資料 平成25年度業務実績評価(案)(PDF形式:591KB) - 経済産業省

独立行政法人経済産業研究所
平成25年度業務実績評価(案)
1.総合評価
評定結果
20年度:A、21年度:A、22年度:A、23年度:A、24年度:A
各事項の評定
各事項の評定から算定される総合評定
サービスの質の向上① 調査及び研究
業務)(40%)
サービスの質の向上② 政策提言・普
及業務等)(30%)
業務運営の効率化(15%)
財務内容(15%)
( 点)
点×40%+
= .
点
点×30%+
点×15%+
点×15%
総合評価のポイント
( 点)
【サービスの質の向上① 調査及び研究業務】
( 点)
○論文数、METI 評価、外部レビューアーによる評価等、調査及び研究業務に係る各
( 点)
種指標は数値目標をいずれも上回り、質・量ともに高い業績を上げており、国際
的にも経済シンクタンクとしてアジア№1(世界ランキング 10 位)との評価を得てい
る。
○論文公表数は、第2期最終年度 200 件に次ぐ 193 件に上り、専門分野の外部レビ
ューアーによる学術水準の評価も高かった。
○「通商白書」や「経済財政白書」等への研究成果の引用件数も 55 件と目標 20 件
を大きく上回っている。また、政策との合致・政策形成への有用性について、METI
関係課から、ともに高い評価を獲得している。
○外国語による論文数やシンポジウム等に参加する海外の識者の人数も引き続き高
い水準であり、国際的な発信力を強化しており評価できる。
○日本の地域間生産性格差や産業構造を分析するため、都道府県別産業生産性デー
タベース(R-JIP)を初めて構築したことは、高く評価できる。
【サービスの質の向上② 政策提言・普及業務等】
○書籍の刊行数、シンポジウム・BBL 開催件数、参加者満足度等のアウトプット指
標は、いずれも目標を上回り、高い水準を維持している。
○各種データベースは、海外を含めたユーザーに信頼感を持って活用されており、
活用実績は概ね伸びている。
1
○国際的評価を高めるため、米国を中心に海外研究機関や国際機関との人事交流や
協力関係の強化を図った。
【業務運営の効率化】
○内部統制については、ISMS(Information Security Management System)内
部監査とは別に内部統制監査を行い、前年度に理事長自ら審査を行い対応の優先
度を決定したリスクについて毎年度の是正計画を立て、是正の実施と共にフォロ
ーアップ監査を行った。また各種会議において情報共有、重要事項の討議の実施、
理事長との直接の意見交換などコミュニケーションの強化も行っており評価でき
る。これにより、理事長の柔軟な思考が業務運営に浸透している。
○情報セキュリティとしては、標的型メール攻撃への模擬訓練等を実施し、また外
部サービスを活用して 365 日 24 時間のセキュリティ対策を実現した。
【財務内容】
○財務内容については、効率的な予算執行による業務運営が行われている。
○運営費交付金債務の繰り越しは、生産性の向上によるところであり、また、3法
人統合の議論を見極める必要があり、執行を抑制された点等が理由である。
<評価比率の考え方>
○評価のウェイトは、業務の核である①調査及び研究業務と、調査・研究成果に付
随する②政策提言・普及業務等に分割し、業務の実施体制や重要性等に鑑みてウ
ェイトを①40%、②30%とし、業務運営の効率化、財務内容は各15%とす
る。
(注)各事項の評点はAA:5点、A:4点、B:3点、C:2点、D:1点の5段階。総合評価は、各項目の評点に評価比率を掛け合わせて合算して算
出し、5.0≧AA>4.5≧A>3.5≧B>2.5≧C>1.5≧D>1.0 としている。
2
2-1.サービスの質の向上(調査及び研究業務)
評定結果
20年度:A、21年度:A、22年度:A、23年度:A、24年度:A
○論文公表数 193 件は、中期計画の指標である年 84 件の倍以上であり、独法化後で2番目となる件数であった。
○政策ニーズとの合致、政策形成への有用性については、経済産業省の関係課室から高い評価を得ている。
○専門分野の外部レビューによる学術水準の評価も、A評価(高い水準にある(5 点満点中 3.85))を獲得した。
○「通商白書」等への研究成果の活用件数も、指標を大きく上回る 55 件となり、内閣府等での活用件数も増加
した。
評価のポイント
以上のように、定量的実績は、いずれも中期計画の指標を達成しており、高いレベルを維持している。
○ブレインストーミングワークショップ(BSWS)の開催回数も急増しており、研究内容の充実が推測される。
○日本の地域間生産性格差や産業構造を分析するため、都道府県別産業生産性データベース(R-JIP)を初めて
構築・公開したことは、評価できる。
○海外からの客員研究員やヴィジティングスカラーの受入れは、日本に関する国際的な関心を高めるなどの点
から有用であり、引き続き強化することが望ましい。
3
【個々の評価事項について当該年度の評定がBとなる基準】
○調査研究内容が高い学術水準を確保するとともに、テーマ設定が中長期的な政策立案ニーズに充分合致し、経済産業政策に研究成果
が活用されている場合。
(中期計画の定性的指標)
①中長期的な経済システム改革の視点に基づく斬新な政策研究・提言活動を実現する。
(時々の政策立案・実行をミッションとする政策当局と役割面において補完
性を確保する)
②これら斬新な政策研究・提言活動によって、効果の薄い政策の改善・廃止や新しい政策の導入に資する理論的・分析的基礎を提供する
③政府の意思決定・政策立案に影響力のある文書や有識者間での政策論争に研究所の研究成果・提言内容が関与した実績を確保する
④研究自体を自己目的化せず、中長期的な政策ニーズに資する政策研究・提言活動を実現する
(中期計画等の定量的指標)
①内部レビューを経た論文の公表:(中期計画)5年間で 420 件以上、
(年度計画)84 件以上
②経済産業省関係課室へのアンケート結果:
(中期計画、年度計画)満足度3分の2以上
③外部レビューによる研究成果の学術的水準:(中期計画、年度計画)全体で上位3分の1の水準
④外国語による論文数、シンポジウム・セミナー等に参加する海外の識者の数、外国語によるニュースレター・広報誌等の件数:
(中期計画)5年間で500件以
上、
(年度計画)年間100件以上
⑤白書、審議会資料等における研究成果の活用の件数:(中期計画)5年間で100件以上
⑥(中期計画、年度計画)研究成果に基づく論文等が英文の査読付き学術誌に掲載されること、英文の専門書籍に収録されることなど、学術的成果として国際的
に高い評価を得た実績を把握し、評価に活用する。
【平成25年度の実績及び評価(評定がBとなる基準と異なる理由)】
<主な実績>
○平成 23 年度から新たに第三期中期目標期間(平成 23 年度から 27 年度までの 5 年間)がスタートし、第三期中期目標に示された経済産
業政策の 3 つの重点的な視点に沿った研究活動を行うべく、新たに 9 つの研究プログラムを設定したが、平成 25 年度も、引き続きその 9
つの研究プログラムを中心に研究活動を行った。
・経済産業政策の3つの重点的な視点
①世界の成長を取り込む視点
4
②新たな成長分野を切り拓く視点
③社会の変化に対応し、持続的成長を支える経済社会制度を創る視点
・平成 23 年度に設定し平成 25 年度に引き続き実施した研究プログラム
①貿易投資、②国際マクロ、③地域経済、④技術とイノベーション、⑤産業・企業生産性向上、⑥新しい産業政策、⑦人的資本、
⑧社会保障・税財政、⑨政策史・政策評価
○さらに、これらの分野にとどまらない領域や複合分野についての研究テーマを「特定研究」として実施した。
○平成 25 年度は、合計で 74 の研究プロジェクトを実施し、193 本の内部レビューを経た論文を公表した。
○DPは専門分野の大学教授等外部レビューアーによって学術的水準の評価が行われ、平成 25 年度はA評価(高い水準にある:5 点満点
中 3.85 点)を獲得した。
<定量的実績>
①内部レビューを経た論文(ディスカッション・ペーパー(PD)、ポリシー・ディスカッション・ペーパー(PDP))の公表総数
20 年度
21 年度
22 年度
23 年度
24 年度
25 年度
113 件
121 件
200 件
109 件
157 件
193 件
193 件
○昨年度及び第二期中期目標期間の3年目に当たる 20 年度と比較しても高い水準であり、着実に研究成果をあげている。
②経済産業省関係課室へのアンケート結果
○政策ニーズとの合致(A~C の3段階評価)
有
効
回
答
数
24 年度
25 年度
A:研究プロジェクトは政策ニーズに合致している
48
58
B:研究プロジェクトは政策ニーズに合致しているとも
合致していないとも言えない
9
11
C:研究プロジェクトは政策ニーズに合致していない
0
1
5
合
平
均
計
57
70
点
2.84
2.81
A
A
平均点の評価
満 足 度
94.7%
93.8%
注:・平均点は A=3 点、B=2 点、C=1 点として計算し、平均点の評価は 2.5<A≦3、1.5<B≦2.5、1<C≦1.5 としている。
・満足度は、すべてが A 評価である時を 100%として計算。
○政策形成への有用性(AA~D の5段階評価)
有
効
回
答
数
24 年度
25 年度
AA:研究成果が政策形成にとって有用だと考えられる
25
34
A:どちらかと言えば政策形成にとって有用だと考えられる
20
18
B:有用とも有用でないともいえない
9
7
C:どちらかと言えば有用ではないと考えられる
0
0
D:政策形成にとって有用ではないと考えられる
0
1
計
54
60
点
4.3
4.4
A
A
合
平
均
平均点の評価
満 足 度
85.9%
88.0%
注:・平均点は AA=5 点、A=4 点、B=3 点、C=2 点、D=1 点として計算し、平均点の評価は 4.5<AA≦5、3.5<A≦4.5、2.5<
B≦3.5、1.5<C≦2.5、1<D≦1.5 としている。
・満足度は、すべてが AA 評価である時を 100%として計算。
③外部レビューアー(専門分野の大学教授等)による学術水準の評価結果
有
AA:国際的に見ても十分通用する水準にある
効 回
答
数
24 年度
25 年度
42
42
6
A:高い水準にある
81
93
B:平均水準に達している
36
54
C:平均水準未満である
6
9
D:著しく平均水準を下回る
0
0
計
165
198
点
3.96
3.85
合
平
均
平均点の評価
A
A
注:平均点は AA=5 点、A=4 点、B=3 点、C=2 点、D=1 点として計算し、平均点の評価は 4.5<AA≦5、3.5<A≦4.5、2.5<B
≦3.5、1.5<C≦2.5、1<D≦1.5 としている。
④外国語による論文数、シンポジウム・セミナー等に参加する海外の識者の数、外国語によるニュースレター・広報誌等の件数
外国語による論文数
シンポジウム、セミナー等に参加する海外の識者の数
外国語によるニュースレター・広報誌等の件数
合
計
24 年度
92
137
29
258
25 年度
95
124
30
249
⑤白書、審議会資料等における研究成果の活用の件数
