京都産業大学神山天文台におけるLIPSの改修と性能評価結果 --- 新崎

京都産業大学神山天文台における
LIPSの改修と性能評価結果
2013/03/18
研究会 「光赤外偏光天文学の軌跡と今後」
京都産業大学 新崎貴之
1.Introduction
■ LIPSとは
LIPSとは
進化の過渡期にある恒星の星周媒質の密度分布及び速度場情報を
高分散偏光分光というユニークな手法
高分散偏光分光というユニークな手法を用いて解明する事を目的と
というユニークな手法を用いて解明する事を目的と
して開発された観測装置(Ikeda+
して開発された観測装置(Ikeda+ 2004)
LIPS仕様
LIPS仕様
観測波長域
波長分解能
偏光測定精度
400-850nm
(Δλ~
(Δλ~200nmを同時取得
200nmを同時取得)
を同時取得)
R~7,000-10,000
ΔP < 0.1%
1999年:東北大チームが
1999年:東北大チームがLIPS
年:東北大チームがLIPS開発をスタート
LIPS開発をスタート
2002年:ハワイ大学
2002年:ハワイ大学88
年:ハワイ大学88インチ望遠鏡に搭載
88インチ望遠鏡に搭載
観測運用開始
UH88を主力望遠鏡として科学的成果を提供
- 共生星Hα線wingの起源 (Ikeda+ 2004)
- T Tau型星の禁制線偏光の初検出 (Akitaya+ 2009) など
2010年:
2010年:12
年:12月、ハワイから京都産業大学へ移設
12月、ハワイから京都産業大学へ移設
UH88 with LIPS
1.Introduction
■ 神山天文台での観測運用に向けて
LIPS原型の状態では神山天文台
LIPS原型の状態では神山天文台1.3m
原型の状態では神山天文台1.3m望遠鏡に搭載できない
1.3m望遠鏡に搭載できない
望遠鏡略図
2080mm
800mm
焦点位置に合わせて
LIPSを装着させる
を装着させる
ナスミス支柱
望遠鏡フランジ面
カセグレン焦点位置
光学系の変更に伴う機械系の改修が必要
機械的干渉が発生
観測効率向上を目指した改修を目指す
(内部光学系のミラー除去及び新カメラレンズの製作などを行う)
1.Introduction
■ 神山天文台での観測運用に向けて
1. 分光光学系の再設計/製作
分光光学系の再設計 製作、及
製作、及びこれに伴う機械系の改修
、及びこれに伴う機械系の改修
- LIPS仕様に特価した新カメラレンズの設計
仕様に特価した新カメラレンズの設計/製作
仕様に特価した新カメラレンズの設計 製作
観測効率の向上を目指した光学系の改良
- LIPS筐体部、及び望遠鏡側インターフェイス部の設計
筐体部、及び望遠鏡側インターフェイス部の設計/製作
筐体部、及び望遠鏡側インターフェイス部の設計 製作
光学系改良
撤去
望遠鏡とLIPS筐体との機械的干渉を解消
筐体との機械的干渉を解消
望遠鏡と
2. 望遠鏡トラッキング補正用のガイドカメラの導入
- サイエンスパスを遮らない光軸を外したカメラシステムの設計/製作
サイエンスパスを遮らない光軸を外したカメラシステムの設計 製作
3. 新スリットビュアの製作
- ビデオCMOSを積分時間が調整可能なCCDに交換
(好感度化及びNDフィルター機構の除去を可能に)
観測天体光
ガイドカメラ光学系
F変換レンズ
変換レンズ
CCDカメラ
カメラ
LIPSメイン光学系へ入射
メイン光学系へ入射
1.Introduction
■ 神山天文台での観測運用に向けて
4. メイン検出器の交換
- 旧
旧LIPSに搭載していた検出器が動作不調であり、安定し
LIPSに搭載していた検出器が動作不調であり、安定し
た観測が難しかったため。現在は Spectral
Instruments社
Instruments社 850series Cooled CCD Camera(2K×2K
1pix=13.5μ
1pix=13.5μm
1pix=13.5μm)を使用中
5. 新駆動システムの導入
- 経年劣化による駆動系の動作不具合を解消するため
- 駆動システムの統合化
2. 観測運用に向けた改修
2. 観測運用に向けた改修
■ 分光光学系の再設計/
分光光学系の再設計/製作
入射スリット
現LIPS
Cross disperser
光路図(
光路図(改修後)
改修後)
入射光
Collimator lens
Collimator lens
Cross disperser
Collimator lens
New
回折光
New
Came
r a le n
s
ns
鏡除去
r a le
Cam
e
入射スリット
旧LIPS
Echelle grationg
Mirror
Cross disperser
Echelle grationg
Camera lens
Echelle grationg
New Camera lens 設計解
レンズ材の選択 : アポクロマート条件を満たす組み合わせを選択
収差補正 : 光線追跡ソフトウェア(CodeV)を用いたベンディングによる
を用いたベンディングによる
収差補正 : 光線追跡ソフトウェア
S-FPL53
瞳
S-LAL61
焦点面
瞳径
=38.1mm
S-FPL53
370mm
S-LAL61
S-TIM8
検出器窓板
光学系諸言
波長域
瞳径
