2009.11 発行 大田原赤十字病院広報誌「たわら」 大田原赤十字病院 広報誌 7 NO. 県北初・ドクターカー導入「救命率の向上」を目指します! 消防署の救急隊からの要請により、病院から現場に出向いて治療を実施。 重要な搬送中の処置をおこなうことも可能となります。−2009.10 導入− 目次 基 1・県北初・ドクターカー導入 「救命率の向上」を目指します! 2・公的機関と連携して 多数傷病者受け入れ訓練を実施しました ・ドクターカー豆知識 3・「緩和ケア研修会」 −興味を持たれたあなた、来年はぜひ参加を− 4・「食欲の秋 健康の秋」 5・日光男体山登拝祭 救護 −体調管理・防寒対策必要です!− 6・市民公開講座「女性のがん あれこれ」 ・いきいき介護 リハビリ教室 ・日赤ニュース「新病院建設」 1 2 2 本 理 念 かかってよかったと思ってもらえる病院に 基 本 方 針 1. 患者さまの立場を尊重し、患者さまに 3 4 5 6 6 6 -1- 信頼される病院をつくります。 2. 日々の研鑽を惜しまず、医療の質の向 上に努めます。 3. 保健・医療・福祉施設との連携を密にし、 地域医療の発展につくします。 2009.11 発行 大田原赤十字病院広報誌「たわら」 公的機関と連携して多数傷病者受け入れ訓練を実施しました −9月19日(土)150人を超える方が参加− 社会課長 礒 紀夫 この数年において、頻発している地震に対する危 機意識を再確認し、災害に対し関係機関との連絡体 また、栃木県消防防災航空隊のヘリコプターが地 上約50メートルでホバーリング(空中停止)をし、 後方病院への搬送訓練も実施いたしました。 制を図り、実践かつ具体的な訓練を実施し、円滑な 今回の反省を検証及び検討をし、次回の訓練に更 招集や救護医療及び傷病者の受入れを目的に実施い なる構築ができるよう務めて参ります。 たしました。 ご支援ありがとうございました。 訓練につきましては、災害対策本部での連携及び ・大田原地区広域消防組合 ・救急法奉仕団 連絡調整、救急車での後方搬送、救護班の応急手当 ・栃木県消防防災航空隊 ・日本赤十字社栃木県支部 訓練の実施。また、トリアージ による重症者・中等 ・足利赤十字病院 ・芳賀赤十字病院 ※ 近隣住民の方々ご協力ありがとうございました。 ※トリアージ →多数の傷病者を重症度と緊急性に よって分別し、治療の優先度を決定すること。 語源はフランス語の「triage(選別)」 症者エリアでの入院受入れ及び軽症者エリアの受入 れ等を行いました。 ドクターカー豆知識 ・救助に時間がかかる場合 ドクターカーとは? ・多数の重症傷病者が発生し、現場での治療が必要な場合 消防署の救急隊からの要請により、病院から現場に出向い ・現場の救命士が要請を必要と考えた場合 て治療を行います。 ドクターカーに期待することは? だれが行くの? 大田原地区広域消防組合、黒磯那須消防組合、南那須広域 医師、看護師、救急救命士、病院事務員の最大4名が1チ 行政事務組合がカバーする範囲は広く、当院までの搬送に ームとして出動します。 1時間近くかかる地域もあります。搬送中の処置も重要と どんなとき出動するの? なってくるため、医師が出向くことで治療までの時間を短 ・病院までの搬送に長時間かかり、緊急処置が必要な場合 縮し、「救命率の向上」を目指します。 -2- 2009.11 発行 大田原赤十字病院広報誌「たわら」 「緩和ケア研修会」−興味を持たれたあなた、来年はぜひ参加を− がん診療連携拠点病院としての必須事業である医 がん診療対策推進室 入田 和恵 ループワークを重ねる毎に場の雰囲気が柔らかくな 師向けの緩和ケア研修会を、9月2 6日・2 7日に実施 っていったことを、傍らにいながら感じました。 しました。 平成1 9年に閣議決定された「がん対策推進基本計 画」で、「すべてのがん診療に携わる医師が研修等に より、緩和ケアについての基本的な知識を習得する こと」が目的として掲げられました。 