24 年度
25 年度
合計引用件数
45
55
主な引用事例
経済産業省「産業活動分析」:1 件
同
「通商白書」:16 件
同
「中小企業白書」:10 件
内閣府「日本経済 2012-2013」:6 件
経済産業省「通商白書」:21 件
内閣府「経済財政白書」:20 件
厚生労働省「労働経済の分析」:4 件
7
⑥学術的成果として国際的に高い評価を得た実績(英文査読付き学術誌への掲載及び英文専門書籍への収録件数):35 件(24 年度 33 件)
<平成 25 年度に重点的に実施した事業及び成果>
○都道府県別産業生産性データベース(Regional-Level Japan Industrial Productivity Database、略称 R-JIP)の構築。
○今期、4度目となる「くらしと健康の調査」を始め、計6件のアンケート調査を実施。
○海外からの客員研究員3名、ヴィジティングスカラー4名を受け入れ、その研究成果を発信。
○ブレインストーミングワークショップ(BSWS)等の開催実績
BSWS
DP 検討会
PDP 検討会
中間報告会
開 催
24 年度
7
95
9
6
回
数
25 年度
37
82
7
0
参加者延べ人数
24 年度
25 年度
111
547
1,210
1,076
163
79
114
0
平均参加人数
24 年度
25 年度
15.9
14.8
12.7
13.1
18.1
11.3
19.0
0
X.その他【該当があれば】
該当なし
<評価・コメント>
・論文の公表総数 193 件は、第3期中期目標 84 件以上の倍以上になるので、法人の量実績はAA(5.0)
法人の質実績としての外部レビューによる研究成果の学術的水準は、全体で上位3分の1水準という中期目標に対して、平均点 3.85 は、
A評価(4.0)……量質合計すると、4.5 と評価する。
・白書審議会資料への活用件数が中期計画では、5 年間で 100 件以上としており、平均 20 件以上となるが、平成 25 年度実績は 55 件で目標
の倍以上となった(AA評価)。特に内閣府の件数が6件から 20 件になったのは、注目に値する。
・ブレインストーミングワークショップの開催回数が平成 25 年度は、急増しており、研究内容の充実が推測される。
8
・経済産業政策上重要な研究プロジェクトにおける内部レビューを経た論文が 22 年度の 200 件に次ぐ 193 件と高水準であったこと、シンポ
ジウム、セミナー等で研究成果の積極的な発信がなされたこと等、従来以上に大きな成果のあった年度であると認められる。また METI 関
係課室からの研究プロジェクト別評価や外部レビューアーによる学術水準評価も、引き続き高水準であることからも質的にも優れたパフ
ォーマンスがあったと思われる。
・平成 25 年度は、前年度に比べ研究プロジェクトの数が大幅に増加しており、活発に研究が遂行されたと言える。中期計画で掲げた質・量
に関する目標について、定量的指標はどれも目標値を大幅に上回っている。RIETI の業務の根幹をなす研究成果については、多くの水準
の高い研究が出されている。研究の政策に対する有用性については、経済産業省でのアンケートにおいて政策ニーズとの合致についての
平均点が昨年度よりわずかに低下しているものの、有効回答数が増加していることから見て、政策に資するプロジェクトの件数が増加し
ているので評価できる。研究の成果が、白書等の基本的な資料に引用される件数が増加していることも、政策への有用性という点から評
価できる。
・中長期的な経済システム改革を構想するには、基本的なデータが必要であるが、この点で、日本産業生産性データベース(JIP)に加えて、
都道府県別産業生産性データベース(R−JIP)を構築したことは評価できる。データベースやアンケート調査を踏まえた実証的な研究がよ
り一層行われることを期待したい。
・海外から客員研究員やヴィジティングスカラーを受け入れ、研究成果の発信を行っているが、このような試みは、日本についての国際的
な関心を高めるという点、国際的な視点からの提言を得るという点から有用であると考えるので、人選等も含め、引き続き強化すること
が望ましい。
9
2-2.サービスの質の向上(政策提言・普及業務等)
評定結果
20年度:A、21年度:A、22年度:A、23年度:A、24年度:A
○書籍の刊行数、シンポジウム、BBL開催件数、参加者数、満足度等のアウトプット指標は、いずれも中期
計画の指標を達成しており、高いレベルを維持している。
○理事長を中心に、研究成果を国内のみならず海外にも、内外のマスメディア等を通じて情報発信を積極的に
行った。
○従来から協力を行ってきた国・地域の研究機関に加えて、ブルッキングス研究所、ピーターソン国際経済研
究所といった米国の研究機関やOECD、IMFといった国際機関との協力関係が強化され、ネットワークの
拡大が図られている。
評価のポイント
○政策研究に必要なデータベースの構築を行い、アクセス数も伸びている。継続するための予算、利用促進方
法などを長期的に検討しておくことも必要である。
○研究テーマ毎に、研究者や関係省庁の専門家を集めるなど、知のハブの役割を強化した。研究機関等とのネ
ットワーク形成は、継続して行うことを期待する。
○大学、産業界等の有識者(海外委員を含む)からなる外部諮問委員会の活用は評価できる。今後、委員会で
の意見の反映についても検証が必要。
○シンクタンクの世界ランキング(RePEc:Research Papers in Economics)で、経済シンクタンクとして、引
き続きアジアNo.1を維持し、かつ、昨年の12位から順位を上げて、10位になったのは評価できる。
10
1.政策提言・普及業務
【個々の評価事項について当該年度の評定がBとなる基準】
インパクトのある提言・普及活動とするため、様々なツールの積極的で有効な活用とその質的な充実を図っている場合。
(中期計画の定性的指標)
【再掲】
①中長期的な経済システム改革の視点に基づく斬新な政策研究・提言活動を実現する。
(時々の政策立案・実行をミッションとする政策当局と役割面において補完
性を確保する)
②これら斬新な政策研究・提言活動によって、効果の薄い政策の改善・廃止や新しい政策の導入に資する理論的・分析的基礎を提供する
③政府の意思決定・政策立案に影響力のある文書や有識者間での政策論争に研究所の研究成果・提言内容が関与した実績を確保する
④研究自体を自己目的化せず、中長期的な政策ニーズに資する政策研究・提言活動を実現する
(中期計画等の定量的指標)
①研究成果に基づく書籍:
(中期計画)5年間で20冊以上、(年度計画)4冊以上
②公開シンポジウム・セミナー等:(中期計画)5年間で30件以上、
(年度計画)6件以上
③BBL 開催数:(中期計画)5年間で250件以上、
(年度計画)50件以上
④シンポジウム・BBL セミナー等の METI 職員等の満足度:
(中期計画、年度計画)3分の2以上
⑤RIETI の HP へのヒット数:
(中期計画、年度計画)毎年80万件以上
⑥研究論文のダウンロード数(内部レビューを経て公表した研究論文の1本当たり年平均)
:(中期計画、年度計画)年4,400件以上
⑦ニュースレター等の発行回数:
(中期計画、年度計画)電子メールによるニュースレター配信月3回以上、広報誌など広報物毎年5回以上
⑧(中期計画、年度計画)マスメディアを通じた発信の状況の把握や、産業界や一般の有識者に対するアンケートによる評価、各データベースの利用状況の把握
などを行い、評価に活用する。
【平成25年度の実績及び評価(評定がBとなる基準と異なる理由)】
<主な実績>
研究書を6冊出版し、公開シンポジウム・セミナーを14回、BBLセミナーを65回開催した。ウェブサイトへのアクセス件数は年間
154万件となった。マスメディアを通じた情報発信も積極的に行い、また海外の研究機関等との連携にも取り組んだ。
<定量的実績>
11
①研究成果を取りまとめた研究書の出版刊行総数
研究書合計冊数
24 年度
25 年度
8冊
6冊
②公開シンポジウム・セミナー開催数
25 年度
10 回
14 回
公開シンポジウム・セミナー
24 年度
③BBL(ブラウンバッグランチ)セミナー開催数
BBL
24 年度
25 年度
62 回
65 回
④シンポジウム・BBL セミナー等に対する参加者の平均満足度
(%)
シンポジウムの参加者の平均満足度
うち経済産業省職員の平均満足度
BBL セミナーの参加者の平均満足度
24 年度
25 年度
83
82
85
74
89
87
うち経済産業省職員の平均満足度
88
87
注:・5(大変参考になった)~1(全く参考にならなかった)の数字による回答を集計したもの。
・満足度は、すべてが 5 である時を 100%として計算。
12
⑤HP(トップページ)へのヒット数及び研究論文のダウンロード数
(万件)
24 年度
25 年度
日本語サイトのヒット件数
95.6
110.4
英語サイトのヒット件数
40.6
37.0
6.2
6.7
142.3
154.1
3,898 件
4,221 件
中国語サイトのヒット件数
総ヒット件数
1日あたりの平均ヒット件数
⑥研究論文のダウンロード数(研究論文 1 本当たりのダウンロード平均件数)
研究論文1本当たりのダウンロード平均件数
24 年度
25 年度
13,028
9,247
注:ダウンロード件数は、個々の論文に対する需要や、掲載時期の影響を受ける。
⑦ニュースレター等の発行回数
○電子メールによるニュースレター
24 年度
25 年度
日本語
月4回
月4回
英
語
月1回
月1回
中国語
月1回
月1回
24 年度
25 年度
年5回
年5回
○印刷物による広報誌
発行回数
13
⑧マスメディアを通じた発信の状況、ウェブ上でのアンケート結果
○マスメディアを通じた発信の状況
(延べ件数)
24 年度
25 年度
テレビ・ラジオ
32 件
28 件
新聞・雑誌
29 件
27 件
注:新聞・雑誌は、日本経済新聞「経済教室」を除いた件数。
○ウェブ上でのアンケート結果
ウェブ上で、RIETI の総合的な評価に関する 2 つの質問を実施しており、その結果は以下のとおり。
(アンケート冒頭で経済産業研究所の目的について説明。)
独立行政法人経済産業研究所法に基づき、独立行政法人 経済産業研究所(RIETI)は、霞ヶ関という立地条件を活かし、政策現場・研究者・民
間の連携によるシナジー効果を最大限に発揮しながら、自主・独立に政策研究と提言を行う本格的な政策研究機関です(2001 年 4 月設立)
。
我が国が成熟した活力ある社会を構築していくために、従来の政策決定過程の枠組みに囚われない理論的・分析的な研究に裏打ちされた斬新な
発想に基づく政策展開の実現を追求しています。このため RIETI では、政策ニーズに見合った研究テーマの大枠を設け、その枠組みの中で各研究
者が個別に自由に研究し、しかも個別の研究が有機的に関わり合うよう工夫し、さらにシンポジウムなどを通じて有識者や関係者の知見も取り入
れています。こうして研究の相乗効果を図り、活発な提言活動を通じて政策論争及び政策形成に貢献しています。
質問 1.経済産業研究所(RIETI)は、この目的をどの程度果たしていると思いますか?
