における
排出ガス対策を施した
建設機械の普及促進
策を推進する。船舶分
野については、スー
パーエコシップの開発・
普及、既存船等様々な
船舶に適応しうる新技
術開発と排出ガス規制
201
との一体的な対策等を
【低公害車の一層の普及を促
推進する。
すため、現行補助制度の拡充
方策について平成16年度に
検討】
NO.2の再掲
48
中層フロートによる海洋観測を
継続して実施するとともに、「海
洋の健康診断表」の診断項目
の拡充など改善を図りつつ定期
的に提供する。
大気汚染対策及び地球環境対策の一層の推進 自動車税の軽減、自動車取得
を図るため、低排出ガス車認定制度(☆☆☆☆、 税の低燃費車特例及び低公害
☆☆☆等を区分)及び自動車燃費性能評価・公 車の取得に係る自動車取得税
表制度(燃費基準+20%達成、燃費基準+10% の特例措置や、排出ガス性能
達成等を区分)を活用し、自動車税の軽減対象 及び燃費性能に関するステッ
及び自動車取得税の低燃費車特例の対象をより カー等による広報周知活動を実
排出ガス性能及び燃費性能に優れた環境負荷 施し、引き続き低公害車の普及
の小さい自動車(☆☆☆☆かつ燃費基準+20% を促進。
達成車等)に重点化するとともに、その適用期限
を2年延長(H18、19年度)した。
また、新長期規制に適合し、かつ平成27年度を
目標とする燃費基準を達成したディーゼルバス・
トラック等について、自動車取得税を軽減する措
置を2年間(H18、19年度)講じることとしたところ。
さらに、平成19年度税制改正において、平成18
年度末で特例措置の適用期限が切れるハイブ
リッド自動車等の低公害車の取得に係る特例措
置については、その対象を一定の排出ガス性能
等を満たすものに重点化の上、引き続きその適
用期限を2年延長(H19、20年度)したところ。
低公害車普及促進対策費補助金について、平成 平成19年度以降についても引
き続き実施。
17年度において制度を拡充した、地方公共団
体、運送事業者、ガス事業者等と連携して、環境
先進地域において重点的かつ計画的にCNG車
の普及促進を行う「CNG車普及促進モデル事
業」を平成18年度予算においても継続し、更なる
低公害車の普及促進を図っているところ。
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
整理
番号
事業の概要
現在の状況
【一定の地域において低公害
車の集中的な導入を図る施
策を平成16年度に検討】
NO.3の再掲
低公害車普及促進対策費補助金について、平成
17年度において制度を拡充した、地方公共団
体、運送事業者、ガス事業者等と連携して、環境
先進地域において重点的かつ計画的にCNG車
の普及促進を行う「CNG車普及促進モデル事
業」を平成18年度予算においても継続し、一定の
地域における低公害車の集中的な導入を図って
いるところ。
平成18年度において、一般自動車道(箱根スカイ
ライン、伊豆スカイライン)における低公害車割引
料金を導入について認可等を行ったところであ
る。
平成17年4月の中央環境審議会第8次答申を踏
まえ、2009年(一部2010年)以降の達成目標とさ
れた09年規制について検討を行っているところ。
【駐車場料金、施設利用料金
等に係る低公害車優遇施策
について平成16年度に検討】
NO.4の再掲
○ポスト新長期規制の
【大気汚染の実態、自動車
検討
メーカー等の技術開発状況、
次世代低公害車の開発状況
202 等を踏まえ、新長期規制以降
の新たな排出ガス規制のあり
方について平成16年度以降
検討】
○燃料電池自動車等の
【平成17年度以降、燃料電池 大都市地域を中心とした厳しい大気汚染問題を
次世代低公害車の開
バスの実用化を促進する観点 抜本的に解決し、地球温暖化対策に資する究極
発・実用化の推進(再
から、技術基準等の整備を目 の低公害車である燃料電池バスの早期普及を図
掲)
的とした実証試験等を推進】 るため、平成17年度より、燃料電池バス実用化
促進プロジェクトにおいて、独立行政法人交通安
NO.5の再掲
全環境研究所を中核的研究機関として、産学官
の連携により、燃料電池バスを運行させ、種々の
安全性能・環境性能に関するデータを取得し、大
量普及に向けて燃料電池バスに係る保安基準等
を策定することとしている。
今後の見込み
平成19年度以降についても引
き続き実施。
平成19年度以降についても引
き続き導入拡大に向けて検討。
中央環境審議会第8次答申を
踏まえ、09年規制の排出ガス測
定基準の整備等、必要な検討
を行った後に関係法令を改正す
る予定。
平成17年度から実施。
平成18年度中に検討を取りまと
める予定。
【平成15年12月に道路維持管
理用パトロール車として導入
した燃料電池自動車を用いて
長期的な運行試験を実施し実
用性を検証】
NO.6の再掲
一般国道において長期的かつ安定的な走行デー
タを収集・活用するとともに道路維持管理車両と
して実用性検証を実施したところ。(H15.12.1~
H18.5.31)
本格導入に向けて検討が必要な課題が判明。
民間技術の普及動向を踏まえ、
課題解決がなされた時点で本
格導入に向けて検討を実施す
る予定。
203 【平成16年度に次世代低公害
車の開発を促進し、11月の東
京モーターショウに試作車を
展示。平成17度以降に、その
実用化・普及に資する観点か
ら、実証公道走行試験等を実
施する方向で検討】
NO.7の再掲
大型ディーゼル車に代替する次世代低公害車の
開発・実用化を促進するため、平成14年度から、
産学官の連携により、要素技術を開発するととも
に、車両等を試作した。現在、これらの公道走行
試験等の実施により安全・環境上の問題点を抽
出し、技術基準の整備等を行っているところであ
る。
車両の試作と公道走行試験の
実施による技術基準の整備等
を行うとともに、新たに実証モデ
ル事業を実施することにより、
早期普及の環境を整備する。
49
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
整理
番号
事業の概要
【平成16年度から、バイオ
ディーゼル燃料専用車(菜種
油等の植物油を加工して作ら
れたディーゼル自動車用燃料
により走行する自動車)の開
発・試作を進めつつ、安全・環
境性能についての評価を実
施】
NO.8の再掲
○軽油の低硫黄化の推
【平成16年度中に低硫黄軽油
進とスーパークリーン
を前提とした次世代低公害車
ディーゼル車の開発・
(スーパークリーンディーゼル
普及(再掲)
車)の開発・試作を行い、性能
204 評価等を実施】
NO.11の再掲
現在の状況
今後の見込み
バイオディーゼル燃料専用車の試作に必要な要 バイオディーゼル燃料対応車が
素技術の開発と排出ガス・安全・耐久性能を中心 環境・安全面で満たすべき車両
とした評価を実施しているところ。
側対応技術等を明確化する。
平成19年1月1日より、自動車に使用される軽
油に含まれる硫黄分の濃度の許容限度を10ppm
以下に改正。
低硫黄化軽油を前提としたスーパークリーン
ディーゼルエンジンの要素技術の開発を行い、排
出ガスの性能評価を実施した。
これまでに、開発・試作したスー
パークリーンディーゼルを搭載
した車両の試作を行い、公道走
行試験等の実施により安全・環
境上の問題点を抽出し、技術基
準等の整備を行うことにより実
用化を促進する。
平成19年9月以降、新型認証を
受ける自動車から、オパシメー
タによるPM検査を開始する予
定。
また、使用過程車のNOx管理に
205
ついて、継続検査におけるNOx
測定導入の可能性も含めて、引
き続き総合的にその方策を検
討する予定。
○スーパーエコシップの
【平成17年度の実証試験に向 二重反転ポッドプロペラ等の要素技術の試験体 平成17年度からは環境省との
研究開発(再掲)
けて、電気推進式二重反転 を実証船に搭載し、実海域実証実験に向けた準 主体間連携モデル推進事業に
て実施。
ポッドプロペラの実寸モデル 備を行った。
206 試験及び実証船の建造を実
施】
NO.15の再掲
○使用過程車の排出ガ
ス検査の充実
【使用過程のディーゼル重量
車の排出ガス検査の高度化
に係る調査・検討を平成16年
度に実施】
平成19年度からオパシメータを使用したPM検査
を導入すべく、検査の方法、検査機器の基準等
に係る告示の整備を進めているところ。また、継
続検査におけるNOx検査の導入にむけて、調査
を進めているところ。
○スーパーエコシップ等
の新技術を用いた経済
的な船舶の普及促進
(再掲)
【平成17年度以降、共有建造
制度を活用した普及促進策等
を検討】
NO.16の再掲
電気推進システム等の新技術を活用した、経済 平成18年度に、スーパーエコ
的で環境にもやさしい船舶(スーパーエコシップ シップフェーズ1の募集・建造等
(SES)フェーズ1)の建造を支援することにより、 を実施。
物流効率化と地球温暖化等の環境負荷低減を
促進し、内航海運の活性化を図るため、船舶共
有建造制度を活用してSESフェーズ1を建造する
場合において、船舶使用料の軽減を行うこととし
ており、このための原資として、平成17年度に引
き続き、平成18年度予算要求において、鉄道・
運輸機構に対する40億円の出資金等が認めら
れた。
207
50
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
○船舶からの排出ガス
規制に対応した新技術
の開発(再掲)
整理
番号
事業の概要
今後の見込み
【平成18年度までに、超臨界
水を活用した舶用ディーゼル
機関の基礎的研究を実施】
208 NO.17の再掲
平成17年度中に、超臨界水と燃料の噴射実験 平成18年度に終了。民間にお
を行い、超臨界水と燃料の混合噴霧モデルの作 いて、実用化に向けて検討。
成を行った。平成18年度中に、燃焼を伴う超臨
界水と燃料の噴霧モデルの作成を行うとともに、
超臨界水を活用した舶用ディーゼル機関の実現
性を評価した。
【平成18年度までに、活性炭
素繊維(ACF)を活用した高機
能排煙処理システムの開発を
209 実施】
平成17年度中に、陸上試験装置により排煙処 平成18年度に終了。民間にお
理・排出水物性の評価試験を行った。平成18年 いて、実用化に向けて検討。
度中に、試験装置を実船に搭載し、排煙処理・排
出水物性の評価試験を行うとともに、ACFを活用
した高機能排煙処理システムの試設計を行っ
た。
○ 排出ガス対策型建
設機械の普及・促進
【平成18年度までに排出ガス
規制の導入等の施策を講じ、
建設施工における排出ガス対
策型建設機械の使用を促進】
210
2.ヒートアイランド対策
現在の状況
これまで未規制であった公道を走行しない建設
機械等の排出ガス対策推進のため、「特定特殊
自動車排出ガスの規制等に関する法律」(平成1
7年法律第51号)に基づく排出ガス規制が平成
18年10月より開始した。
26 ヒートアイランド現 ○ヒートアイランド現象
【地球観測衛星による森林・ 従来から実施しているNOAAによる月別植生指
象の観測・監視、メカニ の観測・監視強化とメカ
緑地などの環境変化の監視 標データの公開に加えて、旬別植生指標データ
ズムの解明等の調査・ ニズムの解明
を高度化(平成17年度)】
の公開を開始。また、MODISによる空間分解能2
研究や、緑地や水面の
50mの月別、旬別植生指標データの公開の準
211
確保、住宅・建築物や
備中。さらに、土地被覆分類データ作成・提供に
自動車からの人工排熱
向けた技術開発及びこれらを熱環境の解明に活
の抑制等の具体的対
用するための技術開発を実施中。
策などを総合的に実施
する。特に、ヒートアイ
【地理情報と気象データを用 広域的なヒートアイランドの状況を解析するた
ランド現象が顕著な大
いて気温や風の分布を再現 め、200km×200kmの領域において、土地利用形
都市においては関連施
するシステムを構築し、ヒート 態や人工排熱の効果を取り入れて詳細な気温や
策の集中的実施や、対
アイランド現象の観測・監視体 風の分布を再現できる水平解像度4kmの都市気
策を総合的に評価しつ
