第68号 日 赤 か な が わ 平成20年4月号〔1〕 発 行 所 日 本 赤 十 字 社 神 奈 川 県 支 部 〒231-8536 横浜市中区新山下3-12-1 横浜市立みなと赤十字病院5階 T E L . 0 4 5( 6 2 8 )6 3 0 6 総 務 部 F A X . 0 4 5( 6 2 8 )6 3 4 6 事 業 部 F A X . 0 4 5( 6 2 8 )6 3 4 7 ホームページ http://www.kanagawa.jrc.or.jp 電子メールアドレス [email protected] 5月は 赤十字運動月間です。 5月は、赤十字の創立者であるアンリー・デュナンの誕生月で あり、日本赤十字社の創立月です。 5月が、日本赤十字社にとって大変ゆかりの深い月であること から、 「赤十字運動月間」と定め、月間中は、広く赤十字の思想 普及と活動紹介等に努めるとともに、活動資金(社資)募集の強 調月間として、諸活動の推進を支えていただく「赤十字社員」の 拡大をお願いしております。 皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。 赤十字フェスティバル 開催のお知らせ 5月の赤十字運動月間に、日頃から赤十字をご支援くだ さる皆さまに感謝の気持ちをお伝えするとともに、楽し みながら赤十字をご理解いただけるよう、毎年恒例の赤 十字フェスティバルを開催します。 皆さまのご来場を、心よりお待ちしております!! ○開催日時:平成20年5月17日(土) 10:30∼16:00 ○会場および内容 横浜新都市プラザ(横浜駅東口 そごう前広場) ①アフリカにおける赤十字活動の紹介・パネル展示 ②健康体力チェックコーナー ③神奈川県ライトセンター事業紹介 ④救命手当体験コーナー(心肺蘇生法・AED紹介) ⑤献血広報 (献血会場・東口ルーム及び 西口相鉄ジョイナス前) 支部社屋新築に向けて 平成20年度事業計画(予算)承認される ∼74年の歴史を胸に∼ ∼評議員会開催∼ 当支部はこのほど新社屋の建設に着手しました。昭和9年から、長きにわたり ▲新社屋の完成予定図 3月7日、ワークピア横浜(中 県民やボランティアの皆さまに親しまれ、歴史を刻んだ旧社屋に別れを告げます。 新社屋は災害救護活動の拠点としての機能が不可欠であることから、地下 区)で評議員会を開催し、平成 20年度予算、平成19年度補正 2階地上7階の免震構造を採用するとともに、救護資機材倉庫や防災ボラン ティアセンターを設けるなど、発生が危惧される大規模地震にも十分機能し 予算(支部一般会計、医療施設 特別会計、血液事業特別会計、 得るよう配慮します。 また赤十字の活動を支える奉仕団やボランティアの方々が常時集える部屋 や、安全講習普及のための専用スペースを設け、これらの機能の充実・強化 を図ります。 外観は、旧社屋の象徴であった玄関脇と壁面上層部の赤十字マークをはじめとし、当時の面影を随所 に残しつつも、ガラス張りの明るく開放的なイメージを重視した構造としています。高齢者や障害者に も配慮したバリアフリー構造を採用し、皆さまにより身近で親しまれる社屋となることを目指してまい ります。完成は22年2月を予定しています。 5月は赤十字運動月間です。 ……………………………………1面 支部社屋新築に向けて ……………………………………………1面 平成20年度事業計画(予算)承認される ……………………1面 熱い競技者たち集まる! ∼「もっとクロス!120赤十字救急法競技会」開催∼ ……2面 11.5% 国際活動 154,974,000円 37.9% 災害救護事業 510,933,000円 4.5% 健康安全事業 60,944,000円 2.2% 血液事業 30,137,000円 3.2% 赤十字奉仕団 42,372,000円 社会福祉施設特別会計)等の審 2.1% 青少年赤十字 28,650,000円 議が行われ、すべての議案が全 会一致で承認されました。 5.1% 医療事業 68,589,000円 当支部の一般会計予算の内容 は、次のとおりです。 20.3% 0.4% 2.4% 10.4% (備考)赤十字病院、血液センター並びに社 会福祉施設は、施設ごとの特別会計になっ ており、この予算には含まれません。 