瞳位置
焦点距離
F値
値
最大光線有効径
400-850nm
38.1mm
370mm
300mm
F/3.7
80mm
2. 観測運用に向けた改修
■ 分光光学系の再設計/
分光光学系の再設計/製作
現LIPS
Cross disperser
光路図(
光路図(改修後)
改修後)
入射光
Collimator lens
Collimator lens
鏡除去
Cam
e
r a le
ns
Δf
New
Collimator lens
New
Came
r a le n
s
Cross disperser
回折光
入射スリット
旧LIPS
入射スリット
単レンズ
Cross disperser
Mirror
λ
Echelle grationg アポクロマート
Camera lens
アクロマート
Echelle grationg
Echelle grationg
Δf
色消し条件:Δ
色消し条件:Δf→0
New Camera lens 設計解
レンズ材の選択 : アポクロマート条件を満たす組み合わせを選択
収差補正 : 光線追跡ソフトウェア(CodeV)を用いたベンディングによる
を用いたベンディングによる
収差補正 : 光線追跡ソフトウェア
S-FPL53
瞳
S-LAL61
焦点面
瞳径
=38.1mm
S-FPL53
370mm
S-LAL61
S-TIM8
検出器窓板
光学系諸言
波長域
瞳径
瞳位置
焦点距離
F値
値
最大光線有効径
400-850nm
38.1mm
370mm
300mm
F/3.7
80mm
2. 観測運用に向けた改修
■ 新分光光学系の結像性能
Echelle Format
焦点面でのスポットダイアグラム
m
838.46nm
838.4nm
820.62nm
820.6nm
m = 23
802.78nm
802.7nm
長波長用Cross
長波長用Cross disperser
: 600g/mm による撮影範囲
600g/mm による撮影範囲
m
686.12nm
674.08nm
546.97nm
546.9nm
539.26nm
539.2nm
686.1nm
674.0nm
662.04nm
662.0nm
m
531.56nm
531.5nm
m = 35
m
(mm)
531.57nm
531.5nm
524.28nm
524.2nm
517.01nm
517.0nm
454.74nm
454.7nm
449.39nm
449.3nm
444.04nm
短波長用Cross
短波長用Cross disperser
: 300g/mm による撮影範囲
300g/mm による撮影範囲
波長方向
m
m = 36
444.0nm
m
397.31nm
397.3nm
393.21nm
393.2nm
389.12nm
389.1nm
□ = 27μm : 2pix×2pix size
右数値:
右数値: スポットのRMS
スポットのRMS直径
RMS直径
赤:常光線
青:異常光線
m = 48
2. 観測運用に向けた改修
■ 望遠鏡トラッキング補正のためのガイドカメラシステムの開発
2. 観測運用に向けた改修
■ 新駆動システムの導入
LIPSの観測モードに対応する装置内の駆動系は5箇所であるため、5軸制御を行う事が
可能(最大6軸制御可能)な駿河精機製のステッピングモーターとコントローラーを導入した。
①
②
③
④
⑥
⑤
① GT
GT、
、HCTミラー切り替えターレット HCTミラー切り替えターレット 直動ステージ
ミラー切り替えターレット 直動ステージ
② HWP回転機構 回転機構 回転ステージ
回転ステージ
HWP回転機構 ③ スリットステージ 新品に変更
スリットステージ 新品に変更
④ SVミラー出入機構 SVミラー出入機構 直動ステージ
直動ステージ
シグマ光機製品 駿河精機製回転ステージ
⑤ シグマ光機製品 駿河精機製回転ステージ
⑥ NDフィルター機構 NDフィルター機構 撤去
フィルター機構 撤去(CCD
撤去(CCDカメラ設置のため
(CCDカメラ設置のため)
カメラ設置のため)
2. 観測運用に向けた改修
■ 駆動系コントローラーと操作PC-WINDOW
駆動系コントローラーと操作PC-WINDOW
3. 試験観測による性能評価
3. 性能評価
■ 試験観測によるLIPS
試験観測によるLIPS性能評価
LIPS性能評価
2012年
2012年11月~
11月~2013
月~2013年
2013年1月の期間中に計10
月の期間中に計10夜
10夜LIPSの性能評価観測を実施
LIPSの性能評価観測を実施
観測天体
RA
Dec
実視等級
スペクトルタイプ
標準星種類
観測回数
β Cas
06h 37m 42s.7
+16°23' 57”
1.93
A0 IV
UP , GT
13 . 6
β UMa
11h 01m 50s.4
+56°22' 56”
2.37
A1 V
UP , GT
2,0
Χ Ori
05h 54m 22s.9
+20°16' 34”
4.40
G0 V
UP , GT
7,1
α Ori
07h 39m 18s.1
+05°13' 30”
0.37
F5 IV
UP , GT
12 , 3
9 Gem
06h 16m 58s.7
+23°44' 27”
6.25
B3 Ia
SP
8