制を強化、メカニズムを解明 候モデルを開発し、平成16年の夏季から気温分
つ目標水準を設定する
(関東地方については平成16 布等の解析を実施した。また、平成18年には近
手法の開発及びその検
年度中にシステムの運用を開 畿地方に対象を拡大した。さらに、都市気候モデ
証のための実証実験な
始。以降順次、他都市域へ適 ルによるシミュレーションを行い同領域において、
どを、関係地方公共団
都市のある場合とない場合の気温の違いを評価
212 用を拡大)】
体や研究機関、事業者
した。これらの成果は、平均気温、熱帯夜日数な
等と連携しながら実施
どの数十年間~100年間の経年変化図・表と共
する。
に、平年18年度末に「ヒートアイランド監視報告
(平成18年夏季・近畿地方)」として公表する予
定。
51
・本法律の規制対象外である使
用過程にある建設機械に対す
る後処理装置の評価認定制度
創設を目的とした技術的検討を
行う。
・排出ガス基準を満たした法基
準適合建設機械の取得に対す
る税制優遇や融資制度を活用
し、排出ガス対策型建設機械の
普及促進に取り組む。
引き続きデータの公開及び所要
の技術開発を実施
・関東地方及び近畿地方におけ
る夏季のヒートアイランド現象の
監視を継続するとともに、冬季
の状況、立体的な解析など実態
解明に向けたより詳細な解析作
業を実施する。また、ヒートアイ
ランド現象のメカニズム解明に
向けた、各種要因の寄与度評
価のためのシミュレーションを行
い、それらの成果を年1回程度、
公表していく予定。
・関東地方以外の他都市域へ
の拡大を目指し、人工排熱量
データの有無などのシミュレー
ションに必要なデータの整備、
監視に向けた基礎的な調査、
実験を行う。
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
整理
番号
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
今後のヒートアイランド対策が効果的に実施でき
るように、その科学的裏付けとなる現象解明と総
合的なヒートアイランド対策評価のためのシミュ
レーション技術を開発した。
さらに、技術開発成果及び開発途中段階におい
て得られた知見を、行政施策や民間等の取組み
に反映できるよう、具体的なケーススタディ等を
通じて、使いやすくわかりやすい評価シミュレー
ション技術の開発に努めている。
様々なヒートアイランド対策の
複合的な効果を評価できるシ
ミュレーション技術の開発に向
けた検討を引き続き行い、パソ
コンソフトへの実用化の可能性
等について平成18年度中に成
果を得る。また、当該シュミレー
ション技術を用いて、効果的な
ヒートアイランド対策の実施に
ついて引き続き検討を行う。
○ヒートアイランド対策
の総合的評価手法の開
発
【緑地や水面の確保など、
ヒートアイランド対策の効果を
地理情報等を用いた解析によ
り総合的かつ定量的に評価
し、対策の目標水準を設定す
213 る手法を開発(平成18年度迄
に措置)】
○ヒートアイランド現象
の緩和に資する緑化計
画ガイドラインの作成
【体感温度等を指標にした緑 緑による熱環境改善効果の把握、それを踏まえ 引き続き所要の調査研究・検討
による熱環境改善効果の把 た地区等の緑化計画策定に資するガイドライン 等を実施し、緑による熱環境改
善効果を踏まえた地区等の緑
握と、それを踏まえた地区等 作成のための調査研究・検討を実施
化計画策定に資するガイドライ
214 の緑化計画策定に資するガイ
ンを作成
ドラインを作成(平成18年度ま
でに措置)】
○建築物に関する対策
ガイドラインの作成
【個々の建築物について、建
築主体がヒートアイランド対策
に関する自主的な取組を行う
ためのガイドラインを作成・公
215
表(平成16年度中に措置。平
成17年度以降、研究成果を踏
まえて逐次改定)】
・平成16年7月に「ヒートアイランド現象緩和のた ワークショップの開催等により、
引き続き、ヒートアイランド対策
めの建築設計ガイドライン」を策定・公表した。
・ヒートアイランド現象緩和のための建築物総合 の啓発に努める。
環境性能評価システムを開発・公表(平成17年7
月)。
・ヒートアイランド対策国際ワークショップを開催し
た(平成18年8月3日、4日)。
○ヒートアイランド対策
に関する舗装技術の研
究開発
【ヒートアイランドの現象の原
因や影響に関する研究を踏ま
え、路面温度を低下させる等
の可能性がある舗装につい
216 て、技術的な調査・研究を推
進(平成17年度までに街区レ
ベルでの気温への影響、耐久
性や効果持続性等の解明に
ついて研究を実施)】
平成15年度、16年度に、国土交通省東京国道事
務所管内5箇所での保水性舗装・遮熱性舗装の
試験施工や、関東技術事務所で公募技術(吸水
型保水性舗装や遮熱性舗装)のフィールド実験を
実施し、路面温度低下の効果を確認。
○水面確保計画ガイド
ラインの作成
【ヒートアイランド現象の緩和
に資するため、水面確保によ
る気温低下効果やエネル
ギー消費削減効果を定量的
217 に把握し、それを踏まえた都
市部における計画的な水面
確保に資するガイドラインを作
成・公表(平成18年度までに
措置)】
国土交通省関係部局及び農林水産省において 平成17年度において、措置が
それぞれ検討した水面確保方策等に関する調査 終了。成果を今後「水面確保に
成果をもとに、関係各部局等合同で検討を行い、 向けた施策」に活用する。
都市及び都市近郊における水面確保アクション
プランを取りまとめ、国土交通省のホームページ
において公表した。
(http://nrb-www.mlit.go.jp/cgidoc/DSS/Sech0300.cgi?id=20051209132654)
52
夏場の歩行空間の快適性を向
上させるため、都市部の歩行者
が多い商店街等を対象に保水
性舗装等路面温度を低下させ
る舗装を導入するモデル事業を
平成17年度より実施。
平成17年度、沿道環境改善事業の対象に保水 本事業を活用し、主要地方道尼
性舗装等路面温度を低下させる舗装の敷設を追 崎池田線等(計24箇所)にて事
業実施。
加
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
整理
番号
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
○ヒートアイランド対策
としての下水処理水の
利用促進
【下水処理水の利用による
ヒートアイランド対策効果を検
証すると共に下水処理水の利
用促進に向けたガイドライン
を作成(平成16年度中に検
218 証、平成17年度にガイドライン
とりまとめ)】
○東京都汐留地区において下水処理水を活用し 今後とも下水再生水の路面散
た路面散水実験を実施し、平成17年7月にその結 水を推進していく。
果を技術資料としてとりまとめて公表した。
○また、平成16年12月に都市再生本部におい
て「都市再生事業を通じた地球温暖化対策・ヒー
トアイランド対策の展開」が都市再生プロジェクト
決定されたが、それに関連して都市再生本部事
務局が開催する「中水・地下湧水のヒートアイラ
ンド対策活用検討会」の場で下水処理水の利用
によるヒートアイランド対策について検討した。
○打ち水の実施による
国民へのヒートアイラン
ド問題の意識向上
【ヒートアイランド問題におけ
る水の二次利用、水循環の重
要性への関心を喚起しするた
め、広く国民に楽しく「打ち水」
に参加してもらう「打ち水大作
219 戦」を官民の協調により全国
で展開(平成16年度中に措
置)】
・打ち水大作戦本部が実施した「打ち水大作戦2
006」への後援
(国土交通省名義)
・「打ち水大作戦2006」パンフレットの各県への
配布
・国土交通省でも平成18年8月9日に合同庁舎
3号館前で打ち水を実施
<参考>
・打ち水大作戦本部ホームページ
http://www.uchimizu.jp
53
平成19年度以降も継続実施
(後援、パンフレット等の配布)。
さらに、国土交通省における
「夏季軽装」の取組みの一環と
して、8月の平日のお昼休みに
軽装で打ち水を実施予定(「20
07国土交通省打ち水大作戦」
の実施)。
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
整理
番号
○自動車からの人工排
熱抑制
事業の概要
【グリーン税制の活用や平成
16年度から低公害車優遇施
策の創設について検討するな
ど、低公害車の普及を促進】
220
現在の状況
今後の見込み
○グリーン税制の活用
○グリーン税制の活用
大気汚染対策及び地球環境対策の一層の推進 自動車税の軽減、自動車取得
を図るため、低排出ガス車認定制度(☆☆☆☆、 税の低燃費車特例及び低公害
☆☆☆等を区分)及び自動車燃費性能評価・公 車の取得に係る自動車取得税
表制度(燃費基準+20%達成、燃費基準+10% の特例措置や、排出ガス性能
達成等を区分)を活用し、自動車税の軽減対象 及び燃費性能に関するステッ
及び自動車取得税の低燃費車特例の対象をより カー等による低公害車の普及を
排出ガス性能及び燃費性能に優れた環境負荷 引き続き促進。
の小さい自動車(☆☆☆☆かつ燃費基準+20%
達成車等)に重点化するとともに、その適用期限
を2年延長(H18、19年度)した。
また、新長期規制に適合し、かつ平成27年度を
目標とする燃費基準を達成したディーゼルバス・
トラック等について、自動車取得税を軽減する措
置を2年間(H18、19年度)講じることとしたところ。
さらに、平成19年度税制改正において、平成18
年度末で特例措置の適用期限が切れるハイブ
リッド自動車等の低公害車の取得に係る特例措
置については、その対象を一定の排出ガス性能
等を満たすものに重点化の上、引き続きその適
用期限を2年延長(H19、20年度)したところ。
○低公害車普及対策費補助金
○低公害車普及促進対策費補助金
平成17年度において制度を拡充した、地方公共 平成19年度以降についても引
団体、運送事業者、ガス事業者等と連携して、環 き続き実施。
境先進地域において重点的かつ計画的にCNG
車の普及促進を行う「CNG車普及促進モデル事
業」を平成18年度予算においても継続し、更なる
低公害車の普及促進を図っているところ。
○低公害車優遇施策の創設・拡充
平成18年度において、一般自動車道(箱根スカイ
ライン、伊豆スカイライン)における低公害車割引
料金を導入について認可等を行ったところであ
る。
【国民各界各層におけるエコド エコドライブの重点的な普及・推進期間と位置付
ライブの普及を図るため、具 けた平成18年度から平成20年度の3年間に、政
体的な行動計画を策定(平成 府ほか関係者が取組む事項をとりまとめた「エコ
ドライブ普及・推進アクションプラン」を平成18年6
221 16年度)】
月にエコドライブ普及連絡会(警察庁、経済産業
省、国土交通省、環境省)により策定。
3.化学物質対策
27 室内において、化 ○シックハウス対策の
学物質が人に与える悪 推進
影響を軽減するため、
実態調査を行い、必要
な対策を講じる。
【住宅・建築物にかかる室内
空気質の実態調査を大規模
に行うとともに、モデル的な実
証実験を行う等により、平成
222 17年度中に室内空気質に配
慮した設計施工に係るガイド
ラインを作成】
54
○低公害車優遇施策の創設・
拡充
平成19年度以降についても引
き続き導入拡大に向けて検討。
同アクションプランに掲げた事
業の着実な実施を図り、また実
施状況の確認を行うため、フォ
ローアップを実施する。
・住宅・建築物にかかる室内空気質の実態調査 モデル的な実証実験を行う等に
を実施した。結果、新築住宅におけるホルムアル より、リフォーム時におけるシッ
デヒドの平均濃度と指針値を超過した住宅の割 クハウス対策を検討。
合は、平成16年度、平成17年度ともに、低い数
値で推移している。(詳細を以下に掲載
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha06/07/071130_.
