13. 音響パワーレベルの測定法 13. Measurement method of sound power level このテーマの要点 JIS規格の音響パワーレベル測定法について理解を深める 無響室、残響室について理解を深める 教科書の該当ページ 10. 音響パワーレベルの測定法 [p.97] 音源のパワーレベル 騒音問題など 音源から放出される音の総レベルに注目するようになった LW = 10 Log10 W/W0 ! (10.1) W0 = 10−12 (W) LWとLpの関係 I, IL = Lp LW = 10 Log10 I S = 10 Log10 I + 10 Log10 4π r2 = Lp + 20 Log10 r + 11 (dB) (10. 2) Lp = LW − 20 Log10 r − 11 (dB) しかし… r (m) S (m2) W, LW 実際の音環境とSPL Q=2 実際の環境では部屋の反射や吸音がSPLに影響 LW = Lp − 10 Log10 ( Q + 4 ) (dB) 4π r2 R 指向係数 ! (10. 3) 室定数 指向係数 Q=8 反射面の数を考慮 ! 室定数 Q=4 そこで… JIS Z 8732 (2000) 無響室及び半無響室における精密測定方法 部屋の吸音を考慮 R = Sα 1−α JIS Z 8733 (2000) 反射面上の準自由音場における実用測定方法 S:部屋(壁)の表面積 α:平均吸音率 JIS Z 8734 (2000) 残響室における精密測定方法 無響室における測定 JIS Z 8732 無響室 (自由音場) 8方を吸音楔で囲った反射の無い部屋 音の強さが距離の逆2乗則に従う 20 Lp = 10 Log10 ( 1 ∑ 10 Li / 10 ) 20 i = 1 遮断周波数 fc = 音速 4 楔の長さ 半無響室における測定 JIS Z 8732 半無響室 床面がコンクリートの反射面 反射によって、測定点数が半分となる 10 Lp = 10 Log10 ( 1 ∑ 10 Li / 10 ) 10 i = 1 残響室における測定 JIS Z 8734 残響室 (拡散音場) 全面がコンクリートなどの反射面 定在波を避けるために不整形 室内の音圧レベルがほぼ一様 LW = Lp − 10 Log10 4 R 直接音の項なし (dB) (10. 5) 残響時間 T, 容積 V LW = Lp + 10 Log10V − 10 Log10T− 14 − 10 Log10(1 − α) (dB) R = Sα , T = 0.162V Sα 1−α ! Lp d = 0.08 V/ T 以上の距離で10点以上測定 典型的な音響計測室 (10. 6) 標準音源置換法 通常の部屋 (準拡散音場) 部分的な反射の影響あり 標準音源との比較 多翼送風機羽根車 etc. LW = LWs + Lp − Lps 標準音源 測定対象 JIS B 8346 (1991) 送風機・圧縮機 JIS B 8350 (2003) 油圧ポンプ・モータ JIS A 8305 (1988) 建設機械 (dB) (10. 7)
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