KOGA-ISO ニュース - 古賀総合病院

KOGA-ISO ニュース
No.135
JQA-QM8068
2012 年 9 月 4 日
TQM推進室 鎌田 孝次
おほめの言葉をいただきました。
正面玄関に車を寄せて高齢の母を降ろしたら、職員の方に声をかけていただき、車イス
を持って来てくださり内科の方に連れて行って下さいました。私は安心して車を駐車場
まで移動できました。大変ありがたかったです。これからもよろしくお願い致します。
午前中、駐車場にて警備員の方に車の誘導をお願いしています。駐車に関する苦情が少な
くなりました。また、正面玄関での乗降をお手伝いしている様子を多く見かけます。病院
内だけでなく外に向かって患者さんへの対応が広がっています。
対応していただいた職員の方、ありがとうございました。
谷口先生のお部屋の窓際に咲く ルコウソウ
(縷紅草) です。
お星様のような小さくかわいらしい花を咲かせ
ます。「この愛らしい姿を眺めていると、一日の
疲れも癒やされます」との事でした。
今回の KOGA-ISO ニュースは、下記の 8 つがメインとなります。
1.同心会マネジメント
2.TQM 通信(第 17 号)
3.ISO 拡大審査キックオフ
4.内部品質監査
5.大宮地区第 4 回スポーツ・健康フェ
スタ
6.公立学校養護教諭教職経験5年経過
研修
7.医療安全管理室より
8.NST 委員会より
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1.同心会マネジメント
医療法人同心会
事務局長
三川 和男
全職員の皆さん毎日ご苦労様です。
フィオーレ古賀は、ISO9001 の拡大認証を受けることになりました。そ
の為、8 月 21 日フィオーレ古賀会議室においてキックオフミーティング
が開催されました。来年 5 月の ISO9001 拡大審査に当たり古賀理事長、
年森院長から詳細に渡り説明が有りました。今回の取得が達成できれば
同心会全体のプロセス管理が同じ体制で運営できる事になります。ISO
の基本となる内部監査、外部監査、PDCA、文書管理、(日常管理、方針管理、プロセスアプ
ローチ)等の考え方について理事長よりお話がありました。今後、ISO 拡大審査プロジェク
トリーダー大内事務長と各部署プロジェクトメンバーを中心に導入に向けて活動する事に
成りました。10 年前の古賀総合病院 ISO 導入の経験と春草苑・あおぞらの拡大審査の経験
を生かし取得がスム―ズに行われるように皆で頑張りましょう。
2012 年 11 月末を目標に現在の社団医療法人同心会を公的医療機関に匹敵する社会医療法
人同心会に取得変更致す所存です。取得することにより同心会は一歩前進致す事に成ると
思われます。同心会は特に理念達成のために方針にのっとり 5 年 10 年中長期計画を達成す
べく全職員一丸となって力を結集しなければなりません。全職員の皆さん宜しくお願い致
します。
古賀総合病院においては、本年 8 月より来年 6 月に向け婦人科病棟増築、外来、薬局、
医事カウンター、救急外来、検査関係全般に渡り改築工事を行います。
地域支援病院としての役割を果たすように頑張りましょう。
2.TQM 通信(第 17 号)
8 月 28 日∼29 日部門面談を行いました。面談を通じて各部門の方々が真摯に取り組んで
いることが良く理解できます。今後は、委員会や会議、チーム等の部門を横断する課題解
決のシステム構築にも取り組む必要があると思います。
今回は、QMS-H 研究会のメンバーおよび参加病院より、医療法人医誠会(大阪)の田中宏
明氏にも面談に参加いただきました。今までの経験を通じて多くの提案助言をいただきま
した。これらの助言を参考に新たに取り組んで行きます。ありがとうございました。
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3.ISO 拡大審査キックオフ
理事長 古賀 和美
ISO 認証拡大によって駅前の健康増進センター「フィオーレ古賀」
も ISO9001 の認証に向け 8 月 21 日、キックオフしました。2013 年 5
月を目途に認証を受けたいと思います。品質管理の方法としては
ISO の他にも TQM や BSC などがありますが、同心会としては 10 年ち
かくの ISO による品質管理の経験があるので「フィオーレ古賀」も
ISO による品質管理を選択しました。認証の準備にはそれなりの労
力が必要ですが、池内からの応援やコンサルタントの指導を受けな
がら現場力を発揮して認証を取得しましょう。
ISO にはいろいろな質管理のしくみが含まれていますが、特に「PDCA サイクル」、
