校長だより3月号

自律
創造
3月
高松市立太田中学校 校長だより
平成25年3月7日
いよいよ年度の最終月、3月になりました。3年生にとっては、公立高校一般入試
と卒業式という大きな試練や大切な行事があり、中学校生活を締めくくる月です。ま
た、1,2年生にとっても、学年のまとめの月です。ぜひクラスの仲間とよい思い出
をつくり、よい形で今年度を締めくくってほしい、と思います。
(今月の行事)
公立高校一般入試
12日(火)・13日(水)
3年生にとって大きな試練です
が、結果を心配するよりも、でき
ることを最後までやり抜くことが
大切です。全力を出し切れば、こ
の経験はきっと将来の大きな糧と
なります。健康や体調面に気を付
けて、最後まで頑張ってほしい、
と思います。ご家庭でもご協力お
願いいたします。
(今月の詩)
○
○
卒業証書授与式 15日(金)
3年生にとって大切な節目とな
る式典です。1,2年生も、すば
らしい思い出に残る卒業式にする
ために「卒業式成功させ隊」を起
ち上げ、活動を始めています。3
年生は式に臨み、中学校3年間を
静かに省みて、それぞれの進路に
対する思いや覚悟を新たにしてほ
しい、と思います。
○
2年生平和学習 13日(水)
2年生は、5月に予定されてい
る修学旅行で沖縄の自然や文化だ
けでなく、戦争の悲惨さと平和の
大切さについても体験を通して学
びます。その事前学習を行います。
○
○
○
春に
谷川俊太郎
この気もちはなんだろう
目に見えないエネルギーの流れが
大地からあしのうらを伝わって
ぼくの腹へ胸へそうしてのどへ
声にならないさけびとなってこみあげる
この気もちはなんだろう
枝の先のふくらんだ新芽が心をつつく
よろこびだ しかしかなしみでもある
いらだちだ しかもやすらぎがある
あこがれだ そしていかりがかくれている
心のダムにせきとめられ
よどみ渦まきせめぎあい
いまあふれようとする
この気もちはなんだろう
あの空の青に手をひたしたい
まだ会ったことのないすべての人と
会ってみたい話してみたい
あしたとあさってが一度にくるといい
ぼくはもどかしい
地平線のかなたへと歩きつづけたい
そのくせこの草の上でじっとしていたい
大声でだれかを呼びたい
そのくせひとりで黙っていたい
この気もちはなんだろう
1・2年個人懇談会(希望者)
・新入生テスト
19日(火)
ツヤツヤの日、大掃除、学年集会(午前中授業)
2学期終業式・離任式 22日(金)
-1-
21日(木)
◇
授業に関する生徒の意識調査結果から(対象:全校生徒
1
授業や学習に対する取組の様子について
評
価
項
時期:2学期末)
A
目
D
A
B
C
D
① 授業での準備物は用意できていますか
80.9
17.0
1.9
0.2
② 授業の 50 分間は集中して取り組めていますか
58.8
36.9
4.1
0.3
③ ノートやワークシートはきちんと書いていますか
79.7
16.7
3.3
0.3
④ わかっていることは積極的に発表(練習)していますか
23.6
30.6
30.6
15.3
⑤ わからないことは質問していますか
16.3
29.7
34.9
19.1
⑥ 実験・実習・実技・作業等は積極的に行っていますか
50.2
40.8
8.1
0.9
⑦ 宿題や課題は自分で考えて取り組めていますか
58.5
33.0
6.8
1.7
C
D
2
授業について
評
A
価
項
目
D
A
B
⑧ 1時間の授業の目標やすることがはっきり分かりますか
61.4
31.5
6.0
1.1
⑨ 授業中の説明や板書、示す資料は分かりやすいですか
60.0
34.0
5.3
0.7
⑪ 学習活動中に学び合いがありますか
45.6
39.8
12.5
2.1
⑫
授業で学んだことや、学んだ考え方が生活に生かせると思いますか。
48.3
39.6
10.5
1.6
⑬
普段の授業では、自分の考えを発表する機会が与えられていると思いますか。
49.4
39.7
9.1
1.8
⑭
普段の授業では、友達と話し合う活動をよく行っていると思いますか。
39.1
42.3
15.2
3.4
43.2
32.5
18.1
6.2
⑲ 学校の授業などで、自分の考えを他の人に説明したり、
文章に書いたりするのは難しいと思いますか。
A 大変難しいと思う
B 難しいと思う
C あまり難しいと思わない D 難しいと思わない
授業の準備物の用意や授業への集中などは、学年の進行に従ってよくなって
います。授業中進んで発表したり、分からないところを質問したりするなど学
習への積極性は、昨年度に引き続き課題となっています。授業のめあてや説明、
板書などは概ね分かりやすいという回答が多く、授業中学び合いや話し合いの
活動が行われている、と回答した生徒も多かったです。
□
校内の掲示物
から
【生徒美術作品:夢の部屋のデザイン】
-2-
【本の帯を作ろう】
◇
2学期保護者アンケート結果
4
3
2
1
0
あ ま り
全く当
わ か ら
て は ま 当 て は
て は
な い 又
よく当て や や 当
No.
