(2) ア 各種事業実施状況 検査事業 (ア)と畜検査頭数 平 成 22 年 度 の と 畜 検 査 頭 数( 名 古 屋 市 、豊 橋 市 及 び 豊 田 市 を 除 く 。)は 、 38,682 頭 で 前 年 度 37,904 頭 に 比 較 し 2.1%の 増 と な っ た 。 畜 種 別 で は 、牛 2,095 頭( 前 年 度 1,738 頭 )、子 牛 23 頭( 前 年 度 31 頭 )、 馬 12 頭 ( 前 年 度 6 頭 )、 豚 36,552 頭 ( 前 年 度 36,129 頭 ) で あ っ た 。 牛、子牛については、全頭BSEスクリーニング検査を実施した。 と畜検査頭数 38,682 肉用種 乳用種 1,437 658 畜 種 子 牛 23 別 馬 内 12 訳 豚 めん羊 36,552 山 羊 0 0 (イ)検査に基づく措置 と畜検査の結果、廃棄等の措置を講じたもののうち全部廃棄したものは 69 頭 、一 部 廃 棄 し た も の は 15,431 頭 で あ っ た が 、と さ つ・解 体 禁 止 の 措 置 を講じたものはなかった。 BSEスクリーニング検査の結果は、すべて陰性であった。 a 全部廃棄 全 部 廃 棄 頭 数 は 69 頭 で 、 畜 種 別 で は 牛 39 頭 、 子 牛 1 頭 、 豚 29 頭 で あ り 、 原 因 別 で は 、 牛 に お い て は 牛 白 血 病 が 19 頭 で 最 も 多 く 、 敗 血 症 7 頭 が こ れ に 次 い だ 。 豚 に お い て は 敗 血 症 が 18 頭 で 最 も 多 く 、 膿 毒 症 7 頭 が これに次いだ。 b 一部廃棄 一 部 廃 棄 は 、15,431 頭 で 、畜 種 別 で は 、牛 1,113 頭 、子 牛 21 頭 、豚 14,292 頭、馬 5 頭であった。 原 因 別 で は 、 牛 に お い て は 炎 症 又 は 炎 症 産 物 に よ る 汚 染 が 1,089 頭 で 最 も 多 く 、変性又は萎縮が 213 頭でこれに次 い だ 。豚 に お い て は 炎 症 又 は 炎 症 産 物 に よ る 汚 染 が 14,006 頭 で 大 半 を 占 め 、次 い で 寄 生 虫 病 が 1,313 頭 で あ った。馬においては炎症又は炎症産物による汚染 5 頭が大半を占めた。 (ウ)精密検査 総 数 4,191 件 を 実 施 し 、 そ の 内 容 は 、 微 生 物 検 査 2,330 件 、 理 化 学 検 査 1,237 件 、 病 理 検 査 624 件 ( B S E 病 理 検 査 219 件 を 含 む ) で あ っ た 。 疾 病 確 定 の た め の 検 査 は 、349 頭 に つ い て 実 施 し 、主 な 疾 病 は 炎 症 237 頭 、 敗 血 症 27 頭 、 白 血 病 20 頭 、 変 性 ・ 萎 縮 19 頭 、 尿 毒 症 18 頭 で あ っ た 。 食 肉 中 の 残 留 有 害 物 質 の 検 査 は 、499 頭 に つ い て 841 件 の 検 査 を 実 施 し た 。 このうち、抗菌性物質の残留が疑われた獣畜を対象としたサーベイランス 検 査 は 180 頭 を 対 象 に 実 施 し 、簡 易 検 査 の 結 果 3 頭 が 腎 臓 陽 性 で あ っ た が 、 抗菌性物質が基準値を超えて検出されたものはなかった。また、健康畜を 対 象 と し た モ ニ タ リ ン グ 検 査 は 319 頭 に つ い て 647 件 の 検 査 を 実 施 し た が 、 結果はすべて陰性又は検出限界未満であった。 微 生 物 に よ る 汚 染 実 態 把 握 の た め の 枝 肉 の ふ き 取 り 検 査 は 727 件 実 施 し た 。そ の う ち 、腸 管 出 血 性 大 腸 菌 O 157 は 牛 枝 肉 を 対 象 と し て 39 件 実 施 し 、 すべて陰性であった。また、生菌数、大腸菌、大腸菌群及びサルモネラ属 菌 に つ い て は 牛 と 豚 の 枝 肉 等 を 対 象 と し て 688 件 実 施 し た 。 特定部位である脊髄の成分であるGFAP残留調査のためのふき取り検 査 は 、 牛 枝 肉 を 対 象 と し て 72 件 実 施 し 、 す べ て 陰 性 で あ っ た 。 (エ)食鳥肉等の微生物汚染実態調査 県内の食鳥処理場で処理された食鳥肉等を対象とし、管轄保健所が収去 し た 21 検 体 に つ い て 、サ ル モ ネ ラ 属 菌 及 び カ ン ピ ロ バ ク タ ー・ジ ェ ジ ュ ニ /コリの汚染状況を調査した。これらからサルモネラ属菌が 5 件、カンピ ロバクター・ジェジュニ/コリが 3 件検出された。 (オ)調査 イ ① 抗菌性物質簡易検査法の感度試験について ② 管内と畜場における牛白血病発生状況と抗体保有状況について ③ 腸 管 出 血 性 大 腸 菌 O 157 の 分 離 状 況 衛生指導事業 と畜場の管理者に対しては施設・設備等の維持管理及び定期的な洗浄・消 毒等、と畜業者にはとさつ・解体処理における衛生措置、生産者には清潔な 獣畜の搬入について指導するとともに、と畜場利用者で構成された衛生管理 委員会において作成した衛生管理マニュアルなどに基づき、衛生管理責任者 及び作業衛生責任者を中心に自主的に衛生管理を実施するよう指導した。 ウ その他の事業 (ア)職員の研修 ① 検査員の資質向上及び食肉検査技術のレベルアップを図るために所内 研修を実施した。 ② 外部で開催された各種研修会及び研究会に職員を積極的に参加させ、 その習得した内容等について所内報告会を開催し、技術の研鑽をした。 (イ)フィードバック事業 安全で衛生的な食肉の確保には健康な獣畜の生産が重要である。と畜検 査により得られた結果は、家畜の飼養管理上重要な情報となるため、病類 別に集計した検査結果を生産者団体等に情報提供した。 (ウ)と畜検査証明等 家畜共済請求のためのと畜検査証明等を発行している。 平 成 22 年 度 の 件 数 は 9 件であった。 と畜検査工程図 処 理 工 程 搬 入 けい留所 収 容 とさつ 解 体 背 割 冷蔵庫 保管 出 荷 特定部位除去 (牛) 検 査 工 程 ( 検査申請書 受 理 :合格 生体検査 :不(非)合格 ) 解体前 検 査 解体後 検 査 枝肉検査 精 密 検 査 微生物検査 理化学検査 病理検査 とさつ禁止 解体禁止 全部廃棄 一部廃棄 BSE検査工程 延髄採取 スクリーニング検査 ( エ ラ イ ザ 法 ) 確 認 検 査 (厚生労働省指定検査機関) 確 定 診 断 牛 海 綿 状 脳 症 の 検査に係る専門家会議 当該牛の枝肉、内臓、皮など す べ て 焼 却 検 印
© Copyright 2024 ExpyDoc