「サニ太くん」を使った試料検査手順例

「サニ太くん」を使った試料検査手順例
試料1検体当たりの検査方法例(3段階希釈)
1.必要となる検査器材
器材名
「サニ太くん」一般生菌用
「サニ太くん」大腸菌群用
ストマフィルター
滅菌希釈液90ml入り
滅菌希釈液9ml入り
数量
3枚
1枚
1枚
1本
2本
器材名
滅菌スポイド
ストマッカー
インキュベーター
はかり
ピンセット
はさみ
数量
3本
1台
1台
1台
1本
1本
2.検査手順
① 「サニ太くん」カバーフィルムのカラーテープ部分に
検査日時、検体番号、希釈倍率を記入します。
(例)
検体番号 日時 希釈倍率
② 6/19.10:00 ×10
② 10倍希釈液を作ります。
ストマフィルターに食
材を約10g入れます。
ストマフィルターに
滅菌生理食塩水を
90ml入れます。
ストマッカーの扉を閉め
て30秒間ストマッキング
処理します。できた試料
液が10倍希釈液となりま
す。
ストマッカーがない場合は、袋の上か
ストマフィルターをス
トマッカーにセットし
ます。
ら手でつぶすか、ローラーでつぶす。
③ 10倍希釈液を「サニ太くん」に添加します。
滅菌したはさみでスト
マフィルターの液部上
に切り口を入れます。
切り口のフィルター部内
に滅菌スポイドを差込み
希釈液を1ml採取します。
「サニ太くん」のパット
部に希釈液を添加しま
す。一般生菌用、大腸菌
群用に添加します。
④ 100倍希釈液を作り、「サニ太くん」に添加します。
切り口のフィルター部
内に滅菌スポイドを差
込み希釈液を1ml採取
します。
9ml入り滅菌希釈液に
採取した希釈液を入れ
キャップを閉めてよく
振ります。できた試料
液が100倍希釈液とな
ります。
新しいスポイドを取り
出して100倍希釈溶液を
1ml採取します。
「サニ太くん」のパット
部に希釈液を添加しま
す。一般生菌用1枚に添
加します。
⑤ 1000倍希釈液を作り、「サニ太くん」に添加します。
100倍希釈溶液を1ml採
取します。
9ml入り滅菌希釈液に
採取した希釈液を入れ
キャップを閉めてよく
振ります。できた試料
液が1000倍希釈液とな
ります。
⑥ 「サニ太くん」を培養器に入れて培養します。
一般生菌用 ;35℃24~48時間
大腸菌群用 ;35℃24時間
⑦ 判定します。
マジックでコロニーをマーキング
して菌数を数えます。
新しいスポイドを取り
出して1000倍希釈溶液
を1ml採取します。
「サニ太くん」のパット
部に希釈液を添加しま
す。一般生菌用1枚に添
加します。
3.判定方法
①培養後、「サニ太くん」一般生菌用に出てきたコロニーの数を数えます。
数えられるは範囲(300個未満)のシートについてのみでかまいません。
②①の結果から希釈倍率をかけて菌数を求めます。
・10倍希釈液の場合:菌数=出てきた菌数×10
・100倍希釈液の場合:菌数=出てきた菌数×100
・1000倍希釈液の場合:菌数=出てきた菌数×1000
③一般生菌用の平均を求めて一般生菌数とします。
単位は「cfu/g」または、「個/g」です。
検体名
キャベツ
レタス
きゅうり
赤キャベツ
にんじん
しょうが
ねぎ
大根おろし
たまねぎ
一般生菌数
大腸菌群数
※1 大腸菌群用の場合、生野菜などではそれ自体が持っている酵素の作用により全体が淡青緑色から
青色に発色することがあります。培養を始めてから短時間(2時間頃から)で発色してきます。
その影響により発色するコロニーが見難くなる事がありますので、そのような現象が出るような食材に
ついては上記の説明内容を以下の内容に変更して検査ください。
① 上記検査手順の④で作製した100倍希釈液を大腸菌群用に添加してください。
② 定量する時は計測したコロニー数を100倍にしてください。