アンケート項目
はまる
る
ま ら な まらな は 無 回
い
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
子どもは,毎日登校するのを楽しみにしている。
子どもは,きちんと挨拶ができている。
(学校・地域など)
子どもは,読書を好んでしている。
子どもは,授業が楽しく分かりやすいと言ってい
る。
子どもは,少人数の授業は分かりやすいと言っ
ている。 (1年 英 2年 数 3年 社)
子どもは,部活動に喜んで参加している。
子どもは,きまりを守り落ち着いた学校生活を
送っている。
子どもは,思いやりのある行動がとれている。
子どもと学校のことについてよく話しをしてい
る。
学校は,教育方針を分かりやすく伝えている。
学校は,特色ある教育活動を行っている。
学校は,積極的に学校開放をしている。
( 授 業 参 観 ・ 学 校 行 事 ・ PTA行 事 な ど )
学校は,家庭学習を毎日計画的に行うよう指導
に努めている。
学校は,一人一人に応じた学習指導の工夫や
改善に努めている。
学校は,学習環境の整備に配慮している。
学校は,いじめや暴力のない学校づくりに取り
組んでいる。
学校は,子どものことについての相談に適切に
応じている。
学校は,家庭への連絡や意思疎通を十分に行
っている。
学校は,地域との連携を十分に行っている。
PTAだよりや学年団だより,保健だより等で学
校の様子が分かる。
太田中学校のホームページを毎月閲覧してい
る。
※ 回 答 数 : 659( No.5の 回 答 数 : 3 0 6 )
-3-
34.7 52.5
40. 1 4 9.5
い
答
9.5 1.2
8. 1 0 . 3
2.0
2. 0
31.3 31.0 30.0 7.2
6. 4 4 7.8 32. 9 4 . 4
0.5
8. 6
10. 2 3 7.2 29. 7 6 . 3 16. 6
49.4 23.5
49. 0 4 2.4
5.2 5.4 16.5
5. 8 1 . 1 1. 7
36.2 51.5 8.4 0.9
31. 5 4 2.6 21. 2 3 . 8
3.0
0. 8
10.7 55.9 20.9 2.7 9.8
7.6 49.1 23.0 2.4 18.0
16. 9 5 8.2 16. 9 1 . 6 6. 5
19. 0 5 2.3 18. 5 2 . 1
8. 2
7. 8 4 1.4 29. 2 3 . 5 18. 2
13.7 54.8 14.1 3.5 14.0
19. 3 5 1.2 12. 5 1 . 7 15. 3
20. 6 4 9.1 13. 2 1 . 9 15. 2
21. 4 5 1.4 15. 6 2 . 4
9. 3
10.7 50.7 13.6 1.0 24.1
30. 9 5 6.9 9. 6 0 . 5 2. 1
4. 1 1 1.5 31. 1
44.2
9. 1
◎
全校朝礼講話から(3月6日(水))
お は よう ござい ます 。季節 はいよいよ 3月を迎 え、3年生のみなさんも、本校
で中学校 生活を過ごすのは残す ところあと一週 間と少し になりました。一日一日
を大切に して、クラスの友だち や先生方との絆 を確かめ ながら、よい思い出を胸
に卒業式を迎えてほしい、と思います。1,2年生も、「卒業式成功させ隊」を編
成して、 歌の練習を行ったり、 環境整備をした り、準備 してくれています。みん
なで協力して感動的な卒業式にしましょう。
また、 3年生は公立高校一般 入試まであと6 日になり ました。中学生活最後の