有
効
回
答
数
24 年度
25 年度
A:十分その役割を果たしている
175
125
B:ほぼその役割を果たしている
218
163
C:あまりその役割を果たしていない
14
11
D:ほとんどその役割を果たしていない
0
0
14
合
平
均
計
407
299
点
3.4
3.38
84.9%
84.5%
目的を果たしているとの回答率
注:平均点は、A=4 点、B=3 点、C=2 点、D=1 点として計算し、目的を果たしているとの回答率は、すべてが A 評価である
時を 100%として計算。
質問 2.「RIETI の研究活動(研究・成果の公表)は、あなたの業務、研究の参考になりましたか?」
有
効
回
答
数
24 年度
25 年度
A:大変参考になった
237
175
B:多少参考になった
167
121
C:あまり参考にならなかった
8
8
D:全く参考にならなかった
2
0
計
414
304
点
3.54
3.55
88.6%
88.7%
合
平
均
RIETI の活動が参考になったとの回答率
注:平均点は、A=4 点、B=3 点、C=2 点、D=1 点として計算し、参考になったとの回答率は、すべてが A 評価である時を 100%
として計算。
<平成 25 年度に重点的に実施した事業及び成果>
○研究成果の積極的な発信
①シンポジウム等公開イベントの拡大
内閣府経済社会総合研究所等の政策研究機関との共催セミナー、経済産業省等との共催イベント、研究成果のタイムリーな対外発信を
するハイライトセミナーなど、14 回の公開イベントを開催した。
②ウェブサイトで新たな取り組み
・英文での Facebook の RIETI 公式ページを開設。ソーシャルボタンの充実。
15
・E-book コンテンツの発信。「東日本大震災-日本経済が震災を乗り越えるための政策提言」を配信。
③BBL セミナーの充実
BBL セミナーは、65 回開催、参加者数は延べ 5,514 人となった。BBL セミナー会員は約 3,200 名(H26 年 3 月末現在)と過去最大となっ
た。
④マスメディアを通じた発信の状況
・テレビ・ラジオでの情報発信
理事長を中心に、アベノミクス、消費税増税関係や国際金融等についてテレビやラジオの番組でコメントや解説を行った。
平成 25 年度:28 件(延べ出演回数)
(参考)24 年度:32 件
・新聞・雑誌での情報発信
理事長、所長、上席研究員等がファイナンシャル・タイムズや各経済誌に寄稿等を行った。
平成 25 年度:27 件(延べ掲載回数・常勤役職員に限る)
(参考)24 年度:29 件
・日本経済新聞「経済教室」への掲載
日本経済新聞の「経済教室」でも研究成果が取り上げられた。
平成 25 年度:8 件(RIETI フェローの他、研究会参加者等による RIETI の研究成果引用を含む)
(参考)24 年度掲載:9 件
・日本経済新聞にシンポジウム等のサマリーの記事広告を行った(4 回)。
○国際化の強化
(1)研究機関との交流
①欧州
(ⅰ)欧州 CEPR(経済政策研究センター)
・ワークショップを東京(RIETI)で共催(平成 25 年 10 月 8 日)
タイトル“New Challenges to Global Trade and Finance”
・ポリシーディレクターの国際セミナーを東京(RIETI)で開催(平成 25 年 12 月 4 日)
タイトル“The Development and Future of Factory Asia”
・VoxEU(CEPR が仏、伊、蘭等各コンソーシアムとともに運営している政策ポータルサイト)との連携強化。
RIETI のコラム等を VoxEU にも掲載(25 年度 13 件)するとともに、VoxEU のコラムを RIETI ウェブサイト(「世界の視点から」)に掲載
(25 年度 7 件)した。
(ⅱ)East Asia-EU Economic Roundtable(European Centre for International Political Economy (ECIPE)等と共催)
16
・ラウンドテーブル 2014 を北京で開催(平成 26 年 1 月 9 日)。
タイトル“New Developments and Challenges of Regional Trade Agreements”
(ⅲ)フランス Centre d'Etudes Prospectives et d'Informations Internationales (CEPII)
・エコノミスト2名をヴィジティングスカラーとして受入れ(平成 25 年 9 月)。それぞれ 1 本ずつ DP を公表(平成 26 年 3 月)。
②米国
(ⅰ)ブルッキングス研究所
・シニアフェロー/日本部長が率いる"Policy Dialogue Mission"とのミーティング(平成 26 年 2 月 26 日)
(ⅱ)ピーターソン国際経済研究所
・RIETI 理事長が所長を訪問し、協力関係発展を確認(平成 25 年 10 月 31 日)。
・シニアフェローの BBL セミナーを開催(平成 26 年 1 月 31 日)
タイトル“Current Status and Future Prospects of the TPP Negotiations”
・所長のBBLセミナーを開催(平成 26 年 2 月 26 日)。タイトル“Abenomics-An American view”
(ⅲ)CFR(外交問題評議会)
・RIETI 理事長が Senior VP を訪問し、協力関係発展を確認(平成 25 年 11 月 1 日)。
・ヴィジティングスカラーの継続的受け入れ
(ⅳ)ハーバード大学
・インターンの受け入れ(リサーチアシスタント)(平成 25 年 6 月~7 月)
(ⅴ)ペンシルバニア大学ウォートンスクール
・RIETI 理事長が校長を訪問し、協力関係発展を確認(平成 25 年 10 月 31 日)。
・ウォートンスク-ル教授執筆のコラムを RIETI ウェブサイトに掲載(平成 26 年 3 月) 。
(ⅵ)その他
・ブランダイス大学国際ビジネススクール教授の特別セミナーを東京で開催(平成 26 年 2 月 17 日)。
タイトル“The New Landscape of World Trade with Mega-FTAs and Japan's Strategy”
③アジア・オセアニア
(ⅰ)台湾 TIER(経済研究院)/韓国 KIET(産業研究院)
・ワークショップを台湾で共催(平成 25 年 12 月 12 日)。タイトル“Structural Reform and Policy Challenges”
・TIER 研究員とのミーティング(SME について)(平成 25 年 8 月)
・TIER ディレクターとのミーティング(グローバル・ニッチトップ企業について)(平成 25 年 9 月)
(ⅱ)中国 DRC(国務院発展研究中心)
17
・ワークショップ兼 DP 検討会を東京(RIETI)で開催(平成 25 年 4 月 23 日)。中国企業の国際化に関する共同研究の最終発表を行った。(平
成 25 年 9 月 DP 公表)
・RIETI 研究員が介護労働者について共同研究を行う。H26 年度に DP 公表予定。
(ⅲ)ANU AJRC(オーストラリア国立大学 豪日研究センター)
・RIETI ウェブサイトに掲載されたコラムの転載開始(平成 25 年 7 月)
④国際機関
(ⅰ)OECD
・科学技術産業局次長の特別BBLセミナーを共催(平成 25 年 12 月 20 日)。
タイトル“Japan's Growth Strategy - What can be learned from international good practices?”
