入間野小学校 学校教育目標 ・やさしい子 ・よく考える子 ・がんばる子 学校だより めざす学校像 「みんなが元気で明るい きれいな学校」 24年6月号 〒350-1315狭山市北入曽980 ℡ 04-2958-2718 Fax04-2958-2719 ふるさとの味 校長 加藤 仁 「ふるさと」よい言葉です。私は生まれも育ちも所沢なので、故郷は所沢なのですが、小さいときから、父が 生まれ育った吾野の顔振峠近くの祖父母の家によく泊まりに行っていたので、そこが第二の故郷だと思っていま す。行くと、自家製の味噌に削った鰹節をまぜ、少し麦が混じったご飯にのせて食べるのが好きでした。豆も大 好きで、よくうずら豆を煮て祖母が待っていてくれました。今思うと質素な山間の食事でしたが忘れられません。 私の母も所沢生まれの所沢育ちでした。私が24歳の時48歳で死んでしまった母のことは、よい思い出しか 残っていません。元気なころはけんかばかりしていたのですが・・・。 そんな母が話してくれたことの中に「旅行は楽しかった。でも、家に帰ってくるとほっとする。家で飲むお茶 はやっぱりおいしい。」「旅先で飲むお茶はあまりおいしくない。やっぱりお茶は狭山茶が一番。」そんなことを 言っていました。小さい頃はその意味が分かりませんでした。しかし、今やはり旅先でお茶を飲むとどうもあま りおいしいお茶に出あいません。狭山茶は私にとって故郷の味になっているようです。 校歌には、「狭山の丘に 富士晴れて 茶の花香る わが郷土」とあります。入間野小学校の近辺はまさに狭 山茶の本場です。しかし、狭山茶の需要が落ち込んでいるようです。福島第一原子力発電所の事故の影響が風評 被害となって、お茶の売れ行きが良くないようです。かつて所沢では、ダイオキシン問題でお茶やほうれん草が 全く売れなくなり、農家はたいへんな思いをしていました。いま、それ以上に大変なことが近隣のお茶の栽培農 家に降りかかっているようです。安全な基準を十分に満たしている数値が出ているので、はやく農家やお茶に関 係している方々が、今までのような暮らしに戻れるといいなあと陰ながら思っています。 さて、結婚して子どもができ、我が妻もしっかりした母親になっています。子どもたちはお父さんにはあまり 近づかず、母親とばかり話をしています。そして、母の味にすっかりなじんでいます。私も、母の味から、妻の 味に舌が慣らされてしまいました。それぞれのご家庭に自慢の味があるのだろうと思います。それぞれのご家庭 の自慢の味はどんなものでしょうか?今度、子どもたちに聞いてみたいような気持があります・・・。 先日、給食を食べているとき、男の職員同士そのような話になり、餃子とかカレーライスとか、よく食べてい るものがそれぞれの家庭の味、母の味であるように思いました。いかがでしょうか?これはお父さん方と一緒に 話してみたいような気持もあります。結婚して間もない頃は「母の味」が家庭の味、故郷の味かもしれません。 しかし、夫婦でいる時間が長くなると、男にとっては妻の味がだんだんに家庭の味、故郷の味になってくるよう に思います。それでも、母の味は郷愁と共にどこかに残っていますが・・・・・・。 故郷は、生まれ育った地域はもちろんですが、実は一番の故郷は家庭であり、家族だと思います。子どもに故 郷の味や家庭の味は?と尋ねたとき、冷凍食品のハンバーグとか、レトルトカレーというような答えは聞きたく ないですね。毎日の食事の準備は大変なことだと思います。でも、普段、繰り返して作ってくれる、我が家のご 飯や何気なく入れてくれるお茶などの味を子どもたちは一生忘れず、それが自分の大好きな「ふるさとの味」に なるのではないでしょうか。 5月の行事から 5月18日 5月22日 全校遠足 お弁当の日 5月25日 4~6年交通安全教室 交通安全教室 高学年と低学年、日を分けて交通安全教室を実施しました。指導員の方から、挨拶がとてもよくできている とお褒めの言葉をいただきました。ただ、下校の仕方、放課後の様子を見ると、いつ交通事故にあってもおか しくないと指摘されました。高学年は目の前でトラックが自転車をひきそうになる場面を見て、車の怖さを実 感したと思います。また、自転車は被害者になることももちろん心配ですが、加害者になる場合もあります。 特に中学生や高校生では、加害者になることが非常に多くなっています。 小学生のうちにルールを守って、しっかり安全確認をし、落ち着いて自転車に乗る習慣をつけてほしいと 願っています。ぜひ、ご家庭で自転車の乗り方について、この機会に再度お話しください。よろしくお願いし ます。 交通安全教室では、交通指導員の方々、ホンダ技研の方々、そしてたくさんの校外の役員さんたちにたいへ んお世話になりました。ありがとうございました。 「武蔵野の 蚊に喰われたる 跡ならん」 (稲畑 汀子) 学校では校外学習が多くなりました。先日も2年生が野々宮神社に見学に行きました。子どもに感想を聞く と蚊に刺されてかゆかったというものも一部ですがありました。でも蚊がいないとそれを食べる昆虫がいなく なり、さらに鳥や蝙蝠などもいなくなってしまいます。蚊が多いのは豊かな自然が残っていると言えるでしょ う。学校近辺の環境は自然も文化も実に豊かだと感じます。この地にお世話になり、獅子舞を知ったり、ジャ ガイモの花の色が薄い紫、濃い紫、白などと違いがあることを知ったりしました。さて、早くも蚊の季節にな りました。上の句の作者は蚊に刺された跡を見て何を考えていたのでしょう。蚊は嫌われ者ですが、蚊がいる ことはありがたいことかもしれません。小さな虫が住めない土地では人間も住みにくいに違いありません。
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