html)
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
Ⅴ 各 1.環境観測・監視体制の
環境課 強化
題に共
通する
取組
施策の目標
事業名
28 環境施策を推進す
るにあたっては、基礎
情報として環境に関す
る現状及び変化を正確
に把握することが重要
である。そこで、地上観
測設備、地球観測衛
星、航空機、船舶など
を用いて地表、大気、
海洋を観測し、取得し
たデータや地理情報を
収集・統合・解析するこ
とにより現状を把握す
るとともに、これを継続
して変化を監視する体
制を強化する。
○地球地図等、地球規
模の地理観測・監視体
制の強化
○地球環境総合モニタ
リング
○国土環境モニタリン
グの高度化と全国土地
被覆データの提供
整理
番号
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
【平成19年の地球地図による
全陸域カバーを目指し、平成
223 16年度からデータ調整業務を
強化】
平成19年の地球地図による全陸域カバーを目指
して、データ調整業務の実施体制を強化し、デー
タ整備の促進を図っている。(データ公開中全陸
域比24.3%.データ検証中 同 45.9%)
引き続きデータ調整業務等につ
いて実施するとともに、地球地
図に係る普及啓発及び利活用
に関する取組みを継続
【平成16年度に地球地図デー
タ普及のためのインターネット
を活用した地理情報システム
(WebGIS)を構築するととも
224 に、環境プラットフォームとし
ての利活用のための地球地
図アプリケーション戦略を策
定】
WebGISについては引き続き整備を進める。地球
地図アプリケーション戦略については平成16年9
月に有識者からなる委員会により策定されたとこ
ろである。
【平成18年度より、異常気象
の発生頻度に関する解析情
報をGISに準拠した「気候変動
に伴う異常気象リスクマップ」
225 として公開】
全国51地点における過去の日降水量観測データ
を用いた極端な大雨・少雨の発生頻度やその長
期変化傾向に関する資料(異常気象リスクマップ
平成18年度版)を関係機関等に提供するため、
必要な調査・解析、資料のとりまとめを行ってい
る。
【様々な観測・解析手法を適
切に組み合わせ、全球をカ
バーする総合的な地球環境
観測・監視体制の構築を長期
的視野で推進(平成16年度に
226 有害紫外線情報提供のため
の体制整備、平成17年度に
世界の温室効果ガスデータを
解析した分布情報の発表開
始)】
【平成16年度に全国植生指標
10日毎データの提供を開始】
227
平成17年5月から、有害紫外線情報の提供を開
始した。また、温室効果ガスの分布情報について
は、大気中の温室効果ガスの化学変化や風など
による輸送をスーパーコンピュータを用いて数値
計算し地球全体の濃度分布を求める「化学輸送
モデル」を用いた解析手法の高度化を進めてい
る。
平成16年10月から旬別(10日別)データの公開 引き続き、データの公開及び所
要の技術開発を実施
済。URLは次のとおり。
http://www1.gsi.go.jp/geowww/EODAS/EODAS_j
.html
【平成17年度に全国植生指標 技術開発は終了し、平成18年度中を目処に、
データの公開に向けて準備中。
データの解像度を1kmから
228 250mに向上させ、提供を開
始】
【平成17年度に全国土地被覆 平成18年度に全国土地被覆データを作成するた
分類年間データの試験提供を めの地上参照情報を作成した。衛星データを用
いた全国土地被覆データの試験公開に向けて所
229 開始】
要の技術開発を実施中。
55
平成19年度には、アメダスなど
より多くの地点のデータを用い
た異常気象リスクマップを作成
し、インターネットで順次公表す
る。平成20年度以降に地域気
候モデルによる地球温暖化予
測実験結果を用いた将来の異
常気象の発生頻度に関する情
報を作成する。
温室効果ガス分布情報につい
ては、平成17年度に地上観測
データから作成する手法を確立
したが、地上観測に加え航空機
や船舶等からのデータの取り込
み手法を開発し、用いるデータ
量の拡充することで高精度化を
図り、平成20年度から発表する
予定である。
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
整理
番号
事業の概要
現在の状況
【潮位・海洋変動データ及び
全地球測位システム(GPS)・
超長基線電波干渉計(VLBI)
の地盤変動データにより、平
成17年度に、海面水位と地盤
変動の関連情報を発表。平成
19年度に、海面変動の変動
速度を推定】
①気象庁では、潮位・海洋変動データ及び地盤
変動データの継続的な取得を行っている。これら
のデータの解析結果を刊行した。また、平成17年
度より海洋の健康診断表で日本沿岸の海面水位
の長期変化傾向に関する情報を発表している。
【平成17年度までに、日本全
国の潮位観測により、海面上
昇の実態を把握、将来予測を
実施。また、その海面上昇に
よる高潮災害や海岸侵食の
影響を予測しその対策を検
討】
海面上昇の実態の把握と将来予測について
平成10年度以降、継続的に全国10検潮所の潮
位観測データをとりまとめ、平均海面の変動を監
視。平成18年度は、2006年末までのデータをとり
まとめ、報告する予定。
【「全国海の再生プロジェクト
の推進」を図るため、平成16
年度以降、従来の東京湾に
加え、大阪湾等の閉鎖性海域
232 においても環境モニタリングを
実施。また、東京湾について
は人工衛星画像による赤潮
発生状況等の情報提供を開
始】
東京湾において、平成14年度に千葉灯標に設置
した測定施設(モニタリングポスト)による東京湾
奥部の環境モニタリングを開始し、インターネット
によりリアルタイム情報を公開している。また、人
工衛星データを利用した赤潮等の常時監視を実
施している。
○海面水位変化の監視
の高度化
230
○海面水位の上昇によ
る影響予測と対策
231
○閉鎖性海域における
海洋環境モニタリング
56
今後の見込み
①引き続き、潮位・海洋変動
データ及び地盤変動データの継
続的な取得を行うとともに、平
成20年度より地盤変動の影響
を除いた海面水位の変動要因
の解析結果及びに地球温暖化
②国土地理院では、水準測量の繰り返しと継続 に伴う海面上昇に関する監視
的な潮位観測から、全国における長期的な地殻 情報を提供する予定である。
上下変動の推定を行っている。また、験潮デー
タ、GPSデータ及び国外を含めてVLBI観測デー ②国土地理院では、引き続き潮
タを引き続き取得している。さらに、高精度な衛星 位データ及び地盤変動データの
測位と海面変動の関わりについての研究を行っ 継続的な取得を行い、潮位観測
と宇宙測地技術等を使用し、測
ている。
地測位精度、地盤変動観測精
度の高度化を図る研究・技術開
発を推進する。
海面変動モニタリングについて
は、“全国港湾海洋波浪情報等
観測データの集中処理に基づく
沿岸海象の調査研究”の一環と
して、平成19年度に継続する予
定。
海面上昇による高潮災害の影響予測について 平成18年度は地球温暖化が高
平成16年度までに、確率台風モデルを構築し、地 潮の出現特性に及ぼす影響を
球温暖化が台風特性に基づいた内湾の高潮の 整理するとともに、高潮対策施
設の設計への活かし方を検討
出現確率分布を瀬戸内海を例に試算した。
する予定。また、平成19年度以
降は、地球温暖化が波浪に及
ぼす影響についても検討する予
定。
千葉灯標に設置した測定施設
(モニタリングポスト)による環境
モニタリング、人工衛星データを
利用した赤潮等の常時監視及
びインターネットによる観測デー
タのリアルタイム情報提供を引
き続き行う。
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
2.環境に係る研究及び技 29 国土交通分野の
術開発の推進
環境問題に対する施策
を具体的に検討するた
め、国土交通省技術基
本計画に基づいて、地
球温暖化や気象現象と
いった各種の課題に関
する研究を進め、実効
性のある施策を構築す
るための基礎となる情
報の蓄積を行い、施策
の具体的な実施手段に
ついて分析・評価し、施
策の円滑な実施を実現
する。また、環境に配
慮した新技術の活用を
促進し、社会や産業に
成果を還元する。
事業名
整理
番号
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
中層フロートによる海洋観測を実施し、海洋に関
する様々な観測データ等を収集・整理し、海洋の
状態の長期的な変化傾向を評価するとともに最
新の知見を取りまとめて、平成17年度より、「海
洋の健康診断表」として提供を開始した。
中層フロートによる海洋観測を
継続して実施するとともに、「海
洋の健康診断表」の診断項目
の拡充など改善を図りつつ定期
的に提供する。
○「海洋の健康診断表」
(仮称)の提供(再掲)
【平成17年度より、船舶、衛
星、中層フロート等の様々な
データを組み合わせ、水温、
海流等の海洋環境に関する
233 詳細な現況及び予測情報を
「海洋の健康診断表」(仮称)
として提供】
NO.200の再掲
○気候モデルの高度化
【平成17年度にCO2の循環を 平成17年度より、CO2などの物質循環を考慮した 平成21年度までに、CO2などの
考慮した高精度全球気候モデ 高精度全球気候モデルの開発を行っている。
物質循環を考慮した高精度全
ルの開発を開始】
球気候モデルの開発を行い、温
234
暖化予測の不確実性を低減す
る。
【平成17年度に日本の詳細な 平成17年度より、わが国特有の局地的な現象を 平成21年度までに、高分解能な
気候予測が可能な日本域気 表現できる分解能を持った日本域気候モデルの 日本域気候モデルの開発を行
235 候モデルの開発を開始】
開発を行っている。
い、温暖化に伴う日本の気候変
動の詳細な予測を行う。
○交通部門における二
酸化炭素排出量削減施
策の効果に関する研究
【都市圏の特性に応じた交通 2002年の運輸部門からの二酸化炭素排出量は、 平成16年度で研究終了
部門における削減シナリオを 1990年に比べて既に20.4%増加しているため、削
平成16年度までに提案】
減目標を達成するためには二酸化炭素排出量を
3.4%削減しなければならない。第1約束期間期間
の2008~2012年は目前に迫っており、目標を達
成するためには効率的な施策の実施が必要であ
る。効率的な施策を行う上では、種々の施策を
行った場合の効果を事前に把握すること、それに
加えて、施策間での優劣を比較・評価するために
同モデル・システム内で複数の施策の効果を推
236
計することが必要である。
そのため、施策による都市交通の変化を適切に
表現でき、かつ複数の施策効果を同じ観念で推
計できる、「都市交通の環境負荷低減施策評価
モデル(以下、都市モデル)」を開発した。また、モ
デルを用い、東京、福岡、宇都宮都市圏を対象と
して、①15種類の施策による二酸化炭素削減量
を推計する手法の作成及び、②二酸化炭素排出
量の削減シナリオを作成した。
【平成16年度までに温暖化に
よる水・土砂災害、渇水リスク
評価手法を開発し、我が国に
及ぼすリスクの評価を実施】
○地球温暖化に対応し
た災害リスク評価に関
する研究
237
57
平成14年度に設定された温暖化による降雨変
動シナリオを踏まえ、平成15年度に、温暖化に
よる水・土砂災害、渇水リスク評価手法を開発し
た。
開発した手法を用いて、平成16年度に、これら
のリスク評価を実施した。
温暖化による災害リスクの評価
を踏まえ、そのリスクの軽減対
策について引き続き検討を実
施。
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
整理
番号
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
○温室効果ガス吸収量
の総合的な把握のため
の技術開発(再掲)
【我が国の吸収源インベントリ
(目録)作成に必要な土地利