厚生労働省が「がん診療に携わる医師に対する緩 和ケア研修会の開催指針」を定めたため、拠点病院 では、それに基づき研修会を開催することになって います。 がん告知のロールプレイで医師役になった看護師 【研修会で特に興味を持った内容】 の感想で「先生の苦労がわかったから、明日からは 受講者のアンケートから 病棟で先生に優しくする」が有り、とても微笑まし く好感が持てました。 16 14 14 12 12 11 10 6 5 55 5 4 8 5 4 3 2 1 1 地域連携と治療・療養の場の選択 コミュニケーション 精神症状 消化器症状 医師 呼吸困難 オピオイドを開始するとき がん性疼痛事例検討 がん性疼痛 緩和ケア概論 0 10 8 8 4 10 9 講師の先生方からは、「暖かい雰囲気」や「大変活 気のある素晴らしい会」等お言葉をいただきました。 コメディカル (複数回答有) 研修会は、院外から講師8名、職員4名のファシリ テーター※、医師1 5名、コメディカル※2 1名の受講者、 スタッフ5名の参加でした。 受講者の方々は、あらかじめ座席が決まっていた 準備不足等の反省点もあるのですが、多くの方々 こともあり最初の頃は表情が硬かったのですが、グ の協力があって無事終了することが出来ました。 ファシリテーター:中立な立場を保ちながらスムーズに深い議論がなされるよう調整する役 コ メ デ ィ カ ル :医師以外の医療従事者 ※ ※ -3- 2009.11 発行 大田原赤十字病院広報誌「たわら」 「食欲の秋 健康の秋」 栄養課長 久保 泉 朝晩の気温が低下し、日中との温度差が大きく、風邪を引きやすい季節です。これから冬にかけて空 気が大変乾燥してくるので、風邪を起こすウイルスが喉や鼻から侵入しやすくなっています。そして、 疲労や睡眠不足が続いて体の抵抗力が落ちているときに、風邪を引きやすくなります。 四季折々の自然のサイクルと人間の体は密接な関係があり、季節の食べ物と体調とは大変に関係が深 いものです。 日本では古くから「身土不二」ということが言われてきました。自分が住んでいるところに近い土地 のもの、季節ごとに獲れる旬のものを食べなさいと教える言葉です。秋には冬に備えて脂肪の多い木の 実や魚が旬を迎え、夏に弱った胃腸の調子を整えてくれるやさしい作用の野菜がおいしくなります。 風邪に対する抵抗力を高め、喉や鼻などの粘膜を強くするのはビタミンAやカロテン(体内でビタミ ンAになる)です。カロテン豊富な秋野菜の代表は人参。ビタミンA・カロテンは脂溶性ビタミンです から、天ぷらやごま和えなど、油を使った調理が最適です。野菜は炒めれば量も栄養素も効率よく摂取 できます。免疫力を高めるにはポリフェノールの豊富な黒ゴマ、黒豆などの色の濃いものや、鮭に含ま れる赤い色素のアスタキサンチン、ビタミンCなどが効果的です。 また、朝昼晩の食事時間が不規則だと体のリズムを崩し、胃腸の働きとともに免疫力も低下して風邪 を引きやすくなり、風邪から胃腸にくることもあります。整腸作用のあるペクチンが豊富なりんごなど で、胃腸を元気にしておきましょう。ペクチンの多い食品を食べると腸にいいといわれるのは、腸内で 乳酸菌の繁殖を促すからです。 りんごの選び方 にんじんの選び方 軸が太くて果皮に張りとツヤがある 赤みが濃く、色つやがいいものを ものを選びましょう。お尻のくぼみが 選びましょう。 輪の切り口が太いものは、芯が太 深く、黄色いものほど甘いといわれま くて固い場合が多いので避けましょ す。果皮の赤色がまだらだったり傷の う。 あるものもありますが、糖度へ の影響はあまりありません。 い さい だ ださ く く し し め た ため お お ! ! す で です い い し し い お おい りんごとトマトのジャム 材 料:トマト1個・りんご1/2個・砂糖50g・レモン1/2個 作り方 1. トマトはみじん切りに、リンゴは小さく切り、砂糖をまぶして5分ほどおく。 2. 耐熱容器に入れてラップをかけ、電子レンジで50秒ほど加熱する。 