工業科目

工業:実習
学年:単位数
実
習
2学年:3単位
担当者
教科書
測量:実教出版
土木材料実験指導書:
土木学会
1
講座のねらい
人類が生活を営むようになった古代から、豊富な食物を採取するための正確な位置を知る必要
があった。測量は、その正確な位置を図に書き残しておくために発展した技術です。実習は、机
上での測量学習を、実際に、土木工事の計画・設計・施工などあらゆる場面でどのように利用さ
れていることを実演する教科である。測量器具の使い方、測量方法を理解し、土木の分野へ興味
を抱かせ実践的な思考、基礎を身につける学習を行う。また、コンクリート実験を行うことによ
って、コンクリート材料や打ち込み等、性質や使用条件などを理解させ、土木工事におけるコン
クリートの重要性を再認識させる。る。
2
授業の内容と進め方
1年時に工業技術基礎、測量で学んだ基礎(距離測量・水準測量・角測量)をさらに発展させ、
トラバース測量、平板測量、縦横断測量・路線測量を行い、それぞれの作業の役割と方法につい
て実際に演習し理解する。机上での測量学習とオーバーラップさせ、さらに理解度が向上するよ
うに努める。最新の測量技術についても説明を行い、就職時に会社の技術とのギャップをなくす
よう心がける。コンクリート実験については、材料、性質、強度等、基本的事項について理解で
きるように材料実験書を使用する。また、座学である土木施工のコンクリートの分野との連携を
考え、より深い理解が得られるようにする。
3
学習する上での留意点
測量計画から現地調査・踏査選点、計算、図面作成まで一連の流れに従って学習、実演して行
く。必要とされるデーターに対してどの測量を行うか、基本的な事項について理解させる。あら
かじめ作成されているデータシートに計算させるが、個々にデータが異なるため、計算ミス等間
違いを起こさないように留意させる。また、製図との連携の中で、図面記入の基本的事項も学習
させる。コンクリートの基本的事項を理解させる。
4
副教材・参考書
副教材・参考書は特にありませんが、データシート、計算書は学校独自に作成したものを授業
で配布、使用します。
5
課題・補習について
授業の進度に応じて課題があります。遅れた場合は、早朝や放課後指導する。
6
評価の視点・考査について
評価は、実習野帳、課題図面や計算書の評価・意欲・関心・創意工夫・表現・技能・知識等
で総合評価します。
実習:学習計画
期
月
単元・考査等
4
トラバース測量
踏査・選点
○トラバース測量が基準点を設置
(全5週)
測角
するための骨組測量であることを
測距
理解させる。また、測角測距に誤
トラバース計算
差が生じないように留意する。
5
学
習
内
容
着
眼
点
トラバース図面作成
1
6
平板測量(全4週) 平板測量放射法による平面図
作成
○トラバース測量で得られた図面
を元に、細部測量すなわち平面図
作成を放射法によって行う。
7
縦横断測量
踏査・選点
○河川の勾配、断面をいかに測量
(全10週)
縦断測量
し、図面に描くかを理解させる。
横断測量
○河川法に伴いNo杭の表示の仕
縦横断計算
方、水面の位置・記号等を留意し
1学期評価
夏季休業
8
9
ながら記入させる。
縦横断図作成
10
2
11
路線測量
踏査・選点
○道路がどのように計画され、実
(2年時全5週)
トラバース測量
際に測量されているかを説明し理
計算処理
解させる。今5週は今までの復習
トラバース図作成
の測量であることを確認させる。
コンクリート実験
骨材の比重
○コンクリートの性質、構成材料、
(全5週)
粒度試験
強度等、基本的なことをしっかり
配合計算
理解させる。
12
2学期評価
冬季休業
1
3
2
コンクリートの打ち込み
3
コンクリートの強度計算
学年末評価
実習:評価の観点及び内容、評価方法
評
価
の
観
点
及
び
内
容
評
価
方
法
社会基盤における測量の役割と技術 ・学習活動への参加の仕方や態度
について関心を持ち、その知識と技 ・実習ノート(野帳)
関心・意欲・態度
術の修得に意欲的に取り組む姿勢を ・データー用紙作成
身につけようとしている。
・授業中の発問に対する受け答え
測量に関する基礎的・基本的な知識 ・授業中使用するプリント
を身に付け、諸問題の解決を目指し ・授業中の発問に関する受け答え
思考・判断
て、自ら考え、知識と技術を活用し、 ・データー用紙作成
創意工夫する能力を身につけている。
測量に関する基礎的・基本的な知識 ・授業中の発問に関する受け答え
を身に付け、実際の仕事を合理的に ・学習活動への参加の仕方や態度
技能・表現
計画し、適切に処理するとともに、 ・データー用紙作成
その成果を適切に表現することがで
きる。
測量に関する基礎的・基本的な知識 ・授業中使用するプリント
知識・理解
を身に付け、産業社会や生活環境に ・授業中の発問に関する受け答え
おける測量の意義や役割を理解して ・課題に伴う提出物
いる。
単元の目標
単
元
目
標
・基準点測量(骨組測量)の一種であることを知り、測角・測距の
トラバース測量
測定方法および器械の操作手順を正確に理解し、操作方法を正し
く身につけることができる。
・データ処理の計算を理解し、正確な図面を描くことができる。
・トラバース測量で得られた図面をもとに、器械の操作手順を覚え、
平板測量
放射法により正しく細部測量(平面図作成)を行うことができる。
・正確に図面をトレースすることができる。
縦横断測量
・器械操作、作業手順、野帳の記入が正確にできる。
・データー処理の計算を理解し、正確にできる。
・実際の現場を想定した場所で踏査・選点、測角測距を理解し、操
路線測量
作手順、操作方法が正確にできる。
・データー処理の計算を理解し、正確にできる。
コンクリート実験
・コンクリートに関する基本的な知識を学び、コンクリートの性質、
構成材料、練り混ぜ、強度の調べ方を理解することができる。
単元の評価規準
単元
関心・意欲・態度
ト
測量作業に意欲的に
思考・判断
正確かつ迅速な作
技能・表現
一連の測量作業が
知識・理解
正確なデータを得
ラ
取り組み、積極的に器 業をするために、自 ムダなく正確に行わ るための測量方法、
バ
械の取り扱いを覚え、 ら考え工夫して取り れており、計算方法 データ処理の計算方