用区分データの整備、衛星
データ等を用いた民有地を含
む都市域全体の緑による温
238 室効果ガス吸収・固定量の算
出とモニタリングに必要な技
術開発を実施(平成16年度よ
り)】
NO.109の再掲
○土地利用区分データの整備、温室効果ガス吸 引き続き所要の技術開発等を
収・固定量の算出とモニタリングに必要な技術開 実施。
発のための調査及び検討を実施
○省内関係部局からなる「地球温暖化対策検討
会」により検討を開始。
○省内関係部局、関係他省庁の実務担当者によ
る技術・方法論の意見交換の実施
○大学の研究者等への
研究開発支援(建設技
術の研究開発助成)
【研究課題の公募テーマとし
て環境分野のテーマを設定す
ることで、積極的に環境関連
の研究開発を推進(平成16年
度開始課題から措置)】
○実用化研究開発公募においては、「省資源で 採択課題を決定して環境関連
廃棄物の少ない循環型社会の構築、健全な水循 の研究開発を推進
環と生態系の保全のための研究開発のうち、自
然環境などを活かし資源に転換するための技術
開発」を公募対象分野の設定テーマとしている。
○基礎・応用研究開発公募においては、環境と
調和した社会に向けて「環境変化の把握・予
測」、「高効率なエネルギー利用社会の構築」、
「省資源で廃棄物の少ない循環型社会の構築」、
「健全な水循環と生態系の保全」を公募対象分野
の設定テーマとしている。(平成19年1月30日か
ら平成19年2月28日まで応募期間)
239
○環境に配慮した新技
術の活用の促進
【環境に配慮した技術を継続
して公募を行う等、公共工事
において新技術を積極的に活
240 用するとともに、民間における
技術開発を促進(平成16年度
より平成18年度まで継続公
募)】
【沿岸域において、汚濁負荷
○汚濁負荷削減のため
の削減に向けた水質浄化・環
の技術開発、モニタリン
境改善対策に関する技術の
グシステムの開発(再
開発、並びに環境モニタリン
掲)
グシステムの開発を推進(平
241 成16年度から実施)】
NO.189の再掲
平成17年5月に「テーマ設定技術募集方式(推 H18年度も環境配慮の新技術
奨技術選定)」において、環境をテーマとした画期 を積極的に活用。
的な技術を公募し、応募のあった技術を選定中
(平成18年度末選定予定)。
○沿岸海域汚染源の特定・環境改善施策の効果
推定のための海洋環境変動予測モデルの開発
を行っている。
○東京湾ではフェリーによるモニタリング手法の
開発や千葉灯標のモニタリングポストにおける水
質等の連続観測、人工衛星による赤潮等の常時
監視、大阪湾では赤潮処理装置の技術開発等を
実施した。
○東京湾及び伊勢湾では、海洋短波レーダーを
設置し、観測データをインターネットで公開してい
る。
○水素エネルギー社会
【燃料電池を中核とする水素 燃料電池を中核とする水素エネルギー社会につ
における新たなインフラ
エネルギー社会について調査 いて、インフラや都市・住宅への影響について、
整備及び都市・住宅の
し、新たなインフラ整備及び都 調査を行った。
242 市・住宅のあり方について平
あり方に関する研究
成17年度中にとりまとめ】
58
連続観測データと気象・波浪等
とのモデル化による解析システ
ムの構築や海洋短波レーダー
等によるモニタリングを引き続き
行う。
大阪湾においても、海洋短波
レーダーによる観測結果の公開
に向けた検討を行う。
平成17年度中にとりまとめを
行った。
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
整理
番号
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
○自転車と公共交通機
関の連携に関する調査
研究
【自転車と公共交通機関の連
携を促進する方策を検討する
ため、サイクル・トレイン(自転
車を持ち込むことができる鉄
243 道)やサイクル・シェアリング
(自転車の共同利用)等といっ
た国内外の先進的な取組に
ついて調査分析を行い、平成
17年度中にとりまとめ】
自転車利用により期待される効果として、当面国 平成17年度中にとりまとめを
内外の調査結果等の分析を行うとともに、自転車 行った。
利用に係る課題や先進的な取組事例について整
理した。
○経済成長と交通から
の環境負荷との分離方
策に関する調査・分析
【経済成長と交通部門の環境
負荷とを分離することを目的
とした経済開発協力機構
(OECD)のプロジェクトの一環
244 として、我が国のCO2排出量
をモデルを用いて定量的に分
析し、平成17年4月にOECD
が開催するワークショップにお
いて発表】
【成長・膨張型から成熟・縮小
型へと都市システムを転換し
たとされるEU諸国について調
245 査し、都市のコンパクト化の課
題等を平成17年度中にとりま
とめ】
経済成長と交通環境負荷に関する研究会を開催 OECDワークショップの開催は
し、学識者からの意見を参考にしつつ、各種の政 未定。
策が経済と環境に与える影響を同時に定量的に
推計できるモデルを構築した。
○成熟社会を踏まえた
都市のコンパクト化に
関する研究
○水環境中の化学物質
リスク管理に関する研
究
【水域における化学物質のリ
スク管理を支援するため、平
成18年度中をめどに、河川水
や地下水における化学物質
汚染の実態や移動・変質のメ
カニズムを解明】
246
59
EU諸国の郊外を中心とした土地利用コントロー 平成17年度中にとりまとめを
ルの制度と運用について、平成16年に現地調査 行った。
を実施した。平成17年度も引き続き、現地調査を
するとともに、国内の現状と課題について整理し
た。
①PRTR※の情報を基に、河川流域における化
学物質の動態を把握する手法を提案。流域にお
ける化学物質の実態に関する情報を地域の関係
者と共有して、流域のリスクマネジメントを進める
スキームを提示。
※PRTR(Pollutant Release and Transfer
Register:環境汚染物質排出移動登録)
②モデル流域について、既知の地形・地質情報
を反映させて、地下水流動やそれに伴う化学物
質の移動を計算する数値モデルを作成した。この
数値モデルによる計算から得られる、汚染物質
の拡散経路、水域への到達時間の組み合わせを
主軸とした、予防的段階・危機管理段階それぞれ
における管理法の考え方を提案した。さらに、提
案した管理法の考え方を現場において検討・実
践するためのツールとして、土壌・地下水汚染対
応マップを作成した。
①平成17年度で研究終了。
②平成17年度で研究終了。
これらの成果は、プロジェクト研
究報告(国総研資料)、学会発
表により公表を予定。
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
○二酸化炭素の深海貯
留システムに関する研
究
○ヒートアイランド現象
の観測・監視強化とメカ
ニズムの解明(再掲)
○ヒートアイランド対策
の総合的評価手法の開
発(再掲)
整理
番号
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
【基礎的技術の確立を図るた 平成15年10月に海外共同研究機関とともに、ア 平成16年度において、措置が
めの研究開発を実施】
メリカ・カリフォルニア州沖水深約4,000mにお 終了。
いて、CO2深海貯留実海域実験を行い、高深度
でCO2を安定的に貯留できることを確認し、各種
基礎データを取得した。
平成16年度においては、引き続き実海域実験の
247
ほか、高圧タンクを使った貯留模擬実験を行い、
CO2溶解速度やそれに伴うpH変化など、環境
影響評価に必要な各種データを取得した。
これら実海域実験等で得られた成果より二酸化
炭素深海貯留システムの基盤的技術を確立し
た。
【地球観測衛星による森林・
緑地などの環境変化の監視
を高度化(平成17年度)】
NO.211の再掲
従来から実施しているNOAAによる月別植生指 引き続きデータの公開及び所要
標データの公開に加えて、旬別植生指標データ の技術開発を実施
の公開を開始。また、MODISによる空間分解能2
50mの月別、旬別植生指標データの公開の準
備中。さらに、土地被覆分類データ作成・提供に
向けた技術開発及びこれらを熱環境の解明に活
用するための技術開発を実施中。
【地理情報と気象データを用 広域的なヒートアイランドの状況を解析するた
いて気温や風の分布を再現 め、200km×200kmの領域において、土地利用形
するシステムを構築し、ヒート 態や人工排熱の効果を取り入れて詳細な気温や
アイランド現象の観測・監視体 風の分布を再現できる水平解像度4kmの都市気
248 制を強化、メカニズムを解明 候モデルを開発し、平成16年の夏季から気温分
(関東地方については平成16 布等の解析を実施した。また、平成18年には近
年度中にシステムの運用を開 畿地方に対象を拡大した。さらに、都市気候モデ
始。以降順次、他都市域へ適 ルによるシミュレーションを行い同領域において、
都市のある場合とない場合の気温の違いを評価
用を拡大)】
した。これらの成果は、平均気温、熱帯夜日数な
NO.212の再掲
どの数十年間~100年間の経年変化図・表と共
に、平年18年度末に「ヒートアイランド監視報告
(平成18年夏季・近畿地方)」として公表する予
定。
・関東地方及び近畿地方におけ
る夏季のヒートアイランド現象の
監視を継続するとともに、冬季
の状況、立体的な解析など実態
解明に向けたより詳細な解析作
業を実施する。また、ヒートアイ
ランド現象のメカニズム解明に
向けた、各種要因の寄与度評
価のためのシミュレーションを行
い、それらの成果を年1回程度、
公表していく予定。
・関東地方以外の他都市域へ
の拡大を目指し、人工排熱量
データの有無などのシミュレー
ションに必要なデータの整備、
監視に向けた基礎的な調査、
実験を行う。
今後のヒートアイランド対策が効果的に実施でき
るように、その科学的裏付けとなる現象解明と総
合的なヒートアイランド対策評価のためのシミュ
レーション技術を開発した。
さらに、技術開発成果及び開発途中段階におい
て得られた知見を、行政施策や民間等の取組み
に反映できるよう、具体的なケーススタディ等を
通じて、使いやすくわかりやすい評価シミュレー
ション技術の開発に努めている。
様々なヒートアイランド対策の
複合的な効果を評価できるシ
ミュレーション技術の開発に向
けた検討を引き続き行い、パソ
コンソフトへの実用化の可能性
等について平成18年度中に成
果を得る。また、当該シュミレー
ション技術を用いて、効果的な
ヒートアイランド対策の実施に
ついて引き続き検討を行う。
【緑地や水面の確保など、
ヒートアイランド対策の効果を
地理情報等を用いた解析によ
り総合的かつ定量的に評価
し、対策の目標水準を設定す
249 る手法を開発(平成18年度迄
に措置)】
NO.213の再掲
60
行動計画第二章中の項目
施策の目標
小項目
大項目 中項目
3.環境分野における国際 30 国土交通省の有
連携及び国際貢献
する国土・気象関連の
情報・技術を国際社会
に提供し、国際的な環
境取組を側面支援する
とともに、国土交通分
野の地球温暖化対策
や海洋汚染対策等に
係る国際的な議論に積
極的に参画し、環境先
進国としての我が国の
プレゼンスを高める。ま
た、クリーン開発メカニ
ズム(CDM)等の手法も
活用しながら途上国に
おける環境問題への対
応に積極的に貢献して
いく。
事業名
整理
番号
○東アジア地域におけ
る交通連携の強化を通
じた環境問題への取組
(東アジア交通グリーン
化連携プログラム(仮
称)の作成)
・東アジア物流ハイレベ
ル協議
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
【日中韓+東南アジア諸国連
合(ASEAN)におけるハイレベ
ル協議を通じて、環境にやさ
しい東アジア物流ネットワーク
の実現のための合意形成を
図る】
・対ASEAN:
①日本及びASEAN域内の物流上の課題点・解決
策を検討するため日ASEAN共同調査を実施(H14
~16年度)。
