MultiProcessor クイックマニュアル はじめる前に ① ブロットモード、染色モード専用のトレイを設置します。 ② 電源を入れるとセルフチェックが始まり、約 1 分後にプロトコール画面が表示されます。 ③ キーを押してブロットモード(Process blot)あるいは染色モード(Stain Gel)にあわせます。 ④ セットアップモードが表示されるまで <EDIT/SET> キーを押し続けます。 ⑤ キーを押してセットアップメニューを切り替えます。 ⑥ セットアップ 2(使用するトレイの設定)でトレイを設定します。 ⑦ 水準器を設置して、ブロットモードではセットアップ 3、染色モードではセットアップ 4 で ト レ イ が 水平になるよう キーで調節します。 ⑧ 染色モードの場合は、セットアップ 3 でトレイへの給液量を設定します。 【19x29cm トレイでは 125 ml, 29x35cm トレイでは 250 ml を設定します】 ⑨ 超純水を使用して装置を洗浄します。 <EDIT/SET> あるいは <STOP> キーを一回押してセットアップモードを抜け、プロトコール設定画面に移ります。 ブロットモードではプロトコール No. 5、染色モードではプロトコール No. 9 を入力して <START>キーを押し ます。超純水のボトルを設置するポートはマニュアルを参照してください。 ⑩ <STOP> キーを押してプロトコール画面に戻り、<EDIT/SET> キーを押し続けてセットアップモード に入ります。 ⑪ ポンプのキャリブレーションを行います。 ブロットモードではセットアップ 7、染色モードではセットアップ 6 を実行します。 - > Process blot Stain gel ブロットモード START STOP Blot Protocol 1 ECL Plus プロトコール 画面 ▲を押す EDIT/SET ▼を押す Blot Protocol 2 ECL Plus (Step 1 in Blot ProcessProtocol) ▼を押す STOP Process blot - > Stain gel STOP ブロットモード セットアップメニュー マニュアルによるポンプ操作 使用するブロット用トレイの設定 トレイの水平調整 各ポートに必要な総溶液量表示 プロトコールの印刷 各ポートに必要な総溶液量印刷 ポンプのキャリブレーション 染色モード STOP START Gel Protocol 1 DNA Silver ▼を押す ▲を押す Gel Protocol 2 DNA Silver STOP ▲を押す (Step 2 in Blot ProcessProtocol) セットアップ 1 セットアップ 2 セットアップ 3 セットアップ 4 セットアップ 5 セットアップ 6 セットアップ 7 ▲または▼ EDIT/SET (Step 1 in Gel ProcessProtocol) ▼を押す STOP ▲を押す (Step 2 in Gel ProcessProtocol) 染色モード セットアップメニュー セットアップ 1 セットアップ 2 セットアップ 3 セットアップ 4 セットアップ 5 セットアップ 6 マニュアルによるポンプ操作 使用するトレイの設定 トレイへの給液量の設定 トレイの水平調整 プロトコールの印刷 ポンプのキャリブレーション ポンプのキャリブレーション 初めて使用するときやポンプによる吸入/排出液量が安定しない場合は、ポンプのキャリブレーションを行ってく ださい。キャリブレーションは自動的に2 回(200 ml測定、100 ml 測定)行うようプログラムされています。 注意事項 ・ポンプのキャリブレーションは、200 ml と 100 ml の実際の送液量を測定して入力することによって、 操作時のポンプ回転数を調節します。キャリブレーションモードに入るたびに初期化されますので、 連続して再度キャリブレーションを行っても排出される液量は変化しません。 ・ブロットモードと染色モードとではポンプキャリブレーションの機能が異なります。 モードを変更する場合は、それぞれのモードのポンプキャリブレーションを行ってください。 準備するもの ・ 400 ml 以上の超純水を入れたビーカーまたはフラスコ ・ 250 ml まで測定できるメスシリンダー(1 ml 単位で測定可能なもの) キャリブレーション操作 ① メインメニューから、 キーを押してブロットモード(Process blot)あるいは染色モード(Stain Gel)にあわせます。 ② セットアップモードが表示されるまで <EDIT/SET> キーを押し続けます。 ③ キーを押して、ポンプキャリブレーション セットアップメニューを選択します。 ブロットモード 【セットアップ 7 】 START キーを押す Tube 1 in Water Drn Tube in cyl ポート1のチューブを超純水の入ったビーカーに入れ、 廃液用チューブを空のメスシリンダーに入れます。 染色モード 【セットアップ 6 】 START キーを押す Tube 1 in Water Tube 1 in cyl ポート1のチューブを超純水の入ったビーカーに入れ、 廃液用チューブを空のメスシリンダーに入れます。 トレイチャンバーのバルブを開放します。 START キーを押す START キーを押す ポート 1 から超純水を吸入し、それぞれのトレイに 排出されます。自動的に停止して、廃液用チューブか ら排出されます。 メスシリンダーの液量を測定します。 測定値を入力 Measured vol. 1 = 200 ml ポート 1 か ら 染 色 ト レ イ に 超 純 水 が 給 液 さ れ 、 ポート0 から空のメスシリンダーに排出されます。 メスシリンダーの液量を測定します。 測定値を入力 Measured vol. 1 = 200 ml 2 回目の測定を行います メスシリンダーを空にして、ポート 0 のチューブを 入れます。 2 回目の測定を行います メスシリンダーを空にして、廃液用チューブを入れます。 START キーを押す START キーを押す 測定値を入力 測定値を入力 Measured vol. 2 = 100 ml <START> キーを押してキャリブレーションを終了 <STOP>キーを押してプロトコール選択画面に戻ります。 