Page 1 Page 2 ー986年度物性若手夏の学校の報告 犬のエン ト ロ ピー

KURENAI : Kyoto University Research Information Repository
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磁性 : 価数揺動-その磁性との関係-(サブゼミ,1986年度物
性若手夏の学校の報告)
倉本, 義夫; 伊賀, 文俊; 藤井, 暁義
物性研究 (1987), 47(4): 374-375
1987-01-20
http://hdl.handle.net/2433/92383
Right
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Departmental Bulletin Paper
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Kyoto University
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986年度物性若手夏の学校 の報告
大のエ ン トロピーを持 っているか ?〝 とい う問題等,大統 一理論での相転移を利用 して解決 し
よ うとす る,イ ンフ レーシ ョン宇宙 モデルがあ ります。
阪上氏 は, このイ ンフレーシ ョン宇宙モデルでの相転移の最終段階で重要になる散逸過程 を
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sを使 って,調べ た ものです。 このPat
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sは,非平衡系-のアプ ローチ も可能であ り,物性 の分
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野にたい-ん魅力的 だ と思われ ます。
ブラ ックホールの存在が,熱力学の基本概念に強 く影響 し,熱力学,相対論,量子論のむす
びつ きがわかる可能性があ ります。
只木氏は,ブラックホール を含む系の平衡状態-の現象論的 アプローチ と,量子論について
の発表で した。
最後に,阪上氏,只木氏は じめ,準備に当って協力 して頂 いた方々に御礼 を申 し上げ ます。
(世話人 東北大 ・理
講
師
倉
サブゼ ミ
磁
本
(東北大 ・工 ・応物 )
義
夫
大西浩次 )
性 一価数揺動 - その磁性 との関係 -
「
価数揺動 と磁性」
発表者
伊 賀
文
俊
(東北大 ・理 )
「
殺土類化合物の価数揺動状態
藤
井
暁
義
- SmB6,YbB12の実験 を中心 に-」
(富山大 ・理 )
「
高い近藤温度 をもつ高濃度近藤物質について」
梅雨 がまだ明けていない信州 の牧 ノ入高原で行なわれた,夏の学校 のサブゼ ミの中で も大所
0日, 21日の午後に行なわれ た。両 日とも参加者 が
帯 といわれ る磁性のサブゼ ミが, 7月 2
50- 60名 と大盛 況ぶ りを示 し,活発な議論が続 いた。
まず,講師 の倉本先生による理論的な説明が両 日の前半に行なわれ,内容 は,価数揺動の意
義 か ら始 ま り,局在及び遍歴電子について (局在電子 と外界 との相互作用, フェル ミ流体理論
と遍歴電子相関など ), さらに近藤効果 とつづき,本榎の価数揺動 と重い電子について最近 の
摂動法である 1
/n展開 と,セルフコンシステ ン ト・バー ターべ-シ ョン理論を使 った解析 を行
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986年度物性若手 夏の学校 の報告
ない,最後 に これか らの問題 (重 い電子 の起源 と安定性 ,電子 ・格子相互作用 , クーパー対 の
性質 と形成機構 )に も触れた。
また,発表者 の伊賀 さんには,典 型的 な価数揺 動物質であ る SmB6,YbB12を中心 に,実験
結果 を, さらに,藤井 さんには,高濃度近藤物質の CeNiを中心 に, CePd3,CeSn3等 の,
実験結果 を発表 し,理論 と実験の両面か ら,価数揺 動物質につ いて,議論が行なわれ た。
途 中で,数式 をながめてい る うちに頭 が縦 に揺 動 して しまった人 もいたが,終始, 活発な議
論が続 き, さらにサブゼ ミコンパ に も至 った。
とい うわけで,大盛 況 に終 ったサブゼ ミ磁性の参加者 に有意義 な時間を与えていただいた,
講師 の先生,及 び発表者 の方々, また, この場 をっ くっていただいた京大ス タ ッフの方々に深
く感謝 の意 を表 し, サブゼ ミ磁性 の報告 といた します。
(世話人
サブ ゼ ミ
講
師
野
田 幸
男
東北学院 大 ・工 ・応物
島尾正信 )
誘電体 -相転移 の動力学 -
(大阪大学 ・基礎工学部 )
「
相転移の動力学」
発表者
坂
田 英
明
(東京工業大学 ・理学部 )
「Rb2ZnC1
4 系強誘電体の整合,不整合相転 移の動的過程」
笠
谷
裕
史
(広島大学 ・理学 部 )
「
K2ZnC14の不整合,整 合相転移におけ る動的過程」
920年 代の昔か ら調べ られて いる学問の分野 です が,最近
「相転 移の動力学」 は,すでに 1
にな って,実験, あるいは計算機実験の進歩,新 しい発想 による理論的発展 に よ り, この分野
の研究は,新 しい側面 を伴 いなが ら再び注 目されています。
そ こで,本年 の誘電体サブゼ ミでは,その 「
相転 移の軌力学」 をテーマ として, 2 日間, ゼ
ミを行ないま した。
本年 は, テーマ を上記 のよ うに したため,参加者 (約 40名 )は例年 に比べ,比較的様 々な分
野 の方々が出席 されてい ました。
講義内容 は,以下の通 りです。
20日) 講師 の野 田先生に, 『非常 に古 くて少 し新 しい問榎である 「nucl
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