平 成 2 5 年 度 事 業 計 画 (概要版) <1>利用者支援・権利擁護の強化 《主な事業》 1 地域福祉権利擁護事業(福祉サービス利用援助事業) *区市町村社協等と連携し、判断能力が十分でない方々の生活を支援する地域福祉権利擁護 事業を実施する。実施地区は 59 か所となっている。 *専門員等の資質の向上をすすめるため、専門員マニュアルを全面改訂する。 *生活支援員も都内で 800 人を超えている。地域の実情に応じた人材育成に資するため、昨 年度に引き続きブロックとの共催による生活支援員研修を推進する。 *同事業による利用者の代行・代理に支障を来たさないよう、都内の金融機関に改めて協力 を要請する。 *現在、都道府県社協を実施主体としている地域福祉権利擁護事業の今後の区市町村事業化 を見据えて、契約締結審査会の機能のあり方について課題を整理する。 〔事業実績〕 22 年度 実施地区数 相談件数 年度末契約中件数 58 153,470 2,687 23 年度 59 150,390 2,772 (件) 24 年度(1月末) 59 146,205 2,985 2 成年後見制度活用促進のための研修会等の実施 *東京都が実施する「成年後見活用あんしん生活創造事業」の一部を受託し、困難事例への 対応等の相談や区市町村成年後見制度推進機関への支援を行う。 *26 年度からは区市町村が地域のニーズに対応した成年後見制度の推進・支援体制を構築し ていく方向性が東京都より打ち出されている中、それに向けた支援方策として、推進機関 リーダー職員研修を実施する。また、区市町村による社会貢献型後見人の養成を支援する ため、基礎的なテキストを作成する。 3 福祉サービスの苦情対応(運営適正化委員会) *福祉サービス利用者からの苦情を適切に解決するため、関係機関、都民等からの相談に応 じるとともに、区市町村苦情対応機関との連携を図る。 *10 年ぶりに改訂した区市町村苦情対応機関向けの「苦情対応マニュアル」をふまえた研修 を実施し、それぞれの機関の取組みを支援する。 *小規模事業所も含めた「福祉事業者における苦情解決・虐待防止への取組み状況に関する 調査」を実施し、課題を提起する。 〔苦情申出、相談件数実績〕 22 年度 苦情申出件数 31 事情調査等 63 相談件数 23 年度 36 76 364 430 1 (件) 24 年度(2 月末) 34 75 669 4 暴力・虐待を生まない社会づくり推進事業(第3期 3か年計画事業) *「暴力・虐待を生まない社会づくり検討委員会」を設置し、暴力・虐待の未然予防の意識 と支え合いの社会づくりに向けて、社会福祉施設のノウハウを活かすとともに、区市町村 社協活動を通じて育児(介護)不安群や健康群への支援に広く市民が参加することをめざ す。なお、暴力・虐待は分野を横断して取組むべき課題であり、児童虐待防止・DV防止、 高齢者虐待防止、障害者虐待防止へと取組みを拡大していく。 *25 年度は児童・女性福祉連絡会と連携し、虐待発生要因の分析調査と実践事例調査を実施 する。 5 学齢期までを見据えた子ども・子育て支援の構築(第3期 3か年計画事業) *子ども・子育て支援新制度の 27 年度からの本格施行を見据えて、待機児問題への対応に 引き続き取組みつつ、幅広い関係者による「子ども・子育て支援新制度プロジェクト」を 設置し、 「新制度への対応をめぐる課題」 「就学前から学齢期までの連続した相談支援・情 報提供のしくみの構築」等を検討する。 *25 年度は、新制度に向けた体制づくりに関する区市町村アンケートを実施するとともに、 子ども・子育て家庭支援マネジメントシステムモデルを検討する。また、学齢期における 子育て支援を推進するため、都内の放課後児童クラブ(学童クラブ)の実態調査を実施す る。 6 認知症高齢者支援の推進プロジェクト(第3期 3か年計画事業) *局内の認知症高齢者支援に関わる事業担当者によるプロジェクトを設置する。 *25 年度は早期発見のための普及啓発、地域密着型事業者との連携、また、既存の制度の枠 組みで対応できない課題整理に取組む。 <2>自立生活の支援 《主な事業》 1 生活福祉資金貸付事業 *引き続き失業世帯や低所得世帯等の資金ニーズに応えるとともに、複雑な問題を抱える世 帯もみられる中、貸付の可否に関わらず何らかの問題解決につながる制度運用をめざす。 *25 年4月からの住宅手当制度の改正に合わせた総合支援資金の運用の見直しを行う。 *不動産担保型生活資金は、貸付期間が長期にわたるため、借受世帯の状況の変化が大きく なっている。これまで以上に区市町村社協の訪問による生活状況の把握に取組む。 *教育支援資金は他の資金と比べても件数が高止まりとなっている。母子世帯の子どもの自 立に一層、効果を発揮できるよう、区市町村の母子福祉資金との連携を強化する。 *全社協が作成中の債権管理マニュアルと区市町村社協の実態を参考にし、債権管理を効果 的かつ効率的に取組む。 *24 年度から体系化をすすめてきた区市町村社協相談員研修を実施し、相談支援の充実強化 をすすめる。 *民生委員の一斉改選に伴う引継ぎを円滑にすすめる。 2 〔貸付実績〕 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ 福祉資金 緊急小口資金 総合支援資金 教育支援資金 生活復興支援資金(平成 23 年7月 19 日~) 不動産担保型生活資金 要保護世帯向け不動産担保型生活支援資金 計 22 年度 457 2,332 4,280 2,033 14 29 9,145 23 年度 524 1,650 1,174 2,002 15 12 20 5,397 (件) 24 年度(2 月末) 309 688 405 1,892 3 12 39 3,348 2 臨時特例つなぎ資金貸付事業 *住宅手当や失業手当等の給付までの間の生活費の貸付を行っている。引き続き適正かつ円 滑な貸付が行えるよう、区市町村やハローワーク等の関係機関との連携をすすめる。 〔貸付実績〕 22 年度 臨時特例つなぎ資金 23 年度 760 95 (件) 24 年度(2 月末) 32 3 自立生活スタート支援事業 *児童養護施設等の退所予定者等に対し、就職・進学等をする際に必要な資金の貸付けを行 う。施設と連携して申込相談、貸付を行うとともに、安定した就労・就学が償還免除につ ながるしくみとなっており、貸付後のアフターケアの強化に取組む。 〔貸付実績〕 22 年度 ①転居資金 ②就職支度資金 ③技能習得資金 ④就学支度資金 23 年度 10 3 4 19 5 1 3 12 (件) 24 年度(2 月末) 6 0 1 6 4 受験生チャレンジ支援貸付事業等の貸付事業 *区市町村窓口と連携して中学3年生、高校3年生を対象に学習塾等受講料、受験料の貸付 を実施するとともに、サポートセンターと連携して住居を失った不安定就労者を対象に住 宅資金、生活資金の貸付を行う。受験生チャレンジ支援貸付支援事業は、合格または経済 状況を勘案して償還免除になるしくみとなっており、免除率は 99.6%となっている。 *23 年度をもって貸付を終了した生活サポート特別貸付事業は他団体に事業譲渡する。 〔貸付実績〕 (件) 貸付事業区分 1 受験生チャレンジ支援貸付 支援事業 2 住居喪失不安定就労者・離職 者等サポート特別貸付事業 3 生活サポート特別貸付事業 学習塾等受講料 受験料 住宅資金 生活資金 生活資金 就職一時金 計 3 22 年度 4,149 3,088 196 94 859 22 8,408 23 年度 4,258 3,417 4 2 117 19 7,817 24 年度(2 月末) 4,523 3,552 0 4 8,079 5 児童の自立促進に関わる事業 (1)塚田・太田奨学資金 *高校入学に際し、入学金の調達が困難な要援護家庭の児童に対し、区市町村社協を通じ て募集し、奨学金を給付する。 〔給付実績〕 〈1件:5万円 募集定員 60 名〉 22 年度 23 年度 奨学金 29 件 1,450,000 円 47 件 2,350,000 円 24 年度 60 件 3,000,000 円 (2)ヒカリ興業奨学基金 *ヒカリ興業株式会社からの寄付による基金を設け、経済的な理由により高等学校や大学 等への進学が困難な者に対して奨学金の給付を行っている。 *24 年度は新規の募集を休止したが、26 年度進学予定の奨学生の募集を 25 年度に行う。 〔給付実績〕 〈大学等:年間 24 万円、高校等:年間 15 万円〉 21 年度からの継続分 23 年度からの継続分 大学等進学者 1 4 高校等進学者 0 5 (件) ※24 年度は新規の募集を休止した。 (3)自立援助促進事業 *社会的養護や自立支援を必要とする児童または女性の就職、進学、住居入居に伴う身元 保証、連帯保証を行う。 