|
正 確 な デ ー タ を 得 よ う 組んでいる。
を理解し、計算結果 法、および図面の描
ス
としている。
を用いて正確な図面 き方を身につけるこ
測
を 仕 上 げ る こ と が で とができる。
量
きる。
平
細部測量(放射法)
建物、地物の位置
器械操作および図
測量結果を線の種
板
に意欲的に取り組み、 関係等の現場の状況 面の作成方法を正し 類の使い分け、地図
測
正確な図面を描こうと 判断を正しく行い、 く身につけ、正確に 記号等を用い、正し
量
している。
測量方法を工夫して 表現することができ く図面に描くことが
いる。
路
外業・内業の作業に意
外業・内業の手順を
る。
一つひとつの作業を
できる。
測量の目的を理解し、
線
欲的に取り組み、良い結 理解し、一つひとつの 正確に行い、他者との データー処理の計算が
測
果を出そうとする努力が 作業に取り組んでいる。協力体制がしっかりし 正しくできる。結果の
量
見られる。
縦
水準測量の目的に関
ている。
現場の状況判断が
器械操作が様々な
意味を説明できる。
計算方法・手順を
横
心 を 持 ち 、 意 欲 的 に 取 正 確 に で き 、 正 し い 地 形 の 変 化 に 対 し て 正確に理解している。
断
り組む姿勢が見られる。値 を 出 す た め の 努 力 正確にできる。
データーの値を正し
測
が見られる。
く読み取り図面に描
量
ける。
コ
コンクリートに興味を
実験において正確な
実験データをもとに
コンクリートの性質
ン
持ち、各種の性質を調べ データを得られるよう 計算処理を正確に行う を数値的に表現し、そ
ク
る実験に意欲的に取り組 細心の注意を払い取り ことができる。
の数値について説明す
リ
んでいる。
ることができる。
組んでいる。
|
ト
評価方法
評価の観点
評価方法
評価
・作業に取り組む姿勢
関心
・主体的・積極的に取り組む。
3点
意欲 ・課題に取り組む姿勢
・協力体制が見られる。
2点
態度
・主体性・協調性が弱い。
1点
・協力体制が見られない。
0点
作業(内業、外業)の思考判断
思考 ・ 基 礎知 識 を もと に 正 し く ・思考・判断が正確で迅速である。
3点
判断
・思考・判断する努力が見られる。
2点
・思考・判断が弱い。
1点
・思考・判断が見られず他人任せである。
0点
考察する力
・器械操作が正確で迅速である。
技能 ・器械操作が正しくできる
・器械操作ができる。
2点
表現
・器械操作が理解が弱い。
1点
・器械操作が身についていない。
0点
知識 ・データ処理に必要な知識
・データ処理が迅速で正確である。
3点
理解
・データ処理ができる。
2点
・データ処理の正確さが欠ける。
1点
総括 ・観点毎に、評価の平均を算出する。平均値をもとに次のような総括的評価を行う。
的
評価
A
>
2.5点
≧
B
>
1.5点
≧
C
工業:土木
学年:単位
土木製図
1
担
当 者
教
科 書
2学年:3単位
土木製図:実教出版
講座のねらい
社会基盤施設またはそれを構成する土木構造物などの建設に必要な図面を描くので、測量をはじめ力学や
計画・設計・施工など土木に関する総合的な知識が必要である。製図に関する日本工業規格及び土木におい
て総合的な知識と技術を習得させ、製図の規格、図面の表し方、設計製図を正しく読み、図面を正しく描く
能力と態度を育てる。
2
授業の内容と進め方
製図の基本である投影法を理解し土木関係の図を写図する。その図面の内容を理解し読み取ること(読図)
ができなければいけない。そのため、JIS 規格を理解し、正しい標記方法・線種を使い構造物を描く。図面
の多くは、教科書の後ろ閉じの例題を読図し写図する。
3
学習する上での留意点
図面を描くのに必要な、線の種類や文字の大きさなど規格に合った標記を学習する。構造物を施工するに
は、技術者が誰でもわかる共通語で(縮尺で描かれた)図面が基になるので、正しく・はっきりと・速く仕
上げることに心がける。さらに、自分で構造物の設計をして図面をつくること(設計製図)ができるように
なることが必要である。
4
副教材・参考書
各資料は、分野ごと異なるが補足説明やプリント等により情報を提示する。
新土木製図練習ノート【実教出版】
5
日本工業規格
道路構造令【日本道路協会】
課題・補習について
授業の進度に応じて、課題図面を確認し、遅れた場合は、早朝や放課後指導する。
6
評価の視点・考査について
評価は、課題図面の提出物の評価・意欲・関心・創意工夫・表現・技能・知識等で総合評価とする。
-1-
土木製図:学習計画
期
月
単元・考査等
4
製図の基礎と規約
授
業
内
容
製図の用紙の規格・種類、製図機器、線
(2週) 種、文字数値の書き方の説明
第3角法による投影図
街路標準構造図
5
1
6
道路構造令に従い街路を描く
(4週) 図面の配置・読図の仕方
鉄筋コンクリート
図面の配置・読図の仕方
着
眼
点
○ JIS の土木製図通則を基に、
みる、よむ、かくを考慮し図
面を立体的に見る
○図面の縮尺を考える
舗装勾配を考える
○ JIS 規格に基づいた構造物
組立土留め(4週) 鉄筋の配置・形状の理解
7
鉄筋の材料の拾い出し
1学期評価
夏期休業
8
道路設計図
排水溝や法面石積み工を描く
○法面の描き方に注意する
主桁各部の名称を理解し、部材断面の寸
○部材の拾い出しを行い部材の
側溝・擁壁標準図
9
(4週)
10
H形鋼橋梁
11
構造図
主桁
法の読み取り方、材質を読む
役目を考える
(5週)
2
12
○下部工の構造の理解
RC単純床版橋
図面の配置・読図の仕方・鉄筋の配置・
鉄筋形状の理解と材料の拾い
下部工配筋図
形状の理解・鉄筋の拾い出し
出し
(3週)
2学期評価
冬季休業
1
JWCAD
3
2
側溝・擁壁標準図
JWCADの基本設定を理解し、図面の
配置・縮尺によるレイヤグループの設定
(3週) を考える
○土木の書類作成上、JISの
規則に基づきコンピュータで
図面を作成する。
3
学年末評価
-2-
土木製図:評価の観点及び内容・評価方法
評
価
の
観
点
及
び
内
容
評
土木製図に関する規格について関心を持
関心・意欲・態度