本のご寄付をいただきました∼秦野赤十字病院∼ ……………3面 “患者さまの言葉”で診療を∼横浜市立みなと赤十字病院∼ …3面 サウンドテーブルテニス大会開催! ∼神奈川県ライトセンター∼ …………………………………3面 神奈川県日赤紺綬有功会 平成20年新春のつどい …………3面 『Together for humanity』人間を救うのは、人間だ。 社会福祉事業 4,928,000円 赤十字思想の普及 273,751,000円 看護師の養成 31,710,000円 管理人件費・事務費 140,614,000円 合計 1,347,602,000円 神奈川県内血液センターの組織がかわります。 ………………4面 集団事故想定訓練を実施∼津久井赤十字病院∼ ………………4面 横浜駅東口に、 新しい献血ルームがでっかくオープン! …………………4面 活動資金・ボランティアなどの各種お問い合わせ先 …………4面 〔2〕第68号 日 赤 か な が わ 平成20年4月号 熱い競技者たち集まる! ∼「もっとクロス!120赤十字救急法競技会」開催∼ 1月27日、平沼記念体育館(神奈川区)を会場に「もっとクロス!120赤十字救急法競技会」を開催しました。この競技会は、赤十字の救急法等安全講習会を広く県民の皆 さまに理解していただき、日常生活における安全意識を高め、事故や災害の際に役立つ知識・技術を身につけていただこうと毎年実施しています。 特に、本年度は当支部創立120周年記念企画として、「赤十字活動紹介ブース」を展開しました。 ■熱戦繰り広げられる 午前中は、救急法競技として、 「三角巾リレー競技」と 「総合実技競技」を実施しました。 【競技種目】 ・「三角巾リレー競技」:4人1チームの競技者が傷病 部位4ヵ所をいかに早く・正確に手当し搬 送できるかを競う。 ・「総合実技競技」:意識・呼吸のない傷病者に対して、 心肺蘇生法・AED(自動体外式除細動器) による除細動・搬送ができるかを競う。 総勢39チーム、185人が参加し、真剣な表情で競技 に取り組んでいました。 ▲▼総合実技競技 競技参加者からは「緊張したが精一杯頑張ることがで きた」、「自信につながった。今後も練習に励みたい」な どの声が聞かれ、手当の基本の重要性を再認識していま した。 ▲三角巾リレー競技 競技結果 ■赤十字紹介ブースでもっとクロス120! 総合優勝:オールドガールズ (横須賀市赤十字奉仕団衣笠分団) 競技会に引き続き、午後は県内の奉仕団や防災ボラン ティア、青少年赤十字などの24カ所のブースが「赤十 準優勝:GNF防護隊 ((株)グローバル・ニュークリア ・フュエル・ジャパン) 字活動紹介」を店びらきしました。 自分の名前を点字で書いたり、溺れた人に見立てたカ 3位:すいせん (横須賀市赤十字奉仕団衣笠分団) ゴの中に救助ボールを投げ入れたり、生活で活かすこと のできるロープワークを学んだりしました。 会場は競技参加者や応援者に訪れた多くの方で賑わい、 互いに交流を通じてさまざまな活動を体験できるよい機 会となりました。 ■誰かに助けを! 今回のユニークな企画は「大声コンテスト」です。 「誰 か来てください!!」と協力者を求めるための、救急法 のこの一言を絶叫する参加者たちの声と姿は、会場を大 変盛り上げました。 当支部ではこれからも、このような競技会を継続的に 実施し、皆さまが健康で安全な生活を送ることができる よう、努めてまいります。 次回の参加をお待ちしております。 ▲点字体験 神奈川県視覚障害援助赤十字奉仕団 ロープでクロス 神奈川県山岳赤十字奉仕団▼ 本競技会は、安全や救護に関係する5つの奉仕団員と 救急法等指導員の皆さま、そして赤十字紹介ブースに出 展していただいた奉仕団をはじめ、多数の皆さまの協力 によって円滑、盛況に開催することができました。 運営に協力いただいた皆さま (共催) 神奈川県安全赤十字奉仕団 神奈川県雪上安全赤十字奉仕団 神奈川県救護赤十字奉仕団 神奈川県無線救急赤十字奉仕団 神奈川県山岳赤十字奉仕団 (協力) 赤十字奉仕団神奈川県支部委員会 神奈川県日赤紺綬有功会 神奈川県青少年赤十字指導者協議会 ▲溺れるよ助けて!! 大声コンテスト 「だれか来てくださーい!」▼ 第68号 日 赤 か な が わ 本のご寄付をいただきました 平成20年4月号〔3〕 “患者さまの言葉”で診療を ∼秦野赤十字病院∼ ∼横浜市立みなと赤十字病院∼ 秦野赤十字病院には、8,000冊の患者さま向けの蔵書があります。