・競争委員会議長の BBL セミナーを開催(平成 26 年 3 月 6 日)。タイトル“Competition Law in a Global Economy”
(ⅱ)IMF
・RIETI 理事長が副専務理事を訪問し、協力関係発展を確認(平成 25 年 10 月 31 日)。
・アジア太平洋地域事務所(OAP)所長補佐の BBL セミナーを開催(平成 25 年 11 月 8 日)。
タイトル“世界経済と金融市場:今後の見通しと政策課題”
・OAP シニアエコノミストの BBL セミナーを開催(平成 25 年 11 月 22 日)。
タイトル“The Path to Higher Growth: Does Revamping Japan's Dual Labor Market Matter?”
・OAP の3氏を RIETI コンサルティングフェローに委嘱。
(2)その他
・ウェブサイト「世界の視点から」コーナー掲載件数の増加
25 年度:15 件(24 年度:13 件)
<評価・コメント>
・ここでは「国際化の強化」の成果が出ている事を評価する。
・従来は、欧州と中国については、それぞれCEPRとDRCと提携してきたが、平成 25 年度は、米国との関係を大幅に増加させることが
出来た。更にOECD、IMFという国際機関との交流ができたことは、RIETIの存在感を高めることに貢献できたと評価する。
・研究成果を国内のみならず、海外に対しても幅広くかつ積極的に政策提言した年度であったと言える。英文査読付き学術雑誌への掲載や
国際的な研究機関や国際機関との活発な交流、さらに著名な海外の研究者を交えたワークショップ等からみて、今後更なるパフォーマン
スと国際的な地位の確立が期待できると思われる。
・平成 25 年度の目標数値を上回る実績を出している点、評価できる。重点を置いたシンポジウム・セミナーの開催については、昨年度より
18
も回数も多く、BBL セミナーでは会員数を増加させている。シンポの満足度においては、経産省の満足度が昨年度より低下しているが、
これは、シンポを一般的な聴衆への発信に重点を置いているためなのかどうかをみて、シンポのめざす発信について検討することも必要
かもしれない。
・国際化については、海外の研究機関や国際機関との交流を増やしている点、評価できる。これらの機関との恒常的な関係が築けることが
国際化にとっては重要な要素である。
2.資料収集管理、統計加工及び統計管理業務
【個々の評価事項について当該年度の評定がBとなる基準】
効果的、効率的な政策研究のために、統計データベースやこれを使いやすい形に加工したデータベースの構築を行い、ユーザーに活用
されている場合。
(中期計画の定性的指標)
研究所において整備したデータベースについて、外部への提供の是非等も含めて検討を行い、最適な利用状況を確保する
(中期計画の定量的指標)
【再掲】
マスメディアを通じた発信の状況の把握や、産業界や一般の有識者に対するアンケートによる評価、各データベースの利用状況の把握などを行い、評価に活用す
る。
【平成25年度の実績及び評価(評定がBとなる基準と異なる理由)】
①データベースの構築と活用に向けた取り組み
研究成果・政策提言については、Web 上で誰でもいつでも閲覧できるようになっている。また、政策形成の基本データとなる統計データ
の開発やアンケート調査結果等についても、「RIETI データベース」として Web 上で一般に公開している。
○RIETI データベースの概要
 JIP データベース
日本の経済成長と産業構造変化を分析するための基礎資料として日本産業生産性データベース(Japan Industrial Productivity
Database)を提供。大規模データセットである JIP データベースは、RIETI の様々な研究プロジェクトで活用するほか、重要なデータベ
ースとして高く評価されている。平成 25 年度は、JIP データベース 2013 を完成公表した。
 R-JIP データベース
日本の地域間生産性格差や産業構造を分析するための基礎資料として都道府県別産業生産性(R-JIP)データベース 2012 年版
19
(Regional-Level Japan Industrial Productivity Database 2012 略称 R-JIP 2012)を提供。
 CIP データベース
中国の経済成長と産業構造変化を分析するための基礎資料として中国産業生産性データベース(China Industrial Productivity
Database)を提供。現在は、2011 年版を提供している。
 AMU and AMU Deviation Indicators アジア通貨単位(AMU)と東アジア通貨の AMU 乖離指標
新たなサーベイランス基準としてのアジア通貨単位(AMU)と、各東アジア通貨の AMU からの乖離指標の測定結果を提供。安定的に情報の
提供を図っているところ。
 日本・中国・韓国の産業別名目・実質実効為替レート
日本、中国、韓国の為替レートの変化が各産業の対外競争力に与える影響の分析に資する産業別の実効為替レートを名目と実質の両方で
提供。
 JSTAR(暮らしと健康の調査)
JSTAR(暮らしと健康の調査)の第 4 回調査を行った。また、第 3 回調査結果の提供を開始。
 RIETI-TID
東アジアの製造業産業活動を貿易動向から把握する観点から、同域内で取引が活発な産業に焦点を絞りつつ、産業毎(13 分類)の生産工
程別(5 工程)に 1 年間の貿易額を整理した結果を提供。RIETI-TID は、
「2013 年通商白書」等において RIETI-TID を用いた分析が行われ
ており、重要なデータベースとして評価されている。
 総合エネルギー統計の解説
総合エネルギー統計の各項目とその設定根拠、推計過程の解説を提供(2010 年度改訂版)。
 都道府県別エネルギー消費統計
都道府県別エネルギー消費統計の解説と試算結果を提供(2010 年度版)。
 長期接続産業連関データベース
日本の産業構造を分析するため、基礎データである産業連関表の長期接続データを産業部門毎に提供。
 マイクロデータ計量分析プロジェクト
企業活動基本調査や工業統計表などの個票データに関する基礎情報の整備・提供。個別企業情報等の漏洩防止措置として導入した「セキ
ュア USB」で提供したデータの利用可能性を広げるため、名簿情報が除かれたデータを抽出して提供。
 RIETI の研究プロジェクトにおいて実施したアンケート調査結果の提供
アンケート調査の外部申請者への提供の円滑化に向けて、提供可能データの整備等を実施。
20
②データベースのユーザーによる利用状況
○RIETI Web サイト アクセスログ件数
23 年度
①JIP データベース
24 年度
25 年度
14,941
29,544
30,577
-
-
7,927
718
11,936
13,254
④AMU
20,468
33,381
31,451
⑤日中韓産業別実効為替レート
11,481
28,243
32,501
⑥JSTAR
10,472
16,327
20,863
6,191
7,639
7,840
⑧総合エネルギー統計の解説
10,571
9,561
9,380
⑨都道府県別エネルギー消費統計
16,286
14,373
12,208
⑩長期接続産業連関データベース
3,271
2,291
2,819
⑪マイクロデータ計量分析プロジェクト
4,442
5,105
4,210
②R-JIP データベース
③CIP データベース
⑦RIETI-TID
注:②は平成 25 年度、③は 23 年度、④は 20 年度、⑤は日本分は 23 年度、中国、韓国分は 24 年度、⑥は 22 年度、⑦は 19 年
度から、それぞれ公表。
①及び③は平成 24 年度から英文 Web、中国語 Web のアクセスログ件数を合算。
④及び⑤は平成 23 年度から英文 Web、24 年度から中国語 Web のアクセスログ件数を合算。
⑥は平成 24 年度から英文 Web のアクセスログ件数を合算。
21
○JSTAR(暮らしと健康の調査)のデータ提供
平成 25 年度のデータ提供件数は 26 件。(24 年度 21 件)
日本国内だけではなく、北米、ヨーロッパ、アジア諸国の研究者へデータ提供を行った。
<評価・コメント>
・データベースは、RIETIの評価・アクセスの基本になっている部分で、それぞれのデータベースが幅広く活用されていることが評価
できる。
・政策研究に必要なデータベースの構築を行い、かつユーザーの利用状況も伸びている。
・日本の中長期的な経済システムの改革を検討するにはデータを基礎とする検討が必要であり、データベースの構築は RIETI の重要な役割
の一つだと考える。この点において、データベースの構築は行われており、多くのデータベースへのアクセスは増加している。これらの
データベースを利用した研究は、海外でも行われている点、評価できる。データベースの構築は、毎年継続して行われることが重要であ
るので、継続するための手当(予算等)、利用の促進方法(海外データベースを踏まえた共同研究等)などを長期的に検討しておくこと
も必要だろう。
3.研究・発信のパフォーマンスを向上させるための取り組み
【個々の評価事項について当該年度の評定がBとなる基準】
研究・発信のパフォーマンスを向上させるための取組がされた場合。
【平成25年度の実績及び評価(評定がBとなる基準と異なる理由)】
①ネットワークを活かした知のハブの構築
・多角的な研究テーマ群について体系的な研究による政策提言を実現するため、プログラム毎に一定の方向性を設定しとりまとめを行うコ
ーディネーション機能を担うプログラムディレクターを設置。各プログラムのテーマにおいて、最大の研究パフォーマンスを上げる研究
者をプログラムディレクターに選任し研究を進めている。
・外務省、弁護士、経団連等も交えての「国際投資法や通商システム・ガバナンスに関する研究」、ワークショップ等の場を設定して産総研
等の研究機関と議論を行っている「公的研究機関のナショナルイノベーションシステムにおける役割に関する研究」、経産省、厚労省、文