〔新規加入登録件数〕 22年度 就職時身元保証 進学時身元保証 賃室賃貸時の連帯保証 23 9 20 (件) 24年度(2月末) 25 3 12 0 0 1 (件) 24年度(2月末) 0 0 0 23年度 13 8 9 〔保証金支払い状況〕 22年度 就職時身元保証 進学時身元保証 賃室賃貸時の連帯保証 23年度 0 0 2 (4)児童福祉友愛互助会(杉浦・西脇)基金 ①杉浦基金 *児童福祉施設、里親への見舞金、賠償責任への援助金、就職祝金の給付を行う。 〔給付の状況〕 事故補償援助金 身元保証 就職祝金 3件 22年度 289,299 円 3件 23年度 169,000 円 0件 61件 ― 1,830,000円 0件 42件 ― 1,260,000円 4 24年度(2月末) 6件 282,900円 0件 62件 ― 1,860,000円 ②西脇基金 *児童養護施設、里親のもとから大学、短大等へ進学する児童に就学中の学費の一部を支 給する。 〔給付の状況〕 ※年間 36 万円 22年度 継続給付 37件 13,320,000円 60件 23年度 21,420,000円 新規給付 78件 28,080,000円 45件 16,200,000円 24年度(2月末) 94件 33,660,000円 63件 22,680,000円 6 低所得世帯の若年層の自立支援プロジェクト(第3期 3か年計画事業) *学識経験者、若年層の学習支援・自立支援に取組む団体、児童養護施設等退所者支援団体、 区市町村社協、学校関係者等によりプロジェクトを設置する。 *25 年度は、低所得世帯における世帯背景と支援ニーズを把握した上、関係機関が連携し て本人向けまたは保護者向けの支援に取組むため、具体的なツールの開発をすすめる。 7 東日本大震災による都内避難者への支援 *東日本大震災により都内に避難している 9,000 人を超える避難者が地域の関係機関に適切 につながるよう、24 年度に引き続き、福祉総合電話相談事業を実施する。 *24 年度に引き続き、19 区市町村社協による孤立化防止事業を実施し、都営住宅等を中心 に避難している地域において、戸別訪問やサロン活動を通じた支援に取組む。 〔福祉総合電話相談実績〕 (件) 24 年度(2 月末) 23 年度(7 月 15 日~) 相談件数 423 217 <3>区市町村社協等との協働による地域福祉の推進 《主な事業》 1 区市町村社会福祉協議会との協働 *第2期3か年計画において取組んだ地域福祉コーディネーターの研究と養成を通じて明 らかになった小地域の基盤組織の必要性をふまえ、新たに「課題発見・解決志向型の地区 社協整備事業」に取組む。25 年度は、地区社協に関する事例集を作成し、26 年度のモデ (第3期 3か年計画事業) ル事業につなげていく。 *24 年度に検討した整理をふまえ、区市町村社協における新会計基準の運用について説明会 と研修を実施する。 2 全社協、関東ブロック社協等との連携 *関東ブロック圏内で災害が発生した際には、関東ブロック都県・指定都市社協の相互支援 協定に基づき被災地域の支援活動に取組む。 *7月に関東ブロック都県・指定都市社協常務理事・事務局長会議を当番県として主催する。 3 民生・児童委員との連携 *区市町村社協活動をはじめ、東京都民生児童委員連合会活動との連携をすすめる。 5 <4>社会福祉関係者・市民活動関係者とのネットワークの構築 《主な事業》 1 会員の拡大と多様な会員活動の充実 *会員の拡大に引き続き取組むとともに、多様な機関・団体との協働活動の充実強化を図る。 2 業種別部会および分野別、課題別の活動の推進 *20 の部会による業種別部会連絡協議会及び5つの課題別連絡協議会において活動を行う。 (部会:20)区市町村社会福祉協議会部会、高齢者施設福祉部会、センター部会 東京都介護保険居宅事業者連絡会、医療部会、更生福祉部会 救護部会、身体障害者福祉部会、知的発達障害部会 東京都精神保健福祉連絡会、障害児福祉部会、 保育部会、児童部会、乳児部会、母子福祉部会、婦人保護部会、 社会福祉法人協議会、更生保護部会、在宅福祉サービス部会 民間助成団体部会 (連絡会:5)施設部会連絡会、高齢者福祉連絡会、障害者福祉連絡会、 児童・女性福祉連絡会、子ども・子育て分野情報交換会 <高齢福祉分野> *「東京における高齢者介護・福祉サービスのグランドデザイン(仮称) 」のとりまとめ *アクティブ福祉 in 東京’13(第7回高齢者福祉研究大会)の開催 *関東ブロック老人福祉研究総会の開催 *消費税改定に伴う介護報酬改定などの制度改正に対応するための部会・連絡会の協働 *退院後、行き場を見つけづらい高齢者への支援のための部会・連絡会の協働 *高齢者施設福祉部会とセンター部会の連携強化のためのブロック割の再検討 <障害福祉分野> *平成 25 年4月に施行する「障害者総合支援法」をふまえた影響の把握と提言活動 *東日本大震災復興支援特別委員会の運営 *平成 24 年 10 月に施行した障害者虐待防止法に関する検討 *障害関係団体との連携による東京大集会の開催 *これからの都外施設のあり方に関する検討 <子ども家庭分野> *保育所と外部機関との連携に関する調査研究 *保育所待機児童解消に向けた取組みと子ども・子育て支援新制度への対応 *民間社会福祉施設サービス推進費補助事務説明会による保育所における適正な申請・精 算手続きの強化 *専門機能強化型児童養護施設の拡充、東京の新たな治療的ケア施設の創設に向けた提言 *乳児院における専門職合同研修等による重篤化するケースへの対応と人材育成の強化 *施設利用者における福祉的課題の世代間連鎖に関する調査結果をふまえた取組み <生活福祉分野> *社会福祉法人による生活困窮者の支援に関わる具体的な事業の立ち上げ 6 3 東京都民生児童委員連合会 *東京都民生児童委員連合会は、各地区における民生児童委員活動がより一層発展するよう、 全都の民生児童委員活動の指針を示し、必要な情報提供、委員同士の交流の場の提供、資 質の向上をめざした研修の実施、関係機関や地域住民に対する民生児童委員活動の普及・ 啓発活動の実施等を行っている。 *平成 25 年4月より都内 397 の民生児童委員協議会(単位民児協)により構成され、約1 万人の民生委員・児童委員を会員とする東京都民生児童委員連合会事務局(民生児童委員 部)を新たに運営する。東京都民生児童委員連合会では、各単位民児協会長が一堂に会す る協議員総会において、会の予算・決算や事業計画・報告などの重要案件を決定する。 *25 年度は、民生委員・児童委員の一斉改選による引継ぎと新任民生・児童委員研修を円滑 に実施する。 *「民生委員・児童委員の日(5月 12 日)活動強化週間」において東京都との共催による 普及・啓発活動と各区市町村民児協によるパネル展示等を重層的に実施する。 *7月に関東ブロック民生委員児童委員活動研究協議会を当番県として開催する。 4 災害時要援護者支援センターの構築(第3期 3か年計画事業) *施設部会との協働により災害発生時に「災害時要援護者支援センター」を立ち上げて、施 設利用者の安全確保と地域の要援護者支援に取組めることをめざす。そのため、東京都と 連携し 24 年度から取組みをすすめている国の「災害福祉広域支援事業」を活用して、施設 部会、当事者団体、専門職団体、行政等による情報交換会の開催をはじめとしたネットワ ークを構築する。 *25 年度は施設部会との協働をすすめ、要援護者支援に関わる災害時情報支援の構築をすす めるとともに、災害ボランティアセンターとの連携も視野に入れた合同避難訓練をモデル 地区において実施する。 <5>福祉サービスの水準の向上 《主な事業》 1 東京都福祉人材センター (1)福祉人材情報事業 *新規求人数が増加しており、窓口や電話等による相談をきめ細かく実施するとともに、 各種事業を通じて求職者の掘り起こしをすすめる。また、中央福祉人材センターが運営 する求人・求職情報サイトの新機能を活かした紹介就職件数の増を図る。 *年2回の合同採用試験等による福祉人材確保ネットワーク事業について、大学生の就職 活動時期に合わせて前倒しのスケジュールを検討するとともに、人材定着に資するため の合同研修を充実する。 *「福祉の仕事就職フォーラム」 (7月) 、 「福祉の仕事イメージアップキャンペーン事業」 (11 月)などを通じた広報活動を展開する。 *区市町村社協、行政、ハローワーク等との共催による「地域密着面接会」は 20 地区を 予定する。24 年度からは試行的に障害者就労支援センター、特別支援学校の協力を得て、 事業所が障害者雇用に計画的に取組めるよう、面接会を普及啓発の場にも活用している。 また、福祉・介護人材マッチング支援事業においても、キャリア支援専門員による出張 相談、求人事業所への支援の中で障害者雇用に関するアドバイス等も随時行う。 7 *介護福祉士等修学資金貸付事業において、生活保護世帯や実務者研修受講者のための新 たな貸付を円滑に実施する。 *「保育人材確保事業」では、引き続き保育士有資格者の再就職支援研修、就職相談会を 6地域で実施するとともに、養成校や保育関連団体との連携をすすめる。 〔福祉人材センター求人・求職実績〕 新規求人人数 新規求職人数 就職者数 (人) 22 年度 16,362 5,411 2,171 23 年度 17,781 4,793 1,998 24 年度(2 月末) 19,777 3,938 1,870 (2)研修事業 *職務階層別研修が準拠している中央福祉学院のプログラムが 10 年ぶりにキャリアパス 対応仕様に全面改正される。そのため、検討会を設置し、レッスンプランや研修教材の 改定をすすめるとともに、受付から受講履歴管理までを一体的に管理する新たな研修受 付システムを構築する。 *小規模事業所人材育成支援事業として、新たに「保育講師来園研修」事業を創設する。 同事業では、認可保育所に限らず、認証保育所、学童クラブ等も対象に実施し、養成校 と連携して小規模な保育所における人材育成を支援する。また、第2期3か年計画にお いて育成をすすめた地域密着型研修の研修プランナーのフォローアップを通じて地域 (第3期 3か年計画事業) の実情に応じた研修の実施を支援する。 *福祉・介護人材キャリアパス支援事業を受託し、介護系の小規模事業所への出張研修を 実施する。 *新社会福祉法人会計基準移行研修を実施し、新会計基準への移行を支援する。 〔福祉人材センター研修実施状況〕 実施研修コース数 実施研修のべ日数 実施研修受講者数 22 年度 288 コース 518 日 12,877 人 23 年度 453 コース 619 日 16,564 人 24 年度(2 月末) 361 コース 532 日 10,616 人 2 資格取得支援事業 *介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員、福祉住環境コーディネーター3級の試験準備 講座を実施する。介護福祉士国家試験対策講座は、非正規の現任介護職員における資格未 取得状況の実態把握を行い、事業の再構築をすすめる。 3 福祉職場における障害者雇用のしくみ構築プロジェクト(第3期 3か年計画事業) *障害者雇用促進法の改正により平成 27 年4月から常用雇用労働者が 100 人を超える法人で 法定雇用率 2.0%を未達成の場合には納付金制度の対象となることから、平成 21 年度に実 施した実態調査を改めて実施し、ガイドラインの改訂等をすすめる。 *東京都福祉人材センターによる地域密着面接会、求人事業所への支援を通じた事業所支援 に取組む。 8 4 経営相談事業 *専任相談員による一般相談、弁護士、公認会計士、社会保険労務士による専門相談を行う。 〔相談件数実績〕 (件) 22 年度 23 年度 24 年度(2 月末) 一般相談 1,279 1,282 1,128 専門相談 74 129 144 5 経営支援事業 *社会福祉法人・施設の次世代役職員(リーダー)育成支援事業により施設のトップマネジ メントを担う人材の育成をすすめる。 *目標管理制度、人事考課に基づく「東社協参考給料表」を引き続き作成する。 6 福利厚生事業 (1)従事者共済会 *当面の不安定な経済状況の中、従事者共済会の安定・適正な事業運用と退職共済金積立 水準の改善を図るため、AML分析(資金と負債の統合管理)と数理計算(財政分析) により今後の資産運用・管理の検討をすすめる。 〔年度末会員数〕 22 年度 23 年度 24 年度(2 月受付分まで) 施設数 1,975 施設 2,068 施設 2,145 施設 会員数 42,610 人 44,180 人 45,809 人 36,599 百万円 38,849 百万円 40,339 百万円 期末資産残高 ※期末資産残高は 25 年 1 月末実績 (2)福利厚生センター *福利厚生センター東京事務局により、会員の要望に沿った会員交流事業等を実施する。 〔年度末会員数〕 22 年度 23 年度 24 年度(1 月末) 施設数 860 施設 862 施設 873 施設 会員数 20,777 人 21,225 人 20,801 人 9 <6>都民、NPO、企業の福祉参加の促進 《主な事業》 1 東京善意銀行 *都民、企業、団体からの現金、物品の寄付、催物の招待を預かり、社会福祉施設等へつな げる取組みを預託者・施設等の要望を活かしながら実施する。 *経済情勢を反映して現金寄付が逓減し、物品・招待寄付が増大している中、運営委員会に 設置したワーキングチームでの今後のあり方検討を受けて、福祉施設のニーズをふまえた 寄付の配分をすすめる。 