ち、正確に、速く、きれいに描こうとする意
欲がある
価
方
法
・学習活動への積極的参加の仕方や態
度
・授業で与えられた課題(図面)を提
出日に間に合わせる
土木構造物を図面を通して形、大きさ等を
考え、適切な縮尺により図面を描くことがで
思考・判断
きる能力を身につけている。
・適切に構造物の線種を使い分けてい
る
・適切な大きさの文字、数値が書かれ
ている
・図面の配置がバランスよく考え描か
れている
基本的な製図規格を理解し、図面に応じた
文字・数値・線種の使い分けができ、適切な
技能・表現
表現ができる。
・線の太さや芯の濃さを使い分け、同
じ筆圧で描かれている
・文字、数値が適切な大きさと濃さで
書かれている
・図の配置がバランスよく描かれてい
る
土木構造物の計画、設計、施工などに関連
していることを理解し、土木製図の意義や社
知識・理解
会的役割の重要性を考え図面を描くことがで
きる。
・図面の読図ができ、構造物を立体的
に捉えることができる
・使用されている部材の表現方法が理
解されている
・部材の数量等が図から読み取ること
ができる
単元の目標
単
元
製図の基礎と規約
目
標
製図に関する規格の概念を学びドラフターの使い方を覚え、製図に用いる線と文字
および縮尺を使い分けられる。また、第3角法による投影図が描ける。
街路標準構造図
図面の読図ができ、用紙にバランス良く配置・写図ができる。また、直線と曲線の
使い分けがきちんとできる。
鉄筋コンクリート
組み立て土留め
道路設計図
側溝・擁壁標準図
H形鋼橋梁
主桁構造図
RC単純床版橋
下部工配筋図
JWCAD
側溝・擁壁標準図
図面の読図ができ、用紙にバランス良く配置・写図ができる。また、構造物の輪郭
線と鉄筋の線の違いを理解し、表現できる。
図面の読図ができ、用紙にバランス良く配置・写図ができる。また、勾配を理解し、
正確に図面を描くことができる。
図面の読図ができ、用紙にバランス良く配置・写図ができる。また、桁および付属
パーツの構造を理解し、表現できる。
図面の読図ができ、用紙にバランス良く配置・写図ができる。また、材料の拾い出
しおよび重量計算が正確にできる。
図面の読図ができ、用紙にバランス良く配置・写図ができる。また、鉄筋加工図を
理解し、正確に表現できる。
-3-
単元の評価基準
単元
製図の基礎と規約
街路標準構造図
関心・意欲・態度
思考・判断
技能・表現
知識・理解
ドラフターの使い
ドラフターおよび
線の種類、太細を
製図に関する規約
方、土木製図に関す
三角スケールの目盛
区別し、製図に用い
を正しく身につけ、
る規格について意欲
りを理解し、正確な
る文字を的確に表現
線の種類による図面
的に身につけようと
使い方を判断してい
できる。
上での意味を理解し
している。
る。
ている。
図面に描かれてい
街路の構造を考
線の種類、太細を
道路・歩道・街渠
ることを理解し、正
え、断面図・平面図
区別し、製図に用い
・境界ブロックにつ
確に丁寧に写図しよ
の関係を的確に判断
る文字を的確に表現
いて理解している。
うとしている。
できる。
できる。
図面に描かれてい
土留めの構造を理
線の種類、太細を
土留めの構造、コ
鉄筋コンクリ−ト
ることを理解し、正
解し、断面図・側面
区別し、製図に用い
ンクリート中の鉄筋
組み立て土留め
確に丁寧に写図しよ
図・配筋図の関係を
る文字を的確に表現
の配置について理解
うとしている。
的確に判断できる。
できる。
している。
図面に描かれてい
側溝・擁壁の構造
線の種類、太細を
単位長さあたりの
道路設計図
ることを理解し、正
を理解し、法勾配を
区別し、製図に用い
所用材料の計算方法
側溝・擁壁標準図
確に丁寧に写図しよ
正確に判断すること
る文字を的確に表現
を正しく理解してい
うとしている。
ができる。
できる。
る。
H形鋼橋梁
主桁構造図
RC単純床版橋
下部工配筋図
JWCAD
側溝・擁壁標準図
図面に描かれてい
主桁・補剛材・ス
線の種類、太細を
図面に収まらない
ることを理解し、正
ラブ止め等について
区別し、製図に用い
長さの構造物につい
確に丁寧に写図しよ
理解し、それぞれの
る文字を的確に表現
ての製図方法を正し
うとしている。
役割を判断できる。
できる。
く身につけている。
図面に描かれてい
平面図・断面図の
線の種類、太細を
図面上から各材料
ることを理解し、正
関係を考え、単位長
区別し、製図に用い
の必要量を正確に拾
確に丁寧に写図しよ
さあたりの材料につ
る文字を的確に表現
い出す知識が身につ
うとしている。
いて判断できる。
できる。
いている。
JWCADの基本
図面中の縮尺を考
線の種類、太細を
JWCADの操作
操作を理解し、正確
えレイヤグループの
区別し、JISに用
を正しく理解し図面
に丁寧に写図しよう
各画層に構造物を描
いる記号を的確に表
の説明ができる。
としている。
くことができる。
現できる。
-4-
評価方法
評価の観点
評価方法
・課題に取り組む姿勢
関心
意欲
態度
・課題を期限までに
提出できる
評価
授業中の態度
・とても積極的に取り組んでいる。
A
・積極的に取り組んでいる。
B
・あまり積極的に取り組んでいない。
C
提出日の遵守
・期限より前に提出
A
・期限に提出
B
・期限より遅れて提出
C
・未提出
・線種の使い分け、
0点
提出課題
適切な大きさの文字
・とても良く描けている
A
や数値が丁寧に描か
・よく描けている
B
思考
れている
・ていねいに描けていない
C
判断
・図面の配置
提出課題
・線の太さや芯の濃さ
A
・バランス良く描けている
B
・あまりバランス良く描けていない
C
提出課題
の使い分けができて
・正確に使い分けができている
A
いる
・ほぼ使い分けができている
B
・使い分けができていない
C
技能
表現
・とてもバランス良く描けている
・文字や数値が適切な
提出課題
大きさで描かれてい
・とても適切である
A
る
・適切である
B
・あまり適切でない
C
・図面の読図ができ、
構造物を立体的にと
知識
らえることができる
理解
・図面から部材の数量
等を読みとることが
授業中の質問
・的確に答えることができる
A
・ほぼ答えることができる
B
・誤答やあいまいな答えが多い