科省や民間企業出身者が参加する「ダイバーシティ・ワークライフバランスに関する研究」等、テーマごとに研究者や所管省庁である経
産省にとどまらず、幅広く専門家を集めて研究を行っている。
・政策研究大学院大学(GRIPS)との間で、共同ワークショップの開催の他、連携協力協定の締結や RIETI 理事長の GRIPS における講演など
で、連携を深めた。
22
②外部諮問委員会
・理事長の委嘱に基づき、研究テーマの適切性、研究の進捗状況、成果の発信・貢献等について検証し、研究活動の充実を図るために平成
22 年に設置され、平成 25 年 12 月 18 日に第4回が開催された。
・委員は大学、産業界等の有識者(海外委員を含む)からなり、以下のとおり。
芦田 昭充
株式会社商船三井 代表取締役会長
河合 正弘
アジア開発銀行研究所 所長
黒田 昌裕
慶応義塾大学 名誉教授
橘木 俊詔
同志社大学経済学部 教授
福井 俊彦
一般財団法人キヤノングローバル戦略研究所 理事長
デール W.ジョルゲンソン
ハーバード大学 教授
リチャード E.ボールドウィン
高等国際問題・開発研究所 教授
・海外委員とは、平成 25 年 8 月 19 日にジョルゲンソン委員と、同年 12 月 4 日にボールドウィン委員と、それぞれ個別に意見交換の場を持
った。ジョルゲンソン委員からは、労働市場改革、付加価値貿易は今後 RIETI が重視すべき分野であるとの提案等があった。ボールドウ
ィン委員からは国際投資が喫緊の問題であるとの指摘を受けた。また RIETI が保有するデータセットの活用についてアドバイスがあった。
・第4回委員会では、個別の研究プロジェクトについて進捗と妥当性が議論されるとともに、新成長戦略やエネルギー政策、TPP 等への研
究による貢献が求められた。国際連携をより一層推進すること、RIETI が国際的に評価されるためには権威ある学術誌により多くの論文
が掲載されるよう働きかけていくべき、との意見が示された。
③経済産業省等の政策策定当局による政策立案に資する学術的知見の提供
・研究成果は、2013 年版通商白書において、日本産業生産性(JIP)データベース、全要素生産性指標等を用いた生産性や無形資産に係
る実証分析が数多く引用されているのを始め、企業の国際化、対外直接投資等の貿易投資 PG の研究成果やワークライフバランスを巡る分
析結果等が活用された。また平成 25 年度年次経済財政報告においてサービス産業の生産性に関する分析を初めとした RIETI の研究成果が
多く参考にされているほか、厚生労働省の平成 25 年版「労働経済の分析」でも研究成果が取り上げられている。
・規制改革会議雇用ワーキング・グループでは、人的資本プログラムのディレクター、労働制度改革プロジェクトのファカルティフェロー
である鶴光太郎氏が座長として RIETI の研究成果を基に議論をリードしたほか、プロジェクトメンバーが会議に参画し、労働時間改革や
ワークライフバランスと賃金との関係に関する研究成果が紹介された。
23
<評価・コメント>
・外部諮問委員会が活用されていることが評価できる。
・特に海外委員のコメントがRIETIの国際化にとって重要な役割を分担していただいている。
・RIETIの世界ランキングが前年の 12 位から今年は、10 位に躍進したことは本当に評価したい。
・国内外の著名な研究者を交えたワークショップ、所管省庁を越えた研究等、従来以上に様々な試みを行い、研究成果の発信がなされた。
より国際的な存在感を発揮できるような活動に取り組んでいただきたい。
・プログラムディレクターの選任や外部諮問委員会の開催など、評価できる。外部諮問委員会での意見を聴取するだけでなく、意見がどの
ように運営に反映されたのかという点についても検証することが必要である。他の省庁や他研究機関との共同のワークショップが開催さ
れているが、シンクタンクのネットワークの形成は RIETI の存在感を示す上でも有効であると思うので、このような連携の試みは継続し
て行うことを期待する。
X.その他【該当があれば】
該当なし
<評価・コメント>
・中期計画では、公開シンポジウム・セミナー等は、5年間で 30 件以上となっているが(年平均6件以上)、平成 25 年度は 14 回と倍以上
になっている事を評価する。今後とも様々な研究機関と共同で公開シンポジウムを開催し、シンクタンクとしてのネットワークづくりを
積極化していただきたい。
・研究成果を国内のみならず、海外に対しても幅広くかつ積極的に政策提言できた。今後は、課題先進国である我が国の研究機関として国
際的な地位をより確立していただきたい。
・政策提言・普及業務等については、全体として、目標を上回る成果を挙げたと評価できる。
24
3.業務運営の効率化
評定結果
20年度:B、21年度:B、22年度:B、23年度:A、24年度:A
○一般管理費、業務費が、前年度に比べて 6.1%、0.9%それぞれ増加したが、セキュリティ対策の強化や論文・
シンポジウム等の増加を考えれば、やむを得ない。
○内部統制については、内部統制については、ISMS(Information Security Management System)内部監
査とは別に内部統制監査を行い、前年度に理事長自ら審査を行い対応の優先度を決定したリスクについて毎年
度の是正計画を立て、是正の実施と共にフォローアップ監査を行った。また各種会議において情報共有や理事
長との直接の意見交換などコミュニケーションの強化も行っており評価できる。各種会議において情報共有、
重要事項の討議の実施、理事長との直接の意見交換などコミュニケーションの強化も行っている。これにより、
理事長の柔軟な思考が業務運営に浸透している。
評価のポイント
○情報セキュリティ対策としては、標的型メール攻撃への模擬訓練等を実施し、また外部サービスを活用して
365 日 24 時間のセキュリティ対策を実現した。今後は、IT機器の最新鋭化なども進めるべきである。
○入札・契約については、点検・見直し、規程類の整備により、一般競争入札、企画競争、公募が適切に定着
してきている。
○随意契約については、方針に基づいた理由が存在しており、適正に行われていると評価できる。引き続き、
費用が増大しないように取り組む必要がある。
○常勤役員、事務職員、研究職員の給与は、いずれも適正な水準である。
25
<総論>
1.一般管理費及び業務費の効率化に関する事項
【個々の評価事項について当該年度の評定がBとなる基準】
研究所のリソースがその能力を最大限発揮し、研究所のパフォーマンスが向上するよう様々な試みを行った場合。
【中期計画】
第2期に引き続き、第3期中期目標の期間中、一般管理費については、運営費交付金によって行う事業について、非常勤職員の常勤登用による一般管理費の減少
分を除き、毎年度平均で、前年度比3%以上の効率化を図る。また、業務費については、新規追加・拡充部分及び非常勤研究員の常勤登用による業務費の減少分
を除き、毎年度平均で、前年度比1%以上の効率化を図る。
【平成25年度の実績及び評価(評定がBとなる基準と異なる理由)】
○一般管理費
・平成 25 年度については、平成 24 年度に比し一般管理費が 6.1%増加した。
・これは、標的型メールの攻撃が増加したことに対応してセキュリティ対策を強化したことや、RIETI の商標登録の更新年度にあたったこ
となどによる前年度比増加であるが、第2期中期計画の最終年度である平成 22 年度との比較においては、24.2%削減されている。
(単位:千円)
一般管理費
24 年度実績
25 年度実績
削減額
削減率(%)
185,270
196,637
△11,367
-6.1
※上表の一般管理費は損益計算書上の一般管理費から人件費及び減価償却費を除いた額である。
(参考)平成 22 年度業務費と平成 25 年度一般管理費の比較
(単位:千円)
26
一般管理費
22 年度実績
25 年度実績
削減額
削減率(%)
259,478
196,637
△62,841
24.2
○業務費
・平成 25 年度については、ホームページ(HP)を日本工業規格に対応させるためのリニューアルに係る業務が新規に加わっており、同業務
にかかった 9,975,000 円を差し引くと、業務費は、平成 24 年度に比し 0.9%増加した。(HP リニューアル費を除く前の総額ベースでは、
2.6%増加した。)
・第2期中期計画の最終年度である平成 22 年度との比較においては、HP リニューアル費を除く業務費は、5.3%削減されている。
(単位:千円)
24 年度実績
25 年度実績
削減額
削減率(%)
業務費(HPリニューアル費除く)
581,525
586,766
△5,241
-0.9
業務費(総額)
581,525
596,741
△15,216
-2.6
※上表の業務費(総額)は損益計算書上の研究業務費から人件費及び減価償却費を除いた額である。
(参考)平成 22 年度業務費と平成 25 年度業務費(HP リニューアル費除く)の比較
(単位:千円)
業務費(HPリニューアル費除く)
22 年度実績
25 年度実績
削減額
削減率(%)
619,626
586,766
32,860
5.3
<評価・コメント>
・平成 25 年度は、これだけの論文数やシンポジウム、海外交流を考えれば、一般管理費や業務費は増加する事は止むを得ない。
27
むしろ全体として、年間 1 億円位使い残しを作れる体質になってきた事を評価したい。
・合理化のポイントはリズム感であって、いつも上昇、又は下降の一方向に直線的に動いていくのは危険がある。
・一般管理費、業務費が共に削減されている中で、上記1.2のような多大なパフォーマンスがあったことからみて、トップのリーダーシ
ップのもと、マネジメントの成果による生産性の向上があったといえる。
・一般管理費と業務費の前年度よりの増加についての理由は納得できるものである。ただし、業務費においてはホームページの更新費を除
いても前年度より増加したという点では、前年度比1%以上の効率化を図るという目標は達成できなかったので、この点での改善が望ま
れる。
2.内部統制【必須】
【個々の評価事項について当該年度の評定がBとなる基準】
