■ASIS インフォメーション Vol.27 ASIS インターナショナル日本支部 広報担当理事 長瀬 泰郎 ASIS 日本支部 東京月次ミーティング 第 4 回報告 今年 1 月にスタートした東京都内ミーティングも 4 回目となりました。今回は、4 月 17 日に開かれたミ キュリティ、在外米国公館のセキュリティなどを扱っ ています。 ーティングについてレポートするほか、来日された スミスさんの担当する業務の特質のために、具 ASIS インターナショナル会長 Steve D. Chupa(ス 体的な業務内容や事例などについては紹介してい ティーブ・D・チューパ)氏との夕食懇談会(4 月 24 ただけませんでしたが、以下のようにいくつか印象 日)の様子をお送りします。 に残るお話がありました。 ■ 4 月 17 日都内ミーティング ■ 脅威環境によって決まる対処行動 今月の都内ミーティングでは、米国大使館の地 ジェントリーさんは、何を前提にセキュリティ計画 域セキュリティ担当官、Gentry Smith(ジェントリ と行動を組み立てるのかという課題に触れ、これは ー・スミス)さんに、自身の日常業務と日本のセキュ 脅威環境によって決まると強調しました。 リティについて話していただきました。以下はその 日本では、前例となる事件モデルとした対処、事 案発生をゼロに抑え込もうとするゼロリスク対策、 要約です。 セキュリティ対策機器を軸に据えた対処など散見さ れ、セキュリティ先進国から見た遅れが指摘される ことが多いのですが、たいへん参考になります。 講演するジェントリー・スミス氏 スミスさんが所属する米国務省のセキュリティ組 織は、米国内におけるセキュリティ、米国外でのセ 5 月例会の様子 ■ASIS インフォメーション Vol.27 ■ 米国企業にとって日本での脅威は何か ASIS インターナショナル本部会長スティーブ・D・ スミスさんは、特に日本に特徴的な脅威や課題 チューパ氏が急遽来日され、日本支部・支部長を は何かということについて、大規模自然災害や疫 はじめとする日本支部役員との夕食会が開かれま 病などによる非常事態、知的財産権の侵害、窃盗 した。米大手製薬会社の世界セキュリティ担当取 と不正、企業トップの安全問題、企業事前調査問 締役でもあり豊かな識見を持つ同氏は、4 万人近 題などを挙げ、これらについて日本の特質を理解し い会員を擁する ASIS インターナショナルの新たな たうえで対処するよう努力していると述べました。 戦略を語ってくれました。日本支部からは、一層の 支援と人的交流の強化のほか、在日本米国大使 ■ 今後の日本における脅威は何か 企業とは軍隊用語でいう「軟目標」なので、これ に対するさまざまな攻撃が第一に挙げられます。 館商務部と共催で企画中の ASIS インターナショナ ル世界大会・展示会(9/24-27 ラスベガス)参加ツ アーへの支援をお願いしました。 次は情報セキュリティです。今後の安全確保業務 で最も大切なのは、これを継続的に行い続けること です。 4 月例会は、1~3 月例会の 3 倍もの参加者があり、 セキュリティに関心を持つ方々による定期的な情 報交換ニーズが高まっていることをうかがわせまし た。 5 月例会で熱心に講演を聞く参加者 チューパ会長との夕食会 毎月定例(毎月第 3 火曜日)ASIS 都内ミーティン グへの参加費は、ASIS 会員 3,000 円、非会員 3,500 円です。詳しくは日本支部ホームページをご らんください。 ■ ASIS イ ン タ ー ナ シ ョ ナ ル 本 部 会 長 チューパ氏との夕食会 このコーナーへのお問い合わせや入会お申込みは ASIS インターナショナル日本支部 事務局まで 〒101-0021 東京都千代田区外神田 2-2-17 日本保安人事株式会社内 TEL 03-3255-3468 FAX 03-3258-7630 E-Mail [email protected]/ www.asis-japan.org ■ASIS インフォメーション Vol.27
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