平成20年度 学校評価の取組 千葉市立犢橋中学校 1 学校評価の概要 (1)基本的な考え ① 教職員全員が本校の教育活動全般及び生徒の様子等を自己評価することを通して、本校の教育活動 の課題や改善点を把握し、学校教育目標の具現化に向けて具体的な目標を設定し、組織的・継続的な 改善を図る。 ② 自己評価(保護者・生徒の評価を含む)や学校関係者評価の実施と結果の公表により、信頼される開 かれた学校づくりを進める。 (2)評価組織 ① 校内評価委員会(8名) 学校長、教頭、教務主任、研究主任、生徒指導主任、学年主任、道徳主任、特活主任、5科主任代表、 4科主任代表 ※研究主任、特活主任、5科主任代表、4科主任代表は学年主任等と兼任 ② 学校関係者評価委員(9名) 青少年育成委員会会長、幼稚園長、青少年補導員、保護司、郵便局長、児童委員、PTA会長、 前PTA会長、前PTA副会長 運営委員会 校内評価委員会 学校関係者 評価委員会 職員会議・校内研修 学校評議委員会 会 (3) 評価計画(PDCAサイクル) P (Plan) ○学校経営目標の作成 ・重点目標の設定 ・重点目標達成の具体策 策定 D A (Action) ○短期・中長期的な改善 (Do) 犢橋中学校学校評価 ○新たな重点目標の設定 PDCA サイクル ○学校経営目標に基づく教 育活動・学校運営 ・具体策の実施 C (Check) ○学校評価 ・自己評価(生徒・保護者 の評価を含む)の実施 ・学校関係者評価の実施 ② 年間計画 月 学校関係者評価 教育活動・自己評価 生徒・保護者 ○学校関係者評価 ○校内評価委員会等で学校評価 ○PTA総会 委員会の設置 推進について検討 ○第1回学校関係 ・学校評価の全体計画の作成 者評価委員会 ・本年度の重点目標の策定 四月~七月中旬 前期 前半 ・委員会設置の趣旨 ・評価項目、具体的目標や方策 説明 の確定 ・重点目標や自己評 ○前期の教育活動 価の取組状況等 ○学校評価に関する日常的な情 について説明 ( ) ○授業・学校行事等 ○学校評価を実施 ・学年保護者会 する趣旨及び ・学級保護者会 「教育重点目 ・授業参観(参加者ア 標」等の説明 ンケート) ・PTA総会、学 ○家庭訪問 年、学級懇談会、 ○重点目標に関する 学校評議委員会 具体的な取組 報、資料の収集・整理、評価 ○学年PTA懇親会 の累積等 積極的な情報提供 ○保護者面接 保護者面談での 説明 ・学校ホームペー の参観、教職員と ジ、学校及び学 の意見交換等 年便り等での公 表 ○夏季学習会実施 ○夏季学習会 七中旬~八月 夏季休業 ○前期の自己評価、分析に向けて の準備 ・外部アンケート(保護者及び生 徒アンケート)等の検討 ・情報、資料等の整理等 ( ) 休 ○生徒、保護者等を ・教職員による自己評価 対象とした外部ア ・具体的な方策の達成状況の評 ンケート等の実施 価 (学期末) ○評価結果の分析 十月中旬 季 九月~十月中旬 前期 後半 秋 ○自己評価の実施(中間) ・重点目標等に対する具体的な 方策の見直し等 業 ○校内評価委員による検討会議 ○PTAバザー・授 後期 前半 十月中旬~十二月下旬 ○第2回学校関係 者評価委員会 への資料作成 ○改善点の協議 業参観(参加者ア ○外部アンケート ンケート) ・前期自己評価の結 ・分析資料から目標の達成状況を ○学校行事参観(参 果や重点目標の 経過報告等 ふまえての問題点の明確化 ・後期の改善点の協議、計画作成 ○保護者面接 ・今後の改善方策に ○後期の教育活動 ついて評価等 加者アンケート) ○学校評価に関する日常的な情 報、資料の収集・整理、評価の 累積等 結果公表、学校 評価結果の公表 ・学校便り、学年 便り、学校のホ ームページ等で 公表 ( ) 冬季休業 十二月下旬~一月初旬 ○年度末自己評価、分析に向けて の準備 ・外部アンケート等の手直し ・情報、資料等の整理等 ○自己評価の実施(年度末) ・教職員による自己評価 ○学校行事参観(参 加者アンケート) 後期 後半 一月初旬~三月下旬 ・具体的な方策の達成状況の評 ○学年PTA懇親会 価 ○第3回学校関係 ○年度末の自己評価 者評価委員会 ・評価結果の分析、改善方策等と ・年度末自己評価の りまとめ、自己評価書の作成 ○生徒、保護者等を 結果公表、学校 評価結果の公表 対象とした外部ア ・学校便り、学年 ンケート(年度末) 便り、学校のホ 等の実施 ームページ等で 結果や重点目標 ○学校関係者評価の結果を踏ま ( ) の取組報告等 ○外部アンケート 公表 えた改善方策の見直し ・今後の改善方策に ○学校評価報告書作成、 設置者 ついて評価等 への提出 2 研究実践 (1)平成20年度重点目標について ① 学力向上の推進:生徒の実態(千葉県標準学力テスト等の結果)に基づき、学力向上を図る。 ② 研修の充実:外部講師招聘による授業研究を通して資質・力量を高める。 ③ 「開かれた学校」づくり:学校の情報を積極的に発信し、なお一層の「開かれた学校」づくりを推 進する。 ④ 学校評価の充実:評価項目、基準を再検討し、全生徒・全保護者世帯への外部アンケートを実施し、 学校評価の充実を図る。 (2)中間評価について ① 自己評価(教職員アンケート)・外部アンケート(生徒用・保護者用) ・クロス集計抜粋 平成20年度前期 よりよい学校づくりのためのアンケート(教師用) ◎前期の教育活動を評価し、よりよい学校づくりを進めるため、以下の項目について、 「①・②・③・④」の いずれかをシートにマークしてください。 ※該当する評価の数字を鉛筆で濃くマークをして下さい。 ・ 「そう思う」・・・・マークシートの① ・ 「少しそう思う、どちらかというとそう思う」・・・・マークシートの② ・ 「あまりそう思わない、どちらかというとそう思わない」・・・・マークシートの③ ・ 「そう思わない」・・・・マークシートの④ Ⅰ.学校経営の充実 1. 学校教育目標について (1) 学校教育目標を念頭に置き、教育活動を実践している。 (2) 保護者に学校教育目標や学校経営方針を十分理解させている。 (3) 生徒に学校教育目標やめざす生徒像を理解させるように努めている。 平成20年度前期 よりよい学校づくりのためのアンケート(生徒用) ◎犢橋中をよりよくするために、生徒の皆さんの意見を聞かせてください。 以下の項目について、 「①・②・③・④」のいずれかをシートにマークしてください。 ※該当する評価の数字を鉛筆で濃くマークをして下さい。 ・ 「そう思う」・・・・マークシートの①をマーク ・ 「少しそう思う、どちらかというとそう思う」・・・・マークシートの②をマーク ・ 「あまりそう思わない、どちらかというとそう思わない」・・・・マークシートの③をマーク ・ 「そう思わない」・・・・マークシートの④をマーク 1.学校全体について (1)あなたは犢橋中の学校教育目標やめざす生徒像を意識して生活している。 (2)学校からの便りや通知(連絡など)を、きちんと家の人にわたしている。 (3)学校の本年度の重点目標の中に、 「学力向上の推進」がある。これは、 「犢橋中の生徒の学力を伸ばし ていくこと」を意味する。この目標は、犢橋中の生徒の実態に合った目標である。 (4) 「学力向上の推進」のために、各教科での取組、学習だより(学びの窓)の発行、ドリルテスト(誰でも 満点テスト)の実施、学習に関わる掲示物等が行われている。これらの手だてはみなさんの学習に役立っ ている。 (5)各教科での取組、学習だより(学びの窓)の発行、ドリルテスト(誰でも満点テスト)の実施、学習に関 わる掲示物等の取組によって、あなたは学習への関心や意欲が高まってきている。 