NEW PRODUCT SYSTEM プレキャスト構築工法の施工事例 ① 杭・地中梁・柱の施工 ② 架設直前(柱にブラケット設置) ③ 縦梁および端横梁の架設 ④ 中間横梁の架設 ⑤ 中間スラブの架設 ⑥ 張出スラブの架設 ⑦ 配筋・コンク リート打設 ⑧ 付帯工事 ⑨ 完 成 問合せ先 本 社 〒114-8505 東京都北区滝野川6-3-1 TEL.03-3915-5321(代) FAX.03-3918-3547 URL http://www.kawadaken.co.jp 支 店 東京支店 ・ 大阪支店 事業部 北陸支店 九州支店 名古屋支店 東北支店 土木保全事業部 03-3576-5321 06-6541-9101 0763-22-4666 092-474-0828 052-222-3310 022-261-7412 03-5567-3528 古紙配合率100%再生紙を使用しています 2003.06.2000 鉄 道 ラ ー メン 高 架 橋 の プ レ キ ャ ス ト構 築 工 法 鉄道ラーメン高架橋のプレキャスト構築工法 鉄道の複々線化事業や立体交差化事業は、交通網の改善を図る都市再開発の中核事業として位置付 けられています。 鉄道ラーメン高架橋の合理化と省力化 「鉄道ラーメン高架橋のプレキャスト構築工法」は、工場製作した高品質なプレキャスト部材を用い、耐久性と経済 これらの事業では、既設路線の安全確保を 性に優れたラーメン形式の高架橋を構築する合理的な工法です。 優先するため、多くの時間的・空間的制約の 従来の場所打工法に比べ、支保工の簡略化、工事騒音の低減、資材ヤードの削減等を可能にし、工期の短縮やトータ もとで鉄道高架橋の建設を行わなければなり ルコストの低減に貢献する工法です。 ません。また、騒音・振動などの周囲の環境 プレキャスト化にあたっては、従来工法と同等以上の性能を確保するのは当然ですが、現場施工条件にあわせた部材 にも配慮する必要があります。 重量や部材寸法制限を行うことが必要となります。 さらに、労働時間の短縮や建設コストの削 当社では、このような各種現場条件に対応するためにハーフプレキャスト部材とフルプレキャスト部材を組合わせる 減など様々な課題を抱えている今日、合理化 ことにより、合理的な施工方法を提案しております。 と省力化を図る新たな設計・施工方法の開発 が必要とされています。 「鉄道ラーメン高架橋のプレキャスト構築工法」 は、これらの諸問題を解決する工法です。 プレキャスト構築工法の特長 工期短縮 現地施工の作業効率が向上し 工期短縮が図れます。 終電から始発までの限られた 時間内での施工が可能です。 安 全 環境保全 プレキャスト部材を用いる 事により、作業床が早期に 構築されるため、高所危険 作業が減少します。 工事期間の短縮や現場作業 の削減により、工事の騒音 や振動が低減できます。 トータルコスト の低減 省力化 省スペース 型枠・支保工兼用のプレキャ スト部材を用いるため、現地 での型枠支保工組立作業が省 力化できます。 部材の一部が、型枠支保工の 機能を有するため、桁下空間 の低減が可能になります。 品質確保 天候に左右されない工場 でプレキャスト部材を製 作するので、安定した品 質が確保できます。 施工条件別の構造形式例 施工条件別の構造形式 。 ハーフプレキャスト工法 「ハーフプレキャスト工法」は、断面の一部をプレキャスト化した部材を使用する工法です。 構成部材は、中空矩形断面(□形断面)RC柱とU形断面PC梁、および上部に突起を有する PCスラブです。 部材の重量を10t程度に出来るため、建物が密集した市街地での在来線改良工事などのように 従来工法との比較 従来工法との比較 営業線直上の高架切替工事においては、施工時間に大きな制約がある事が多いためプレキャスト部材のように 短時間で安全に多くの部材架設が可能な工法が適しています。 また、従来工法と比べて支保工が不要なため総構造高を小さく出来るなどの、副次的な効果も期待できます。 これらの事から、下記に示すように工期の短縮とトータルコストの削減が可能になります。 『仮線が設けられない場所での施工』や、営業線直上の施工など『時間的な制約がある場所での 施工』に効果を発揮します。 