理科

第2回 天気の変化
天気の変化
第2回
4-A
空の色が変わるのはなぜ?
Q
晴れた日の空は,どうして青く見えるの
ゆう や
ですか。また,夕焼けは,どうして赤く見
えるのですか。
ゆう や
夕焼け空
4-A
青空
青空
青の光がきた
青の光がきた
方向が青く見える。
方向が青く見える。
そう
A
大気の層
そう
大気の層
青色の光は,空気や空気中のちりにあた
さんらん
地球
か
ると散乱(進む方向を変えてまわりに広が
地球
せいしつ
ること)しやすい性質があり,それが目に
とどくのです。このため,
日中の空は青く見えます。
せつ
もっと
赤色の光はくっ折のしかたが最も小さいので,ほ
さ いご
のこ
夕焼け
赤
夕焼け
青
かの色の光がとどかなくなった夕方に,最後まで残
ります。このため,夕焼けは赤く見えます。
地球
地球
赤
青
大気
大気
とつレンズの
とつレンズの
はたらきをする。
はたらきをする。
ポイント
今回の
・ 風は空気の流れで,
気圧の差によっておこる。
例として,
海風・陸風,
季節風などがある。
また,
日本上空には偏西風がふいている。
・ 暖気と寒気が接しょくする地上部を前線といい,
接し方により温暖前線・寒冷前線などができる。
・ 季節によって天気の特ちょうがある。
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1
気圧と風
げんいん
(1)風がふく原因
風は空気の流れです。
や じるし
(図 1 )の矢印は線こうのけむりの動きを表しています。こ
や じるし
た い りゅう
しめ
れは空気が矢印のように対流していることを示したものです。
空気はあたたまると軽くなり,上しょうします。空気が上し
き あつ
ひく
き あつ
ょうしたところは気圧が低くなるので,まわりの気圧の高いと
炭火
すな
氷
ねつ
ころから空気が流れこみます。太陽の熱によるあたためられ方
べつ
は場所によってちがい,ある場所では上しょう気流が,別の場
か こう
(図 1 )空気の対流
か こう
所では下降気流ができます。下降
雲ができにくい
気流ができているあたりでは,ま
わりの空気より重い空気が下がっ
下降気流
き あつ
てくるので,
気圧が高くなります。
雲ができやすい
右まわりに 上しょう
ふき出す
気流
左まわりに
ふきこむ
こう き あつ
風はこのように,高気圧からふき
高
てい き あつ
低
出し,低気圧の中心に向かってふ
天気がよい
きこみます。地球の自転のえいき
天気が悪い
(図 2 )低気圧と高気圧
こう き
ょうで,北半球の地上では,高気
あつ
てい き あつ
圧から風がふき出すときは時計回りに,低気圧にふきこむときは反時計回りになります(図 2 )
。
*低気圧と高気圧と雲*
す い じょう き
ふ きん
低気圧のあるところでは,地面付近にあった空気中の水蒸気が,上しょう気流にのって上空に
つぶ
上がります。これらの空気の温度が下がり,水てきや氷の粒に変わるために雲ができやすくなり
か こう
昼
ます。しかし,高気圧のあるところでは,上空にあった空気が下降し,温度が上がることから,
雲ができにくくなります。
谷風
谷風
(2)いろいろな風
①谷風と山風(図 3 )
くら
夜
昼
昼間,山のしゃ面は谷間に比べて太陽
谷風
ねつ
の熱 を受けやすいので,地温が上がり,
谷風
山風
空気をあたため,上しょう気流が起き
山風
て,谷間からしゃ面に向かって風がふき
ます。この風を谷風といいます。
ねつ
夜
(図 3 )谷風と山風
ひ
ひ
夜になると,しゃ面からは熱がどんどんにげて,急に冷え,しゃ面の空気も冷えて重くなり,
山風
しゃ面にそってふきおりていきます。この風を山風といいます。
山風
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