試練です 。人の一生には何回か 全力で立ち向か わなけれ ばならない場面がありま
すが、高 校入試もその一つだと 思います。受検 に臨むみ なさんは、どうか健康に
留意し、最後まで全力を尽くしてください。もうすでに進路が決定している人も、
協力して あげてください。四十 数年前、私も高 校入試を 体験しました。入試の当
日、朝起 きるとなんと窓の外が 雪で真っ白でし た。電車 、バス等もすべてストッ
プしてし まい、その日の入試は 中止になってし まいまし た。後にも先にも香川県
の高校入 試が中止、順延になっ たのは、それが 初めてで す。気分転換に雪遊びに
出かけた 人もいたのですが、私 は家にこもって 勉強しま した。1点でもたくさん
点をとり たかったからです。来 週入試に臨むみ なさんに も最後までがんばってほ
しい、と思います。応援しています。
さて、 今日の朝礼で、とりわ け1,2年生に お願いし たかったのは、ぜひ将来
の夢や目 標をもってもらいたい 、ということで す。とい うのは、11月の香川県
学力学習状況調査で、
「将来の夢や目標をもっていますか」という質問に対する1,
2年生の 肯定的回答は67.5 %しかありませ んでした 。3割以上の人が目標は
ない、と 回答したのです。昨年 度のデータと比 較すると 、9ポイントも下がって
いました。これは驚きましたし、たいへん残念な気持ちがしました。
私は、人が成長するためには、「~したい」、「~になりたい」という気持ちを持
つことが たいへん大切だと思い ます。そのこと が動機に なって、それをめざして
努力する ことができるからです 。みなさんが伸 びてゆく ためには、自分なりの夢
や目標を もつことが大切である し、夢や目標に 向かって 生きることで、豊かなよ
い人生を送ることができる、と思います。
そのこ とに関して、ずっと以 前教えた生徒の ことが一 昨日の新聞に載っていま
したので、紹介します。彼は小学生の時から「プロ野球の選手になりたい。」とい
う夢をも っていました。中学の 時、卒業後の進 路のこと で迷い、家族のアドバイ
スで高松 市内の普通科高校に進 学しました。高 校でも努 力して勉強と野球を両立
させなが ら、大学は難関の東京 大学に進学しま した。大 学でも投手として活躍し
ましたが 、東大野球部はそれほ ど強くなく、チ ームメー トたちは卒業後は野球を
やめて企 業に就職していきまし た。しかし、彼 は少年時 代からの夢をかなえるた
めに、当 時の横浜ベイスターズ にドラフト9位 で入団し たのです。途中、日本ハ
ムファイ ターズに移籍し、1軍 での登板機会は 多くはな かったのですが10年近
くプロ野 球選手としてがんばっ てきました。そ の彼が、 昨年末に自由契約選手と
なったの です。私は、今回は彼 も野球を引退す るだろう 、と思っていました。と
ころが、 新聞には彼がアメリカ に渡り、ホワイ トソック スとマイナー契約を結ぶ
ために入 団テストを受けた、と いう記事が載っ ていたの です。その結果がうまく
いくかど うかはわかりませんが 、夢にチャレン ジし続け る彼の意気込みは立派だ
と思いま す。きっと長い目で見 れば、結果の如 何にかか わらず、彼の人生にはプ
ラスになるだろうと思います。
みなさ んも、自分なりの夢や 目標をもち、そ れに向か って生きることの大切さ
を考え、ぜひ、実行してもらいたい、と思います。
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