『区民の方にインタビュー』全文版 『区民の方にインタビュー』全文版 大幸東団地の中にある大幸第二公園。 非常に多くの人が行き交うにも関わらず、 公園内はとても綺麗な状態です。 それには市民の活躍が大きく関わっています。 その中の一人、小宮山久子さんにお話を 伺いました。 東土木だよりではお伝えしきれなかった インタビュー全文をお届けします。 を 受 け ま し た 。 そ の 当 時、 花 壇 は 荒れ て い て 、 こと、行政が私たちにやってもらいたいことを 私 た ち は 大 幸 第 二 公 園 で 、 近く の 住 民 が や れ る ―活動内容と活動を始めたきっかけを教えてください。 に 声をか け たのが Aさ んです。現在はAさん と 一緒に活動してく れる人を探しました。その 時 一 人 で は 旅 行 に も い け なく な っ て し ま う の で 、 花の手入れ をするには毎 日の水やりが必 要で す。 勝手に野菜を育てている人までいました。 しています。 2人で花のお手入れをしています。 始まりは「何とかしなければ!」 元 々、 ゴ ミ が 落 ち て い るのが 嫌 い で 、 団 地 内 を 自分の好き な時に、自 分の調子に合わせて楽 し お手入れをしたりしています。 今ではそれに加え、落 ち葉を集め たり、花壇の いました。 てもらっています。 ウンドゴル フをしてい る広場で愛護会活動をし した 。グ ラ ウン ドゴ ル フの団 体さ ん は主 にグ ラ ドゴルフの 団 体さん と 一緒に 愛護 会を設立し ま 愛 護 会 設 立 に は 5 人 以 上必 要 な の で、 グ ラ ウ ン 散歩してい るときに見つけたら拾うようにして く行っています。 10年以上 活動してい ますが、 最 初は1人で し あり、それぞれの活動場所はかなり離れています) ナゴヤドームのグラウンド面積の1.4倍の広さが (編集者注:大幸第二公園はかなり大きな公園で、 た。 い、 側溝の掃除を始めました。 何とかしなければと思い立ち、 草取りとゴミ 拾 なると広場が草だらけで、蚊も多くいました。 一緒に活動 をしてい ると言っても、2人の分 担 方こそ感謝しています」と言っていたほどです。 土木の職員から感謝の言葉をもらった際、 「私の Aさんは草 花の手入れ が 大好きで す。以前、 東 公 園 の 近く に 住 む の が 夢 で し たが 、 当 時 は 夏 に や り 始 め た らい ろん な と こ ろが 気 に な り 出 し 、 が 決まって いて、お互いの活動に 干渉はして い ません。 活動範囲が拡がっていきました。 6~ 7年前 、 東土 木か ら、 愛護 会 を設立して 公 園の南側に ある花壇の 世話をして ほしいと相 談 なりました。 10数年続 け るうちに、変わり者 扱いされなく 誰かに協力を求めることはしませんでした。 が、自分ができる範囲で綺麗にしました。 草はぼうぼ う、ゴミだ らけが 当た りまえでし た 始めた当初は、変わり者扱いされていました。 ―活動のモチベーションややりがいは何ですか。 らうので、 植 える位置 や植え方を 東土 木の 職 員 ま た 、 東 土 木か ら 花 の 種 や 苗 を 愛 護 会 と し て も と相談しながら進めています。 動 し た い こ とが あ れ ば 、 そ の 度 に 東土 木の 職 員 その範囲内で自由に活動しています。新たに 活 ってほしい ことを東土 木の 職員に よく聞いて 、 公園愛護 会でやれ るこ と、 市が公 園愛護 会に や ―東土木事務所との関わり方はどうですか。 愛護会活動は行政との協働で 活動する中で、子供た ちの成長も 見守ってき ま と相談して育てています。 子供たちの成長を実感 した。今では子供たちとすっかり顔なじみです。 愛護 会活動が 大変だと か、 辛い と 思ったこと は きました。 良く なり、 あいさ つ な どの 礼儀 正 しさ も身 に つ ちの態度まで変わって きました。言葉づかいが 花が咲いて、公園が綺 麗になると ともに子供た いて、活動がますます楽しくなっています。 近年は、私 た ちの 活動 の 認知度が 上が って き て ます。活動への最大の協力者は子供たちです。 捨 て なく な り、 年 々公 園が 綺 麗 に な って き て い よ う に な り ま し た 。 す る と 、 子 供 た ちが ゴ ミ を と 協力 し て く れ ま す し 、 周 り の 友 達も 協力 す る することもあります。