C
できる
総括的
評
価
・観点毎に、評価の平均を算出する。平均値をもとに次のような総括的評価を行う。
A
>
2.5点
≧
B
>
-5-
1.5点
≧
C
工業:土木
学年:単位数
測
量
担当者
教科書
1
2学年:2単位
測量: 実教出版
講座のねらい
人類が生活を営むようになった古代から、豊富な食物を採取するための正確な位置を
知る必要があった。測量は、その正確な位置を図に書き残しておくために発展した技術
です。測量が、土木工事の計画・設計・施工などあらゆる場面で利用されていることを
理解し、土木の分野へ興味を抱かせ実践的な思考、基礎を身につける学習を行う。
2
授業の内容と進め方
1年時に学んだ測量の基礎をさらに発展させ、個々の測量を組み合わせることによっ
て必要とするデータ、図面ができあがることを理解する。すなわち、基準点測量、地形
測量、路線測量、河川測量、写真測量が1年時に学んだ距離測量、角測量、トラバース
測量、平板測量、水準測量、測量の誤差、面積および体積を複合したものであることを
理解させた上で授業を進行する。
3
学習する上での留意点
計算問題が多いため、個人が作成したプリントを元に、何のための計算なのか、1年
時に同じ内容のことを学習しているなどフィードバックしながら、新しい内容、考え方
を理解させるように指導を行う。また、単元の終了時にはスモールテストを行い、理解
を再確認するようにする。
4
副教材・参考書
副教材・参考書は特にありませんが、授業で配布する個人作成プリントは重要です。
5
課題・補習について
課題は、授業時に指示する課題があります。補習は、定期試験前に成績不振者を対象
に実施することを考えています。
6
評価の視点・考査について
評価は、定期試験の得点と平常点を合わせて総合的に行います。平常点は、日頃の
学習態度・課題やノート等の提出物等が考慮されます。
測量:学習計画
期
月
4
5
1
6
単元・考査等
基準点測量
基準点測量
学
習
内
容
7
期末試験
眼
点
基準点測量の体系と方式
○基準点測量によって設
基準点測量計画
置される基準点は、どの
観測
ような目的、利用のされ
角の偏心
方をするのか理解する。
計算
○基準点測量では、新し
国土地理院成果表
い測量技術は、どのよう
中間試験
地形測量
着
に活用されているか理解
地形図
する。
地形測量の順序
○地形測量は、なにをど
等高線とその利用
のような順序で測定する
図式
か理解する。
数値地形測量
○地図記号、間接的な等
高線図作成の方法を理解
する。
夏季休業
8
9
○路線測量は、道路・鉄
路線測量
路線の曲線分類
平面曲線
用水路・排水路のような
縦断曲線
細長い構造物をつくるた
単心曲線の設置
2
10
中間試験
路線測量
11
道・運河などの通路や、
めに行う測量であること
単心曲線の用語
を理解させる。
交点の測設と交角の測定
○道路の曲線は、現地で
単心曲線の公式
どのようにして円弧を描
縦断曲線の設置
き、どのように計画され
道路における縦断曲線
るか、また、実際の測量
縦断曲線の所量の計算
はどのようなことを行う
道路の測量
のかを理解させる
道路測量の作業手順
12
期末試験
道路の計画
図上選定実測
冬季休業
1
河川測量
平面測量
○河川測量の方法、その
高低測量
社会的役割を理解する。
3
2
流量測定
写真測量
3
写真測量の特徴
○市販されている小縮尺
空中写真の性質
の地図がいかにして作成
学年末試験
されるかを理解する。
測量:評価の観点及び内容、評価方法
評
価
の
観
点
及
び
内
容
評
価
方
法
社 会 基 盤 に お け る 測 量 の 役 割 と 技 ・学習活動への参加の仕方や態度
術 に つ い て 関 心 を 持 ち 、 そ の 知 識 ・ノート
関心・意欲
と 技 術 の 修 得 に 意 欲 的 に 取 り 組 む ・授業中使用するプリント
・態度 む 姿 勢 を 身 に つ け よ う と し て い る ・授業中の発問に対する受け答え
か 。 ま た 、 実 際 の 測 量 作 業 に 生 か ・提出物
そうとしているか。
測 量 に 関 す る 基 礎 的 ・ 基 本 的 な 知 ・定期試験の成績
識 を 身 に 付 け 、 諸 問 題 の 解 決 を 目 ・授業中使用するプリント
思考・判断
指 し て 、 自 ら 考 え 、 知 識 と 技 術 を ・授業中の発問に関する受け答え
活用し、創意工夫する能力を身に
つけているか。
測 量 に 関 す る 基 礎 的 ・ 基 本 的 な 知 ・定期試験の成績
識 を 身 に 付 け 、 実 際 の 仕 事 を 合 理 ・授業中使用するプリント
技能・表現
的 に 計 画 し 、 適 切 に 処 理 す る と と ・授業中の発問に関する受け答え
も に 、 そ の 成 果 を 適 切 に 表 現 す る ・課題に伴う提出物
ことができる。また、実習・製図
等の関連科目においても知識を適
切に活用できる。
測 量 に 関 す る 基 礎 的 ・ 基 本 的 な 知 ・定期試験の成績
識 を 身 に 付 け 、 産 業 社 会 や 生 活 環 ・授業中の発問に関する受け答え
知識・理解
境 に お け る 測 量 の 意 義 や 役 割 を 理 ・小テスト
解している。
単元
目標
基準点測量
基準点測量の方式や観測方法および測定結果に対する計算方法を
理解させる。
地形測量
基本的な作業工程とその組み立て方を理解させる。
地形や形状やその表現方法と測量方法について理解させる。
路線測量
単心曲線の曲線設置に必要な用語計算方法について理解させる。
実際に曲線を設置するための計画・設置ができるようにする。
河川測量
河川の測量法について理解させ、その資料の整理のしかたや利用法
について理解させる。
写真測量
写 真 測 量 の 概 念 お よ び 利 用 方 法 、 利 点 ・ 欠 点 な ど を 理 解 さ せ る 。・
単元の評価規準
単元
基
関心・意欲・態度
基準点測量に関心を持ち
思考・判断
自ら考えて質問や問題
技能・表現
計算手順・方法に理解
知識・理解
問題を理解し、計算手順
準
意欲的に理解しようとする に答えようとする努力が を示し、解答しようと努 ・方法が正確にでき正しい