②本調査成果を踏まえ、環境への配慮も盛り込
んで策定した「日ASEAN物流改善計画」を第3回
日ASEAN交通大臣会合(H17.11, ラオス)において
承認。
③「日ASEAN物流改善計画」で重点分野とされた
人材育成に焦点をあて、ASEAN域内における物
流に関する人材育成のニーズ把握調査を実施
(H17年度)。
④調査結果を踏まえ、「日ASEAN物流パイロット
セミナー」を開催(H19.1, タイ)。セミナーでは、「環
境への配慮も必要」である旨の講演を実施し、効
率のみではなく、環境への意識付けを開始。
・対韓国、中国:
日中韓物流大臣会合(H18.9、ソウル)を開催。会
合では、今後の検討の方向性を示す共同声明を
採択。個別項目として、環境に関する各国の政策
に関する意見交換について合意。
1. ASEAN各国の都市交通政策担当者を招聘
し、日本のバス事業制度の紹介など環境に優し
い都市交通政策に関するセミナーを開催(平成16
年2月)。
2. バスを中心とした都市交通振興計画を提案
するためのケーススタディを実施し、ケーススタ
ディ結果や環境にやさしい都市交通のあり方など
について、現地セミナーを開催(H16.2, タイ国チェ
ンマイ、H17.3, インドネシア国バタム、H18年度,
カンボジア国シェムリアップで調査実施中)。
①「日ASEAN物流パイロットセミ
ナー」をベトナムにおいて開催
予定(H19.3)。
②「日ASEAN物流分野における
人材育成ガイドライン」を「日
ASEAN交通連携」の諸レベルの
会合の場で策定。それに基づき
ASEAN域内の物流に関する人
材育成を進める予定。
・対中国、韓国:
①次回大臣会合(次期未定)ま
でに、関連する会合やセミナー
を通じて、各国の環境政策に関
する情報交換・意見交換を実施
予定。
250
・都市公共交通政策フ
レームワーク
251
・ASEAN鉄道再生事業
【バスを中心とした都市交通を
振興し、自動車による公害を
軽減する方策を提言。平成16
年度以降、ASEAN諸国の5都
市について順次ケーススタ
ディ調査を実施】
【環境に優しい交通モードであ
る鉄道整備を推進するため、
平成16年度に都市鉄道整備
充実に向けての課題とその解
決策を網羅した「事業化マ
252 ニュアル」を策定】
61
・環境にやさしい都市鉄道の整備・運営に関する
ノウハウ集である「KISS-Rail」の概念についてイ
ンドネシア、タイ、フィリピン、日本で合意し、その
有効性を確認した「横浜宣言」を採択した(平成1
6年8月)。
・平成17年3月に事業化マニュアル「KISS-Rail」
を策定。
・環境にやさしい「KISS-Rail」の概念をアジア各国
に普及・促進することを目的に、都市鉄道セミ
ナーを開催(H17.3, ハノイ及びホーチミン、H17.9,
タイ)。
・カンボジア国シェムリアップで
現地セミナーを開催する予定
(H19.2)。
・ASEAN諸国と次のケースス
タディ対象都市について調整を
図った上で、調査に着手する予
定。
・バスを中心とする都市公共交
通の整備・運営・維持管理に関
する知識・ノウハウ等をとりまと
めたハンドブックを作成する予
定。
環境にやさしい「KISS-Rail」の
概念がアジア各国に普及・促進
されるよう、様々な機会を捉え
て関係者へ説明を行う予定(都
市鉄道セミナー、専門家派遣、
各国鉄道関係者招集事業等)。
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
整理
番号
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
・安全で環境にやさしい
自動車プロジェクト
【自動車の安全の及び環境改
善に資する為、技術基準、認
証制度等の人材育成及び政
253 策協調に関して協力。平成16
年度以降毎年、技術基準及
び認証制度に関するセミナー
等を実施】
・平成12年度から16年度までの間、自動車の基
準認証に係る基礎的なセミナーをアジア諸国対
象に開催。
・平成17年度から5カ年の期間で自動車の基準
認証の国際化に係る研修を実施している。
平成19年第2四半期にアジア諸
国から自動車の基準認証にお
ける国際化を担当する行政官を
2週間程度招聘し、自動車の基
準の国際化に関する研修を実
施する予定。
○海洋環境分野の国際
協力体制
【日本海及び黄海の海洋環境
保全を目的とした北西太平洋
地域海行動計画(NOWPAP)
の取組の1つとして、大規模
油流出事故が起こった際の参
加国間の協力内容を規定した
NOWPAP地域油流出緊急時
計画を平成16年度中に発効】
本緊急時計画は、日本海等において大規模な油
流出事故が発生した場合に周辺諸国(日本・韓
国・中国・ロシア)が協力して緊急に対応できる体
制を整えるためのものであり、平成16年11月よ
り正式運用されている。
またサハリン東部海域において、大規模な石油・
天然ガス生産開発が進められていることから、大
規模な油流出事故に備えるため、平成18年7月1
日より緊急時計画の適用範囲を当該海域まで拡
大した。
本緊急時計画(以下「プラン」と
いう。)は、油汚染事件を対象と
しているが、『2000年の危険物
質及び有害物質による汚染事
件に係る準備、対応及び協力
に関する議定書』がその発効要
件を満たすなど危険物質及び
有害物質(以下「HNS」という。)
による汚染事件への関心が世
界的に高まっていることから、
HNSについてもプランの対象に
含めるため、プラン及びプラン
の実施に係る了解覚書の修正
について検討を開始したところ
であり、引き続きこれらの修正
及び関連する事項について各
国と調整を行う。
【ASEAN海域における油流出
事故に対応するための国際
協力(OSPAR計画)につい
て、枠組みの拡大・再構築に
255 向けて平成16年度より協議を
推進】
平成17年11月の第3回OSPAR管理会合にて、
当初の参加国に加えてカンボジア、ミャンマー、
ベトナムの3カ国が新規参加することが合意され
た。アセアン海域における海洋汚染防止体制を
強化するための支援プログラムであるASEANOSPARアクションプログラムを通じて、参加国を
対象とした人材育成の実施及び、情報基盤シス
テムの整備を推進。
引き続き、ASEAN-OSPARアク
ションプログラムを通じて、参加
国を対象とした人材育成の実施
及び、情報基盤システムの整備
を行い、ASEAN海域における多
国間の連携及び協力体制の構
築・強化を推進していく。
【平成16年度より、IMOの海洋
環境保護委員会(MEPC)を通
じ、バラスト水管理規制条約
に関するガイドラインの策定
256 など、船舶起因の汚染対策に
関するさらなる国際的な枠組
みを構築】
第53回、第54回、第55回海洋環境保護委員会
(MEPC)においてバラスト水処理装置の提案を行
うなどバラスト水管理規制条約に関するガイドラ
インの策定にむけて、我が国として議論に参画す
るとともに、積極的な提案を行っている。
規制の実効性確保のため、引
き続き、MEPCにおいてバラスト
水処理装置についての提案を
行っていくとともに今後予定され
ている条約の見直しの議論に
積極的に参画していく。
254
62
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
○サブスタンダード船対
策の推進(再掲)
整理
番号
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
【東アジア海域環境管理パー
トナーシップ(PEMSEA)の枠
組みにより、東アジア海域に
おける環境保全と調和した持
続可能な開発について、日本
国内における過去の取組の
257 知恵や経験等を先進事例とし
て発信する等の協力を実施】
PEMSEAの枠組みでは、海域における環境保全
と調和した持続可能な開発のモデル事業が行わ
れ、持続可能な開発を東アジア海域に展開する
ことを目的とした新たな戦略(SDS-SEA)が策定
されている。平成18年12月の閣僚級会合にお
いて、SDS-SEAを実施するためのPEMSEAの新
たな枠組みに参加各国が合意した。我が国は会
議において統合沿岸域管理、環境改善施策の取
り組み、結果等について広く発信し、新たな枠組
みにおける事務局運営費を中国、韓国と分担し
て拠出する等、PEMSEAの枠組みに積極的に参
加している。
引き続き我が国における統合
沿岸域管理、環境改善施策の
取り組み、結果等について広く
発信する等の協力を実施すると
ともに新体制PEMSEAの運営方
針、活動内容等の議論に参加
していく。
【人命の安全確保、海洋環境
保全の観点からサブスタン
ダード船(国際基準を満たさな
い船)の排除を目的とする外
国船の監督(ポートステートコ
ントロール:PSC)について、
関係諸国との連携を深めつつ
強化・重点化し、的確に推進】
NO.194の再掲
全国43官署の地方運輸局等に125名の外国船
舶監督官を配置してPSCの実施体制を整備する
とともに(平成18年度)、東京MOU(アジア太平
洋地域におけるPSCの協力体制に関する覚書)
の枠組みのもと、我が国に入港する外国船舶の
うち4,680隻に対してPSCを実施し、うち248隻
に対して航行停止命令等を発出した(2005
年)。
平成17年度に、外国船舶監督
官 2名を増員し、PSCの実施体
制の充実を図るとともに、引き
続き、関係諸国との連携を深め
つつ的確にPSCを推進する。
【船籍国の政府が自国船の検
258 査を適切に行っているか、国
際海事機関(IMO)の下で、第
三国による監査チームが加盟
国の船舶検査体制を監査す
る新たな制度の平成17年秋
のIMO総会における創設に向
け、IMOでの検討においてイ
ニシアティブを発揮】
NO.195の再掲
・平成17年11月、我が国提唱の加盟国監査制度
が第24回IMO総会で採択され、平成18年9月よ
り監査が開始されたところであり、我が国は、IMO
加盟国への同制度の受入を行ったところ。
・ IMO加盟国監査受け入れ準備の一環として、
船舶検査・測度・PSCの各体制について平成18
年6月にISO認証を取得したところ。
・平成19年2月、我が国もIMO加盟国監査を受入
予定。一方、キプロスの監査に対し、我が国職員
が監査員として参加。
・本年2月の我が国の監査受入
の経験を踏まえ、同制度のIMO
加盟国への普及促進を図るべ
く、IMO理事会における議論へ
の参画等引き続き積極的に対
応していく。
・我が国の監査結果へ適切に
対応するとともに、他国で実施
される監査への監査員の派遣
等IMO加盟国監査制度の運用
において積極的に貢献してい
く。
63
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
整理
番号
○クリーン開発メカニズ
ム(CDM)の取組
事業の概要
【CDM事業実施可能性調査、
排出削減量推計手法の開
発、事業認定を行う運営組織
(OE)の育成等を通じ、平成16
年度には国土交通分野の
CDMの事業化を実現できる態
勢を確立】
259
○外航海運・国際航空
における二酸化炭素排
出抑制対策
現在の状況
・ 平成15年度にタイ・バンコク市を対象に実施し ・交通分野のPDDの作成に必
た自動車からの温室効果ガス排出量把握手法調 要な基礎的な調査を実施し、C
査よりCDMに必要なベースライン・モニタリング DMプロジェクトの実施に必要
な環境整備を行う。
の基礎データを収集。
・ 平成16年度は運輸分野における温室効果ガ ・京都議定書の温室効果ガス
ス排出削減策のうち、バイオ燃料を用いたCDM 6%削減の実現及び我が国建
設業の国際展開の促進を図る
適用可能性調査を実施。
ため、我が国建設業によるCD
・ 平成17年度は平成15, 16年度の調査に基づ
き、タイにおけるバイオ燃料を用いたCDM方法論 Mを活用した新規の温室効果
ガスプロジェクトの形成の促進
を作成し、国連CDM理事会に提出。
を図る。
・ 平成17年3月及び12月にバンコクにてセミ
ナーを開催。
・ OE育成を目的として、平成15年度は、仮想
CDMプロジェクトの模擬審査を複数のOE候補機
