第170号 長崎 南高だより 平成22年12月1日 発行責任者 宮原 照彦 「我慢」と「辛抱」 師走に入り、いよいよ冬の到来です。4月に赴任して、猛暑の夏を越え、短い秋が過ぎ、そして 冬が訪れ、あっという間に8ヶ月が過ぎました。 さて、私は、今までバスケットボールの指導に長い間携わってきました。現在でも時間の許す限 り、バスケットボールの指導をしています。これまでの指導(主に試合の時)の際に、「辛抱や我慢」 という言葉をよく使いました。たとえば、相手が格上であったりすると、試合のほとんどが相手の ペースで進みます。こちらはいい形で攻めても、最終的なシュートが外れ、相手は何となくシュー トが入るような展開です。それでもどんな試合も、必ず流れがこちらに来る時間帯が1度や2度は 来ます。そこで、タイムアウトの時に「こちらのリズムが来るまで辛抱し、個人のプレイを我慢し て、チームプレイに徹し、ミスを減らせ」といった指示を出します。そのような指示を忠実に守り、 逆転勝ちにつながった試合では、選手に感謝すると共に、最高の気分を味わうことができました。 どちらの言葉も「耐える」ということの意味では、あまり差はないのですが、辞書で調べてみると 少し違いがあるようです。 「我慢」・・・精神的肉体的に苦しくて訴えたい気持ちを発散させないで抑えること 「辛抱」・・・環境の苦しさに押し流されないで、向上心を持ち続けること また、次のような考え方もあるようです。我慢は、堪え忍ぶことで、自己にとらわれ、そのこと に対して不満の気持ちがある状態。一方、辛抱は、辛さや苦しさに耐え、その気持ちの中に不満が ない状態。つまり、我慢の先には不満が、辛抱の先には希望があるのです。 言葉のとらえ方は様々ですが、若者(これから成長して行く人たち)にとっては、どちらも必要で あり、経験しなければならないことです。さらに、我々大人が、そのことをきちんと教育し、時々 に応じて使い分け、そして、目標を達成する喜びを肌で感じさせなければいけません。当然ながら、 幾度もの苦難や挫折があり、それを乗り越えるためには、正しく・厳しく・徹底して指導しなけれ ばなりません。 たとえば、学力を向上させるには、学習時間を増やすことが大切です。時間を有効に使うために は、どこかで時間を作らなければなりません。テレビを見たい、音楽も聴きたいなど自分のやりた いことを我慢(辛抱)しなければなりません。また、体力の向上や身体作りをするためには、よりハ ードなトレーニングを課し、きちんとした食事を摂らなければなりません。ジュースやアイスクリ ームを辛抱(我慢)しなければなりません。 3年生は、大学受験で何としてでも自分の目標を達成する。1・2年生は、半年後の県高総体な ど各種大会やコンクールに向けて、目標を達成するための努力を開始する。全く、何の努力もする ことなく、目標を達成できるはずなどありません。そして、そのとき、欲求(自分が欲するもの) を我慢・辛抱することで「人は、必ず、何かを掴む」と私は信じます。 栄光を掴み取った時に「我慢」「辛抱」を思い出してみてください。 教頭 長崎南高校ホームページ http://www1.odn.ne.jp/minami/index.htm 携帯電話用ページ URL http://www1.odn.ne.jp/minami/handy/index.html 後藤 慶太 ≪行事予定12月≫ 1(水) <1 年><2 年>期末考査 講演会『服装コーディネイト』容儀指導 <1 年><2 年>土曜セミナー <3 年>対外模試 <2 年>修学旅行 <1 年><3 年>土曜セミナー 美化コンクール 保護者面談 <1 年><2 年>県下一斉実力テスト <3 年>土曜セミナー 4(土) 4(土)5(日) 7(火)~10(金) 11(土) 14(火)~17(金) 14(火)∼21(火) 18(土) 22(水) <1 年><2 年>強歩行大会 <3 年>午前;自学、午後;授業 天皇誕生日 終業式 激励会 大掃除 <1 年><2 年>補習 <3 年>補習 <3 年>対外模試 年末年始休暇 23(木) 24(金) 25(土)∼28(火) 25(土)∼27(月) 28(火)・29(水) 29(水)∼1/3 ≪部活動の成績≫ ◎第11回上野彦馬賞2010年九州産業大学フォトコンテスト 【高校生・中学生の部門】 佳作 岡部優 ◎学研パブリッシング主催「月刊CAPA」月例フォトコンテスト 学生の部 1席 岡部優 ◎第60回九州高等学校弁論大会 優秀賞 林田珠美 (30人中4番) ◎第14回長崎新聞高校生英語弁論大会 最優秀賞 井上綾子 努力賞 岩永英理 ◎第3回長崎外国語大学英語ボキャブラリーコンテスト 3位 森田小百合・山崎百花・品川祐介 ◎平成22年度長崎県高等学校新人体育大会 【射撃】 BP40J 2位 平坂孝徳 AR男子団体 3位 西村優一・犬塚仁浩・桑宮北斗 女子総合 3位 AR女子団体 準優勝 石司智美・太田茜・原口葉月 BR女子団体 3位 峰奈月・吉田はるか・山本幸穂 ◎平成 22 年度(62 回) 長崎県高等学校駅伝競走大会 女子 6 位 ◎野球部 第 5 回長崎地区 1 年生大会 準優勝 (決勝で海星高校と対戦7-6) ※部活動の活躍の詳細は南高 HP を ご覧下さい。 