研究所のリソースがその能力を最大限発揮し、研究所のパフォーマンスが向上するよう様々な試みを行った場合。
【平成25年度の実績及び評価(評定がBとなる基準と異なる理由)】
○原則毎週月曜日、役員(理事長、理事、監事)及び幹部職員(担当マネージャー以上全員)が参加し、情報共有及び重要事項を討議する
会議(通称「月曜会」)を開催。
○以下の各週定例会議を開催し、情報共有や気づきの課題(リスク)について討議を行っている。
・水曜日:研究グループ・広報ミーティング
・木曜日:正副ディレクター会議
・金曜日:総務グループミーティング
○日常業務では、理事長との接点が少ない①副ディレクター級及び②マネージャー、チーフ等各部署の職員とのコミュニケーション強化の
ため、原則月に 1 度、それぞれのグループと 1~2 時間理事長が直接意見交換する場を設けている。
○情報管理については、平成 19 年度にセキュリティポリシーを導入し、平成 25 年度には 7 巡目の PDCA(内部監査、改善)を実施し、年々、
その手口の巧妙化とともに増加傾向にある標的型攻撃メールに対する模擬訓練や情報セキュリティに係る e ラーニングを実施し、役職員
の情報セキュリティに対する意識の向上と徹底に努めた。
○平成 25 年度についても、ISMS(情報セキュリティ)内部監査とは別に内部統制監査を行い、前年度に理事長自ら審査を行い対応の優先度
を決定したリスクについて毎年度の是正計画を立て、是正の実施と共にフォローアップ監査を行い、ISMS の取り組みと同様に PDCA サイ
クルを繰り返して実施した。リスクについては順次積極的に改善されており、26 年度以降も改善を継続するものとする。
○平成 25 年度も理事長が予算の執行状況について四半期毎にチェックを行い、月曜会に諮り事業の進捗管理を行った。
28
<評価・コメント>
・内部統制は、民間の手法が導入され、尚且つ理事長の柔軟な思考が業務運営に浸透してきた結果、組織が活性化してきていると評価して
いる。
・研究成果を生み出すために必要な日常的な取り組みを実施し、これをうまく習慣化している。
・定例会議の開催等において情報共有や課題(リスク)について討議を行っており、理事長との意見交換の場の設定も行われている点、評
価できる。ルーティン化することに意義があるが、今後は形骸化しないような工夫も必要だろう。
3.業務・システムの最適化【必須】
【個々の評価事項について当該年度の評定がBとなる基準】
研究所のリソースがその能力を最大限発揮し、研究所のパフォーマンスが向上するよう様々な試みを行った場合。
【平成25年度の実績及び評価(評定がBとなる基準と異なる理由)】
○所内職員に向けて標的型メール攻撃の模擬訓練を行うとともに、情報セキュリティ意識向上のための e ラーニング等研修を実施した。
○25 年 6 月に Web サイトの改ざん検知の ASP サービス、26 年 3 月末(稼働は 4 月)に不正アクセス監視サービスを導入した。外部サービス
を活用する事により、人員の拡充をすることなく 365 日 24 時間のセキュリティ対策を実現した。
<評価・コメント>
・業務システムの最適化について、IT機器の最新鋭化を進めてほしい。(IT投資)
・インターネットでの透明性と自由な発言を評価し、更に普及させるマインドを更に高めて、海外の研究所と英文の情報交換ができるとネ
ットワークが充実する(環境投資)
・研究のやり方も、それぞれの国情に合わせる部分と普遍的に使える部分とがあると考える。
・研究所のオフィスレイアウトへの投資も中長期的にステップアップしていってほしい。
・必要な業務を適切に行っている。
・情報セキュリティについての職員の意識向上は重要であり、その点での対応が取られている。継続的な対応が必要な課題である。
4.業務改善のための役職員のイニシアティブ等についての評価【該当があれば】
○内部統制については、各種会議において情報共有、重要事項の討議の実施、理事長との直接の意見交換などコミュニケーションの強化
も行っている。これにより、理事長の柔軟な思考が業務運営に浸透している。また、研究成果を生み出すために必要な日常的な取り組みを
実施し、うまく習慣化している。
29
X.その他【該当があれば】
該当なし
30
<契約・役職員の給与等に関する事項>
1.入札・契約の適正化【必須】
【個々の評価事項について当該年度の評定がBとなる基準】
入札・契約の適正化に取り組んでいる場合。
【平成25年度の実績及び評価(評定がBとなる基準と異なる理由)】
○点検及び見直し
平成 20 年度において締結した随意契約等について点検・見直しを行い、22 年度以降は下記の方針に基づいて契約を行うこととした。
(1) 一般競争入札
原則、基準額以上の調達案件については、真にやむを得ないものを除き、一般競争入札への移行を進めることとし、価格のみでの契約先
の決定が困難なものについては、価格及び履行能力、技術力等を総合的に評価する総合評価方式により契約先を決定する。
(2)企画競争・公募
①シンポジウム会場借料については、公募により一定の要件を満たす会場を登録し(応募は随時。登録リストは公開)、案件毎にその登録
された会場のうちシンポジウムの内容に適した立地のもの全てに空き状況を確認し、価格及び会場施設を総合的に評価して決すること
とする。
②人材派遣契約については、企画競争により派遣職員の経験及び能力と価格とを総合的に評価して決することとする。
③データベース利用・購入については、潜在的な供給者が他に存在しないことを確認するため、公募とする。
(3)下記については、いずれも競争に適さない事由があるため、引き続き随意契約とする。
①他機関との共同研究:研究内容から判断して特定機関と共同で行うこととしているため。
②PC-LAN など既調達のシステムの改修:貸主以外の者による改修では、保守を受けられなくなるため。
③シンポジウム関係:競争性のある契約形態で選定した会場において、機器の賃貸借などを行う場合の会場の指定業者との契約。
○公表の基準等の規程類の整備状況・公表状況等
①整備状況
契約方式、契約事務手続、公表事項等契約に係る規程として、
「独立行政法人経済産業研究所会計規程」(以下、
「会計規程」という。)及
び「独立行政法人経済産業研究所会計規程細則」(以下、「会計細則」という。)に定め、これらに基づき実施している。
<随意契約に関する規定>
・随意契約ができる事由:独立行政法人経済産業研究所会計規程 第 47 条
31
・随意契約によることができる限度額:独立行政法人経済産業研究所会計規程細則 第 4 条
②当該基準等の運用状況
これら規程類に基づき、契約手続きを実施している。
③当該基準等の公表状況
これら規程類は、すべてホームページで公表している。また、契約の締結状況もホームページで公表している。
<契約状況の公表の根拠>
・独立行政法人経済産業研究所会計規程細則 第 4 条の 2
○審査体制の整備状況、契約の適正実施確保に向けた取組状況
競争入札については、担当部局以外に総務副ディレクター及び総務ディレクターがすべての契約の決裁を行い、契約金額 1,000 万円を超
える契約については、理事長の決裁が必要となる。
随意契約(少額随契を除く)、企画・公募による個々の契約の決裁は、審査基準から契約まで担当部局以外に総務副ディレクター、総務
ディレクター及び理事長がすべての契約の決裁を行う。
少額随契については、担当部局以外に総務副ディレクター及び総務ディレクターがすべての契約の決裁を行う。
また、規程上、「重要又は特殊な契約」については決裁後、監事に回付することとしており、運用上は、理事長が決裁した契約をすべて
監事に回付している。
○契約の競争性・透明性確保に向けた取組状況
契約監視委員会の開催により契約が一般競争入札等による場合であっても、真に競争性が確保されているといえるか(一者応札・応募で
ある場合に改善すべき点はないか)、競争性のない随意契約について随意契約事由が妥当であるかなどの検証を行い競争性の確保に努める
とともに、平成 24 年 9 月 7 日付け総務省行政管理局長の要請に基づき、平成 24 年度から競争性のない新規随意契約案件については、原則
として事前に契約監視委員会の意見を聴取することとした。
○関係法人との契約
該当法人なし
○監事や契約監視委員会等の指摘事項
特になし。
(参考)契約監視委員会の開催状況
(1)平成 21 年 11 月 17 日閣議決定「独立行政法人の契約状況の点検・見直しについて」を受け、契約監視委員会を設置。
32
・「競争性のない随意契約を継続しているものについて随意契約事由が妥当であるか」、「契約が一般競争入札等による場合であっても、真
に競争性が確保されているといえるか(一者応札・応募である場合に改善すべき点はないか)」などの検証を行う。
・メンバー
白山 真一 委員長(公認会計士)
向 宣明 委員(弁護士)
八田 進ニ 監事
濵田 憲一 監事
(2)平成 25 年度契約案件については、平成 26 年 5 月 26 日開催の契約監視委員会において審議を行い、透明性や競争性の確保について問題
は無く、適切であるとの了解を得た。
(3)新規の競争性のない随意契約については、原則、 契約締結前に契約監視委員への事前の意見聴取を行い、透明性・競争性の確保を図る
ことという平成 24 年 9 月 7 日付け総務省行政管理局長の要請に基づき、平成 25 年度契約案件のうち随意契約によらざるを得なかった情
報セキュリティ事故対応支援(マルウェア感染 PC の解析)業務及び RIETI 遠隔操作システム保守業務役務請負契約については、契約監
視委員への意見聴取を事前に行い、その結果、透明性や競争性の確保について問題はなく、適切であるとの了解を得て、契約手続を実施
した。
<評価・コメント>
・一般競争入札、企画競争、公募は当たり前の仕事として定着してきた。
これからは、公平性に加えて、入札の speed up、素早い決定で、PDCAサイクルを早く回せるように留意してほしい。
・適正に行われている。
・平成 25 年度において、平成 20 年度において締結した随意契約等について点検、見直しを行い、22 年度以降に決めた方針に基づいて適正