関によって実施し、審査する上での問題点等に
ついて整理した。また、平成16年度は、実在のプ
ロジェクト及び計画中のプロジェクトについてOE
の視点から分析を行い、それぞれのプロジェクト
の問題点・改善すべき点などについてとりまとめ
た。
・平成17年度にはインドネシアにおいて、平成1
8年度にはベトナムにおいてCDMを活用したイン
フラ整備手法のセミナー(日インドネシア建設会
議(環境セミナー:CDM)、日越建設産業会議
(環境セミナー:CDM))を開催し、インドネシア、
ベトナムにおける有望なCDM案件形成を目的と
した情報交換を行い、併せて両国建設産業界間
のビジネス・マッチングを図った。
【京都議定書上は排出削減義 ①気候変動枠組条約補助機関(SBSTA)会合に
務の枠外である外航海運・国 出席し、排出量算定の改善のための今後の取組
際航空に係るCO2排出抑制 に関する議論に参画している。
につき、国際機関での議論を ②外航海運からの温室効果ガス排出抑制につい
て、国際的に検討される場であるIMO(国際海事
踏まえて検討】
機関)における会議に出席し、国際的枠組の必
要性を提案する等積極的に参画しているところ。
③平成16年10月に開催された国際民間航空機
関(ICAO)第35回総会決議において、航空機から
排出されるCO2を抑制するための経済的手法と
して、排出権取引のガイダンスの作成、業界等の
260
CO2抑制のための自主的取組みの普及等に向
けた検討を行うこととされた。
同総会後、ICAO航空環境保護委員会(CAEP)
ステアリング・グループ(毎年開催)等における議
論を経て、本年2月の第7回CAEPにおいて、排出
権取引に係るガイダンス等が了承された。
我が国もこれらの委員会等に参加するととも
に、業界等の自主的取組みに係るフォーカルポ
イントとなり各国における取組みに係る情報を集
約・共有することに貢献している。
64
今後の見込み
①本件についてSBSTA26に
おいて引き続き検討することと
なっている。
②IMOにおける検討は今後も継
続する予定であり、我が国とし
ても積極的に参画していく。
③第7回CAEPの議論を踏ま
え、本年9月の第36回ICAO総
会においてCO2抑制のための
経済的手法に係る議論が行わ
れる予定であり、我が国として
も積極的に参画していく。
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
○国土地理院が持つ情
報・技術を活用した国際
貢献
整理
番号
事業の概要
現在の状況
【平成19年までの地球地図の 事務局業務を通じて、地球地図データ公開に向
全陸域整備に向け、地球地図 けた技術支援を発展途上国に対して行っている。
国際運営委員会の事務局業
261 務を通して地球地図データの
整備・精度管理手法の海外技
術協力を推進】
今後の見込み
地球地図フォーラムについて実
施のための準備を行うととも
に、他の施策とあわせて引き続
き国際貢献を実施
【平成18年度までに地球地図 地球地図セミナー等を通じた発展途上国への支
援を継続的に行っている。
フォーラムや技術移転セミ
262 ナー等を開催し、開発途上国
などの政策への地理情報の
活用を支援】
①引き続き、潮位観測、海洋変
動等のデータを取得し、詳細な
海面水位変化に関する解析を
実施するとともに、その成果を
国際機関(GLOSS)の会合等で
発表する予定である。潮位観測
データについては国際機関
(GLOSS)への報告を継続す
る。
②国土地理院では、引き続き潮
位データ及び地盤変動データの
継続的な取得を行い、潮位観測
と宇宙測地技術等を使用し、測
地測位精度、地盤変動観測精
度の高度化を図る研究・技術開
発を推進する。
○地球温暖化に伴う海
面水位変化情報の国際
社会への提供
【平成19年度までに地球温暖 ①気象庁では、潮位観測、海洋変動のデータを
化による海面水位変化の監 取得し、海面水位変化に関する解析を進めてい
視のため、潮位観測、海洋変 る。潮位観測データは国際機関(GLOSS:全球海
面水位観測システム)へ報告している。
動の解析データ、GPS及び
VLBIの地盤変動データを組み ②国土地理院では、水準測量の繰り返しと継続
合わせ、詳細な海面水位変化 的な潮位観測から、全国における長期的な地殻
上下変動の推定を行っている。また、験潮デー
を把握し、関係国際機関に
タ、GPSデータ及び国外を含めてVLBI観測デー
データを報告】
タを引き続き取得している。さらに、高精度な衛星
263
測位と海面変動の関わりについての研究を行っ
ている。
各種データはIVS(国際VLBI事業)、IGS(国際
GPS事業)、PCGIAP(アジア太平洋GIS基盤常
置委員会)等に適宜報告している。
GPSデータ及び潮位データについてはホーム
ページで公開している。
○気象庁が持つ情報・
技術を活用した国際貢
献
【平成16年度より、アジア太平
洋域国家気象機関の気候業
務を支援するため、アジア太
264 平洋気候センターを通じ、地
球温暖化予測情報の提供を
開始】
平成16年度にアジア太平洋気候センターのホー
ムページ上で地球温暖化予測情報の第1~5巻
の公表を開始し、平成17年7月15日に同第6巻を
追加した。また、平成18年5月2日より、全球平均
地上気温偏差の経年変化図(年および月毎)の
掲載を開始した。
平成19年後半には、全球平均
地上気温を算出するための基
礎データの提供を開始する。ま
た、「地球温暖化予測情報 第7
巻」の掲載を平成20年3月まで
に行う。
【平成16年度以降、運輸多目
的衛星(MTSAT)シリーズを打
上げ、運用開始予定。ひまわ
りシリーズの後継機として、引
265 き続き世界気象機関(WMO)
が推進する世界気象監視計
画(WWW)に沿い、地球全体
の気象現象の把握に貢献】
運輸多目的衛星新1号(MTSAT-1R)を平成1
7年2月26日に打ち上げ、平成17年6月28日
に運用を開始した。また同新2号(MTSAT-2)
を平成18年2月18日に打ち上げ、平成18年9
月4日に待機運用を開始した。
運輸多目的衛星新1号(MTSA
T-1R)の運用を継続するとと
もに、同新2号(MTSAT-2)
の待機運用を継続する。
65
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
整理
番号
事業の概要
【平成16年度より、さらに高度
な温暖化予測を実施し、気候
変動に関する政府間パネル
(IPCC)等の国際的な取組に
266 貢献】
○環境にやさしい自動
車(EFV)の開発・普及
の国際的な推進
現在の状況
今後の見込み
高度化した気候モデルによる温暖化予測を実施
し、世界中の研究者へデータ提供を行うととも
に、「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の
第4次報告書に最新の科学的知見を提供した。
引き続き気候モデルの高度化
を図り、より信頼性の高い温暖
化予測を実施することによっ
て、気候変動に関する政府間パ
ネル(IPCC)等の国際的な取組
に貢献していく。
【EFVの開発・普及を推進する 第2回EFV国際会議が平成17年11月に英国にて 第3回会合は、平成19年11月に
ドイツ・ドレスデンにて開催され
ための国際連携を定着させる 開催された。
る予定。また、EFVの開発・普
ため、平成17年後半における
及における国際連携を促進す
第2回EFV国際会議の開催を
267 主導】
るため、平成19年2月に「第2回
環境にやさしい自動車(EFV)
国際ワークショップ」を東京にて
開催予定。
○欧州運輸大臣会合・
【各国の都市交通政策に関す 欧州運輸大臣会議(ECMT)と協力し、平成17年3
都市交通ワークショップ
る情報・意見交換を行うワーク 月2日、3日東京にてワークショップを開催。
268 ショップを平成16年度に日本
の開催
にて開催】
【平成16年2月に設立された
アジア河川流域管理組織ネッ
トワーク(NARBO)を積極的に
活用して、アジアモンスーン地
域の流域管理の問題・課題を
269 分析・把握するとともに当該
分野の日本の貢献について
検討する(平成17年度までに
成果を出して第4回世界水
フォーラム(平成18・3)で報
告)】
○持続可能な建築に関
【平成17年度に、サステナブ
する国際会議
ル建築世界会議
(SB05Tokyo)を開催し、
CASBEE等の先進的な取組に
係る情報交換を行い、
CASBEEの国際的普及を促
進】
270 NO.96の再掲
○アジアモンスーン地
域の流域管理に貢献
66
平成18年3月にメキシコにて開催された第4回世 アジアモンスーン地域の流域管
界水フォーラムの場において報告した。
理の問題・課題を分析・把握す
るとともに当該分野の日本の貢
献について検討し、その成果を
第4回世界水フォーラム(平成
18・3)で報告を行い、措置が終
了。今後はその成果をNARBO
が実施する研修やワークショッ
プの場に活用する予定。
・今後とも、CASBEEの国際的
・ 平成17年9月のサステナブル建築世界会議
(SB05Tokyo)に向けて、論文の募集、関係者、 な普及・促進に努める。
関係機関との調整などの準備を実施。
・ 世界の5地域(南米、アフリカ、東アジア、中東
欧、東南アジア)でサステナブル建築地域会議
(SB04地域会議)を開催。
・ 平成16年10月に、SB05Tokyo国内プレイベント
である、住まい・建築・都市の環境展「エコビルド
2004」を開催。
・ 平成17年2月にSB05Tokyoプレイベントを開
催。
・ 平成17年9月にSB05Tokyoを開催。
・結果、CASBEEの国際的な普及・促進を図っ
た。
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
○国連持続可能な開発
に関する委員会(CSD)
への参画
4.多様 (1) 質の高い情報
な主体 の提供と共有
による
連携や
協働に
よる環
境保全
への取
組の強
化
整理
番号
事業の概要
現在の状況
【第3回世界水フォーラム閣僚 ニューヨーク国連本部で開催されたCSD12・13に
級国際会議で発表された国内 日本政府代表団の一員として参画し、水資源所
外の水行動が着実に実施さ 管省庁としての発言を行うとともに、メキシコ他各
れるように、国連持続可能な 国、国内関係省庁等と連携して水行動集を推進
271 開発委員会(CSD)に参画して するための会議を開催した。
水に関する各国政府・各国際
機関との連携を強化(平成16・
17年度)】
【環境行動計画の策定を踏ま ・国土交通省の環境関連施策に関する情報を集
え、平成16年度より、国土交 約的に提供する「国土交通省環境ポータルサイ
ト」を作成国土交通省のホームページにアップし、
通省ホームページのトップ
ページに当省関連の環境情 随時環境関連情報を追加・更新している。
報を集約的に提供するサイト ・新しい緑の指標の開発については、衛星データ
を新たに開設するとともに、国 の活用等による緑被率の把握方法を検討中。
民に積極的にアクセスしても ・国土交通省環境行動計画を国土交通省のホー
272 らえるように、新しい緑の指標 ムページに掲載するとともに、約1,000部を製本
の開発や地図を用いたわかり し、都道府県、政令市、中核市、各地方整備局、
やすい情報提供等の内容を 各地方運輸局、関係公団等に配布した。
充実。また、環境行動計画に ・環境行動計画のフォローアップの結果について、
関するパンフレットを作成し、 ホームページで公表している。(⇒
国民、NPO、企業、地方公共 http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/kankyo_site/0
団体と積極的に意見交換を実 .kodou/index.htm)
施】
31 環境問題に関する ○情報提供の充実
国民の意識の醸成を図
るとともに、各主体間の
協働を効果的に進める
ためには、各主体が互
いに質の高い正確な情
報を提供し合い、情報
が共有され、環境や国
土・地域に関する客観
的な状況についての認
識を一致させることが
重要である。
国土交通省が自ら保有
