患者さん・職員の安全向上 - 徳洲会グループ

❶ 平成 26 年 9 月 29 日 月曜日│No.948
徳
洲
新
い の ち
生 命だけは平等だ
聞
抗がん剤の調製サポート
患者さん・職員の安全向上
29/SEP.2014 No.
9 月29 日
948
月曜日
H E A D L I N E
直 言
5分遅れ受診拒否された事例に驚愕
患者さんや職員を泣かす医師は不要
「医療は患者さんのため」が徳洲会の価値観
❷神奈川県感染症医学会・感染予防に貢献/定期茶話会の開
催地・千葉徳洲会病院に移転
❸健診バス事業 堅調・少人数でも対応など支持得る/救急活
動の質向上へ・救急患者搬送業務連絡会/男性不妊症外来・
地元で密かな人気/治験・臨床研究の基礎研修
❹チーム力発揮し応援診療・メスもつ内科医へ・離島・へき地
で力つける/徳洲会体操クラブ女子・全日本ジュニア入賞/
YouTube で紹介・ERで働く研修医に密着
固体、閉塞系器具(抗が
ん剤が外部に漏れないよ
発行:一般社団法人徳洲会
〒102-0083 東京都千代田区麹町3-1-1 麹町311ビル8階 TEL:03-3262-3133
制作:一般社団法人徳洲会 編集室
〒102-0083 東京都千代田区麹町3-1-1 麹町311ビル8階
TEL:03-6272-3687 FAX:03-3263-8125 Email:[email protected]
うにするための器具)使
目も登録。コードを読み
込んだ際に、薬剤名や容
福岡徳洲会病院は、
抗がん剤の調製をサポートする新システム「IMRS T
- CA」 用の有無といった分類項
の取り違え防止や曝露・汚染リスクの軽減など、患者さんと職員双方の安全性向
福岡病院は同システム
量とともに画面に表示す
ビューフォーム(薬剤師
を活用し、抗がん剤を調
上が狙い。現在、一部の抗がん剤のみに利用を限定しているが、今後は精度や効
が医薬品を評価するため
製。使用する製剤や容量
喚起を行う。
に用いる医薬品解説書)
など医師のオーダーを確
平川雅章・薬剤部長は
を参照し、自院で設けた
算出が可能。固体製剤で
同システム導入により、
率を高め、対象薬剤の拡大、抗がん剤調整以外の用途開発など汎用性の向上を図る。 ることで、調製時の注意
で構成。抗がん剤に用い
る密封容器に入った薬剤
は、院内で定めている溶
①薬品の取り違え回避、
調製を心がけている。
解液の種類と用量を登録
②調製の信頼性確保、③
測定した重量から液量の
した「溶解液マスタ」と
曝露・汚染リスクの軽減、 確に調製できるというの (平川部長)
端末画面には薬剤名と分量など測定結果を見やすく表示
老 健 松 原 徳洲 苑
松 原 徳 洲 会病 院
専用カプセルを装置の上部から投入
測定が終わると装置下部からカプセルを排出。
投入から排出まで約 15 秒
〝大阪エスペランサ〟の異名をもつプロ
レスラーのビリーケン・キッド選手が8
月12日、介護老人保健施設松原徳洲苑
(大阪府)と松原徳洲会病院(同)を慰問
した。ビリー選手はNWA
(米プロレス連
盟)ライトヘビー級のタッグチャンピオン
で、以前は大阪プロレスに所属(現在は
フリー)
。
オリジナル入場テーマ曲とともに筋骨
隆々のビリー選手が登場、松原徳洲苑の
利用者さんや、うわさを聞いて駆け付け
た家族の方々から拍手と歓声が湧き上が
った。ビリー選手がメキシコで修業した チャンピオンベルトを肩にかけてもらい、
時の話をすると、全員が身を乗り出して ビリー選手と記念撮影
耳を傾け、利用者さんがビリー選手の厚い胸板に「空手チョップ」を入れ
るシーンでは、ふだん、ほとんど発話のない利用者さんたちもニッコリ。
通所リハビリテーションでは、プロレスをしている職員が乱入し、
ビリー選手に挑戦したが、本物の重い空手チョップを受け、あっさ
り負けてしまう場面もあった。最後に一人ひとりチャンピオンベル
トを肩にかけてもらい、記念撮影した。
その後、松原病院の院内保育園に移動、マスク姿に驚き泣き出
す子もいたが、ビリー選手が優しく話しかけると、子どもたちの顔
に笑みが浮かんだ。利用者さんや子どもたち以上に喜んだのは、
医局員。子どもの頃、タイガーマスクに憧れていたという医師から
は「本場メキシコで修業を積んだマスクマンに会えるなんて!」と感
動の声が上がっていた。
松原徳洲苑リハビリ室の並河俊弘室長は「元気がまわりの人に