〔寄付実績〕 22 年度 現金寄付 物品寄付 招待寄付 23 年度 32,943,239 円 243 件 194,351 点 199 件 22,452 人 28,825,719 円 241 件 339,484 点 236 件 22,643 人 24 年度(2 月末) 26,621,576 円 191 件 137,866 点 227 件 19,616 人 2 東京ボランティア・市民活動センター *ボランティア活動や市民活動に関する相談体制の強化を図る。また、NPO 法人からの運営 相談が増加していることから、認証・認定NPO法人に関する相談事業の充実を引き続き 進めるとともに、認定 NPO 法人取得を支援するための講座等も継続実施する。 *24 年度までの「家族力大賞」を新たに「きづなづくり大賞」に名称変更し、地域における 課題解決に取組む実践事例を募集する。 *小・中学校の「総合的な学習の時間」や高校の「奉仕の時間」などを、学校と区市町村ボ ランティア・市民活動センター等が協働して取組めるような教材の開発等をすすめ、市民 学習を推進する。(第3期 3か年計画事業) *多機能常設型居場所(協働空間)づくり促進事業として、25 年度は地域における現状の実 態把握を行う。(第3期 3か年計画事業) *テーマ別市民活動団体との協働を促進し、新たな地域課題の解決に取組む当事者団体、セ ルフヘルプグループ等の活動発展につながるネットワークの構築を支援する。 *24 年度に設置した「東京災害ボランティアセンターの設置・運営に関する検討委員会」を 引き続き開催し、区市町村災害ボランティアセンターへの支援やNPO・NGO等との協 働による被災者支援のあり方の検討をすすめる。また、災害ボランティアセンター運営者、 スタッフ、ボランティアを対象とした災害ボランティアコーディネーターの養成プログラ ムを検討し、講座等を実施する。災害ボランティアに関わる諸団体のネットワークの構築 及び災害ボランティアセンターの運営等を目的とする訓練を区市町村ボランティア・市民 活動センター、社協等と協働して行う。 *東日本大震災に伴う都内避難者への支援活動を行っている団体等の連携を促進するため、 情報交換会等を実施する。 10 <7>社会福祉に関する総合的企画・調査研究活動の推進 《主な事業》 1 総合企画委員会 *平成 25~27 年度の新規重点事業計画である「第3期 東社協3か年計画」について、計画 初年度の目標を設定し、①3か年を通じた課題の解決、②部会との協働と部会の枠組みを 超えた取組み、③区市町村社協と一体的な取組み、の3つの基本方針に根ざした計画の進 行管理を行う。 2 調査研究 *前述の第3期3か年計画における各種調査研究に取組むとともに、今後の福祉人材の裾野 の拡大をめざして、中高生向けに保育のしごとを啓発するパンフレットの作成をすすめる。 将来的には保育士に限らず、他の分野においても同様の取組みをすすめる。(第3期 3か年 計画事業) <8>福祉情報活動の推進 《主な事業》 *東社協の機関紙として福祉広報を毎月 12,700 部発行する。 *広報戦略に基づき、東社協ホームページの情報発信機能を高めるとともに、新たな情報発 信ツールの活用を検討する。また、24 年度に引き続き、高校生によるユース記者活動を展 開し、その活動の情報発信も含めたユース向けホームページを運営する。 *メールマガジンを発行し、福祉情報の迅速な提供を図るとともに、ホームページの利用促 進につなげる。 〔東社協ホームページ利用状況〕 (件) 22 年度 23 年度 24 年度(2 月末) 年間利用件数 323,088 411,554 271,191 メールマガジン登録者 1,237 1,365 1,460 *社会福祉事業者、従事者、都民等を対象とした出版活動の充実を図る。 <9>地域福祉施策や活動への提言 《主な事業》 1 地域福祉推進委員会 *施設現場に共通する課題について、現場実態をふまえ課題を整理し、「大都市における社 会福祉施設に関する施策検討ワーキングチーム」により要望活動を行う。 *行政、福祉事業者に対し「提言 2013」の実現に向けた要望活動等を行う。 *「提言 2014」に向け部会、連絡会及び東社協における取組みをすすめる。 11
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