協進レター58 号 - 協進交通

平成 22 年 10 月 25 日
ⅰ 『お客様が乗る前の期待=降りる時の
実感』でお客様満足です。満足では次には
つながりません。これを『お客様の期待感
<実際のサービス』にするとお客様に感動
朝晩すっかり涼しくなりました。季節の
変わり目、健康管理には大いに気を使って
下さい。貴方の体は、貴方のものだけでは
を覚えていただき、次につながる事をしま
しょう。お客様が「おつりはいいよ」と、
つい言ってしまうようなサービスを、ご乗
車前からお降りになるまで徹底的に考えま
ありません。家族のもの、お客様のもの、
世の中のものです。決して粗末に扱っては
いけません。健康診断は済ませましたか?
毎日のお仕事御苦労様です。
しょう。
お客様によって喜ぶサービスが違います。
基本には忠実に、お客様ニーズは素早く察
知して、1 回 1 回最善のサービスを提供する
タクシー産業 80 年。その市場が 1991 年、
2 兆 8 千億円をピークに今日 1 兆 7 千億円
まで落ち込んできていることは、既に何回
習慣を持ちましょう。通り一辺倒の優しい
タクシーだけでは、もう沢山あるタクシー
会社の 1 台でしかなくなっています。
かお話ししています。景気も確かに良くは
ありませんが、関係なく構造的なものと判
断して間違いありません。
会社も 40 年目を迎えています。私自身こ
ⅱ タクシーは、いつ発生するか分からな
い、緊急性が高く個別性が要求される需要
です。これに対して供給態勢を万全にしよ
うとすると、空車車両をたくさん用意しな
の会社に関わって 32 年になりますが、「未
曾有の危機」です。これもどこかでお話し
したかもしれませんが、
「神は超えられない
試練を、人に与えない」と信じて、この危
ければ対応しきれない事も、経験上知って
います。
あわせて歩合給という制度の中で、公共
交通機関と言われながら、公共よりも自ら
機をチャンスととらえ、皆とともに乗り越
えようと思います。
の収入確保のためにが、優先されるような
働かせ方・働き方となっています。
業界の時流と会社の未来を考えると、新
しいビジネスモデルの構築を急ぐ必要があ
そこで、獲得しているシェアーとお客様
の要求に合致した場所と時間を分析し予測
ると考えていることも、それに向かって
様々に仕掛けていることも、いつも話して
いる通りです。
1.人の陸上移動は、これからもなくなり
して、特需の理由(悪天候・電車が止まる
等)がない限り、適正な車両数をオペレー
ターが操車するシステムを構築しようと、
オペレーター複数体制で実践・検証・修正
を繰り返しているところです。この事につ
ません。しかしその手段は、鉄道・バス・
タクシー・自家用車、最近は健康志向に押
され、徒歩・自転車があります。そうした
いては、もっともっと理解と協力をお願い
します。
ワンポイント構内タクシーの時代は、終
中、地域においても市場環境が厳しい事は、
承知の通りです。このような環境下でのシ
ェアーのさらなる拡大は必須です。
わっています。空車になったら自動的に戻
るのではなく、自分が空車である事の意味
を考えて下さい。操車している皆さんは、
協進レター58 号
空車で走る事に意味を持たせて下さい。
ⅲ 労働集約産業ですので、やはり係(ド
ライバー)という事になります。需要の予
測を立て、その需要に対応すべき人員の配
ⅰ 既に介護タクシーの運行、子育てタク
シー・妊婦 119 番・子供 110 番タクシー等、
街のインフラ産業となるいくつかの事業を
展開していますが、なかなか実営業収入の
置を予定し、勤務割シフトを編成し、なぜ
急増にはつながっていない事も承知してい
1ヶ月前に掲示しているかが理解されず、
ます。
いや理解していても権利を優先させるのか、
しかしいずれ、街の中で絶対必要なタク
考えの甘さが見受けられます。公共交通機
シーと、特需の時だけ必要なタクシーとの
関である事を思い出して下さい。会社が街
のインフラ産業を目指していることを自覚
して下さい。
急病や急用で休まなければならなくなっ
使い分けが始まります。いや既に始まって
います。
ⅱ 夜間対応型訪問介護事業においても、
契約数がなかなか伸びませんし、伸びたと
た仲間がいたり、需要予測が悪天候等の理
由で変わった時等には、困っている仲間の
ため、困るかもしれないお客様のために、
ころで対応する側の私達の準備も今一つで
す。国保を使ったサービス商品であるがゆ
えに、様々に制約があり、サービスを提供
率先して休日を振り替えて乗務してくれた
り、休日出勤を買って出てくれるような社
内文化ができるといいと思っています。や
っぱり業務命令で、飴と鞭がないとだめな
する側も受ける側も構えてしまっていると
ころがあるようです。
24 時間体制で街のインフラを担っている
会社があって、常時街の安全見守りをして
んでしょうか。テキパキ判断したらハキハ
キ指示ができる管理職と、気持ちよくタン
タンと受けて下さる係さんが、ほとんどの
社員さんになったら、素晴らしい会社にな
いて、通報があったらすぐに駆けつけて対
応ができる事を、もっともっとアピールす
るべきだと計画しています。
ⅲ 旅行業もインフラの一部と考えましょ
ります。
う。旅行をあきらめてしまっている高齢者
や、タクシーで旅行なんて考えたこともな
2.A 点~B 点移送の消費量が減っている
ことは冒頭でも述べました。地域でも同じ
い人に、タクシーでの旅行の価値を喜んで
購入していただこうという計画です。
傾向だし、今後も右肩上がりにはなりませ
ん。だから、
「進化しましょう。残れるもの
は強いものではなく、変われるものです」
等という事を機会があるたびに言ってきて
います。新たな市場の創造です。街のイン
最後に、日本社会は、日本経済は、高度
成長時代が終焉を迎え、転換点を過ぎて安
定期に向かって衰退している最中であると
思って下さい。地域においても、業界にお
フラ産業を目指し続けるのです。
24 時間体制で、常に街の中を係(人)と
車という移動手段と、無線電話という通信
いても我が社においても例外ではありませ
ん。安定期
安定期がどこかで
がどこかで始
まります。
安定期
がどこかで
始まります
。
るく・楽
しく・元気
元気よく
よく」
「明るく・
楽しく・
元気
よく
」、皆の思い
手段を持っている、我々には無限の可能性
があります。その可能性を自ら否定したり、
過小評価しているにすぎません。
を 力 に変 え て、出来るだけ早い時期に、安
定期を捕えましょう。よろしくお願いしま
す。