「内部監
査や外部監査などの第三者評価」、
「文書管理によるトレーサビリティ」が重要と思います。
けれどもいかなる品質管理を選択しようとも職場の自由な雰囲気、職員間の良好なコミュ
ニケーションが大前提です。このことを強調して止みません。
4.内部品質監査
2012 年度第 1 回「内部品質監査」が 7 月 30 日(月)∼8 月 29 日(水)にかけて行われ
ました。写真は、8 月 2 日(木)に行われた「看護部外来」の監査の様子です。
被監査部門:荒木 友子・比恵島 知子・原田 明美
川合 百合子・川良 久子・野田 美保子
永留 智賀子・小牧 みちよ・岩切 宏予
主任監査員:阿比畄 英志
監 査 員:入船 義典・児玉 薫・楠原 裕美子
監査は、下記の ISO 項目をチェック対象として進められました。
5.4.1 品質目標
8.2.1 顧客満足
8.5.2 是正処置
6.2.2 力量、教育・訓練および認識
6.3 インフラストラクチャー
7.2.3 顧客とのコミュニケーション
7.5.3 識別及びトレーサビリティ
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まず監査員より、外部審査で指摘された事項の、そ
の後の改善について確認が行われました。その後は
ISO 項目にそって、外来、外来放射線、外来透析それ
ぞれに質問があり、資料を提示しながら回答されてい
ました。
今回の監査では特に不適合等もなく、日々の業務が
ISO に則って正常に回っていることが確認されました。
5.大宮地区第 4 回スポーツ・健康フェスタ
事務局 次長 丸山 博史
宮崎市地域コミュニティ活動「大宮地区第 4 回スポーツ・健
康フェスタ」が 8 月 5 日(日)大宮公民館・体育館・市役所大
宮地域事務所で開催されました。
古賀総合病院は昨年に引き続き、
「いきいき健康部」を担当さ
せていただきました。
当院「いきいき健康部」への来場者は、約 200 名
骨密度検
査:160 名、血管伸展性検査:147 名はじめ、健康相談、栄養相談、禁煙相談、健康体操、
体力測定等を行いました。
今村院長、緒方副院長はじめ 32 名のチームで、地域の方々
と触れ合うことができました。普段の業務とは違う地域住
民の方との触れ合いは楽しく、みんな活き活きと対応して
いました。特に骨密度検査・血管伸展性検査は希望者が多
く、多くの方に感謝されました。
協力して頂いた職員の皆様・業者の皆様ありがとうござい
ました。
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6.公立学校養護教諭教職経験5年経過研修
看護部 統括看護部長 荒木 友子
宮崎県教育センターの事業で公立学校養護教諭教職
経験 5 年経過研修「社会体験研修」の実習を 8 月 17 日
に実施しました。毎年、古賀総合病院で行われており、
今年は 8 名の養護教諭の先生が参加されました。研修目
的は「現代の児童生徒の健康課題に対応し、積極的に学
校保健活動を展開できる実践力を高める」とされていま
す。
午前中は施設見学・各病棟での看護体験を行われ、午後は学校現場においての怪我等に
よる応急処置(テーピング法等)
・職場におけるメンタルヘルスケア・Ⅰ型糖尿病について、
リハビリテーション技術部の三原技師長、臨床心理士の押川先生、糖尿病看護認定看護師
の中山副看護部長から講義や実技指導をして頂きました。
参加された養護教諭の先生から、病棟見学では感染防止対策や患者さんへの対応等につ
いて具体的に知ることができ、学ぶことが多く、学校での手洗いや消毒の在り方等感染制
御について学んだ。テーピングについては、なかなか学ぶ機会がないのでありがたがった。
メンタルヘルスについては、専門的な立場から話を聞く
ことができてよかった。
自分自身のコントロールを含め、
職員や子どもたちの心身の健康について、養護教諭とし
てサポートしていきたい。また、Ⅰ型糖尿病の理解や対
応について、
養護教諭がコーディネーター役となるとと
もに、その中核となる必要性を感じた等の感想を述べら
れていました。
今回の研修にご協力いただきました皆様に深く感謝いたします。
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7.医療安全管理室より
医療安全管理室 副室長 和泉 貴子
ライチ(広東語)ムクロジ科の常緑高木の果樹でスッキリ
した甘さで人気の果実!レイシ(学名:Litchi)とも呼ばれま
す。中国では古代より珍重され、楊貴妃が早馬を出すほど好
んでいたと言われます。
県内でも生産され、生ライチは盛夏の頃が食べごろ!