患者さま用の 図書室はありませんが、待合室や病棟に本棚を置いたり、ボランティアが病室を巡 聴覚障害の患者さま が来院されることは決 回して貸し出したり、患者さまに読書を楽しんでいただいています。 して特別なことではあ 過日、財団法人伊藤忠記念財団から、幼児・低学年向けの図書の購入費を助成し ていただきました。平成19年12月24日、クリスマスの日にまず100冊の本が届 りません。今回は、当 院で聴覚障害の患者さ きました。さらに62冊を追加注文し、計162冊(20万円相当)が蔵書に加えられ ました。 まと、どのようにコミ ュニケーションが行わ この162冊の絵本・童話を、小児患者、お見舞いや付き添いの方々が、手にとっ れているのかご紹介し て楽しんでいた だければ嬉しく ます。 手話通訳者がいない 思います。 これらの本の 時は、円滑な意思疎通 を図るため、院内に用 ほとんどは、病 意した筆談器を積極的 院関係者やボラ ンティア会員か に活用しています。 しかし、手話と日本 らの読後のご寄 付で、現在、ボ 語は異なる文法をもつ別の言語であり、手話を日常のコミュニケーション手段とす る聴覚障害者の中には、筆談が苦手な方もいます。 ランティアグル ープが蔵書管理 そのため、患者さまに納得のいく診療を受けていただくためには、その患者さま と活用を担って くれています。 ▲勉強会の様子 に合った言葉(コミュニケーション手段)を用いる必要があります。 当院では、約1年前から週1回、職員向けに手話勉強会を開催しています。勉強 会には、来院者の対応をしてくださっているボランティアの方々も参加しており、 院内での関心も高まってきています。これからも、患者さま中心の、公平で安全な 医療の提供に少しでもつながることを目指して、取り組みを続けてまいります。 ▲子どもだけでなく大人も読みたくなります サウンドテーブルテニス大会開催! ∼神奈川県ライトセンター∼ 日本赤十字社が指定管理者として運営する視覚障害者の福祉施設「神奈川県ライトセンター」を 会場に、1月27日、「平成19年度ライトセンターサウンドテーブルテニス大会」が開催されまし た。 当日の参加者は、選手33人、神奈川県視覚障害援助赤十字奉仕団員29人、協力審判員16人の 合計78人です。 サウンドテーブルテニスとは、中に金属の粒が入って音が出るようになっている卓球の球を、卓 球台の上を転がして打ち合うスポーツです。今年で13回目の開催となりました。試合前は緊張の あまり手が震えてしまっていた初参加の選手が、いざ試合がはじまるとベテラン選手と接戦とな る場面もありました。 決勝戦は、昨年の優勝者と3位の選手の対決となりました。両者は共に日頃ライトセンターで一 緒に練習しています。会場には、ラケットで球を打つ音だけが響き、観客は息をのんで見守り続 けました。試合が終わった時には、全員から惜しみない拍手が送られました。 ▲球の音に集中して 神奈川県日赤紺綬有功会 平成20年新春のつどい ∼青少年赤十字にAEDトレーナー贈呈∼ 神奈川県日赤紺綬有功会(五神嘉子会長)「平成20年新春のつどい」が2月8日、 ホテル横浜ガーデン(中区)において、会員等約90人の出席を得て、盛大に開催さ とを目的に設立され、現在、会員約600人を擁しています。 当日は、来賓として出席した松沢成文支部長(県知事)から、同会の日ごろの支援 れました。 に対する感謝が述べられるとともに、会員19人に対して、社資功労への有功章なら 同会は赤十字の理念に賛同した方々によって、主に当支部の活動資金を支援するこ びに感謝状等が伝達されました。 続いて、青少年の健全育成のための特別募金 として、会員から寄せられた善意の205万円余 りが、五神会長から神奈川県青少年赤十字指導 者協議会淡路雅夫副会長に渡されました。この 募金は、小・中・高等学校で救急法の学習など 様々な活動をしている青少年赤十字の児童や生 徒のために、救命の場面で活用頻度が高くなっ てきているAED(自動体外式除細動器)のトレ ーニング機器を整備するために使われます。 式典後は、川崎区赤十字奉仕団小田分団員と しても活動している櫻川后伯社中の皆さんによ る賑やかな「梅后流江戸芸かっぽれ」が披露さ れ、会員同士の交流も深まり、なごやかなうち に幕を下ろしました。 ▲あいさつをする松沢支部長 ▲櫻川后伯先生(右)の踊り 〔4〕第68号 日 赤 か な が わ 神奈川県内血液センターの組織がかわります。 神奈川県赤十字血液センター(神奈川センター/横浜市戸塚区)には、これまで、神 奈川県湘南赤十字血液センター(湘南センター/厚木市)と神奈川県川崎赤十字血液 センター(川崎センター/川崎市中原区)の2つの付属センターがありましたが、この 平成20年4月号 集団事故想定訓練を実施 ∼津久井赤十字病院∼ 平成20年3月16日、津久井消防署と合同で集団事故想定訓練を実施しました。 今回の訓練は、病院前の国道で中型バスとワゴン車の衝突事故が発生し、多数の たび、平成20年3月31日をもって川崎センターを閉鎖いたしました。 負傷者や脱出不能者が発生したとの想定で行われ、集団災害時のトリアージ〔注1〕 また同4月1日より、県内の拠点センターとしての役割を神奈川センターから湘南セ ンターに引継ぎ、名称についても や搬送、消防と病院がどのように連携できるかの確認を重点的に行いました。 また、当院は国が整備を進めているDMAT(災害救援医療チーム) 〔注2〕を有し ・湘南センター→ 神奈川県赤十字血液センター、 ていることから、事故現場で消防と連携した医療救護活動も行いました。 当日は、地元自治会や青年会議所、赤十字防災ボランティアの方々に、傷病者役 ・(旧)神奈川センター→ としてボランティア協力をいただきました。 神奈川県横浜赤十字血液センター(横浜センター) と改めました。 災害時医療拠点病院に指定されていること、災害時の医療救護活動をより率先し て行うことは赤十字の使命でもあることから、今後も、地域の方々やボランティア 今後は新しい神奈川センターと横浜センターの2つのセンターで力を合わせて、神奈 川県内の血液事業を推進してまいります。 の方々、関係機関との情報の共有や連携を強くして、来るべき災害等に備えてまい ります。 皆さまには、今後も変わらぬご理解とご協力をお願い申し上げます。 ※注1 トリアージとは 災害などによって多数の傷病者が同時に発生した場合、傷病者の重症度や緊急度などによって、 治療や搬送の優先順位を決めることです。 ※注2 DMATとは 災害救援医療チームの略で、大地震や航空機事故などの災害現場に迅速に駆けつけ、救急医療 を行う専門的なトレーニングを受けた医療チームのことで、厚生労働省が主管となって整備を進 めています。 ▲「大丈夫ですか?」と声かけをします ▲消防と力をあわせて!! 横浜駅東口に、新しい献血ルームがでっかくオープン! 横浜駅の近辺には、横浜駅西口献血ルームがあり、相鉄口には連日のように献血バスを配車して、多くの方々に献 血のご協力をいただいております。 さる3月14日、東口の横浜中央郵便局向かい(横浜駅前共同ビル7階)に、新しい献血ルームがオープンいたしま した。公募によって『クロスポート献血ルーム』という愛称もつきました。「クロスポート献血ルーム」の特徴は、 全国でも最大規模の広さとベッド数です。また、毎日午前9時30分∼午後6時30分まで(成分献血は午後6時まで) 受け付けていますので、お食事やショッピングの帰りにも献血にご協力いただけます。 なお、新献血ルームのオープンに伴い、よこすか献血ルームと相模大野献血ルームは、それぞれ3月11日と12日 をもって閉所いたしました。長い間ご協力をいただきまして、本当にありがとうございました。今後も「クロスポー ト献血ルーム」をはじめ、県内8カ所の献血ルーム職員一同、皆さまのご協力を心よりお待ちいたしております。 各 種 お 問 い 合 わ せ 先 日赤かながわメールニュース 活動資金や義援金・救援金、ボランティア 活 動 資 金 に 関 す る こ と ……振興課 救急法等講習会に関すること ……救護課 活動等に関するお問い合わせは、下記連絡先 ボランティア活動に関すること ……奉仕課 までお願いします。 「日赤かながわメールニュース」は、神奈川県支部、病院、施設等の行うイベント、 講習会情報などをいちはやくメールでお届けするサービス(無料)です。支部ホームペ ージ(http://www.kanagawa.jrc.or.jp)上から、いつでも登録、解除ができます のでお気軽にご利用ください。 TEL:045−628−6306
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