工期比較表 門型ラーメン形式の例 工期比較の条件 構造形式:4径間1層式ラーメン高架橋(張出しスラブなし) 施工延長:40m(一般部レベル区間) 施工条件:営業線直上施工(仮線用地なし) ハーフプレキャスト工法を構成する部材 中空矩形RCハーフプレキャ スト柱 U形 PCハ ー フプ レ キ ャス ト梁 ハーフプレキャスト構築工法の施工手順 柱建込み 梁架設 中空矩形RCハーフプレキャスト柱 断面形状:U形断面 配置鋼材:PC鋼材、下縁側主鉄筋、腹鉄筋、スターラップ 特 徴:施工中の荷重に対し支保工なしで抵抗するためにPC鋼材を配置し、プレストレスを与えています。 プレストレス量を調整することにより、ひび割れの制御ができるため、耐久性に優れています。 W形PCハーフプレキャ ストスラブ ハーフプレキャスト柱を基礎上に建込み 柱主鉄筋を機械式継手により接合した後 根巻・中詰コンクリートを打設します。 スラブ架設 W形PCハーフプレキャストスラブ 断面形状:矩形中空断面 配置鋼材:軸方向鉄筋(シース内配置) および帯鉄筋 特 徴:基礎定着鉄筋との接合を確 実に行うため、軸方向鉄筋 はシース内に配置しました。 建込完了後にシース内にグ ラウトを注入して一体化し ます。 断面形状:W形断面 配置鋼材:スラブ支間方向には、PC鋼材と下縁側主鉄筋 スラブ支間直角方向には、下縁側主鉄筋(接合部はループ鉄筋) 特 徴:U形PCハーフプレキャスト梁と同様の目的でスラブ支間方向にはPC鋼材を配置しています。 一方、スラブ間の接合にはループ継手を用いて、施工性を向上させています。 従来工法 ハーフプレキャスト工法 ハーフプレキャストスラブの架設後に 梁とスラブの上縁側鉄筋を配置します。 U形PCハーフプレキャスト梁 U形ハーフプレキャスト梁を線路方向、線路 直角方向に架設した後、柱・梁接合部の鉄筋 を組立てます。 完 成 防音壁 軌道 梁とスラブの中詰コンクリート打設・養生後 防音壁の設置、軌道敷設などを行い鉄道高架 橋が完成します。 フルプレキャスト工法 「フルプレキャスト工法」は、充実断面のプレキャスト部材を使用する工法です。 構成部材は、フルプレキャストのRCまたはSRCの柱・梁部材とPCスラブです。 フルプレキャストのため、大きな揚重機が必要となりますが『作業条件に制限のない場所』や 『新線建設などの場合』には、現地で部材を組立て接合部のコンクリートを打設するだけなので ハーフプレキャスト工法に較べ、さらに急速な施工が可能です。 従来工法との比較 従来工法との比較 新線建設工事においても、用地取得の遅れや周辺の環境問題等から、工事期間の短縮を余儀なくされる 場合があります。 しかし鉄道運行を予定通りに開業する事は、社会的な使命であり事業展開上重要な事であります。 このような場合に最も工期短縮効果を発揮する工法がフルプレキャスト工法です。 張出しスラブ付き門型ラーメン形式の例 工期比較表 工期比較の条件 構造形式:4径間1層式ラーメン高架橋(張出しスラブあり) 施工延長:40m(一般部レベル区間) 施工条件:新規路線施工(架設上の制約条件なし) フルプレキャスト工法を構成する部材 従来工法 フルプレキャスト構築工法の施工手順 柱建込み 梁架設 RCフルプレキャスト柱 RCフルプレキャ スト柱 フルプレキャスト工法 SRCフルプレキャスト梁 SRCフルプレキャ スト梁 充実断面のフルプレキャスト柱を建込み 柱主鉄筋を機械式継手により基礎と接合 した後、根巻コンクリートを打設します。 スラブ架設 フルプレキャスト梁を線路方向、線直角 方向に架設した後、柱・梁接合部の鉄筋を組立てます. 床版施工 防音壁 軌道 W形PCハーフプレキャストスラブ 断面形状:矩形断面 断面形状:矩形断面 配置鋼材:柱頭部には、梁部材との接合用に鋼材仕口が埋め込まれています。 配置鋼材:ハンチ付H形鋼材 特 徴:柱部材はRC構造とし、梁との接合用の鋼材仕口を柱頭部に埋め 込んだシンプルな構造のため、在来工法からの変更が容易です。 特 徴:シンプルな構造のため、急速施工が可能です。 ハーフプレキャストスラブの架設後に、 梁とスラブの上縁側鉄筋を配置します。 スラブのトップコンクリート打設・養生後に 防音壁の設置、軌道敷設などを行い鉄道高架 橋が完成します。
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