に行われていると評価できる。随意契約については、方針に基づいた理由が存在するが、費用が増大しないよう引き続き取り組む必要が
ある。
33
2.官民競争入札等の活用【必須】
【個々の評価事項について当該年度の評定がBとなる基準】
官民競争入札等の活用に取り組んでいる場合。
【平成25年度の実績及び評価(評定がBとなる基準と異なる理由)】
○平成 19 年 12 月 24 日閣議決定「公共サービス改革基本方針」に基づき、以下の業務について民間競争入札手続を着実に進めた。
○データベースの維持管理業務
官民競争入札等監理委員会入札監理等小委員会の議論を経て、第二期の民間競争入札を実施した(応札数 2 件)。入札の結果、第一期
に続き株式会社価値総合研究所が受託し、平成 25 年度については、平成 26 年 3 月末日までの契約期間の満了まで、精度の高い業務を実
施し、成果を得た。
平成 25 年度第 4 四半期に官民競争入札等監理委員会入札監理等小委員会の議論を経て、第三期の民間競争入札を実施した。
<評価・コメント>
・官民競争入札等監理委員会がきちんと機能している。
・適正に行われている。
・適切に行われた。
34
3.公益法人等に対する支出の適正化【必須】
【個々の評価事項について当該年度の評定がBとなる基準】
公益法人等に対する支出の適正化に取り組んでいる場合。
【平成25年度の実績及び評価(評定がBとなる基準と異なる理由)】
○公益法人等に対して支出実績のあった会費については、
「独立行政法人が支出する会費の見直しについて」
(平成 24 年 3 月 23 日行政改革
実行本部決定)に基づき、いずれも平成 23 年度末をもって退会した。
<評価・コメント>
・公益法人の会費の使い方について、明らかに「しぼりこみ」すぎている。独立行政法人の成果を認識してもらう上で、民間有力団体との
交流は、欠かせない。RIETI理事長が経済同友会を民主党政権時代に退会したのは、やりすぎであった。
経済同友会からは「早急に復帰され、シンクタンク機能のレベルアップを」と期待されている。
・適正に運営されている。
・適切に対応できた。
4.役職員の給与等の水準の適正化【必須】
【個々の評価事項について当該年度の評定がBとなる基準】
役職員の給与等が適正な水準であること。
【中期計画】
人件費について、国家公務員の給与水準も十分考慮し、手当を含め役職員給与の在り方について厳しく検証した上で、必要に応じて目標水準・目標期限を設定し
てその適正化に計画的に取り組むとともに、21 年度の対国家公務員指数(年齢勘案 96.1、年齢・地域・学歴勘案 80.1)を踏まえ、国家公務員以下の水準を引き続
き維持することに努め、その検証結果や取組状況を公表する。
【平成25年度の実績及び評価(評定がBとなる基準と異なる理由)】
35
○常勤役員の報酬等の支給状況
法人の長の報酬は、事務次官以下になっている。
(単位:千円)
報酬等総額
報酬(給与)
賞 与
法人の長
20,087
14,138
5,949
理
15,126
10,654
4,472
事
(参考)国家公務員指定職(平成 25 年 4 月 1 日現在)
事務次官
22,652(20,439)
注:()内は、国家公務員の給与の改定及び臨時特例に関する法律に基づく減額後の年収
○職員の給与水準の国家公務員との比較(ラスパイレス指数((※)国の給与水準を 100 としたときの指数))
職員の給与は、国家公務員を6%下回っている。
<事務・技術職員>
対国家公務員(行政職(一))
94.0
地域勘案
学歴勘案
地域・学歴勘案
81.4
90.8
78.7
・ラスパイレス指数の推移
36
<事務・技術職員>
対国家公務員
21 年度
96.1
22 年度
93.3
23 年度
90.8
24 年度
97.1
25 年度
94.0
地域勘案
学歴勘案
地域・学歴勘案
83.2
92.5
80.1
80.8
90.1
78.1
78.8
87.3
75.8
83.9
93.8
81.2
81.4
90.8
78.7
(参考)「国家公務員の給与の改定及び臨時特例に関する法律」の反映
・平成 24 年 4 月 1 日から平成 26 年 3 月 31 日まで、国家公務員に適用される「給与の臨時特例」を準用し、俸給月額について、5 及び 6
級は 4.77%、4 及び 3 級は 7.77%、2 及び 1 級は 9.77%、賞与については 9.77%、職務手当については 10%を減額した。
・また、国家公務員の退職手当引き下げに準じて、役員の退職手当を 87/100 に引き下げる規程改定を行った。
○研究職員の給与
研究職員の給与は、国際レベルの優秀な人材を必要に応じて確保できるよう、年俸制とし、専門能力、経験、研究成果、契約期間中の勤
務成績等を考慮して定めている。
<研究職員>
人
数
平均年齢(歳)
平均給与総額(千円)
21 年度
7
42.3
10,649
22 年度
7
41.0
9,798
23 年度
7
39.7
8,219
24 年度
6
44.0
10,005
25 年度
12
42.3
8,252
注:各年度を通して、1年間在籍した者のみの数値である。
平均給与総額には、通勤手当は含まない。
民間からの採用者は任期付きであり、退職金を支給しないこととしている。
○その他
1)期末手当、勤勉手当・特別賞与について
・年度末に職員の人事評価を行い、その結果を、研究員においては次期年俸に、事務職員においては等級号俸に反映させている。また、業
績評価が高い者については特別賞与を支給している。
37
・期末・勤勉手当の支給割合は、事務職員については国と同様 3.95 ヶ月分となっている。
2)各手当における国の基準との比較
扶養手当、住居手当及び通勤手当の支給基準については、国の支給基準と同一となっている。
3)法定外福利費
平成 25 年度法定外福利費の支出実績額は 325,132 円であり、全額が役職員の健康診断に要した費用である。
<評価・コメント>
・給与等について、国際評価にさらされる時代になっている。官僚の給与体系にしばられてしまうと国際競争に負ける恐れがある。理事長
の自由な判断で海外から高度人材をチームで採用できる仕組みを早急に採用すべきと評価する。国際シンクタンクのベスト3に入るため
には、是非必要。
・適正に運営されている。
・常勤役員、職員、研究員の給与等は妥当な範囲に設定されている。
(参考1)役員の報酬等の支給状況
URLは、ない。
(参考2)役員報酬・人事への業績反映の仕方
○「独立行政法人経済産業研究所役員給与規程」において、理事長は経済産業省独立行政法人評価委員会の業務実績に関わる評価結果(以
下、
「評価結果」という。)を勘案し、業績給を支給することができるとして規定している。理事長の業績給の額は理事長として支給され
た本俸月額の合計額を給与支給月数で除した額に 100 分の 326 を乗じて得た額に以下に定める評価結果に即した割合を乗じて得た額とし
ている。
評価結果
AA 評価
A 評価
B 評価
C 評価
D 評価
割
合
100 分の 100
100 分の 75
100 分の 50
100 分の 25
100 分の 0
○独立行政法人評価委員会による平成24年度の総合評価が「A」評価であり、中期計画に対して業務が順調に進捗していると判断され、
38
役員の異動に関する評価は無かったこと等を踏まえ、役員の異動は行っていない。
(参考3)役職員の給与決定に関し特筆すべき事項
○政策研究・提言活動を効果的・効率的に行う観点から、人的資源についても研究所のパフォーマンスが向上するよう様々な手法を導入し
ている。具体的には、研究員については任期付採用、年俸制、外部兼任研究者等の手法を活用すること、事務職員についても民間のスペ
シャリストを登用することを基本方針としている。
○第3期中期目標期間においては、国内外の研究機関等との連携強化を進めて国際的にも評価の高い政策シンクタンクを目指す必要がある
ことも踏まえて、効率化のための普段の努力を行いつつ、研究体制の充実に努める。このため研究職員給与については、可能な限り効率
化に努めつつ、研究の質の維持・向上のために必要な水準とする。
<評価・コメント>
・職員の給与水準は地域学歴を勘案すると、78.7 と国家公務員の3/4のレベルである。
・他の独法との比較をしても、その生産性を高める仕組みが素晴らしいといえる。ベースの考え方、賞与の考え方、退職金の考え方等、業
務期間に合わせた仕組みを高く評価したい。
・あと 5 ポイント位を成果配分として還元する工夫をしてもらいたい。
・研究成果を生み出すための効率的なマネジメントが発揮されているといえる。研究所のメンバーが意欲的に業務に取り組む環境が整備さ
れていると思われる。
・中期計画を着実に達成している。政策に資する研究に主眼が置かれた法人であるので、人的資源は重要であり、給与面の水準を下げるこ
とは、有望な人材を雇用するという点で難しいと考える。業務費削減をより行うよう努力することが必要。
・当期未処分利益については国庫に返納する予定であるなど、適正に管理されている。
39
4.財務内容
評定結果
20年度:B、21年度:B、22年度:A、23年度:A、24年度:A
○財務内容については、効率的な予算執行による業務運営が行われている。
評価のポイント
○運営費交付金債務の繰り越しは、生産性の向上によるところであり、また、3法人統合の議論を見極める必
要があり、執行を抑制された点等が理由である。
○効率的な運営により支出を削減している分を、更なる研究の充実につなげることも必要。
1.予算管理に関する事項
【個々の評価事項について当該年度の評定がBとなる基準】
効率的で適切な資金管理を通じ、各業務の遂行にとって無駄のない適切な規模の予算執行を行っている場合。
【平成25年度の実績及び評価(評定がBとなる基準と異なる理由)】
○平成25年度の決算
区
分
運営費交付金
入
決算金額
差
額
1,752,099
1,752,099
0
7,864
8,490
626
464
464
0
寄附金収入
2,000
2,000
0
科学研究費間接費収入
3,045
3,045
0
160
213
52