Φ Cas
01h 20m 04s.8
+58°13' 54”
4.99
F0 Ia
SP
2
2H Cam
03h 29m 04s.1
+59°56' 25”
4.21
B9 Ia
SP
2
BS6365
17h 05m 32s.1
-00°53' 32”
5.62
B1 V
SP
1
HD93521
10h 48m 23s.5
+37°34' 13”
7.04
O9 Vp
測光標準星
3
HR4963
13h 09m 56s.9
-05°32' 20s.5
4.38
A1 IV
測光標準星
2
HR3454
08h 43m 13s.5
+03°23' 55s.1
4.30
B3 V
測光標準星
2
性能評価項目
1.波長分解能の評価
1.波長分解能の評価
2.装置効率及び限界等級の見積もり
2.装置効率及び限界等級の見積もり
3.偏光測定精度の評価
3.偏光測定精度の評価
3. 性能評価
■ 波長分解能
波長較正用ランプを用いた波長分解能測定値と設計値の比較結果
measured
design
波長分解能
Rc
Slit = 94µm
m
Rc = 7972.3
Wavelength (Å)
偏光解析部
○ 波長分解能設計値の導出式
f : 分光光学系焦点距離
f1 : フィールドレンズ焦点距離
f2 : 再結像レンズ焦点距離
α : エシェル回折格子への入射角度
β : エシェル回折格子による分散角
s : スリットサイズ
s
s'
LIPSは再結像光学系を採用しており
スリット像(s)は偏光解析部直後に再び像を結ぶ(s')
s' = s(f2/f1)
3. 性能評価
■ 波長分解能
波長較正用ランプを用いた波長分解能測定値と設計値の比較結果
measured
design
波長分解能
目標波長分解能を達成
Rc
Slit = 94µm
m
Rc = 7972.3
Wavelength (Å)
偏光解析部
○ 波長分解能設計値の導出式
f : 分光光学系焦点距離
f1 : フィールドレンズ焦点距離
f2 : 再結像レンズ焦点距離
α : エシェル回折格子への入射角度
β : エシェル回折格子による分散角
s : スリットサイズ
s
s'
LIPSは再結像光学系を採用しており
スリット像(s)は偏光解析部直後に再び像を結ぶ(s')
s' = s(f2/f1)
3. 性能評価
■ 装置効率及び限界等級の見積もり
測光標準星の観測を行い装置効率(
測光標準星の観測を行い装置効率(スループット)
スループット)を評価
32
31
30
効率>20%
効率>20%
・ 観測天体 : HD93521( O9Vp )
・ 積分時間 = 180s
・ Zenith distance = 10deg
29
33
28
観測効率
27
34
26
LIPS装置効率のみ
LIPS装置効率のみ
slit効率を含む装置効率
効率を含む装置効率
大気&望遠鏡&slit効率込
大気&望遠鏡& 効率込
25
(%)
24
Wavelength (Å)
○ 神山天文台1.3m
神山天文台1.3m望遠鏡
1.3m望遠鏡+LIPS
望遠鏡+LIPSの限界等級
+LIPSの限界等級(
の限界等級(積分時間4h)
積分時間4h)
・ ΔP<0.1%
ΔP<0.1%の場合:
の場合: m=7.2mag (m= 8.0mag スリット効率=100%
スリット効率=100%)
・ ΔP<0.3%の場合:
ΔP<0.3%の場合: m=9.6mag (m=10.2mag スリット効率=100%)
スリット効率=100%)
・
・
・
・
大気透過率 = 80%
望遠鏡反射率 = 67.2%
副鏡遮蔽=89.5%
副鏡遮蔽=89.5%
スリット効率 = 50%
(seeing size = 4”)
3. 性能評価
■ 偏光測定の安定性の評価
無偏光標準星のべ24
無偏光標準星のべ24天体を観測
24天体を観測
2012/11/27
γ Gem , β Uma , Χ Ori
2013/01/12
γ Gem , Χ Ori , α CMi
2012/11/28
γ Gem , β Uma , Χ Ori
2012/01/18
γ Gem , α CMi
2012/11/29
γ Gem , β Uma , Χ Ori , α CMi
2013/01/28
γ Gem
2012/12/14
γ Gem , β Uma , Χ Ori , α CMi
2013/01/30
γ Gem , α CMi
2013/01/11
α , CMi
2013/01/31
γ Gem
無偏光標準星のスペクトル例 (I , Q/I , U/I )
Wavelength (Å)
3. 性能評価
■ 偏光測定の安定性の評価
各オーダー毎の <q'> , <u'> のヒストグラム
The histgram of q' (Q/I)
Gauss function
q' (Q/I)
σQ/I=0.019%
The histgram of u' (U/I)
Day by day variation of q ,' u'
Gauss function
u' (U/I)
σU/I=0.017%
±0.06%
q' (Q/I)
u' (U/I)
偏光測定精度評価結果 :
∆Pup < 0.019%
仕様値である∆P
< 0.1%を満たす
を満たす
仕様値である
参考までに...