ただ、その際には無理の らの 委託 業 者が 清 掃 等 を行 う 時に 、 直 接お 願 い また、公園の前に住んでいるので、名古屋市か に提案しています。 ろが あ るの で、 や っ た 方が 良い と 思う こ と は 市 家の 目の前 に 公園が あ ると、い ろい ろ 思うと こ いことを調べました。 ン ティ ア と し て や っ て い い こ と と や っ て い け な か を 考 え、 ただ の お節 介 に な ら な い よ う、ボ ラ の か を 調 べ ま し た 。 そ の 中 で 自 分 に 何が で き る 管 理 し て い て 、 なぜ な か なか き れ い に な ら な い 愛 護 会 の 設 立 前 、 名 古 屋 市が ど う や っ て 公 園 を ことを、もっと市民にPRしてほしいです。 行 政 に は 、 ボ ラ ン ティ ア は 窮 屈 な も の で は な い きれいな公園だと思っています。 子 供 た ち・ 東 土 木の 職 員、 み ん な で 作 り 上 げ た いて、公園は綺麗になりました。ボランティア・ 市にもい ろい ろなこと を徐々に改善していただ っとしたことをお願いしています。 ない 範囲で、 市との契約の 範囲内でできるち ょ 子 供 た ち に 、 自 分 の ゴ ミ は 持 ち 帰 るよ う に 言 う あ り ま せ ん 。 A さ ん も 市 に 感 謝 し て い るく ら い で、今が一番楽しいと言っています。 人は人。無理強いはしない ―ボランティア活動を楽しむ秘訣はなんでしょう? 私たち2人 は行政の秩序に則って、のびのびと 自 由 に や り たい こ と を してい るの で、 精 神的 に も 肉 体的 に も 満 足 し て い ま す 。 で すが 人 に 強 要 はしません。人は人、なので。 何 時か らと か 、 何人必 要 とか 決め ない で、自 由 に 楽 し く ボ ラ ン ティ ア 活 動 す れ ば い い と 思い ま す。 分のやれる範囲で、自 分の意志で 活動してい ま 動してい る人が 何人もいます。その人たちも自 と を 考 えて い るの で は なく 、身 近 な公 園 を綺 麗 名 古 屋 市全 体 を 綺 麗 に し よ う と か 、 大 そ れ た こ 難しいことではありません。 ボ ラン ティ ア 活 動 に 一 歩 踏 み 出 す こ と は 決し て す 。 大 幸 第 二公 園 で も 、 個 人 でボ ラン ティ ア 活 そ う い っ た 活 動 は そ れ ほ ど 難 しく なく 行 え る も 動を楽しむポイントではないでしょうか。 く 身 近 な 場 所 で 活 動 す る こ と も ボ ラン ティ ア 活 って出向い たことはありません。いつも無理 な 今までボ ラ ン ティ ア活 動のために 車や電車を 使 た。 め に お か ず を提 供す るボ ラン ティ ア も 行 い ま し こ の 団 地 に 住 ん で か ら は 、 団 地 内 の 高齢 者 の た 日本語を教えるボランティアをしていました。 私は以前、インドネシ アに滞在していた時に、 とだと思います。 い ん だ ろ う 」と 考 え る の は も っ と も い け ない こ ボ ラン ティ アで 「 なん で あの 人 は や ってく れ な ればいい。強制されるものではないのです。 ま し た 。ボ ラ ン ティ ア 活 動 は 、 気 に な る 人 が や ちましたが 、次第に、 一理あるな、と考え直 し ですか?」と言われました。最初は少し腹が 立 く、 「そんなに気になるなら自分でやってはどう 参加したい と相談した ら、 そのよ う な活動は な 昔、 ある団 体に、公園 を清掃する 活動が あれ ば にしたいというだけなのですから。 「どりょくん」 のです。 緑政土木局補修班イメージキャラクター ボランティアは中高年の生きがい ―最後に、区民のみなさまに一言お願いします! い ま まで 活 動 してき た こ とが 、 積 も り 積 も っ て 私 の 心 の 奥 に 残 っ て い ま す 。理 屈 で は なく 、 無 意識に精神的に安定しています。 ボ ラン ティ ア は自 由 に で き る楽 しい も の で あ り、 中 高 年 に と っ て は 生 き が い に も な り ま す 。ボ ラ ン ティ ア に 一 歩 踏 み 出 す こ と は 決 し て 難 しく は ありません 。少しずつ 活動する人が増 えれば 嬉 しいです。
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