する環境情報につい
て、理解の共有や解析
に必要な環境情報の整
○積極的広報活動の推
【環境行動計画の策定を踏ま
備を図り、インターネッ
進
え、平成16年度に、国民、
トやその他広報活動に
NPO、地方公共団体、経済団
より積極的に情報提供
体等と積極的に意見交換を実
を行っていくとともに、
施するとともに、国土交通
国民等各主体と、環境
デー(7月16日)において、環
273
教育等の場を活用して
境行動計画、環境技術等の
積極的に意見交換を行
積極的広報を実施するととも
う。
に、国土交通省出前講座等に
よる環境行動計画の国民へ
の積極的PRを実施】
67
・子ども国連環境会議主催のJUNECフォーラム2
004において、環境行動計画も含めた、国土交
通省の環境政策を説明する等、積極的に環境情
報についてPRを実施。
・出前講座についても、地域の団体等からの要請
に応じて実施。積極的に国土交通省の環境政策
についての説明を行っている。
今後の見込み
平成16・17年度の施策を終了。
今後はその成果を国際的な水
議論の場へ活かしていく予定。
今後とも質の高い情報の提供と
共有に努めるとともに、国民、
NPO、企業、地方公共団体等と
の意見交換を積極的に実施し
ていくこととしている。
また、今後、環境行動計画に関
する政策評価を行う際には、第
三者の意見を聴取する等、行政
以外の各主体の意見も取り入
れるよう、努める。
今後とも国民、NPO、企業、地
方公共団体等との意見交換を
積極的に実施するとともに、国
民への環境行動計画のPRに努
めることとしている。
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
(2) 国民各界各層
(国民、NPO、地
方公共団体、産
業界等)との協働
に向けた仕組み
づくり
施策の目標
32 国民、NPO、地方
公共団体、産業界、行
政等の立場の異なる
様々な主体が共通の
目標を設定し、共通認
識を持って活動するた
めには、各主体の合意
形成に向けて調整を行
う仕組みが不可欠であ
り、公的立場にある行
政が積極的な役割を果
たすことが重要である。
また、調査等に係る予
算措置等で行政が協
働の仕組みを支援する
ことも有効である。
事業名
整理
番号
○各企業の物流部門か
らの二酸化炭素排出量
の把握手法の確立(再
掲)
274
○運輸事業者の環境経
営の促進(再掲)
○企業における通勤交
通マネジメントの導入推
進(再掲)
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
【平成16年度中に、物流部門
におけるCO2排出削減量算定
マニュアルを作成し、各企業
の環境負荷低減への取組を
支援】
NO.65の再掲
CO2排出削減マニュアルについては「ロジスティ
クス分野におけるCO2排出量算定方法共同ガイ
ドライン」として各モードの輸送におけるCO2排出
量算定方法を整備した。
CO2排出削減量算定マニュア
ルについては、「グリーン物流
パートナーシップ会議」の「CO2
排出量算定WG」を通じて引き続
き精緻化を図っていく。
【平成16年度の運輸事業者の
自主行動計画(ボランタリープ
275 ラン)を充実・強化】
NO.66の再掲
運輸業界における地球温暖化防止ボランタリー エネルギーの使用の合理化に
プランについて、提出頂いている全業界において 関する法律との関係を考慮しつ
数値目標が設定された。また、平成17年1月に第 つ更なる改善を依頼していく
4回フォローアップ結果を公表している。
【企業等における通勤交通マ 企業による通勤交通マネジメントについて、国内 平成18年度中にとりまとめ予
ネジメント手法の先進事例を 外の先進的な事例や制度を調査し、現在とりまと 定。
取りまとめ、平成16年度中に め中。
集約の上、公表】
NO.67の再掲
【企業による通勤交通マネジ
276 メントについて、国内外の先
進的な事例や制度を調査し、
我が国で普及を促進するため
の方策を平成16年度中にとり
まとめるとともに、広く一般へ
の利用を可能とするため、マ
ニュアルを整備】
NO.68の再掲
○環境取組に対する特
典(エコポイント)の活用
等による公共交通機関
の利用促進(再掲)
【先進的な事例を取りまとめて
平成16年度中に公表するとと
もに、NPOとの連携を強化】
NO.69の再掲
【平成16年度において、公共
交通活性化総合プログラムを
通じて、交通事業者、利用者
及びNPOとの調整等による地
域の取組を支援】
277 NO.70の再掲
68
地球環境基金助成金公布事業や環境の保全の 調査されたNPOから、先進的な
ための意欲の増進及び環境教育の推進に関す 事例を取りまとめて公表するこ
る法律を通じて連携すべきNPOを調査中。
とを検討予定。
エコポイント(環境取組に対する特典)の活用等
による公共交通機関の利用促進については、引
き続き公共交通活性化総合プログラムにて支援
することとしている。
エコポイント(環境取組に対する
特典)の活用等による公共交通
機関の利用促進に関して、公共
交通活性化総合プログラムによ
る支援に加えて、H19年度から
は、地域公共交通活性化及び
再生に関する法律により、市町
村、公共交通事業者、公安委員
会等の地域の関係者が、総合
的な検討、合意形成を行い、合
意した内容を確実に実施する取
組に対して、国が総合的に支援
する仕組みを構築。
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
○レンタカー型カーシェ
アリングの促進(再掲)
整理
番号
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
平成16年度に特区において認めることとした特例 引き続きレンタカー型カーシェア
措置を平成18年度に全国展開し、レンタカー型 リングの促進に努める。
カーシェアリングについて、アイドリングストップ車
等の環境に配慮した車両を使用する等、一定の
公益性が認められる場合において、車両の整備・
管理に支障が生じないような代替措置を講じるこ
とを前提として、無人の貸渡しシステムを全国的
に認めているところ。
【平成17年度中に認証制度の 平成17年7月に認証制度を開始し、全国で事業 引き続き講習会の開催、マスメ
ディアを使った広報等により普
対象範囲を海運、倉庫業等に 者を対象とした説明会等を開催する他、マスメ
ディアを使った広報等により普及・促進を行った。 及・促進に努める。
拡大】
認証登録事業所(平成19年2月末現在)
NO.72の再掲
・ 海事関係 211事業所
【特区における特例措置とし
てレンタカーの許可基準の一
部を緩和する通達を平成16年
度早期に発出】
278
NO.71の再掲
○グリーン経営推進マ
ニュアル及び認証制度
活用の浸透(再掲)
279
【トラック、バス/タクシーの認
証制度の普及・促進により、
平成16年度中に認証取得者
350社を達成】
NO.73の再掲
講習会の開催、マスメディアを使った広報等によ 引き続き講習会の開催、マスメ
ディアを使った広報等により普
り普及・促進を行った。
及・促進に努める。
認証登録事業所(平成19年2月末現在)
・トラック 2,902事業所
・バス/タクシー 430事業所
平成17年度中にとりまとめを
行った。
○企業の社会的責任
(CSR)の交通部門のあ
り方の研究(再掲)
【CSRについて国内外の先進
的な事例や仕組を調査し、環
境負荷の小さい交通体系の
構築を促進する手法としての
280 CSRの活用・普及方策につい
て平成16年度中にとりまとめ】
NO.74の再掲
○海洋・沿岸域の総合
管理の推進(再掲)
【国と地方さらには民間の
パートナーシップ(参加と協
働)に基づき、統合沿岸域管
理に関する国際的な先進事
例となりうるようなモデル的な
281 取組について、検討を推進】
(NO.143の再掲)
○水源の保全に向けた
取組(再掲)
【平成16年度より、ダム湖の 水源地域において環境保全等の活動をしている 引き続きNPO等との連携方策
水質汚濁防止や水源地域の NPO等の調査を実施し、課題対応等について整 や水質対策事業計画の策定支
援等を図る。
環境保全を図るためのNPO等 理を行っている。
282
との連携方策の検討を実施】
(NO.165の再掲)
69
国内外の交通事業者に係るCSRに関する先
進的な事例や仕組みを調査し、比較検討を行う
ととともに、CSRへの取組拡充に関する課題、
促進方策についてとりまとめた。
①沿岸域における開発・利用と環境保全につい ①統合沿岸域管理を推進する
て一体的に捉え総合的な調整・管理を行う統合 ため、調査を実施する。
沿岸域管理を推進するための取り組みを実施す
②調査結果から、平成18年度
るため、所要の予算要求等を行っている。
に海洋に関する情報について
整理する予定。整理した報告書
②各機関の海洋情報の取得・公開状況を把握
し、さらに海洋情報の利用者の立場からみた利 により、一般の海洋の情報の取
便性とニーズについて調査を行っている(海洋管 得性・利便性の向上を図り、今
理基礎情報収集方策検討調査)。関係機関にお 後の海洋・沿岸域の総合的な
いてデータ収集状況等についてヒアリングを実施 政策の確立に役立てる。
した。
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
整理
番号
事業の概要
○住民参加による水環
境データの収集(再掲)
【住民参加にて行う、身近な
水環境の一斉水質調査、水
生生物調査、ゴミに関する調
査、アユの遡上状況調査など
について、平成16年度までに
モデル河川において試行し、
283 平成17年度から本格的に実
施】
NO.170の再掲
○社会資本整備分野に
おける環境にやさしい
経営の推進
【建設業や不動産業等社会資
本整備分野関係の産業界に
おいて、市場を通じた環境取
組の連鎖的波及を実現する
仕組みを検討し、企業による
284 環境にやさしい経営を促進す
るための枠組づくりを推進(平
成17年度から、産業分野別に
グリーン経営マニュアル(仮
称)策定へ向け検討開始)】
○全国海の再生プロ
ジェクトの推進(再掲)
【全国海の再生プロジェクトを
推進するため、行動計画の策
定や海洋環境教育の実施等
にあたっては地方公共団体、
環境NPO等と協働して実施】
(NO.184,190の再掲)
現在の状況
今後の見込み
身近な水環境の一斉水質調査に関しては、市民 今後も、身近な水環境の一斉
団体を中心とする実行委員会がまとめた調査マ 水質調査、新しい水質指標に基
ニュアルに基づき、平成16年より毎年6月初旬を づく調査、アユの遡上状況調査
を継続していく。
中心に市民等の協力を得て実施。
水生生物調査及びゴミに関する調査に関しては、
平成16年の試行調査結果を踏まえて平成17年3
月に取りまとめた新しい水質指標の中に位置づ
け、平成17年より全国一級水系において調査を
実施。
アユの遡上状況調査に関しては、平成16年度末
(アユの遡上期)の試行結果を踏まえ、平成17年
度より対象河川において実施。
建設業や不動産業など社会資本整備分野に関 18年度末で調査・検討業務を
係する産業界において、中小規模も含めた事業 終了。19年度以降で具体的な
者がより容易に、かつ自主的に環境貢献型の経 システムに関する制度設計や導入
営(グリーン経営)に取り組むことができるような に必要な業団体別のグリーン経営
指針の作成や取組を積極的に行う企業が市場で に関するガイドラインの作成等
適切に評価されるような仕組みの構築について を進めていく予定。
の調査検討を、平成17,18年度において実施し
ている。
東京湾及び大阪湾においては、地方公共団体、 各海域において、地方公共団
環境NPO等と連携してシンポジウム等の環境イ 体、環境NPO等と協働して海
の再生を推進する。
ベントを開催している。
また、伊勢湾及び広島湾においては、行動計画
の策定にあたり、有識者や環境NPO等からの意
見を聴取している。
「環境の保全のための意欲の増進及び環境教育 各海域において、関係機関及び
の推進に関する法律」の趣旨に則り、平成16年 NPO等と連携して環境教育を推