今年は新富町の農園で頂きました。白色半透明で多汁の果
肉は上品な香りがあり大満足できました。
農園では、自分で収穫できますが油断すると値段にビック
リ!します。(汗)
医療安全推進活動
一般病棟ラウンド監査結果報告
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ライチ
実際に起きた事故の再発防止策で取り組んでいます。定期的に自主監査もお願いします!
医療用具取扱い研修会開催報告
7 月 25 日(水)、26 日(木)開催
受講 63 名
『チェスト・ドレーン・バック』共催:株)住友ベークライト
◎使用上の注意◎
・機密性の確認作業、水封(ウォーターシール)とクランプ、水柱の高さと泡の量
・始業点検の実施、クランプ指示、吸引圧の設定と管理について業務基準化が必要である
・吸引源:吸引圧調整のみのものがある
←
従来器は他の吸引(排液専用)で使用し吸引
圧のみ機能用具を採用していく方針
医療用具の取扱い研修は、用具の原
理・性能を正しく理解させ、状態の適
切な観察を可能にさせます。言い伝え
ばかりを頼らず受講して疑問を解消さ
せましょう。
管理のポイントでは、現象の理解がで
き対処法が学べます。
HP に資料を提載しています。
ご活用下さい!
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日本医療情報学会看護学術集会
8.4∼8.5
船堀タワーホール
テーマ:多職種協働を支える IT
酷暑の中、 医療情報の今
を垣間見ようと聴講してきました。
電子的医療情報や記録は、多職種共有はもとより評価・分析など二次的活用に重点が置
かれています。例えば看護ケアの記録をデータ化し、生体情報モニタ値と経過記録(叙述的)
の整合性、各種記録用紙の記載率など電子的監査が容易にできる。またその結果をタイム
リーに各部署へフィードバッグすることも可能。これから導入する施設は、後利用のため
の機能を電子カルテ導入時にある程度想定しておく必要があるようです。
患者認証は、患者が装着するリストバンドとベッドサイド内臓の IC タグに照合機能が備
わっており臥床の患者を識別できるシステム、輸液スタンドに同じく IC が内蔵され薬剤が
誤っていればエラー警告で告知するシステム、ME 機器にも応用され貸借管理がスムーズに
なったという報告などがありました。
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8.NST委員会より
NST 委員会 看護部 4 階病棟 NST 専門療法士 松葉 美和
みなさん!
リフィーディングシンドローム(refeeding syndrome)をご存じですか?
栄養管理における、代謝性合併症の一つで、死に至る可能性の高い、非常に怖い病態で
す。
ここ近年 NST 活動が盛んとなり、栄養管理を始めると
とにかく出来るだけ早く栄養状態を改善したいと思うはずです。
でも、栄養障害が高度な患者さんの場合、あせってはいけません。
【リフィーディングシンドロームとは】
高度な栄養障害に陥っている患者さんに急に栄養投与を開始したときに
静脈栄養に限らず、経腸栄養や経口栄養でも起こることがあります。
症状
電解質異常(低リン・低カリウム・低マグネシウム血症)が見られ、倦怠感、筋
力低下、浮腫、不整脈、意識障害、心不全、横紋筋融解、呼吸不全、死に至るこ
ともあります。
原因
飢餓状態が長期間続くと、糖質の摂取量減少のためインスリン分泌が減少し、糖
質の代わりに脂質やタンパク質をエネルギー源として使っていきます。
この状態では細胞内の特にリンが枯渇していきます。
このとき急激な栄養投与をすると、エネルギー源が糖質へと急激に変化しインス
リン分泌が増加します。これにより、細胞外から細胞内へ、ブドウ糖や、リン・
カリウム・マグネシウムといった電解質が急速に移動します。
特にリンに細胞内への取り込みにより、細胞外でリンが不足し ATP の合成
が行えず、ATP を必要とする臓器障害を及ぼします。
・電解質異常
・耐糖能異常
・肝機能低下
・代謝異常
・心停止
公益社団法人日本薬学会の HP より
先日、この病態じゃなかったのかな・・・?という症例がありました。
気づいたら誰でもいいのです!重要なのはリフィーディングシンド
ロームを知り、予防する事ではないでしょうか。
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