旧LIPSにおける偏光測定精度は、 σQ/I=0.042% , σU/I=0.041% (参照論文:Ikeda 2004+)
3. 性能評価
■ 偏光測定の安定性の評価
○ 偏光測定精度評価結果
波長別(
波長別(次数別)
次数別)の評価結果でも安定した偏光度測定結果が得られている
3. 性能評価
■ 輝線、吸収線における偏光測定精度の評価
UP評価用として観測できた無偏光標準星はのべ
UP評価用として観測できた無偏光標準星はのべ24
評価用として観測できた無偏光標準星はのべ24天体
24天体
2012/11/27
γ Gem , β Uma , Χ Ori
2013/01/12
γ Gem , Χ Ori , α CMi
2012/11/28
γ Gem , β Uma , Χ Ori
2012/01/18
γ Gem , α CMi
2012/11/29
γ Gem , β Uma , Χ Ori , α CMi
2013/01/28
γ Gem
2012/12/14
γ Gem , β Uma , Χ Ori , α CMi
2013/01/30
γ Gem , α CMi
2013/01/11
α , CMi
2013/01/31
γ Gem
無偏光標準星のスペクトル例 (I , Q/I , U/I )
Hα付近を拡大
Wavelength (Å)
3. 性能評価
■ 輝線、吸収線における偏光測定精度の評価
UP評価用として観測できた無偏光標準星はのべ
UP評価用として観測できた無偏光標準星はのべ24
評価用として観測できた無偏光標準星はのべ24天体
24天体
3. 性能評価
■ 偏光度に依存した偏光測定精度の評価
SPの観測偏光スペクトルを過去の文献値と比較
SPの観測偏光スペクトルを過去の文献値と比較
偏光スペクトルは文献値記載のPmax
偏光スペクトルは文献値記載のPmaxと
Pmaxとλmaxを用いて
λmaxを用いて Serkowski Serkowski curve によって再現
SP:
SP:HD21291 *文献値参照資料:
*文献値参照資料:JIN-CHUNG
文献値参照資料:JIN-CHUNG HSU AND MICHELE BREGER 1982
→ (Pmax
→ (Pmax = 3.53% , λmax = 5210Å: Hsu and Breger 1982)
観測スペクトル
Serkowski curvec
偏光度
(%)
-0.13%(±0.06%)
-0.10%(±0.09%)
Wavelength (Å)
偏光測定精度評価結果:ΔP
偏光測定精度評価結果:ΔPsp~0.1%
-0.09%(±0.07%)
3. 性能評価
■ 方位角測定の安定性の評価
グランテーラープリズムを挿入して観測したUP
グランテーラープリズムを挿入して観測したUP星スペクトルを用いて評価
UP星スペクトルを用いて評価
Position angle of GT-star
1回目想定
回目想定
2回目想定
回目想定
3回目想定
回目想定
4回目想定
回目想定
4方位測定法による観測を連続して
4set行い、各
4set行い、各set
行い、各set毎の偏光度から方
set毎の偏光度から方
位角を導出した
Wavelength (Å)
次数(波長域
次数 波長域)
波長域
分散:σ
分散:
24 (λ=7830-8160Å)
0.041°
25 (λ=7525-7835Å)
0.038°
26 (λ=7245-7529Å)
0.030°
27 (λ=6980-7250Å)
0.023°
28 (λ=6740-6985Å)
0.015°
29 (λ=6505-6745Å)
0.008°
30 (λ=6295-6510Å)
0.005°
31 (λ=6100-6305Å)
0.008°
32 (λ=5905-6105Å)
0.011°
33 (λ=5735-5910Å)
0.011°
34 (λ=5630-5740Å)
0.011°
3. 性能評価
■ 方位角測定の安定性の評価
グランテーラープリズムを挿入して観測したUP