平成20年度 前期 よりよい学校づくりのためのアンケート(保護者用) ●よりよい犢橋中をつくるために、保護者の皆様のご意見をお聞かせください。 ●以下の項目について、 「1・2・3・4」の4段階で評価し、いずれかをマークシート用紙に、 鉛筆でしっかり濃くマークしてください。 ● 設問によってはお子さんから聞いている範囲でお答え下さっても結構です。 評価1(マークシートの①をマーク)・・・・そう思う(大いに成果あり) 評価2(マークシートの②をマーク)・・・・少しそう思う(課題も多少あるが成果のほうが多い) 評価3(マークシートの③をマーク)・・・・あまりそう思わない(課題があるが、深刻な状況ではない) 評価4(マークシートの④をマーク)・・・・思わない(直ちに改善措置が必要である) ※どうしても「わからない」場合・・・・・・・・マークシートの⑤をマーク 1.学校全体について (1)本校の学校教育目標が、保護者や地域に伝わっている。 (2)本校の教育活動について全般的に満足している。 (3)本校の教職員は校長を中心に、一致協力して教育にあたっている。 (4)本校は、地域や家庭との連携に積極的に取り組んでいる。 (5)本校からの文書はわかりやすく、情報提供はきめ細かく行われている。 (6)校報、学年(学級)通信、ホームページ等は学校の様子がよくわかる。 (7)本校は、保護者や地域に授業や行事を公開する等、 「開かれた学校」づくりに努めている。 (3)学校の本年度の重点目標の中に、「学力向上の推進」がある。これは、「犢橋 中の生徒の学力を伸ばしていくこと」を意味する。この目標は、犢橋中の生徒の実 態に合った目標である。 設問3 設問8 設問5 生徒 保護者 教職員 0% 20% 1 72 80 5 2 87 66 13 3 54 31 0 4 8 4 0 40% 60% 80% 100% 生徒 5 1 4 0 (4)「学力向上の推進」のために、各教科での取組、学習だより(学びの窓)の発 行、ドリルテスト(誰でも満点テスト)の実施、学習に関わる掲示物等が行われてい る。これらの手だてはみなさんの学習に役立っている。 設問4 設問9 設問6 生徒 保護者 教職員 0% 20% 1 74 65 7 2 81 77 9 3 43 34 2 4 24 6 0 40% 60% 80% 100% 生徒 1 1 2 2 保護者 保護者 3 3 4 4 5 教職員 5 0 3 0 5 教職員 ②教職員自己評価書及び学校関係者評価書(中間報告)抜粋 平成20年度 自己評価及び学校関係者評価書(中間報告) 千葉市立犢橋中学校 1 教育目標及びめざす生徒像 教育目標 「心身ともに健康で、学習に意欲を持ち、節度ある生活のできる生徒を育てる。」 ○教職員の自己評価のA、B、Cはアンケート 結果の「そう思う」「少しそう思う、どちら かというとそう思う」の合計%から算出しま した。 A…75%以上 B…50%以上75%未満 C…50%未満 めざす生徒像 ・すすんで学習に打ち込む生徒 ・正しい判断力を持ち、節度ある生活のできる生徒 ・心身ともに健康で自らやり抜く生徒 ・礼儀正しく、思いやりのある生徒 ・広い視野を持ち、自他を尊重する生徒 2 本年度の重点目標 (1) 学力向上の推進:生徒の実態(千葉県標準学力テスト等の結果)に基づき、学力向上を図る。 ○学校関係者評価結果 ◎… 「十分である」 ○… 「おおむね十分である」 △… 「不十分である」 (2) 研修の充実:外部講師招聘による授業研究を通して資質・力量を高める。 (3) 「開かれた学校」づくり:学校の情報を積極的に発信し、なお一層の「開かれた学校」づくりを推進する。 (4) 学校評価の充実:保護者・生徒による評価項目、基準を再検討し、学校評価の充実を図る。 3 自己評価結果に対する学校関係者評価 教職員自己評価 分 野 評 価 項 目 評価 (1)学校教育目標を念頭に置き、教育活動を実践して いる。 ① 教 (2)保護者に学校教育目標や学校経営方針を十分理 育 解させている。 目 標 (3)生徒に学校教育目標やめざす生徒像を理解させ るように努めている。 Ⅰ 学 校 経 営 の 充 実 ② 学 校 評 価 ・ 重 点 目 標 A B A (5)学校や生徒、地域の実態に即して、重点目標が適 切に設定されている。 A (6)重点目標達成のための方策が職員の共通理解の もとに適切に設定されている。 A (7)重点目標達成のために全校体制で活動が行われ ている。 A (10)備品の早期購入と消耗品の計画的執行に努める とともに備品等の有効活用が図られている。 ④ (11)各教科等の予算要求のヒアリングを実施し、特色 庶 ある学校づくりに努めている。 務 (12)整備が必要な箇所を把握し、早期の改善に努め ている。 自己評価 の適切さ (5)学力向上の重点目標とその方策の 評価は生徒、保護者とも高いのでこの 方向で継続的に行う。 (6)現在の方策が学習への関心や意欲 を高めることに十分な成果を上げてい ないので内容や方法に工夫・改善を加 えながら継続していく。 ◎ A A B B B (10)各備品の管理責任者がきちんと整 理し、使いやすい状況にしておく。 評価委員のコメント等 ・悪い噂を聞かないので良である。 ・より多くの学校の情報を開示して学校への関心を 深め、教育活動がより向上するように工夫し続けて ほしい。 ・この学校だけではないが、できる子だけでなく、 できない子にも目線が行くとよいと思う。 ・教育目標、重点目標、庶務関係などの理解を保護 者や生徒にさらに深めてもらうためにも、PTAと 協力して保護者(例えば学年単位の)同士の集まりと 討論を起こすこと、生徒会やクラス会に率直に問題 提起して生徒自らのものにしていく工夫なども検討 したらいかがでしょうか。 ・部活で使用しているボールや備品類の管理の悪さ が気になります。まず、その徹底が大事であること をよく理解させていただきたい。 (2)4~5月の保護者会等で説明し、意識 を高める。また、校報等の便りの活用、 校門横の掲示板、昇降口、職員玄関、 校内の掲示板等に掲示して普段から目 に触れるようにする。 (3)学級担任や教科担任等が折りに触 れて話をして意識をさせていく。 B (4)学校教育活動の向上のために評価・改善が適切に 行われている。 (8)教育活動推進のために、教職員が協力して、学校 ③ が組織として機能している。 組 織 運 (9)各自が校務分掌等の仕事の内容を良く理解し、遂 営 行している。 改善の方策等 学校関係者評価 改善に向 けた取組 の適切さ ◎ ③ 中間評価の実施日 中 間 :9月26日(金)~10月2日(木) ※年度末 :2月10 日(火)~2月16日(月) ④ 中間評価の実施内容 (ア) 教職員自己評価 :記 名、マークシートと記述式併用 (イ) 保護者外部アンケート :無記名、マークシートと記述式併用 (ウ) 生徒外部アンケート :無記名、マークシートと記述式併用 ⑤ 中間評価集計、分析等について (ア) 集計担当者と主な仕事内容 a. 教職員自己評価 ・担当:教務主任、非常勤職員 ・マークシート回答のデータ処理(非常勤職員) ・記述部分の打ち込み及び分析(教務主任) b. 保護者・地域の方々へのアンケート ・担当:教頭、非常勤職員 ・マークシート回答のデータ処理(非常勤職員) ・記述部分の打ち込み及び分析(教頭) c. 