ビケンワクチンニュース【２００３年９月号】 ★☆★風しん予防接種経過措置期間について☆★☆ 人口 0-39歳で風しんの免疫を持っていない人の推計風疹は，風疹ウイルスによって生じる疾患（万人）（2001年度感染症流行予測調査より）で，14～21日の潜伏期間の後，発熱とともに全身に淡い発疹が出現します．不顕性感染が多いのですが，妊娠初期の女性が風疹にかかると，先天性風疹症候群の赤ちゃんが生まれる可能性が高いと言われています．妊娠中の感染時期により重症度，症状が異なりますが，妊娠2月以内の女性が風疹にかかると，赤ちゃんは白内障，先天性の心臓病, 難聴の2つ以上を持って生まれてくることが多いと言われています．年齢群先天性風疹症候群を予防するには，ワクチン接種によって母体が免疫を獲得することが重要です．日本全体で風疹を予防するには男女共が風しんワクチンを接種し，接種率を上げることにより風疹の流行そのものを抑制し，妊娠中の女性が風疹ウイルスに曝露されないようにすることが重要です．現在，風疹ワクチンは出生後12～90月未満(標準として生後12月以上36月以下)に定期接種が実施されていますが，1979年4月2日～1987年10月１日までに生まれた男女(2003年9月１日時点，15歳11月～ 24歳5月)については2003年9月30日まで定期接種として自治体の公費負担により接種が出来ます．この機会に是非接種を受けるようご勧奨ください． (http://idsc.nih.go.jp/others/rubellaCPN.html) インフルエンザによる死亡者数インフルエンザウイルス電子顕微鏡写真資料：厚生労働省「人口動態統計」（5月現在）本表は，厚生労働省発表の人口動態統計にある死因別の死亡統計上，インフルエンザによる死亡として届けられたものです．またインフルエンザが流行すると，死亡数(特に高齢者)が普段より高くなるという現象(超過死亡といいます)が認められます． (http://www.mhlw.go.jp/houdou/0111/h1112-1a.html) インフルエンザウイルスのモデル構造（人）エンベロープ M1タンパク HA ﾉｲﾗﾐﾆﾀﾞｰｾﾞ M2タンパク 100nm ＜インフルエンザワクチンに関する資材についてのお知らせ＞微研会では下記のインフルエンザワクチンに関する資材を準備しております．ご入用の際はお近くの田辺製薬ＭＲにご連絡ください．・パンフレット(有効性データ，安全性データ，添加剤含有量，流行状況データなどを記載 A4サイズ) ・ポスター (ワクチンの有効性などを記載 A2サイズ) ・接種後の注意書き(ワクチン接種後の注意について記載 A6サイズ) ・被接種者向け啓発冊子(小児保護者用，成人・高齢者用の2種類 A5サイズ) 企画編集 9月号担当発行：財団法人阪大微生物病研究会（http://www.biken.or.jp）：藤田，福田，西川，糸川，村木，吉田，上野，片桐：財団法人阪大微生物病研究会／田辺製薬株式会社 ▲上記本文中のホームページの内容に関するお問い合わせは，お受けしておりません． BI-S054-0309B03