第 200 号 - 由利本荘市

第 200 号
教育 ゆりほんじょう
平成25年12月18日
由利本荘市教育委員会
学 校 教 育 課
教 育 研 究 所
理科教育センター
発見×創造 もうひとつの秋田
みずのと
きのえ
「 葵 巳」から「 甲 午」に移る年の瀬となり、ここカダーレ内にもクリスマスツリーがお目
見えするようになりました。吊り下げられた短冊には願いや抱負が書き込められています。
また、「教育ゆりほんじょう」は、皆様方のご支援により平成17年5月23日発行以来200号を
数えるに至りました。厚く御礼申し上げますとともに、今後とも各学校の教育活動の一助
になればありがたいと考えておりますので、ご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。
さて、来年はいよいよ「第29回国民文化祭・あきた2014」年。この国民文化祭は、日ごろ様々な文化活動に親
しんでいる個人や団体が、全国各地から集う国内最大級の文化の祭典で、「文化の国体」とも言われています。ま
た、国民文化祭は昭和61年から開催されており、東北では岩手県(H5)、山形県(H15)に続いての開催になります。
そこで、「発見×創造 もうひとつの秋田」のテーマの下、県民はもとより、県外の人が持っている秋田のイメー
ジとはひと味異なる秋田の文化を全国に情報発信していこうと、平成26年10月4日(土)から11月3日(月・祝)まで
の1ヶ月間、県内各地で様々な取り組みが予定されています。もちろん本市においても次のような主催事業のほ
か、市独自の事業もプラスして国民文化祭を盛り上げていきます。詳細については、1月9日(木)に開催される
「平成25年度 由利本荘市冬季教職員研修会」においてご説明申し上げる予定です。
第29回国民文化祭
由利本荘市主催事業一覧
人形劇フェスティバル
10月11日(土)~10月13日(月) カダーレ他
古くから伝承されてきた伝統的人形芝居と現代文化としての人形劇を一堂に紹介。アマチュア劇団のほかプ
ロによる公演と、ワークショップ、展示などをつうじて、人形劇・人形芝居の楽しさを発信し、豊かな文化創
造と地域活性化を目指します。
獅子舞フェスティバル
10月18日(土) 10:00~16:00 カダーレ大ホール
民俗芸能の豊富な秋田県。中でも修験系や伊勢系など多くの獅子舞が伝承されてきた鳥海山麓に全国各地の
民俗芸能団体が集います。それぞれが特色ある芸能の魅力を発信すると同時に、あきたの民俗芸能の特徴や魅
力を全国に発信し、民俗芸能の郷あきたの未来への架け橋とします。
ミュージックフェスティバル
10月4日(土)・5日(日)
カダーレ・アクアパル
全国各地で活躍するアマチュアバンドが集い、楽しく活気あるライブを行い、お互いの交流や観客との交流
を深めます。また、音楽活動を行っている個人や団体の発掘・育成のために、著名人を審査員とした「作曲コ
ンテスト(オーディション)」を開催します。さらに、ゲストミュージシャンを招へいし、アマチュアミュー
ジシャンには共演の、観客には鑑賞の機会を提供します。
高橋宏幸賞 感想文・感想画 全国コンクール 10月16日(木)~23日(木) カダーレ
童話絵本作家である高橋宏幸氏の業績を顕彰し、童話を読んだ感想文・感想
画を全国から募集。3部門構成とし、感想文は小学生の部門、感想画は幼児の
部門(幼児年少以上)・小学生の部門とします。子どもたちの読書意欲の向上と、
童話に触れることで子どもたちの想像力や夢、心の優しさと温かさ、人を思い
第22回高橋宏幸賞優秀作品展より
やり、人として生きることの尊さを育みます。
第11回科学フェスティバル
11月1日(土)・2日(日) 市総合体育館・カダーレ
県内外の教員・生徒がおよそ50の実験ブースを設置。実際に、見て触れて実体験をして、その不思議さや可
能性を披露します。また、理科研究発表や科学ショーにより、科学への興味・関心を大きく高めます。
第10回 科学フェスティバル開催
11月2日(土)、市総合体育館で第10回科学フェスティバルが開催
されました。当日は小・中・高等学校や県立大学の他に地元企業の
方々からも参加いただき、55ものブースが設置されました。
来場した約360人の子どもたちの中には、毎年このフェスティバ
ルを楽しみにしている児童生徒も多く、科学のおもしろさと不思議
さを体験しながら、時の経つのを忘れてスライム作りやカルメ焼き
などに挑戦していました。中でも「コンクリートで思い出の押し手
形を作ろう」コーナーは、人だかりができるほどの賑わいでした。
平成25年度
