第1回外国籍市民施策懇話会 議事録 日 時 平成18年6月10日(土) 場 所 市役所東館3階 出席委員 10時∼12時 政策審議室 久野弘幸、小野晃義、浅野広子、市野光信、金照満、野田千恵美、 神谷巳代志 欠席委員 Saiyad Mohamed Labbe Jalaldeen、李春紅(代理が出席) 事 務 局 市長、市民部長、市民協働課長(委員兼務)、市民協働課長補佐、 担当係長、担当平野 司 会 市民協働課長補佐(次第1∼4)、久野委員(次第5∼6) 1、あいさつ 市 長 ここ数年市内に住む外国人が増えている。特にブラジルの方が急増しており、 平成17年度からはポルトガル語通訳を配置し対応している。外国人を日本 社会の規格にそのまま当てはめようとすることはとても難かしいと思われ る。この懇話会において、行政に対する意見を十分協議してほしい。予算の 関係もあるが、期待に添えるようにしていきたい。 2、委嘱状交付 市長より 代表して久野委員が受取る。 3、自己紹介 久野委員 この会を通しての出会いを大切にしていきたい。1年間よろしくお願いしま す。 小野委員 豊明市国際交流協会から、代表して参加させていただく。いい機会と考え、 他市の施策についても勉強していきたい。 浅野委員 外国人問題には興味を持っている。一市民として参加させていただく。外国 の方が日本社会の中でも守られるようにしていきたい。 市野委員 市に在住し28年。妻が外国人ということで興味があり、応募した。 金 朝鮮学校教師。日本の方々に、当校のことをもっと理解して欲しい。逆に自 委員 分自身も豊明市のことをもっと理解したいと思っている。 野田委員 日本に来て13年。豊明市には1年半。分からないことも多いので、色々教 えていただきたい。 李委員(代 今日は妻の代理で参加させていただく。花き市場で中国との貿易を担当して 理鄭さん) いる。 神谷委員 市民協働で進めていきたいと思っている。よろしくお願いします。 市民部長 時々顔を出したいと思っている。 補佐 よろしくお願いします。 担当係長 委員を引き受けてくださり、ありがとうございます。外国の方にとって、少 しでも住みよい街にしていきたい。 平野 情報提供など、事務局として協力します。よろしくお願いします。 4、会長・副会長の選出 司会 設置要綱第5条によって、会長・副会長を選出する。 立候補なし。 小野委員 大学にお勤めということで見識のある、久野委員を会長に推薦したい。 久野委員承諾。 久野委員 長年豊明市に在住し、豊明市国際交流協会として行政との関わりもお持ちの 小野委員に副会長をお願いしたい。 小野委員承諾。 司会 会長を久野委員、副会長を小野委員にお願いすることとする。 久野委員 形式的ではなく、実質的に皆さんの声を聴いていく会にしたい。ここにいる 委員のみではなく、日本人、外国人を含め皆が長い期間を通して住みよい場 所にしていきたい。立場が異なれば見方も違い、ニーズも違う。それぞれの 立場で意見を出し合い、より豊かな街を創ることが使命だと考えます。 5、議題 (1)会議の公開について 久野委員 公開としてよろしいか。 各委員 公開とする。傍聴者は10人までとする。 久野委員 関心を払ってもらうのもこの会の目的。 (2)委員会の目的 担当係長 久野委員 以下について説明。 資料1ページ 豊明市外国人登録(国籍別)の推移 資料2ページ 豊明市外国人登録総計の推移 資料3ページ 外国人登録国籍別人員調査表(平成18年5月31日現在) 資料4ページ 外国籍市民施策懇話会設置要綱 今後の施策について行政への提言をまとめ、行政施策に反映してもらうこと が最終的な目的。行政の予算ともすり合わせながら進めていきたい。 (3)全体スケジュールの確認 担当係長 資料6ページ 外国籍市民施策懇話会スケジュール について説明。 久野委員 タウンミーティングによって地域の声を、アンケートによって家庭の声、そ してこの懇話会によって、市民代表としての委員の声をそれぞれ吸い上げる という形で1年間進んでいく。懇話会は年間4回だが、委員の皆さんには、 行間の努力もお願いしたい。 (4)3月タウンミーティングの報告 担当平野 資料7∼11ページ 第1回タウンミーティングの実施状況、アンケート結 果について説明。 