点
努力が見られる。
見られる。
力している。
答えが導き出せる。
測
量
地
地形測量に関心を持ち意
自ら考えて質問や問題
等高線から正しく
地形や形状やその表
形
欲的に理解しようとする努 に答えようとする努力が 地 形 の 変 化 を 読 み 取 現 方 法 と 測 量 方 法 に つ
測
力が見られる。
見られる。
れる。
いて理解する。
量
路
路線測量に関心を持ち意
自ら考えて質問や問題
単心曲線を諸計算
単心曲線の曲線設置
線
欲的に理解しようとする努 に答えようとする努力が の 結 果 か ら 図 に 表 す に 必 要 な 用 語 計 算 方 法
測
力が見られる。
見られる。
ことができる
について理解する。
量
河
河川測量に関心を持ち意
自ら考えて質問や問題
計算結果を縦断面
河川の測量法につい
川
欲的に理解しようとする努 に答えようとする努力が に 表 す こ と が で き て 理 解 さ せ 、 そ の 資 料
測
力が見られる。
見られる。
る。
量
写
の整理のしかたや利用
法について理解する。
写真測量に関心を持ち意
自ら考えて質問や問題
小縮尺の地図がい
写真測量の概念およ
真
欲的に理解しようとする努 に答えようとする努力が か に し て 作 成 さ れ る び 利 用 方 法 、 利 点 ・ 欠
測
力が見られる。
量
見られる。
かを理解する。
点などを理解する。
評価方法
評価の観点
評価方法
評価
課題プリント
関心
・課題の正答率80%以上
3点
意欲 ・授業に取り組む姿勢
・課題の正答率45∼79%
2点
態度
・課題の正答率44%以下
1点
・課題未提出
0点
定期テスト、小テスト
思考 ・ 基 礎 知 識 を も と に 正 し く ・思考・判断問題の正答率80% 以上
3点
判断 考察する力
・思考・判断問題の正答率45∼79%
2点
・思考・判断問題の正答率44%以下
1点
定期テスト
技能 ・データー処理を正しく
・技能問題の正答率80% 以上
3点
表現
・技能問題の正答率45∼79%
2点
・技能問題の正答率44%以下
1点
できる力
定期テスト、スモールテスト
知識 ・基礎知識の定着
・基礎知識問題の正答率80% 以上
3点
理解
・基礎知識問題の正答率45∼79%
2点
・基礎知識問題の正答率44%以下
1点
総 括 ・観点毎に、評価の平均を算出する。平均値をもとに次のような総括的評価を行う。
的
評価
A
>
2.5点
≧
B
>
1.5点
≧
C
工業:土木
学年:単位数
土木施工
担当者
教科書
1
2学年:3単位
土木施工:実教出版
講座のねらい
土木構造物を施工するにあたり、材料・施工法の選択と環境に配慮した施工の指導
・監督ができる基本的な知識と技術を習得する。加えて、法規、機械、電気などの基礎
的な知識と共に総合的に学習を行う。
2
授業の内容と進め方
土木施工の基本的・基礎的な知識・技術を理解して、土木工事をするにあたり材料の
良否の見分け方 、工法や使用機械の選択、品質管理のための試験法を理解させること
に努めます。また、実際に活用できるための2級技術検定試験取得も目指した授業を進
めます。
3
学習する上での留意点
授業中は板書を用いた説明が多くなりますが、具体的に分かりやすくするためにスラ
イドを用いた授業もします。板書したものをノートにまとめることは授業で得た知識の
まとめでもありノートは専用のものを準備してください。授業中に学習した内容の理解
を深めるためにプリントを利用した演習も行います。定期試験の勉強にもなりますので
自分で解くようにしてください。
4
副教材・参考書
参考書としては土木用語辞典を使います。授業で配布するプリントは重要です。
5
課題・補習について
課題は、授業の時に出題する課題と、長期休業中に出題する課題があります。補習は
必要な時に行うことにします。
6
評価の視点・考査について
評価は、定期試験の得点と平常点を合わせて総合的に行います。平常点は、日頃の学
習態度・課題やノート等の提出物が考慮されます。
土木施工:学習計画
期
月
単元・考査等
学
習
内
容
着
眼
点
4
土木施工を学ぶに
ピラミッド(土木の歴史)
・土木構造物の土木技術
あたって
我が国の大規模工事
の歴史を知るこや、近年
社会基盤としての土木
建設された構造物や身近
新しい土木技術
な生活の中にある土木技
術の役割を理解すること
により、土木施工を学ぶ
上での興味を起こさせる。
土木材料
規格
・土木工事に用いられる
土と岩石
材料の種類を知り、その
5
特徴・性質を理解する。
土工
土工計画
・土工は土木工事の主要
な部分であり、土木構造
物をつくる上で重要な機
1
中間試験
能を負っていることを理
6
解する。
土工機械
・土工の種類を知り切土、
盛土、法面、法勾配など
の用語を正確に理解する。
機械化土工
・機械化土工を中心に土
工用建設機械の種類や作
業内容に合った機械の選
定方法など土工計画を立
てるための基本事項を理
解する。
土工の実施
・掘削運搬の方法や盛土
と締固め、法面保護工の
種類と特徴について理解
7
する。
期末試験
8
夏期休業
コンクリート工
コンクリート材料
・コンクリートの構成材
料であるセメント・骨材
・水・混和材料について、
その種類や品質などを理
解させ、品質管理のため
9
の試験法の概要を把握さ
せる。
コンクリートの性質
・フレッシュコンクリー
トの性質と硬化したコン
クリートの性質・用語に
ついて理解させ、スラン
プなど品質を調べる試験
法を把握させる。
10
中間試験
2
コンクリートの配合
・コンクリートの配合に
必要な知識を理解し、例
題を用いて配合計算がで
11
きるようにさせる。
コンクリートの施工
・コンクリート工事に必
要な施工法について基礎
的な知識を理解させる。
12
各種コンクリートとコンクリ
・特殊なコンクリートに
ート製品
ついての知識を深め、土
木工事用コンクリート製
品の概要を把握させる。
期末試験
冬季休業
基礎工
基礎工
1
・基礎の施工は大切なも
のであり、完全を期さな
ければならないことを理
解させ、基礎地盤の種類
と支持力の関係および基
礎の種類を学習する。
直接基礎工
・フーチング基礎とべた