由利本荘市冬季教職員研修会
今年度の冬季研修会を1月9日(木)にカダーレで開
催いたします。当日は、次のように、地域連携や小・
中連携、教科や保健指導等、学校教育全般にわたって
の発表があります。また、体験型科学教育の推進につ
いての報告と国民文化祭の開催に向けての概要説明も
計画しております。発表いただく先生方には大変ご難
儀をおかけしますが、よろしくお願い申し上げます。
①地域と共にある学校づくり~コミュニティ・スク
ール~
矢島小学校:秋山由美子教諭
②小・中連携いきいきスクール事業を実践して
石沢小学校:佐藤久志教諭
③ブレインストーミングを促す「学校教育用IDEA
CARD」の開発と、それを用いた児童の対話の試み
新山小学校:加賀秀和教諭
④豊かな心・豊かな学びをはぐくむ学校図書館
鳥海中学校:茂木志子教諭
⑤健康課題解決に向けた保健指導の推進-生徒会保
体委員会の主体的な取組を通して-
本荘北中学校:畑中裕子養護教諭
⑥“英語によるコミュニケーション能力・論理的思
考を強化する指導改善の取組”について
本荘南中学校:猪股正信教諭
⑦「トクトクを科学する~ビンから出る音の秘密~」
出羽中学校:科学部の皆さん
⑧体験型科学教育の推進について
市教育委員会:髙橋義明指導主事
※国民文化祭の開催に向けて
概要説明・市主催事業の紹介等
H25矢島リアル熟議Ⅳ
地域と学校
催し物案内
★冬のプラネタリウム教室★
日
時 平成26年1月18日(土)・19日(日)
午後2時~午後2時40分
会
場 カダーレ3階:自然科学学習室2
内
容 一等星多く輝く冬の星座たち
募集定員 両日各80人
申 込 み 1月16日(木)まで
問合わせ 理科教育センター ☎22-3166
シリーズ1
学力向上への誘い
平成10年12月に、旧本荘市教育委員会及び同学力向
上プロジェクト委員会より「学力向上への誘い」という
冊子が発行されており、皆様の中にも執筆等に携わっ
てくださった方がいらっしゃることと拝察します。そ
して、そのあとがきには、「私たち教師は、子どもを
教育しています。子どもは生きています。生きている
からこそ日々変わります。その変化を予測し、学びの
喜びや出会いの感動を与えるのがプロの教師だと思い
ます。プロの教師は努力します。子どもの中にどんど
ん入っていきます。そして、一緒に笑い、一緒に悩み
ます。子どもの笑顔に出会ったとき、“教師をやって
よかったなあ”と思います。」と記されており、大切
にしたいものです。そこで本紙面においてもシリーズ
としてその一部を抜粋し、何度か紹介します。
(Q:question、C:check point、A:answer)
Q:将来について、親子ともに目的意識を持たせるには?
C1.自分の生活を一生懸命頑張ることの素晴らしさ
に気づかせる指導をしていますか。
C2.将来の夢・目的を持たせながら、勉強の意義を
教えていますか。
C3.親と子の考えを知って、指導に生かすようにし
ていますか。
A1.自分でやることのすばらしさを指導する
「当たり前のことを当たり前にやる」ためには、「自
分でやらねばならないこと」を認識して、毎日積み
重ねていくことが大切です。このことが、将来生き
る力になるということを、子どもも親も日々の忙し
さに紛れて忘れがちなのではないでしょうか。
私たち教師は、この「当たり前」にやることができ
る子どもを育てていくために、「親や子どもの責任」
と片付けないで指導していくことが大切です。
A2.将来の夢・目的を持たせながら、勉強の意義を教える
進路を意識して学校生活を送る子どもは、学習で
も生活でも自らを律し、前向きに取り組んでいます。
このような態度が、中学卒業期だけのものではなく、
なるべく早い時期に現れるようにしたいものです。
A3.親と子の考えを知って、指導に生かす
親として、子どもが自分の適性や能力を生かして
職業を選択してほしいと思うのは当然でしょう。将
来就きたい職業を子どもが選択し、親も励ましてい
くためにも適切な進路情報を子どもと親に提供し、
その後に三者面談を活用していきましょう。
また、小・中学校は互いに連携し、「人生に関わ
る話」「進路学習講座」などで、いろいろな話を聞く
機会を多くし、多様な見方や考え方などに触れさせ
ることが大切です。同様に、中学校では、高校進学
について1年生から意識の高揚を図ることが必要で
す。保護者とも、子どもの近い将来に対する具体的
な話し合いをもつ機会を設けましょう。
「一人の子どもを9年間で育てる意
識」で、校長を中心として小・中学校
連携の実践を深めていくことが極めて
大切になっています。