広内訪問記

結束力が強いと評判の広内自治会を訪問
3月9日19時、広内公民館を訪ねて、自治会長村上豊喜様、次期自治会長児玉隆成様
会計渡辺昭重様に、広内の充実した自治会活動の実態やそれを支える地域の日常活動について、
お話を聞くことが出来た。ご当地を訪ねることでしか知り得ない貴重な情報であった。訪問した
金谷夜なべ談義のメンバーは、安部次良自治会長、椎原健二次期自治会長、藤田次夫金谷公民館
長と椎原功の4人です。安部次良様の車に
同乗させていただきました。
【広内の姿】
53世帯、5隣保班の体制。
【広内を支える組織及び活動】
消防団(旧青年団から移行)15名の団
員で、川添消防団全3分団の第3分団とし
て活躍しており、成人すると、まず消防団
に入団する。日常の消防団業務をこなし、
夏場は毎晩のようにポンプ操法訓練、七月
の九六位キャンプ場開きには、万灯篭(巻き藁に火をつけて、奉納するもの)をやっている。特
筆は、8月24日の火伏地蔵様の盆踊りの企画運営は消防団の責任行事とのこと。各戸に寄付集
めもする。1戸3000円とか。火伏地蔵とは、昔広内に大火があり、53戸中、50戸が消失
した辛い経験を忘れず乗り越えてゆく為に、先祖供養の盆踊りと併せて、供養しているとのこと
である。広内を故郷に持つ方々は、毎年帰ってきて、お互いの絆を確認するのでしょう。
山神社の遥拝所(山神社は100段の
階段の上にあり、下に遥拝所がある)の
月例の清掃、地域のゴミ拾い清掃を総出
で行う。4月4,5日はお祭りである。
年中行事で日にちを固定している。変え
ない。
御婦人方は、月1回集まって、料理を炊
いて食べる。育苗ボランティア活動もあ
る。
総会はほとんど男衆(おとこし)が出て
くる。(おなごでは話しにならん!!)村上自治会長談。
消防団を卒業すると、60歳までは広壮会(こうそうかい)に入る。そのあとは、広悠会(こ
うゆうかい)に入る。70歳になったら、老人会に入る。そのあとは、敬老会になる。絆作りの
すばらしさを知ることができた。
昨年は、校区の運動会に栄えある優勝を飾ったが、運動会の時には嫁さんにいった娘さんが、
ご主人をつれて、応援に帰ってくると胸を張る。すばらしいことである。「広内ん人間は、損得
を考えんじ、なんでん協力する」と村上自治会長はさらりと言ってのけた。
談話室に掲げられた扁額「温故知新」は、論語為政篇の言葉である。政を為すに徳を以ってす
れば、譬えば、北辰のその所に居て、衆星のこれを廻るが如し。古き温めて新しきを知る。以っ
て師と為すべし。お話しを聞いてこの扁額を見るとき、大火の困難や寒村の厳しさを乗り越えて、
徳を以って道を説いた先人が居たのではないかと思われる。突然の訪問にも拘らず、暖かくお持
て成しを戴きました。心よりお礼申し上げます。
(記 椎原功)