野田委員 広報翻訳版のことは知らなかった。ブラジル人は掲示板をあまり見ない。個 別に配達するのが一番よい方法だと思う。また、学校を通して配布するのも 確実に届くと思う。 市野委員 サンフレッシュでよく外国人を見るので、広報紙などを置いてはどうか。特 に、16時に半額セールをしており、外国人が集まっている。 (5)他都市の外国人施策の報告 担当係長 以下について説明。 資料12、13ページ 豊田市における外国人施策 資料14∼17ページ 他市、NPOの外国人施策 (6)これからの外国人施策について 各委員から意見を聞いた。 金 委員 朝鮮学校で高校3年生を担当している。進路の問題など生徒たちは多くの問 題を抱えている。大学進学についても、未だ閉ざされた大学もあり、入試を 受験することすら出来ない場合もある。また、就職先は同胞が経営する会社 が多くを占めており、日本の一般企業への就職はまだまだ難しい。昔よりは ずいぶん良くなったが、もっと生徒たちに新しい道を広げてあげたい。 浅野委員 日本人は外国人に対すると黙ってしまう。どんどん声をかけていくような気 持ちをまず持たなければいけない。まずは挨拶から。広報紙などでもそうい ったことを呼びかけて欲しい。外国人に対する苦情も、自治会では多く聞か れる。 野田委員 小学校3年生の娘がいる。日本人と同じことをしても、外国人だからダメと いう見方をされることがある。いじめの問題で学校から通訳を依頼されるこ ともたびたびある。 外国人登録時に健康保険に入るように案内してほしい。後から払えといわれ ても、まとめて高額を支払うのは難しく、窓口で喧嘩になりそうなこともあ った。 李委員(代 日本人はYes・Noがはっきりしない。文化の違いではあるが、そのこと 理鄭さん) がいじめに繋がることもあるようだ。 市民税のしくみが一番よくわからない。外国人の間では、どうしたら払わな ければいけないお金を減らせるかなどという方法を教えあったりしている。 しかし、税金や保険などのしくみ自体は理解していない。 サンフレッシュには中国人も多く来ている。 市野委員 外国人はネットワークを持っているので、口コミで情報が広がっていくと思 う。1人を見て「∼人は」と言ってしまうことが多い。コミュニケーション が重要である。 野田さんのように無償で通訳をしている人がいると思うが、大変なことなの で、そういう方への対応も学校で考えたほうがよいのではないか。また、外 国の方に日本語に取り組んでもうらうように働きかけることも必要。 小野委員 問題点や苦情だけではなく、努力していることもどんどん広報していったら どうか。外国の方も、待っているだけでなく、自分たちからも何かやるとい う姿勢を持ってもらいたい。そのことが共生社会に繋がっていくのではない か。 久野委員 広報紙についても、ただ日本人側から配るのでは単なる「作業」だが、外国 の方と一緒に配ると、それ自体が「活動」となる。アイデア次第で色々なこ とができる。 神谷委員 市民協働課では、市民相談を担当しているが、外国人とのトラブルで窓口に 来る方が多くなっている。平成16年度からはポルトガル語通訳を配置し、 ブラジル人の相談者が増加している。そういったトラブルは、習慣や文化の 違いによることが多く、行政の力だけでは解決できない。お互いの誤解を解 くようにしていく必要がある。また、病院の情報や緊急の場合の対応につい ては、早急に配布する必要があると思う。 久野委員 今後は周囲の方々にもアンテナを向け、それぞれの立場からの意見を発表し てください。 6、その他 事務局 次回日程 8月25日(金)午後6時∼8時 後日事務局からアンケート案を送付するので、添削していただきたい。その 後、会長の久野先生と相談し、アンケート案を決定したいと思う。アンケー ト案が出来次第、ポルトガル語・中国語・英語への翻訳が必要となるので協 力してほしい。次回の会議までにアンケートを配布し、回収した結果を報告 したい。アンケートの配布についても協力してほしい。 久野委員 各委員は次回までに・大まかな事業計画について各自意見をまとめておくこ と。 12:00 閉会
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