1,765,633
1,766,311
678
受託収入
収
予算金額
普及業務関係収入
金利収入・雑収入
計
40
業務経費
うち調査及び研究業務経費
支
うち政策提言・普及業務経費
うち資料収集管理業務経費
出
1,555,699
1,109,439
-446,260
1,371,713
926,611
-445,101
102,782
101,763
-1,019
81,204
81,065
-139
受託経費等
6,943
6,804
-139
一般管理費
202,991
198,475
-4,516
1,765,633
1,314,718
-450,915
計
注記:人件費支出は、調査及び研究業務経費の予算金額及び決算金額に含まれている。
○収入及び当期未処分利益について
・平成 25 年度の収入については予算と決算の差額 678,162 円が発生した。この額に、平成 25 年度の損益には反映されない JST からの受託
収入の平成 26 年度への繰越分である 181,101 円を加えた上で、終了したプロジェクト等の損益分 2,852,500 円を加え、損益計算書にお
ける雑損 203,381 円を減じた額である 3,508,382 円を当期未処分利益として計上した。
・当該当期未処分利益は経済産業大臣の承認が得られれば平成 26 年度内に積立金として整理し、第三期終了時に国庫返納する予定である。
○支出及び運営費交付金の繰越について
・平成 25 年度支出については予算と決算の差額 450,914,918 円が発生した。
・このうち、平成 26 年度も継続する個別研究プロジェクトや研究プロジェクト共通に用いる運営費交付金予算の執行残高は 447,203,109 円
であり、この額の運営費交付金を平成 26 年度に繰り越す。この額は、予算と決算の差額の 450,914,918 円から、平成 25 年度の損益には
反映されない JST 受託事業により発生する差額である 859,309 円(平成 26 年度に繰り越す直接経費 139,309 円と平成 26 年度に繰り越し
て一般管理費にあてる間接経費 720,000 円の合計額)を減じた上で、更に終了したプロジェクト等の損益分 2,852,500 円(当期未処分利
益の一部)を減じた額である。
・なお、平成 24 年度の繰越金の額は、349,154,729 円である。
・繰越金が生じた主な理由
①行政改革推進会議における産業技術総合研究所及び情報処理推進機構との3法人統合の議論の帰趨を見極める必要があり、新規プロジェ
クトの立ち上げ等が抑制されたため。
②一部の研究プロジェクトや海外研究者との交流事業について、進捗の遅れや計画の見直しによる翌年度への延期・繰越しがあったため。
<評価・コメント>
・繰越金の額が安定しているのは、RIETIの運営システムの効率の良さ、生産性向上の賜であり、RIETIの成果といえる。中期終
了時には、相当な額が国庫に返納できる。従って、ここで他の省庁の同様な研究機関と連携強化、ネットワーク化を図り、RIETIの
41
緊張したシンクタンク運営を我が国に広めたい。そして海外からTOPレベルの研究者をチームとして招き、更なるRIETIのレベル
アップを図りたい。
・平成 25 年度に増加した 1 億円を理事長決裁資金として運用すべきと考える。
・運営費交付金債務の繰り越しはあるが、理由が明確であり、適切に運用されている。
・当期未処分利益については国庫に返納する予定であるなど、適正に管理されている。
2.収入に関する事項
【個々の評価事項について当該年度の評定がBとなる基準】
中期計画に沿って、収入を確保している場合。
(中期計画)
競争的資金の獲得については、一層の努力を行うが、研究所のミッションから外れた研究を行うようなことがないよう、各研究員が競争的資金の獲得を目指す
場合には、各研究員が当該業務にどの程度重点を置くかを確認するとともに、研究所本来の目的に適合する内容であることを審査するものとする。
出版物にかかる監修料収入の見直しや出版物の拡大等により、自己収入の確保に努める。
【平成25年度の実績及び評価(評定がBとなる基準と異なる理由)】
○自己収入の実績
区
分
普及業務関係収入(普及業務収
入、シンポジウム収入)
競争的資金等
受託収入
科学研究費間接費収入
24 年度
実績額
予算額
(単位:千円)
25 年度
実績額
778
464
464
5,323
5,070
7,865
3,045
8,490
3,045
【自己収入の推移(普及業務収入、監修料収入、シンポジウム収入等)】
42
21 年度
22 年度
23 年度
24 年度
25 年度
4,753 千円
532 千円
879 千円
778 千円
464 千円
【競争的資金等の推移(受託収入、科研費収入、助成金)】
21 年度
22 年度
23 年度
24 年度
25 年度
8,098 千円
9,173 千円
15,470 千円
10,393 千円
11,535 千円
<評価・コメント>
・自己収入も安定し、競争的資金も程々と受託できている。ここを増やすことよりも、他の研究機関とのネットワークを形成することに力
を入れるタイミングと考える。
・前年と大きな差異はない。
・自己収入に関しては、自己収入の方策は限定的なものであり、競争的資金の獲得に依存せざるを得ない状況にある。
3.欠損金、剰余金の適正化【必須】
【個々の評価事項について当該年度の評定がBとなる基準】
欠損金、剰余金の処理が適正である場合。
【平成25年度の実績及び評価(評定がBとなる基準と異なる理由)】
○欠損金は発生していない。
○運営費交付金以外の財源で手当てすべき欠損金と運営費交付金債務が相殺されているものはない。
○当期総利益が資産評価損等キャッシュフローを伴わない費用と相殺されているものはない。
<評価・コメント>
・官庁では、予算は、余さず使うのが理想とされ、民間では、所期のアウトプットが達成されて、経常利益(ここでは剰余金)が大きいこ
とが効率的とされる。単年度予算主義の制約の中ではあるが、国際競争力を高める視点から、理事長が自由に使える枠を国立大学の学長が
自由に使える枠の3~5倍準備させたい。日本のシンクタンクの国際水準を上げる財源としたい。
・適正に運用されている。
43
・適正に処理されている。
4.運営費交付金債務残高の適正化【必須】
【個々の評価事項について当該年度の評定がBとなる基準】
債務残高が適正である場合。
【平成25年度の実績及び評価(評定がBとなる基準と異なる理由)】
○債務残高等
平成 25 年度末時点での運営費交付金債務残高:447,203,109 円
平成 25 年度運営費交付金予算額:1,752,098,729 円
〃
運営費交付金債務残存率:25.5%
○発生要因、保有の必要性等
・平成 24 年度は、3法人統合議論による影響や9月以降の一般会計予算の執行抑制による影響等の結果、運営費交付金債務が発生したが、
平成 25 年度については、3法人統合議論による影響の継続や一部の研究プロジェクトや海外研究者との交流事業の延期・繰越し等により、
運営費交付金債務が発生した。平成 26 年度以降、日本の成長戦略に関する研究や海外の研究者との交流などを集中的に進めて、政策ニー
ズに応える必要があることから、運営費交付金債務残高を保有することが必要である。
<評価・コメント>
・運営費交付金債務残高が適正であるかどうかは、独法が「やりたいことをやれているか」、「成果を更に上げつづけているか」という課題
と対策のバランスを取ることにある。
・RIETIの研究効率の良さは、ここ3年で定着したと判断できるので、理事長の裁量資金を思い切って増加させたい。それでも結果と
して国庫納付金は増加する。(他の独法にこの考え方が普及することで)
・運営費交付金債務の繰り越し分については、残り2年間で適切に処理していただきたい。
・運営費交付金債務残高の残存率が 25.5%であることについての要因の説明及び保有の必要性については納得できる。
44
5.保有資産の有効活用【必須】
【個々の評価事項について当該年度の評定がBとなる基準】
資産を有効に活用している場合。
【平成25年度の実績及び評価(評定がBとなる基準と異なる理由)】
種
類
場
所
建物
研究所内
工具器具備品
研究所内
ソフトウェア
研究所内
帳簿金額(円)
具体例
12,730,123 パーティション
8,287,450 電話機
10,558,477
○上記は全て、毎日の業務で利用しており、必要最小限となっている。
○職員宿舎は所有していない。
○金融資産は保有していない。
<評価・コメント>
・RIETIの保有資産は、研究者の人材とネットワークと「意欲」にある。人材の採用、育成、卒業(転職)のサイクルの回転率を高め
る工夫をしていきたい。
・適切に運用されている。
・保有資産は必要最小限とみなすことができる。
6.職員宿舎等の見直し【該当があれば】
職員宿舎は所有していない。
45
7.リスク管理債権の適正化【必須】
該当なし。
8.年金、基金、共済等の事業運営のための資金運用の適正化【必須】
経済産業省共済組合に加入しており、他の資金運用はない。
9.関連法人について【該当があれば】
該当なし。
X.その他【該当があれば】
該当なし
<評価・コメント>
・財務内容は、平成 20 年度B、平成 21 年度Bと標準的であったが、平成 22 年度中期未剰余金を国庫に4億円返納することができ、A評価
になった。
・以来、毎年「なぜこんなに予算が残ったのか」と弁明をしてきたが、これはRIETIの生産性向上の成果と判断できる。
・社外からの厳しい評価を向上させながら、剰余金を残せる「仕組み」こそ大切にしたいし、それが実力だと認識できれば、組織の効率は
更に自信に基づいて向上させることができる。
・適切に運営されている。
・繰り越される交付金債務の処理の適正化にご留意いただきたい。
・財務内容については、サービスの質・量の優れたパフォーマンスを予算内で行い、かつ差額が出るような決算を行えたという点で、中期
計画を上回る実績を残していると評価できる。
46
<貸借対照表(B/S)>
特筆すべき事項
47
48
<損益計算書(P/L)>
特筆すべき事項
49