基礎について、その種類
と適用を理解する。いろ
いろな掘削工法を知り工
法の選択を学習する。ま
た、土留めの施工法と土
留めに対する対策を理解
2
杭基礎工
する。
・ 杭 の 作 用 、種 類 、特 質 、
施 工 法 を 理 解 さ せ 、振 動 、
3
騒音などの公害問題を発
生させない工法を学習す
ケーソン基礎工
る。
・ケーソン工法の種類・
特質・施工法を理解させ、
施工上の注意点・安全対
策についてじゅうぶん理
3
地盤改良工
解させる。
・軟弱地盤に対する工法
を知らせ、特に地盤が砂
質粘性土かにより工法の
選択が重要になることを
学年末試験
土木施工:評価の観点及び内容、評価方法
理解する。
評
価
の
観
点
及
び
内
容
評
価
方
法
土 木 工 事 は 大 部 分 が 公 共 事 業 で ・学習活動への参加の仕方や態度
あ り 、 そ れ が 国 民 生 活 を 支 え る た ・ノート課題に伴う提出物
関心・意欲
・態度
め の 社 会 基 盤 づ く り の 技 術 で あ る ・授業中の発問に対する受け答え
ことを理解し関心を持ち、その技
術の習得に向けて意欲的に取り組
んでいるか。
土 木 施 工 に 必 要 な 基 礎 的 ・ 基 本 ・定期試験の成績
的 な 知 識 を 身 に 付 け 、 土 木 工 事 に ・授業中使用の演習問題
思考・判断
お け る 諸 問 題 を 解 決 す る た め に 、 ・課題に伴う提出物
知識と技術を活用して適切に判断
し、創意工夫する能力を身に付け
ているか。
土 木 施 工 に 必 要 な 基 礎 的 ・ 基 本 ・定期試験の成績
的 な 知 識 と 技 術 を 身 に 付 け 、 実 際 ・授業中使用の演習問題
技能・表現
に 簡 単 な 材 料 の 良 否 判 断 ・ 配 合 設 ・課題に伴う提出物
計・機械や工法の選定・品質調査
をする実験方法を知っているか。
基 本 的 な 材 料 の 配 合 設 計 ・ 品 質 ・定期試験の成績
を 調 査 す る 実 験 方 法 を 知 識 と し て ・授業中使用の演習問題
知識・理解
理 解 し 、 結 果 の 良 否 を 判 断 で き る ・課題に伴う提出物
か。
単元の目標
単
元
目
標
土木施工を学ぶ 過去の代表的な土木構造物の施工例を取り上げ、土木工事の大部分が
にあたって
公共工事であることをを自覚し工事へ従事することへの使命や誇りを
感じてもらう。
土木材料
土木工事に用いられる土、岩石、鉄鋼材料、木材、瀝青材料、高分子
材料がどのように構造物の中で使用されているかを理解させる。
土工
盛土や切土などの基本的な内容を通して、土積曲線や土量変化率を理
解した上で機械化土工としての土工建設機械が効率的に仕事をするた
めの作業能率を理解させる。
コンクリート工 コンクリートについて、その構成する材料や性質・配合などの基本的
な内容について理解し、コンクリートの打設時における注意事項や、
アルカリ骨材反応対策、維持管理について理解させる。
基礎工
土 木 構 造 物 を 支 え る 各 種 の 基 礎 を 分 類 し 、基 礎 の 形 態 と し て 直 接 基 礎 、
杭基礎、ケーソン基礎、基礎地盤の改良方法を理解させる。
元の評価規準
単元
関心・意欲・態度
思考・判断
技能・表現
知識・理解
土
歴 史 に 残 る 土 木 構 歴 史 上 の 土 木 構 造 建 設 場 所 や 条 件 に 土木工事が大部分公
木
造 物 が ど の よ う な 物 が 建 設 場 所 や 用 よ り 土 木 構 造 物 が 共工事であり、社会
施に も の が あ り 、 新 技 途 に 応 じ た も の か 造 ら れ て い る か 構 基盤造り人としての
工あ 術 が 社 会 生 活 に 生 判 断 す る こ と が で 造 物 の 名 称 が い え 自覚や土木工事のあ
をた か さ れ て き た か 興 きる
る
学っ 味を持つ
り方について理解し
ている
ぶて
ど の よ う な 材 料 が 工 事 現 場 で 有 効 利 土 木 材 料 と し て の 土木工事に用いられ
土
使 用 さ れ 、 工 事 現 用 で き る 材 料 が 、 土 や 岩 石 の 粒 径 の る土、岩石、鉄鋼材
木
場 で 生 か さ れ て い ど の よ う な 構 造 物 大 き さ に よ っ て 分 料 、木 材 、瀝 青 材 料 、
材
る か を 考 え 、 新 素 が あ り 、 ま た 、 設 類 す る 図 等 が か け 高分子材料がどのよ
料
材が構造物に使わ 備に適切に使用さ る
うに構造物の中で使
れるか興味を持つ
用されているかを理
れるかがわかる
解している
土 木 工 事 に お い て 土 積 曲 線 の も っ て 土 積 曲 線 を 描 く こ 土積曲線や土量変化
盛 土 、 切 土 が 仕 事 いる意味を理解し、と が で き 土 木 工 事 率を理解し、機械化
土
の多くを占めてい 使 用 さ れ る 場 所 や の 現 場 で ど の よ う 土工としての土工建
工
るかに興味を持ち、部 材 の 材 料 と し て に 生 か さ れ て い る 設機械が効率的に作
土 量 計 算 や 土 工 機 適 当 な も の で あ る か を 簡 潔 に 整 理 し 業をするための作業
械 が ど の よ う に 使 か を 考 え る こ と が 説明できる
能率を理解している
用 さ れ て い る か を できる
考える
現 在 の 構 造 物 を 形 コ ン ク リ ー ト の 品 コ ン ク リ ー ト の 配 コンクリートについ
コ
成 す る 多 く の も の 質 管 理 の た め 配 合 合 設 計 、 現 場 配 合 て、その構成する材
ン
が コ ン ク リ ー ト と 設 計 や コ ン ク リ ー の 計 算 が で き 、 そ 料や性質・配合など
ク
鉄 筋 で 造 ら れ 、 品 ト 現 場 打 ち の 条 件 の 計 算 結 果 に 基 づ の基本的な内容につ
リ
質 管 理 ・ 現 場 で コ 等 が あ り 適 切 に 判 き 材 料 の 配 合 を 具 いて理解し、打設時
ン ク リ ー ト の 打 設 断できる