【平成 年 22 月8日付 長崎新聞より】 11 ≪南高職員の活躍≫ ◎第32回全国中学高校教員による英語弁論大会 文部科学大臣賞 本田雅美先生 ◎第62回県民体育大会 【陸上競技】(30歳以下) 女子100m 優勝 末吉優子先生 女子走高跳 優勝 末吉優子先生 『南高宣言の日』 11月7日(日)は「南高宣言の日」でした。 1948年に国際連合で世界人権宣言が採択されました。日本国憲法でも三原則の一つとして、「基本的人権 の尊重」がうたわれています。 本校では、平成9年度に「南高宣言」を制定し、毎年11月7日を「南高宣言の日」と設定することにより、 人権について考え、日々の生活を振り返る機会としています。 今年度は日程の都合で11月9日(火)に行いました。 バベット・コール作、せなあいこ訳の「だからここにいるのさ」(絵本)の朗読、そして全校生徒で宣言文を読 み上げて、学校生活を中心に校内外での自らの言動について考える機会としました。 【宣言文】 わたしたちは、生まれながらに一人ひとりが、大切な生きる権利を持っています。 しかし、わたしたちが他者の存在を忘れ、自己中心的な考えを持ったとき、この大切な権利 は奪われてしまいます。私たちは人間として、そして南高生として、この権利を守るために 次のことを宣言します。 一,わたしたちは自分の言動に責任と誇りを持ち、正しい善悪の判断をします。 一,わたしたちは人とのふれあいの中で、その人の長所を大切にします。 一,わたしたちはお互いの意見を尊重し合います。 一,わたしたちは誰もが気持ちよくバスに乗れるよう、譲り合いの心を持ちます。 一,わたしたちは手を取り合い、友情の輪を広げます。 平成9年11月7日 長崎県立長崎南高等学校生徒会制定 ≪高校生さわやか運動≫ 11 月 15 日(月)~19 日(金)、南高では1年と2年で、バス停清掃、朝の挨拶運動、下校指導、バスマナー指導 を実施しました。朝の挨拶運動には PTA 役員の方々も参加されました。 【PTA 役員の方々】 【バス停清掃】 ≪防災訓練≫ 11 月 19 日(金)7校時、防災訓練を行いました。今年は地 震発生を想定しての避難訓練でした。グラウンドで長崎市中 央消防署予防課の方から、訓練の講評と避難時の注意点や要 領を話していただいた後、AED の適切な使用方法を指導し ていただきました。 【朝の挨拶運動】 【平成22年度『南高崎陽塾』】 11 月 1 日(月)の開校記念日、本校体育館(情熱館)において、同窓会主催によ る第7回「南高崎陽塾」が行われました。 今回は『6回生からのメッセージ』と題してお話をいただきました。 司会:村内 博文 氏 6 回生の頃の長崎南について:浦川 英孝 氏 パネリスト:藤田 寛 氏、中尾 博紀 氏、圡井 清人氏、藤 泉 氏 高校時代や社会に出てからの経験を通して体得された事々を、『6回生から のメーセージ』として南高生に熱く語っていただきました。 【開会挨拶: 平野同窓会会長】 【浦川同窓会副会長】 【司会:村内 博文 氏 (6回生同窓会会長)】 【浦川氏のお話より】(抜粋) いろいろな行事を生徒が考え、自主的に運営していくという校風は、この当時からあったといえる。これは非 常に誇るべき校風だと思う。その時々で南高の同窓生や先生方と関わり、助けられて生きてきた。皆さんも、同 級生や先生方を大切にして、南高の一員として人生を送って欲しいと思う。 【藤田 寛 氏】 【中尾 博紀 氏】 【圡井 清人氏】 【生徒の感想文より】 (抜粋) ○今では体育祭の後に必ずある「後夜祭」が学校からの提案ではな く、6回生の先輩方の積極的な働きかけによって実現したものだと 初めて知りました。職員会議で否決されたにもかかわらず、他の学 校の状況を調べたり消防局に問い合わせたりするなど、その行動力 にとても驚かされました。来年、第50回記念体育祭をむかえます が、 「自分たちで精一杯行動すれば必ず何かできる」ということを知 り、良い刺激になりました。 生徒が中心になって行事に取り組むことで、学校がいきいきして くると思います。私たちも「自分たちで行動し、創り上げる」とい う南高の伝統をしっかりと引き継いでいきたいです。 ≪1学年(50回生)学部学科研究≫ 11 月 12 日(金)と 16 日(火)の総合的な学習の時間「南風」を利用 して、大学の「学部学科研究」の説明会を行いました。生徒達は 今までに冊子やインターネットで興味や関心のある学部学科を調 べてきましたが、各自希望する系統に分かれて先生方の説明を聞 いて、これからの進路選択の参考にしました。 【藤 泉 氏】 ○「達成できない課題を無理に持つのでは なく、大きな課題は小さく分割して一つ一 つ達成することが大切だ。」という言葉が心 に残りました。今、不安を抱えている私に とって、前に進むヒントになったと思いま す。私も先輩方のように自分の人生を自分 で切り開いて、これからの南高の後輩から 尊敬されるような人間になりたいです。
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