生徒アンケート ・担当:研究主任、非常勤職員 ・マークシート回答のデータ処理(非常勤職員) ・記述部分の打ち込み及び分析(研究主任) (イ) 集計期間 中 間:10月 3日(金)~10月8日(水) ※年度末:2月12日(木)~2月18日(水) (ウ) クロス集計(教職員自己評価・生徒・保護者アンケート) 必要な質問内容について、教職員・生徒・保護者、生徒と保護者、教職員と生徒、教職員と保護 者の結果を比較し、結果の分析、自己評価の妥当性や実態把握等に利用 (3)中間評価の結果分析と短期、中・長期の改善方策 ① 学校経営の充実 (ア) 学校教育目標については、職員自身は意識して教育活動にあたっているが、保護者や生徒のアン ケートの結果では職員が想定したものとはやや異なっていた。今後あらゆる場面で保護者や生徒 への働きかけをすることが必要である。 (イ) 学校評価・重点目標の項目については、適切に実施されており、重点目標およびその方策も職員 の共通理解のもと行われている。 (ウ) 組織・運営については、概ね良好な結果となったが、 「教育活動推進のために、教職員が協力し て、学校が組織として機能している。 」については否定的な回答もあった。今後その理由を明ら かにし、改善に向けた取組が求められる。 ② 学年・学級経営の充実 (ア) 学年・学級経営ともに、教職員の自己評価は良好な数値である。保護者・生徒の感覚とずれがな いか、検討が必要である。 ③ 学習指導の充実 (ア) 学習に関して、教職員の自己評価は良好な結果であったが、保護者・生徒の回答とは隔たりがあ り、見直し・改善が必要な部分である。 (イ) 視聴覚・メディア関係は、専門的な知識が必要であり、教育センター等の外部機関の協力を得な がら改善していく必要がある。 ④ 道徳指導 (ア) 道徳の授業だけにとどまらずに短学活や授業の中で推進していくことが大切である。 ⑤ 特別活動の充実について (ア) 学級活動については、計画に従って実践しているが、内容を充実させていく必要がある。 (イ) 生徒会活動については、概ね良好であるが、専門委員会の活動についてはさらに活発にしていく 必要がある。 (ウ) 学校行事については、大変良好であり、今後も継続していく。 (エ) 部活動指導については、 できる範囲で努力しており、 それは生徒アンケートにも反映されている。 保護者の期待は大きく、それにどのように答えていくかが今後の課題である。 ⑥ 生徒指導の充実 (ア) 全般的に良好である。特別支援に関しては今後よりニーズが増すと予想される問題であり、少し ずつ体制を整えていく必要がある。 ⑦ 進路指導の充実 (ア) 概ね良好である。 ⑧ 健康の増進と安全教育の徹底 (ア) 安全点検については、個々に行うのではなく、計画的に実施をしていく必要がある。 (イ) 給食指導は良好であるが、食育については今後の課題である。 ⑨ 学校環境の整備と美化活動の推進 (ア) 概ね良好である。 小破修理については用務員さんが迅速に対応してくれているので大変助かって いる。清掃活動では、さらにきれいにできるように努力していく必要がある。 ⑩ ボランティア教育の推進 (ア) 整美委員会が除草作業等の活動を頑張っていたが、 生徒への意識付けや呼びかけがやや不足して いたように思われる。PTA の清掃活動やバザー等、今ある活動に参加させることから始める必要 がある。 ⑪ 研修の充実 (ア) 全教科で講師を招いて授業研究を実施しており、計画的に進められている。しかし、教科部会に ついては教科一人など、部会自体が成立しない状況や部会で相談・検討する余裕がないというこ ともあるように思われる。 ⑫ 家庭・地域との連携強化 (ア) 保護者・地域の人々の中には学校の方針を理解し、協力的な方もたくさんいるので、さらに連携 を強化していくことが必要である。 (イ) 情報提供の手段としてホームページは、今後活用する予定である。 (4)中間評価を反映させた後期の課題、目標設定 ① 学校教育目標の意識化 ② 学力向上の重点目標の推進(工夫と継続) ③ 積極的な生徒指導の推進(悩み調査の実施や保護者との連携等) ④「わかる授業」に向けて各教科の更なる授業改善 (5)中間評価を反映させた後期の具体的な取組 ① 学校教育目標の意識化 保護者には4~5月の保護者会等で説明し、意識を高める。