9月に「環境保全の意欲の増進及び環境教育の 進する。
推進に関する基本的な方針」が策定された。この
方針は、陸域、海域に関わらない国としての基本
的な考え方であることから、この方針を海洋環境
教育推進のための基本方針として活用し、「全国
海の再生プロジェクト」においてもこの基本方針
に則って、海域の環境教育を推進することとす
る。
285
70
行動計画第二章中の項目
施策の目標
事業名
小項目
大項目 中項目
(3) 環境学習・環 33 環境問題の解決 ○環境教育の推進
境教育の推進
のためには、国民の一
人一人の活動を環境負
荷の少ないものに変え
ていくことが必要であ
り、持続可能な社会構
築に向けた環境教育・
環境学習やその普及
啓発が求められてい
る。このため、水辺空間
や都市の緑地等の多
様な自然環境の保全・
再生・創造を通じて、人
と自然とのふれあいの
場を整備することにより
環境学習・環境教育の
場や機会の拡大を図
る。
また、環境学習・環境
教育の機会を提供する
ためには、それぞれの
場の特性に応じてリー
ダーとなる人材が必要
である。このため、NPO
等との協働により指導
者を育成するプログラ
ムの整備や、人材を認
定する事業の登録制度
を創設する。また、各地
域において、環境学
習・環境教育の実践
や、多様な主体が交流
を行うための拠点を整
備する。
整理
番号
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
【平成16年度内に、環境教育 「環境の保全のため意欲の増進及び環境教育の 引き続き本方針を環境教育の
の推進に関する基本的な方 推進に関する法律」の趣旨に則り、平成16年9 推進に関する基本的な方針と
針を定める。】
月に「環境保全の意欲の増進及び環境教育の推 する。この方針を踏まえ、住民
進に関する基本的な方針」が策定された。この方 等の環境に関する理解と関心
針は、陸域、海域に関わらない国としての基本的 を深める施策を引き続き実施し
な考え方であることから、この方針を環境教育の ていく。
推進に関する基本的な方針とする。この方針を
286
踏まえ、公園緑地におけるレクリエーション活動
等の拠点の形成や、河川、海岸、港湾等におい
て住民等の環境に関する理解と関心を深める施
策を実施している。また、人材認定等登録事業の
推進のため国土交通行政に関連する登録申請
について主務省として登録を行っているところ。
平成18年度はこれまでに4件を認定した。
【平成16年度内に、環境教育
を行う人材を育成または認定
する事業の登録制度を創設
するとともに、NPO等と協働し
287
て、指導者の育成のプログラ
ムを整備する。】
自治体やNPO等がみなとや海浜を利活用して開 引き続き推進していく。
催する、18歳以上を対象とした海辺で安全に楽し
く活動するために必要な技術や知識を習得する
「海辺の達人養成講座」の展開を推進する。
【平成16年度内に、各地方支 各地方支分部局に、環境教育に関する情報提
分部局に環境教育に関する 供・助言を行うための相談窓口を設置済み。
情報について提供を行うとと
288 もに、助言を行うための相談
窓口の設置を行う。】
引き続き環境教育に関する情
報についての情報提供・助言を
行う。
【平成17年度内に、川での体
験活動を推進する際に必要な
安全教育を行うための資料を
作成し、指導者と連携しなが
289
ら、地域での環境教育活動を
支援する。】
川での安全な利用を促進し、川での環境教育を 河川の安全利用に関する啓発
推進するため、全国のモデル河川において行っ 資料の作成を予定、関係機関と
ている安全利用のための施策をホームページに の更なる連携強化を図る。
おいて紹介。
また、河川の急激な増水による水難事故の現状
と課題及び今後の対策を検討。
【平成16年度内に、全国海の
再生プロジェクトの一環とし
て、海洋環境教育の推進のた
めの基本方針を策定】(再掲)
(NO.190の再掲)
「環境の保全のための意欲の増進及び環境教育 各海域において、関係機関及び
の推進に関する法律」の趣旨に則り、平成16年 NPO等と連携して環境教育を推
9月に「環境保全の意欲の増進及び環境教育の 進する。
推進に関する基本的な方針」が策定された。この
方針は、陸域、海域に関わらない国としての基本
的な考え方であることから、この方針を海洋環境
教育推進のための基本方針として活用し、「全国
海の再生プロジェクト」においてもこの基本方針
に則って、海域の環境教育を推進することとす
る。
290
71
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
整理
番号
事業の概要
現在の状況
【平成16年度内に、住宅分野
における環境教育のための
教材の作成・普及を促進する
291 とともに、全国各地において
環境共生住宅に関する展示
会を実施】
環境教育のための小学校の副
・環境教育のための小学校の副読本を作成し
読本については、引き続き、全
た。
・環境共生住宅に関する展示会を、平成16年4~ 国の教育機関に対し周知。
12月に全国10カ所で実施。
【国民各層へのエコドライブ普
及のための具体的行動計画
を平成16年度中に作成】(再
292 掲)
NO.79の再掲
エコドライブの重点的な普及・推進期間と位置付
けた平成18年度から平成20年度の3年間に、政
府ほか関係者が取組む事項をとりまとめた「エコ
ドライブ普及・推進アクションプラン」を平成18年6
月にエコドライブ普及連絡会(警察庁、経済産業
省、国土交通省、環境省)により策定。
【エコドライブ関連イベントにつ 11月を「エコドライブ推進月間」と位置づけ、関係
いて平成16年度より地方展開 4省庁(警察庁、経済産業省、国土交通省、環境
を実施するべく関係省庁と連 省)及び関係団体をはじめ、地方公共団体等との
293 携】(再掲)
連携を図り、ポスター、チラシを配布。
NO.80の再掲
5.国土 (1) 公共事業の進
交通省 め方の改革
の率先
的取組
34 環境行動計画の ○計画決定プロセスに
推進を進めるために
おける環境の内在化
は、政策立案主体のみ
ならず、公共事業等の
事業主体として大きな
社会経済活動を営む国
土交通省自らが環境に
配慮した取組を進める
ことが重要であり、以下
の取組を進める。
○ISO14001に基づく環
境マネジメントシステム
の導入
今後の見込み
【事業の計画決定プロセスに
おいて、事業の実施主体が計
画案を策定し、環境面等の多
様な観点から総合的な評価を
実施するとともに、住民参加
の取組を積極的に推進するこ
294 とで、豊かな環境の保全・形
成と地域のより良い暮らしに
資する計画づくりを実施(平成
16年度に評価方法等の検
討、平成17年度から試行的に
導入)】
【環境負荷の低減、アカウンタ
ビリティ(説明責任)の向上及
び環境意識の向上を図るた
め、ISO14001に基づく環境マ
295 ネジメントシステム(EMS)をモ
デル工事等で試行的に導入
し、平成17年度までにその効
果や課題を検証】
72
同アクションプランに掲げた事
業の着実な実施を図り、また実
施状況の確認を行うため、フォ
ローアップを実施する。
平成18年3月に東京、大阪でエ
コドライブ普及連絡会(警察庁、
経済産業省、国土交通省、環境
省)主催のエコドライブシンポジ
ウムを開催予定。
各事業毎に環境を内在化させるためのガイドライ 引き続き各事業毎ガイドライン
ン等を作成し、ガイドラインに基づき、試行を実施 に基づき、試行を実施する。
している。
・ 各地方整備局等でEMSを導入するモデル事
務所を選定して取り組みを行い、その効果を検
証。
・ 一部の事務所においてISO14001の認証を
取得。
モデル事務所における取り組み
を通じて、公共事業にISO140
01に基づくEMSを導入するに
あたっての効果や課題を引き続
き検証するとともに、モデル事
業拡大のための支援に関する
検討を行う。
行動計画第二章中の項目
小項目
大項目 中項目
施策の目標
事業名
○官庁施設における環
境負荷低減プログラム
の策定・推進
整理
番号
事業の概要
現在の状況
今後の見込み
【平成16年度中に、官庁営繕
事業における総合的な環境
対策の実施等を図るためのプ
ログラムを策定するとともに、
適切な評価・検証を実施し、さ
296 らなる官庁施設のグリーン化
を推進】
・官庁施設における総合的な環境対策の推進と
公共建築分野における先導的な役割の遂行を目
的として、平成1618年76月に「官庁施設におけ
る環境負荷低減プログラム」を改定し、官庁施設
のライフサイクルを通じた環境負荷の低減や、各
省各庁との連携、地方公共団体等への普及促進
を着実に図っているところ。
・官庁営繕環境報告書2006を公表。
http://www.mlit.go.jp/gobuild/sesaku/green/060
714eco_report.pdf
京都議定書目標達成計画や政
府の実行計画の閣議決定、諸
般の環境政策の動向等を踏ま
え、現プログラムの総点検を行
い、新たなプログラムとして必要
に応じて見直しを行っていく。
【平成16年度以降、アセットマ
ネジメント(総合的な資産管理
手法)の導入により、補修サイ
クルの短縮による橋梁の延命
化など、公共施設の長寿命化
を推進】
公共事業のコスト縮減については、平成15年度
から、これまでの取り組みに加えて、コスト構造
改革に取り組んでいる。その施策プログラムとし
て、①事業のスピードアップ、②計画・設計から管
理までの各段階における最適化、③調達の最適
化を見直しのポイントとして、国土交通省公共事
業コスト構造改革プログラムを平成15年3月に
策定した。
プログラムの「管理の見直し」の施策として、ア
セットマネジメント手法等、ライフサイクルコストを
考慮した計画的な維持管理を行うことを位置づけ
ており、管理におけるアセットマネジメントシステ
ムを構築、運用することとしている。
① 環境物品等の調達を図るための方針に基づ
き、環境物品等の調達を推進しているところ。
② 平成14年度~平成16年度の調達実績を踏ま
え、平成18年度においては27品目について調達
目標を設定。
平成19年度以降においては、
道路構造物の延命化のための
予防的修繕のマネジメントの強
化や、国及び港湾管理者が行う
港湾施設の維持管理において
予防保全型の維持管理を進め
るための維持管理計画を策定
していくとともに、施設毎のライ
フサイクルコスト縮減に向けた
維持管理手法等について、検
討を予定している。
○アセットマネジメント
の導入
297
(2) 環境物品等の 35 国土交通省は、市 ○公共工事における環
【平成16年度において引き続
調達の促進
き、環境物品等の調達を図る
場に参画する一員とし 境物品等の調達の促進
ための方針に基づき、環境物
て相当の規模を有する
品等の調達を推進するととも
主体として、グリーン購
入を始めとする率先的
298 に、特定調達品目の実績把
握を行い、その結果を踏まえ
な取組を強化し、市場
て、平成17年度より定量的な
を通じた環境取組の連
目標を設定】
鎖的波及を目指す。
(3) その他率先的 36 国土交通省環境
取組の実施
報告書の作成
平成17年7月に「環境政策の基本的方向」及び
「国土交通省環境行動計画」のフォローアップを
実施。これを国土交通省HPにて公表することに
より、「省の環境政策についての公表」としてい
る。
平成18年度については、平成19年3月に上記
内容について、公表予定。
また、平成18年3月には「国土交通省温室効果
ガス削減計画」を公表、今後フォローアップをして
いく予定。
○国土交通省環境報告
書の作成
299
73
「環境物品等の調達の推進に
関する基本方針(平成18年2月
一部変更閣議決定)」及び「国
土交通省における「環境物品等
の調達の推進を図るための方
針(平成18年6月)」に基づき、
平成18年度における環境物品
等の調達を図る。
左記計画については、毎年度
のフォローアップを着実に実施
し、公表に努める。
環境報告書の作成について
は、今後実施をする国土交通省
環境行動計画の見直しの中で
検討を行う予定である。