Measured vol. 2 = 100 ml <START> キーを押してキャリブレーションを終了 <STOP>キーを押してプロトコール選択画面に戻ります。 ブロットの処理およびゲル染色操作 ① メインメニューから Gel)にあわせます。 キーを押して、ブロットモード(Process blot)あるいは染色モード(Stain ② <START> キーを押してブロットモードあるいは染色モードの プロトコール画面に入ります。 ③ Blot Protocol 1 ECL Plus ブロットモード キーを押してプロトコールを選択します。 ④ 選択したプロトコールに必要な溶液を準備し、それぞれの ポートのチューブを設置します。 注意 GEL Protocol 1 DNA Silver 染色モード ブロットモードではポート 0 のチューブは空のボトルに入れてください。ポート 0 は使用できま せん。染色モードではすべてのポートを使用することができます。 ⑤ <START> キーを押して操作を開始します。 染色モード ブロットモード 染色モード プロトコールの例 【プロトコール 2 :タンパク質銀染色】 支持板のない厚さ 0.75 mm および 1.0 mm の SDS および Native ポリアクリルアミドゲル、あるいはプラス チック支持板(ExcelGels または CleanGels)のある 厚さ 0.5 mm の SDS および Native ポリアクリルアミ ドゲル用のタンパク質銀染色。 Immobiline DryPlates の染色にも使えます。 PlusOne Protein Silver 染色キットで使用します。 Step 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 溶液 固定液 増感液 洗浄用水 洗浄用水 洗浄用水 銀溶液 洗浄用水 洗浄用水 現像液 停止液 洗浄用水 洗浄用水 洗浄用水 保護液 INポート OUTポート 1 2 0 0 0 3 0 0 4 5 0 0 0 6 7 8 7 7 7 9 7 7 8 7 7 7 7 7 時間(分) 30 30 5 5 5 20 5 5 4 10 5 5 5 30 (終了後一時停止) ブロットモード プロトコールの例 【プロトコール 1 : ECL Plus】 ECL Plus ウェスタンブロッティング検出試薬を用いた検出に使用するプロトコールです。 MultiProcessorは、ミニブロット(10 x 10 cm)一枚あたり 10 ml以上の抗体溶液を使用してブロット処理を自 動で行うことができます。10 ml 以下の一次抗体溶液を使用する場合や、抗体溶液を回収するときには、プリセットプ ログラムを変更して一次抗体反応以降の操作を自動化することができます。 注意 MultiProcessor は、4 枚のミニゲルブロットを同時に処理する場合に、各トレイに最少 10 ml の 溶液を正確に給液することができます。1 ∼ 2 枚のブロットをそれぞれ 10 ml の溶液で処理する ように設定した場合(総吸液量 [使用するトレイの数 × プロトコール中の乗数による計算値] が 30 ml未満)には、トレイへの給液量が不正確になることがあります。 1 ∼ 2 枚のミニゲルブロットを処理する場合でも、総吸液量(M u l t i P r o c e s s o r の設定値)は 30 ml 以上になるように設定してください。この場合、必要量の溶液(ミニゲルブロット1枚あたり 10 ml)を準備して、完全に吸液させるようにしてください。 ブロッキングと一次抗体反応をマニュアル操作で行ったブロットを一枚作成し、それ以降のブロット操作を 自動で行う例を示します。 ① プロトコール画面から <EDIT/SET> キーを一回押してプロトコール内容を表示し、 と キーを使って 下記の表のようにプログラムを変更します(プログラム変更の詳細はマニュアルを参照してください)。 ② それぞれの溶液ボトルにチューブを設置します。二次抗体溶液は 10 ml 準備します。 ③ ブロッティング面を上にして、ブロットをトレイに設置します。 このとき、ブロットの乾燥を防ぐために少量の洗浄液を加えます。 ④ リッドを設置し、ブロットをセットしたチャンバーのバルブを開放して、使用しないチャンバーのバルブを閉鎖します。 ⑤ <START> キーを押した後、 キーで使用するチャンバーの数を入力します。 ⑥ もう一度 <START> キーを押すとプログラムが開始します。 ⑦ プログラム終了後は、<STOP> キーを押すまでブザーが鳴り続け、トレイはロッキング状態でホールドされます。 ステップ番号 プリセット 変更後 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 INポート 乗数 時間(分) 1 2 3 4 5 ブロック 洗浄 洗浄 一次抗体 洗浄 洗浄 洗浄 洗浄 洗浄 5 6 6 1 6 6 6 6 6 2 3 3 1 2 2 3 3 3 60 2 2 60 1 1 15 5 5 6 洗浄 6 3 5 ー ー ー ー 7 8 9 10 11 12 試薬 HRP標識二次抗体* 1 洗浄 洗浄 洗浄 洗浄 洗浄 17 13 洗浄 18 以降のステップをすべて削除します *1 *2 *3 *4 *2 2 6 6 6 6 6 3 2 2 3 3 3 6 3 HBR (ΛΛΛ)*3 60 1 1 15 5 5 5 ΛΛΛ* 4 ブロット1枚あたり少なくとも10 mlの抗体溶液をボトルに準備します。 1枚のブロットを処理する場合でも、乗数は3以上を設定します(上記の注意を参照) 。 ブ ロ ッ ト 2 ∼ 3 枚の場合は乗数“2” 、ブロット4枚の場合に乗数“1”を設定します。 二次抗体反応をマニュアルで行う場合は、このステップでH (Hold), B (Beep), R (Rocking) を 設定してください。ブザーが鳴り、ロッキング状態でホールドします。 プロトコール終了時は、H, B, R を設定することをお勧めします。ロッキング状態でホールドす ることでブロットの乾燥を防ぐことができます。
© Copyright 2024 ExpyDoc