また、校報等の便りの活用、 校門横の 掲示板、昇降口、職員玄関、校内の掲示板等に掲示して普段から目に触れるようにする。生徒につい ては、学級担任や教科担任等が折りに触れて話をして意識をさせていく。 ② 学力向上の重点目標の推進(工夫と継続) 学力向上の重点目標とその方策の評価は生徒、保護者とも高いのでこの方向で継続的に行う。今後 現在の取組が学習への関心や意欲を高めることにつながるよう内容や方法に工夫・改善を加えながら 継続していく。 ③ 積極的な生徒指導の推進(悩み調査の実施や保護者との連携等) 生徒の問題や悩み、トラブル等の把握や対応について、教職員の評価に比べて生徒・保護者の評価 は低く、不十分だと感じている。日常的な観察だけではなく、悩み調査等を行い、話を聞く機会を増 やしていく。保護者は家庭との連絡、連携について概ね肯定的な評価をしているが、生徒の問題や悩 み、トラブル等の把握のために、さらに家庭との連携を深め、情報の共有を図っていく必要がある。 ④「わかる授業」に向けて各教科の更なる授業改善 「わかる授業」に対する保護者の要望は高く、各教科において更なる授業改善に努力していく必要 がある。また、授業の中で考えをまとめたり、発表したりすることの大切さやその活動を生徒に意識 させる等の工夫をしていく。 3 学校評価の成果と課題について (1)研究の成果 ① 教職員が、以前に比べて学校教育目標や本年度の重点目標の達成に意識を高く持つようになった。 ② 教職員が、学校教育目標の具現化や本年度の重点目標の達成に向けて、具体策を考えて、協力して 取り組むことができた。 ③ 本校の教育活動の改善のために、PDCAサイクルを確立し、年間計画を始めとして効果的に改善 を図るシステム作りを進めることができた。 ④ PTA役員を中心に行っていた保護者アンケートを全ての保護者・世帯アンケートを実施し、保護 者の考えを聞くことができた。自由記述の中で、学校への意見や要望で対処できるものについてはす ぐに取りかかることができた。 ⑤ 生徒・保護者・教職員のアンケートの内容について見直しを行い、必要に応じてクロス集計をしな がら分析することができた。 ⑥ アンケート集計にマークシート用紙を利用し、集計作業の効率化を図ることができた。また、集計 結果はエクセルデータとして集計されるので、その後の事務処理にも効率的である。 ⑦ アンケートの実施と結果を公表することで、保護者の方々に学校の教育活動に対して興味・関心を 持ってもらうことができた。 ⑧ 学校関係者評価委員会を新しく立ち上げて、学校の教育活動について地域の方々やPTA役員、元 保護者等のそれぞれの立場から、本校の教育活動について幅広く意見をいただく機会を持つことがで きた。 (2)研究の課題 ① アンケートの設問内容が曖昧で1つの設問で複数の内容を含んでいるものがある。アンケートの設 問内容を整理し、焦点を絞って質問する必要がある。 ② アンケートの設問内容で把握したい内容を問うために、適切な設問の設定や言い回し、選択肢の文言 等の検討する必要がある。 ③ 自己評価書、外部アンケート、学校関係者評価書の公表の方法や内容等の検討、何をどのように公表 していくべきか考える必要がある。 ④ 事務作業の効率化を図り、学校評価のための評価から、学校の改善を図るシステムとしての評価のあ り方を考えていく必要がある。 ⑤ 学校関係者評価委員と学校評議委員のあり方、 学校関係者評価委員のメンバーに何をどのように評価 してもらうべきなのか、検討していく必要がある。 ⑥ 本校独自の自己評価書と学校関係者評価書の作成。
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