3. 全体を混ぜでラップをかけ、さらに50秒加熱する。 4. リンゴが透明になったらレモン果汁を加えて冷ます。 甘めなので、プレーンヨーグルトにかけてもおいしいですよ(^_^) -4- 2009.11 発行 大田原赤十字病院広報誌「たわら」 看護部 日光男体山登拝祭 救護 −体調管理・防寒対策必要です!− 大宮司貴子 赤羽智恵子 登山客があった。雨は上がったが、予想どおり 足場が悪く、寒さも厳しいものとなった。登山 にも時間を要し、7合目の救護所へは3時を過 ぎてから続々と救護者が訪れた。足場の悪さか 毎年8月1日午前0時より日光男体山登拝講 社大祭が開催される。御来光を眺めようと毎年 数多くの登山客が訪れる。今年も例年同様当院 からも救護員が救護に参加した。連日の悪天候 ら足を滑らせ打僕、擦過傷。筋肉の痙攣。嘔 に重ね、日光に向かう道中は大雨であった。日 気・寒気・眩暈を訴える高山病患者。中でも15 歳以下の救護者は多く、8時まで救護所に救護 者が耐える事はなかった。御来光の出現を楽し む余裕など救護所にはなく、救護のする事で必 死だった。救護者は13名、幸い重傷者はなく救 護を終えたが、自然災害の恐怖は予想以上であ り突然である。我々救援者はどんな状態でも万 全な態勢でなくてはならないと感じたと同時に、 登山客への体調管理、防寒について指導してい くべきだと感じた。私たちにとって貴重な体験 となるものであった。 光二荒山神社にて安全を祈願し、当院救護員は 7合目の救護の準備にかかった。麓の神社では、 登拝祭を祝ってみこしや花火が繰り広げられる なか、頂上付近では横に流れる雷が鳴り響いた。 夜間登拝の足場の悪さが心配された。0時を過ぎ ると、登山客は続々と入山された。救護所の緊張 も一気に高まり、私たちは不安と恐怖すら感じ た。今年は、週末である事もあって約1500人の -5- 2009.11 発行 大田原赤十字病院広報誌「たわら」 大田原赤十字病院主催 第2回市民公開講座“女性のがん”あれこれ いきいき介護 開催日時 平成21年11月7日(土)午後2時∼ 会 場 大田原赤十字病院 A館5階 講義室 リハビリ教室 第3回:高次脳機能と嚥下機能 講演1 「乳がんについて」 講師 大田原赤十字病院 第一外科部長 田村 光 【日本乳癌学会乳腺専門医】 第1部「高次脳機能障害について」 第2部「嚥下機能障害について」 ※3 0分講義 2コマです。 講演2 「子宮頸がんについて」 講師 大田原赤十字病院 副院長 白石 悟 【日本産婦人科腫瘍学会専門医】 日 時:2009年11月21日(土) AM10:00∼11:00 場 所:D館1階 理学療法室(リハビリテーション室) 申込方法 受講ご希望の方は、当院、 がん対策推進室事務局(総務課) TEL 0287-23-9945 FAX 0287-24-0717 何れかの方法で、 住所・氏名・年齢をお知らせください。 申込締切日 平成21年11月5日(木) ※興味のある方なら、どなたでも!参加費無料! 申し込み不要! 主催:大田原赤十字病院 リハビリテーション科 TEL 0287-23-1122(内線:2630) 大田原赤十字病院 がん対策推進室 新病院建設は実施設計の段階にすすみました 実施設計では、詳細な設計図の作成、 構造計算等各種計算・解析を行い、今年 度内には終了する予定です。 なお、平成2 1年春に終了しました基 本設計では、基本コンセプトの確認、各 部門配置計画、基本設計図の確認を行い ました。 【新病院断面図(基本設計終了時)】 大田原赤十字病院広報誌たわら NO.7 発行日 2009年10月 発行者 大田原赤十字病院 〒324-8686 大田原市住吉町2-7-3 http://www.ohtawara-jrc.com -6- TEL 0287-23-1122 FA X 印刷 株式会社 松井ピ・テ・オ・印刷 0287-23-3004
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