第17号 - 松山櫨復活委員会

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第17号
江戸時代に田主丸町森部で発見
された櫨の優秀な品種「松山櫨」。
前号までのあら す じ
育ってくれるでしょうか。
して接ぎ木を行いました。順調に
山櫨を、故郷である田主丸に復活
させるため、5本の櫨苗を台木に
朝倉市に一ヶ所だけ残っていた松
来年の接ぎ木用への台木作り
の種の部分を見てみると…、
きれいなオレンジ色に
水で薄めた中性洗剤の中に種を
入れると、すぐ水に浮いてくるも
のは中身が入ってないので取り出
します。その後、毎日、種をかき
まわしたりして様子を観察です。
かきまわす度に、表面の蝋分が
溶けて洗剤水が茶色に変色し、種
はきれいなオレンジ色になりまし
た。一週間後、今度は水の中につ
け、さらに一週間、二週間が経過。
蝋分は水の中に入れても溶けてき
ま す か ら、 だ ん だ ん 種 が 透 明 に
なってくるのがわかります。時々
水を入れ替えて、ひたすら変化を
待 ち ま す。 二 十 日 ほ ど た っ た 頃、
一つの変化が訪れました。
〜
日
(続きは次号にて)
八女の祭り「あかりとちゃっぽんぽん」 9月
初の展示・販売、共に盛況でした。
江戸時代の大庄屋、武下武兵衛
の 櫨 栽 培 の 技 術 書「 農 人 錦 の 嚢 」
武兵衛の教えには
櫨の種を育てる
接 ぎ 木 は 無 事 終 え た も の の、 何
本 活 着 す る か わ か り ま せ ん。 そ こ
で 来 年 の 接 ぎ 木 へ の 準 備 と し て、
台 木 作 り の た め、 昭 和 福 櫨 の 種 を
荒 木 製 蝋 か ら 提 供 し て も ら い、 育
てることにしま し た 。
早蒔ハ春彼岸少し前
水に漬し、
当委員会では「松山櫨」復活への
事終わりました。会場は「房屋」。
八女市で行われた祭り「あかり
とちゃっぽんぽん」への出展が無
触っては「軽い!」と驚かれたり、
の盛況ぶりで、展示用の「芯」を
二日目の午前中に売り切れるほど
いました。
「正徳芯和ろうそく」
は、
徳芯和ろうそく」の展示販売を行
取り組みを説明したパネル展示と
「和ろうそく」の美しい炎を初め
は考えた挙げ句、プラスチックの
は扱わない方が良さそうです。私
ですが、硫酸は危険なので個人で
を溶かし、芽を出やすくしたそう
酸につけ、表面についている蝋分
使った味わいのある陶芸「乾太郎
うそく作りの実演や、櫨の釉薬を
同じ会場では近江手作り和ろう
そく「大與」による、手がけ和ろ
て見た方も多くおられました。
集めていました。
た自然化粧品の展示販売が人気を
窯」、「野口植栽蝋」による櫨を使っ
ておくことにしました。
性洗剤を入れ、その中に種をつけ
容器に水に薄めた食器洗い用の中
此時に水より揚て蒔べし。
あらあら割目見ゆる也。
要は二十日ばかり水に漬けてお
けば良いとのことです。以前、森
「 あ さ く ら 正 徳 芯 」 を 使 っ た「 正
廿日も過れハ種の内に
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林林業技術センターでは、種を硫
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展示の様子
2007 年(平成 19 年)10 月1日
り
櫨(はぜ) 便
山
松
第十七号
1日・15日発行・櫨に関する情報求ム!
福岡県久留米市田主丸町で活動中!
編集・発行
松山櫨復活委員会
幹事・矢野真由美
耳納山の片隅で失われてしまった櫨紅葉の景観を復活させることを目的に、櫨の素人がまったりとその様子を伝えていく会報です。