グランテーラープリズムを挿入して観測したUP星スペクトルを用いて評価
UP星スペクトルを用いて評価
Position angle of GT-star
1回目想定
回目想定
2回目想定
回目想定
3回目想定
回目想定
4回目想定
回目想定
4方位測定法による観測を連続して
4set行い、各
4set行い、各set
行い、各set毎の偏光度から方
set毎の偏光度から方
位角を導出した
次数(波長域
次数 波長域)
波長域
分散:σ
分散:
24 (λ=7830-8160Å)
0.041°
25 (λ=7525-7835Å)
0.038°
26 (λ=7245-7529Å)
0.030°
27 (λ=6980-7250Å)
0.023°
28 (λ=6740-6985Å)
0.015°
29 (λ=6505-6745Å)
0.008°
30 (λ=6295-6510Å)
0.005°
31 (λ=6100-6305Å)
0.008°
32 (λ=5905-6105Å)
0.011°
33 (λ=5735-5910Å)
0.011°
34 (λ=5630-5740Å)
0.011°
Wavelength (Å)
方位角決定精度 : ∆θ < 0.041° @m24
参考までに...
旧LIPSの方位角決定精度~0.1°
4. 初期観測結果
■ P Cygの
の偏光分光観測
- 観測日時 : 2013/03/08 27:30 – 27:56
- 積分時間 : 60s×12 (4方位測定を
(4方位測定を3set)
方位測定を3set)
- 観測波長域 : 560nm – 810nm
(
(赤用クロスディスパパーザー:300g/mm
赤用クロスディスパパーザー:300g/mmを使用
300g/mmを使用)
を使用)
P Cyg の観測スペクトル
強度
偏光度 %%%% 偏光方位角度
- 観測日時 : 2013/03/08 27:30 – 27:56
- 積分時間 : 60s×9 (4方位測定を
(4方位測定を3set)
方位測定を3set)
- 観測波長域 : 560nm – 810nm
(
(赤用クロスディスパパーザー:300g/mm
赤用クロスディスパパーザー:300g/mmを使用
300g/mmを使用)
を使用)
Hα
■ P Cygの偏光分光観測
の偏光分光観測
3. 性能評価
強度
偏光度 %%%% 偏光方位角度
HeI
P Cyg の観測スペクトル
- 観測日時 : 2013/03/08 27:30 – 27:56
- 積分時間 : 60s×9 (4方位測定を
(4方位測定を3set)
方位測定を3set)
- 観測波長域 : 560nm – 810nm
(
(赤用クロスディスパパーザー:300g/mm
赤用クロスディスパパーザー:300g/mmを使用
300g/mmを使用)
を使用)
Hα
■ P Cygの偏光分光観測
の偏光分光観測
3. 性能評価
強度
偏光度 %%%% 偏光方位角度
HeI
P Cyg の観測スペクトル
λc/Δλc~
λc/Δλc~7972.3
ΔP ≦ 0.1%
(Δλ~
(Δλ~200nmを観測可能
200nmを観測可能)
を観測可能)
400-850nm
仕様値
今後の予定
- サイエンス観測の実施
- 短波長モードでの性能評価
- 円偏光モードの導入
方位角測定精度
Δθ≦
≦ 0.1%
Δθ
最大装置効率
18.0% (m=30)
限界等級((積分
積分4
時間)) ΔP~
限界等級
4時間
ΔP~0.1% : 7.1mag
ΔP~
ΔP~0.3% : 9.6mag
波長分解能
偏光度測定精度
観測波長域
項目
(0.019)2 + (0.029P)2 (%)
Δθ≦
Δθ≦ 0.041%
21.0% (m=30)
ΔP~
ΔP
~0.1% : 7.2mag
ΔP~
ΔP~0.3% : 9.6mag
∆P≦
λ/Δλ~
λ/Δλ~7750-8250
(長波長側観測モード時)
長波長側観測モード時)
評価値
550-810nm
■ 試験観測によるLIPS
試験観測によるLIPS性能評価結果のまとめ
LIPS性能評価結果のまとめ
3. 性能評価