体 的 に 図 で 表 し 説 における注意や、ア
ト
の条件・養生・維
明ができる
工
持管理に興味を持
策、維持管理につい
っているか
て理解している
ルカリ骨材反応対
土 木 構 造 物 を 支 え 構 造 物 の 規 模 に よ 基 本 的 な 掘 削 方 法 土木構造物を支える
基
るため、基礎工と り基礎の大きさや や基礎工の図が描 各 種 の 基 礎 を 分 類
礎
し て ど の よ う な 分 掘 削 方 法 や 施 工 方 け 簡 潔 に 整 理 し 説 し、基礎の形態とし
工
類 が あ り 掘 削 や 基 法 が 違 う こ と が わ 明ができる
て 直 接 基 礎 、杭 基 礎 、
礎 が あ る か に 興 味 かる
ケーソン基礎、基礎
を持つ
地盤の改良方法を理
解している
評価方法
評価の観点
評
価
方
法
評
関心
授業中の課題
意 欲 課題に取り組む姿勢
・課題処理80%以上
A
態度
・課題処理45∼79%
B
・課題処理44%以下
C
思
定期試験
スモールテスト
考
基 礎 的 知 識 を も と に ・思考判断問題の正答率80%以上
A
判
正しく考察する力
・思考判断問題の正答率45∼79%
B
断
・思考判断問題の正答率44%以下
C
技
授業ノート
能
計 算 結 果 ・ 授 業 内 容 ・内容が充分満足できる
A
表
のまとめ
・内容がおおむね満足できる
B
現
・内容があまりよくない
C
知
定期試験、スモールテスト
識
基本的な知識の定着
価
・基礎問題の正答率80%以上
A
理
・基礎問題の正答率45∼79%
B
解
・課題処理44%以下
C
総 括 ・観点ごとに、評価の平均を算出する。平均値をもとに次のような総括的評価を
的評
価
行う。
A > 2 . 5 点 ]B > 1 . 5 点 ]C
工業:土木
学年:単位数
土木基礎力学
1
担
当
者
教
科
書
2学年:2単位
土木基礎力学:実教出版
講座のねらい
道路・鉄道・ダム・上水道・港湾・空港などは、私たちが生活をしたり、産業・経
済活動を行うには欠かせないものである。このような、さまざまな施設を社会基盤と
いいますが、この社会基盤となる構造物をつくるためには、構造物もしくは部材にど
のような力が作用しているかを知り、構造物およびその構成部材が外力に対して抵抗
する強さを知ったうえで、構造物を造る必要がある。ここでは安全な構造物の設計や
施工に役立つような基礎的な知識を学習する。
2
授業の内容と進め方
土木構造物とはどのようなものかを学習し、その構造物に働く力をまず学習し、外
力の種類や力の合成・分解・力の釣り合いを学習する。土木構造物の代表的な梁の種
類や、単純梁の内部に働く軸方向力・せん断力・曲げモーメントを計算し結果を図示
する。ここまでのことが理解できたところで構造物の部材断面の性質および構造物内
部に働く力を学習し、次の土木構造設計の基礎的学習へと進める。
3
学習する上での留意点
自分たちの生活している、地域社会においてどのような土木構造物が造られ、社会
生活に役立っているかを理解する。そのため、日頃から観察力を磨き、なぜ構造物が
そのままの状態で壊れないかを考えて学習に臨んでもらいたい。授業では板書による
説明が多くなりますから必要な個所はしっかりとノートに書き写し、復習等に使える
ようにして下さい。また、授業進行と共にスモールテスト的な確認テストを随時行い
ますので家庭学習もしっかり行ってください。
4
副教材・参考書
副教材・参考書はとくにありませんが、土木用語事典を参考にしてください。
5
課題・補習について
課題は、授業中行う確認テスト、長期休み中に課題を題します。課外補習は、必要
と思われるときに放課後実施する。
6
評価の視点・考査について
評価は、定期試験5回の得点・スモールテスト・長期休み中の課題・ノート等の提
出物により総合評価する。
土木基礎力学:学習計画
期
月
4
単元・考査等
学
習
梁を解く
-1-
内
容
着
眼
点
1)単純梁の計算
支点反力・せん断力
○一端が回転支点で、他
曲げモーメント
が可動支点の静定梁であ
5
ることを理解する
2)片持梁の計算
1
中間試験
支点反力・せん断力
○一端が自由で他端が固
曲げモーメント
定された静定梁梁である
6
ことを理解する
3)張出し梁の計算
支点反力・せん断力
○単純梁の左右またはど
曲げモーメント
ちらか一方が支点から張
7
り出した静定梁であるこ
期末試験
4)ゲルバー梁の計算
とを理解する
支点反力・せん断力
○張出し梁と両端をヒン
曲げモーメント
ジで支持された構造であ
8
9
10
ることを理解する
5)影響線
中間試験
単純梁の影響線
○比例計算を基に支点反
反力・せん断力
力・せん断力・曲げモー
曲げモーメント
メントを解くことを理解
片持ち梁の影響線
する
反力・せん断力
曲げモーメント
2
11
6)応力と材料の強さ
12
期末試験
応力とひずみ
○応力とひずみの定義を
許容応力度と安全率
説明し、フックの法則を
理解させ構造物の設計に
際し、応力に許容応力度
を設ける意味を理解させ
る。安全率に対する概念
も定着させる。
1
2
7)単位の換算
8)梁の応力と設計
3
長さ・質量・時間の
○ ISO 単 位 の 換 算 方 法 を
換算
理解する
梁に生じる曲げ応力
○単純梁に内部に生ずる
度
応力の発生および分布状
態を理解し、応力の計算
3
学年末試験
方法と、その応力に対し
て安全である断面の基本
的な設計方法について理
解する。
土木基礎力学:評価の観点別及び内容・評価方法
-2-
評
価
の
観
点
別
及
び
内
容
土木構造物の社会的貢献度に関
関心・意欲
心を持ち、その構造物を設計する
・態度
際に必要な力学計算の解析方法を
の習得に向けて意欲的に取り組ん
でいる。
評
価
方
法
・学習活動への参加の仕方や態
度
・ノート・課題にともなう提出
物
・授業中の発問に対する受け応
え
・長期休業中の課題提出
土木構造物に作用する外力に応
思考・判断
じて部材に生ずる力を計算し、計
算結果の良否を判断できる能力を
身に付けている。
・定期試験の成績
・授業中の演習問題に対する解
析のしかた
・計算結果に正しい単位をつけ
る
技能・表現
