講義内容: 本講義では、B ファクトリー実験やニュートリノ振動実験などの最先端の素粒子実 験を具体例として、粒子‐反粒子対称性の破れをはじめとする様々な素粒子現象について学び、 物質の最小構成要素である素粒子世界に対する現在の我々の理解を深め、今後明らかにすべき課 題について議論する。 到達目標: 小林・益川理論とそれを証明した B ファクトリー実験や、ニュートリノ振動実験 などについて自分の言葉で説明できるようになること。 講義方法: 基本的事項は極力板書で説明し,具体的な実験の紹介等にはスライドを使用する。 準備学習: 量子力学や特殊相対性理論の基本的な事項を知っていることが望ましい。 成績評価: 出席およびレポートにより行う。 講義構成: 第1‐2回:基本事項の説明(弱い相互作用、対称性と保存則) 第3‐4回:B ファクトリー実験と小林・益川理論の検証 第5回:荷電レプトン(電子、ミューオン、タウ)の物理 第6‐7回:ニュートリノの物理、ニュートリノ振動実験 第8回:これからの素粒子物理学 (各テーマの講義回数の配分には若干の変更の可能性があります。) 教科書:特に指定しない。 参考書・資料: D.H.Perkins, Introduction to High Energy Physics (Addison-Wesley). その他、講義中に必要に応じて紹介する。 講義関連事項: 担当者からの一言: 物質の最小構成単位であるクォークやレプトンには 3 世代 6 種類あり、そ の種類を フレーバー と呼んでいます。このフレーバーに関する様々な現象には、まだ理解で きていないことや、チャレンジすべき課題が多く残されています。そのことを少しでも学んで欲 しいと思います。 その他:
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