学校全体で取り組む環境保全活動 - リデュース・リユース・リサイクル推進

平成 21 年度受賞活動の現在(2014 年)の状況
受賞者名
平
平成
成2
21
1年
年度
度
文
文部
部科
科学
学大
大臣
臣賞
賞
の
の継
継続
続状
状況
況
東京都立つばさ総合高等学校
所在地
東京都大田区
受賞テーマ
学校全体で取り組む環境保全活動
1. 活動継続 あり
全校を挙げたゴミ分別によって資源をリサイクルに回し、廃棄物を抑制している。生徒による啓
発活動も盛んに取り組まれ、廃棄物の年間排出量は受賞当時の水準を維持している。
2. 活動の広がり あり
展示会やコンテストに年間5回程度出展・出場して、学校の取り組みを他の学校や団体に伝え
てきた。本校のゴミ削減活動を直接取り入れたという例はないが、展示会をきっかけに、本校を
視察に来る学校もある。
3. 活動の進化 あり
生徒の中に、
「(ゴミ・リサイクル資源を問わず)捨てられる物自体を減らしたい」という指向
が現れている。昨年度は校内で捨てられたものを実験的により細かく分別し、何が多く捨てられ
ているかを調べた。結果、ペットボトルと食品容器が多いことが分かり、これらを減らす策を考
えている。
4. 今後の計画
従来の活動を継続する一方、リデュースに向けて取り組んでいく。啓発活動だけでなく、上記
の実験で課題であることが分かったペットボトルや食品容器を減らすアイデアを考案・実現させ
ていきたい。
5. その他
添付資料: つばさのごみ削減活動
http://www.tsubasa-h.metro.tokyo.jp/sb/isopp_gomi13.pdf
【H21 年度 表彰概要】
2003 年に ISO14001 の認証を受けて以来、同校では「エコスクールつばさ」の実現を目指し、学校をあげて多岐に
わたる環境保全活動に励んでいる。
1.電気・都市ガス使用量の削減
都立高校でも有数の規模を持つ同校は、電気・ガス使用量が他校に比べて多かった。そこで、照明・冷暖房の使
用に注意し、機関誌「USO800」や「つばさ環境の日」等による意識喚起により使用量削減を図った。ISO 取得前の
2003 年度に比較して 2008 年度は電気使用量 18%、ガス使用量 36%の削減を達成した。
2.廃棄物の削減・リサイクル
教室にゴミ箱を設置せず、生徒は学年に 2 ヶ所ある 8 分別のゴミステーションにゴミを持っていく。さらに、毎
週 1 回 ISO 委員会の生徒が回収ゴミの徹底分別を行う。例えば「燃えるゴミ」の中から紙資源を抜き取り資源に加
え、逆に「紙資源」に混入している割り箸などを抜き取る作業である。このような徹底した分別作業により、
「燃え
るゴミ」や「燃えないゴミ」の排出量は 2003 年度に比較して約 75%削減を達成した。
また、捨てられる様々なものを生徒が直接見る事により、もったいなさに気がつき、生徒自らリユースやリサイク
ルを考え、新しい活動につなげている。例えば
①ペットボトルキャップを回収してワクチンにできる団体に寄付する。
②卒業生が捨てていったズックを洗い直して海外へ寄付する。
③使えなくなったテニスボールを使ってくれる受け入れ先に譲渡する。
④本校のゴミ倉庫に集まった雑誌などを、地域の資源回収の日に拠出し、生徒や教員・保護者も地域の資源回収に
協力して町内を回る活動を行っている。などである。
ゴミステーション
毎週1回の分別作業