図解と計算を織りまぜて問題を
・せん断力図・曲げモーメント
解くことや、計算結果からせん断
図および影響線を正確に描く
力図・曲げモーメント図を描くこ
と が で き 、構 造 設 計 に 応 用 で き る 。 ・ 計 算 結 果 に 正 し い 単 位 を つ け
る
土木構造物に働くいろいろな力
知識・理解
・定期試験5回の成績
知り、構造物や材料の力に対する
・授業中行う確認テスト
強さなどを知ったうえで土木構造
・授業中の発問に対する応答
物設計をの基礎的知識と基礎的計
・長期休業中の課題提出
算方法を知り、力学の基本的計算
方法を理解する。
単元の目標
単
元
梁を解く
目
標
支点の種類と梁の種類の関係を知り、静定梁である条件および釣合
いの3条件を理解させ、反力・せん断力・曲げモーメントの 計算方
法を理解し、その計算結果から、せん断力図・曲げモーメント図が
描ける。
応力とひずみの定義を説明し、フックの法則を理解させ構造物の設
応力と材料の強さ 計に際し、応力に対して許容応力度を設ける意味を理解させる。ま
た、安全率に対する概念も定着させる。
単位の換算
ISO 単 位 の 換 算 方 法 を 理 解 し 、 設 計 に 基 本 的 な 単 位 に つ い て 理 解 す
る。
-3-
梁の応力と設計
単純梁の内部に生ずる応力の発生および分布状態を理解し、応力の
計算方法と、その応力に対して安全である断面の基本的な設計方法
について理解する。
単元の評価基準
単
関心・意欲・態度
思考・判断
技能・表現
構造物を設計する
支点の種類と梁の
反力・せん断力・曲
知識・理解
元
梁
梁の計算が、橋や
を 際に必要な力学計算 種類の関係を知り、げモーメントの 計算 擁壁など構造物を設
解 の解析方法に関心を こ の 梁 が 静 定 梁 か 方 法 を 理 解 し 、 そ の 計する際、自動車荷
く 持ち、その習得に向 不静定を判断して、計 算 結 果 か ら 、 せ ん 重・雪荷重・水圧な
けて意欲的に取り組 釣 合 い の 3 条 件 を 断 力 図 ・ 曲 げ モ ー メ どを想定しているこ
んでいる。
を 利 用 し 、 反 力 ・ ン ト 図 が 描 く こ と が とを理解する。
せん断力・曲げモ でき、他に影響線を
ーメントの 計算す 用 い た 解 析 方 法 も で
る。
応
応力とひずみの定
きる。
応力とひずみの概
材質により許容応力 構造物に外力が作用
力 義を説明し、フック 念 を 知 り 、 フ ッ ク 度 に 違 い が あ る こ と したとき、部材内部
と の 法 則 に 関 心 を 持 の 法 則 に し た が い を 認 識 し 、 応 力 計 算 にはせん断応力と曲
材 ち、構造物の設計に 計 算 式 が 成 立 し て の 結 果 か ら そ の 良 否 げ応力が発生するこ
料 際し、応力に許容応 いることを理解し、を 判 定 し 、 断 面 の 寸 とを知り、応力と応
の 力度を設ける意味を 応 力 計 算 の 結 果 が 法 を か え る こ と が で 力度・許容応力度の
強 理解し、安全率に対 安 全 で あ る か を 判 きる。
違いを理解し、構造
さ する概念も定着させ 断する。
物設計の考え方を理
る。
単
土木構造物の設計
解する。
構造物の設計には
物理量など単位の換
土木構造物を設計
位 など数量を計算する 大 き さ の 程 度 を 数 算 が で き 、 荷 重 に よ するには、単位をそ
の 上で必要な単位につ 量 的 に 表 す 物 理 量 る 応 力 や ひ ず み の 比 ろえて比較したり計
換 いて関心を持ち、換 が 必 要 で あ る こ と 較 が で き 、 応 力 ひ ず 算しなければならな
算 算方法に意欲的に取 考 え 、 単 位 そ ろ え み 図 を 描 く こ と が で いことを理解する。
り組み理解する。
る こ と に よ り 比 較 きる。
が可能であること
を判断する。
梁
梁に外力が作用す
梁に外力が作用す
梁に外力が作用した
単純梁の内部に生
の るとその内部に外力 る と そ の 内 部 に 外 と き の せ ん 断 力 お よ ずる応力の発生およ
応 に抵抗する応力が発 力 に 抵 抗 す る 応 力 び 曲 げ モ ー メ ン ト が び 分 布 状 態 を 理 解
力 生する状態を知り関 が 発 生 す る が 、 そ 計 算 で き 、 せ ん 断 応 し、応力の計算方法
と 心を持ち、ここでは の応力度を計算し、力 度 と 曲 げ 応 力 度 を と、その応力に対し
-4-
設 特に、梁の断面の設 許 容 応 力 度 と 比 較 計 算 し 梁 の 中 央 の 断 て安全である断面の
計 計計算方法と許容応 し 安 全 度 を 判 断 で 面 が 計 算 で き 、 許 容 基本的な設計方法に
力度の関係について きる。
応 力 度 と 比 較 く し て ついて理解する。
意欲的に探求しよう
安全度を見きわめら
とする。
れる。
評価方法
評価の観点
評
価
方
法
評
関
心 ・授業へ取り組む態度お ・学習活動への参加の仕方や態度
2%
意
欲 よび課題の提出
・ノート・課題にともなう提出物
2%
態
度
・長期休業中の課題提出
2%
思
考 ・授業中の演習問題に対 ・定期試験の成績
25%
価
6%
25%
する解析方法および計算 ・授業中の演習問題に対する解き方
2%
判
断 結果に対する単位の理解 ・計算結果に正しい単位のつけかた
2%
4%
技
能 ・課題に対する取り組み ・定期試験の成績
25%
25%
表
の中で演習問題の計算結 ・計算結果を正しく処理する
2%
現 果の処理を正確に処理す ・せん断力図・曲げモーメント図
2%
る力
知
および影響線を正確に描く
識 ・授業中の演習問題に対 ・定期試験の成績
4%
30%
する解析方法および計算 ・授業中の演習問題に対する解き方
理
解 結果に対する処理能力
総括的
A=2点
評
B=1点
2%
・授業中の質問に対する応答
2%
・長期休業中の課題提出
2%
評価方法において定期試験以外の項目はA・B・Cで評価する。
C=0点
価
総括的評価は定期試験80%+他の評価20%を合計す。
-5-
30%
6%