伝播することが、よくわかりました。私たちもふだんから明るく、
元気に利用者さ
ん に か か わって
いきます。また来
てね、ビリー!」と
ビリー 選 手 の 再
来を願っていた。
「また来てね、ビリー」
バーコードリーダーが薬剤を認識し電子てんび
んが重量測定
プロレスラーが慰問
利用者さんと
職員ら大喜び
まで実に2年以上。特許
今後、同院は導入効果
タ化により管理がしやす
を検証し、学会や講演な
ります。常温で揮発する
従来、同院は抗がん剤
どで発表していく予定。
の効果を得たという。
の調製に、このようなシ
同時にシステムの改良に
も取得しています」と、
ステムを使用していなか
薬剤部の與田賢作副主任
った。きっかけとなった
も引き続き注力していく
抗がん剤もあるからです」 くなった点を挙げ、業務
のは3年前、ある学会の
という。
の効率化につながったこ
ブースに展示してあった
「精度の向上に努め、多
は苦労を忍ばせる。
注射薬の認識装置だ。同
くの薬剤で利用できるよ
とも強調する。
装置を手がける企業が同
院の近くだったことから、 うにしたい。作業手順の
効率化もまだまだできる
に入れています」
(與田
抗がん剤調整支援システ
副主任)
ムの共同開発を呼びかけ、 と思います。将来は抗が
臨床現場で使用できるよ
「改良に改良を重ね、
最近、 ん剤以外での用途も視野
うになりました。実用化
「機械を通じて、より正
また、調製の確認をひ
も関連付けて表示する仕
は、患者さんのみならず
とりでできる点や、デー
④払い出し実績や作業実
スタッフも安全性が高ま
特別講師 に俳優 の黒沢年雄 さん
組みになっている。
を専用のカプセルに入れ、 比重を登録してあるため、 認しながら、より正確な
装置の上部から投入する
と、装置内部のバーコー
ドリーダーが容器に記載
してあるコードを読み込
み、電子てんびんが重量
を測定する。
認識・測定データは端
また、薬剤ごとに液体、 績のデータ化――の4つ
日に特別医療講演会
八尾徳洲会総合病院が開催
しょう
へい
末に送られ、あらかじめ
登録してあるデータや設
月
八尾徳洲会総合病院(大阪
10
府)は10月18日、第3回特別医
療講演会を開催する。全体テー
18
マは「がん治療に挑む」
。同院の
医師による医療講演や、映画・
テレビに多数出演し、大腸がん
などで闘病経験のある著名な俳
優の黒沢年雄さんによる特別講
演を行う。
また、府内にある徳洲会グル
ープ内外の病院からゲストを招
聘し、シンポジウムも実施する
など盛りだくさんの内容だ。プ
ログラム(講演テーマと講師)は
次のとおり。
医療講演①「大腸がん治療
における手術療法と化学療
法」
(垣本佳士・八尾病院外
科医長)
、医療講演②「最新
の肝臓がん治療」
(木
村拓也・同院肝臓外
科部長)
、特別講演
「人
生プラス思考」
(黒沢
年雄さん)
、シンポジ 大腸がんなどで闘病経
ウム「今後のがん治療 験のある俳優の黒沢年
雄さんが「人生プラス思
の動向について」
(司 考」と題し特別講演
会・進行=木村・肝
臓外科部長、シンポジスト=天野晃滋・大
阪市立総合医療センター緩和医療科医長、
多田弘人・吹田徳洲会病院呼吸器外科部
長兼がんセンター長、垣本・外科医長、
松岡信子・八尾病院外科医師)
。
■開催概要
日時:10月18日
(土)
午後1時半~4時
(午後0時半開場)
会場:八尾プリズムホール
(大ホール)
定員:1,500人 ※先着順・入場無料
問い合わせ:八尾徳洲会総合病院総務課
(☎072・993・8501)
データ化などで業務効率改善も
IMRS T
- CAは 薬
剤の認識、重量の測定 を
画面上にカプセル内の「
薬 がん治療に挑む」
定などをもとに自動計算、
れた薬剤と処方箋デー タ
剤名、容量などや、調製
行う「装置」と、認識 さ
を照合し、重量から調 製
量を自動計算する「端末」 するうえでの注意喚起事
項を表示
する仕組
みだ。
薬剤が
液体製剤
の場合で
も、医薬
品インタ
抗がん剤調製支援システム「IMRS-TCA」
「より安全な抗がん剤調製を」と(左から)平川部長、
浦田朋子薬剤師、與田副主任
( Injection Medicine Recognition System–Tokushukai CAncer
) を 導 入 し た。 薬 剤
ばく ろ
福岡徳洲会病院が新システム
でん ぱ
訪問に大喜びの医局員ら